JP2001121092A - たばこ裁刻機給送チェンの洗浄装置 - Google Patents

たばこ裁刻機給送チェンの洗浄装置

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JP2001121092A
JP2001121092A JP30888499A JP30888499A JP2001121092A JP 2001121092 A JP2001121092 A JP 2001121092A JP 30888499 A JP30888499 A JP 30888499A JP 30888499 A JP30888499 A JP 30888499A JP 2001121092 A JP2001121092 A JP 2001121092A
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Shuichi Akiyama
秀市 秋山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】たばこ裁刻機の給送チェンを効率的かつ自動的
に洗浄、グリセリン処理するとともに、小形化できる給
送チェンの洗浄装置を提供する。 【解決手段】ローラコンベア31上で給送チェンを往復
移動させつつ複数回の水蒸気噴射ノズル41から高温の
水蒸気を噴射して固着物の除去をおこなうとともに、洗
浄の終了した給送チェンをグリセリン槽61内に投入し
てグリセリン中に浸漬し、より効果的なグリセリン処理
をおこなう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たばこの葉を裁刻
する裁刻機の給送チェンを効率的かつ自動的に洗浄する
ことができる装置に関する。さらに特定すれば、本発明
は裁刻機の給送チェンを前処理や機械的なブラシ掛け作
業をすることなく効果的に洗浄をなし、かつ洗浄後のグ
リセリン処理も効果的におこなうことができる裁刻機給
送チェンの洗浄装置を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、たばこの葉を圧縮して細断す
る裁刻機と称される装置がある。この装置では、プレス
チェンと称される一対のチェンの間でたばこの葉を搬送
しつつ圧縮し、この圧縮されたたばこの葉を裁断するも
のである。
【0003】このプレスチェンは、たとえば図1および
図2に示すような構造をしており、細長板状の給送チェ
ン1,2と称される部材を多数連結して構成されてい
る。これらの給送チェン1,2は、たとえば一方の給送
チェン1の裏面側には凹溝部4が形成され、他方の給送
チェン2には凸条部3が形成されており、これらが互い
に嵌合することにより、これらの給送チェン1,2が帯
状に連結され、プレスチェンを構成している。
【0004】なお、このプレスチェンの構成は、上記の
ものには限らず、その他の構造のものがある。たとえ
ば、図3に示す給送チェン6は、一方の縁部に凹溝部7
が形成され、他方の縁部には凸条部8が形成された一種
類のものである。そして、隣接する給送チェン6の凸条
部8が凹溝部7に嵌合し、これらが帯状に連結される。
【0005】ところで、このようなプレスチェンでは、
たばこの葉を圧縮する際に浸出した葉たばこの葉液がこ
れら給送チェン1,2の表面や嵌合部分に付着し、その
成分が固着する。このため、このプレスチェンの円滑な
作動が損なわれ、また衛生管理の目的から、このような
プレスチェンでは、比較的頻繁にこれら給送チェンを分
解し、洗浄を行う必要がある。
【0006】しかし、これらの給送チェン1,2,6
は、前述のような深い凹溝部等のある複雑な断面形状を
しているので、固着した葉液成分の除去が困難である。
このため、従来は、分解した給送チェンを湯中に浸漬し
て固着物を軟化させてから、ブラシ等を用いて手作業で
固着物を除去していた。
【0007】しかし、このような作業は非能率的である
とともに、1回のブラシ作業では固着物を完全に除去で
きないので、湯中の浸漬、ブラシによる除去作業を2回
も繰返さねばならず、その作業が極めて非能率的であっ
た。また、1台の裁刻機のプレスチェンは、たとえば1
80枚の給送チェンから構成されているので、その洗浄
作業は一層非能率的であった。
【0008】また、上記のように洗浄が終了した後の給
送チェンの表面にグリセリンをスプレーして塗布し、そ
の表面をグリセリン親和性に処理し、葉液の再付着を防
止し、また潤滑性を与えるようないわゆるグリセリン処
理が行われる。
【0009】しかし、従来のように、グリセリンをスプ
レーした場合に、この給送チェンの全面がグリセリンで
完全に被覆されない場合がある。また、給送チェンが濡
れているような場合には、付着している水滴により塗布
したグリセリンが希釈され、この部分の十分なグリセリ
ン処理ができないという不具合があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上の事情
に基づいてなされたもので、前述のようなたばこの裁刻
機の給送チェンを能率的かつ自動的に洗浄するととも
に、構造が簡単でかつ小形化することができるたばこ裁
刻機給送チェンの洗浄装置を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、給送チェンを保持して搬送するチェン供給機構と、
上記のチェン供給機構から供給される給送チエンを受け
取り、この給送チェンを往復移動させるとともに、この
往復移動中の給送チェンに水蒸気を噴射するチェン洗浄
機構と、上記の洗浄機構で洗浄された給送チェンを受け
取るととともに、この給送チェンをグリセリン中に浸漬
するグリセリン浸漬機構とを具備したことを特徴とする
ものである。
【0012】したがって、水蒸気の噴射により、手作業
に頼ることなく、能率的に給送チェンの洗浄を行うこと
ができる。また、このような水蒸気の噴射による洗浄
は、固着物の除去効率が手作業のブラシ作業より低いの
で、このような水蒸気の噴射を複数回繰返す必要があ
る。この場合に、このチェン洗浄機構は、給送チェンを
往復移動させつつ水蒸気の噴射を繰返すので、この洗浄
装置の全長を短縮することができ、小形化することがで
きる。
【0013】また、洗浄される給送チェンは、往復移動
され、水蒸気を噴射するノズル等と相対的に移動しつつ
水蒸気の噴射を受けるので、その全面に均一な水蒸気の
噴射を受けるので、固着物が確実かつ効率的に除去さ
れ、従来のブラシ洗浄以上の確実な洗浄効果が得られ
る。
【0014】また、洗浄後のグリセリン処理は、この給
送チェンをグリセリン中に浸漬して行うので、この給送
チェンの全面にグリセリンが確実に接触し、グリセリン
処理が確実となる。また、この給送チェンに多少の水滴
が付着していても、その水滴は周囲のグリセリン中に拡
散するので、その水滴の部分でグリセリンが希釈される
ことがなく、より確実にグリセリン処理を行うことがで
きる。
【0015】また、請求項2に記載の本発明は、前記の
チェン洗浄機構は、前記の給送チェンを前進および後退
させて往復移動させることができる搬送コンベアと、こ
の搬送コンベア上を往復移動される前記の給送チェンの
搬送経路の上下にそれぞれ対応して設置され、この給送
チェンの両面に水蒸気を噴射する水蒸気噴射ノズルを備
えていることを特徴とするものである。したがって、こ
れらの給送チェンの上下両面に同時に水蒸気を噴射する
ことができ、洗浄作業がより能率的となる。
【0016】また、請求項3に記載の本発明は、前記の
チエン洗浄機構で給送チェンに噴射される水蒸気は、温
度が413Kないし443K(140°Cないし170
°C)の飽和蒸気を0.329MPaないし0.784
MPa(4気圧ないし8気圧)の圧力で噴射するもので
ある。
【0017】このような温度および圧力での水蒸気の噴
射により、給送チェンの固着物が確実に除去され、効率
的な洗浄が可能となる。
【0018】また、請求項4に記載の本発明は、前記の
チェン洗浄機構で給送チェンに噴射される水蒸気は、温
度が433K(160°C)以上の飽和蒸気を0.68
6MPa(7気圧)以上で噴射するものである。
【0019】したがって、このような温度および圧力で
噴射された水蒸気により、給送チェンの固着物がより効
率的かつ確実に除去され、より効率的な洗浄が可能とな
る。
【0020】また、請求項5に記載の本発明は、前記の
チェン洗浄機構は、前記の水蒸気の噴射による洗浄が終
了した給送チェンに対して洗浄水を噴射する水噴射ノズ
ルを備えていることを特徴とするものである。
【0021】したがって、この洗浄水の噴射により、蒸
気洗浄の終了した給送チェンのすすぎがなされ、より確
実な洗浄をおこなうとともに、水蒸気の噴射により高温
となった給送チェンが短時間で冷却されるので、この給
送チェンを後のグリセリン処理工程に送るまでの時間を
短縮でき、作業が効率的となるとともに、万一作業員が
この給送チェンに触れた場合の火傷等の危険を防止する
ことができる。
【0022】また、請求項6に記載の本発明は、前記の
チェン洗浄機構は、前記の水蒸気を噴射する領域を覆う
カバー部材を備えており、前記の給送チェンはこのカバ
ー部材内を往復移動されつつ水蒸気の噴射を受け、また
このカバー部材内を排気する排気機構が設けられている
ことを特徴とするものである。
【0023】従って、水蒸気を噴射した場合に、この高
温の水蒸気が周囲に拡散することがなく、排気機構によ
り排出処理される。よって、安全性が高く、また周囲の
作業環境を低下させることがない。
【0024】また、請求項7に記載の本発明は、前記の
グリセリン浸漬機構は、前記のチェン洗浄機構の出口側
に配置され、このチェン洗浄機構から排出される給送チ
ェンが投入されるグリセリン槽を備えており、またこの
グリセリン槽内に投入された給送チェンを受取り、グリ
セリン中に浸漬した後に液面上まで上昇させるチェン昇
降機構が設けられていることを特徴とするものである。
【0025】従って、チェン洗浄機構から排出された洗
浄後の給送チェンは、チェン昇降機構で受け取られ、こ
のチェン昇降機構が下降することによりグリセリン中に
浸漬され、この後にこのチェン昇降機構が上昇して給送
チェンをグリセリンの液面上まで上昇させるので、この
グリセリン処理の終了した給送チェンを取り出すのが容
易となる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図4ないし図7を参照して
本発明の一実施形態を説明する。まず、図4を参照して
本発明の洗浄装置の全体を概略的に説明する。
【0027】図中の10は、たばこ裁刻機の給送チェン
を供給するチェン供給機構であって、この上には5本の
給送チェンが互いに平行に配置され、これらの長手方向
に沿って搬送されるように構成されている。
【0028】また、11はチェン洗浄機構であって、上
記のチェン供給機構10から送られてきたチェンを往復
移動させるとともに、水蒸気および水を噴射して固着物
を除去し、洗浄をなすように構成されている。
【0029】また、12はグリセリン浸漬機構であっ
て、上記のチェン供給機構10から排出された洗浄後の
給送チェンをグリセリン中に浸漬し、その表面をグリセ
リン処理するように構成されている。
【0030】また、図中の13は、上記のチェン供給機
構10、チェン洗浄機構11、グリセリン浸漬機構12
等の各機構の作動を制御する制御装置であって、この制
御装置13により、これらの機構を所定のプログラムに
したがって作動させるように構成されている。
【0031】次に、上記の各機構について説明する。図
5は、図4の5−5矢視図であって、チェン供給機構1
0の正面図を示す。このチェン供給機構10は、その上
面に水平に設けられた搬送コンベア、たとえばローラコ
ンベア21を備えている。このローラコンベア21は、
横方向に配置された複数のローラ22から構成され、こ
れらローラ22の両端部は軸受け23によって回転自在
に支承されている。
【0032】また、この複数のローラ22は、連結機構
(図示せず)により互いに同期して回転駆動され、ま
た、駆動機構24により、スプロケット26,27およ
び駆動チェン25を介して回転駆動されるように構成さ
れている。
【0033】また、上記の各ローラ22には、フランジ
部28が突設されており、これらのフランジ部28の間
で5本の給送チェンを互いに所定の間隔を維持した状態
で案内するように構成されている。
【0034】そして、このローラコンベア21の上に
は、上記の各ローラ22のフランジ部28の間にそれぞ
れ1本ずつ、合計5本の給送チェンが載置され、このロ
ーラコンベア21により、互いに平行に離間した配置の
まま、その長手方向に送られるように構成されている。
【0035】また、次に前記のチェン洗浄装置11の構
成について図4および図6を参照して説明する。このチ
ェン洗浄機構11には、前記のチェン供給機構10の搬
送コンベア、たとえばローラコンベア21と同様な構成
のローラコンベア31が水平に設けられている。なお、
このローラコンベア31には、前記と同様なローラ32
が所定の間隔で配置され、またこれらのローラ32は、
駆動機構34により駆動チェン35を介して回転駆動さ
れる。
【0036】このローラコンベア31の前端部は、前記
のチェン供給機構10のローラコンベア21の後端部に
対向しており、前記のローラコンベア21上を5列にな
って送られてきた給送チェンがそのままこのローラコン
ベア31上に5列の配列のまま移動するように構成され
ている。
【0037】なお、このローラコンベア31は、制御装
置13により制御され、駆動機構34が正転および逆転
し、このローラコンベア31上を給送チェンが往復移動
するように構成されている。
【0038】また、このローラコンベアの上下に近接し
て、複数の水蒸気噴射ノズル41が配置されている。こ
れらの水蒸気噴射ノズル41は、図6に示すように、5
列に搬送される給送チェンの各列に対応して複数個ずつ
移動方向に沿って配列されている。なお、下側の水蒸気
噴射ノズル41は、このローラコンベア31のローラ3
2の間に挿入され、搬送される給送チェンの下面に近接
して配置されている。
【0039】そして、上記の各水蒸気噴射ノズル41
は、制御弁等を介して水蒸気供給源(図示せず)に接続
され、このローラコンベア41上を搬送される給送チェ
ンの上面および下面に向けて、高温の水蒸気を噴射する
ように構成されている。
【0040】また、このローラコンベア31の上下に
は、複数の水噴射ノズル42が配置されている。これら
の水噴射ノズル42は、給送チェンの搬送経路に沿って
所定の間隔で配列されている。また、これらの水噴射ノ
ズル42は、横断方向に延在しており、各水噴射ノズル
42には、5列の給送チェンにそれぞれ対応してノズル
孔部43が形成されており、5列の給送チェンの上下両
面に向けて洗浄水を噴射するように構成されている。
【0041】また、このチェン洗浄機構11の上記のロ
ーラコンベア31、水蒸気噴射ノズル41、水噴射ノズ
ル42等の全体は、カバー部材45内に収容されてい
る。このカバー部材45は、密閉された箱状をなし、前
記の水蒸気噴射ノズル41から噴射された水蒸気、およ
び水噴射ノズル42から噴射された洗浄水が外部に飛散
するのを防止するように構成されている。
【0042】また、このカバー部材45の上部には、排
気機構が設けられている。図中の46は、その排気ダク
ト部であって、カバー部材45内の水蒸気は、エリミネ
ータ47を介してこの排気ダクト部46に捕集され、図
示しない排気ファン等により排気されるように構成され
ている。
【0043】また、このカバー部材45の下部には、排
水受部48が設けられており、前記の水噴射ノズル42
から噴射された洗浄水は、この排水受部48に集めら
れ、排出される。
【0044】また、上記のカバー部材45の前壁部およ
び後壁部には、それぞれローラコンベア31の前端部お
よび後端部に対応して入口シャッタ機構51および出口
シャッタ機構52が設けられている。これらのシャッタ
機構51,52は、上記のローラコンベア31の前端部
および後端部に形成された開口を開閉するシャッタ板5
3と、これらのシャッタ板53を昇降させて開閉するシ
リンダ54とから構成されている。そして、前記のチェ
ン供給機構10のローラコンベア21からチェン洗浄機
構11のローラコンベア31に給送チェンが搬送される
際にのみ、この入口シャッタ機構51が開放される。ま
た、このローラコンベア31の後端部から給送チェンが
搬出される際にのみ、この出口シャッタ機構52が開放
される。
【0045】次に、前述のグリセリン浸漬機構12の構
成について、図4および図7を参照して説明する。この
グリセリン浸漬機構12は、上面が開放されたグリセリ
ン槽61を備えており、このグリセリン槽61内には、
所定量のグリセリンGが貯溜されている。そして、この
グリセリン槽61は、前記のチェン洗浄機構11のロー
ラコンベア31の後端部の後方に配置されている。な
お、このグリセリン槽61の前端部には、前記のローラ
コンベア21,31のローラ22,32と同様のローラ
62が配置され、このローラ62は駆動機構63により
回転駆動される。そして、上記のチェン洗浄機構11の
ローラコンベア31から排出された給送チェンは、この
ローラ62に案内されて上記のグリセリン槽61内に搬
送される。
【0046】そして、上記のグリセリン槽61には、チ
ェン昇降機構65が設けられている。このチェン昇降機
構65は、ローラキャリア66を備えており、このロー
ラキャリア66には複数のローラ67が回転自在に設け
られている。また、このローラキャリア66は後方に向
けて下方に傾斜しており、上記のローラ62により搬送
された給送チェンが重力によりこのローラキャリア66
上に移動して載置されるように構成されている。
【0047】また、上記のローラキャリア66には、複
数の昇降ロッド68が下方に向けて突設され、これらの
昇降ロッド68はグリセリン槽61の底壁部に設けられ
たシール機構69を貫通してこのグリセリン槽61の下
方まで延長され、それらの下端部は昇降シリンダ機構7
0に連結されている。
【0048】そして、この昇降シリンダ機構70によ
り、上記のローラキャリア66が昇降される。したがっ
て、このローラキャリア66が下降することにより、そ
の上に載置されている給送チェンがグリセリンG中に浸
漬され、またこのローラキャリア66が上昇することに
より、浸漬されていた給送チェンがこのグリセリン液面
上まで押し上げられる。
【0049】次に、上記のような洗浄装置の作動を説明
する。まず、洗浄すべき給送チェンを上記のチェン供給
機構10のローラコンベア21上に5本、平行に載置す
る。そして、この洗浄装置を起動する。なお、この洗浄
装置全体の作動は、前述した制御装置13により、予め
設定されているプログラムに従って自動的に制御され
る。
【0050】まず、このチェン供給機構10のローラコ
ンベア21が作動し、5本の給送チェンをその長手方向
に移動させる。これとともに、チエン洗浄機構11の入
口シャッタ機構51が開放され、またこのチェン洗浄機
構11のローラコンベア31が作動する。したがって、
この給送チェンは、開放された入口シャッタ機構を介し
て、ローラコンベア31上まで移動する。
【0051】次に、上記の入口シャツタ機構51が閉
じ、ローラコンベア31が作動して給送チエンが移動す
るとともに、前記の水蒸気噴射ノズル41から給送チェ
ンの上下両面に向けて水蒸気が噴射される。よって、こ
の給送チエンは移動されつつその全面に水蒸気が噴射さ
れるので、固着物が効率的に除去される。
【0052】この水蒸気の噴射は、たとえば、温度が4
13Kないし443K(140°Cないし170°C)
の飽和蒸気を0.329MPaないし0.784MPa
(4気圧ないし8気圧)の圧力で噴射する。
【0053】この条件は、各種の試験の結果求められた
もので、この条件の範囲内で水蒸気を噴射することによ
り、給送チェンの表面のたばこ葉液の固着物等を高率的
に確実に除去することができ、従来のブラシ洗浄に劣ら
ない確実な洗浄が可能となるものである。
【0054】なお、噴射する水蒸気の温度および圧力が
高くなる程、その洗浄効率は高くなり、好ましくは、温
度が433K(160°C)以上の飽和蒸気を0.68
6MPa(7気圧)以上の圧力で噴射することにより、
その洗浄効率は飛躍的に向上する。
【0055】そして、この給送チェンがローラコンベア
31の後端部まで移動すると、このローラチェンが逆転
し、給送チェンは逆方向に移動する。そして、この給送
チェンが逆方向に移動している際にも、上記と同様に水
蒸気噴射ノズルから水蒸気が噴射され、固形物が除去さ
れる。
【0056】このように、この給送チェンはローラコン
ベア31の正転、逆転に伴って往復移動し、この往復移
動中に水蒸気の噴射により固着物が除去される。したが
って、上記のように固着物の除去が効率的に除去される
とともに、このローラコンベア31の長さが短くてす
み、この洗浄装置全体の長さも短くなり、小形化が達成
できる。
【0057】また、このように給送チェンは往復移動し
つつ、水蒸気噴射ノズル41に対して相対的に移動しつ
つ水蒸気の噴射を受けるので、これら給送チェンの表面
に局部的に水蒸気の噴射がなされたり、水蒸気の噴射の
むらが生じるのが防止され、その全面に均一な水蒸気の
噴射を受けることができる。よって、固着物が残存する
ことがなく、確実かつ効率的な洗浄をおこなうことがで
きる。
【0058】そして、上記のような水蒸気の噴射で固着
物が除去された後には、この給送チェンはローラコンベ
ア31上を移動しながら水噴射ノズル42から洗浄水の
噴射を受ける。
【0059】この洗浄水は、たとえば常温の清浄な水が
使用され、このような洗浄水の噴射により、水蒸気洗浄
の終了した給送チェンのすすぎがなされ、より確実な洗
浄がなされる。
【0060】また、上記の水蒸気の噴射により高温とな
った給送チェンは、この洗浄水の噴射により短時間で冷
却される。よって、この洗浄後の給送チェンを後工程の
グリセリン浸漬工程に送る場合に、この給送チェンを冷
却する時間が短縮され、より能率的な洗浄作業をなすこ
とができる。また、万一、この洗浄の終了した給送チェ
ンに作業員が触れた場合でも、火傷等の危険がない。
【0061】なお、この実施形態では、上記の水蒸気の
噴射は、給送チェンがローラコンベア31上を2往復す
る間に4回の噴射がなされ、最後にローラコンベア31
上を前方から後方に移動する際に1回の水噴射がなされ
る。また、この4回の水蒸気噴射、1回の水噴射からな
る1サイクルは、この実施形態の場合は約150秒であ
る。
【0062】一般的な場合には、上記の条件で給送チェ
ンの固着物は完全に除去される。しかし、条件によっ
て、たとえば固着物の量が多い場合、あるいはより複雑
な断面形状の給送チェンを洗浄する場合には、水蒸気の
噴射回数や、噴射時間を多くすれば良い。この場合に、
本発明の装置では、給送チェンが往復移動されつつ水蒸
気の噴射を受けるので、洗浄条件を変更する場合には、
たとえば水蒸気噴射を2往復4回から3往復6回に変更
すればよく、洗浄条件の変更が容易である。
【0063】また、この実施形態では、チェン洗浄機構
11のローラコンベア31、水蒸気噴射ノズル41、水
噴射ノズル42等がカバー部材45内に収容されている
ので、水蒸気や洗浄水が外部に拡散、飛散することが防
止される。よって、作業環境を悪化させることがないと
ともに、水蒸気の外部への拡散が無く安全であるので、
前述のようにたとえば140°C以上の高温の水蒸気を
使用し、洗浄効率を高めることが可能である。
【0064】そして、上記のように洗浄が完了すると、
カバー部材45の出口シャッタ機構52が開放され、洗
浄の終了した給送チェンはカバー部材の開口から排出さ
れ、ローラ62に案内され、前述のグリセリン浸漬機構
12のグリセリン槽61内に投入される。
【0065】この場合に、このグリセリン槽61のチエ
ン昇降機構65のローラキャリア66が上昇しており、
送られてきた給送チェンはこのローラキャリア66上に
受け取られる。そして、この後にこのローラキャリア6
6が下降してその上に載置されている給送チェンがグリ
セリン中に浸漬される。
【0066】このように、給送チェン全体がグリセリン
中に浸漬されることにより、その断面形状が複雑な場合
であっても、その全面にグリセリンが確実に接触する。
また、この給送チェンの表面に水滴が付着している場合
でも、その水分は周囲の多量のグリセリン中に拡散さ
れ、この水滴部分のグリセリンが局部的に希釈されるよ
うなことがない。よって、この給送チェンの全面が確実
にグリセリン処理される。
【0067】次に、このようにグリセリン浸漬処理がな
された後に、上記のローラキャリア66が上昇し、その
上に載置されている給送チェンをグリセリンの液面上ま
で押し上げる。したがって、これら給送チェンを取り出
す際に、作業員がグリセリン中に手を入れる必要がな
く、より安全でかつグリセリンを汚濁させることもな
い。
【0068】なお、本発明は上記の実施形態には限定さ
れない。たとえば、給送チェンを搬送する搬送コンベア
は、必ずしも前記のようなローラコンベアには限定され
ず、その他の形式のコンベアを使用できる。
【0069】また、水蒸気噴射ノズル、水噴射ノズル等
の配置も、上記のものには限定されず、洗浄する給送チ
ェンの形状、寸法、本数等に対応して適宜設定できるこ
とはもちろんである。
【0070】また、グリセリン槽のチェン昇降機構の構
成も、必ずしも上記のものには限定されず、その他の各
種の構成のものとすることができる。また、このような
チェン昇降機構は必ずしも設ける必要はない。
【0071】
【発明の効果】上述の如く、本発明によれば、水蒸気の
噴射により、手作業に頼ることなく、能率的に給送チェ
ンの洗浄を行うことができる。また、このような水蒸気
の噴射による洗浄は、固着物の除去効率が手作業のブラ
シ作業より低いので、このような水蒸気の噴射を複数回
繰返す必要がある。この場合に、このチェン洗浄機構
は、給送チェンを往復移動させつつ水蒸気の噴射を繰返
すので、この洗浄装置の全長を短縮することができ、小
形化することができる。また、この給送チェンの全面に
均一に水蒸気が噴射され、より確実かつ効率的な洗浄を
おこなうことができる。
【0072】また、洗浄後のグリセリン処理は、この給
送チェンをグリセリン中に浸漬して行うので、この給送
チェンの全面にグリセリンが確実に接触し、グリセリン
処理が確実となる。また、この給送チェンに多少の水滴
が付着していても、その水滴は周囲のグリセリン中に拡
散するので、その水滴部分でグリセリンが希釈されるこ
とがなく、より確実にグリセリン処理を行うことができ
る等、その効果は大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の洗浄装置で洗浄すべき給送チェンの組
立て状態の平面図
【図2】図1の給送チェンの2−2線に沿う断面図
【図3】別の形式の給送チェンの斜視図
【図4】本発明の実施形態の洗浄装置全体を概略的に示
す側面図
【図5】図4の5−5線に沿うチェン供給機構の部分の
正面図
【図6】図4の6−6線に沿うチェン洗浄機構の部分の
概略的な断面図
【図7】グリセリン浸漬機構の部分を拡大して示す側面
【符号の説明】
10 チエン供給機構 11 チェン洗浄機構 12 グリセリン浸漬機構 13 制御装置 21 ローラコンベア 31 ローラコンベア 41 水蒸気噴射ノズル 42 水噴射ノズル 61 グリセリン槽 65 チェン昇降機構
フロントページの続き Fターム(参考) 3B201 AA46 AB14 AB39 AB42 BB02 BB24 BB33 BB82 BB92 BB95 CC01 CD33

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 たばこの葉を圧縮して裁刻するたばこ裁
    刻機のたばこの葉を圧縮給送する給送チェンを洗浄する
    装置であって、 上記の給送チェンを保持して搬送するチェン供給機構
    と、 上記のチェン供給機構から供給される給送チエンを受け
    取り、この給送チェンを往復移動させるとともに、この
    往復移動中の給送チェンに水蒸気を噴射するチェン洗浄
    機構と、 上記の洗浄機構で洗浄された給送チェンを受け取るとと
    ともに、この給送チェンをグリセリン中に浸漬するグリ
    セリン浸漬機構とを具備したことを特徴とするたばこ裁
    刻機給送チェンの洗浄装置。
  2. 【請求項2】 前記のチェン洗浄機構は、前記の給送チ
    ェンを前進および後退させて往復移動させることができ
    る搬送コンベアと、この搬送コンベア上を往復移動され
    る前記の給送チェンの搬送経路の上下にそれぞれ対応し
    て設置され、この給送チェンの両面に水蒸気を噴射する
    水蒸気噴射ノズルを備えていることを特徴とする請求項
    1のたばこ裁刻機給送チェンの洗浄装置。
  3. 【請求項3】 前記のチエン洗浄機構で給送チェンに噴
    射される水蒸気は、温度が413Kないし443K(1
    40°Cないし170°C)の飽和蒸気を0.329M
    Paないし0.784MPa(4気圧ないし8気圧)の
    圧力で噴射するものであることを特徴とする請求項1の
    たばこ裁刻機給送チェンの洗浄装置。
  4. 【請求項4】 前記のチェン洗浄機構で給送チェンに噴
    射される水蒸気は、温度が433K(160°C)以上
    の飽和蒸気を0.686MPa(7気圧)以上で噴射す
    るものであることを特徴とする請求項1のたばこ裁刻機
    給送チェンの洗浄装置。
  5. 【請求項5】 前記のチェン洗浄機構は、前記の水蒸気
    の噴射による洗浄が終了した給送チェンに対して洗浄水
    を噴射する水噴射ノズルを備えていることを特徴とする
    請求項1のたばこ裁刻機給送チェンの洗浄装置。
  6. 【請求項6】 前記のチェン洗浄機構は、前記の水蒸気
    を噴射する領域を覆うカバー部材を備えており、前記の
    給送チェンはこのカバー部材内を往復移動されつつ水蒸
    気の噴射を受け、またこのカバー部材内を排気する排気
    機構が設けられていることを特徴とする請求項1のたば
    こ裁刻機給送チェンの洗浄装置。
  7. 【請求項7】 前記のグリセリン浸漬機構は、前記のチ
    ェン洗浄機構の出口側に配置され、このチェン洗浄機構
    から排出される給送チェンが投入されるグリセリン槽を
    備えており、またこのグリセリン槽内に投入された給送
    チェンを受取り、グリセリン中に浸漬した後に液面上ま
    で上昇させるチェン昇降機構が設けられていることを特
    徴とする請求項1のたばこ裁刻機給送チェンの洗浄装
    置。
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