JP2001124135A - 建築物用制振装置 - Google Patents

建築物用制振装置

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JP2001124135A
JP2001124135A JP30049099A JP30049099A JP2001124135A JP 2001124135 A JP2001124135 A JP 2001124135A JP 30049099 A JP30049099 A JP 30049099A JP 30049099 A JP30049099 A JP 30049099A JP 2001124135 A JP2001124135 A JP 2001124135A
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Japan
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building
vibration
weight
vibration damping
weight member
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JP30049099A
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English (en)
Inventor
Yukinori Matsuura
幸紀 松浦
Takahito Matsumoto
貴仁 松本
Mitsuhiko Osada
光彦 長田
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Bando Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Bando Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 戸建て住宅の梁や屋根等に設置される建築物
用制振装置Aにおいて、微小な振動に対する制振作用を
損なうことなく、ウエイト部材5の変位方向を規制して
振動減衰性能を高めるとともに、それに伴う装置コスト
やメンテナンス負担の増大を防止する。 【解決手段】 ウエイト部材5を、水平方向の復元力及
び減衰力が付与されるよう、高減衰積層ゴム3により支
承する。ウエイト部材5の水平方向変位を1方向につい
て許容する一方、それ以外の方向について制限するよう
に、方向規制用の積層ゴム14を配設する。ウエイト部
材5が前記1方向に振動するときの振動系の固有振動数
を調節するための板バネ16を配設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は建築物用制振装置に
関し、特に住宅等の小規模建築物で強風や交通振動に起
因して発生する水平方向の不快な揺れ(微小な振動)を
低減するのに好適な制振装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の建築物用制振装置と
して、特開平8−128228号公報や特開平8−12
8229号公報に開示されるように、ウエイト部材を弾
性的に支承してなる振動系を建築物に付設して、該建築
物の揺れを減衰させるようにしたものが知られている。
【0003】すなわち、前記特開平8−128229号
公報に開示された装置は、棒状のウエイトを複数個の積
層ゴムを介してブラケットに支承し、この積層ゴムの復
元力でウエイトを微少振動させながら、該ウエイトとブ
ラケットとの間に設けた減衰材によって振動を減衰させ
るようにしている。また、このものでは、建築物の振動
をウエイトに効果的に伝播させるために、該ウエイトの
振動の固有振動数を建築物の固有振動数と略等しくなる
ように調節する必要があるので、このためのコイルスプ
リングをウエイトとブラケットとの間に介設している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来の
制振装置では、ウエイトとブラケットとの間に積層ゴム
だけでなく減衰材も設ける必要があるので、部品点数が
多くなってしまい、コスト低減が難しいという不具合が
ある。
【0005】また、一般的に、建築物の固有振動数は振
動の入力方向によって異なるものであるが、前記従来の
制振装置ではそのうちの1方向に合わせてウエイトの振
動の固有振動数を調節することはできても、それ以外の
方向の振動については何ら対策が施されていない。すな
わち、前記従来例の制振装置では、棒状のウエイトの長
手方向に延びるようにコイルスプリングを配設して、ウ
エイトがこの1方向に振動するときの固有振動数を調節
しているだけであり、ウエイトが前記1方向以外の他の
方向に振動するときには、該他の方向のみならず前記1
方向の振動成分についても、十分な減衰性能が得られな
くなってしまう。
【0006】これに対し、スライドベアリングやレール
等を用いて、ウエイトの水平方向変位を前記1方向のみ
に規制することが考えられ、このようにすれば、建築物
が水平方向に振動するときに、そのうちの少なくとも前
記1方向の振動成分については効果的に減衰させること
ができると考えられる。
【0007】しかしながら、前記のようにスライドベア
リング等を用いると、装置コストが著しく増大する上
に、摩擦抵抗が大きくなってウエイトの動きが鈍くなる
ので、微小な振動に対する制振作用が損なわれることに
なる。しかも、スライドベアリング等の摩擦抵抗は摩擦
面の汚れに起因して大きく変化するので、この変化を抑
えるためのメンテナンスの負担が増大するという不具合
も生じる。
【0008】本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、ウエイト部材を弾性
的に支承してなる建築物用制振装置において、微小な振
動に対する制振作用を損なうことなく、ウエイトの変位
方向を1方向に規制して、振動減衰性能を高めるととも
に、それに伴う装置コストの増大やメンテナンスの負担
増を防止することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成すべ
く、本発明では、ウエイト部材を高減衰積層ゴムからな
る弾性支承部材により支承するとともに、前記ウエイト
部材の水平方向変位を1方向について許容する一方、そ
れ以外の方向について制限するゴム製の方向規制部材を
設けた。
【0010】具体的に、請求項1の発明は、ウエイト部
材と、該ウエイト部材を水平方向に変位可能に弾性的に
支承する弾性支承部材とからなる振動系を建築物に付設
して、該建築物の水平方向振動を低減するようにした建
築物用制振装置を前提とする。そして、前記弾性支承部
材を、ウエイト部材に水平方向の復元力及び減衰力を付
与する高減衰積層ゴムからなるものとし、また、前記ウ
エイト部材の水平方向変位を1方向について許容する一
方、それ以外の方向について制限するゴム製の方向規制
部材を設ける構成とする。尚、ゴム製の方向規制部材と
しては、例えば特定の方向についての変形能が大きいゴ
ムブッシュや積層ゴム等を用いることができる。
【0011】前記の構成により、建築物に振動が入力す
ると、ウエイト部材は高減衰積層ゴムの復元力を受けつ
つ水平方向に変位し、このときの高減衰積層ゴムの変形
により振動エネルギが消費されて、建築物の振動が減衰
される。すなわち、ウエイト部材に対して、高減衰積層
ゴムにより復元力だけでなく、減衰力をも付与すること
ができるので、別個に減衰材を設ける必要がなくなり、
部品点数の削減が図られる。
【0012】また、前記ウエイト部材の水平方向変位
は、ゴム製の方向規制部材により1方向について許容さ
れる一方、それ以外の方向については制限されるので、
建築物の振動成分のうち、少なくとも前記1方向の振動
成分について効果的に減衰させることができるようにな
る。しかも、この方向規制部材をゴム製としているの
で、スライドベアリング等のように摩擦抵抗が増大する
ことがない。つまり、微小な振動に対する制振作用を損
なうことなく、ウエイト部材の水平方向振動を固有振動
数が建築物と略一致する1方向に規制して、この1方向
についての振動減衰性能を十分に高めることができる。
しかも、スライドベアリング等を用いないので、装置コ
ストの増大やメンテナンスの負担増を招くこともない。
【0013】請求項2の発明では、方向規制部材を、一
端部がウエイト部材に連結され、他端部が建築物に連結
された積層ゴムとし、該方向規制用積層ゴムの積層方向
をウエイト部材の水平方向変位の許容方向に対し直交す
る方向とする。こうすることで、ウエイト部材の水平方
向変位を方向規制用積層ゴムにより1方向については十
分に大きくなるように許容する一方、それ以外の方向に
ついては小さくなるように制限することができる。
【0014】請求項3の発明では、請求項2の発明にお
いて、ウエイト部材の水平方向変位による振動系の固有
振動数を調節するための板バネを配設するものとする。
こうすることで、ウエイト部材の水平方向変位の許容方
向について、振動系の固有振動数を板バネによりきめ細
かく調節して、該許容方向についての建築物の固有振動
数に略一致させることができる。
【0015】請求項4の発明では、請求項3の発明にお
いて、ウエイト部材に隣り合うように配置され、建築物
に対して着脱可能に連結された建築物側部材と、該建築
物側部材及びウエイト部材の間に配置され、該ウエイト
部材に対して着脱可能に連結された中間部材とを備え、
方向規制用積層ゴム及び板バネを、前記建築物側部材と
中間部材との間に並べて配置し、一端部を前記建築物側
部材に固定する一方、他端部を前記中間部材に固定す
る。そして、前記建築物側部材及び中間部材を、前記方
向規制用積層ゴム及び板バネと一体的に鉛直軸の周りに
回転変位されて、少なくとも、互いに略90°回転変位
した2位置でそれぞれ建築物側及びウエイト部材側に連
結可能な構成とする。
【0016】この構成では、建築物側部材、中間部材、
方向規制用積層ゴム及び板バネを一体的に鉛直軸の周り
に回転変位させて、建築物及びウエイト部材に対してそ
れぞれ連結するだけで、ウエイト部材の水平方向変位の
許容方向を容易に変更設定することができる。そして、
そのようにしてウエイト部材の変位許容方向を略90°
異ならしめた2つの制振装置を並べて用いれば、建築物
の水平方向振動を互いに略直交する2方向の成分につい
て効果的に減衰させることができるので、結果的に水平
方向の全方向に亘って優れた振動減衰性能を得ることが
できる。従って、制振装置を例えば住宅の梁上等に設置
する場合には、通常はその配置方向が制限されることに
なるが、前記の構成によれば、制振装置の設置方向が制
限されていても、前記のように水平方向の全方向に亘っ
て有効な減衰性能を得ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0018】(実施形態1)図1〜図3は本発明の実施
形態1に係る建築物用制振装置Aを示し、この制振装置
Aは、例えば住宅の天井の梁や屋上にも設置可能なコン
パクトな寸法形状とされ、特に小規模建築物の制振に好
適なものである。
【0019】前記各図において、1は制振装置Aの長手
方向(図示のY方向:以下、単にY方向ともいう)全体
に亘る長さを有する平板状のセンターフレームである。
このセンターフレーム1の長手方向の両端部には、平面
視でそれぞれ該センターフレーム1に直交する幅方向
(図示のX方向:以下、単にX方向ともいう)に延びる
ように、取付ベース板2,2が固定されており、この取
付ベース板2,2によって、制振装置Aが建築物の所定
箇所に取付けられるようになっている。
【0020】また、前記取付ベース板2,2の上面に
は、それぞれ2つの高減衰積層ゴム3,3が互いに所定
間隔を空けて、上下方向(図示のZ方向:以下、単にZ
方向ともいう)に延びるように配設されており、該高減
衰積層ゴム3,3,…により鋼板製メインフレーム4の
4隅が支承されていて、そのメインフレーム4上に、2
つの平板状のウエイト部材5,5が互いにY方向に離れ
て配設されている。つまり、前記ウエイト部材5,5
は、メインフレーム4を介して合計4個の高減衰積層ゴ
ム3,3,…により水平方向に変位可能に弾性的に支承
されるとともに、建築物への振動入力時には、該高減衰
積層ゴム3,3,…から水平方向の復元力及び減衰力を
付与されるようになっている。
【0021】前記高減衰積層ゴム3は、ゴム配合中にカ
ーボンを混入させてそれ自体に減衰性能を持たせたもの
であるが、その構造は普通の積層ゴムと同じく、薄い板
状ゴムと鋼板とを軸方向に交互に重ね合わせて積層し、
加硫接着して円柱状に形成したものである。また、前記
高減衰積層ゴム3のゴム配合は、損失係数が0.05〜
0.15の範囲内にあるものとされ、例えば、天然ゴ
ム、イソプレンゴム、クロロプレンゴム、エチレンプロ
ピレンゴム、ブチルゴム、ブタジエンゴム等が用いられ
ている。
【0022】尚、前記高減衰積層ゴム3のゴム配合は、
ウエイト部材5,5に適度な復元力と減衰力とを付与で
きるものであればよいが、住宅等の小規模建築物ではそ
の重量が比較的軽量であるため、制振装置Aの振動系
(副振動系)と建築物そのものからなる振動系(主振動
系)との質量比がμ=0.005〜0.02程度になる
と考えられ、これに対応する好適な損失係数は、前記の
ように0.05〜0.15になる。また、損失係数は
0.07〜0.13であることが好ましく、0.08〜
0.12がさらに好ましく、0.09〜0.11が特に
好ましい。これは、損失係数が小さすぎると減衰性が不
十分になる一方、損失係数が大きすぎると永久歪みが生
じやすく、復元性が不十分になるからである。
【0023】前記メインフレーム4は、鋼板をその長手
方向の折り目に沿って折り曲げた6つの部材を組み合わ
せたもので、該メインフレーム4の長手方向(Y方向)
両側にはそれぞれL字状断面の長手方向部材4a、4a
が配置されるとともに、該2つの長手方向部材4a,4
aの両端部がそれぞれ幅方向(X方向)に延びる幅方向
部材4b、4bにより互いに連結されている。この幅方
向部材4b,4bは、いずれも下方に向かって開いたコ
の字状断面を有し、各々、前記高減衰積層ゴム3,3,
…の上端部に固定されている。一方、メインフレーム4
の長手方向中央部からそれぞれ所定間隔を空けて、2つ
の梁部材4c、4cが前記長手方向部材4a、4aを連
結するように架設されている。
【0024】また、前記ウエイト部材5,5は、詳しく
は図示しないが、所定重量の複数のプレートを積層し
て、ボルト等により一体的に固定したもので、組み合わ
せるプレートの枚数を変えることによって全体の重量を
変更し、振動系の固有振動数を調節できるようになって
いる。そして、この実施形態では、1つのウエイト部材
5の重量は約100kgになるように調節されている。
【0025】前記メインフレーム4の梁部材4c、4c
の間には、該メインフレーム4及びウエイト部材5,5
の水平方向変位を規制するための方向規制機構10が設
けられている。この方向規制機構10は、2つのウエイ
ト部材5,5の間に略水平に配置され、センターフレー
ム1の上面に対し鉛直軸zの周りに略90°回転変位し
た2位置でボルト固定される鋼板製ベース部材11(建
築物側部材)を備えている。また、前記ベース部材11
の上面には、上方に向かって突出しかつセンターフレー
ム1の幅方向(X方向)に延びる土手部12が設けられ
ており、この土手部12は、各々下端部をベース部材1
1の上面に溶接等により接合された2枚の鋼板からな
り、この2枚の鋼板がそれぞれ上方に向かって互いに平
行に延びた後、互いに接近するように折り曲げられて、
その上端部が溶接等により接合されてなる。
【0026】前記方向規制機構10には、平面視で略E
字状をなすように折り曲げられ、前記ベース部材11の
外周に沿って土手部12の両側に互いに向き合うように
配置された2つの周壁部材13,13(中間部材)が設
けられている。この2つの周壁部材13,13はそれぞ
れメインフレーム4の梁部材4c、4cに着脱可能に固
定されていて、全体として前記土手部12の周囲を取り
囲むように配置されている。また、この周壁部材13に
おけるE字の中央の横棒に対応する内側突部13aの突
出端面には、積層ゴム14(方向規制部材)の一端部が
固定され、該積層ゴム14は略水平にY方向に延びるよ
うに配置されていて、他端部が前記土手部12に固定さ
れている。すなわち、前記積層ゴム14,14は、ウエ
イト部材5,5のX方向の変位を許容する一方、Y方向
の変位は阻止するように配置されている。
【0027】また、前記周壁部材13の内側突部13a
両側の主壁部13b,13bには、それぞれ補強板1
5,15が溶接等により接合され、この補強板15には
上下方向(Z方向)に延びる複数のスリットが設けられ
ている。一方、該スリットに対向する土手部12の側壁
にも同様のスリットを有する補強板15が接合されてい
る。そして、それらの両方のスリットに両端部をそれぞ
れ挿入されて、複数の板バネ16,16,…が配設され
ている。つまり、この板バネ16の一端部は前記周壁部
材13に固定される一方、他端部は前記土手部12に固
定されており、この板バネ16,16,…の枚数を変更
することで、ウエイト部材5,5がX方向に変位して振
動するときのばね定数を変化させて、振動系の固有振動
数を調節することができるようになっている。
【0028】さらに、前記周壁部材13の主壁部13
b,13bには、スリットと干渉しない所定位置にボル
ト孔が設けられており、このボルト孔を貫通するボルト
により該主壁部13b、13bがメインフレーム4の梁
部材4cに締結固定されるようになっている。また、前
記主壁部13b,13bの端縁部から略90°折り曲げ
られた折曲壁部13c,13cにも同様にボルト孔が設
けられており、図4に示すように方向規制機構10を全
体として鉛直軸zの周りに略90°回転変位させたとき
には、前記折曲壁部13c,13cがそのボルト孔を貫
通するボルトによりメインフレーム4の梁部材4cに締
結固定されるようになっている。つまり、前記ベース部
材11,周壁部材13,13、積層ゴム14,14及び
板バネ16,16,…は、一体的に鉛直軸zの周りに回
転変位されて、少なくとも、該鉛直軸z周りに互いに略
90°回転変位した2位置でそれぞれセンターフレーム
1(建築物側)及びメインフレーム4(ウエイト部材
側)に固定されるようになっている。
【0029】尚、図1〜図3において、符号18は、ウ
エイト部材5,5の振動を妨げないように大きめに形成
されたケーシングであり、このケーシング18は、ウエ
イト部材5,5の上面に載置されて、制振装置Aの全体
を覆うように取り付けられている。
【0030】上述の如き制振装置Aを例えば建築物の梁
上に設置する場合、まず、当該建築物において制振装置
Aを配置できるような大きさ及び強度を有する梁を決め
る。そして、この梁の延びる方向とこの方向に対し水平
面内で直交する方向との2方向について、それぞれ建築
物の水平方向振動の固有振動数を計算により求め、2台
の制振装置Aの振動系の固有振動数がそれぞれ前記の計
算した2つの固有振動数におおよそ等しくなるように、
各々、ウエイト部材5,5の重量を調節する。
【0031】この際、2台の制振装置Aのうちの一方
は、前記図1〜図3に示すように、ウエイト部材5,5
を幅方向(X方向)に振動させるようにし、一方、他方
の制振装置Aは、前記図4に示すように、ウエイト部材
5,5を長手方向(Y方向)に振動させるようにする。
すなわち、前記他方の制振装置Aでは、まず、方向規制
機構10のベース部材11をセンターフレーム1に固定
しているボルトを外し、また、周壁部材13,13の主
壁部13b,13bをそれぞれメインフレーム4の梁部
材4c,4cに固定しているボルトも外す。
【0032】次に、前記ベース部材11、周壁部材1
3,13、方向規制用積層ゴム14,14及び板バネ1
6、16,…を一体として鉛直軸zの周りに略90°回
転させ、図4に示すように、前記ベース部材11をボル
トによりセンターフレーム1に固定するとともに、周壁
部材13,13の折曲壁部13c,13cをそれぞれメ
インフレーム4の梁部材4c,4cにボルトにより固定
する。
【0033】そうして、前記2台の制振装置Aを建築物
の梁上に並べて設置し、該建築物を弱い力で加振して、
実際に振動の減衰する状態を観察しながら、それぞれ、
板バネ16,16,…を増やしたり、反対に減らしたり
して、ウエイト部材5,5の固有振動数を建築物の固有
振動数に略一致するように微調節する。
【0034】このようにして2台の制振装置Aを設置し
た建築物では、強風や交通振動等により建築物が加振さ
れた際に、ウエイト部材5,5が高減衰積層ゴム3,
3,…の復元力を受けながら水平方向に振動するととも
に、その振動のエネルギが高減衰積層ゴム3,3,…の
変形により消費されることで、振動が徐々に減衰され
る。つまり、ウエイト部材5,5は、高減衰積層ゴム
3,3,…から復元力と共に減衰力を受けながら減衰振
動を行い、これにより、建築物の振動低減が図られる。
【0035】その際、一方の制振装置Aにおいてはウエ
イト部材5,5の水平方向変位が長手方向(Y方向)、
即ち建築物の梁の延びる1方向のみに規制され、それ以
外の方向についての変位が阻止されるので、建築物の振
動のうちの前記1方向の振動成分が極めて効果的に減衰
される。同様に、他方の制振装置Aによって、建築物の
振動のうちの前記1方向と直交する方向の振動成分が極
めて効果的に減衰される。
【0036】したがって、この実施形態の制振装置Aに
よれば、高減衰積層ゴム3,3,…によりウエイト部材
5,5に対し復元力だけでなく減衰力をも付与すること
ができるので、別個に減衰材を設ける必要がなくなり、
部品点数の削減によって、装置の低コスト化を達成でき
る。
【0037】しかも、前記ウエイト部材5,5の水平方
向変を積層ゴム14,14により1方向について許容す
る一方、それ以外の方向については阻止するようにして
いるので、スライドベアリング等のように摩擦抵抗を増
大させることなく、即ち微小な振動に対する制振作用を
損なうことなく、建築物の前記1方向の振動成分を極め
て効果的に減衰させることができる。また、スライドベ
アリング等を用いていないので、装置コストの増大やメ
ンテナンスの負担増を招くこともない。
【0038】さらに、この実施形態では2つの制振装置
Aを用いて、それぞれ建築物の振動の互いに直交する2
方向の成分を効果的に減衰できるようにしているので、
結果的に、該建築物の揺れを全方向に亘って効果的に減
衰させることができる。この際、制振装置Aの設置方向
は変えずに、方向規制用積層ゴム14,14や板バネ1
6,16,…等を一体のユニットとした方向規制機構1
0の取付位置(角度)を変更するだけで、ウエイト部材
5,5の振動(水平方向変位)の許容方向を容易に変更
設定することができるので、住宅の梁上等に設置すると
きのように、制振装置Aの配置方向が制限されていて
も、前記のように全方向に亘って有効な減衰性能を得る
ことができる。
【0039】加えて、この実施形態の制振装置Aによれ
ば、ウエイト部材5,5を構成するプレートの枚数を調
節することによって、振動系の固有振動数を容易に調節
することができる上に、板バネ16,16,…の枚数を
変更することによって該固有振動数をさらにきめ細かく
調節することができるので、許容方向についての振動系
の固有振動数を該許容方向についての建築物の固有振動
数に略一致させることができ、これにより、制振性能を
さらに高めることができる。
【0040】(実施形態2)図4〜図8は本発明の実施
形態2に係る建築物用制振装置A′を示し、この制振装
置A′は、実施形態1の制振装置Aに比べて上下方向
(Z方向)には高いものの、長手方向(Y方向)につい
てはコンパクトな寸法形状とされるとともに、構造の異
なる方向規制機構20を有するものである。尚、この実
施形態2に係る制振装置A′においても、実施形態1と
同様の積層ゴム3,14等が用いられているので、以
下、それらの同一の部材には同一の符号を付してその説
明は省略する。
【0041】前記各図において、21は制振装置A′の
長手方向(Y方向)全体に亘る長さを有するセンターフ
レームであり、このセンターフレーム21の長手方向の
両端部に、制振装置A′の幅方向(X方向)に延びるよ
うに取付ベース板22,22が固定され、この各取付ベ
ース板22の上面に実施形態1と同様に高減衰積層ゴム
3,3が上下方向(Z方向)に延びるように配設されて
いる。そして、それらセンターフレーム21や取付ベー
ス板22,22の上方に、矩形平板状の鋼板製メインフ
レーム23が4隅を高減衰積層ゴム3,3,…により支
承された状態で配置され、そのメインフレーム23上に
Y方向に所定間隔を空けて、2つのウエイト部材24,
24が配置されている。すなわち、前記ウエイト部材2
4,24は4個の高減衰積層ゴム3,3,…により水平
方向に変位可能に弾性的に支承されていて、建築物への
振動入力時には該高減衰積層ゴム3,3,…から水平方
向の復元力及び減衰力を付与される。
【0042】また、前記ウエイト部材24,24は、所
定重量の複数のプレート24a,24a,…を積層し
て、4隅を上下に貫通するボルト25,25,…により
メインフレーム23上に一体的に固定したものであり、
そのプレート24a,24a,…の枚数を変えることに
よって重量を変更し、振動系の固有振動数を調節できる
ようになっている。そして、この実施形態では、1つの
ウエイト部材24の重量は約150kgになるように調
節されている。
【0043】前記メインフレーム23の幅方向(X方
向)両側には、それぞれ下方に向かって垂れ下がるフラ
ンジ部23a,23aが形成され、また、平面視で略中
央部には矩形の開口部23bが形成されるとともに、該
開口部23bのY方向両側の周縁部にもそれぞれ下方に
向かうフランジ部23c,23cが形成されている。一
方、前記開口部23bの真下のセンターフレーム21上
には、鋼板を略コの字状に折り曲げてなる台部材26が
配設されていて、この台部材26下端のフランジ部がセ
ンターフレーム21上に重ね合わされて溶接等により接
合されている一方、台部材26の上面はメインフレーム
23の上面と略同一面上に位置付けられている。
【0044】そして、前記メインフレーム23の上面略
中央部には、図6及び図7に示すように、2つのウエイ
ト部材24,24の中間位置で前記開口部23bを挟ん
で台部材26上面との間に跨るように、該ウエイト部材
24,24及びメインフレーム23の水平方向変位を規
制するための方向規制機構20が配設されている。
【0045】この方向規制機構20は、台部材26上に
配置されて、該台部材26を介して建築物に連結された
建築物側部材28と、該建築物側部材28を挟むように
そのY方向両側のメインフレーム23上にそれぞれ配置
された2つの中間部材29,29とを備えている。詳し
くは、図9に示すように、前記建築物側部材28及び中
間部材29,29は、いずれも略十字形状の鋼板を折り
曲げて、中央の底部の四方からそれぞれ上方に向かって
立設するように4つの壁部を形成し、これら各壁部の間
に隙間を有しかつ上方に向かって開口する箱状の構造と
したものである。そして、前記建築物側部材28の底部
28aが台部材26上に重ね合わされて、この台部材2
6に対してボルト30(図6及び図7にのみ示す)によ
り締結固定される一方、各中間部材29の底部29aは
メインフレーム23上に重ね合わされて、このメインフ
レーム23に対してボルト30により締結固定されるよ
うになっている。
【0046】前記建築物側部材28のY方向両側の壁部
28b,28bとこの両壁部28b,28bの外側にそ
れぞれ対向する中間部材29の壁部29bとの間には、
積層ゴム14がその軸線方向をY方向に向けて略水平に
延びるように配置され、該積層ゴム14の一端部が建築
物側部材28の壁部28bに固定される一方、他端部が
中間部材29の壁部29bに固定されている。すなわ
ち、前記積層ゴム14,14は、建築物側部材28及び
中間部材29のX方向の相対変位を許容する一方、Y方
向の相対変位を阻止するように配置されている。
【0047】また、前記建築物側部材28のX方向両側
の壁部28c,28cの内側には、それぞれ、鋼板製の
板部材32が該壁部38cに重ね合わされてボルト33
により固定され、この板部材32は、互いに隣り合う2
つの壁部28b,28c間の隙間に嵌め込まれてY方向
に延びるように配置されている。同様に、中間部材2
9,29にもそれぞれ板部材34,34が取り付けられ
ていて、それらの板部材32,34,34は、建築物側
部材28及び中間部材29のX方向の両側部分において
Y方向に並んで、略同一面上に配置されている。そし
て、前記の隣り合う板部材32,34の間に跨って、複
数の板バネ35,35,…が上下方向に並設されてい
る。
【0048】すなわち、隣り合う2つの板部材32,3
4の間には、図例では6枚の板バネ35,35,…がそ
れぞれ水平に延びるようにかつ上下方向に並んで配置さ
れ、該各板バネ35の一端部が板部材32の端部にボル
ト止めされる一方、各板バネ35の他端部は板部材34
の端部にボルト止めされるようになっている。言い換え
ると、前記各板バネ35の一端部は板部材32と建築物
側部材28とを介して建築物に連結される一方、他端部
は板部材34と中間部材29とを介してウエイト部材2
4,24に連結されており、これにより、板バネ35,
35,…の枚数を変更することで、ウエイト部材24,
24がX方向に変位して振動するときの振動系のばね定
数を変化させて、該振動系の固有振動数を調節すること
ができるようになっている。
【0049】さらに、上述の如き構成の方向規制機構2
0は、全体として建築物側部材28の略中心部を通る鉛
直軸zの周りに回転変位されて、図10に示すように、
略90°回転変位した位置で台部材26(建築物側)及
びメインフレーム23(ウエイト部材側)に対しそれぞ
れ固定されるようになっている。すなわち、メインフレ
ーム23の開口部23bのY方向両側の所定位置には、
それぞれ中間部材29を固定するためのボルト孔23
d,23dが設けられており、このボルト孔23d,2
3dに中間部材の底部29aを貫通するボルト30を螺
合締結させることで(図7参照)、中間部材29,29
を開口部23bのY方向両側に固定する。また、前記開
口部23bのX方向両側の所定位置にもそれぞれ同様の
ボルト孔23e,23eが設けられており、図10に示
すように、方向規制機構20を全体として鉛直軸zの周
りに略90°回転変位させて、開口部23bのX方向両
側で中間部材29を前記と同様にメインフレーム23に
固定するようになっている。
【0050】上述の如き制振装置A′を例えば鉄筋コン
クリート住宅等の小規模建築物の屋上に設置するときに
は、まず、前記実施形態1と同様に建築物の固有振動数
を水平方向で互いに直交する2方向について計算し、こ
の計算結果に応じて、2台の制振装置A′のウエイト部
材24,24の重量をそれぞれ調節する。また、その2
台の制振装置A′のうちの一方については、方向規制機
構20を前記図5〜図8に示すように配置して、ウエイ
ト部材24,24X方向のみに振動可能な状態にし、他
方の制振装置A′については、方向規制機構20を前記
図10に示すように配置して、ウエイト部材24,24
をY方向のみに振動可能な状態にする。
【0051】そして、前記2台の制振装置A′を建築物
の屋上に並べて設置し、該建築物を弱い力で加振して、
実際に振動の減衰する状態を観察しながら、それぞれ、
板バネ35,35,…を増やしたり、反対に減らしたり
して、ウエイト部材24,24の固有振動数を建築物の
固有振動数に略一致するように微調節する。このように
して2台の制振装置A′を設置した建築物では、実施形
態1の場合と同じように建築物の振動が水平方向の全て
の振動成分についてめて効果的に減衰される。
【0052】したがって、この実施形態2の制振装置
A′によれば、実施形態1の制振装置Aと同じく、高減
衰積層ゴム3,3,…の他に別個に減衰材を設ける必要
がないことから、装置の低コスト化が図られ、また、ウ
エイト部材24,24の水平方向変を積層ゴム14,1
4により1方向について許容する一方、それ以外の方向
については阻止することで、装置コストの増大やメンテ
ナンスの負担増を招くことなく、建築物の前記1方向の
振動成分を極めて効果的に減衰させることができる。さ
らに、2つの制振装置A′を用いることで、それらの制
振装置A′の配置方向が制限されていても、建築物の揺
れを全方向に亘って効果的に減衰させることができる。
【0053】さらにまた、この実施形態2の制振装置
A′によれば、実施形態1と同じくウエイト部材24の
プレート24a枚数や板バネ35,35,…の枚数を変
更することにより、振動系の固有振動数をきめ細かく調
節することができる。しかも、この制振装置A′では、
板バネ35の両端部をそれぞれ板部材32,34にボル
ト止めしているので、組み付けの精度を容易に向上させ
て、板バネ35と板部材32,34との結合部における
ガタを解消し、前記の効果を確実にかつ安定的に得るこ
とができる。加えて、前記実施形態1のような板バネ1
6を嵌入するスリットが不要になるので、このスリット
の形成のための精密加工を行わなくて済み、製造コスト
の低減が図られる。
【0054】(他の実施形態)尚、本発明は前記実施形
態1又は2に限定されず、その他の種々の実施形態を包
含するものである。すなわち、前記各実施形態の制振装
置A,A′は、比較的小型かつ軽量に構成され、建築物
の天井裏の梁上や屋根にも簡易に設置することができ、
また、微少振動に対しても良好な制振効果を発揮するの
で、戸建て住宅等の小規模建築物に対して顕著な効果を
発揮するものである。しかし、これに限らず、制振装置
A,A′をビルディング等の大規模建築物に対して用い
ることもできる。
【0055】また、この実施形態の制振装置A,A′で
は、高減衰積層ゴム3,3,…を4つ備えた装置につい
て説明したが、高減衰積層ゴム3,3,…の個数が4個
に限定されないことは言うまでもない。
【0056】さらに、この実施形態の制振装置A,A′
は、取付ベース板2,2により建築物に取付固定される
ようになっていて、該取付ベース板2,2とウエイト部
材5,5及びフレーム4との間に高減衰積層ゴム3,
3,…を介在させたものであるが、これに限らず、例え
ば、高減衰積層ゴム3,3,…を建築物の梁上や屋上等
に直接的に固定することも可能である。
【0057】
【発明の効果】以上、説明したように、請求項1の発明
に係る建築物用制振装置によると、ウエイト部材に復元
力を与える部材と減衰材とを別個に設ける必要がないの
で、部品点数を削減して、装置の低コスト化を達成でき
る。また、ウエイト部材の変位方向をゴム製の方向規制
部材により1方向に規制するようにしたので、微小な振
動に対する制振作用を損なうことなく、建築物の前記1
方向の振動成分を極めて効果的に減衰させることがで
き、その上さらに、装置コストの増大やメンテナンスの
負担増を防止できる。
【0058】また、請求項2の発明によると、方向規制
部材として積層ゴムを用いることで、発明の効果を十分
に得ることができ、さらに、請求項3の発明によると、
振動系の固有振動数を板バネによりきめ細かく調節し
て、建築物の固有振動数に略一致させることができるの
で、発明の効果を一層、高めることができる。
【0059】加えて、請求項4の発明によると、ウエイ
ト部材の水平方向変位の許容方向を容易に変更設定する
ことができるので、制振装置の設置方向が制限されてい
ても、2つの制振装置を用いれば、水平方向の全方向に
亘って有効な減衰性能を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る制振装置の構成を示
す正面図である。
【図2】図1の上面図である。
【図3】図1のIII−III線における断面図である。
【図4】ウエイト部材の水平方向変位の許容方向を略9
0°変更設定した状態を示す図2相当図である。
【図5】実施形態2に係る制振装置の構成を示す斜視図
である。
【図6】実施形態2に係る制振装置の構成を示す正面図
である。
【図7】図6の上面図である。
【図8】図6の側面図である。
【図9】方向規制機構の構成を拡大して示す分解斜視図
である。
【図10】実施形態2に係る図4相当図である。
【符号の説明】
A,A′ 建築物用制振装置 3 高減衰積層ゴム 4,23 メインフレーム 5,24 ウエイト部材 11 ベース部材(建築物側部材) 13 周壁部材(中間部材) 14 方向規制用積層ゴム 16,35 板バネ 28 建築物側部材 29 中間部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長田 光彦 兵庫県神戸市兵庫区明和通3丁目2番15号 バンドー化学株式会社内 Fターム(参考) 3J048 AA02 AB01 AD06 BA03 BB06 BC04 BF02 BF05 CB22 DA01 EA38

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウエイト部材と、該ウエイト部材を水平
    方向に変位可能に弾性的に支承する弾性支承部材とから
    なる振動系を建築物に付設して、該建築物の水平方向振
    動を低減するようにした建築物用制振装置において、 前記弾性支承部材は、ウエイト部材に水平方向の復元力
    及び減衰力を付与する高減衰積層ゴムからなり、 前記ウエイト部材の水平方向変位を1方向について許容
    する一方、それ以外の方向について制限するゴム製の方
    向規制部材が設けられていることを特徴とする建築物用
    制振装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 方向規制部材は、一端部がウエイト部材に連結され、他
    端部が建築物に連結された積層ゴムであり、 前記方向規制用積層ゴムの積層方向は、ウエイト部材の
    水平方向変位の許容方向に対し直交する方向であること
    を特徴とする建築物用制振装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 ウエイト部材が水平方向に振動するときの振動系の固有
    振動数を調節するための板バネが配設されていることを
    特徴とする建築物用制振装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 ウエイト部材に隣り合うように配置され、建築物に対し
    て着脱可能に連結された建築物側部材と、 前記建築物側部材とウエイト部材との間に配置され、該
    ウエイト部材に対して着脱可能に連結された中間部材と
    を備え、 方向規制用積層ゴム及び板バネは、前記建築物側部材と
    中間部材との間に並んで配置され、一端部が前記建築物
    側部材に固定される一方、他端部が前記中間部材に固定
    されており、 前記建築物側部材及び中間部材は、前記方向規制用積層
    ゴム及び板バネと一体的に鉛直軸の周りに回転変位され
    て、少なくとも、互いに略90°回転変位した2位置で
    それぞれ建築物及びウエイト部材に対して連結可能に構
    成されていることを特徴とする建築物用制振装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007046445A (ja) * 2005-06-30 2007-02-22 Tatsuji Ishimaru 複層型制震装置

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