JP2001122863A - 1−メチル−3−フェニルピペラジンの製造方法 - Google Patents
1−メチル−3−フェニルピペラジンの製造方法Info
- Publication number
- JP2001122863A JP2001122863A JP30769899A JP30769899A JP2001122863A JP 2001122863 A JP2001122863 A JP 2001122863A JP 30769899 A JP30769899 A JP 30769899A JP 30769899 A JP30769899 A JP 30769899A JP 2001122863 A JP2001122863 A JP 2001122863A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- phenylpiperazine
- methyl
- producing
- phenylglyoxal
- mol
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】触媒を大量に使用せずに、収率よく、1−メチ
ル−3−フェニルピペラジンを製造しうる方法を提供す
ること。 【解決手段】フェニルグリオキザールとエチレンジアミ
ンとを縮合させ、得られた縮合物を還元し、得られた2
−フェニルピペラジンをメチル化させることを特徴とす
る1−メチル−3−フェニルピペラジンの製造方法。
ル−3−フェニルピペラジンを製造しうる方法を提供す
ること。 【解決手段】フェニルグリオキザールとエチレンジアミ
ンとを縮合させ、得られた縮合物を還元し、得られた2
−フェニルピペラジンをメチル化させることを特徴とす
る1−メチル−3−フェニルピペラジンの製造方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1−メチル−3−
フェニルピペラジンの製造方法に関する。さらに詳しく
は、抗鬱剤として有用なミルタザピンの重要な中間体で
ある1−メチル−3−フェニルピペラジンの製造方法に
関する。
フェニルピペラジンの製造方法に関する。さらに詳しく
は、抗鬱剤として有用なミルタザピンの重要な中間体で
ある1−メチル−3−フェニルピペラジンの製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】1−メチル−3−フェニルピペラジン
は、ミルタザピンの重要な中間体である(特公昭59−
42678号公報)。1−メチル−3−フェニルピペラ
ジンの原料として、2−フェニルピペラジンが使用され
ている。
は、ミルタザピンの重要な中間体である(特公昭59−
42678号公報)。1−メチル−3−フェニルピペラ
ジンの原料として、2−フェニルピペラジンが使用され
ている。
【0003】2−フェニルピペラジンの製造方法として
は、スチレンオキサイドとエチレンジアミンを原料と
し、生成したN−(β−ヒドロキシ−β−フェネチル)
エチレンジアミンをラネーニッケルの存在下でジオキサ
ンを用いて接触還元させる方法が知られている〔ジャー
ナル・オブ・メディシナル・ケミストリー(J.Me
d.Chem.),Vol.9,pp.181−184
(1966)〕。
は、スチレンオキサイドとエチレンジアミンを原料と
し、生成したN−(β−ヒドロキシ−β−フェネチル)
エチレンジアミンをラネーニッケルの存在下でジオキサ
ンを用いて接触還元させる方法が知られている〔ジャー
ナル・オブ・メディシナル・ケミストリー(J.Me
d.Chem.),Vol.9,pp.181−184
(1966)〕。
【0004】しかし、この方法には、ラネーニッケルを
大量に使用するのみならず、目的化合物である2−フェ
ニルピペラジンの収率が低いという欠点がある。
大量に使用するのみならず、目的化合物である2−フェ
ニルピペラジンの収率が低いという欠点がある。
【0005】また、2−フェニルピペラジンから1−メ
チル−3−フェニルピペラジンを製造する方法として、
2−フェニルピペラジンおよびトリエチルアミンを大量
のアセトンに溶解させ、その溶液中にヨウ化メチルを滴
下する方法が知られている〔米国特許第4,772,7
05号明細書〕。
チル−3−フェニルピペラジンを製造する方法として、
2−フェニルピペラジンおよびトリエチルアミンを大量
のアセトンに溶解させ、その溶液中にヨウ化メチルを滴
下する方法が知られている〔米国特許第4,772,7
05号明細書〕。
【0006】しかし、この方法には、大量のアセトンを
必要とするので工業的な方法ではなく、また得られる1
−メチル−3−フェニルピペラジンの収率が50%程度
であるので、その収率をより一層向上させることができ
る方法の開発が待ち望まれている。
必要とするので工業的な方法ではなく、また得られる1
−メチル−3−フェニルピペラジンの収率が50%程度
であるので、その収率をより一層向上させることができ
る方法の開発が待ち望まれている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来技
術に鑑みてなされたものであり、触媒を大量に使用せず
に、収率よく、1−メチル−3−フェニルピペラジンを
製造しうる方法を提供することを目的とする。
術に鑑みてなされたものであり、触媒を大量に使用せず
に、収率よく、1−メチル−3−フェニルピペラジンを
製造しうる方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、フェニルグリ
オキザールとエチレンジアミンとを縮合させ、得られた
縮合物を還元し、得られた2−フェニルピペラジンをメ
チル化させることを特徴とする1−メチル−3−フェニ
ルピペラジンの製造方法に関する。
オキザールとエチレンジアミンとを縮合させ、得られた
縮合物を還元し、得られた2−フェニルピペラジンをメ
チル化させることを特徴とする1−メチル−3−フェニ
ルピペラジンの製造方法に関する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明においては、まず、フェニ
ルグリオキザールとエチレンジアミンとを縮合させる。
ルグリオキザールとエチレンジアミンとを縮合させる。
【0010】フェニルグリオキザールは、安息香酸エス
テルから容易に製造しうる化合物である。また、エチレ
ンジアミンは、安価で容易に入手しうる化合物である。
したがって、本発明における原料は、いずれも、容易に
入手しうる化合物である。なお、フェニルグリオキザー
ルは、無水物および含水物のいずれであってもよい。
テルから容易に製造しうる化合物である。また、エチレ
ンジアミンは、安価で容易に入手しうる化合物である。
したがって、本発明における原料は、いずれも、容易に
入手しうる化合物である。なお、フェニルグリオキザー
ルは、無水物および含水物のいずれであってもよい。
【0011】エチレンジアミンの量は、通常、フェニル
グリオキザール1モルに対して、1.0〜1.2モルで
あることが好ましい。
グリオキザール1モルに対して、1.0〜1.2モルで
あることが好ましい。
【0012】縮合を行なう際には、溶媒として、例え
ば、メタノール、エタノール、プロパノールなどの低級
アルコールを用いることができる。該溶媒の量は、特に
限定がないが、通常、フェニルグリオキザール100容
量部に対して、1000〜3000容量部、好ましくは
1500〜2500容量部であることが望ましい。
ば、メタノール、エタノール、プロパノールなどの低級
アルコールを用いることができる。該溶媒の量は、特に
限定がないが、通常、フェニルグリオキザール100容
量部に対して、1000〜3000容量部、好ましくは
1500〜2500容量部であることが望ましい。
【0013】フェニルグリオキザールとエチレンジアミ
ンとの縮合は、例えば、フェニルグリオキザールを前記
溶媒に溶解させた溶液と、エチレンジアミンを前記溶媒
に溶解させた溶液とを混合することによって容易に行な
うことができる。
ンとの縮合は、例えば、フェニルグリオキザールを前記
溶媒に溶解させた溶液と、エチレンジアミンを前記溶媒
に溶解させた溶液とを混合することによって容易に行な
うことができる。
【0014】フェニルグリオキザールとエチレンジアミ
ンとを縮合反応させる際の温度は、通常、−10〜10
℃、好ましくは0〜5℃であることが望ましい。
ンとを縮合反応させる際の温度は、通常、−10〜10
℃、好ましくは0〜5℃であることが望ましい。
【0015】フェニルグリオキザールとエチレンジアミ
ンとの縮合の終了は、例えば、ガスクロマトグラフィー
でフェニルグリオキザールの消失を確認することができ
る。
ンとの縮合の終了は、例えば、ガスクロマトグラフィー
でフェニルグリオキザールの消失を確認することができ
る。
【0016】次に、得られた縮合物を還元させる。かか
る還元を行なう際には、還元剤を使用することができ
る。
る還元を行なう際には、還元剤を使用することができ
る。
【0017】還元剤としては、例えば、水素化ホウ素ナ
トリウム、水素化ジイソブチルアルミニウム、水素化リ
チウムアルミニウム、ヴィトライド(イーストマンケミ
カル社製、登録商標)などが挙げられる。これらの中で
は、水素化ホウ素ナトリウムは、取扱いやすさおよび経
済性の観点から、好適に使用しうるものである。還元剤
の量は、通常、フェニルグリオキザール1モルに対して
2〜2.5モルであることが好ましい。
トリウム、水素化ジイソブチルアルミニウム、水素化リ
チウムアルミニウム、ヴィトライド(イーストマンケミ
カル社製、登録商標)などが挙げられる。これらの中で
は、水素化ホウ素ナトリウムは、取扱いやすさおよび経
済性の観点から、好適に使用しうるものである。還元剤
の量は、通常、フェニルグリオキザール1モルに対して
2〜2.5モルであることが好ましい。
【0018】縮合物の還元は、該縮合物の反応溶液に、
還元剤を添加することによって容易に行なうことができ
る。
還元剤を添加することによって容易に行なうことができ
る。
【0019】還元の際の温度は、通常、20〜30℃程
度であることが好ましい。
度であることが好ましい。
【0020】かくして生成した2−フェニルピペラジン
を含む反応溶液が得られるが、該反応溶液から溶媒を常
法により、除去し、洗浄することにより、または減圧蒸
留することにより、該2−フェニルピペラジンを精製す
ることができる。また、塩酸塩としてイソプロパノール
などの低級アルコールより再結晶して精製することがで
きる。
を含む反応溶液が得られるが、該反応溶液から溶媒を常
法により、除去し、洗浄することにより、または減圧蒸
留することにより、該2−フェニルピペラジンを精製す
ることができる。また、塩酸塩としてイソプロパノール
などの低級アルコールより再結晶して精製することがで
きる。
【0021】次に、得られた2−フェニルピペラジンを
メチル化させる。2−フェニルピペラジンのメチル化
は、有機溶媒中で行なうことができる。
メチル化させる。2−フェニルピペラジンのメチル化
は、有機溶媒中で行なうことができる。
【0022】有機溶媒としては、例えば、ベンゼン、ト
ルエン、キシレンなどの非極性有機溶媒が挙げられる。
有機溶媒の量は、特に限定がないが、通常、2−フェニ
ルピペラジン100重量部に対して、200〜1500
重量部程度であることが好ましい。
ルエン、キシレンなどの非極性有機溶媒が挙げられる。
有機溶媒の量は、特に限定がないが、通常、2−フェニ
ルピペラジン100重量部に対して、200〜1500
重量部程度であることが好ましい。
【0023】また、2−フェニルピペラジンのメチル化
を行なう際には、反応促進の観点から、アルカリの存在
下で行なうことが好ましい。かかるアルカリとしては、
水酸化カリウム、水酸化ナトリウムなどの無機アルカ
リ、トリエチルアミンなどの有機アミンなどが挙げられ
る。これらの中では、水酸化カリウムは、溶解性および
反応性の観点からから、好適に使用しうるものである。
かかるアルカリの量は、2−フェニルピペラジン1モル
に対して、0.8〜1.2モル程度であることが好まし
い。アルカリは、例えば、あらかじめ水などに溶解させ
ておいたアルカリ溶液として使用することができる。
を行なう際には、反応促進の観点から、アルカリの存在
下で行なうことが好ましい。かかるアルカリとしては、
水酸化カリウム、水酸化ナトリウムなどの無機アルカ
リ、トリエチルアミンなどの有機アミンなどが挙げられ
る。これらの中では、水酸化カリウムは、溶解性および
反応性の観点からから、好適に使用しうるものである。
かかるアルカリの量は、2−フェニルピペラジン1モル
に対して、0.8〜1.2モル程度であることが好まし
い。アルカリは、例えば、あらかじめ水などに溶解させ
ておいたアルカリ溶液として使用することができる。
【0024】2−フェニルピペラジンのメチル化は、2
−フェニルピペラジンを有機溶媒に溶解させ、必要によ
り、アルカリの存在下で、その溶液にメチル化剤を添加
することによって容易に行なうことができる。
−フェニルピペラジンを有機溶媒に溶解させ、必要によ
り、アルカリの存在下で、その溶液にメチル化剤を添加
することによって容易に行なうことができる。
【0025】メチル化剤として、ジメチル硫酸が挙げら
れる。ジメチル硫酸は、安価で容易に入手しうるもので
あるので、本発明において好適に使用しうるものであ
る。
れる。ジメチル硫酸は、安価で容易に入手しうるもので
あるので、本発明において好適に使用しうるものであ
る。
【0026】メチル化剤の量は、2−フェニルピペラジ
ン1モルに対して、通常、1.0〜1.5モル程度であ
ることが好ましい。
ン1モルに対して、通常、1.0〜1.5モル程度であ
ることが好ましい。
【0027】メチル化剤の添加方法は、特に限定がない
が、通常、一括添加するのではなく、分割添加すること
が好ましい。
が、通常、一括添加するのではなく、分割添加すること
が好ましい。
【0028】メチル化の際の温度は、通常、5〜40℃
程度であることが好ましい。
程度であることが好ましい。
【0029】メチル化の終了は、例えば、ガスコロマト
グラフィーなどによって容易に確認することができる。
グラフィーなどによって容易に確認することができる。
【0030】かくして1−メチル−3−フェニルピペラ
ジンを含む反応溶液が得られるが、反応終了後には、常
法により、該反応溶液から溶媒を除去し、濾過、乾燥す
ることにより、または減圧蒸留することにより、1−メ
チル−3−フェニルピペラジンを収率よく回収すること
ができる。
ジンを含む反応溶液が得られるが、反応終了後には、常
法により、該反応溶液から溶媒を除去し、濾過、乾燥す
ることにより、または減圧蒸留することにより、1−メ
チル−3−フェニルピペラジンを収率よく回収すること
ができる。
【0031】得られた1−メチル−3−フェニルピペラ
ジンは、前記したように、ミルタザピンの有用な製造中
間体として好適に使用しうるものである。
ジンは、前記したように、ミルタザピンの有用な製造中
間体として好適に使用しうるものである。
【0032】
【実施例】次に、本発明を実施例に基づいてさらに詳細
に説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定される
ものではない。
に説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定される
ものではない。
【0033】実施例1〔2−フェニルピペラジンの製
造〕 フェニルグリオキザール一水和物176.12g(1.
158モル)をエタノール3.47Lに溶解し、0〜5
℃に冷却した。この溶液に、エチレンジアミン76.5
3g(1.273モル)をエタノール383mlに溶解
させた溶液を3〜5℃で滴下した後、3時間かけて25
℃まで昇温させた。
造〕 フェニルグリオキザール一水和物176.12g(1.
158モル)をエタノール3.47Lに溶解し、0〜5
℃に冷却した。この溶液に、エチレンジアミン76.5
3g(1.273モル)をエタノール383mlに溶解
させた溶液を3〜5℃で滴下した後、3時間かけて25
℃まで昇温させた。
【0034】次に、ガスクロマトグラフィーでフェニル
グリオキザールの消失を確認した後、水素化ホウ素ナト
リウム97.31g(2.315モル)を40℃以下の
温度で30分間かけて添加した。20〜30℃の温度
で、21時間反応を行なった後、減圧下で40℃に加熱
してエタノールの約60容量%を留去した。
グリオキザールの消失を確認した後、水素化ホウ素ナト
リウム97.31g(2.315モル)を40℃以下の
温度で30分間かけて添加した。20〜30℃の温度
で、21時間反応を行なった後、減圧下で40℃に加熱
してエタノールの約60容量%を留去した。
【0035】次に、トルエン1.3kgを前記溶液に添
加し、水64.39gを滴下した。75〜78℃の低沸
点部分を留去し、120℃に加熱して共沸脱水した。こ
れを室温に冷却し、セライト10gとトルエン1.74
kgを添加、濾過し、得られた濾液を攪拌し、トルエン
1900gを留去し、ヘキサン636gを還流下に滴下
した。得られた溶液を5℃に冷却し、氷冷下で30分間
攪拌し、濾過し、得られた残渣をトルエン80gとヘキ
サン240gの混合溶媒で洗浄し、乾燥して2−フェニ
ルピペラジン152.8gを得た。収率は、フェニルグ
リオキザール一水和物に対して81.4%であり、また
ガスクロマトグラフィーによる純度は99.7%であっ
た。
加し、水64.39gを滴下した。75〜78℃の低沸
点部分を留去し、120℃に加熱して共沸脱水した。こ
れを室温に冷却し、セライト10gとトルエン1.74
kgを添加、濾過し、得られた濾液を攪拌し、トルエン
1900gを留去し、ヘキサン636gを還流下に滴下
した。得られた溶液を5℃に冷却し、氷冷下で30分間
攪拌し、濾過し、得られた残渣をトルエン80gとヘキ
サン240gの混合溶媒で洗浄し、乾燥して2−フェニ
ルピペラジン152.8gを得た。収率は、フェニルグ
リオキザール一水和物に対して81.4%であり、また
ガスクロマトグラフィーによる純度は99.7%であっ
た。
【0036】なお、得られた2−フェニルピペラジンの
NMRのデータは、以下のとおりである。
NMRのデータは、以下のとおりである。
【0037】1 H−NMR〔CDCl3 (400MH
z)ppm〕:1.79(s,2H)、2.67−3.
12(m,6H)、3.72−3.77(m,1H)、
7.20−7.58(m,5H)
z)ppm〕:1.79(s,2H)、2.67−3.
12(m,6H)、3.72−3.77(m,1H)、
7.20−7.58(m,5H)
【0038】実施例2〔1−メチル−3−フェニルピペ
ラジンの製造〕 トルエン275gに、2−フェニルピペラジン45g
(0.2774モル)、49%水酸化カリウム水溶液3
1.3g(0.2733モル)を添加し、攪拌して溶解
させた。
ラジンの製造〕 トルエン275gに、2−フェニルピペラジン45g
(0.2774モル)、49%水酸化カリウム水溶液3
1.3g(0.2733モル)を添加し、攪拌して溶解
させた。
【0039】得られた溶液に、ジメチル硫酸34.4g
(0.2727モル)を15〜20℃の温度で1時間か
けて滴下した。49%水酸化カリウム水溶液3.13g
(0.027モル)を添加し、ジメチル硫酸6.8g
(0.0539モル)を15〜20℃の温度で30分間
かけて滴下した。そのときの反応率は、98%であっ
た。
(0.2727モル)を15〜20℃の温度で1時間か
けて滴下した。49%水酸化カリウム水溶液3.13g
(0.027モル)を添加し、ジメチル硫酸6.8g
(0.0539モル)を15〜20℃の温度で30分間
かけて滴下した。そのときの反応率は、98%であっ
た。
【0040】得られた反応溶液を分液し、有機層を減圧
下で濃縮した。得られた濃縮液に、ヘキサン16mlと
アセトン4mlを添加して溶解し、5〜10℃の温度で
2時間攪拌し、濾過、乾燥して1−メチル−3−フェニ
ルピペラジン32.7gを得た。得られた1−メチル−
3−フェニルピペラジンの収率は、2−フェニルピペラ
ジンに対して67.1%であった。
下で濃縮した。得られた濃縮液に、ヘキサン16mlと
アセトン4mlを添加して溶解し、5〜10℃の温度で
2時間攪拌し、濾過、乾燥して1−メチル−3−フェニ
ルピペラジン32.7gを得た。得られた1−メチル−
3−フェニルピペラジンの収率は、2−フェニルピペラ
ジンに対して67.1%であった。
【0041】なお、得られた1−メチル−3−フェニル
ピペラジンのNMRのデータは、以下のとおりである。
ピペラジンのNMRのデータは、以下のとおりである。
【0042】1 H−NMR〔CDCl3 (400MH
z)ppm〕:1.8−1.9(br,1H)、1.9
5−2.19(m,2H)、2.31(s,3H)、
2.78−3.15(m,4H)、3.84−3.89
(m,1H)、7.22−7.41(m,5H)
z)ppm〕:1.8−1.9(br,1H)、1.9
5−2.19(m,2H)、2.31(s,3H)、
2.78−3.15(m,4H)、3.84−3.89
(m,1H)、7.22−7.41(m,5H)
【0043】実施例1〜2の結果から、実施例1〜2の
方法によれば、触媒を大量に使用せずに、容易に入手し
うる安価な原料から、収率よく1−メチル−3−フェニ
ルピペラジンを得ることができることがわかる。
方法によれば、触媒を大量に使用せずに、容易に入手し
うる安価な原料から、収率よく1−メチル−3−フェニ
ルピペラジンを得ることができることがわかる。
【0044】
【発明の効果】本発明の製造方法によれば、触媒を大量
に使用せずに、収率よく、1−メチル−3−フェニルピ
ペラジンを製造することができるという効果が奏され
る。
に使用せずに、収率よく、1−メチル−3−フェニルピ
ペラジンを製造することができるという効果が奏され
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 フェニルグリオキザールとエチレンジア
ミンとを縮合させ、得られた縮合物を還元し、得られた
2−フェニルピペラジンをメチル化させることを特徴と
する1−メチル−3−フェニルピペラジンの製造方法。 - 【請求項2】 2−フェニルピペラジンをジメチル硫酸
でメチル化させる請求項1記載の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30769899A JP2001122863A (ja) | 1999-10-28 | 1999-10-28 | 1−メチル−3−フェニルピペラジンの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30769899A JP2001122863A (ja) | 1999-10-28 | 1999-10-28 | 1−メチル−3−フェニルピペラジンの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001122863A true JP2001122863A (ja) | 2001-05-08 |
Family
ID=17972164
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30769899A Pending JP2001122863A (ja) | 1999-10-28 | 1999-10-28 | 1−メチル−3−フェニルピペラジンの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001122863A (ja) |
-
1999
- 1999-10-28 JP JP30769899A patent/JP2001122863A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2013216655A (ja) | ブロナンセリンの改善された調製方法 | |
KR20110127082A (ko) | 알킬락테이트의 제조방법 및 이를 이용한 락타미드의 제조방법 | |
JP2017036262A (ja) | ピペリジン化合物の製造方法 | |
KR100788529B1 (ko) | 3-(1-히드록시-펜틸리덴)-5-니트로-3h-벤조푸란-2-온,그의 제조 방법 및 용도 | |
CN110698335A (zh) | 一种特布他林中间体的合成方法 | |
JP2019534299A (ja) | (s)−n1−(2−アミノエチル)−3−(4−アルコキシフェニル)プロパン−1,2−ジアミン三塩酸塩の製造方法 | |
JP2001122863A (ja) | 1−メチル−3−フェニルピペラジンの製造方法 | |
KR20160018713A (ko) | 4-벤질-1-펜에틸-피페라진-2,6-디온의 제조방법 및 중간체와 그의 제조방법 | |
JP2001521498A (ja) | O−(3−アミノ−2−ヒドロキシ−プロピル)−ヒドロキシミック酸ハロゲン化物の製造方法 | |
US5973155A (en) | Process for preparing (-)-trans-N-p-fluorobenzoylmethyl-4-(p-fluorophenyl)-3-[[3,4-(methylened ioxy)phenoxy]methyl]-piperidine | |
AU689476B2 (en) | Process for preparing 1,2-diacyl-2-t-alkyl hydrazides | |
US4153631A (en) | Process for processing silver halide developing agents | |
JP4345671B2 (ja) | テトラヒドロピラン−4−オールの製法並びにその中間体及びその製法 | |
JP2016511761A (ja) | 4−ピペリジン−4−イル−ベンゼン−1,3−ジオール及びその塩の合成方法、並びに新規化合物tert−ブチル4−(2,4−ジヒドロキシ−フェニル)−4−ヒドロキシ−ピペリジン−1−カルボキシレート | |
JPS59227858A (ja) | プロリン誘導体 | |
MXPA02004873A (es) | Procedimiento para la obtencion de benzofuranonoximas. | |
JP2569732B2 (ja) | エステル誘導体およびその製造法 | |
JP2512958B2 (ja) | 1−ビフェニリルエタノ―ル誘導体およびその製法 | |
JP4075342B2 (ja) | 4,5−ジ置換−1,2,3−トリアゾールの製造方法 | |
JPH029867A (ja) | フタラジン酢酸エステル誘導体の製造方法および新規な中間体 | |
EP0101003B2 (en) | Process for preparing 4-oxo-4,5,6,7-tetrahydrobenzofuran derivative | |
JPS607988B2 (ja) | 3―アミノ―5―第三ブチルイソオキサゾールの改良合成法 | |
CN111116498A (zh) | 高哌嗪-5-酮盐酸盐的制备方法 | |
JPS59199684A (ja) | 3−ベンゾチエニルグリシン類の製造法 | |
JPH027583B2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20041025 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20061016 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20061019 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070222 |