JP2001124161A - 摩擦式変速機 - Google Patents

摩擦式変速機

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JP2001124161A
JP2001124161A JP30318299A JP30318299A JP2001124161A JP 2001124161 A JP2001124161 A JP 2001124161A JP 30318299 A JP30318299 A JP 30318299A JP 30318299 A JP30318299 A JP 30318299A JP 2001124161 A JP2001124161 A JP 2001124161A
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shaft
wheel
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sun
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Yoshiyuki Hirose
良行 広瀬
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MOTRON KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造でありながら各ローラ間の確実な
押圧当接状態を得ることができるようにする。 【解決手段】 高速軸2と共回りする太陽ローラ4と、
太陽ローラ4の回転で中心回りに自転する遊星ローラ5
と、内周面が遊星ローラ5の外周面に当接することによ
り遊星ローラ5の回転で回転する第2軸と一体の環状輪
とが設けられ、遊星ローラ5は、ケーシング内のローラ
支持軸75回りに回転自在に軸支されているとともに、
外周面が太陽ローラ4に当接する大輪ローラ51と外周
面が環状輪の内周面に当接する小輪ローラ52とを有
し、太陽ローラ4、遊星ローラ5および環状輪は、大輪
ローラ51と太陽ローラ4との当接位置の母線に対する
法線と、小輪ローラ52と環状輪との当接位置の母線に
対する法線とが同一直線上に位置するように相互に形状
設定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力軸の回転を摩
擦力で出力軸に伝達する摩擦式変速機に関するものであ
り、特に風力発電のようにスラスト力が生じる風車の回
転を高速回転に変換するのに適したものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ケーシングに同心で設けられた入
力軸と出力軸との間に、入力軸に同心で固定された太陽
ローラと、外周面が太陽ローラの外周面に当接した状態
で太陽ローラの回りに配された複数の遊星ローラと、内
周面が遊星ローラの外周面に当接する外装リングとが介
設された摩擦式変速機が知られている。かかる摩擦式変
速機にあっては、入力軸の回転が太陽ローラ、遊星ロー
ラおよび外装リングを介して出力軸に伝達され、各ロー
ラおよび外装リングの径比に応じた変速率で出力軸に伝
達されることになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の上記
のような摩擦式変速機にあっては、太陽ローラと遊星ロ
ーラとの間および遊星ローラと外装リングとの間の当接
による摩擦力で回転力が伝達されるようになっており、
各当接部分が互いに押圧状態になっていないと摩擦力が
発生しないため、別に押圧手段を設けるなどの各種の方
策で押圧状態が維持されるように工夫されているが、い
ずれも構造的に複雑であり、部品点数の増加や組付け工
数の増加が生じるという問題点を有していた。
【0004】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたものであり、簡単な構造でありながら各
ローラ間の確実な押圧当接状態を得ることができ、これ
によって製造コストの低減を図った上で回転力の高い伝
達効率を確保することができる摩擦式変速機を提供する
ことを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
第1軸の軸心回りの回転を変速して摩擦力により第1軸
と同心の第2軸に伝達する摩擦式変速機であって、第1
軸と同心で共回りする太陽ローラと、この太陽ローラの
周りに配されて太陽ローラの回転によって中心回りに自
転する遊星ローラと、内周面が遊星ローラの外周面に当
接することにより遊星ローラの回転で回転する第2軸と
一体の環状輪とが所定のケーシングに設けられ、上記遊
星ローラは、上記ケーシング内で固定されたローラ支持
軸回りに回転自在に軸支されているとともに、外周面が
太陽ローラに当接する第1輪と外周面が環状輪の内周面
に当接する第2輪とを有し、上記第1軸とローラ支持軸
とは互いに平行に設けられ、上記太陽ローラ、遊星ロー
ラおよび環状輪は、第1輪と太陽ローラとの当接位置の
母線の法線と、第2輪と環状輪との当接位置の母線の法
線との交点がローラ支持軸内に位置するように相互に形
状設定されていることを特徴とするものである。
【0006】請求項2記載の発明は、第1軸の軸心回り
の回転を変速して摩擦力により第1軸と同心の第2軸に
伝達する摩擦式変速機であって、第1軸と同心で共回り
する太陽ローラと、この太陽ローラの周りに配されて太
陽ローラの回転によってローラ支持軸回りに自転すると
ともに第1軸回りに公転する遊星ローラと、内周面が遊
星ローラの外周面に当接する環状輪と、遊星ローラの公
転によって上記ローラ支持軸を介して第2軸と同心で共
回りする中継円盤が所定のケーシングに設けられ、上記
環状輪は第2軸に同心で上記ケーシングに固定され、上
記環状輪は、外周面が太陽ローラに当接する第1輪と外
周面が環状輪の内周面に当接する第2輪とを有し、上記
第1軸とローラ支持軸とは互いに平行に設けられ、上記
太陽ローラ、遊星ローラおよび環状輪は、第1輪と太陽
ローラとの当接位置の母線の法線と、第2輪と環状輪と
の当接位置の母線の法線との交点がローラ支持軸内に位
置するように相互に形状設定されていることを特徴とす
るものである。
【0007】請求項1記載の発明によれば、第1軸を回
転させると、この回転は、太陽ローラを介して同ローラ
に当接している遊星ローラの自転に伝達され、この遊星
ローラの自転が環状輪に伝達されることにより、環状輪
と一体の第2軸に伝達され、第2軸は各ローラの径寸法
比に応じた変速率で出力回転する。
【0008】また、請求項2記載の発明によれば、第1
軸の回転が遊星ローラに伝達されるまでは請求項1の発
明と同様であるが、環状輪がケーシングと一体であるこ
とおよびローラ支持軸がケーシングから独立しているこ
とにより、遊星ローラは、その自転により環状ローラに
誘導されて公転し、この公転が第2軸に伝達されること
により、第2軸は各ローラの径寸法比に応じた変速率で
出力回転する。
【0009】そして、請求項1および2記載の発明によ
れば、各ローラおよび環状輪は、第1輪と太陽ローラと
の当接位置の母線の法線と、第2輪と環状輪との当接位
置の母線の法線との交点がローラ支持軸内に位置するよ
うに形状設定されているため、第1軸から加えられた第
2軸に向かうスラスト力は、遊星ローラにおいて太陽ロ
ーラからのものと環状輪からのものとがローラ支持軸内
で互いに対向する分力として作用し合うことになる。従
って、これらの分力は遊星ローラを圧縮させる力として
作用し、第1軸のスラスト力は有効に遊星ローラを介し
た回転力伝達に消費され、高い伝達効率を確保すること
ができる。
【0010】このように、上記各法線の交差位置をロー
ラ支持軸内に位置するように各ローラおよび環状輪を形
状設定するだけで、第1軸および第2軸間で回転力の高
い伝達効率を得ることができるため、従来のようにロー
ラ間の相互押圧力を高めるために特別の部材を用いるよ
うな面倒な対策を採用する必要がなくなり、その分、部
品点数の低減化が実現するとともに、組み付け作業も容
易になり、製造コストの低減化が実現する。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の発明において、上記第1輪と第2輪とは、径寸法
が異なっていることを特徴とするものである。
【0012】この発明によれば、遊星ローラの第1輪と
第2輪の径寸法比を種々変えることで変速比を所定の範
囲内で任意に設定することが可能になる。
【0013】また、同一形状の遊星ローラであっても、
第1輪と第2輪の当接側を変更することにより(すなわ
ち遊星ローラをローラ支持軸に直交する方向に180°
回して太陽ローラと環状輪との間に装着することによ
り)、各ローラおよび環状輪の仕様変更を行わなくても
変速比を変更することが可能になる。
【0014】請求項4記載の発明は、請求項1乃至3の
いずれかに記載の発明において、上記第1軸および第2
軸のいずれか一方を入力軸とするとともに他方を出力軸
として設定し、上記入力軸に出力軸の方向に向かうスラ
スト力を発生させる回転源が取り付けられていることを
特徴とするものである。
【0015】この発明によれば、入力軸が回転すること
により回転源からの出力軸に向かうスラスト力が入力さ
れるため、このスラスト力によって各ローラ間および遊
星ローラと環状輪間の押圧当接が確実に行われ、高い回
転力伝達効率が得られる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る摩擦式変速
機の第1実施形態を示す一部切欠き分解斜視図であり、
図2は、その組立て斜視図である。また、図3は、図2
のA−A線断面図であり、図4は、図2のB−B線断面
図である。なお、本明細書においては、高速軸(第1
軸)2または低速軸(第2軸)3回りの回転軸の回転を
公転といい、その他の回転中心回りの回転を自転とい
う。単に回転といったときは、公転および自転のいずれ
か一方または双方を指すものとする。
【0017】本実施形態の摩擦式の変速機1は、風車8
(図2)のように、軸方向に向かうスラスト力を発生さ
せる回転源を採用する場合に好適なものである。
【0018】かかる第1実施形態の変速機1は、図1〜
図4に示すように、減速機として用いられるときは出力
軸として、増速機として用いられるときは入力軸として
の役割を担う高速軸2と、高速軸2と逆の働きを担う低
速軸3と、高速軸2と同心で共回りする太陽ローラ4
と、太陽ローラ4の周りに配されてその軸心回りの回転
により自転する遊星ローラ5と、内周面が遊星ローラ5
に当接して高速軸2と同心で回転する、低速軸3と一体
の皿体6とがケーシング7に内装されることによって
(高速軸2および低速軸3は一部が内装されている)形
成されている。
【0019】因みに、図1〜図4に示す変速機1は、低
速軸3が入力軸として用いられ、高速軸2が出力軸とし
て用いられるものを示している。
【0020】上記ケーシング7は、平たい筒状を呈した
有底の第1ケーシング71と、この第1ケーシング71
と対向配置されて相互に固定される略同一形状の第2ケ
ーシング72とからなっている。第1ケーシング71
は、環状壁71aとこの環状壁71a一方の側部を閉止
した底板71bとからなり、底板71bの中心位置に
は、スラストベアリング77を介して高速軸2を支持す
る有底の高速軸支持筒71cが外方に向けて突設されて
いる。この高速軸支持筒71cの底部には、図1に示す
ように、ケーシング7に内装された高速軸2の先端部を
外部に突出させるための挿通孔73が穿設されている。
また、環状壁71aの底板71bと反対側の端縁にはフ
ランジ71dが形成され、このフランジ71dにはボル
ト止め用の止め孔74が穿設されている。
【0021】そして、上記底板71bには、高速軸支持
筒71cの孔心を中心とした円軌跡上に周方向等ピッチ
で上記遊星ローラ5を支持するローラ支持軸75が高速
軸2と平行に3本突設されている。
【0022】上記第2ケーシング72は、第1ケーシン
グ71のものに対応した環状壁72a、底板72b、低
速軸支持筒72cおよびフランジ72dを備えて構成さ
れている。低速軸支持筒72cの底板には低速軸3を通
す挿通孔73が穿設されている。また、フランジ72d
には上記第1ケーシング71の止め孔74に対応した止
め孔74が穿設され、第1および第2ケーシング71,
72のフランジ71d,72dが互いに積層された状態
でこれらの止め孔74にボルトを挿通してナットで締結
することにより、図2に示すように、第1ケーシング7
1と第2ケーシング72とが結合されてケーシング7が
形成されるようになっている。
【0023】そして高速軸2は、図3に示すように、滑
り軸受76およびスラストベアリング77を介して第1
ケーシング71の高速軸支持筒71cに軸心回りに回転
自在に内嵌されているとともに、低速軸3は、第2ケー
シング72の低速軸支持筒72cに滑り軸受76を介し
て軸心回りに回転自在に内嵌されている。
【0024】上記高速軸2は、図1および図3の右方位
置に環状溝21が凹設され、この環状溝21にCリング
22が装着されることにより、高速軸2が第1ケーシン
グ71の挿通孔73に挿通された状態でスラストベアリ
ング77と干渉して抜け止めされるようになっている。
また、高速軸2の環状溝21より右方位置にはキー溝2
3が凹設され、このキー溝23によって高速軸2に外嵌
された太陽ローラ4が回り止めされるようにしている。
【0025】上記低速軸3は、上記高速軸2より若干径
寸法が大きく設定されている。かかる低速軸3の図1〜
図3における右方の端部の外周面にはキー溝31が凹設
されているとともに、左端部には上記皿体6が低速軸3
と同心で一体に固定されている。
【0026】上記太陽ローラ4は、高速軸2のキー溝2
3の位置に回り止め状態で外嵌されるものであり、図1
〜図3に示すように、周面が斜めに先細りに形成された
円錐傾斜面41を有している。かかる太陽ローラ4は、
高速軸2に密着外嵌するための軸孔42を有し、この軸
孔42を高速軸2に外嵌することによって上記キー溝2
3とキー結合され、太陽ローラ4が軸心回りに共回り可
能に高速軸2に結合されるようになっている。
【0027】上記遊星ローラ5は、太陽ローラ4の円錐
傾斜面41に当接する大輪ローラ51と、この大輪ロー
ラ51の右面に同心で突設された円錐台状の小輪ローラ
52とからなっている。かかる遊星ローラ5は、図3に
示すように、底板71bのローラ支持軸75に滑り軸受
54を介して摺接状態で嵌入され、これによってローラ
支持軸75回りに回転自在に軸支されている。
【0028】かかる遊星ローラ5の大輪ローラ51周面
には上記太陽ローラ4の円錐傾斜面41に対応した円錐
傾斜面53が形成されているとともに、小輪ローラ52
にも先細りに円錐傾斜面55が形成されている。従っ
て、高速軸2が回転すると、この回転は太陽ローラ4の
円錐傾斜面41を介して大輪ローラ51の円錐傾斜面5
3に伝達され、これによって遊星ローラ5はローラ支持
軸75回りに逆方向に回転することになる。
【0029】上記皿体6は、図4に示すように、3つの
遊星ローラ5の各小輪ローラ52に当接して低速軸3回
りに共回りするものであり、中心位置が低速軸3の左端
部に一体に固定された円盤61と、この円盤61の周縁
部から遊星ローラ5に向かって突設された環状輪62と
から構成されている。環状輪62の内周面には、小輪ロ
ーラ52の円錐傾斜面55に対応して当接する環状傾斜
周面63が形成されている。この環状傾斜周面63は、
遊星ローラ5の円錐傾斜面55の回転を摩擦力で受けて
皿体6に伝達するためのものである。かかる皿体6は、
高速軸2と逆方向に回転する。
【0030】図5は、太陽ローラ4、遊星ローラ5およ
び環状輪62間の相対位置関係を説明するための側面視
の部分拡大断面図である。図5に示すように、太陽ロー
ラ4の円錐傾斜面41の高速軸2に対する傾斜角度α
は、遊星ローラ5における大輪ローラ51の円錐傾斜面
53の高速軸2に対する傾斜角度βと等しく角度設定さ
れている。また、同小輪ローラ52の円錐傾斜面55の
高速軸2に対する傾斜角度γは、皿体6における環状輪
62の低速軸3に対する傾斜角度δと同一に角度設定さ
れているとともに、上記傾斜角度γは上記傾斜角度βと
等しく角度設定されている。従って、上記各傾斜角度
α、β、γおよびδは全て同一に角度設定されているこ
とになる。但し、円錐母線の傾斜角度αとβおよびγと
δの内、いずれか一方に対してクラウニングを施すこと
により、形状を凸面とすることができる。
【0031】そして、本発明においては、太陽ローラ4
および遊星ローラ5の円錐傾斜面41,53における当
接位置の母線中、並びに遊星ローラ5の円錐傾斜面55
および環状輪62の環状傾斜周面63の当接位置におけ
る母線中に、これら母線と直交する互いに共通の法線L
が存在するように、すなわち、太陽ローラ4、遊星ロー
ラ5および環状輪62は、高速軸2と太陽ローラ4との
当接位置の母線の法線と、低速軸3と環状輪62との当
接位置の母線の法線とが同一直線上に位置するように相
互に寸法設定および形状設定されている。
【0032】従って、小輪ローラ52の円錐傾斜面55
と環状輪62の環状傾斜周面63との当接位置の母線上
には、上記法線Lと交差する点P1が存在するととも
に、太陽ローラ4の円錐傾斜面41と大輪ローラ51の
円錐傾斜面53との当接位置の母線上にも上記法線Lと
交差する点P2が存在するのである。
【0033】3つの遊星ローラ5毎に存在する法線L
は、高速軸2および低速軸3の共通の軸心線L1上であ
って、太陽ローラ4が位置している高速軸2内の一点
(中心点O)で互いに交差することになる。
【0034】このような第1実施形態の変速機1の構成
によれば、例えば、回転源として風車8(図2および図
3)を採用し、この風車8を低速軸3に装着して低速軸
3を入力軸として用いると、風車8の回転は低速軸3お
よび皿体6の環状輪62を介して遊星ローラ5の小輪ロ
ーラ52に増速状態で伝達され、この小輪ローラ52の
ローラ支持軸75回りの回転は大輪ローラ51を介して
これに当接している太陽ローラ4にさらに増速された状
態で伝達され、これによって高速軸2は低速軸3に対す
る所定の増速比で出力回転することになる。
【0035】そして、本発明においては、図5に示すよ
うに、太陽ローラ4、遊星ローラ5および環状輪62
は、高速軸2と太陽ローラ4との当接位置の母線の法線
と、低速軸3と環状輪62との当接位置の母線の法線と
が同一直線(法線L)上に位置するように相互に寸法設
定および形状設定されている。そのため、点P1におけ
るスラスト力F(風車8が風を受けて低速軸3が高速軸
2の方向に向かうことにより生じる)は、点P1から垂
下方向に向かう力F1と、上記法線Lの延びる方向に中
心点Oに向かう法線方向の力F2とに分力される。
【0036】この点P1で生じた法線方向の力F2は、
周方向で等ピッチの三方からそれぞれの法線Lに沿い、
それぞれの点P2を通って中心点Oに集中するため、結
局それぞれの遊星ローラ5が受けるスラスト力Fは、そ
の分力である法線方向の力F2が高速軸2内の中心点O
で相互に相殺し合った状態になり、太陽ローラ4、遊星
ローラ5および皿体6は、ケーシング7内で全体的に力
のバランスが良好になることにより、これによって低速
軸3から高速軸2への回転力の伝達効率を向上させるこ
とが可能になる。
【0037】図6および図7は、第1実施形態の変形形
態を示す図であり、図6は、側面視の断面図、図7は、
正面視の断面図である。この変形形態の変速機1aは、
第1実施形態の遊星ローラ5を、高速軸2に直交する直
線回りに180°回して(すなわち表裏逆転させて)太
陽ローラ4と環状輪62との間に介設したものであり、
そのためにローラ支持軸75の設置位置が先の実施形態
の場合より高速軸2寄りの位置に設けられている点、お
よび小輪ローラ52が太陽ローラ4に当接しているとと
もに大輪ローラ51が環状輪62に当接している点を除
いて第1実施形態の変速機1と同一構成である。
【0038】かかる変形形態の変速機1aによれば、ロ
ーラ支持軸75の位置を変更してこのローラ支持軸75
に表裏逆転させた遊星ローラ5を軸支させるという簡単
な操作で、別途遊星ローラ5を形状変更することなく高
速軸2と低速軸3との変速比を変更することが可能であ
り、変速比の異なる2種類の変速機1,1aを安価に製
造することができる。
【0039】図8は、本発明に係る変速機の第2実施形
態を示す側面視の断面図である。この実施形態の変速機
1bは、スラスト力を発生させない回転源を採用する場
合に好適なものである。第2実施形態の変速機1bは、
図8に示すように、高速軸2にスラスト力発生手段24
を介して太陽ローラ4が設けられているとともに、遊星
ローラ5が太陽ローラ4回りに公転するよう構成され、
この公転が低速軸3に伝達されるように構成されている
点が第1実施形態の変速機1と相違している。
【0040】具体的には、上記スラスト力発生手段24
は、高速軸2の太陽ローラ4とスラストベアリング77
との間に介設された、高速軸2に対して軸方向に正逆移
動可能な、太陽ローラ4と高速軸2に対して固定された
フランジ部材25と、このフランジ部材25および太陽
ローラ4間に周方向等ピッチで介設された複数の鋼球2
6とで構成される。フランジ部材25の太陽ローラ4に
対する対向面には断面視でV字形状のV字孔27が凹設
されるとともに、太陽ローラ4のフランジ部材25に対
する対向面にはV字孔27に対応した太陽ローラ4側の
V字孔43が凹設されている。
【0041】そして、鋼球26は、これらの互いに対向
した各V字孔27,43に嵌め込まれることによってフ
ランジ部材25と太陽ローラ4との間に介設されるよう
になっている。V字孔27,43は、いずれも最大径寸
法が鋼球26の径寸法より若干小さく寸法設定され、こ
れによって鋼球26が各V字孔27,43に嵌め込まれ
た状態で、フランジ部材25と太陽ローラ4との間には
僅かな隙間が形成されるようになっている。
【0042】かかるスラスト力発生手段24の構成によ
れば、高速軸2が自軸心回りに回転すると、この回転力
が鋼球26に伝達されるに際し、鋼球26とV字孔2
7,43との間で生じる楔作用で高速軸2にスラスト力
が発生するため、太陽ローラ4は低速軸3の方向に押圧
されることになる。
【0043】また、第2実施形態においては、第1実施
形態の皿体6に代えて円盤61のみが低速軸3の端部に
同心で固定され、この円盤61に遊星ローラ5を軸心回
りに回転自在に軸支するローラ支持軸64が高速軸2に
平行に図8の左方に向けて突設されている。かかるロー
ラ支持軸64は、軸支した小輪ローラ52の円錐傾斜面
55が太陽ローラ4の円錐傾斜面41に当接するように
設置位置が設定されている。
【0044】また、第2実施形態においては、環状輪6
2は、円盤61と分離された状態でケーシング7の内周
面に固定されているとともに、その環状傾斜周面63が
大輪ローラ51の円錐傾斜面55に当接するように内径
寸法が設定されている。
【0045】また、低速軸3の円盤61側の端部には低
速軸支持筒72cの内径寸法より径寸法が大きい環状段
差部が設けられ、この環状段差部が低速軸支持筒72c
と干渉することによって抜け止めされるとともに、同低
速軸支持筒72cの直ぐ外側部分にはCリングが装着さ
れ、このCリングが低速軸支持筒72cと干渉すること
によって低速軸3のケーシング7内への移動が阻止さ
れ、これによって円盤61が大輪ローラ51と当接する
のを防止するようにしている。
【0046】そして、第2実施形態においても、太陽ロ
ーラ4、遊星ローラ5および環状輪62は、高速軸2と
太陽ローラ4との当接位置の母線の法線と、低速軸3と
環状輪62との当接位置の母線の法線とが同一直線上に
位置するように相互に寸法設定および形状設定されてい
る点については第1実施形態と同様である。
【0047】第2実施形態の変速機1bによれば、高速
軸2の回転は、太陽ローラ4を介して小輪ローラ52に
伝達され、この小輪ローラ52のローラ支持軸64回り
の自転で大輪ローラ51が環状輪62の環状傾斜周面6
3を転動することにより遊星ローラ5は高速軸2回りに
公転し、この公転がローラ支持軸64を介して円盤61
に伝達されることにより、円盤61と一体の低速軸3が
回転することになる。
【0048】そして、高速軸2には、フランジ部材25
のV字孔27、太陽ローラ4のV字孔43およびこれら
V字孔27,43に嵌め込まれる鋼球26からなるスラ
スト力発生手段24が設けられているため、高速軸2の
回転によってスラスト力が発生し、上記法線の共有化と
も相俟って太陽ローラ4、遊星ローラ5および環状輪6
2間の相互の押圧当接状態が確実なものになり、高速軸
2の入力回転を高い伝達効率で低速軸3に伝えることが
可能になる。
【0049】この実施形態においても、遊星ローラ5を
高速軸2に対して垂直なる線回りに180°反転させて
装着することにより、高速軸2と低速軸3との間の変速
比を変更することができる。
【0050】図9は、本発明の適用例を示す側面視の断
面図であり、(イ)は、第1実施形態の変速機1を風力
発電機に一体的に適用した適用例、(ロ)は、第2実施
形態の変速機1bを電動機に一体的に適用した適用例を
それぞれ示している。
【0051】まず、図9の(イ)に示す適用例では、変
速機1の第1ケーシング71に発電機81のケーシング
82がボルト止めで直付けされている。また、発電機8
1のロータ軸83として変速機1の高速軸2が共用され
ている。かかる構成の発電機81によれば、変速機1の
低速軸3に取り付けられた風車8が向かい風を受けて回
転すると、この回転は皿体6の環状輪62、小輪ローラ
52、大輪ローラ51および太陽ローラ4を介してロー
タ軸83に所定の増速比で伝達され、ロータの回転で発
電されることになる。
【0052】ついで、図9の(ロ)に示す適用例では、
変速機1bの第1ケーシング71に電動機84のケーシ
ング85がボルト止めで取り付けられている。また、電
動機84の駆動軸86として変速機1bの高速軸2が共
用されている。かかる構成の電動機84によれば、ロー
タの回転による駆動軸86(高速軸2)の回転は、スラ
スト力発生手段24および太陽ローラ4に伝達され、こ
の太陽ローラ4の回転によって遊星ローラ5は自転しな
がら公転し、この公転がローラ支持軸64を介して円盤
61に伝えられることにより、円盤61と一体の低速軸
3が減速状態で出力回転することになる。
【0053】このように、本発明の変速機1,1a,1
bを採用すると、変速機をも含めた発電機81や電動機
84の全体構造を簡単なものにすることが可能であり、
これによって回転力の伝達効率を高めた上で発電機81
や電動機84の製造コストの低減化に寄与することがで
きる。
【0054】また、図9の(イ)および(ロ)に示すよ
うに、発電機81あるいは電動機84のケーシング82
を変速機1,1bのケーシング7に直付けすることによ
り、環状輪62と遊星ローラ5とで位置決めされた太陽
ローラ4に、ロータ軸83または駆動軸86と共用され
る高速軸2を支持させることが可能になり、これによっ
て変速機1,1bの太陽ローラ4側の高速軸2の軸受構
造を簡単なものにすることができるため、変速機1,1
bを含めた発電機81あるいは電動機84の構造が全体
的に簡単なものになり、部品コストおよび組み付けコス
トの低減化に寄与することができる。
【0055】上記の実施形態においては、環状輪62の
環状傾斜周面63、小輪ローラ52の円錐傾斜面55、
大輪ローラ51の円錐傾斜面53および太陽ローラ4の
円錐傾斜面41はいずれも高速軸2の軸心に対して同一
傾斜角度に設定され、これによって遊星ローラ5の円錐
傾斜面55と環状輪62の環状傾斜周面63との当接位
置における母線の法線(第1の法線)と、太陽ローラ4
の円錐傾斜面41と大輪ローラ51の円錐傾斜面53と
の当接位置における母線の法線(第2の法線)とが一直
線上に位置するようにしているが、こうする代わりに環
状輪62の環状傾斜周面63と小輪ローラ52の円錐傾
斜面55とは高速軸2に対して同一傾斜角度に設定する
とともに、大輪ローラ51の円錐傾斜面53と太陽ロー
ラ4の円錐傾斜面41との同傾斜角度も同一に設定した
上で、大輪ローラ51の傾斜角度と、小輪ローラ52の
傾斜角度とを異ならせ、こうした上で第1の法線と第2
の法線とが交差する点をローラ支持軸75内に位置設定
してもよい。こうすることによって、高速軸2から加え
られた低速軸3に向かうスラスト力は、遊星ローラ5に
おいて太陽ローラ4からのものと環状輪62からのもの
とがローラ支持軸75内で互いに対向する分力として作
用し合うことになり、これらの分力は遊星ローラを圧縮
させる力として作用し、高速軸2のスラスト力が有効に
遊星ローラ5を介した回転力伝達に消費されることによ
って回転力の高い伝達効率を確実に得ることができる。
【0056】
【発明の効果】請求項1および2記載の発明によれば、
太陽ローラ、遊星ローラおよび環状輪は、遊星ローラの
第1輪と太陽ローラとの当接位置の母線に対する法線
と、同第2輪と環状輪との当接位置の母線に対する法線
とがローラ支持軸内で互いに交差するように寸法設定お
よび形状設定されているため、第1軸から加えられた第
2軸に向かうスラスト力は、遊星ローラにおいて太陽ロ
ーラからのものと環状輪からのものとがローラ支持軸内
で互いに対向する分力として作用し合うことになり、こ
れらの分力は遊星ローラを圧縮させる力として作用し、
第1軸のスラスト力が有効に遊星ローラを介した回転力
伝達に消費されることによって回転力の高い伝達効率を
確実に得ることができる。
【0057】そして、上記各法線の交差位置をローラ支
持軸内に位置するように各ローラおよび環状輪を形状設
定するだけで、第1軸および第2軸間で回転力の高い伝
達効率を得ることができるため、従来のようにローラ間
の相互押圧力を高めるべく特別の部材を採用する必要が
なくなり、その分、部品点数の低減化が実現するととも
に、組み付け作業も容易になり、製造コストの低減化に
貢献することが可能になる。
【0058】請求項3記載の発明によれば、第1輪と第
2輪との径寸法を異ならせることにより、設計段階にお
いて変速比を所定の範囲内で任意に設定することができ
る。
【0059】また、同一形状の遊星ローラであっても、
第1輪と第2輪の当接側を変更することにより(すなわ
ち遊星ローラをローラ支持軸に直交する方向に180°
回して装着太陽ローラと環状輪との間に装着することに
より)、各ローラおよび環状輪の仕様変更を行わなくて
も変速比を変更することができる。
【0060】請求項4記載の発明によれば、第1軸およ
び第2軸のいずれか一方を入力軸とするとともに他方を
出力軸として設定し、入力軸に出力軸の方向に向かうス
ラスト力を発生させる回転源を取り付けることにより、
入力軸が回転することで回転源からの出力軸に向かうス
ラスト力が入力されるため、このスラスト力によって各
ローラ間および遊星ローラと環状輪間の押圧当接が確実
に行われ、高い回転力伝達効率を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る摩擦式変速機の第1実施形態を示
す一部切欠き分解斜視図である。
【図2】図1の組立て分解斜視図である。
【図3】図2のA−A線断面図である。
【図4】図2のB−B線断面図である。
【図5】太陽ローラ、遊星ローラおよび環状輪間の相対
位置関係を説明するための側面視の部分拡大断面図であ
る。
【図6】第1実施形態の変形形態を示す図であり、側面
視の断面図である。
【図7】第1実施形態の変形形態を示す図であり、正面
視の断面図である。
【図8】本発明に係る変速機の第2実施形態を示す側面
視の断面図である。
【図9】本発明の適用例を示す側面視の断面図であり、
(イ)は、第1実施形態の変速機を風力発電機に一体的
に適用した適用例、(ロ)は、第2実施形態の変速機を
電動機に一体的に適用した適用例をそれぞれ示してい
る。
【符号の説明】
1,1a,1b 変速機 2 高速軸 21 環状溝 22 Cリング 23,31 キー溝 3 低速軸 4 太陽ローラ 41 円錐傾斜面 42 軸孔 5 遊星ローラ 51 大輪ローラ 52 小輪ローラ 53 円錐傾斜面 54 滑り軸受 55 円錐傾斜面 6 皿体 61 円盤 62 環状輪 63 環状傾斜周面 7 ケーシング 71 第1ケーシング 72 第2ケーシング 8 風車 81 発電機 84 電動機

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1軸の軸心回りの回転を変速して摩擦
    力により第1軸と同心の第2軸に伝達する摩擦式変速機
    であって、第1軸と同心で共回りする太陽ローラと、こ
    の太陽ローラの周りに配されて太陽ローラの回転によっ
    て中心回りに自転する遊星ローラと、内周面が遊星ロー
    ラの外周面に当接することにより遊星ローラの回転で回
    転する第2軸と一体の環状輪とが所定のケーシングに設
    けられ、上記遊星ローラは、上記ケーシング内で固定さ
    れたローラ支持軸回りに回転自在に軸支されているとと
    もに、外周面が太陽ローラに当接する第1輪と外周面が
    環状輪の内周面に当接する第2輪とを有し、上記第1軸
    とローラ支持軸とは互いに平行に設けられ、上記太陽ロ
    ーラ、遊星ローラおよび環状輪は、第1輪と太陽ローラ
    との当接位置の母線の法線と、第2輪と環状輪との当接
    位置の母線の法線との交点がローラ支持軸内に位置する
    ように相互に形状設定されていることを特徴とする摩擦
    式変速機。
  2. 【請求項2】 第1軸の軸心回りの回転を変速して摩擦
    力により第1軸と同心の第2軸に伝達する摩擦式変速機
    であって、第1軸と同心で共回りする太陽ローラと、こ
    の太陽ローラの周りに配されて太陽ローラの回転によっ
    てローラ支持軸回りに自転するとともに第1軸回りに公
    転する遊星ローラと、内周面が遊星ローラの外周面に当
    接する環状輪と、遊星ローラの公転によって上記ローラ
    支持軸を介して第2軸と同心で共回りする中継円盤が所
    定のケーシングに設けられ、上記環状輪は第2軸に同心
    で上記ケーシングに固定され、上記環状輪は、外周面が
    太陽ローラに当接する第1輪と外周面が環状輪の内周面
    に当接する第2輪とを有し、上記第1軸とローラ支持軸
    とは互いに平行に設けられ、上記太陽ローラ、遊星ロー
    ラおよび環状輪は、第1輪と太陽ローラとの当接位置の
    母線の法線と、第2輪と環状輪との当接位置の母線の法
    線との交点がローラ支持軸内に位置するように相互に形
    状設定されていることを特徴とする摩擦式変速機。
  3. 【請求項3】 上記第1輪と第2輪とは、径寸法が異な
    っていることを特徴とする請求項1または2記載の摩擦
    式変速機。
  4. 【請求項4】 上記第1軸および第2軸のいずれか一方
    を入力軸とするとともに他方を出力軸として設定し、上
    記入力軸に出力軸の方向に向かうスラスト力を発生させ
    る回転源が取り付けられていることを特徴とする請求項
    1乃至3のいずれかに記載の摩擦式変速機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005351386A (ja) * 2004-06-10 2005-12-22 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 遊星ローラ式無段変速機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005351386A (ja) * 2004-06-10 2005-12-22 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 遊星ローラ式無段変速機
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