JP2001121419A - Cmp装置及びその砥液供給方法 - Google Patents

Cmp装置及びその砥液供給方法

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JP2001121419A
JP2001121419A JP29696499A JP29696499A JP2001121419A JP 2001121419 A JP2001121419 A JP 2001121419A JP 29696499 A JP29696499 A JP 29696499A JP 29696499 A JP29696499 A JP 29696499A JP 2001121419 A JP2001121419 A JP 2001121419A
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polishing liquid
top ring
turntable
center
polishing
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Hirokuni Hiyama
浩國 檜山
Yoshihiro Maekawa
整洋 前川
Taketaka Wada
雄高 和田
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Ebara Corp
Original Assignee
Ebara Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ターンテーブルの研磨クロス上に供給される
砥液の自由表面流れ解析に基づいて無駄なく砥液を供給
できる砥液供給位置、即ち砥液供給ノズルの配置位置を
設定したCMP装置を提供すること。 【解決手段】 ターンテーブルの該研磨面にトップリン
グを配置し、該トップリング下端面に装着した被研磨基
板を該研磨面上に当接させ、砥液供給ノズルからの砥液
を供給しながら、被研磨基板を研磨するCMP装置にお
いて、砥液供給ノズルの砥液排出口の位置を、トップリ
ング中心とターンテーブル中心を結ぶ線と該砥液供給ノ
ズルの砥液排出口とトップリング中心を結ぶ線により形
成される角度をθとした場合、5°<θ<40°とな
り、且つ砥液供給ノズルの砥液排出口とトップリング中
心を結ぶ線はトップリング中心とターンテーブル中心を
結ぶ線に対して該ターンテーブルの反回転方向側に位置
するように設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体ウエハ等の被
研磨基板を研磨するCMP(化学・機械・ポリッシン
グ)装置に関し、特に砥液の無駄を少なくして砥液の消
費量を少なくできるCMP装置及びその砥液供給方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図16にこの種のCMP装置の一例を示
す。CMP装置は、ターンテーブル100と2個のトッ
プリング101、102を具備し、それぞれ矢印A、
B、Cに示すように回転する。ターンテーブル100の
上面に研磨クロスが張付けられ、研磨クロスの上面によ
り研磨面が形成されている。2個のトップリング10
1、102の下端に装着した半導体ウエハ等の被研磨基
板を該研磨クロス上面にターンテーブル100の中心を
挟んで回転対称に当接し、該研磨クロス上に砥液供給ノ
ズル104から砥液を供給しながら、ターンテーブル1
00とトップリング101、102の回転運動により被
研磨基板を研磨するようになっている。なお、各トップ
リング101、102はそれぞれ矢印D、Eに示すよう
に旋回できるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記ターンテーブル1
00の研磨クロス上に供給する砥液は、高価なものであ
るから、被研磨基板の研磨に支障がなく、且つ高い研磨
性能(研磨速度、平坦性)が維持できる範囲で消費量を
少なくすることが望ましい。即ち、少ない供給量でトッ
プリング101、102の外周に砥液が行きわたるよう
に、砥液を注ぎ込めば、砥液の無駄を最小にすることが
できるが、従来のCMP装置では、砥液の無駄をできる
だけ少なくするという観点から、砥液供給ノズルの配置
位置を設定したものはなく、砥液が無駄に消費されると
いう問題があった。
【0004】本発明は上述の点に鑑みてなされたもの
で、ターンテーブルの研磨クロス上に供給される砥液の
自由表面流れ解析に基づいて無駄なく砥液を供給できる
砥液供給位置、即ち砥液供給ノズルの配置位置を設定し
たCMP装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
請求項1に記載の発明は、研磨面を有するターンテーブ
ル上で複数のトップリングで被研磨基板を1枚ずつ保持
し、研磨面に砥液供給ノズルから砥液を供給しながら該
被研磨基板を研磨するCMP装置において、砥液供給ノ
ズルは複数設けられていることを特徴とする。
【0006】また、請求項2に記載の発明は、研磨面を
有するターンテーブルの該研磨面にトップリングを配置
し、該トップリング下端面に装着した被研磨基板を該研
磨面上に当接させ、該研磨面上に砥液供給ノズルからの
砥液を供給しながら、該ターンテーブルと該トップリン
グの回転運動により該被研磨基板を研磨するCMP装置
において、砥液供給ノズルの砥液排出口の位置を、トッ
プリング中心とターンテーブル中心を結ぶ線と該砥液供
給ノズルの砥液排出口とトップリング中心を結ぶ線によ
り形成される角度をθとした場合、5°<θ<40°と
なり、且つ砥液供給ノズルの砥液排出口とトップリング
中心を結ぶ線はトップリング中心とターンテーブル中心
を結ぶ線に対して該ターンテーブルの反回転方向側に位
置するように設定することを特徴とする。
【0007】また、請求項3に記載の発明は、請求項2
に記載のCMP装置において、トップリングの半径を
R、該トップリングから砥液供給口までの距離をdとし
た場合、 d/R<0.3 であることを特徴とする。
【0008】また、請求項4に記載の発明は、請求項2
又は3に記載のCMP装置において、トップリングが複
数個あり、それぞれのトップリングに砥液供給ノズルが
配置され、該砥液供給ノズルの砥液排出口の位置が各々
のトップリングに対して請求項2又は3の条件を満たす
ことを特徴とする。
【0009】また、請求項5に記載の発明は、請求項4
に記載のCMP装置において、各々のトップリングと砥
液供給ノズルの砥液排出口は、ターンテーブルの中心に
対して回転対称の位置に配置されることを特徴とする。
【0010】また、請求項6に記載の発明は、請求項2
乃至5のいずれか1項に記載のCMP装置において、砥
液供給ノズルの砥液排出口先端とターンテーブルの研磨
面との距離を10.0〜20.0mmに設定することを
特徴とする。
【0011】また、請求項7に記載の発明は、上面に研
磨面を有するターンテーブルの該研磨面にトップリング
を配置し、該トップリング下端面に装着した被研磨基板
を該研磨面上に当接させ、該研磨面上に砥液を供給しな
がら、該ターンテーブルと該トップリングの回転運動に
より該被研磨基板を研磨するCMP装置の砥液供給方法
において、砥液の供給点を、トップリング中心とターン
テーブル中心を結ぶ線と該砥液の供給点とトップリング
中心を結ぶ線により形成される角度をθとした場合、 5°<θ<40° となり、且つ砥液供給点とトップリング中心を結ぶ線は
トップリング中心とターンテーブル中心を結ぶ線に対し
て該ターンテーブルの反回転方向側に位置するように設
定することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態例を図
面に基づいて説明する。図1は1つのターンテーブルに
トップリングを2つ配置した場合の本発明のCMP装置
におけるターンテーブル上の砥液供給位置、即ち、砥液
供給ノズルの砥液排出口の配置位置を示す図である。図
1において、1はターンテーブルであり、矢印Aに示す
ように回転する。2、3はトップリングであり、ターン
テーブル1の中心Dを挟んで対称に配置され、それぞれ
矢印B、Cに示すように回転する。
【0013】ターンテーブル1の上面には研磨クロス
(図示省略)が張付けられており、該研磨クロスの上面
が研磨面を形成している。該研磨クロスとトップリング
2、3の間には該トップリング2、3の下端面に装着さ
れた半導体ウエハ等の被研磨基板が介在しており、砥液
供給ノズル(実際には砥液排出口)4、5から研磨クロ
ス上に砥液を供給しながら、ターンテーブル1とトップ
リング2、3の回転運動により該被研磨基板を研磨す
る。
【0014】後に詳述するように、研磨クロス上に供給
する砥液の自由表面流れ解析の結果、砥液供給位置、即
ち砥液供給ノズル4、5の砥液排出口の配置位置を下記
のように設定するとよいことが判明した。トップリング
を2個配置した場合は、トップリング2、3の中心E、
Fとターンテーブル1の中心Dを結ぶ線L1、L2と砥
液供給ノズル4、5の砥液排出口位置の中心とトップリ
ング2、3の中心E、Fを結ぶ線L3、L4により形成
される角度をθとした場合、 5°<θ<40° となり、且つ線L3、L4が線L1、L2に対してター
ンテーブル1の回転方向Aとは反対側になるように、砥
液供給ノズル4、5の砥液排出口の配置位置を設定す
る。
【0015】砥液供給ノズル4、5の砥液排出口の配置
位置が上記範囲を越えると、供給された砥液が迂回して
トップリング2、3に達することから、ターンテーブル
1の中心部の砥液厚さが厚くなり、またトップリング
2、3に達する分が少なくなり、流れ去る砥液の割合が
増大する。なお、θ=27°とした時最適の結果が得ら
れる。
【0016】また、砥液供給ノズル4、5の砥液排出口
と研磨クロス面との距離を10.0〜20.0mmに設
定する。砥液供給ノズル4、5の砥液排出口と研磨クロ
ス面との距離がこれ以上小さいと、砥液供給ノズル4、
5の先端が砥液に接触し、これ以上大きいと正確な位置
に砥液が供給されなくなる。砥液供給ノズル4、5の砥
液排出口の位置が高いことにより、正確な位置に砥液が
供給されなくなる原因として、僅かなノズルの傾斜、落
下する砥液の拡がり及び装置の振動などが考えられる。
【0017】以下、ターンテーブル1の研磨クロス上に
供給される砥液の自由表面流れ解析から砥液供給ノズル
4、5の砥液排出口の配置位置を上記範囲に設定すると
良い結果が得られることを説明する。
【0018】自由表面流れは水面が傾いたり、波立った
り或いは管路中を気液が分離して流れるときの流れを言
う。半導体ウエハ(シリコンウエハ)の研磨に用いる砥
液の流れを自由表面流れ解析で求めた。この自由表面流
れ解析には汎用流れ解析プログラムFLUENTを用い
た。自由表面流れ解析の手法はいろいろあるが、VOF
法と呼ばれる手法によった。VOFはVolume of Fluid
の略でこの手法では、解析モデルの各要素中の液体体積
割合を示すVF値が求まる。流れ解析は解析モデル上で
実行され、解析モデルは要素に分割してある。砥液の分
布状態は底面上要素の砥液VF値コンタ図で示した。
【0019】トップリングの場合について、解析結果と
実験値を比較し、次のような解析が正確であることが実
証された。図2は1個のトップリング3を具備し、1個
の砥液供給ノズル5の砥液排出口をターンテーブル1の
中心Dとトップリング3の中心Fを結ぶ線上に配置した
場合を示す図である。ここで、ターンテーブル1の直径
600mm、トップリング3の直径200mm、トップ
リング3の外周から砥液供給ノズル5の砥液排出口まで
の距離が10mmである。図3はその解析モデルを示す
図で、図4は砥液が流れるターンテーブル上空間の解析
モデルを高さ方向断面で示す図である。
【0020】図4において、砥液自由表面Hの下方斜線
を付した部分は砥液部を示している。1要素の高さは1
mmで高さ方向に5層にしてある。解析上の仮定とし
て、各要素区画内で砥液が分離して存在することはない
としている。VF値は各要素区画での砥液の体積割合を
示している。砥液は要素下側に存在するので、砥液の厚
さはVF値で表されることになる。要素の砥液VF値が
1.0であれば要素区画の砥液の平均厚さは1.0mm
以上を示していることになる。即ち、要素区画a、bで
はVF値=1.0、要素区画cはVF値=0.9、要素
区画dはVF値=0.5、要素区画eはVF値=0.1
5となる。
【0021】図5(a)は砥液供給ノズル5の砥液排出
口から供給した砥液中の粒子軌跡の解析結果を示す図
で、図5(b)は実験により砥液排出口から発泡スチロ
ール粒子を流し、写真撮影して求めた粒子の流れを示
す。両図から分かるように、砥液中の粒子軌跡6も発泡
スチロールの粒子の流れ7も共に砥液供給ノズル5から
の粒子はターンテーブル1の回転に沿って流れ、遠回り
しながらトップリング3に達する。基本的には流れのパ
ターンは一致している。
【0022】図6(a)は砥液供給開始から時間t=1
0.0秒後の解析結果による砥液VF値コンタ図で、コ
ンタレベルは0.0〜0.5で表示してある。図中、ト
ップリング3の上方は砥液のほとんどない乾いた領域を
なし、トップリング3の左下を中心に3/8にわたる外
周領域に砥液が厚くなった領域ができている。一方、図
6(b)は実験により砥液供給ノズル5の砥液排出口か
ら供給される砥液の拡がり具合を写真撮影して求めた図
である。
【0023】図6(b)において番号は写真番号を示
し、時間(sec)は砥液供給から写真撮影までの時間
を示す。トップリング3の左下1/4にわたる外周領域
は砥液が厚くなっている。図6(a)、(b)から解析
と実験は略一致していることが分かる。なお、この時ト
ップリング3とターンテーブル1の回転方向は同じで、
トップリング3は35rpm、ターンテーブルは25r
pmで回転させて実験を行った。
【0024】図7は図6(a)のコンタ図に、速度ベク
トルを重ね合わせて表示した図である。図5の粒子軌跡
6と見比べると粒子軌跡は速度ベクトルの方向に沿って
進んでいることが判る。これらの一連の比較から流れ解
析の正確さが実証できたといえる。
【0025】図8は2個のトップリング2、3を具備
し、1個の砥液供給ノズル5を両トップリングの中心
E、Fを結ぶ線上に配置した場合の流れ解析結果の砥液
VF値コンタと粒子軌跡8、9を模式的に表したもので
ある。図において、斜線を付した部分は砥液VF値が
0.45以上の部分を示す。ここでは図6(a)の1個
のトップリングの場合と同じ砥液量を流してある。
【0026】図6(a)と図8を比較すると、1個のト
ップリング3も2個のトップリング2、3もトップリン
グ外周の砥液の厚い領域は変わらないことが分かる。よ
って、2個のトップリングを有する場合の方が1度に2
枚の被研磨基板を研磨できるため効率よく砥液が使用さ
れると言える。従って、より効率的な砥液の使用のため
以下にトップリング2個の場合の解析結果を示す。
【0027】図9は2個のトップリング2、3を具備
し、2個の砥液供給ノズル4、5を両トップリング2、
3の中心を結ぶ線上に所定の間隔をおいて配置した場合
の流れ解析結果の砥液VF値コンタと粒子軌跡8、9を
模式的に示した図である。図10は2個のトップリング
2、3を具備し、2個の砥液供給ノズル4、5を両トッ
プリング2、3の中心を結ぶ線に対して直角方向に所定
の間隔をおいて配置した場合の流れ解析結果の砥液VF
値コンタと粒子軌跡8、9を模式的に表したものであ
る。図において、斜線を付した部分は砥液VF値が0.
45以上の部分を示す。
【0028】図9と図10を比べると、図9の方が図1
0よりもターンテーブル1の中心部に砥液の厚い領域が
広く存在していることが分かる。即ち、砥液供給ノズル
を各トップリングの中心とターンテーブルの中心を結ぶ
線上(θ=0)に配置した場合には、より多くの砥液が
流速の遅いターンテーブルの中心部に溜まってしまって
いると考えられる。また、粒子軌跡8、9を見ても、図
9の方が、砥液がより大きく迂回してトップリングに達
しており、図9の方がターンテーブルの外周へも砥液が
流出しやすくなっていることがわかる。即ち、トップリ
ングの中心とターンテーブルの中心を結ぶ線上よりも角
度θを持たせた位置にノズルを配置する方が、砥液を有
効に使用できることがわかる。
【0029】図11は2個のトップリング2、3を具備
し、2個の砥液供給ノズル4、5を両トップリング2、
3の中心E、Fを結ぶ線から所定の角度θ(ここではθ
=27°)ターンテーブル1の反回転方向側に離し、且
つターンテーブル1の中心Dを挟んで回転対称に配置し
た場合の流れ解析結果の砥液VF値コンタと粒子軌跡
8、9を模式的に示した図である。図において、斜線を
付した部分は砥液VF値が0.45以上の部分を示す。
【0030】図11に示すようにターンテーブル1の中
心D部分の砥液は薄くなり谷間をなしている。粒子軌跡
8、9は迂回せずに最短距離でトップリング2、3のタ
ーンテーブル1の反回転方向側の外周に達している。こ
のようにトップリング2、3のターンテーブル1の反回
転方向側の外周に帯状に砥液が存在していることから、
この配置が最適といえる。ここで、砥液供給ノズル4、
5のそれぞれの砥液排出口からトップリング2、3の外
周までの距離をdとし、トップリング2、3のそれぞれ
の半径をRとした場合、d/R≒0.15とした。
【0031】図12の砥液VF値コンタ図と図13の粒
子軌跡は図11の模式図のもとになった解析結果を示す
図である。図14は図12、図13の解析を行った解析
モデルを示す図である。図15は図12のコンタ図上に
速度ベクトルを重ね合わせて表示した図である。
【0032】上記のように、砥液供給ノズルの砥液排出
口の配置位置をθ=27°、d/R≒0.15とした場
合の砥液の流れが最適となり、砥液の無駄を最小にでき
うるが、この特徴は5°<θ<40°の範囲で、さらに
はd/R<0.3の範囲で失われることがないことを確
認した。
【0033】なお、図1ではターンテーブルにトップリ
ングを2つ配置した場合を示したが本発明はこれに限定
されるものではなく、トップリングが図17に示すよう
に、一個の場合でもよい。好ましくはトップリング3に
1個の砥液供給ノズル5が配置され、該砥液供給ノズル
5の砥液排出口の位置がトップリング3の中心Fとター
ンテーブル1の中心Dを結ぶ線L2と該砥液供給ノズル
5の砥液排出口とトップリング3の中心Fを結ぶ線L4
により形成される角度をθとした場合に、5°<θ<4
0°、好ましくは、さらに該トップリング3の半径を
R、該トップリング3の外周から砥液供給口までの距離
をdとした場合に下記の条件を満たすように設定する。
【0034】d/R<0.3で且つ砥液供給ノズル5の
砥液排出口とトップリング3の中心Fを結ぶ線L4はト
ップリング3の中心Fとターンテーブル1の中心Dを結
ぶ線L2に対してターンテーブル1の回転方向Aの反対
側(反回転方向側)に位置する。
【0035】図18は、図17のトップリングが1つの
配置の場合についての流れ解析結果による砥液VF値コ
ンタと粒子軌跡を、模式的に示した図である。図におい
て、斜線を付した部分は砥液VF値が0.45以上の部
分を示す。ここで、砥液供給ノズル5のそれぞれの砥液
排出口からトップリング3の外周までの距離をdとし、
トップリング3のそれぞれの半径をRとした場合、d/
R≒0.15とした。図18に示すように砥液供給ノズ
ル5の砥液排出口の位置を上記条件を満たすように配置
するとトップリング5のターンテーブル1の反回転方向
対側の外周に帯状に砥液が広がり、効率良く砥液を供給
できる。
【0036】また、各トップリングに対する砥液供給ノ
ズルの砥液排出口の位置を上記の条件を満足するように
配置すると、図19に示すようにトップリングは3個又
はそれ以上であってもよい。図19において、砥液供給
ノズル4、5、5’の砥液排出口の位置がトップリング
2、3、3’の中心E、F、F’とターンテーブル1の
中心Dを結ぶ線L1、L2、L2’と砥液供給ノズル
4、5、5’の砥液排出口とトップリング2、3、3’
の中心E、F、F’を結ぶ線L3、L4、L4’により
形成される角度をθ、該トップリング2、3、3’の半
径をR、該トップリング2、3、3’の外周から砥液供
給口までの距離をdとし、該砥液供給口を上記条件を満
たす位置に配置している。
【0037】なお、上記実施形態例では、角度と距離の
双方に範囲を設けてノズルを配置した例を示したが、必
ずしも角度θ、半径Rの両方の条件を満たす必要はな
い。少なくともノズルの位置がターンテーブルの中心か
ら偏心した位置で、望ましくは5°<θ<40°の範囲
にあればよい。複数のトップリングでの同時研磨の場合
も各トップリングに対応した位置にそれぞれ砥液供給ノ
ズルを配置すれば、本発明の効果は得られる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように各請求項に記載の発
明によれば下記のような優れた効果が得られる。
【0039】請求項1に記載の発明によれば、砥液供給
ノズルは複数設けられているので、該砥液供給ノズルの
配置により、少ない砥液消費量で被研磨基板を研磨する
ことが可能となり、ランニングコストの安価となるCM
P装置を提供できる。
【0040】請求項2又は3に記載の発明によれば、砥
液供給ノズルの砥液排出口の位置を、トップリング中心
とターンテーブル中心を結ぶ線と該砥液供給ノズルの砥
液排出口とトップリング中心を結ぶ線により形成される
角度をθとした場合、5°<θ<40°となり、且つ砥
液供給ノズルの砥液排出口とトップリング中心を結ぶ線
は前記トップリング中心とターンテーブル中心を結ぶ線
に対して該ターンテーブルの反回転方向側に位置するよ
うに設定することにより、砥液が効率よくトップリング
のターンテーブルの反回転方向側部に流れ、少ない砥液
消費量で被研磨基板を研磨でき、ランニングコストの安
価となるCMP装置を提供できる。
【0041】請求項4に記載の発明によれば、トップリ
ングが複数個あり、それぞれのトップリングに砥液供給
ノズルが配置され、該砥液供給ノズルの砥液排出口の位
置が請求項1の設定条件を満たすようにするので、上記
請求項1に記載の発明の効果に加え、一度に複数枚の被
研磨基板を研磨できるため効率良く砥液が使用される。
【0042】請求項5に記載の発明によれば、各々のト
ップリングと砥液供給ノズルの砥液排出口は、ターンテ
ーブルの中心に対して回転対称の位置に配置されるの
で、各トップリングに流れる砥液が同じ状態になり、上
記請求項2に記載の発明の効果に加え各々同じ条件で被
研磨基板を研磨することができる。
【0043】請求項6に記載の発明によれば、砥液供給
ノズルの砥液排出口先端と前記ターンテーブルの研磨面
との距離を10.0〜20.0mmに設定するので、砥
液が所定の位置に正確に落下でき、請求項1乃至3に記
載の発明の効果を更に向上させることができる。
【0044】請求項7に記載の発明によれば、砥液が効
率よくトップリングのターンテーブルの反回転方向側部
に流れ、少ない砥液消費量で被研磨基板を研磨でき、ラ
ンニングコストの安価となるCMP装置の砥液供給方法
を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のCMP装置におけるターンテーブル上
の砥液供給ノズルの配置位置を示す図である。
【図2】CMP装置における1個のトップリングと1個
の砥液供給ノズルの配置例を示す図である。
【図3】図2の解析モデルを示す図である。
【図4】図2の解析モデルの高さ方向断面を示した図
で、底面上要素のVF値で砥液厚さが示されることを模
式的に表した図である。
【図5】図5(a)は砥液供給ノズルから供給した砥液
中の粒子軌跡の解析結果を示す図、図5(b)は実験で
砥液供給ノズルから流した発泡スチロール粒子の流れ状
態を示す図である。
【図6】図6(a)は解析による砥液供給から10.0
秒後の砥液VF値コンタ図で、図6(b)は実験による
砥液供給ノズルから供給される砥液の拡がり具合を示し
た図である。
【図7】図6(a)のコンタ図に、速度ベクトルを重ね
合わせて表示した図である。
【図8】2個のトップリングと1個の砥液供給ノズルを
具備する場合の流れ解析結果の砥液VF値コンタと粒子
軌跡を模式的に示した図である。
【図9】2個のトップリングと2個の砥液供給ノズルを
具備する場合の流れ解析結果の砥液VF値コンタと粒子
軌跡を模式的に示した図である。
【図10】2個のトップリングと2個の砥液供給ノズル
を具備する場合の流れ解析結果の砥液VF値コンタと粒
子軌跡を模式的に示した図である。
【図11】2個のトップリングと2個の砥液供給ノズル
を具備する場合の流れ解析結果の砥液VF値コンタと粒
子軌跡を模式的に示した図である。
【図12】図11の模式図のもとになった砥液VF値コ
ンタ図である。
【図13】図11の模式図のもとになった粒子軌跡を示
す図である。
【図14】図12、図13の解析を行った解析モデルを
示す図である。
【図15】図12のコンタ図上に速度ベクトルを重ね合
わせて表示した図である。
【図16】一般的な2個のトップリングを具備するCM
P装置の構成例を示す図である。
【図17】本発明のCMP装置におけるターンテーブル
上の砥液供給ノズルの配置位置を示す図である。
【図18】1個のトップリングと1個の砥液供給ノズル
を具備する場合の流れ解析結果の砥液VF値コンタと粒
子軌跡を模式的に示した図である。
【図19】本発明のCMP装置におけるターンテーブル
上の砥液供給ノズルの配置位置を示す図である。
【符号の説明】
1 ターンテーブル 2 トップリング 3 トップリング 3’ トップリング 4 砥液供給ノズル 5 砥液供給ノズル 5’ 砥液供給ノズル 6 砥液中の粒子軌跡 7 発泡スチロールの粒子の流れ 8 砥液中の粒子軌跡 9 砥液中の粒子軌跡
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 和田 雄高 神奈川県藤沢市本藤沢4丁目2番1号 株 式会社荏原総合研究所内 Fターム(参考) 3C047 GG01 GG14 3C058 AA07 AC04 CB05

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 研磨面を有するターンテーブル上で複数
    のトップリングで被研磨基板を1枚ずつ保持し、研磨面
    に砥液供給ノズルから砥液を供給しながら該被研磨基板
    を研磨するCMP装置において、 前記砥液供給ノズルは複数設けられていることを特徴と
    するCMP装置。
  2. 【請求項2】 研磨面を有するターンテーブルの該研磨
    面にトップリングを配置し、該トップリング下端面に装
    着した被研磨基板を該研磨面上に当接させ、該研磨面上
    に砥液供給ノズルからの砥液を供給しながら、該ターン
    テーブルと該トップリングの回転運動により該被研磨基
    板を研磨するCMP装置において、 前記砥液供給ノズルの砥液排出口の位置を、前記トップ
    リング中心とターンテーブル中心を結ぶ線と該砥液供給
    ノズルの砥液排出口とトップリング中心を結ぶ線により
    形成される角度をθとした場合、 5°<θ<40° となり、且つ前記砥液供給ノズルの砥液排出口とトップ
    リング中心を結ぶ線は前記トップリング中心とターンテ
    ーブル中心を結ぶ線に対して該ターンテーブルの反回転
    方向側に位置するように設定することを特徴とするCM
    P装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のCMP装置において、
    前記トップリングの半径をR、該トップリングから砥液
    供給口までの距離をdとした場合、 d/R<0.3 であることを特徴とするCMP装置。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3に記載のCMP装置にお
    いて、 前記トップリングが複数個あり、それぞれのトップリン
    グに砥液供給ノズルが配置され、該砥液供給ノズルの砥
    液排出口の位置が各々のトップリングに対して請求項2
    又は3の条件を満たすことを特徴とするCMP装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のCMP装置において、
    前記各々のトップリングと砥液供給ノズルの砥液排出口
    は、前記ターンテーブルの中心に対して回転対称の位置
    に配置されることを特徴とするCMP装置。
  6. 【請求項6】 請求項2乃至5のいずれか1項に記載の
    CMP装置において、 前記砥液供給ノズルの砥液排出口先端と前記ターンテー
    ブルの研磨面との距離を10.0〜20.0mmに設定
    することを特徴とするCMP装置
  7. 【請求項7】 上面に研磨面を有するターンテーブルの
    該研磨面にトップリングを配置し、該トップリング下端
    面に装着した被研磨基板を該研磨面上に当接させ、該研
    磨面上に砥液を供給しながら、該ターンテーブルと該ト
    ップリングの回転運動により該被研磨基板を研磨するC
    MP装置の砥液供給方法において、 前記砥液の供給点を、前記トップリング中心とターンテ
    ーブル中心を結ぶ線と該砥液の供給点とトップリング中
    心を結ぶ線により形成される角度をθとした場合、 5°<θ<40° となり、且つ前記砥液供給点とトップリング中心を結ぶ
    線は前記トップリング中心とターンテーブル中心を結ぶ
    線に対して該ターンテーブルの反回転方向側に位置する
    ように設定することを特徴とするCMP装置の砥液供給
    方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019025575A (ja) * 2017-07-28 2019-02-21 不二越機械工業株式会社 ワーク研磨装置およびワーク研磨方法

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