JP2000035038A - 潤滑プレートを備えた直動案内ユニット - Google Patents

潤滑プレートを備えた直動案内ユニット

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JP2000035038A
JP2000035038A JP10202372A JP20237298A JP2000035038A JP 2000035038 A JP2000035038 A JP 2000035038A JP 10202372 A JP10202372 A JP 10202372A JP 20237298 A JP20237298 A JP 20237298A JP 2000035038 A JP2000035038 A JP 2000035038A
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lubricating plate
lubricating
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linear motion
motion guide
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Norimasa Agari
憲正 上利
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Nippon Thompson Co Ltd
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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    • F16C29/00Bearings for parts moving only linearly
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    • F16C29/068Ball or roller bearings in which the rolling bodies circulate partly without carrying load with the bearing body fully encircling the guide rail or track
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    • F16C33/30Parts of ball or roller bearings
    • F16C33/66Special parts or details in view of lubrication
    • F16C33/6637Special parts or details in view of lubrication with liquid lubricant
    • F16C33/664Retaining the liquid in or near the bearing
    • F16C33/6648Retaining the liquid in or near the bearing in a porous or resinous body, e.g. a cage impregnated with the liquid

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は,丸軸タイプの軌道軸と該軌道軸を
囲んで軌道軸に相対移動するスライダとから成り,基本
仕様を変更することなく自己潤滑を可能にする潤滑プレ
ートを備えた直動案内ユニットを提供する。 【解決手段】 直動案内ユニットを構成する,丸軸タイ
プの軌道軸2上を摺動するスライダ1と潤滑プレート組
立体20とは,機器のハウジイング50内に形成された
大径孔52内に止め輪55によって抜出し不能に取付け
られる。潤滑プレート組立体20は,ケース21内に,
潤滑油が含浸された多孔質構造を有する焼結樹脂部材か
ら成る潤滑プレート本体27を有する潤滑プレート26
と,エンドシール30とを収容している。潤滑プレート
本体27は,スライダ1の摺動時に常に徐々に潤滑剤を
軌道軸2に供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は,各種ロボット,
半導体製造装置,精密器械,工作機械等に適用される潤
滑プレートを備えた直動案内ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来,直動案内ユニットは,各種ロボッ
ト,半導体製造装置,工作機械,検査装置等において高
精度の往復運動が要求される箇所に組み込まれて広く使
用されてきた。近年のメカトロ技術等のめざましい発展
に伴って,直動案内ユニットの用途は拡大する一方であ
る。しかも,直動案内ユニットに対する要求は,益々厳
しいものとなってきている。例えば,組立ロボットは,
用途の拡大要求に応じて大型から小型のものまで製作さ
れているが,これらの組立ロボットに組み込まれる直動
案内ユニットは,高精度や高速化等の性能向上に加え,
小型化に対応できると共に,メンテナンスフリーである
ことが重視されるようになっており,特に摺動部分に対
しては長期に渡って自己潤滑できることが要求されてい
る。
【0003】従来,直動案内ユニットとして,例えば,
図21の斜視図に示すものが知られている(例えば,特
開昭62−237113号公報参照)。図21に示され
ている直動案内ユニットは,ボールスプライン軸受と呼
ばれ,略円形断面を有する軌道軸2と,軌道軸2を摺動
自在に嵌挿する円筒状のスライダ1とから構成されてい
る。軌道軸2は,その外周面には周方向に3等分された
位置において軸方向に沿って延びる3本の突出部3が形
成され,且つ各突出部3の両側にそれぞれ第1軌道溝と
しての軌道溝4が形成された,いわゆる3条列形式の軌
道軸である。スライダ1は,軌道軸2に対して相対移動
可能なケーシング5,及びケーシング5の両端にそれぞ
れ取り付けられたエンドキャップ6(一側のみ図示され
ている)を有する。ケーシング5は,中心孔を有する中
空円筒状部材であり,軌道軸2の軌道溝4に対向する第
2軌道溝としての軌道溝7が中心孔の内面に形成されて
いる。軌道軸2の軌道溝4とケーシング5の軌道溝7と
は,転動体である複数のボール8が転走する負荷軌道路
を構成しており,スライダ1は,軌道軸2との間に負荷
軌道路を転走するボール8が介在することによって,軌
道軸2上を自在に摺動可能である。ケーシング5の外周
面には,他の機械部品,チャック,把持装置等の機器を
取り付けるためのキー溝14が形成されている。
【0004】ケーシング5には,負荷軌道路を転走した
ボール8を循環させるため,軌道溝7と平行に延びるリ
ターン通路孔9が形成されている。また,エンドキャッ
プ6は,軌道溝4,7から転動体8をすくう爪(図示せ
ず),及び転動体8の循環のために転動体8を方向転換
させる方向転換路10を備えている。エンドキャップ6
の端面にはエンドシール11が配置され,エンドキャッ
プ6とエンドシール11とは,止め輪(サークリップ)
12によってケーシング5に取り付けられている。エン
ドシール11は,ニトリルブタジエンラバー等から成る
ゴム部材と芯金とから構成されており,ごみや埃がスラ
イダ1内に入らないように,軌道軸2とスライダ1の長
手方向両端部との間をシールしている。
【0005】多数の転動体8は,対向する軌道溝4,7
で構成される負荷軌道路,ケーシング5に軌道溝7と平
行して形成された無負荷域のリターン通路孔9,及びエ
ンドキャップ6に形成された無負荷域の方向転換路10
から成る無限循環転走路に転走するように組み込まれて
いる。即ち,転動体8は,負荷軌道路を転走した後,一
方のエンドキャップ6に形成された方向転換路10に導
かれ,次いで,ケーシング5のリターン通路孔9に移動
し,他方のエンドキャップ6に形成された方向転換路1
0を通って再び負荷軌道路に戻るという無限循環して転
走する。このようにして,スライダ1は,転動体8が負
荷軌道路において負荷された状態であっても,多数の転
動体8が軌道溝4,7に対して転がり接触することによ
り,軌道軸2に対してスムーズに相対移動することがで
きる。
【0006】図21に示す直動案内ユニットについて,
転動体8及び軌道溝を潤滑するための潤滑剤として,グ
リース又は潤滑油が一般的に広く使用されている。グリ
ースを使用している場合には,グリースはエンドキャッ
プ6に取り付けられたグリースニップル,或いはケーシ
ング5の表面から形成されてリターン通路孔9に接続す
る油孔13を通じて転動体8の転走路に供給される。ま
た,潤滑油を使用している場合には,潤滑油はグリース
ニップルの代わりに潤滑油供給管継手を通じて転走路に
供給される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,近年,
直動転がり案内ユニットやボールねじ等の直動案内ユニ
ットは,その適用範囲も広がり,給油できない状況の下
で使用されたり,多量のごみや埃,切り屑等が発生する
ような悪環境や高温環境等の下で使用されるようにな
り,通常の潤滑が困難であるような過酷な状況の下で使
用しても潤滑不良が発生しないことが求められるように
なった。例えば,通常の潤滑が困難な悪環境下において
も使用できるボールねじとして,含油ポリマ潤滑ボール
ねじが開発されている(例えば,実開平7−4952号
公報参照)。該含油ポリマ潤滑ボールねじは,外周面に
螺旋状のねじ溝を有するねじ軸,該ねじ軸に遊嵌され且
つ内周面に前記ねじ軸のねじ溝に対応するねじ溝を有す
るボールねじナット,前記両ねじ溝間の螺旋状空間内を
転動する多数のボール,及び前記ボールねじナットの内
部に配設されて前記ねじ軸のねじ溝面と摺接する潤滑油
含有ポリマ部材から構成されている。
【0008】しかしながら,上記含油ポリマ潤滑ボール
ねじに使用されている潤滑油含有ポリマ部材は,ポリα
−オレフィン系ポリマに潤滑油を混合して加熱溶融した
後,所定の型に注入して加圧しながら冷却固化して成形
したものである。従って,上記潤滑油含有ポリマ部材
は,製作するに当たり,技術的に複雑で且つ高度の技術
が要求され,その上,コストもかかるものであった。し
かも,ボールねじに関する技術をそのままのかたちで直
動案内ユニットに適用することはできない。従って,ボ
ールスプラインと呼ばれる直動案内ユニットについて,
過酷な状況の下でも自己潤滑を可能とし,且つ低コスト
で簡単に作製することができる潤滑手段を得ることが課
題となっている。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の目的は,上記
の課題を解決することであり,潤滑プレートを装着する
ことによって過酷な使用条件でも自己潤滑を可能にして
良好な潤滑状態を維持し,既存の丸軸タイプの軌道軸を
持つ直動案内ユニットに若干の設計変更を加えるだけ
で,潤滑プレートによる自己潤滑によって給油のメンテ
ナンスフリーと長寿命化を達成すると共に,防塵性を向
上し,クリーンな環境を維持し,簡単に作製できる潤滑
プレートを備えた直動案内ユニットを提供することであ
る。
【0010】この発明は,長手方向に沿って延びる丸軸
タイプの軌道軸とケーシングを備え且つ前記軌道軸を囲
んで前記軌道軸上を相対移動するスライダとから成り,
前記スライダの前記ケーシングの少なくとも一方の端面
には,潤滑剤を含浸した多孔質構造の焼結樹脂部材から
構成され且つ前記軌道軸上を摺動する潤滑プレート,前
記潤滑プレートの前記ケーシング側とは反対側に配置さ
れ且つ前記軌道軸上を摺動するエンドシール,及び前記
潤滑プレートと前記エンドシールとを収容するケースか
ら構成された潤滑プレート組立体が配設されていること
から成る潤滑プレートを備えた直動案内ユニットに関す
る。
【0011】このように構成された潤滑プレートを備え
た直動案内ユニットは,スライダが丸軸タイプの軌道軸
上を相対移動する際に,ケーシングの端面に配設された
潤滑プレート組立体の潤滑剤を含浸した多孔質構造の焼
結樹脂部材から成る潤滑プレートが,軌道軸上に潤滑剤
を供給しつつ軌道軸上を摺動する。潤滑プレート組立体
は,ケース内に潤滑プレートとエンドシールとを収容し
ており,エンドシールは,潤滑プレートのケーシング側
とは反対側に配置されて軌道軸上を摺動して,塵埃等の
異物が軌道軸上からスライダ内に侵入するのを防止して
いる。この潤滑プレートを備えた直動案内ユニットは,
過酷な状況の下でも潤滑プレートから潤滑剤を徐々に放
出する自己潤滑が可能となり,給油のメンテナンスフリ
ーが得られる。
【0012】前記潤滑プレートは,前記焼結樹脂部材か
ら成る潤滑プレート本体と該潤滑プレート本体に固定さ
れた芯金とから構成されている。芯金は,焼結樹脂部材
から成る潤滑プレート本体を補強し,外力が潤滑プレー
ト本体に加わること及び外力による潤滑プレート本体の
損傷を防止する働きをする。
【0013】この潤滑プレートを備えた直動案内ユニッ
トにおいて,前記軌道軸の長手方向に沿って形成された
第1軌道溝と該第1軌道溝に対向して前記ケーシングに
形成された第2軌道溝との間には,転動体が組み込まれ
ている。転動体が組み込まれる形式の潤滑プレートを備
えた直動案内ユニットは,前記スライダが前記ケーシン
グの両端面にそれぞれ固定されたエンドキャップを備
え,前記ケーシングには前記転動体がリターンするリタ
ーン通路孔が形成され,前記エンドキャップには前記第
1軌道溝及び前記第2軌道溝によって形成される負荷軌
道路と前記ケーシングの前記リターン通路孔との間で前
記転動体が方向転換する方向転換路が形成される形式と
することができる。また,転動体が組み込まれる形式の
潤滑プレートを備えた直動案内ユニットにおいては,前
記ケーンシグは,該ケーシングと前記軌道軸との間の隙
間に配設され且つ前記転動体が前記第1軌道溝と前記第
2軌道溝とによって形成される負荷軌道路を転走可能に
保持する保持器を備えており,前記ケーシングと前記保
持器との間には,前記転動体がリターンするリターン通
路及び前記負荷軌道路と前記リターン通路との間で前記
転動体が方向転換する方向転換路が形成されている形式
とすることもできる。
【0014】転動体が軌道溝間に組み込まれる形式の潤
滑プレートを備えた直動案内ユニットにおいては,前記
潤滑プレートは,少なくとも前記軌道軸の前記第1軌道
溝に摺接して前記軌道軸上を摺動する。この場合,前記
潤滑プレートは,潤滑プレート本体と該潤滑プレート本
体に固定された芯金とから構成されており,前記潤滑プ
レート本体は少なくとも前記軌道軸の前記第1軌道溝と
の摺接部分の近傍で前記芯金に固着されている。
【0015】潤滑プレートを備えた直動案内ユニットに
おいては,前記潤滑プレートは,前記軌道軸の周方向に
分割された複数の潤滑プレート本体部分から構成されて
いる。潤滑プレートを複数の潤滑プレート本体部分に分
割すると,潤滑プレートについての軌道軸への装填や交
換が簡単化される。
【0016】前記潤滑プレート組立体の前記ケースは,
前記潤滑プレート及び前記エンドシールが嵌合する収容
空間を形成する外周壁部,前記外周壁部の一側端部から
径方向内側に延びて前記潤滑プレート及び前記エンドシ
ールの前記外周壁部の一側端部からの抜出しを防止する
と共に前記軌道軸を嵌挿するための挿通孔を有する端面
壁部,並びに前記外周壁部の他側端部に設けられた前記
潤滑プレート及び前記エンドシールの前記開口からの抜
出しを防止する抜出し防止手段が係合する係合部を有し
ている。エンドシールは,潤滑プレートのケーシング側
とは反対側,即ち,外部側に配置されるが,ケースの係
合部は,ケーシング側に位置しても,又はケーシング側
とは反対側に位置していてもよい。抜出し防止手段とし
ては,止め輪(サークリップ)を挙げることができる。
前記ケースは,金属,合成樹脂又は合成ゴムで製作する
ことができる。
【0017】前記潤滑プレート組立体が配設された前記
ケーシングの前記端面には,補助エンドシール又はエン
ドプレートが配設されている。潤滑プレート組立体には
エンドシールが含まれているので,軌道軸上の異物の排
除は潤滑プレート組立体のエンドシールによって拭い去
られる。既存のスライダを使用する場合等,スライダの
ケーンシグにエンドシールが備わっている場合には,ス
ライダのエンドシールは補助的なエンドシールとしての
働きをする。また,スライダのケーンシグにエンドシー
ルを備えない場合には,潤滑プレート組立体が配設され
る側のケーシングの端面にはエンドプレートが配設され
る。
【0018】前記潤滑プレートを備えた直動案内ユニッ
トは互いに相対移動する部分を有する機器に適用されて
おり,前記軌道軸は前記機器の一方の部分に取り付けら
れると共に,少なくとも前記スライダは前記機器の他方
の部分に形成された嵌合孔に抜出し不能に取り付けられ
ている。
【0019】前記スライダと共に前記潤滑プレート組立
体を前記機器の他方の部分に形成された嵌合孔に抜出し
不能に取り付けることができる。この場合には,前記潤
滑プレート組立体は前記嵌合孔の嵌入側部分に配置され
ており,前記嵌合孔の溝内に係止され且つ前記潤滑プレ
ート組立体の前記ケースの端部に係合する止め輪によっ
て,前記スライダ及び前記潤滑プレート組立体の前記嵌
合孔からの抜出しが防止されている。また,前記潤滑プ
レート組立体は前記嵌合孔の嵌入側部分に配置されてお
り,前記機器の他方の部分の端壁に取り付けられ且つ前
記潤滑プレート組立体の前記ケースの端部に係合する押
さえ板によって,前記スライダ及び前記潤滑プレート組
立体の前記嵌合孔からの抜出しが防止されている。ま
た,前記潤滑プレート組立体は前記嵌合孔の嵌入側部分
に配置されており,前記ケースは径方向外方に延びる取
付けフランジを備えており,前記ケースの前記取付けフ
ランジを前記機器の他方の部分の端壁に取り付けること
により,前記スライダ及び前記潤滑プレート組立体の前
記嵌合孔からの抜出しが防止されている。
【0020】前記潤滑プレート組立体を前記機器の他方
の部分に形成された嵌合孔に嵌入させない場合には,前
記潤滑プレート組立体を前記スライダに取り付け,前記
スライダを,前記機器の他方の部分に取り付けることに
より,前記スライダの前記嵌合孔からの抜出しが防止さ
れている。
【0021】前記潤滑プレート本体の前記焼結樹脂部材
は,合成樹脂の微粒子を所定の金型に充填して加熱成形
して製作されている。
【0022】
【発明の実施の形態】以下,図1〜図9を参照して,こ
の発明による潤滑プレートを備えた直動案内ユニットの
実施例を説明する。図1はこの発明による直動案内ユニ
ットに組み込まれる潤滑プレート組立体の一例を示す正
面図,図2は図1に示す潤滑プレート組立体の矢視A−
Aで示す側面断面図,図3は図1に示す潤滑プレート組
立体の背面図,図4は図1に示す潤滑プレート組立体に
用いられる潤滑プレートの正面図,図5は図4に示す潤
滑プレートの側面図,図6は図1に示す潤滑プレート組
立体に用いられる潤滑プレートの別の例を示す側面図,
図7は図1に示す潤滑プレート組立体に用いられる潤滑
プレートの更に別の例を示す正面図,図8は図1に示し
た潤滑プレート組立体を組み込んだ直動案内ユニットの
一適用例を示す断面図,図9は図1に示した潤滑プレー
ト組立体を組み込んだ直動案内ユニットの別の適用例を
示す断面図である。なお,図1〜図9において,図21
に示した従来の直動案内ユニットと同一の構造及び機能
を有する部品には同一の符号を付している。
【0023】図1〜図3に示す潤滑プレート組立体20
は,図21に示すような直動案内ユニットのエンドキャ
ップ6の端面に配置された状態で適用され,且つ軌道軸
2上をスライダ1と一体となって相対摺動するものであ
る。潤滑プレート組立体20は,径寸法と比較して高さ
が充分低い円筒状支持部材としてのケース21,ケース
21内に収容された潤滑プレート26,及び同じくケー
ス21内に収容されて直動案内ユニットに組み込まれた
状態では最外側に配置されることになるエンドシール3
0から構成されている。ケース21は,外周壁部22の
一側から径方向内方に向かって形成されたリング形状の
端面壁部23と,外周壁部22の他側から径方向内方に
向かって僅かに屈曲形成された係合部25から成る。端
面壁部23には,軌道軸2と干渉しないような挿通孔2
4が形成されている。ケース21は,外周壁部22の内
部に後述する潤滑プレート本体27のための収容空間を
形成している。ケース21は,金属,合成樹脂,合成ゴ
ム等で製作することができ,コスト及び量産性の観点か
ら薄鋼板製又は合成樹脂の成形品が好ましい。
【0024】潤滑プレート組立体20においては,潤滑
プレート26は,図4及び図5に示すように,多孔質構
造を有する焼結樹脂部材と前記多孔質構造の多孔部に含
浸された潤滑油とから成る潤滑プレート本体27のみか
ら構成されている。潤滑プレート本体27は,全体とし
て,図4に示すようにリング状に形成されている。ケー
ス21の係合部25の開口部の内径は,潤滑プレート本
体27が通過できる大きさを有している。ケース21の
端面壁部23は,潤滑プレート本体27に当接して抜出
しを阻止している。したがって,潤滑プレート本体27
は,ケース21に対して,係合部25が形成されている
側からケース21内に組み入れられ,外周壁部22の内
部の収容空間に収容される。また,潤滑プレート本体2
7の内周部には,軌道軸2の突出部3が通過できるよう
に形成された凹部28の両側において,軌道溝4に摺接
するように内方に突出した一対の凸部29が形成されて
いる。凹部28と一対の凸部29との組については,軌
道軸2の構造に対応して,3組が周方向に等間隔に隔置
して形成されている。
【0025】潤滑プレート本体27の軌道軸2への摺接
は,潤滑プレート本体27の内周面全域でもよいが,潤
滑油の消費量を低減させるため,使用条件に応じて少な
くとも軌道溝4に摺接するように構成することが好まし
い。図3に示されているように,潤滑プレート本体27
の内周縁は,ケース21の端面壁部23の挿通孔24の
内周縁よりも僅かに小径に形成されており,特に凸部2
9は,ケース21の端面壁部23の挿通孔24の内周縁
よりも内側に突出するように形成されている。潤滑プレ
ート本体27は,凸部29から焼結樹脂部材に含浸され
た潤滑剤(又は潤滑油)を軌道溝4に常に供給する。
【0026】潤滑プレート本体27は,合成樹脂の微粒
子を加圧加熱成形して作製した焼結樹脂部材で構成され
ている。具体的には,潤滑プレート本体27は,例え
ば,超高分子量ポリエチレン樹脂の微粒子,30μm程
度の細粒径又は250〜300μmの粗粒径を有する粉
末を,所定の成形型に充填し,加圧加熱成形して作製し
たオープンポアから成る多孔質の焼結樹脂部材で作製さ
れている。潤滑プレート本体27の多孔質の焼結樹脂部
材の空間率は,例えば,40〜50%のものを使用でき
る。また,潤滑プレート本体27は,上記の多孔質の焼
結樹脂部材を,潤滑油であるタービン油に浸漬し,潤滑
油を多孔部に含浸させたものである。例えば,潤滑プレ
ート27を潤滑油に30分間浸漬することによって,潤
滑油の含有率を41wt%,潤滑油の含有量を2cc程
度に調整することができる。潤滑油の含有率は,スライ
ダ1の使用条件等に対応して調整することができる。
【0027】ケース21に収容された潤滑プレート26
の係合部25側には,エンドシール30が配設されてい
る。エンドシール30は,潤滑プレート本体27に当接
する芯金31と,ケース21の開口側において芯金31
に固着されたゴムリップ32とから構成されている。芯
金31は,潤滑プレート本体27内に納まる大きさを有
するリング状の部材であり,潤滑プレート本体27をケ
ース21の端面壁部23との間で挟み込んで保持してい
る。ゴムリップ32は,図3に示すように,少なくとも
潤滑プレート本体27の凸部29を含むように内側に突
出しており,軌道軸2に当接して,軌道軸2上に付着し
た塵埃等の異物がスライダ1内に侵入するのを防止して
いる。
【0028】ケース21に収容された潤滑プレート26
とエンドシール30とは,止め輪(サークリップ)33
によってケース21内から抜け出さないように保持され
る。止め輪33は,図2に示すように,エンドシール3
0の芯金31の外周縁部とケース21の係合部25とに
係合する。潤滑プレート組立体20は,図1〜図3に示
す状態で,一つの部品として取り扱うことができる。ケ
ース21は,潤滑プレート本体27に対する防塵・破損
の防止,潤滑油の漏れ防止の機能を果たすだけでなく,
作業者が,潤滑プレート本体27を取り扱う際に,潤滑
油を含浸した潤滑プレート本体27に直接,手を触れず
に済み,潤滑油で手を汚さずに済むという利点をもたら
すものである。
【0029】潤滑プレートの別の実施例が図6の側面図
に記載されている。図6に示された潤滑プレート36
は,潤滑プレート本体37と,潤滑プレート本体37の
一側面に沿って配設される芯金38とから構成されてい
る。芯金38には,潤滑プレート本体37との固着のた
め,焼結された潤滑プレート本体27に突き立てるため
の先端の尖ったピン,爪等の突起(図示せず)を設ける
ことができる。突起は,芯金38を打抜き加工すると同
時に打ち抜いて折り曲げたり,別途製作したピンや爪を
溶接等によって芯金38に取り付けてもよい。また,接
着剤によって潤滑プレート本体37と芯金38とを固着
してもよい。潤滑プレート本体を超高分子量のポリエチ
レン樹脂を焼結した焼結樹脂部材から形成する場合に
は,芯金38が金属製であっても,例えば,エポキシ系
接着剤によって容易に芯金38に接着することができ
る。また,潤滑剤は,焼結樹脂部材を接着剤で芯金38
に接着した後に含浸させるのが好ましい。
【0030】芯金38の潤滑プレート本体37との固着
位置は,潤滑プレート本体37の少なくとも軌道軸2の
軌道溝4との摺接部分の近傍とされ,軌道溝4に摺接す
る領域において潤滑プレート本体37を補強している。
潤滑プレート本体37を凸部29の近傍において剛性の
高い芯金38に固着すると,潤滑プレート本体37に変
形を生じさせるような大きな外力が加わったときでも,
芯金38は,凸部29の変形を抑制して軌道溝4に対す
る摺接面の精度を維持することができる。その結果,潤
滑プレート本体37は,潤滑プレート本体37の凸部2
9が過度に軌道溝4に押し付けられることもなく,且つ
軌道溝4から大きく離れることもないので,軌道溝4と
の摺動抵抗が大きくなることもない。潤滑プレート組立
体を構成する場合,潤滑プレート36は,芯金38を端
面壁部23側に置いてケース21内に収容した場合に
は,潤滑プレート本体37は芯金38とエンドシール3
0の芯金31とで挟まれた状態となる。或いは,潤滑プ
レート本体37は芯金38とエンドシール30の芯金3
1とを共用することもできる。
【0031】潤滑プレートの別の実施例が図7の平面図
に記載されている。図7に示された潤滑プレート46
は,リング状の潤滑プレート46を3等分に分割した,
概ね円弧形状に形成された3つの潤滑プレート本体部分
47から構成されている。各潤滑プレート本体部分47
の内周面には,軌道軸2の突起部3と干渉しない凹部4
8と,その両側に軌道溝4に個別に摺接する凸部49と
が形成されている。3つの潤滑プレート本体部分47
は,同一形状を有しており,互いに繋げてリング状に形
成されている。分割することによって,軌道軸2に嵌挿
させた状態のケース21から潤滑プレート本体部分47
を取り出した状態で,軌道軸2の径方向外側から個々の
潤滑プレート本体部分47の着脱交換が可能になる。ま
た,潤滑プレート46は,焼結樹脂部材を成形する際に
必要な金型を小型化でき,量産化することができるとい
う利点がある。
【0032】上記のようにして一つの取扱い部品として
構成された潤滑プレート組立体20は,図8に示す状態
で直動案内ユニットに組み込まれる。図8において,潤
滑プレート組立体20以外の直動案内ユニットについて
は,図21に示した構造をそのまま用いることができる
ので,同じ要素及び部位には同じ符号を付し,再度の詳
細な説明を省略する。軌道軸2と相対的に案内すべき機
器のハウジング50には,小径孔51と,小径孔51に
対して段部53を介して接続すると共に直動案内ユニッ
トが取り付けられる嵌合孔としての大径孔52とが形成
されている。スライダ1は,軌道軸2に組み付けた状態
で,段部53に一端部が突き当たるまで大径孔52に嵌
入される。潤滑プレート組立体20は,ケース21の端
面壁部23がスライダ1の他端側に突き当たる状態で,
軌道軸2に装着されており,スライダ1と潤滑プレート
組立体20とを段部53との間で挟み込むように,大径
孔52には,止め輪(サークリップ)55が係止する係
止溝54が形成されている。係止溝54に係止された止
め輪55が潤滑プレート組立体20に係合することによ
って,スライダ1及び潤滑プレート組立体20がハウジ
ング50の大径孔52から抜け出すのが防止される。
【0033】図8に示す直動案内ユニットの作用につい
ては,ボール8が軌道軸2の軌道溝4とスライダ1の軌
道溝7との間の負荷領域の軌道路を転走し,無限循環路
を循環し,その結果,スライダ1が軌道軸2上を相対移
動する点において,図21に示した従来のものにおける
作用と同じである。即ち,機器のハウジング50に取り
付けられたスライダ1が軌道軸2に対して相対移動する
とき,潤滑プレート組立体20のエンドシール30のゴ
ムリップ32は,軌道軸2を拭って,塵埃等の異物がス
ライダ1の内部に侵入するのを防止する。潤滑プレート
本体27は,軌道軸2の軌道溝4に潤滑剤を供給する。
また,ケース21は,潤滑プレート本体27の外周面を
取り囲むカバーの働きをしており,潤滑プレート本体2
7に対する防塵,破損の防止の役割を果たすことができ
る。
【0034】潤滑プレート本体37を剛性の高い芯金3
8に固着した潤滑プレート36を使用した場合には,潤
滑プレート本体37に変形を生じさせるような大きな外
力が加わったときでも,芯金38が潤滑プレート本体3
7の変形を抑制して軌道溝4に対する摺動面の精度を維
持する。その結果,潤滑プレート本体37は,凸部29
が過度に軌道溝4に押し付けられることもなく,軌道溝
4から大きく離れることもないので,軌道溝4との摺動
抵抗が大きくなることもなく,軌道溝4に対して十分な
潤滑剤を供給し続けることができる。
【0035】図9に示された潤滑プレート組立体20を
組み込んだ直動案内ユニットの別の適用例においては,
直動案内ユニットのハウジング50への組付けは,押さ
え板57と取付けボルト58によって行われている。押
さえ板57は,取付けボルト58をハウジング50の端
面56に形成したねじ穴59にねじ込むことにより,端
面56に当てられた状態で取り付けられている。押さえ
板57のこの取付け状態において,押さえ板57の内周
部57aが潤滑プレート組立体20のケース21の係合
部25の外側に当接して,スライダ1と潤滑プレート組
立体20とがハウジング50から抜け出するのを防止し
ている。端面56の位置と潤滑プレート組立体20の係
合部25の位置との整合は,押さえ板57の形状,スペ
ーサ等の手段によって適宜確保される。
【0036】図10〜図13を参照して,この発明によ
る直動案内ユニットの他の実施例を説明する。図10
は,直動案内ユニットに用いられる潤滑プレート組立体
の他の例を示す正面図,図11は図10に示す潤滑プレ
ート組立体の矢視B−Bで見た側面断面図,図12は図
10に示す潤滑プレート組立体の背面図,図13は図1
0〜図12に示す潤滑プレート組立体が組み付けられた
直動案内ユニットの適用例を示す断面図である。この実
施例に示す直動案内ユニットは,図1〜図9に基づいて
説明した先の実施例と比較して,潤滑プレート組立体の
ケースの構造が相違している以外は同一の構成を備えて
いるので,同一部材には同一の符号を付し,重複する詳
細な説明を省略する。
【0037】図10〜図12に示す潤滑プレート組立体
60は,径寸法と比較して高さが充分低い円筒状支持部
材としてのケース61,ケース61内に収容された潤滑
プレート26,及び同じくケース61内に収容されて直
動案内ユニットに組み付けられた状態では最外側に配置
されることになるエンドシール30から構成されてい
る。ケース61は,外周壁部62と,外周壁部62の一
側から径方向内方に向かって形成され且つ軌道軸2と干
渉しないような挿通孔64を備えたリング形状の端面壁
部63と,外周壁部62の他側から径方向内方に向かっ
て僅かに屈曲形成された係合部65と,径方向外方に向
かって形成された取付けフランジ部66とから成る。ケ
ース61は,外周壁部62の内部に既述した潤滑プレー
ト26を収容する収容空間を形成している。なお,ケー
ス61は,金属,合成樹脂,合成ゴム等で製作可能であ
り,ケース21と同様,薄鋼板製又は合成樹脂の成形品
が好ましい。
【0038】ケース61の取付けフランジ部66には,
ケース61を機器のハウジング50に取り付ける取付け
ボルト68を挿通するための取付孔67が形成されてい
る。図13に示すように,取付孔67に対応して,ハウ
ジング50の端面56には,取付けボルト68が螺合す
るねじ穴69が形成されている。取付けボルト68によ
って,ケース61を機器のハウジング50に取り付ける
ことにより,潤滑プレート組立体60とスランダ1との
ハウジング50からの抜出しが防止される。
【0039】次に,図14〜図17を参照して,この発
明による直動案内ユニットの更に別の実施例を説明す
る。図14はこの発明による直動案内ユニットに適用さ
れる潤滑プレート組立体の更に別の実施例を示す正面
図,図15は図14に示す潤滑プレートの矢視C−Cで
見た側面断面図,図16は図14に示す潤滑プレートの
背面図,図17は図14〜図16に示した潤滑プレート
組立体が用いられた直動案内ユニットの適用例を示す断
面図である。図14〜図16に示す潤滑プレート組立体
は,図12〜図15に説明した実施例と比較して,潤滑
プレート組立体がスライダに取り付けられている点で相
違している以外は同一の構成を備えているので,同一部
材には同一の符号を付し,重複する詳細な説明を省略す
る。
【0040】図14〜図16に示す潤滑プレート組立体
70は,径寸法と比較して高さが充分低い円筒状支持部
材としてのケース71,ケース71内に収容された潤滑
プレート26,及び同じくケース71内に収容されて直
動案内ユニットに組み付けられた状態では最外側に配置
されることになるエンドシール30から構成されてい
る。ケース71は,外周壁部72と,外周壁部72のエ
ンドシール30が配設される側において,径方向内方に
向かって形成され且つ軌道軸2及びエンドシール30の
ゴムリップ32と干渉しない大きさに形成された挿通孔
74を備えたリング形状の端面壁部73と,外周壁部7
2の他側から径方向内方に向かって僅かに屈曲形成され
た係合部75と,径方向外方に向かって形成された取付
けフランジ部76とから成る。ケース71は,外周壁部
72の内部に既述した潤滑プレート26のための収容空
間を形成している。潤滑プレート26は,係合部75に
係合する止め輪(サークリップ)33によって,ケース
71から抜け出るのが防止されている。なお,ケース7
1は,金属,合成樹脂,合成ゴム等で製作可能であり,
ケース21と同様,薄鋼板製又は合成樹脂の成形品で形
成するのが好ましい。
【0041】潤滑プレート組立体70は,図17に示す
ように,スライダ80のケーシング81の一側に形成さ
れたフランジ部82に取り付けられる。スライダ80
は,図8,図9,図13及び図21に示したスライダ1
と比較して,そのケーシング81がケーシング5の構造
と異なる以外は相違するところがないので,細部につい
ての重複する詳細な説明を省略する。潤滑プレート組立
体70のケース71の取付けフランジ部76には,取付
けボルト78を挿通するための取付孔77が形成されて
いる。ケーシング81には,取付孔77に対応して,端
面83に開口するねじ穴79が形成されている。取付け
ボルト78をケース71の取付けフランジ部76に形成
されている取付孔77に挿通して,ケーシング81のフ
ランジ部82に形成されているねじ穴79に螺合するこ
とにより,ケース71はスライダ80に取り付けられ,
潤滑プレート組立体70とスライダ80とを一体的に取
り扱うことが可能になる。ケーシング81のフランジ部
82には,潤滑プレート組立体70と干渉しない外側位
置において,スライダ80を機器のハウジング(図示せ
ず)に取り付けるための取付孔85が形成されており,
取付孔85を挿通させた取付けボルト(図示せず)を機
器のハウジングに螺合させることにより,潤滑プレート
組立体70とスライダ80とを一括して,ハウジングに
取り付けることができる。
【0042】次に,図1〜図3に示した潤滑プレート組
立体を組み込んだ直動案内ユニットの別の適用例に付い
て,図18〜図20を参照して説明する。図18は,図
1〜図3に示した潤滑プレート組立体を組み込んだ直動
案内ユニットの別の適用例を示す断面図,図19は図1
8に示す直動案内ユニットの適用例の断面図,図20は
図18に示す直動案内ユニットに用いられるケーシング
の一部を破断して示す斜視図である。
【0043】図18〜図20に示した適用例において
は,スライダ90は,ケーシング91と保持器100と
から成っており,ケーシング91の内面には,深さの深
い無負荷軌道溝92と,深さが浅い負荷軌道溝93とが
周方向に交互に形成されており,無負荷軌道溝92と負
荷軌道溝93とは,長手方向に延びる分岐凸部94によ
って区分されている。ケーシング91の分岐凸部94の
負荷軌道溝93側には,軌道軸2の軌道溝4(第1軌道
溝)に対向して,転動体であるボール8が転走する転走
溝95(第2軌道溝,図20参照)が形成されている。
軌道軸2の軌道溝4とケーシング91の転走溝95と
は,この発明における負荷軌道路98を構成している。
ケーシング91の内面の両端部には,ボール8を無負荷
軌道溝92と負荷軌道溝93との間で方向転換して無限
循環を可能とするために,周方向溝96,及び周方向溝
96と無負荷軌道溝92と負荷軌道溝93とを接続する
傾斜溝97が形成されている。
【0044】ボール8を保持する保持器100は,ケー
シング91と軌道軸2との間に形成されている隙間に配
置され,且つケーシング91に係止されたストップリン
グ99が保持器100の両端部101に係合することに
よって,保持器100はケーシング91から抜け止めさ
れている。保持器100には,無負荷軌道溝92に対応
した肉厚部102と,負荷軌道溝93に対応した薄肉部
104とが交互に形成されている。肉厚部102には無
負荷軌道溝92に対向した無負荷軌道溝103が形成さ
れ,肉厚部102と薄肉部104との境界部には,ボー
ル8より僅かに幅狭でボール8が脱落しない程度の長孔
105が形成されている。ケーシング91の無負荷軌道
溝92及び保持器100の無負荷軌道溝103は,ボー
ルがリターンするリターン通路99を構成している。長
孔105の両端部には,ケーシング91の周方向溝96
に対応して,肉厚部102の無負荷軌道溝103へと繋
がる方向転換溝106が形成されている。周方向溝96
と方向転換溝106とは,負荷軌道路とリターン通路9
9との間でボール8が方向転換する方向転換路107を
構成している。
【0045】この発明による潤滑プレートを備えた直動
案内ユニットは,図18に示すように,上記のような保
持器100を備え,且つ転動体であるボール8が保持器
100内に案内されつつ無限循環する形式のスライダを
有する直動転がり案内ユニットにも適用可能である。即
ち,潤滑プレート組立体は,図8に示したような,潤滑
プレート組立体26がそのままスライダ90の一方の端
部に適用される。潤滑プレート組立体26,ハウジング
50及び潤滑プレート組立体26のハウジング50への
取付けについては,図8に示したものと同様であるの
で,再度の説明を省略する。
【0046】上記のこの直動転がり案内ユニットの各実
施例においては,軌道軸2として,軌道溝4が形成され
ている所謂ボールスプラインを示したが,軌道溝4が形
成されていない丸軸形式の直動転がり案内ユニットに適
用することができることは勿論である。また,スライダ
1,80の端部に潤滑プレート組立体20,60,70
を配設する場合,潤滑プレート26が配設される側のス
ライダ1内に配設されるエンドシール11は補助エンド
シールとしての機能を奏することになる。この場合,潤
滑プレート組立体20,60,70にエンドシール30
が設けられており,エンドシールをスライダ1,80内
に必ずしも重複して設ける必要性がないので,エンドシ
ール11をシールリップのないエンドプレートのみとし
てもよい。また,図8,図9及び図13に示した例にお
いて,潤滑プレート組立体20に代えて,図15に示す
ような外側に端面壁部73を有するケース71を備えた
潤滑プレート組立体を用いてもよく,また,逆に図15
に示す潤滑プレート組立体70に,図8,図9及び図1
3に示したケースを用いてもよい。更に,上記の各実施
例や適用例では,潤滑プレート組立体20,60,70
は,スライダ1,80,90の一側にのみ配設されてい
るが,スライダの両側に配設してもよいことは,勿論で
ある。また,スライダ1,80,90と潤滑プレート組
立体20,60,70との機器への取付けは,スライダ
1,80,90と潤滑プレート組立体20,60,70
とを段部53のある嵌合孔に嵌入し,嵌入側で抜出しを
防止することで行われているが,上記の取付けは,スラ
イダ1,80,90と潤滑プレート組立体20,60,
70とを段部53のないストレートな嵌合孔に嵌合させ
て,嵌合孔の両側の開口端において,止め輪,押さえ板
等の手段によって嵌合孔からの抜出しを防止することで
行うこともできる。
【0047】
【発明の効果】この発明による潤滑プレートを備えた直
動案内ユニットは,上記のように構成されているので,
スライダが丸軸タイプの軌道軸上を相対移動する際に,
ケーシングの端面に配設された潤滑プレート組立体の潤
滑剤を含浸した多孔質構造の焼結樹脂部材から成り潤滑
プレートが軌道軸上を摺動して,軌道軸上に潤滑剤を供
給することができる。潤滑プレート組立体のエンドシー
ルは,潤滑プレートのケーシング側とは反対側に配置さ
れて軌道軸上を摺動して,塵埃等の異物が軌道軸上から
スライダ内に侵入するのを防止することができる。この
潤滑プレートを備えた直動案内ユニットは,過酷な状況
の下でも潤滑プレートから潤滑剤を常に徐々に放出する
自己潤滑が可能となり,給油のメンテナンスフリーが得
られる。しかも,過酷な使用条件でも自己潤滑が可能で
あり,潤滑不良状態が発生することがなく,良好な潤滑
状態が維持され,長寿命化を達成し,防塵性を向上で
き,クリーンな環境を維持できる。
【0048】更に,この発明による潤滑プレートを備え
た直動案内ユニットによれば,既存の丸軸タイプの軌道
軸を持つ直動案内ユニットに若干の設計変更を加えるだ
けで潤滑プレート組立体を簡単に装着することができ
る。潤滑剤が絶え間なく徐々に供給されるので,軌道軸
に対するスライダの摺動抵抗を低減でき,摩耗等の発生
を防止できる。また,潤滑プレートは,使用条件が適合
する多孔質構造を持つ焼結樹脂部材の材料と潤滑油を選
定し,その潤滑油を焼結樹脂部材の多孔部へ含浸させれ
ばよく,その取り扱い,仕様変更も簡単にできる。更
に,潤滑プレートを構成する焼結樹脂部材は,高精度に
簡単に成形することができ,精密機械に組み込まれる直
動案内ユニットとしては極めて最適な部品として提供で
きる。
【0049】また,この直動案内ユニットは,基本仕様
を全く変更することなく,従来の種々の既存の直動案内
ユニットに組み込んで使用することができる。即ち,潤
滑プレートは,同じ規格の軌道軸を使用する直動案内ユ
ニットであれば,たとえスライダの形や大きさが違って
いても,同一の潤滑プレートが適用できるので,適用範
囲の広い潤滑プレートを提供することができる。また,
潤滑プレートは,既に切削機械等に組み込まれている既
存の直動案内ユニットに対しても,スライダの端面に簡
単に取り付けることが可能であるので,それらの直動案
内ユニットの自己潤滑性能を簡単に向上させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による直動案内ユニットに組み込まれ
る潤滑プレート組立体の一例を示す正面図である。
【図2】図1に示す潤滑プレート組立体の矢視A−Aで
示す側面断面図である。
【図3】図1に示す潤滑プレート組立体の背面図であ
る。
【図4】図1に示す潤滑プレート組立体に用いられる潤
滑プレートの正面図である。
【図5】図4に示す潤滑プレートの側面図である。
【図6】図1に示す潤滑プレート組立体に用いられる潤
滑プレートの別の例を示す側面図である。
【図7】図1に示す潤滑プレート組立体に用いられる潤
滑プレートの更に別の例を示す正面図である。
【図8】図1〜図3に示した潤滑プレート組立体を組み
込んだ直動案内ユニットの一適用例を示す断面図であ
る。
【図9】図1〜図3に示した潤滑プレート組立体を組み
込んだ直動案内ユニットの別の適用例を示す断面図であ
る。
【図10】直動案内ユニットに用いられる潤滑プレート
組立体の他の例を示す正面図である。
【図11】図10に示す潤滑プレート組立体の矢視B−
Bで見た側面断面図である。
【図12】図10に示す潤滑プレート組立体の背面図で
ある。
【図13】図10〜図12に示す潤滑プレート組立体が
組み付けられた直動案内ユニットの適用例を示す断面図
である。
【図14】この発明による直動案内ユニットに適用され
る潤滑プレート組立体の更に別の実施例を示す正面図で
ある。
【図15】図14に示す潤滑プレートの矢視C−Cで見
た側面断面図である。
【図16】図14に示す潤滑プレートの背面図である。
【図17】図14〜図16に示した潤滑プレート組立体
が用いられた直動案内ユニットの適用例を示す断面図で
ある。
【図18】図1〜図3に示した潤滑プレート組立体を組
み込んだ直動案内ユニットの別の適用例を示す断面図で
ある。
【図19】図18に示す直動案内ユニットの適用例の断
面図である。
【図20】図18に示す直動案内ユニットに用いられる
ケーシングの一部を破断して示す斜視図である。
【図21】従来の直動案内ユニットを示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1,80,90 スライダ 2 軌道軸 4 第1軌道溝 5,91 ケーシング 6 エンドキャップ 7 第2軌道溝 8 転動体 9 リターン通路孔 10 方向転換路 11 補助エンドシール 20,60,70 潤滑プレート組立体 21,61,71 ケース 22,62,72 外周端部 23,63,73 端面壁部 24,64,74 挿通孔 25,65,75 係合部 26,36 潤滑プレート 27,37 潤滑プレート本体 30 エンドシール 31,38 芯金 33 止め輪 47 潤滑プレート本体部分 50 ハウジング 54 係止溝 55 止め輪 57 押さえ板 66,76 取付けフランジ部 95 転走溝(第2軌道溝) 98 負荷軌道路 99 リターン通路 100 保持器 107 方向転換路

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向に沿って延びる丸軸タイプの軌
    道軸とケーシングを備え且つ前記軌道軸を囲んで前記軌
    道軸上を相対移動するスライダとから成り,前記スライ
    ダの前記ケーシングの少なくとも一方の端面には,潤滑
    剤を含浸した多孔質構造の焼結樹脂部材から構成され且
    つ前記軌道軸上を摺動する潤滑プレート,前記潤滑プレ
    ートの前記ケーシング側とは反対側に配置され且つ前記
    軌道軸上を摺動するエンドシール,及び前記潤滑プレー
    トと前記エンドシールとを収容するケースから構成され
    た潤滑プレート組立体が配設されていることから成る潤
    滑プレートを備えた直動案内ユニット。
  2. 【請求項2】 前記潤滑プレートは,前記焼結樹脂部材
    から成る潤滑プレート本体と該潤滑プレート本体に固定
    された芯金とから構成されていることから成る請求項1
    に記載の潤滑プレートを備えた直動案内ユニット。
  3. 【請求項3】 前記軌道軸の長手方向に沿って形成され
    た第1軌道溝と該第1軌道溝に対向して前記ケーシング
    に形成された第2軌道溝との間には,転動体が組み込ま
    れていることから成る請求項1又は2に記載の潤滑プレ
    ートを備えた直動案内ユニット。
  4. 【請求項4】 前記スライダは前記ケーシングの両端面
    にそれぞれ固定されたエンドキャップを備えており,前
    記ケーシングには前記転動体がリターンするリターン通
    路孔が形成されており,前記エンドキャップには前記第
    1軌道溝及び前記第2軌道溝によって形成される負荷軌
    道路と前記ケーシングの前記リターン通路孔との間で前
    記転動体が方向転換する方向転換路が形成されているこ
    とから成る請求項3に記載の潤滑プレートを備えた直動
    案内ユニット。
  5. 【請求項5】 前記ケーンシグは,該ケーシングと前記
    軌道軸との間の隙間に配設され且つ前記転動体が前記第
    1軌道溝と前記第2軌道溝とによって形成される負荷軌
    道路を転走可能に保持する保持器を備えており,前記ケ
    ーシングと前記保持器との間には,前記転動体がリター
    ンするリターン通路及び前記負荷軌道路と前記リターン
    通路との間で前記転動体が方向転換する方向転換路が形
    成されていることから成る請求項3に記載の潤滑プレー
    トを備えた直動案内ユニット。
  6. 【請求項6】 前記潤滑プレートは,少なくとも前記軌
    道軸の前記第1軌道溝に摺接して前記軌道軸上を摺動す
    ることから成る請求項3〜5のいずれか1項に記載の潤
    滑プレートを備えた直動案内ユニット。
  7. 【請求項7】 前記潤滑プレートは,潤滑プレート本体
    と該潤滑プレート本体に固定された芯金とから構成され
    ており,前記潤滑プレート本体は少なくとも前記軌道軸
    の前記第1軌道溝との摺接部分の近傍で前記芯金に固着
    されていることから成る請求項6に記載の潤滑プレート
    を備えた直動案内ユニット。
  8. 【請求項8】 前記潤滑プレートは,前記軌道軸の周方
    向に分割された複数の潤滑プレート本体部分から構成さ
    れていることから成る請求項1〜7のいずれか1項に記
    載の潤滑プレートを備えた直動案内ユニット。
  9. 【請求項9】 前記潤滑プレート組立体の前記ケース
    は,前記潤滑プレート及び前記エンドシールが嵌合する
    収容空間を形成する外周壁部,前記外周壁部の一側端部
    から径方向内側に延びて前記潤滑プレート及び前記エン
    ドシールの前記外周壁部の一側端部からの抜出しを防止
    すると共に前記軌道軸を嵌挿するための挿通孔を有する
    端面壁部,並びに前記外周壁部の他側端部に設けられた
    前記潤滑プレート及び前記エンドシールの前記開口から
    の抜出しを防止する抜出し防止手段が係合する係合部を
    有していることから成る請求項1〜8のいずれか1項に
    記載の潤滑プレートを備えた直動案内ユニット。
  10. 【請求項10】 前記抜出し防止手段は,止め輪である
    ことから成る請求項9に記載の潤滑プレートを備えた直
    動案内ユニット。
  11. 【請求項11】 前記ケースは,金属,合成樹脂又は合
    成ゴムで製作されていることから成る請求項1〜10の
    いずれか1項に記載の潤滑プレートを備えた直動案内ユ
    ニット。
  12. 【請求項12】 前記潤滑プレート組立体が配設された
    前記ケーシングの前記端面には,補助エンドシール又は
    エンドプレートが配設されていることから成る請求項1
    〜11のいずれか1項に記載の潤滑プレートを備えた直
    動案内ユニット。
  13. 【請求項13】 前記潤滑プレートを備えた直動案内ユ
    ニットは互いに相対移動する部分を有する機器に適用さ
    れており,前記軌道軸は前記機器の一方の部分に取り付
    けられると共に,少なくとも前記スライダは前記機器の
    他方の部分に形成された嵌合孔に抜出し不能に取り付け
    られていることから成る請求項1〜12のいずれか1項
    に記載の潤滑プレートを備えた直動案内ユニット。
  14. 【請求項14】 前記潤滑プレート組立体は前記嵌合孔
    の嵌入側部分に配置されており,前記嵌合孔の溝内に係
    止され且つ前記潤滑プレート組立体の前記ケースの端部
    に係合する止め輪によって,前記スライダ及び前記潤滑
    プレート組立体の前記嵌合孔からの抜出しが防止されて
    いることから成る請求項13に記載の潤滑プレートを備
    えた直動案内ユニット。
  15. 【請求項15】 前記潤滑プレート組立体は前記嵌合孔
    の嵌入側部分に配置されており,前記機器の他方の部分
    の端壁に取り付けられ且つ前記潤滑プレート組立体の前
    記ケースの端部に係合する押さえ板によって,前記スラ
    イダ及び前記潤滑プレート組立体の前記嵌合孔からの抜
    出しが防止されていることから成る請求項13に記載の
    潤滑プレートを備えた直動案内ユニット。
  16. 【請求項16】 前記潤滑プレート組立体は前記嵌合孔
    の嵌入側部分に配置されており,前記ケースは径方向外
    方に延びる取付けフランジを備えており,前記ケースの
    前記取付けフランジを前記機器の他方の部分の端壁に取
    り付けることにより,前記スライダ及び前記潤滑プレー
    ト組立体の前記嵌合孔からの抜出しが防止されているこ
    とから成る請求項13に記載の潤滑プレートを備えた直
    動案内ユニット。
  17. 【請求項17】 前記潤滑プレート組立体は前記スライ
    ダに取り付けられており,前記スライダは,前記機器の
    他方の部分に取り付けられることにより,前記嵌合孔か
    らの抜出しが防止されていることから成る請求項13に
    記載の潤滑プレートを備えた直動案内ユニット。
  18. 【請求項18】 前記潤滑プレート本体の前記焼結樹脂
    部材は,合成樹脂の微粒子を所定の金型に充填して加熱
    成形して製作されていることから成る請求項1〜17の
    いずれか1項に記載の潤滑プレートを備えた直動案内ユ
    ニット。
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