JP2001124175A - アクチュエータ - Google Patents

アクチュエータ

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JP2001124175A
JP2001124175A JP30833799A JP30833799A JP2001124175A JP 2001124175 A JP2001124175 A JP 2001124175A JP 30833799 A JP30833799 A JP 30833799A JP 30833799 A JP30833799 A JP 30833799A JP 2001124175 A JP2001124175 A JP 2001124175A
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screw
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nut
lubricating
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Hidekazu Nakamura
秀和 中村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で潤滑油を供給することができる
ように改良されたアクチュエータを提供すること。 【解決手段】 シリンダと、シリンダ内に移動可能に収
容・配置された中空状のロッドと、ロッドを駆動するネ
ジ・ナット手段と、ネジを回転駆動する駆動手段と、を
具備してなるアクチュエータにおいて、ロッド内であっ
て少なくともナットの軸方向何れかの側にナットに対し
て独立した状態でネジに対して螺合又は摺接するように
潤滑部材を配置したもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、シリンダ内に中空
状のロッドを移動可能に収容・配置し、該ロッドをネジ
・ナット手段及び駆動手段によって適宜移動させるよう
に構成されたアクチュエータに係り、特に、ネジに対す
る潤滑油の供給構造とロッドとシリンダ間の潤滑油の供
給構造を改良したものに関する。
【0002】
【従来の技術】シリンダタイプのアクチュエータは概略
次のような構成をなしている。まず、シリンダがあり、
このシリンダ内には中空状のロッドが移動可能に収容・
配置されている。上記シリンダにはハウジングが連結・
固定されていて、このハウジング内にはサーボモータが
収容・配置されている。又、上記ロッド内にはボールネ
ジが配設されていて、このボールネジは上記サーボモー
タの出力軸にカップリングを介して連結されている。
【0003】上記ロッド内にはボールナットが収容・配
置されていて、このボールナットは上記ボールネジに螺
合されている。又、ボールナットは上記ロッドに取付・
固定されている。
【0004】そして、上記サーボモータを適宜の方向に
回転させることにより、ボールネジを同方向に回転さ
せ、それによって、回転を規制されているボールナット
を軸方向の何れかの方向に移動させ、同時に、ボールナ
ットに固定されているロッドを同方向に移動させるもの
である。そして、ロッドの先端には各種の機器が取り付
けられており、結局、ロッドを適宜移動させることによ
り、その機器を任意の位置に位置させることができるも
のである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の構成による
と次のような問題があった。すなわち、従来のシリンダ
タイプのアクチュエータの場合においても、ボールネジ
に対して潤滑油を供給する構成に関して様々なものが提
案されている。しかしながら、何れも潤滑部材をボール
ナットに対して一体に取り付ける構成になっている。そ
のため、ボールナットにおいてそれら潤滑部材を取り付
けるための加工が必要となり、ボールナットの加工に困
難を要してしまうという問題があった。又、ロッドに対
する潤滑油の供給に関しても様々な提案がなされている
が、何れもその構成が複雑であってその改良が要求され
ていた。
【0006】本発明はこのような点に基づいてなされた
ものでその目的とするところは、簡単な構成でネジやロ
ッドに潤滑油を供給することができるように改良された
アクチュエータを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するべく
本願発明の請求項1によるアクチュエータは、シリンダ
と、上記シリンダ内に移動可能に収容・配置された中空
状のロッドと、上記ロッド内に配設されたネジと上記ロ
ッド内にあって該ロッドに固定されると共に上記ネジに
螺合するナットとからなるネジ・ナット手段と、上記ネ
ジを回転駆動する駆動手段と、を具備してなるアクチュ
エータにおいて、上記ロッド内であって少なくとも上記
ナットの軸方向何れかの側にナットに対して独立した状
態で上記ネジに対して螺合又は摺接するように潤滑部材
を配置したことを特徴とするものである。又、請求項2
によるアクチュエータは、シリンダと、上記シリンダ内
に移動可能に収容・配置された中空状のロッドと、上記
ロッド内に配設されたネジと上記ロッド内にあって該ロ
ッドに固定されると共に上記ネジに螺合するナットとか
らなるネジ・ナット手段と、上記ネジを回転駆動する駆
動手段と、を具備してなるアクチュエータにおいて、上
記ロッドとシリンダとの間に潤滑部材を配置したことを
特徴とするものである。又、請求項3によるアクチュエ
ータは、シリンダと、上記シリンダ内に移動可能に収容
・配置された中空状のロッドと、上記ロッド内に配設さ
れたネジと上記ロッド内にあって該ロッドに固定される
と共に上記ネジに螺合するナットとからなるネジ・ナッ
ト手段と、上記ネジを回転駆動する駆動手段と、を具備
してなるアクチュエータにおいて、上記ロッド内であっ
て少なくとも上記ナットの軸方向何れかの側にナットに
対して独立した状態で上記ネジに対して螺合又は摺接す
るように潤滑部材を配置すると共に、上記ロッドとシリ
ンダとの間に潤滑部材を配置したことを特徴とするもの
である。又、請求項4によるアクチュエータは、請求項
1又は請求項3記載のアクチュエータにおいて、潤滑部
材は少なくともナットの軸方向何れかの側に間隔を存し
た状態で設けられていることを特徴とするものである。
又、請求項5によるアクチュエータは、シリンダと、上
記シリンダ内に移動可能に収容・配置された中空状のロ
ッドと、上記ロッド内に配設されたネジと上記ロッド内
にあって該ロッドに固定されると共に上記ネジに螺合す
るナットとからなるネジ・ナット手段と、上記ネジを回
転駆動する駆動手段と、を具備してなるアクチュエータ
において、上記ロッドにはロッドをガイドするガイド機
構が設けられいて、該ガイド機構に潤滑部材を設けたこ
とを特徴とするものである。又、請求項6によるアクチ
ュエータは、請求項1〜請求項5の何れかに記載のアク
チュエータにおいて、上記潤滑部材は潤滑油含有ポリマ
ー部材であることを特徴とするものである。又、請求項
7によるアクチュエータは、請求項1〜請求項5の何れ
かに記載のアクチュエータにおいて、上記潤滑部材は、
潤滑油含有多孔質部材であることを特徴とするものであ
る。
【0008】すなわち、請求項1によるアクチュエータ
は、ロッド内であって少なくとも上記ナットの軸方向何
れかの側にナットに対して独立した状態で上記ネジに対
して螺合又は摺接するように潤滑部材を配置したもので
ある。潤滑部材がナットに対して独立して設けられてい
るので、ナットに潤滑部材を取り付けるための何らの加
工も必要ではなく、それによって、ナットの加工を容易
にすることができる。又、潤滑部材に対する保守・点検
に関しては、ナットとは無関係に行うことができるので
作業も簡単である。又、潤滑部材によってもネジを支持
することになるので、ネジの支持がより安定したものと
なる。又、請求項2によるアクチュエータは、ロッドと
シリンダとの間に潤滑部材を配置したものである。又、
請求項3によるアクチュエータは、ロッド内であって少
なくとも上記ナットの軸方向何れかの側にナットに対し
て独立した状態で上記ネジに対して螺合又は摺接するよ
うに潤滑部材を配置すると共に、上記ロッドとシリンダ
との間に潤滑部材を配置したものである。又、請求項1
又は請求項3記載のアクチュエータにおいて、潤滑部材
は少なくともナットの軸方向何れかの側に間隔を存した
状態で設けることが考えられ、それによって、ナットと
の間に間隔が形成され、例えば、それをグリース溜まり
として使用することができる。又、ネジの支持スパンが
短くなるので、より安定したネジ支持構造を得ることが
できる。又、ロッドをガイドして支持するガイド機構を
設けた場合に、該ガイド機構に潤滑部材を設けることが
考えられる。又、潤滑部材としては、潤滑油含有ポリマ
ー部材や7潤滑油含有多孔質部材が考えられる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図1乃至図6を参照して本
発明の第1の実施の形態を説明する。まず、シリンダ1
があり、このシリンダ1の図中右端にはハウジング3が
連結されている。このハウジング3内には、サーボモー
タ5が内装されている。又、上記シリンダ1内には中空
状のロッド9が、図中左右方向に移動可能に収容されて
いる。又、このロッド9内にはボールネジ11が配設さ
れていて、このボールネジ11は、上記サーボモータ5
の出力軸5aに連結されている。尚、図中符号7は軸受
である。
【0010】上記ロッド9内にはボールナット13が収
容・配置されていて、このボールナット13は上記ボー
ルネジ11に螺合されている。又、ボールナット13は
ロッド9に対して固定されている。
【0011】上記ロッド9の図中左端には栓部材15が
螺合・接合されていて、この栓部材15の図中左端には
ねじ部17が形成されている。このねじ部17を介し
て、図示しない各種の器具が取り付けられることにな
る。又、ロッド9とシリンダ1の間であって図中左端に
は環状部材19が装着されていて、この環状部材19と
ロッド9との間にはシールリング21が装着されてい
る。尚、図中符号23はケーブルユニットを示してい
る。
【0012】上記ロッド9内であって、ボールナット1
3の図中左側には所定の間隔を存した状態で潤滑部材3
1が配置されている。この潤滑部材31は、図5及び図
6に示すように、リングの一部に割り31aを入れた割
り形状になっている。その状態でボールネジ13の外周
に嵌め込まれていて、外周溝31bに装着されたリング
スプリング35によって押圧されている。又、ロッド9
とシリンダ1との間であって、環状部材19の図中右側
にも潤滑部材33が配置されている。この潤滑部材33
も既に述べた潤滑部材31と同様の構成になっていて、
環状部材19とシリンダ1の段付部1aとの間に挟持さ
れた状態で取り付けられている。そして、図5及び図6
に示すように、リングの一部に割り33aを入れた割り
形状になっている。その状態でロッド3とシリンダ1と
の間に嵌め込まれていて、外周溝33bに装着されたリ
ングスプリング35によって押圧されている。上記潤滑
部材31と潤滑部材33は、共に、潤滑油含有ポリマー
部材である。
【0013】ここで、潤滑油含有ポリマー部材に関して
説明する。潤滑油含有ポリマー部材は次のような製造工
程を経て得られる。すなわち、ポリオレフィン系のモノ
マーからなる樹脂粉末に(例えば、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリブチレン、ポリメチルペンテン等)、
ポリαオレイン油又はパラフィン系基油からなる潤滑油
を混合・拡散させる。次に、脱泡処理して所定の型内に
流し込み、恒温炉内で上記樹脂が十分溶融可能な温度で
加熱溶融させる。次に、これを冷却・固化して潤滑油含
有ポリマー部材とするものである。
【0014】又、潤滑油含有ポリマー部材の成分組成比
であるが、全重量に対してポリオレフィン系の合成樹脂
が20〜90%、潤滑油が10〜80%である。又、予
め各種添加剤(例えば、酸化防止剤、防錆剤、消泡剤、
耐摩耗剤、極圧剤、スラッジ分散剤等)を添加したもの
でもよい。又、潤滑油の保持特性を改善するために、必
要に応じて超高分子量ポリエチレン(分子量1×10
〜5×10)と低分子量ポリエチレンやポリエチレン
ワックス(分子量1×10〜5×10)を混合した
ものを使用してもよい。又、その混合比率を変えること
により、潤滑油保持特性と機械的強度を改善することが
できる。又、その機械的強度を増すために、熱可塑性の
樹脂を必要に応じて混合して使用することが考えられ
る。尚、関連する技術を開示するものとして、例えば、
特公昭47−3455号公報や特公昭63−23239
号公報等がある。
【0015】次に、本実施の形態で使用した潤滑油含浸
ポリマー部材は次のようなものである。まず、30wt
%の超高分子量ポリエチレン(三井化学株式会社製のミ
ペロンMX−221U)と70wt%オレフィン系基油
からなる潤滑油(出光興産株式会社製のメカニックオイ
ル100)とを混合・拡散し、ポリエチレンの溶融温度
以上であって鉱油の引火点以下で加熱する(160℃〜
200℃)。そして、ポリエチレンが溶融するのに十分
な時間を経過した後、ポリエチレンが冷却・固化する温
度に下げる。次に、生成された組成物を切削、切断など
の機械加工を必要に応じて施して本実施の形態における
潤滑油含浸ポリマー部材としている。尚、機械的強度或
いは潤滑油の放出量を調整するために、10wt%の低
分子量ポリエチレンを混合させる場合もある。
【0016】さて、上記潤滑部材31とボールナット1
3との間には空間41が形成されていて、この空間41
はグリース溜まりとして機能するようになっている。つ
まり、空間41内にはグリース43が充填されているも
のである。
【0017】以上の構成を基にその作用を説明する。ま
ず、ロッド9がシリンダ1内に引っ込んだ状態が図1及
び図3に示す状態である。この状態からサーボモータ5
を一方向に回転させることによりボールネジ11が同方
向に回転する。それによって、回転を規制されているボ
ールナット13とそれに固定されているロッド9が、図
2及び図4に示すように、図中左側に移動することにな
り、ロッド9はシリンダ1から突出した状態となる。
【0018】又、サーボモータ5を他方向に回転させる
ことにより、逆に、ボールナット13とロッド9が図中
右側に移動することになる。したがって、サーボモータ
5を適宜の方向に適当量回転させることにより、ロッド
9を任意の位置に位置させることができ、結局、ねじ部
17を介してロッド9の図中左端に取り付けられている
各種の機器を任意の位置に移動・位置させることができ
るものである。
【0019】又、そのような一連の動作において、潤滑
部材31からボールネジ11に対しては潤滑油が徐々に
供給されることになり、又、潤滑部材33からはロッド
9に対して潤滑油が徐々に供給されることになる。又、
グリース溜まりである空間41内に充填されているグリ
ース43も潤滑材として機能することになる。
【0020】以上本実施の形態によると次のような効果
を奏することができる。まず、潤滑部材31であるが、
ボールナット13に対して独立して設けられているの
で、取付に際して、ボールナット13側に何ら加工を要
することもなく、ボールナット13の加工が簡単なもの
となる。又、この実施の形態の場合には、潤滑部材31
をボールナット13に対して単に独立させているだけで
なく、空間41を積極的に形成するべく間隔を存した状
態で設置している。そのため、空間41内にグリース4
3を溜めておくことが可能となり、潤滑部材31からし
み出す潤滑油とグリース43の両方によって潤滑を図る
ことができる。又、潤滑部材31がボールネジ13を支
持する支持部材としても機能することになり、支持スパ
ンの短縮によって、より安定したボールネジ13の支持
が可能となる。又、潤滑部材33についても同様であ
り、ロッド9に対して効果的に潤滑油を供給することが
可能になる。
【0021】次に、図7乃至図10を参照して本発明の
第2の実施の形態を説明する。前記第1の実施の形態の
場合には、ロッド9とシリンダ1との間に潤滑部材33
を設けたが、この第2の実施の形態の場合にはその潤滑
部材33を除去して、潤滑部材31のみを設けたもので
ある。又、図7及び図9がロッド9がシリンダ1内に引
っ込んだ状態を示しており、図8及び図10がロッド9
がシリンダ1より突出した状態を示している。その他の
構成は前記第1の実施の形態の場合と同様であるので、
同一部分には同一符号を付して示しその説明は省略す
る。
【0022】次に、図11乃至図14を参照して本発明
の第3の実施の形態を説明する。この第3の実施の形態
の場合には、前記第2の実施の形態において、潤滑部材
31をボールナット13の図中右側に配置したものであ
り、その他の構成は前記第2の実施の形態の場合と同様
であるので、同一部分には同一符号を付して示しその説
明は省略する。尚、図11及び図13がロッド9がシリ
ンダ1内に引っ込んだ状態を示しており、図12及び図
14がロッド9がシリンダ1より突出した状態を示して
いる。
【0023】次に、図15を参照して本発明の第4の実
施の形態を説明する。前期第1〜第3の実施の形態で説
明したアクチュエータにおいては、ロッド9が摺動して
伸縮する構成になっているが、その際、ロッド9は回転
方向及び突出時における先端部の負荷に対して比較的剛
性が低い構成になっている。そこで、図15に示すよう
に、ロッド9をガイドするガイド機構を併設したアクチ
ュエータがある。
【0024】すなわち、図15に示すように、環状部材
19の外周側には、支持部材101が設置されていて、
この支持部材101の両端部(図15中上下端部)には
ガイドシリンダ103、103が取り付けられている。
これらガイドシリンダ103、103内には別のガイド
シリンダ105、105が内装されていて、これらガイ
ドシリンダ103、105を貫通するようにガイドロッ
ド107、107が設置されている。一方、ねじ部材1
7側には連結部材109が取付・固定されていて、これ
ら連結部材109の両端部(図15中上下端部)は、そ
れぞれボルト111、111によって、上記ガイドロッ
ド107、107に固定されている。そして、ロッド9
が突出していくと、それに伴って一対のガイドロッド1
07、107も移動し、それによって、ロッド9をガイ
ドしながら支持するものである。
【0025】そして、この実施の形態の場合には、上記
ガイドシリンダ103、103内であってガイドロッド
107、107の外周側に潤滑部材31、31を取り付
けたものである。この潤滑部材31は前記第1の実施の
形態で説明したそれと同じである。このような潤滑部材
31を設けることによりガイド機構におけるガイドロッ
ド107、107の動作を円滑なものとすることができ
る。尚、この実施の形態において、前記第1〜第3の実
施の形態に示すように、アクチュエータ本体側、すなわ
ち、ロッド9とボールネジ11との間、ロッド9とシリ
ンダ1との間に潤滑部材を設けてもよいことは勿論であ
る。
【0026】次に、図16乃至図23を参照して本発明
の第5の実施の形態を説明する。前期第4の実施の形態
の場合には、ロッド9を一対のガイドロッド107、1
07によってガイドするものであったが、この実施の形
態の場合には、これをスライダ機構によってガイドする
ようにしたものである。すなわち、スライダ機構はベー
ス部材201とこのベース部材201に対して転動体と
しての複数個のボールを介して相対的に移動可能に取り
付けられたスライダ203とを備えていて、ベース部材
201には連結部材205を介してねじ部17側が連結
されている。又、スライダ203はシリンダ1側に連結
されている。そして、上記スライダ203の一端側に、
図17にも示すように、潤滑ユニット207、207を
取り付けたものである。
【0027】まず、図17に示すように、ベース部材2
01は略逆U字丈をなしていて、一対の内側面にはガイ
ドレール209、209が設けられている。一方、スラ
イダ203の一対の外側面にも図示しないガイドレール
が一対設けられている。又、このスライダ側には一対の
リターン路も形成されている。そして、上記ベース部材
201側の一対のガイドレール209、209とスライ
ダ203側のガイドレールとの間及び一対のリターン路
内には複数個のボールが転動可能に収容されている。ベ
ース部材201はそれら複数個のボールを転動させなが
ら移動することになる。
【0028】又、スライダ203の一端側には既に述べ
た潤滑ユニット207、207が設置されている。上記
潤滑ユニット207は、図18に示すように、リターン
路211aを備えたリターン部材211に取り付けられ
ている。すなわち、図19に示すように、リターン部材
211の外側にはシールケース213が設けられてい
て、このシールケース213内には、プレート215と
潤滑油含有ポリマー部材217が積層された状態で内装
されている。上記潤滑油含有ポリマー部材217は、そ
の押付部217aをスプリング219によって、外側、
すなわち、ベース部材201のガイとレール209側に
押し付けられている。又、シールケース213の外側に
はシール部材221が設置されている。尚、図20はシ
ールケース213内にプレート215が内装されている
様子を示す図であり、図21はさらにその上に潤滑油含
有ポリマー部材217が置かれた様子を示す平面図であ
り、図22はシールケース213の外側にシール221
が設置された様子を示す平面図であり、又、図23はユ
ニットを分解して示した分解斜視図である。
【0029】上記構成をなす潤滑ユニット207が左右
両側に設置されていて、その潤滑油含有ポリマー部材2
17からは潤滑油が少しずつ供給されることになる。
尚、この場合にも、前記第4の実施の形態の場合のよう
に、アクチュエータ本体側、すなわち、ロッド9とボー
ルネジ11との間、ロッド9とシリンダ1との間に潤滑
部材を設けてもよいことは勿論である。又、潤滑ユニッ
ト207を左右に別個に設けたが左右一体型であって、
潤滑油含有ポリマー部材217のみが左右に分割されて
いる構成のものでもよい。
【0030】尚、本発明は前記第1〜第5の実施の形態
に限定されるものではない。まず、前記第1〜第5の実
施の形態の場合には、潤滑部材を潤滑油含有ポリマー部
材より構成した例を挙げて説明したが、潤滑油含有多孔
質部材から構成してもよい。又、ナットの両側に潤滑部
材を配置したり、潤滑部材を2段以上積層させて配置す
るような構成も考えられる。又、ネジの外周に潤滑部材
を設ける場合において、ネジに対して摺接するように設
ける以外に螺合させることが考えられる。
【0031】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によるアクチ
ュエータによると、まず、ナットに対して独立した状態
で潤滑部材を設けたので、潤滑部材を取り付けるに際し
て、ナット側に加工を施しておくような必要はなく、ナ
ットの製造が容易になる。又、潤滑部材の保守・点検に
際しても、ナットに無関係に行うことができるので、作
業が容易である。又、ロッドとシリンダとの間に潤滑部
材を設けることにより、ロッドに対しても潤滑油を効果
的に供給することができる。又、ネジの外周に潤滑部材
を設けることによりネジの支持が安定したものとなり、
特に、ナットに対して間隔を存した状態で設けた場合に
は支持スパンが短縮されることになるので、さらに安定
した支持が可能となる。又、ねじに対する潤滑部材にお
いて、ナットに対して間隔を存した状態で設けた場合に
は、ナットとの間の空間をグリース溜まりとして使用す
ることができ、潤滑部材から供給される潤滑油とグリー
ス溜まりのグリースの両方によって潤滑を図ることがで
きる。又、ロッドをガイドするガイド機構を併設したも
のにおいて、ガイド機構に潤滑部材を設けた場合には、
ガイド機構ひいてはロッドの動作を円滑なものにするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す図で、アクチ
ュエータの平断面図であって、ロッドがシリンダ内に引
っ込んだ状態を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態を示す図で、アクチ
ュエータの平断面図であって、ロッドがシリンダ内より
突出した状態を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態を示す図で、アクチ
ュエータの側断面図であって、ロッドがシリンダ内に引
っ込んだ状態を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態を示す図で、アクチ
ュエータの側断面図であって、ロッドがシリンダ内より
突出した状態を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態を示す図で、潤滑部
材の構成を示す側面図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態を示す図で、潤滑部
材の正面図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態を示す図で、アクチ
ュエータの平断面図であって、ロッドがシリンダ内に引
っ込んだ状態を示す図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態を示す図で、アクチ
ュエータの平断面図であって、ロッドがシリンダ内より
突出した状態を示す図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態を示す図で、アクチ
ュエータの側断面図であって、ロッドがシリンダ内に引
っ込んだ状態を示す図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態を示す図で、アク
チュエータの側断面図であって、ロッドがシリンダ内よ
り突出した状態を示す図である。
【図11】本発明の第3の実施の形態を示す図で、アク
チュエータの平断面図であって、ロッドがシリンダ内に
引っ込んだ状態を示す図である。
【図12】本発明の第3の実施の形態を示す図で、アク
チュエータの平断面図であって、ロッドがシリンダ内よ
り突出した状態を示す図である。
【図13】本発明の第3の実施の形態を示す図で、アク
チュエータの側断面図であって、ロッドがシリンダ内に
引っ込んだ状態を示す図である。
【図14】本発明の第3の実施の形態を示す図で、アク
チュエータの側断面図であって、ロッドがシリンダ内よ
り突出した状態を示す図である。
【図15】本発明の第4の実施の形態を示す図で、アク
チュエータの側断面図である。
【図16】本発明の第5の実施の形態を示す図で、アク
チュエータの側面図である。
【図17】本発明の第5の実施の形態を示す図で、図1
6のXVII−XVII断面図である。
【図18】本発明の第5の実施の形態を示す図で、潤滑
部材の側面図である。
【図19】本発明の第5の実施の形態を示す図で、潤滑
部材の断面図である。
【図20】本発明の第5の実施の形態を示す図で、シー
ルケース内にプレートを設置した状態の潤滑部材の平面
図である。
【図21】本発明の第5の実施の形態を示す図で、シー
ルケース内に潤滑油含有ポリマー部材を設置した状態の
潤滑部材の平面図である。
【図22】本発明の第5の実施の形態を示す図で、シー
ルケースの外側にシールを設置した状態の潤滑部材の平
面図である。
【図23】本発明の第5の実施の形態を示す図で、潤滑
部材を含むユニットの分解斜視図である。
【符号の説明】
1 シリンダ 3 ハウジング 5 サーボモータ 7 カップリング 9 ロッド 11 ボールネジ 13 ボールナット 15 栓部材 17 ねじ部 19 環状部材 21 シールリング 31 潤滑部材 33 潤滑部材

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダと、 上記シリンダ内に移動可能に収容・配置された中空状の
    ロッドと、 上記ロッド内に配設されたネジと上記ロッド内にあって
    該ロッドに固定されると共に上記ネジに螺合するナット
    とからなるネジ・ナット手段と、 上記ネジを回転駆動する駆動手段と、 を具備してなるアクチュエータにおいて、 上記ロッド内であって少なくとも上記ナットの軸方向何
    れかの側にナットに対して独立した状態で上記ネジに対
    して螺合又は摺接するように潤滑部材を配置したことを
    特徴とするアクチュエータ。
  2. 【請求項2】 シリンダと、 上記シリンダ内に移動可能に収容・配置された中空状の
    ロッドと、 上記ロッド内に配設されたネジと上記ロッド内にあって
    該ロッドに固定されると共に上記ネジに螺合するナット
    とからなるネジ・ナット手段と、 上記ネジを回転駆動する駆動手段と、 を具備してなるアクチュエータにおいて、 上記ロッドとシリンダとの間に潤滑部材を配置したこと
    を特徴とするアクチュエータ。
  3. 【請求項3】 シリンダと、 上記シリンダ内に移動可能に収容・配置された中空状の
    ロッドと、 上記ロッド内に配設されたネジと上記ロッド内にあって
    該ロッドに固定されると共に上記ネジに螺合するナット
    とからなるネジ・ナット手段と、 上記ネジを回転駆動する駆動手段と、 を具備してなるアクチュエータにおいて、 上記ロッド内であって少なくとも上記ナットの軸方向何
    れかの側にナットに対して独立した状態で上記ネジに対
    して螺合又は摺接するように潤滑部材を配置すると共
    に、上記ロッドとシリンダとの間に潤滑部材を配置した
    ことを特徴とするアクチュエータ。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項3記載のアクチュエ
    ータにおいて、 潤滑部材は少なくともナットの軸方向何れかの側に間隔
    を存した状態で設けられていることを特徴とするアクチ
    ュエータ。
  5. 【請求項5】 シリンダと、 上記シリンダ内に移動可能に収容・配置された中空状の
    ロッドと、 上記ロッド内に配設されたネジと上記ロッド内にあって
    該ロッドに固定されると共に上記ネジに螺合するナット
    とからなるネジ・ナット手段と、 上記ネジを回転駆動する駆動手段と、 を具備してなるアクチュエータにおいて、 上記ロッドにはロッドをガイドするガイド機構が設けら
    れいて、該ガイド機構に潤滑部材を設けたことを特徴と
    するアクチュエータ。
  6. 【請求項6】 請求項1〜請求項5の何れかに記載のア
    クチュエータにおいて、 上記潤滑部材は潤滑油含有ポリマー部材であることを特
    徴とするアクチュエータ。
  7. 【請求項7】 請求項1〜請求項5の何れかに記載のア
    クチュエータにおいて、 上記潤滑部材は、潤滑油含有多孔質部材であることを特
    徴とするアクチュエータ。
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