JP2001122345A - 棒状物品の包装体及びその製造方法 - Google Patents

棒状物品の包装体及びその製造方法

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JP2001122345A JP30320999A JP30320999A JP2001122345A JP 2001122345 A JP2001122345 A JP 2001122345A JP 30320999 A JP30320999 A JP 30320999A JP 30320999 A JP30320999 A JP 30320999A JP 2001122345 A JP2001122345 A JP 2001122345A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 歯ブラシやボールペン等のような棒状物品を
販売等のために店頭で陳列できるようにした包装体及び
その製造方法を提供する。 【構成】 合成樹脂フィルム製の袋体が開口部から気体
を充満することにより膨張せしめられ且つ該開口部を溶
着密閉されたバルーンを構成し、該袋体の内部に棒状物
品をほぼ宙吊り状態に収納すると共に、該記棒状物品の
少なくとも1個所に固着された合成樹脂製の連結片を前
記袋体の溶着密閉個所に溶着して成る構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、歯ブラシやボール
ペン等のような棒状物品を販売等のために店頭で陳列で
きるようにした包装体及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、歯ブラシの商品を包装す
る包装体は、紙箱が使用されていたが、近年、凸形に真
空成形された硬質の合成樹脂シートを台紙に貼着した所
謂ブリスタ容器が一般的に使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述のブリスタ容器に
よれば、歯ブラシの商品が容器内に良好に納まり、ブラ
シ毛を損傷することもないので、好適に包装できるが、
コスト高の点に問題がある。また、合成樹脂シートとし
て塩化ビニルのシートを用いるような場合、廃棄後の処
理の問題もある。
【0004】この点に関して、本出願人が永年提供して
きたようなヘッダ部を備えた合成樹脂フィルム製の袋体
により包装体を形成すれば、前述のような問題を解決で
きるが、例えば、歯ブラシの場合、包装された商品は袋
体の柔軟な表裏フィルムにより被われているに過ぎない
から、外力等を受けると、ブラシ毛を損傷してしまう問
題がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、気体を充満することにより膨張された袋体
から成るバルーンの内部に棒状物品をほぼ宙吊り状態に
収納した包装体及びその製造方法を提供するものであ
り、これによれば、歯ブラシを損傷する虞れなく安全に
包装することができる。また、商品が宙吊り状態に収納
されるので、歯ブラシに限らず、ボールペンその他の棒
状物品の包装体として提供することにより、従来では見
られない特異な包装形態による趣味感に優れた包装体を
実現することができる。
【0006】そこで、本発明の包装体が第一の手段とし
て構成したところは、気体を充満することにより膨張せ
しめられた袋体によりバルーンを構成し、該袋体の内部
に棒状物品をほぼ宙吊り状態に収納すると共に、連結片
を介して袋体と棒状物品の少なくとも1個所とを相互に
連結して成る点にある。
【0007】また、本発明の包装体が第二の手段として
構成したところは、合成樹脂フィルム製の袋体が開口部
から気体を充満することにより膨張せしめられ且つ該開
口部を溶着密閉されたバルーンを構成し、該袋体の内部
に棒状物品をほぼ宙吊り状態に収納すると共に、該記棒
状物品の少なくとも1個所に固着された合成樹脂製の連
結片を前記袋体の溶着密閉個所に溶着して成る点にあ
る。
【0008】更に、本発明が包装体の製造方法として構
成したところは、一端に開口部を備えた合成樹脂フィル
ム製の袋体の内部に、一端部に合成樹脂フィルム製の連
結片を固着した棒状物品を他端部から前記開口部を介し
て挿入する工程と、連結片の延長部を袋体の開口部に挿
通せしめた状態で、該開口部から袋体の内部に気体を充
満せしめ該袋体を膨張せしめる工程と、袋体の開口部を
形成する開口縁を前記連結片の延長部を挟んでサンドイ
ッチ状に一体に溶着し密閉する工程とを備え、これによ
り膨張された袋体から成るバルーンの内部に棒状物品を
ほぼ宙吊り状態に収納した包装体を得る点にある。
【0009】
【発明の実施の形態】以下図面に基づいて本発明の好ま
しい実施形態を詳述する。
【0010】(包装体の第1実施形態)図1及び図2
は、本発明に係る棒状物品の包装体の第1実施形態を示
しており、空気やアルゴンガス等の不活性ガス、その他
の気体を充満することにより膨張せしめられた袋体1に
よりバルーン2が形成されており、該袋体1の内部に棒
状物品3をほぼ宙吊り状態ないしは遊泳状態に収納して
おり、棒状物品3の少なくとも1個所と袋体1との間を
連結片4により相互に連結している。従って、棒状物品
3は、先端及び尾端が袋体1から離れた隙間S、Sを有
する。図例の場合、棒状物品3として、尾端部3aにグ
リップを備えると共に先端部3bにブラシ毛を植毛した
ブラシ台を備えた歯ブラシの商品を示しているが、これ
に限らず、ボールペンその他、広く棒状の商品を包装の
対象にすることができる。
【0011】袋体1は、合成樹脂フィルムから成る表裏
フィルム5、6を備え、上部に合成紙又は合成樹脂シー
トから成る比較的厚手の保形シート7を溶着等により一
体化することによりヘッダ部8を構成し、該ヘッダ部8
に吊下げ手段9を形成している。図例の場合、吊下げ手
段9は、ヘッダ部8に貫通された吊下げ孔により構成さ
れているが、ヘッダ部8を打抜くことにより形成された
フック等により構成せしめても良い。尚、ヘッダ部8に
おいて袋体1の気密性を保持するため、表裏フィルム
5、6と保形シート7を全幅にわたり気密状に溶着する
溶着線10が形成されている。
【0012】袋体1の尾端部は、表裏フィルム5、6を
連結片4を挟んでサンドイッチ状に溶着密閉する密閉溶
着線11が形成されており、該密閉溶着線11は、表裏
フィルム5、6の全幅にわたり形成されている。
【0013】気体を充満したバルーン2は、袋体1を緊
張した膨張状態を長時間維持することが望ましく、この
ため、表裏フィルム5、6はガスバリア性を有する。ガ
スバリア性を有するフィルムは、例えば、ナイロン系フ
ィルム、ポリエステル系フィルム、エチレンビニルアル
コール共重合系フィルムから選択することができる。一
方、表裏フィルム5、6は、袋体1の溶着による製袋
と、前述の密閉溶着線11を可能とするために、ヒート
シール性を有し、例えば、ポリプロピレンフィルムが選
択される。このガスバリア性とヒートシール性の両方を
満足せしめるため、表裏フィルム5、6は、ガスバリア
性のフィルム層とヒートシール性のフィルム層を積層又
はラミネートした複合フィルムを構成する。即ち、この
ような複合フィルムは、薄いフィルムをラミネートした
ものでも良く、或いは、一方の樹脂フィルムに対して他
方の樹脂をコーティングした積層構造としても良い。
【0014】例えば、図3(A)に例示する袋体構造の
第1実施例の場合、袋体1の表裏フィルム5、6は、連
続して延長する一枚のチューブにより構成されており、
内側にヒートシール性フィルム層12、外側にガスバリ
ア性フィルム層13を設けた複合フィルムにより構成さ
れている。従って、ガスバリア性フィルム層13により
袋体1の内部の気体の漏洩を防止すると共に、チューブ
の両端においてヒートシール性フィルム層12を介して
前記溶着線10及び密閉溶着線11のような溶着加工を
施すことができる。尚、袋体1は、気体を充満させるこ
とにより図示の状態よりも更に膨張されるのが好まし
い。
【0015】また、図3(B)に例示する袋体構造の第
2実施例の場合、袋体1は、対向配置された表裏フィル
ム5、6を備え、袋体1の両側縁にサイドシール縁14
を形成している。尚、図例のような構成の他、一枚のフ
ィルムを幅方向に半折重合することにより表裏フィルム
5、6を構成し、半折された自由端縁にサイドシール縁
14を形成しても良い。そこでフィルム5、6は、内側
にヒートシール性フィルム層12、外側にガスバリア性
フィルム層13を設けた複合フィルムにより構成されて
いる。従って、ガスバリア性フィルム層13により袋体
1の内部の気体の漏洩を防止すると共に、ヒートシール
性フィルム層12により前記サイドシール縁14での溶
着を可能とする他、前述した溶着線10及び密閉溶着線
11のような溶着加工を可能とする。尚、袋体1は、気
体を充満させることにより図示の状態よりも更に膨張さ
れる。
【0016】更に、図3(C)に例示する袋体構造の第
3実施例の場合、袋体1は、対向配置された表裏フィル
ム5、6を備え、袋体1の両側縁において内側に断面ほ
ぼV形に折込まれたガゼット部15、15を備えてお
り、図例の場合、一枚のフィルムを折曲することにより
ガゼット付きの表裏フィルム5、6を構成し、一方のガ
ゼット部15に位置するフィルム5、6の自由端縁にサ
イドシール縁14を形成している。尚、図例のような構
成の他、二枚のフィルムにより表裏フィルム5、6を構
成し、両側のガゼット部15、15に位置するように一
対のサイドシール縁14、14を設けた構成としても良
い。この実施例において、フィルム5、6は、中間に位
置するガスバリア性フィルム層13を内外両側からヒー
トシール性フィルム層12a、12bをサンドイッチ状
に積層せしめた3層構造の複合フィルムにより構成され
ている。従って、ガスバリア性フィルム層13により袋
体1の内部の気体の漏洩を防止すると共に、内側のヒー
トシール性フィルム層12aにより前記サイドシール縁
14での溶着を可能とする他、前述した溶着線10及び
密閉溶着線11のような溶着加工を可能とする。この
際、前記サイドシール縁14を溶断溶着により形成する
と、図3(D)に示すように、外側のヒートシール性フ
ィルム層12bがガスバリア性フィルム層13の溶断縁
を越えて相互に溶着された溶融延長部16を形成するの
で、該サイドシール縁14からの気体漏洩を確実に防止
すると共に、溶着強度を向上する。尚、袋体1は、気体
を充満させることにより図示の状態からガゼット部1
5、15を完全に伸長し緊張せしめるように膨張され
る。因みに、図3(A)に示した第1実施例、図3
(B)に示した第2実施例のような袋体構造において
も、同様の3層構造の複合フィルムを使用しても良い。
【0017】(包装体の製造方法の第1実施形態)図4
は、上記第1実施形態に係る包装体の製造方法の1実施
形態を示しており、予め製袋された袋体1は、底部を開
口せしめた状態で待機されている。
【0018】これに対して、棒状物品3は、袋体1に挿
入される前に、尾端部3aに連結片4を固着せしめられ
ている。
【0019】図5(A)は、連結片4を設けるための第
1実施例を示している。連結片4は熱収縮性の合成樹脂
フィルムにより形成されたチューブ体17を構成し、該
チューブ体17の一端に棒状物品3の尾端部3aを挿入
した状態で加熱することにより収縮せしめる。従って、
収縮されたチューブ体17により、棒状物品3を抱持緊
締した保持部18と、該保持部18から延長された延長
部19とを備えた連結片4が得られる。
【0020】図5(B)は、連結片4を設けるための第
2実施例を示している。連結片4は合成樹脂フィルムに
より形成されたチューブ体20を構成し、該チューブ体
17の一端に棒状物品3の尾端部3aを挿入した状態
で、該尾端部3aに近傍する個所を溶着21する。これ
により棒状物品3を抱持した保持部18と、該保持部1
8から延長され偏平状態に溶着された延長部19とを備
えた連結片4が得られる。尚、保持部18が棒状物品3
の尾端部3aから容易に分離しないように構成するため
には、該保持部18の内径を尾端部3aに密着するよう
に形成したり、或いは、保持部18の内面に接着剤を設
ければ良い。
【0021】図5(C)は、連結片4を設けるための第
3実施例を示している。連結片4は合成樹脂フィルムに
より形成されており、一端を開口した袋部22に棒状物
品3の尾端部3aを挿着することにより保持部18を備
えると共に、該保持部18から延長された延長部19と
を備えている。尚、保持部18が棒状物品3の尾端部3
aから容易に分離しないように構成するためには、該保
持部18の内径を尾端部3aに密着するように形成した
り、或いは、保持部18の内面に接着剤を設ければ良
い。
【0022】図5(D)は、連結片4を設けるための第
4実施例を示している。連結片4は合成樹脂フィルムか
ら成るテープ片23を構成し、該テープ片23を棒状物
品3の尾端部3aの外周に螺旋状に巻付けることにより
保持部18を形成すると共に、該保持部18から延長さ
れた延長部19を備えている。尚、保持部18が棒状物
品3の尾端部3aから容易に分離しないように構成する
ためには、テープ片23の内面に接着剤を設ければ良
い。
【0023】図5(E)は、連結片4を設けるための第
5実施例を示している。連結片4は合成紙又は比較的厚
手の合成樹脂シートから成るシート片24を構成し、該
シート片24の一端部を接着剤25を介して棒状物品3
の尾端部3aに固着することにより保持部18を形成す
ると共に、該保持部18から延長された延長部19を備
えている。
【0024】そこで、図4(A)に示すように、待機中
の袋体1の内部に向けて、該袋体の底部開口を介して、
棒状物品3を先端部3bから挿入する(物品挿入工
程)。この際、棒状物品3を所定位置に挿入した状態
で、連結片4の延長部19が袋体1の底部開口を挿通せ
しめられ、好ましくは、図示のように延長部19を底部
開口縁5a、6aよりも外側に残している。そして、同
様に底部の開口を介して、袋体1の内部に向けてノズル
装置26を挿入する(ノズル挿入工程)。物品挿入工程
とノズル挿入工程は、同時に実施しても良く、或いは相
前後して実施しても良い。尚、図示省略しているが、ノ
ズル装置26は、シリンダ装置等の進退駆動手段により
軸方向に進退移動可能である。
【0025】この状態でノズル装置26から袋体1の内
部に気体を供給すると、袋体1が膨張する(気体充満工
程)。即ち、ノズル装置26には、コンプレッサ又はポ
ンプ等の気体供給装置27に接続されており、該気体供
給装置27により供給される気体をノズル装置26の先
端から袋体1の内部に向けて噴出する。図例のように、
例えば、棒状物品3が歯ブラシのような衛生状態を求め
られる物品とされる場合、前記気体供給装置27とノズ
ル装置26の間の気体流路28には減菌装置29が設け
られている。この減菌装置29は、大腸菌等の菌を除去
するフィルタや、菌を殺菌する加熱手段等により構成す
ることができ、これにより袋体1の内部を無菌状態又は
減菌状態に保持する。尚、更に好ましくは、供給される
気体に防菌剤を混合せしめるか、又は前記ノズル装置2
6とは別個のノズルから袋体1の内部に防菌剤を供給す
るように構成することができる。
【0026】袋体1の底部開口縁5a、6aの外側には
封止手段30と溶着密閉手段31とが配置されている。
図例の場合、シリンダ等の駆動手段により開閉自在に移
動される一対の開閉装置32により封止手段30と溶着
密閉手段31を兼備しているが、別々に構成しても良
い。そこで、図4(B)に示すように、ノズル装置26
から気体を噴出することにより袋体1を膨張せしめた状
態で、該ノズル装置26を後退せしめ(ノズル退避工
程)、その状態で開閉装置32を閉じることにより退避
したノズル装置26の先端近傍に位置して袋体1の底部
開口縁5a、6aを連結片4の延長部19を介して挟着
し溶着する(溶着密閉工程)。退避状態にあるノズル装
置26は、溶着密閉工程が完了するまでは気体を噴出し
続けていることが好ましい。溶着密閉工程により、袋体
1の尾端部(底部)には、表裏フィルム5、6の開口縁
5a、6aを連結片4の延長部19を挟んでサンドイッ
チ状に溶着密閉する密閉溶着線11が袋体1の全幅にわ
たり形成される。尚、密閉溶着線11の気密性を良好な
らしめるように開口縁5a、6aと延長部19の完全な
溶着一体化を実現するためには、連結片4は、少なくと
も延長部19の材質をフィルム5、6のヒートシール性
フィルム層12(12a)と同質の樹脂、例えば、両者
をポリプロピレンにより構成することが好ましい。
【0027】前記密閉溶着工程に際しては、一対の開閉
装置32により密閉溶着線11を形成すると同時又はそ
の直後に、開閉装置32の先端側縁により該密閉溶着線
11に沿う溶断が同時に実施され、該開閉装置32から
外側に延びる開口縁5a、6a及び延長部19の自由端
を分離する(分離仕上げ工程)。そこで、分離された切
屑は、その後、ノズル装置26から噴出される気体によ
り吹き飛ばされる。然しながら、密閉溶着線11を形成
する手段(図例の場合、開閉装置32)と、前記のよう
な自由端の分離手段を別々に設けても良い。
【0028】上記の実施形態のような製造方法によれ
ば、袋体1の底部開口を介して、物品挿入工程、ノズル
挿入工程、気体充満工程、ノズル退避工程、溶着密閉工
程、分離仕上げ工程の全てを実施できるので、作業能率
が向上し、全工程を自動化することが容易であるが、本
発明の包装体は、このような方法によって製造されたも
のに限定されず、棒状物品3を挿入するための開口部
と、ノズル装置26を挿入及び退避するための開口部と
を、袋体1に別々に設け、袋体を膨張せしめた後、それ
ぞれの開口部を溶着密閉せしめるように構成しても良
い。また、上記の実施形態のように棒状物品3の尾端部
3aを連結片4の保持部18により保持せしめる構成と
すれば、上述のような能率性の高い製造方法に適する
が、本発明の包装体は、連結片4により棒状物品3をバ
ルーン状態とされた袋体1の内部にほぼ宙吊り状態ない
しは遊泳状態で収納することに本旨があり、従って、棒
状物品3に対する連結片4の取付個所は任意であり、し
かも、連結片4の形状及び材質や個数は問わないことを
諒解されたい。
【0029】(包装体の第2実施形態)図6は、本発明
に係る棒状物品の包装体の第2実施形態を示しており、
基本的には上記の第1実施形態と同様であるから相違点
だけを説明すると、ヘッダ部8を構成する保形シート7
が裏フィルム6の内面に沿って袋体1の底部まで延長さ
れた芯材7aを構成する。従って、袋体1の底部に形成
される密閉溶着線11は、連結片4の延長部19と芯材
7aを挟んで表裏フィルム5、6によりサンドイッチ状
に溶着一体化される。このため、芯材7aは、表裏フィ
ルム5、6のヒートシール性フィルム層12(12a)
及び連結片4と同質の樹脂、例えば、ヒートシール性フ
ィルム層12(12a)と連結片4をポリプロピレンと
する場合は芯材7aもポリプロピレンとすることが好ま
しい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る棒状物品の包装体の第1実施形態
を示す斜視図である
【図2】本発明に係る棒状物品の包装体の第1実施形態
を示しており、(A)は中央縦断面図、(B)は横断面
図である。
【図3】本発明に係る棒状物品の包装体を構成する袋体
を示しており、(A)は袋体構造の第1実施例を示す横
断面図、(B)は袋体構造の第2実施例を示す横断面
図、(C)は袋体構造の第3実施例を示す横断面図、
(D)は第3実施例の溶断個所を拡大して示す断面図で
ある。
【図4】本発明に係る棒状物品の包装体の製造方法の実
施形態を示しており、(A)は物品挿入工程とノズル挿
入工程を同時に示す縦断面図、(B)は気体充満工程と
ノズル退避工程と溶着密閉工程を同時に示す縦断面図で
ある。
【図5】本発明に係る製造方法において棒状物品に連結
片を設けるための実施例を示しており、(A)は第1実
施例を示す断面図、(B)は第2実施例を示す断面図、
(C)は第3実施例を示す断面図、(D)は第4実施例
を示す断面図、(E)は第5実施例を示す断面図であ
る。
【図6】本発明に係る棒状物品の包装体の第2実施形態
を示しており、(A)は中央縦断面図、(B)は横断面
図である。
【符号の説明】
1 袋体 2 バルーン 3 棒状物品 4 連結片 5 表フィルム 6 裏フィルム 5a、6a 開口縁 8 ヘッダ部 9 吊下げ手段 11 密閉溶着線 12、12a、12b ヒートシール性フィルム層 13 ガスバリア性フィルム層 14 サイドシール縁 15 ガゼット部 16 溶融延長部 18 保持部 19 延長部 26 ノズル装置 27 気体供給装置 30 封止手段 31 溶着密閉手段 32 開閉装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気体を充満することにより膨張せしめら
    れた袋体によりバルーンを構成し、該袋体の内部に棒状
    物品をほぼ宙吊り状態に収納すると共に、連結片を介し
    て袋体と棒状物品の少なくとも1個所とを相互に連結し
    て成ることを特徴とする棒状物品の包装体。
  2. 【請求項2】 合成樹脂フィルム製の袋体が開口部から
    気体を充満することにより膨張せしめられ且つ該開口部
    を溶着密閉されたバルーンを構成し、該袋体の内部に棒
    状物品をほぼ宙吊り状態に収納すると共に、該記棒状物
    品の少なくとも1個所に固着された合成樹脂製の連結片
    を前記袋体の溶着密閉個所に溶着して成ることを特徴と
    する棒状物品の包装体。
  3. 【請求項3】 一端に開口部を備えた合成樹脂フィルム
    製の袋体の内部に、一端部に合成樹脂フィルム製の連結
    片を固着した棒状物品を他端部から前記開口部を介して
    挿入する工程と、 連結片の延長部を袋体の開口部に挿通せしめた状態で、
    該開口部から袋体の内部に気体を充満せしめ該袋体を膨
    張せしめる工程と、 袋体の開口部を形成する開口縁を前記連結片の延長部を
    挟んでサンドイッチ状に一体に溶着し密閉する工程とを
    備え、これにより膨張された袋体から成るバルーンの内
    部に棒状物品をほぼ宙吊り状態に収納した包装体を得る
    ことを特徴とする棒状物品の包装体の製造方法。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2005115870A1 (ja) * 2004-05-28 2005-12-08 Uni-Charm Corporation 包装体
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CN106687393A (zh) * 2014-09-10 2017-05-17 株式会社普利司通 辊用包装容器
WO2019106746A1 (ja) * 2017-11-29 2019-06-06 株式会社ファインリィ クリップ付商品用包装袋

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