JP2001122786A - 睡眠誘発剤 - Google Patents

睡眠誘発剤

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JP2001122786A
JP2001122786A JP29757999A JP29757999A JP2001122786A JP 2001122786 A JP2001122786 A JP 2001122786A JP 29757999 A JP29757999 A JP 29757999A JP 29757999 A JP29757999 A JP 29757999A JP 2001122786 A JP2001122786 A JP 2001122786A
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cycloalkyl
sleep
compound
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JP29757999A
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Fumie Satou
史衛 佐藤
Tooru Tanami
亨 田名見
Hideo Tanaka
英雄 田中
Naoya Ono
直哉 小野
Shin Yagi
慎 八木
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Taisho Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Taisho Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の目的は、従来知られているPGD2
導体よりも安定で、かつ睡眠誘発作用を有するプロスタ
グランジン誘導体を提供することにある。 【解決手段】式 【化1】 (式中、Aはエチレン基又はビニレン基を示し、Xはハ
ロゲン原子を示し、Yは(CH2mで表される基、ビニ
レン基又はフェニレン基を示し、mは1〜3の整数を示
し、Zはエチレン基、ビニレン基、エチニレン基、OC
2又はS(O)nCH2を示し、nは0、1又は2を示
し、R1はC3-10のシクロアルキル基、C1-4のアルキル
基で置換されたC3-10のシクロアルキル基、C3-10シク
ロアルキル−C1-4アルキル基、C5-10のアルキル基、
5-10のアルケニル基、C5-10のアルキニル基又は架橋
環式炭化水素基を示し、R2は水素原子、C1-10のアル
キル基又はC3-10のシクロアルキル基を示す。)で表さ
れるプロスタグランジン誘導体、その製薬学的に許容さ
れる塩又はその水和物を有効成分とする睡眠誘発剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプロスタグランジン
誘導体を有効成分として配合する睡眠誘発剤に関する。
【0002】
【従来の技術】プロスタグランジン(以下PGと称す
る)は微量で種々の重要な生理作用を発揮することか
ら、医薬への応用を意図して夥しい数のPG誘導体の合
成及び生物活性の検討が行われてきており、多数の文献
などで報告されている。
【0003】その中で、PGの様々な中枢作用が報告さ
れるとともに、脳内含量、生合成、代謝経路およびそれ
らの脳内局在や発達、加齢に伴う変化等が明らかとな
り、PGによる睡眠、覚醒等との関連などに興味が持た
れている。中でもPGD2は脳内における睡眠の発現や
維持を調節する液性因子であることは既に知られてお
り、サルでPGD2によって誘発された睡眠は、脳波や
行動上において自発性の自然な睡眠と区別がつかないこ
とが明らかとなり(Proc.Natl.Acad.Sci.USA,第85巻、
第4082〜4086頁(1988年))、新しい睡眠誘発作用を有す
る化合物として期待された。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、PGD
2を含めPGD2誘導体はその効果や薬剤の安定性などの
問題のため実用化されていない。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意研究を
進めた結果、下記式(I)で表されるプロスタグランジ
ン誘導体が、特徴的に睡眠誘発作用を有することを見出
し、本発明を完成した。
【0006】すなわち、本発明は、式(I)
【0007】
【化2】
【0008】(式中、Aはエチレン基又はビニレン基を
示し、Xはハロゲン原子を示し、Yは(CH2mで表さ
れる基、ビニレン基又はフェニレン基を示し、mは1〜
3の整数を示し、Zはエチレン基、ビニレン基、エチニ
レン基、OCH2又はS(O)nCH2を示し、nは0、
1又は2を示し、R1はC3-10のシクロアルキル基、C
1-4のアルキル基で置換されたC3-10のシクロアルキル
基、C3-10シクロアルキル−C1-4アルキル基、C5-10
のアルキル基、C5-10のアルケニル基、C5-10のアルキ
ニル基又は架橋環式炭化水素基を示し、R2は水素原
子、C1-10のアルキル基又はC3-10のシクロアルキル基
を示す。)で表されるプロスタグランジン誘導体、その
製薬学的に許容される塩又はその水和物を有効成分とす
る睡眠誘発剤である。
【0009】本発明において、ビニレン基とはシス又は
トランスビニレン基を意味する。
【0010】ハロゲン原子とは、フッ素原子、塩素原
子、臭素原子又はヨウ素原子である。C3-10のシクロア
ルキル基の例としては、シクロプロピル基、シクロブチ
ル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘ
プチル基などを挙げることができる。
【0011】C1ー4のアルキル基で置換されたC3-10
シクロアルキル基の例としては、メチルシクロプロピル
基、メチルシクロヘキシル基、エチルシクロヘキシル基
などを挙げることができる。
【0012】C3-10シクロアルキル−C1-4アルキル基
の例としては、シクロプロピルメチル基、シクロブチル
メチル基、シクロペンチルメチル基、シクロペンチルエ
チル基、シクロヘキシルメチル基、シクロヘキシルエチ
ル基、シクロへプチルメチル基などを挙げることができ
る。
【0013】C5-10のアルキル基とは、直鎖状又は分枝
鎖状のアルキル基を意味し、例えばペンチル基、ヘキシ
ル基、ヘプチル基、オクチル基、1−メチルペンチル
基、2−メチルペンチル基、1−メチルヘキシル基、2
−メチルヘキシル基、2,4−ジメチルペンチル基、2
−エチルペンチル基、2−メチルへプチル基、2−エチ
ルヘキシル基、2−プロピルペンチル基、2−プロピル
ヘキシル基、2,6−ジメチルヘプチル基などを挙げる
ことができる。
【0014】C5-10のアルケニル基とは、直鎖状又は分
枝鎖状のアルケニル基を示し、例えば3−ペンテニル
基、4−ヘキシニル基、5−ヘプテニル基、4−メチル
−3−ペンテニル基、2,4−ジメチルペンテニル基、
6−メチル−5−ヘプテニル基、2,6−ジメチル−5
−ヘプテニル基などを挙げることができる。
【0015】C5-10のアルキニル基とは、直鎖状又は分
枝鎖状のアルキニル基を示し、例えば3−ペンチニル
基、3−ヘキシニル基、4−ヘキシニル基、1−メチル
ペンタ−3−イニル基、2−メチルペンタ−3−イニル
基、1−メチルヘキサ−3−イニル基、2−メチルヘキ
サ−3−イニル基などを挙げることができる。
【0016】架橋環式炭化水素基の例としては、ボルニ
ル基、ノルボルニル基、アダマンチル基、ピナニル基、
ツヨイル基、カルイル基、カンファニル基などを挙げる
ことができる。
【0017】R2のC1ー10のアルキル基とは、直鎖状又
は分枝鎖状のアルキル基を示し、例えばメチル基、エチ
ル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブ
チル基、tert−ブチル基、ペンチル基、イソペンチ
ル基、2−エチルプロピル基、ヘキシル基、イソヘキシ
ル基、1−エチルブチル基、ヘプチル基、イソへプチル
基、オクチル基、ノニル基、デシル基などを挙げること
ができる。
【0018】製薬学的に許容される塩の例としては、ナ
トリウム、カリウムなどのアルカリ金属との塩、カルシ
ウム、マグネシウムなどのアルカリ土類金属との塩、ア
ンモニア、メチルアミン、ジメチルアミン、シクロペン
チルアミン、ベンジルアミン、ピペリジン、モノエタノ
ールアミン、ジエタノールアミン、モノメチルモノエタ
ノールアミン、トロメタミン、リジン、テトラアルキル
アンモニウム、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタ
ンなどとの塩を挙げることができる。
【0019】本発明に係る式(I)の化合物の製造方法
は、Yが(CH2mであり、Zがエチニレン基である化
合物を除き、以下の公報に開示されている。
【0020】特開昭58−8059号、特開昭58−1
21268、特表昭60−500787号、WO85/
00367、WO85/02841、WO85/046
56、WO86/04504、WO86/05488、
WO89/00559、WO95/06634、US
5,807,892、特表平2−502009号、特開
平7−233144号本発明に係る代表的な式(I)の
化合物としては下記を挙げることができる。
【0021】
【表1】
【0022】
【表2】
【0023】
【表3】
【0024】
【表4】
【0025】また、式(I)において、Yが(CH2m
であり、Zがエチニレン基である化合物は、例えば以下
の反応式に要約する方法により製造できる。
【0026】
【化3】
【0027】(反応式中、TBSはtert−ブチルジ
メチルシリル基を示し、R3はC1-10の直鎖又は分枝鎖
状アルキル基又はC3-10のシクロアルキル基を示し、
A,X,R1,mは前記と同意義である。) 上記反応式を説明すると、 (1)まず、佐藤らの方法[ジャーナル・オブ・オーガ
ニック・ケミストリー(J.Org.Chem.),第
53巻、第5590ページ(1988年)]により公知
の式(II)の化合物に、式(III)で示される化合
物0.8〜2.0当量を−78〜30℃、好ましくは−
78〜0℃で不活性溶媒(例えば、ベンゼン、トルエ
ン、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、塩化メチ
レン、n−ヘキサンなど)中で反応させることにより立
体特異的に式(IV)の化合物を得る。
【0028】(2)式(IV)の化合物に式(V)で表
される有機銅化合物0.5〜4当量とトリメチルクロロ
シラン0.5〜4.0当量とを不活性溶媒(例えばベン
ゼン、トルエン、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテ
ル、塩化メチレン、n−ヘキサン、n−ペンタンなど)
中、−78〜40℃で反応させ、さらに無機酸(例えば
塩酸、硫酸、硝酸など)又は有機酸(例えば酢酸、p−
トルエンスルホン酸など)もしくはそのアミン塩(例え
ばp−トルエンスルホン酸ピリジン塩など)を用い、有
機溶媒(例えばアセトン、メタノール、エタノール、イ
ソプロパノール、ジエチルエーテルあるいはこれらの混
合溶媒など)中、0〜40℃にて加水分解することによ
り、式(VI)の化合物を得る。
【0029】(3)式(VI)の化合物を水素化ホウ素
カリウム、水素化ホウ素ナトリウム、リチウム トリシ
アノボロヒドリド、リチウム トリsec−ブチルボロ
ヒドリドなどの還元剤0.5〜5当量を有機溶媒(例え
ば、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、エチルア
ルコール、メチルアルコールなど)中、−78〜40℃
で反応させ、式(VII)および式(VII’)の化合
物を得る。これらの式(VII)および式(VII’)
の化合物はカラムクロマトグラフィーなど通常用いられ
る分離法にて精製することができる。
【0030】(4)式(VII)(または式(VI
I’))の化合物を、例えばメタンスルホニルクロリド
あるいはp−トルエンスルホニルクロリド1〜6当量を
ピリジンなどの適当な溶媒中、必要に応じて0.8〜6
当量の4−ジメチルアミノピリジン存在下、−20〜4
0℃でメシル化あるいはトシル化した後、テトラ−n−
ブチルアンモニウムクロリド1〜16当量でクロル化し
式(VIII)(または式(VIII’))の化合物
(Xは塩素原子)を得る。ここでブロム化、フッ素化も
通常の方法で行うことができる。例えば、ブロム化は、
1〜10当量の四臭化炭素を用い、トリフェニルホスフ
ィン1〜10当量およびピリジン1〜10当量の存在
下、アセトニトリル中反応させることにより得られる。
フッ素化は例えば、塩化メチレン中、ジエチルアミノサ
ルファートリフロリド(DAST)5〜20当量を反応
させることにより得られる。
【0031】(5)式(VIII)(または式(VII
I’))の化合物をフッ化水素酸、ピリジニウム ポリ
(ハイドロゲンフロリド)、塩酸などを用い通常行われ
る条件にて、メタノール、エタノール、アセトニトリル
あるいはこれらの混合溶媒または、これらと水との混合
溶媒中、水酸基の保護基であるtert−ブチルジメチ
ルシリル基をはずし、本発明に係わる式(Ia)(また
は式(Ia’))のPG誘導体を得る。
【0032】(6)式(Ia)(または式(Ia’))
の化合物を1〜6当量の塩基を用い、通常加水分解に用
いられる溶媒中にて加水分解することにより(式(I)
においてR2が水素原子である)本発明に係わる式(I
b)(または式(Ib’))のPG誘導体を得る。塩基
としては、水酸化リチウム、炭酸カリウムなどが例示さ
れ、溶媒としては、アセトニトリル、アセトン、メタノ
ール、エタノール、水あるいはこれらの混合溶媒などが
例示される。
【0033】また、式(Ia)(または(Ia’))の
化合物をリン酸緩衝液、トリス−塩酸緩衝液などの緩衝
液中、必要に応じて有機溶媒(アセトン、メタノール、
エタノールなどの水と混和するもの)を用いて酵素と反
応させることにより加水分解することにより、式(I)
においてR2が水素原子である本発明に係わる式(I
b)(または(Ib’))のPG誘導体を得ることもで
きる。。
【0034】酵素としては、微生物が生産する酵素(例
えば、キャンディダ属、シュードモナス属に属する微生
物が生産する酵素)、動物の臓器から調製される酵素
(例えば、ブタ肝臓やブタ膵臓より調製される酵素)な
どであり、市販の酵素で具体例を挙げると、リパーゼV
II(シグマ社製、キャンディダ属の微生物由来)、リ
パーゼAY(天野製薬製、キャンディダ属の微生物由
来)、リパーゼAY(天野製薬製、シュードモナス属の
微生物由来)、リパーゼPS(天野製薬製、シュードモ
ナス属の微生物由来)、リパーゼMF(天野製薬製、シ
ュードモナス属の微生物由来)、PLE(シグマ社製、
ブタ肝臓より調製)、リパーゼII(シグマ社製、ブタ
膵臓より調製)、リポプロテインリパーゼ(東京化成工
業社製、ブタ膵臓より調製)などである。
【0035】酵素の使用量は、酵素の力価および基質
[式(Ia)の化合物]の量に応じて適宜選択すればよ
いが、通常は基質の0.1〜20倍重量部である。反応
温度は、25〜50℃、好ましくは30〜40℃であ
る。
【0036】上記の製造法により得られる式(I)の化
合物としては下記を挙げることができる。
【0037】
【表5】
【0038】
【表6】
【0039】
【表7】
【0040】本発明に係る化合物は、経口的に、または
静脈内もしくは経鼻投与などの非経口的に投与すること
ができる。これらは、例えば、通常の方法により製造す
ることができる錠剤、粉剤、顆粒剤、散剤、カプセル
剤、液剤、乳剤、懸濁剤等の形で経口投与することがで
きる。静脈内投与の製剤としては、水性または非水性溶
液剤、乳剤、懸濁剤、使用直前に注射溶媒に溶解して使
用する固形製剤等を用いることができる。経鼻投与とし
ては、一般に薬物を含有した溶液および粉末(硬カプセ
ル)で、専用の点鼻器あるいは噴霧器を用い鼻腔内に定
量的にスプレー(噴霧)投与される。また、本発明の化
合物は、α、βもしくはγ−シクロデキストリンまたは
メチル化シクロデキストリン等と包接化合物を形成させ
て製剤化することもできる。投与量は、年齢、体重等に
より異なるが、成人に対し、1ng〜1mg/日であ
る。
【0041】
【発明の効果】本発明により優れた睡眠誘発作用を有す
る睡眠誘発剤の提供が可能となった。
【0042】
【実施例】以下、本発明を試験例、参考例を挙げてより
具体的に説明するが、本発明はこれらの記載になんら制
限されるものではない。なお、化合物の命名中、「1
6,17,18,19,20−ペンタノル」の「ノル」
とは、その位置の炭素鎖がないことを意味し(例の場合
だと17〜20位の炭素鎖がないことを意味する。)。
【0043】実施例1 WO94/02457号公報に記載の方法に従い合成し
た化合物4、1mgに炭酸カルシウム(軽質)30mg
を配合し、硬カプセル剤を得た。
【0044】実施例2 参考例1に従い合成した化合物92、10mgを等張リ
ン酸緩衝液(pH7.4)1mlに溶解し、点鼻用製剤
を得た。
【0045】実施例3 参考例5に従い合成した化合物105、10mgを等張
リン酸緩衝液(pH7.4)1mlに溶解し、点鼻用製
剤を得た。
【0046】試験例[経鼻投与による睡眠誘発試験] 方法:雄性アカゲザル9頭(体重約6kg)を1群3頭
に分け、薬剤を鼻腔内に均一噴霧するために炭酸カルシ
ウムおよびソファルコンを担体として用いた検体1(化
合物4、1mgと炭酸カルシウム(軽質)30mgを含
有する硬カプセル剤)、検体2(化合物4、1mgと炭
酸カルシウム(重質)30mgを含有する硬カプセル
剤)および検体3(化合物4、1mgとソファルコン3
0mgを含有する硬カプセル剤)の各検体を無麻酔下、
モンキーチェアーに拘束したアカゲザル3頭ずつに鼻腔
用投薬器(Jetlizer:(株)ユニシアジェック
ス製)を用い経鼻投与し、投与後1時間までの睡眠誘発
作用を観察(ビデオ撮影)した。
【0047】また、1週間後に同一のサルについてコン
トロール時の行動観察を行った。
【0048】結果:各検体とも経鼻投与後明確な睡眠誘
発作用が観察された。コントロール群については、いず
れも特に変化は観察されなかった。
【0049】参考例1 9−デオキシ−9β−クロロ−16,17,18,1
9,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−2,
2,3,3−テトラデヒドロ−PGF1α メチルエス
テル(化合物91) (1)(1E,3S)−1−ヨード−3−(tert−
ブチルジメチルシロキシ)−3−シクロヘキシル−1−
プロペン(2.66g)をエーテル28mlに溶解し、
−78℃でtert−ブチルリチウム(1.7M,ペン
タン溶液、8.24ml)を加え、同温度にて1時間撹
拌後、リチウム 2−チエニルシアノキュウプレート
(0.25M,テトラヒドロフラン溶液、39.2m
l)を加え、さらに同温度にて20分間撹拌の後、(4
R)−2−(N,N−ジエチルアミノ)メチル−4−
(tert−ブチルジメチルシロキシ)シクロペント−
2−エン−1−オン(0.25M,エーテル溶液、28
ml)を加え、撹拌しながら1.5時間かけて0℃まで
昇温した。反応液にヘキサン(70ml)と飽和塩化ア
ンモニウム水溶液(105ml)を加え、ヘキサンで抽
出し、飽和食塩水にて洗浄後乾燥、濃縮しシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エ
チルエステル=30:1)により精製し、(3R,4
R)−2−メチレン−3−[(1E,3S)−3−(t
ert−ブチルジメチルシロキシ)−3−シクロヘキシ
ル−1−プロペニル]−4−(tert−ブチルジメチ
ルシロキシ)シクロペンタン−1−オン(2.27g)
を得た。
【0050】1H−NMR(CDCl3,200MHz)
δppm;0.00(s,3H),0.01(s,3
H),0.04(s,3H),0.07(s,3H),
0.73−1.89(m,11H),0.88(s,9
H),0.90(s,9H),2.33(dd,J=1
7.9,6.3Hz,1H,),2.65(dd,J=
17.9,6.3Hz,1H),3.27−3.91
(m,2H),4.07−4.20(m,1H),5.
25(dd,J=2.5,1.0Hz,1H),5.4
7(ddd,J=15.9,7.2,0.8Hz,1
H),5.61(dd,J=15.5,5.1Hz,1
H),6.12(dd,J=2.9,1.0Hz,1
H) IR(neat):2954,2929,2856,1
734,1642,1472,1451,1388,1
361,1253,1113,1071,1006,9
73,943,923,900,837,776,69
0 cm-1
【0051】(2)−70℃において5−カルボメトキ
シ−4−ペンチニル亜鉛(II)ヨージド(0.90M,
テトラヒドロフラン溶液,22.4ml,20.2mm
ol)にシアン化銅(I)・2塩化リチウム(1.0
M,テトラヒドロフラン溶液,22.4ml,22.4
mmol)を加え同温度で20分間撹拌した。この溶液
に−70℃で上記(1)で得た化合物(0.25M,ジ
エチルエーテル溶液,44.8ml,11.2ml)と
クロロトリメチルシラン(2.6ml,20.2mmo
l)を加え、撹拌しながら約1時間かけて0℃まで昇温
した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液170ml
を加え、ヘキサン抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄
後、乾燥、濃縮して得られた残渣をジエチルエーテル
(11.2ml)−イソプロピルアルコール(44.8
ml)に溶解し、ピリジニウム p−トルエンスルホネ
ート(140mg,0.56mmol)を加え、室温で
12時間撹拌した。反応液にヘキサン(200ml)を
加え、飽和重曹水および飽和食塩水で洗浄後、乾燥、濃
縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=15:1)で
精製して16,17,18,19,20−ペンタノル−
15−シクロヘキシル−2,2,3,3−テトラデヒド
ロ−PGE1 メチルエステル 11,15−ビス(t
ert−ブチルジメチルシリル エーテル)(4.92
g)を得た。
【0052】1H−NMR(CDCl3,200MHz)
δppm;−0.01(s,3H),0.04(s,3
H),0.05(s,3H),0.06(s,3H),
0.88(s,9H),0.90(s,9H),0.9
4−2.02(m,18H),2.18(dd,J=1
8.5,7.9Hz,1H),2.32(t,J=6.
7Hz,2H),2.40−2.55(m,1H),
2.57−2.72(m,1H),3.75(s,3
H),3.80−3.91(m,1H),4.01−
4.16(m,1H),5.43−5.66(m,2
H)。
【0053】IR(neat);2929,2856,
2237,1745,1718,1472,1463,
1450,1434,1406,1361,1255,
1153,1098,1076,1006,973,9
52,923,837,776,753,669 cm
-1
【0054】(3)(2)で得た化合物(4.92g,
8.13mmol)のメチルアルコール(81.3m
l)溶液を0℃に冷却し、水素化ホウ素カリウム(87
7mg,16.26mmol)を加え、15分間撹拌し
た。水を加え、エーテル(200ml)にて抽出し、飽
和塩化アンモニウム水溶液、飽和塩化ナトリウム水溶液
にて洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥、濃縮し
た。残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開
溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=5:1)で精製して1
6,17,18,19,20−ペンタノル−15−シク
ロヘキシル−2,2,3,3−テトラデヒドロ−PGF
1α メチルエステル 11,15−ビス(tert−
ブチルジメチルシリル エーテル)(2.53g)およ
び16,17,18,19,20−ペンタノル−15−
シクロヘキシル−2,2,3,3−テトラデヒドロ−P
GF1β メチルエステル 11,15−ビス(ter
t−ブチルジメチルシリル エーテル)(1.29g)
を得た。
【0055】16,17,18,19,20−ペンタノ
ル−15−シクロヘキシル−2,2,3,3−テトラデ
ヒドロ−PGF1α メチルエステル 11,15−ビ
ス(tert−ブチルジメチルシリル)エーテル1 H−NMR(CDCl3,200MHz)δppm;−
0.01(s,3H),0.03(s,3H),0.0
6(s,6H),0.80−1.96(m,20H),
0.88(s,9H),0.89(s,9H),2.1
8−2.40(m,1H),2.33(t,J=6.9
Hz,2H),2.80(d,J=10.1Hz,1
H),3.71−3.82(m,1H),3.77
(s,3H),4.01−4.20(m,2H),5.
23−5.50(m,2H)。
【0056】IR(neat);3523,2929,
2855,2237,1718,1472,1463,
1450,1434,1388,1361,1252,
1075,1004,973,939,923,89
9,836,775,753,667 cm-1
【0057】16,17,18,19,20−ペンタノ
ル−15−シクロヘキシル−2,2,3,3−テトラデ
ヒドロ−PGF1β メチルエステル 11,15−ビ
ス(tert−ブチルジメチルシリル エーテル)1 H−NMR(CDCl3,200MHz)δppm;−
0.01(s,3H),0.04(s,9H),0.8
0−2.09(m,21H),0.87(s,9H),
0.89(s,9H),1.51(d,J=4.6H
z,1H),2.33(t,J=6.5Hz,2H),
3.73−3.86(m,1H),3.76(s,3
H),3.95−4.14(m,2H),5.35−
5.55(m,2H)。
【0058】IR(neat);3431,2928,
2855,2238,1718,1472,1462,
1435,1387,1360,1255,1074,
1006,973,939,923,899,879,
836,775,753,670 cm-1
【0059】(4)(3)で得た16,17,18,1
9,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−2,
2,3,3−テトラデヒドロ−PGF1α メチルエス
テル 11,15−ビス(tert−ブチルジメチルシ
リル エーテル)(2.53g,4.17mmol)の
ピリジン(21ml)溶液に、0℃でメタンスルホニル
クロリド(0.65ml,8.34mmol)を加え、
室温に昇温した後、2時間撹拌した。これにトルエン
(21ml)を加えた後、n−Bu4NCl(18.5
g)を加え45℃で16時間撹拌した。飽和食塩水(3
00ml)を加えた後、ヘキサン(100ml)で抽出
した。得られた有機層を1N塩酸および飽和食塩水で洗
浄した後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥、濾過し
た。濾液を減圧下、濃縮して得られた粗生成物をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;ヘキサン:
酢酸エチル=50:1)により精製して、9−デオキシ
−9β−クロロ−16,17,18,19,20−ペン
タノル−15−シクロヘキシル−2,2,3,3−テト
ラデヒドロ−PGF1α メチルエステル 11,15
−ビス(tert−ブチルジメチルシリル エーテル)
(1.99g)を得た。
【0060】1H−NMR(CDCl3,200MHz)
δppm;−0.01(s,6H),0.03(s,6
H),0.82−1.86(m,19H),0.87
(s,9H),0.90(s,9H),2.04−2.
17(m,2H),2.33(t,J=6.6Hz,2
H),3.73−3.84(m,1H),3.76
(s,3H),3.96−4.10(m,2H),5.
40−5.48(m,2H)。
【0061】IR(neat);2928,2855,
2238,1718,1472,1463,1450,
1434,1361,1252,1077,1005,
974,939,899,836,775,752,6
70 cm-1
【0062】(5)(4)で得た化合物(1.31g,
2.09mmol)のメタノール(42ml)の溶液に
濃塩酸(0.21ml)を加え、室温で1.5時間撹拌
した。これを飽和重曹水(100ml)にあけ酢酸エチ
ル(100ml)で2回抽出した。得られた有機層を飽
和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾
燥、濾過した。濾液を減圧下、濃縮して得られた粗生成
物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;
ヘキサン:酢酸エチル=1:1)により精製して、標記
化合物(760mg)を得た。
【0063】1H−NMR(CDCl3,200MHz)
δppm;0.84−2.39(m,23H),1.6
7(d,J=4.0Hz,1H),1.98(d,J=
3.5Hz,1H),3.73−3.90(m,1
H),3.76(s,3H),3.95−4.23
(m,2H),5.44−5.68(m,2H)。
【0064】IR(neat);3368,2926,
2853,2236,1717,1435,1256,
1078,1001,971,891,821,753
cm-1
【0065】参考例2 9−デオキシ−9β−クロロ−16,17,18,1
9,20−ペンタノル−15−シクロヘキシル−2,
2,3,3−テトラデヒドロ−PGF1α(化合物9
2) 参考例1で得た化合物(280mg、0.705mmo
l)のアセトン(14ml)溶液を、リパーゼPS
(7.1g)の水(45ml)の懸濁液に加え、続いて
リン酸緩衝液(0.2M,pH=7.0)(7.4m
l)および水(105ml)を加えた後、30℃で一夜
撹拌した。濾過後、硫酸アンモニウムを加え塩析し酢酸
エチル抽出、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、濾
過した。濾液を減圧下、濃縮して得られた粗生成物をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;酢酸エ
チル)により精製して、標記化合物(240mg)を得
た。
【0066】1H−NMR(CDCl3,200MHz)
δppm;0.82−2.44(m,21H),2.3
6(t,J=6.4Hz,2H),3.43(br
s,3H),3.76−3.88(m,1H),3.9
4−4.22(m,2H),5.43−5.68(m,
2H)。
【0067】IR(neat);3368,2927,
2853,2623,2236,1691,1449,
1262,1079,973,891,758,594
cm-1
【0068】参考例3 9−デオキシ−9β−クロロ−17,18,19,20
−テトラノル−16−シクロペンチル−2,2,3,3
−テトラデヒドロ−PGF1α メチルエステル(化合
物104) (1)参考例1(1)の(1E,3S)−1−ヨード−
3−(tert−ブチルジメチルシロキシ)−3−シク
ロヘキシル−1−プロペンの代わりに(1E,3S)−
1−ヨード−3−(tert−ブチルジメチルシロキ
シ)−4−シクロペンチル−1−ブテンを用い、(3
R,4R)−2−メチレン−3−[(1E,3S)−3
−(tert−ブチルジメチルシロキシ)−4−シクロ
ペンチル−1−ブテニル]−4−(tert−ブチルジ
メチルシロキシ)シクロペンタン−1−オンを得た。
【0069】1H−NMR(CDCl3,200MHz)
δppm;0.03(s,3H),0.06(s,6
H),0.07(s,3H),0.88(s,9H),
0.89(s,9H),0.98−1.94(m,11
H),2.34(dd,J=18.0,6.8Hz,1
H),2.65(dd,J=18.0,6.4Hz,1
H),3.22−3.36(m,1H),3.98−
4.23(m,2H),5.23(dd,J=2.6,
1.1Hz,1H),5.49(dd,J=15.4,
7.4Hz,1H),5.66(dd,J=15.4,
5.3Hz,1H),6.11(dd,J=3.0,
1.1Hz,1H) IR(neat);2953,2930,2857,1
734,1641,1472,1463,1389,1
362,1253,1116,1006,970,94
1,878,837,810,776,670 c
-1
【0070】(2)参考例1(2)において、(3R,
4R)−2−メチレン−3−[(1E,3S)−3−
(tert−ブチルジメチルシロキシ)−3−シクロヘ
キシル−1−プロペニル]−4−(tert−ブチルジ
メチルシロキシ)シクロペンタン−1−オンの代わり
に、上記(1)で得た化合物を用い、参考例1(2)と
実質的に同様にして、17,18,19,20−テトラ
ノル−16−シクロペンチル−2,2,3,3−テトラ
デヒドロ−PGE1 メチルエステル 11,15−ビ
ス(tert−ブチルジメチルシリル エーテル)を得
た。
【0071】1H−NMR(CDCl3,200MHz)
δppm;0.02(s,3H),0.05(s,3
H),0.06(s,6H),0.88(s,9H),
0.90(s,9H),0.96−2.02(m,18
H),2.18(dd,J=18.3,8.0Hz,1
H),2.31(t,J=6.8Hz,2H),2.4
5(dt,J=11.0,7.4Hz,1H),2.6
4(ddd,J=18.3,7.1,1.3Hz,1
H),3.75(s,3H),3.98−4.19
(m,2H),5.44−5.70(m,2H) IR(neat);2951,2929,2857,2
237,1745,1718,1472, 1463,
1435,1406,1361,1255,1154,
1098,1078,1006,970,938,88
3,837,776,753,669 cm-1
【0072】(3)上記(2)で得た化合物を用い、参
考例1(3)と実質的に同様にして、17,18,1
9,20−テトラノル−16−シクロペンチル−2,
2,3,3−テトラデヒドロ−PGF1α メチルエス
テル 11,15−ビス(tert−ブチルジメチルシ
リル エーテル)および17,18,19,20−テト
ラノル−16−シクロペンチル−2,2,3,3−テト
ラデヒドロ−PGF1β メチルエステル 11,15
−ビス(tert−ブチルジメチルシリル エーテル)
を得た。
【0073】17,18,19,20−テトラノル−1
6−シクロペンチル−2,2,3,3−テトラデヒドロ
−PGF1α メチルエステル 11,15−ビス(t
ert−ブチルジメチルシリル エーテル)1 H−NMR(CDCl3,200MHz)δppm;
0.02(s,3H),0.04(s,3H),0.0
5(s,6H),0.87(s,9H),0.89
(s,9H),0.96−1.89(m,20H),
2.16−2.28(m,1H),2.33(t,J=
6.7Hz,2H),2.74(d,J=10.1H
z,1H),3.75(s,3H),3.99−4.1
9(m,3H),5.27−5.53(m,2H) IR(neat);3523,2951,2929,2
857,2237,1718,1472,1463,1
435,1388,1361,1255,1106,1
077,1004,971,938,836,776,
753,667cm-1
【0074】17,18,19,20−テトラノル−1
6−シクロペンチル−2,2,3,3−テトラデヒドロ
−PGF1β メチルエステル 11,15−ビス(t
ert−ブチルジメチルシリル エーテル)1 H−NMR(CDCl3,200MHz)δppm;
0.02(s,6H),0.03(s,3H),0.0
5(s,3H),0.86(s,9H),0.89
(s,9H),0.96−2.07(m,22H),
2.33(t,J=6.6Hz,2H),3.76
(s,3H),3.94−4.19(m,3H),5.
37−5.56(m,2H) IR(neat);3428,2952,2929,2
857,2238,1718,1700,1472,1
463,1435,1388,1361,1255,1
112,1077,1006,970,938,88
2,836,775,753,669 cm-1
【0075】(4)上記(3)で得た17,18,1
9,20−テトラノル−16−シクロペンチル−2,
2,3,3−テトラデヒドロ−PGF1α メチルエス
テル 11,15−ビス(tert−ブチルジメチルシ
リル エーテル)を用い、参考例1(4)と実質的に同
様にして、9−デオキシ−9β−クロロ−17,18,
19,20−テトラノル−16−シクロペンチル−2,
2,3,3−テトラデヒドロ−PGF1α メチルエス
テル 11,15−ビス(tert−ブチルジメチルシ
リル エーテル)を得た。
【0076】1H−NMR(CDCl3,200MHz)
δppm;0.02(s,3H),0.03(s,6
H),0.05(s,3H),0.86(s,9H),
0.89(s,9H),0.96−2.17(m,21
H),2.32(t,J=6.9Hz,2H),3.7
6(s,3H),3.94−4.17(m,3H),
5.42−5.51(m,2H) IR(neat);2951,2929,2857,2
238,1718,1472,1462,1434,1
361,1252,1077,1006,971,93
8,889,836,775,752,668,500
cm-1
【0077】(5)上記(4)で得た化合物を用い、参
考例1(5)と実質的に同様にして、標記化合物を得
た。
【0078】1H−NMR(CDCl3,200MHz)
δppm;1.00−2.40(m,23H),1.6
4(d,J=4.2Hz,1H),1.91(d,J=
3.7Hz,1H),3.77(s,3H),3.95
−4.23(m,3H),5.47−5.70(m,2
H) IR(neat);3368,2945,2863,2
236,1716,1435,1257,1078,9
70,821,753 cm-1
【0079】参考例4 9−デオキシ−9α−クロロ−17,18,19,20
−テトラノル−16−シクロペンチル−2,2,3,3
−テトラデヒドロ−PGF1β メチルエステル(化合
物93) 参考例3(3)で得た、17,18,19,20−テト
ラノル−16−シクロペンチル−2,2,3,3−テト
ラデヒドロ−PGF1β メチルエステル 11,15
−ビス(tert−ブチルジメチルシリル エーテル)
を用い、参考例1(4)と実質的に同様にして、粗生成
物の9−デオキシ−9α−クロロ−17,18,19,
20−テトラノル−16−シクロペンチル−2,2,
3,3−テトラデヒドロ−PGF1β メチルエステル
11,15−ビス(tert−ブチルジメチルシリル
エーテル)を得た。次いで、参考例1(5)と実質的
に同様にして、標記化合物を得た。
【0080】1H−NMR(CDCl3,200MHz)
δppm;1.02−2.68(m,25H),3.7
6(s,3H),3.93−4.23(m,2H),
4.38−4.47(m,1H),5.42−5.74
(m,2H)。
【0081】IR(neat);3368,2945,
2862,2236,1715,1435,1257,
1078,970,820,753 cm-1
【0082】参考例5 9−デオキシ−9β−クロロ−17,18,19,20
−テトラノル−16−シクロペンチル−2,2,3,3
−テトラデヒドロ−PGF1α(化合物105) 参考例3で得た化合物を用い、参考例2と実質的に同様
にして、標記化合物を得た。
【0083】1H−NMR(CDCl3,200MHz)
δppm;0.98−2.44(m,20H),2.2
2(ddd,J=15.4,7.5,5.3Hz,1
H),2.36(t,J=5.7Hz,2H),3.9
4−4.20(m,3H),4.39(br s,3
H),5.43−5.69(m,1H),5.50(d
d,J=15.4,7.5Hz,1H) IR(neat);3367,2945,2864,2
616,2237,1954,1696,1450,1
423,1262,1075,1044,972,88
8,824,758,667,594 cm-1
フロントページの続き (72)発明者 田中 英雄 東京都豊島区高田3丁目24番1号 大正製 薬株式会社内 (72)発明者 小野 直哉 東京都豊島区高田3丁目24番1号 大正製 薬株式会社内 (72)発明者 八木 慎 東京都豊島区高田3丁目24番1号 大正製 薬株式会社内 Fターム(参考) 4C086 AA01 AA02 DA02 MA01 MA04 NA14 ZA05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式 【化1】 (式中、Aはエチレン基又はビニレン基を示し、Xはハ
    ロゲン原子を示し、Yは(CH2mで表される基、ビニ
    レン基又はフェニレン基を示し、mは1〜3の整数を示
    し、Zはエチレン基、ビニレン基、エチニレン基、OC
    2又はS(O)nCH2を示し、nは0、1又は2を示
    し、R1はC3-10のシクロアルキル基、C1-4のアルキル
    基で置換されたC3-10のシクロアルキル基、C3-10シク
    ロアルキル−C1-4アルキル基、C5-10のアルキル基、
    5-10のアルケニル基、C5-10のアルキニル基又は架橋
    環式炭化水素基を示し、R2は水素原子、C1-10のアル
    キル基又はC3-10のシクロアルキル基を示す。)で表さ
    れるプロスタグランジン誘導体、その製薬学的に許容さ
    れる塩又はその水和物を有効成分とする睡眠誘発剤。
  2. 【請求項2】式(I)において、Xが塩素原子又は臭素
    原子であり、Yが(CH2mで表される基又はビニレン
    基であり、mは1〜3の整数を示し、R1がC3-10のシ
    クロアルキル基又はC3-10シクロアルキル−C1-4アル
    キル基であるプロスタグランジン誘導体、その製薬学的
    に許容される塩又はその水和物を有効成分とする請求項
    1記載の睡眠誘発剤。
  3. 【請求項3】式(I)において、Yが(CH2mであ
    り、Zがエチニレン基であるプロスタグランジン誘導
    体、その製薬学的に許容される塩又はその水和物を有効
    成分とする請求項1記載の睡眠誘発剤。
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