JP2001121649A - 遮光性包装材料 - Google Patents
遮光性包装材料Info
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Abstract
性のパウチ(袋)を形成するのに最適なフィルム状包装
材料を提供する。 【解決手段】一軸若しくは二軸延伸ポリエチレンテレフ
タレートフィルム層1の片面に金属蒸着用アンカーコー
ト層2を介して遮光性アルミ蒸着層3が積層され、前記
延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム層1上にアン
カーコート層4を介して第1のエチレン系フィルム層5
が積層され、前記遮光性アルミ蒸着層3上に第2のエチ
レン系フィルム層6を介して薄紙層7が積層されてい
る。
Description
ィルム状の包装材料に関する。
材料には、合成樹脂フィルムにアルミニウム箔をラミネ
ートして遮光性を付与したフィルム状の包装材料があ
り、例えば、遮光性を必要とする医療品や医薬品など薬
剤、あるいは写真材料や化学材料などを包装するための
一般的構造を備えた密封性のパウチ(袋)や、図2に示
すように、そのパウチ10の一端部の開口部11に直線
状の凹凸嵌合式のチャック12を設けた再封可能なチャ
ック付きの密封性パウチを形成する場合などに使用され
る。
ム箔をラミネートした積層構造の包装材料は、パウチ1
0の一端部の開口部11に沿った直線状の引き裂きによ
るカッティング適性が良好でなく、そのために、このよ
うな包装材料を用いて密封性のパウチ(袋)を形成した
場合には円滑な開封性が得られない。
ク12を備えた密封性パウチとして形成した場合におい
ても、そのチャックより開封側の上端部に密封性のシー
ル部を設けて、そのシール部を直線的に引き裂き開封で
きるようにした開封部を設ける必要があって、このよう
なチャック付きの密封性パウチの場合の前記シール部の
初期開封時における直線的開封性が良好でないといった
問題があり、また凹凸嵌合式のチャック12本体は所定
の厚さを備えており、パウチ10の開口部11内面側に
装着した場合には、その厚みのあるチャック12の特に
両端部12a、12aがパウチ10を構成するアルミ箔
の割れや破れの原因になって密封性能を損なう恐れもあ
った。
性の良好な密封性のパウチ(袋)を形成するのに最適な
フィルム状包装材料を提供することにある。
発明は、一軸若しくは二軸延伸ポリエチレンテレフタレ
ートフィルム層1の片面に金属蒸着用アンカーコート層
2を介して遮光性アルミ蒸着層3が積層され、前記延伸
ポリエチレンテレフタレートフィルム層1上にアンカー
コート層4を介して第1のエチレン系フィルム層5が積
層され、前記遮光性アルミ蒸着層3上に第2のエチレン
系フィルム層6を介して薄紙層7が積層されていること
を特徴とする遮光性包装材料である。
請求項1に係る発明の遮光性包装材料において、前記第
1のエチレン系フィルム層5が、低密度ポリエチレン、
エチレン−メタアクリル酸共重合体、エチレン−アクリ
ル酸エチル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、
エチレン−アクリル酸メチル共重合体、直鎖型低密度ポ
リエチレンの各フィルムのうち、いずれか1種のフィル
ムにより形成されている遮光性包装材料である。
請求項1又は請求項2に係る発明の遮光性包装材料にお
いて、前記第2のエチレン系フィルム層6が、低密度ポ
リエチレン、エチレン−メタアクリル酸共重合体、エチ
レン−アクリル酸共重合体、の各フィルムのうち、いず
れか1種のフィルムにより形成されている遮光性包装材
料である。
請求項1乃至請求項3に係る発明の遮光性包装材料にお
いて、前記遮光性アルミ蒸着層3が、600〜800Å
の範囲の膜厚である遮光性包装材料である。
請求項1乃至請求項4に係る発明の遮光性包装材料にお
いて、前記延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム層
1の延伸方向の引き裂き荷重をMDg、その延伸幅方向
の引き裂き荷重をTDg、その延伸方向の弾性率をMD
r、その延伸幅方向の弾性率をTDr、その延伸方向の
伸び率をMDLr、その延伸幅方向の伸び率をTDLr
としたとき、MDg<TDg、MDr>TDr、MDL
r<TDLr、の関係を示す遮光性包装材料である。
形態を、図1の側断面図(積層図)に従って以下に詳細
に説明すれば、一軸若しくは二軸延伸ポリエチレンテレ
フタレートフィルム層1の片面に、金属蒸着用アンカー
コート層2を介して遮光性アルミ蒸着層3が積層ラミネ
ートされている。
ルム層1上には、アンカーコート層4を介して第1のエ
チレン系フィルム層5が積層ラミネートされ、前記遮光
性アルミ蒸着層3上には、第2のエチレン系フィルム層
6を介して薄紙層7が積層ラミネートされて、本発明の
遮光性包装材料(例えば総厚90〜130μmの範囲の
いずれか)が構成されている。なお、薄紙層7面には、
文字、絵柄、彩色など適宜印刷表示のための印刷層8が
必要に応じて施されている。
えば低密度ポリエチレン、エチレン−メタアクリル酸共
重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレ
ン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸メチル
共重合体、直鎖型低密度ポリエチレンの各フィルムのう
ちのいずれか1種のフィルムにより形成されている。
は、例えば低密度ポリエチレン、エチレン−メタアクリ
ル酸共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、の各フ
ィルムのうちのいずれか1種のフィルムにより形成され
ている。
ルム層1(PETフィルム層)は、一軸延伸又は二軸延
伸された易引き裂き方向性のある延伸PETフィルムが
使用され、一軸延伸方向又は二軸延伸方向のうち一方の
延伸方向MD(machine direction)
に強く延伸されたフィルム層であり、その延伸方向MD
と直交する延伸幅方向TD(traverse dir
ection)よりも直線的に(延伸方向MDに沿っ
て)容易に引き裂きカッティング可能となっている。
層1として用いる延伸PETフィルムは、そのフィルム
厚さを特に限定するものではないが、例えばフィルム厚
9〜25μm、好ましくは10〜20μm程度が適当で
あり、例えば、下記表1(例えばフィルム厚12μmの
場合)に示すようなものがある。
2のエチレン系フィルム層6層厚は特に限定されるもの
ではないが、該フィルム層5、6のうちいずれかの層
が、被包装物に対して包装材料の内装側にくる場合に
は、例えば、被包装物である医薬品をはじめとする薬品
類の場合は、その薬品の薬効成分の吸着を防止するため
に30μm以下の層厚に設定することが適当である。
トフィルム層1は、その延伸方向の引き裂き荷重をMD
g、その延伸幅方向の引き裂き荷重をTDg、その延伸
方向の弾性率をMDr、その延伸幅方向の弾性率をTD
r、その延伸方向の伸び率をMDLr、その延伸幅方向
の伸び率をTDLrとしたとき、それぞれ、 MDg<TDg MDr>TDr MDLr<TDLr の関係を示していることが望ましい。
ルム層1の片面に金属蒸着方式により施されているアル
ミ蒸着層3は、600〜800Åの範囲の膜厚であり、
金属蒸着膜としては比較的厚膜に蒸着形成されていて、
そのため包装材料に遮光性機能が確保され、また包装材
料としての機能を達成できる酸素や水蒸気に対するバリ
ア性機能も確保することができる。
層1上に施されたアルミ蒸着層3の蒸着膜厚に対する光
学的性能並びにガスバリア性能を表2に示した。この表
によれば、アルミ蒸着膜厚が600〜800Åの範囲に
おいて、光線透過率が0%となって良好な遮光性を示
す。また、ガスバリア性に関しては、水蒸気透過度が
1.0〜0.8、酸素透過度が0.8以下となり、包装
材料としての機能を十分達成できる程度のガスバリア性
機能も確保できる。
は、その層厚を特に限定するものではないが、例えば1
0〜25μm程度であり、好ましくは15〜20μm程
度である。
層ラミネートされる薄紙層7は、その紙厚、紙質を特に
限定するものではないが、30〜60g/m2 又はそれ
以上の紙厚の薄紙であるが、例えば30〜90g/m2
の範囲が適当であり、具体的には純白ロール紙(例えば
30〜40g/m2 )、上質紙(例えば52〜64g/
m2 、64〜80g/m2 )、片アート紙(80〜90
g/m2 )、ミラーコートなどコート紙(70g/
m2 )など適宜薄紙であれば、前記用紙以外であっても
使用できる。
施例を示す。
ートフィルム層1(易引裂方向性のあるPETフィルム
層)として、フィルム厚12μmの二軸延伸PETフィ
ルム(エンブレットPC;ユニチカ(株)製)を用い、
そのフィルムの片面に金属蒸着用のアクリル系アンカー
コート剤をウエットコーティング方式にて塗布して、金
属蒸着用アンカーコート層2を施した後、そのアンカー
コート層2上に真空蒸着方式にてアルミニウム金属を蒸
着して、約800Åの膜厚の遮光性のあるアルミ蒸着層
3を施した。
トフィルム層1のアルミ蒸着層3に対して反対面に、エ
クストルーダーラミネート用のウレタン系アンカーコー
ト剤を塗布してアンカーコート層4を施した後、該アン
カーコート層4面上に溶融するエチレン系樹脂(エチレ
ン−アクリル酸エチル共重合体、)をTダイより押し出
しながら、エクストルーダー方式にて第1のエチレン系
フィルム層5(単層構成)を積層ラミネートした。
ートフィルム層1のアルミ蒸着層3面上に、溶融するエ
チレン系樹脂(低密度ポリエチレン)をTダイから押し
出して、第2のエチレン系フィルム層6をエクストルー
ダー方式にて積層ラミネートしながら、同時に40g/
m2 の純白ロール紙(薄紙)をフィルム層6面上に巻き
出し薄紙層7を積層ラミネートして、本発明の遮光性包
装材料(発明品)を得た。なお薄紙層7面には、グラビ
ア印刷方式にて、被包装物に関連する文字、絵柄、彩色
による印刷表示のための印刷層8を施した。
ポリエチレンテレフタレートフィルム層1のアルミ蒸着
層3に対して反対面に、エクストルーダーラミネート用
のウレタン系アンカーコート剤を塗布してアンカーコー
ト層4を施した後、該アンカーコート層4面上に溶融す
るエチレン−アクリル酸エチル共重合体と、溶融する低
密度ポリエチレン樹脂とをTダイから共押し出ししなが
ら、エクストルーダー方式にて第1のエチレン系フィル
ム層5(二層構成)を積層ラミネートした以外は、上記
実施例1と同様にして、本発明の遮光性包装材料(発明
品)を得た。
片面に、第1のエチレン系フィルム層として、溶融する
エチレン系樹脂(直鎖型低密度ポリエチレン、エチレン
−メタアクリル酸共重合体のいずれか1種)をTダイか
ら押し出しながら、エクストルーダー方式にて厚さ25
μmの第1のエチレン系フィルム層を形成した後、その
アルミニウム箔の他の片面に、第2のエチレン系フィル
ム層として、溶融するポリエチレン樹脂をTダイから押
し出しながら、厚さ20μmの第2のエチレン系フィル
ム層をエクストルーダー方式にて積層ラミネートしなが
ら、同時に40g/m2 の純白ロール紙(薄紙)をその
第2のエチレン系フィルム層面上に巻き出して薄紙層を
積層ラミネートして、比較例としての遮光性包装材料
(従来品)を得た。なお薄紙層面には、グラビア印刷方
式にて、被包装物に関連する文字、絵柄、彩色による印
刷表示のための印刷層を施した。
較例の従来品とを比較した結果を、下記表3に示す。
向、TD方向共に、従来品と比較して強度が強く、した
がって従来品と比較して、チャック付き密封性パウチと
して製造した場合のチャック本体両端部におけるパウチ
の破れ易さは解消された。
して強度が強くなったものの、包装材料として必要とす
る易引裂性能については十分維持されていた。
ール強度は、従来品と比較して遜色なく良好であった。
較して僅かに高くなっているものの包装材料として必要
とする酸素バリア性能を維持していた。
あって、従来品0に対して僅かに高くなっているものの
包装材料として必要とする水蒸気バリア性は維持してい
た。
ルミ箔による従来品と同等の十分な遮光性が得られた。
にアルミニウム箔を使用することなく600Å以上の膜
厚のアルミ蒸着膜を使用することによって、十分な遮光
性を付与することができ、また、延伸PETフィルムを
使用することによって、良好な直線状カッティング性を
付与することができた包装材料であり、それに加えて包
装材料として必要とする適度なガスバリア性をも付与す
ることができた包装材料であって、アルミニウム箔を使
用しない遮光性包装材料として、有効に使用することが
できる。
を必要とする医療品や医薬品など薬剤、あるいは写真材
料や化学材料などを包装するための一般的構造を備えた
密封性のパウチ(袋)や、再封可能なチャック付き密封
性パウチを形成する場合などに使用することにより、そ
の性能を十分に発揮でき、例えば容易に廃棄処理し易い
医薬用のハップ剤用の包材などとしても利用展開できる
効果がある。
ク付き密封性パウチの正面図。
層 3…アルミ蒸着層 4…アンカーコート層 5…第1のエチレン系フィルム
層 6…第2のエチレン系フィルム層 7…薄紙層 8…印
刷層 10…密封性パウチ 11…開口部 12…チャック
Claims (5)
- 【請求項1】一軸若しくは二軸延伸ポリエチレンテレフ
タレートフィルム層1の片面に金属蒸着用アンカーコー
ト層2を介して遮光性アルミ蒸着層3が積層され、前記
延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム層1上にアン
カーコート層4を介して第1のエチレン系フィルム層5
が積層され、前記遮光性アルミ蒸着層3上に第2のエチ
レン系フィルム層6を介して薄紙層7が積層されている
ことを特徴とする遮光性包装材料。 - 【請求項2】前記第1のエチレン系フィルム層5が、低
密度ポリエチレン、エチレン−メタアクリル酸共重合
体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−
アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸メチル共重
合体、直鎖型低密度ポリエチレンの各フィルムのうち、
いずれか1種のフィルムにより形成されている請求項1
記載の遮光性包装材料。 - 【請求項3】前記第2のエチレン系フィルム層6が、低
密度ポリエチレン、エチレン−メタアクリル酸共重合
体、エチレン−アクリル酸共重合体、の各フィルムのう
ち、いずれか1種のフィルムにより形成されている請求
項1又は請求項2記載の遮光性包装材料。 - 【請求項4】前記遮光性アルミ蒸着層3が、600〜8
00Åの範囲の膜厚である請求項1乃至請求項3記載の
遮光性包装材料。 - 【請求項5】前記延伸ポリエチレンテレフタレートフィ
ルム層1の延伸方向の引き裂き荷重をMDg、その延伸
幅方向の引き裂き荷重をTDg、その延伸方向の弾性率
をMDr、その延伸幅方向の弾性率をTDr、その延伸
方向の伸び率をMDLr、その延伸幅方向の伸び率をT
DLrとしたとき、 MDg<TDg、MDr>TDr、MDLr<TDL
r、の関係を示す請求項1乃至請求項4記載の遮光性包
装材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30568599A JP2001121649A (ja) | 1999-10-27 | 1999-10-27 | 遮光性包装材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30568599A JP2001121649A (ja) | 1999-10-27 | 1999-10-27 | 遮光性包装材料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001121649A true JP2001121649A (ja) | 2001-05-08 |
Family
ID=17948137
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30568599A Pending JP2001121649A (ja) | 1999-10-27 | 1999-10-27 | 遮光性包装材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001121649A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005255173A (ja) * | 2004-03-09 | 2005-09-22 | Toyo Seikan Kaisha Ltd | 突き刺し開口性に優れたフィルム状蓋材 |
JP2020518488A (ja) * | 2017-05-03 | 2020-06-25 | アイサパック・ホールディング・ソシエテ・アノニム | 多層プラスチックチューブ構造 |
-
1999
- 1999-10-27 JP JP30568599A patent/JP2001121649A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005255173A (ja) * | 2004-03-09 | 2005-09-22 | Toyo Seikan Kaisha Ltd | 突き刺し開口性に優れたフィルム状蓋材 |
JP4639609B2 (ja) * | 2004-03-09 | 2011-02-23 | 東洋製罐株式会社 | 突き刺し開口性に優れたフィルム状蓋材 |
JP2020518488A (ja) * | 2017-05-03 | 2020-06-25 | アイサパック・ホールディング・ソシエテ・アノニム | 多層プラスチックチューブ構造 |
US11400683B2 (en) | 2017-05-03 | 2022-08-02 | Aisapack Holding Sa | Multilayer plastic tube structure |
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