JP2001120758A - 遊技機の可変表示装置 - Google Patents

遊技機の可変表示装置

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JP2001120758A
JP2001120758A JP2000302063A JP2000302063A JP2001120758A JP 2001120758 A JP2001120758 A JP 2001120758A JP 2000302063 A JP2000302063 A JP 2000302063A JP 2000302063 A JP2000302063 A JP 2000302063A JP 2001120758 A JP2001120758 A JP 2001120758A
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wiring
connector
drum
board
stepping motor
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JP2000302063A
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English (en)
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Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 リール本体を回転するステッピングモータか
らの配線を傷付けることなく簡単に処理することができ
る遊技機の可変表示装置を提供する。 【構成】 リール本体91とステッピングモータ170
とが固定される固定板131には、ステッピングモータ
170の配線154が接続されるコネクタ139を設
け、一方、固定板131を支持固定し且つリール本体9
1を収納するドラム装置収納体71には、前記コネクタ
139と連結されるコネクタ86を設けたので、固定板
131を収納体71に支持固定するだけで、コネクタ1
39とコネクタ86とが連結されるため、配線の接続作
業を特別に行う必要はなく、また、配線を傷付けること
もない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、その表示面に複数
の識別情報が形成された回転体を電気的駆動源によって
回転せしめる遊技機の可変表示装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】その表示面に複数の識別情報が形成され
た回転体を備えた遊技機の可変表示装置においては、従
来、回転体をステッピングモータの出力軸に固定し、そ
のステッピングモータを平板状の固定板に固定した回転
体ユニットを前面が開放した収納箱体に支持固定するこ
とにより構成されていた。そして、この場合、回転体ユ
ニットに設けられるステッピングモータからの配線は、
収納箱体の裏面に形成される配線引出孔から外部に引き
出した後に、所定の中継端子基板又はコントロール基板
に接続されるようになっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このため、回転体ユニ
ットを収納箱体に支持固定する際に、配線の引出し作業
に手間がかかるという欠点があり、また、場合によって
は、配線を傷付けるという問題があった。本発明は、上
記した事情に鑑みなされたもので、その目的とするとこ
ろは、回転体を回転する電気的駆動源からの配線を傷付
けることなく簡単に処理することができる遊技機の可変
表示装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明においては、その表示面に複数の識別情
報が形成された回転体を電気的駆動源によって回転せし
める遊技機の可変表示装置において、該可変表示装置
は、前記回転体及び前記電気的駆動源が固定される固定
部材と、該固定部材を支持固定し且つ前記回転体を収納
する収納体と、を含み、前記固定部材に少なくとも前記
電気的駆動源からの配線が接続される第1接続端子を設
け、一方、前記収納体に前記固定部材が支持固定された
ときに前記第1接続端子と連結される第2接続端子を設
けたことを特徴とするものである。
【0005】
【作用】回転体と電気的駆動源とが固定される固定部材
には、電気的駆動源からの配線が接続される第1接続端
子が設けられ、一方、固定部材を支持固定し且つ回転体
を収納する収納体には、第2接続端子が設けられている
ので、固定部材を収納体に支持固定するだけで、第1接
続端子と第2接続端子とが連結されるため、配線の接続
作業を特別に行う必要はなく、また、配線を傷付けるこ
ともない。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施形態について説明する。まず、図19を参照して、
実施形態に係る弾球遊技機の一例としてのパチンコ遊技
機の遊技盤1の構成について説明する。図19は、遊技
盤1の拡大正面図である。図において、遊技盤1の表面
には、発射された打玉を誘導するための誘導レール2が
ほぼ円状に植立され、該誘導レール2で区画された領域
が遊技領域3を構成している。遊技領域3のほぼ中央上
部には、複数(3つ)の回転体としてのリール本体91
を有する可変表示装置30が配置されている。可変表示
装置30は、本実施形態の要部を構成するものであり、
その詳細な構成は、後に詳述する。
【0007】可変表示装置30の下方には、前記リール
本体91の回転を許容する始動入賞口4a,4bが設け
られている。この始動入賞口4a,4bに入賞した入賞
玉は、遊技盤1の裏面に導かれて始動入賞玉検出器5に
よって検出される。なお、始動入賞口4a,4bへの入
賞に基づく可変表示装置30の回転は、所定回数(例え
ば、4回)記憶され、その旨が可変表示装置30に設け
られる始動入賞記憶表示器48によって表示されるよう
になっている。
【0008】前記可変表示装置30の下方に入賞領域7
を有する可変入賞球装置6が設けられている。可変入賞
球装置6は、前記遊技盤1に取り付けられる取付基板を
有し、その取付基板の上部に長方形状の入賞領域7が開
設されている。この入賞領域7には、下端両サイドを軸
支して、取付基板に対して垂直方向に開閉自在とされる
開閉板8によって塞がれている。この開閉板8は、開閉
板用ソレノイド9によって開閉制御され、開成中には、
遊技盤1の表面を落下する打玉を受止めて入賞領域7に
導き入賞玉とする。また、入賞領域7の内部は、2つに
区画され、その右側に特定入賞口が設定され、左側に通
常入賞口が設定される。特定入賞口には、特定玉検出器
10が設けられ、また、通常入賞口に入賞した打玉を検
出する入賞玉検出器11も設けられている。この特定玉
検出器10及び入賞玉検出器11で検出された打玉数
は、入賞領域7の下方に設けられる入賞個数表示器12
に表示される。また、入賞個数表示器12の左右には、
前記特定入賞口に入賞して特定玉検出器10をONした
ときに、継続権が成立した旨を報知するV表示LED1
3が設けられている。更に、可変入賞球装置6の取付基
板の左右部には、通常の入賞口14a,14bが一体的
に形成されている。
【0009】しかして、上記のように構成される可変入
賞球装置6は、以下のように作動する。即ち、打玉がい
ずれかの始動入賞口4a,4bに入賞して始動入賞玉検
出器5をONさせると、可変表示装置30のリール本体
91が回転を開始し、一定時間(例えば、5秒)が経過
すると、左側のリール本体91から順次停止され、すべ
てのリール本体91の停止時の識別情報の組み合せが所
定の表示態様となったときに特定遊技状態となる。そし
て、この特定遊技状態においては、可変入賞球装置6の
開閉板8が所定期間(例えば、20秒経過するまで、あ
るいは10個の入賞玉が発生するまで)開放するように
設定され、その開放している間遊技盤1の表面を落下す
る打玉を受止めるようになっている。そして、入賞領域
7内に設けられた特定入賞口に入賞すると、再度上記し
た開放状態を繰り返し、特定入賞口に入賞玉が発生する
毎に開放状態を最高16回繰り返すことができるように
なっている。
【0010】更に、遊技盤1の表面には、前記可変表示
装置30の上部左右側方に風車ランプ15a,15bが
設けられ、下部側方に通過口16a,16bと該通過口
16a,16bに連続する通常の入賞口17a,17b
とが設けられている。通過口16a,16bは、遊技領
域3を落下する打玉が単に通過するもので、その通過し
た打玉を下部の入賞口17a,17bに導く。入賞口1
7a,17bは、受け入れた打玉を左右に揺動させた
後、玉入口18a,18bから遊技盤1の裏面に誘導し
て入賞玉とするものである。また、前記風車ランプ15
a,15bは、前記特定遊技状態時や始動入賞時等に点
灯又は点滅してその旨を報知するものであり、同様な機
能を有するものとして、遊技領域3の左右にサイドラン
プ19a,19bが設けられている。なお、遊技領域3
の入口部分の内側誘導レール2の上端には、遊技領域3
に到達した打玉が逆流しないようにするため、逆流防止
装置20が取り付けられている。また、遊技盤1の表面
の最下方には、上記したいずれの入賞領域にも入賞しな
かった打玉が遊技盤1の後方に導かれるアウト口21が
設けられている。
【0011】次に、本実施形態の要部を構成する可変表
示装置30の構成について図1乃至図18を参照して説
明する。可変表示装置30は、前記遊技盤1の表面に取
り付けられる取付基板31と、遊技盤1の裏面に取り付
けられる回転ドラム装置90を含む駆動装置部70とに
分けられる。そこで、まず遊技盤1の表面に取り付けら
れる取付基板31の構成について図13乃至図18を参
照して説明する。図13は、取付基板31の正面図であ
り、図14は、取付基板31の分解斜視図であり、図1
5は、取付基板31に取り付けられるドラム透明カバー
51の正面図であり、図16は、ドラム透明カバー51
の断面図と部分拡大図である。
【0012】取付基板31には、長方形状の窓開口32
が開設され、該窓開口32の上部左右に障害突片33が
突設されている。この障害突片33の中央に通常の入賞
口35が形成され、該入賞口35の前方に前面装飾板3
6と透明レンズ37が重複して覆っている。この前面装
飾板36及び透明レンズ37には、それぞれ窓36a,
37aが開設され、該窓36a,37aに前記可変入賞
球装置6の開閉板8の継続回数を表示する開成回数表示
器39が臨むようになっている。この開成回数表示器3
9は、LED基板38に設けられて、取付基板31の後
方からビスで螺着される。なお、LED基板38には、
飾りLED40も設けられ、この飾りLED40も前記
窓36a,37aに臨むようになっている。このよう
に、障害突片33の下部には、熱を発生する開成回数表
示器39や飾りLED40が設けられるので、障害突片
33のほぼ中央には、放熱穴34が形成されている。
【0013】また、取付基板31の窓開口32の上部偶
角部には、障害部材41a,41bがビスにて螺着さ
れ、窓開口32の下部偶角部にも、玉誘導部材42a,
42bがビスにて螺着されている。障害部材41a,4
1bは、遊技領域3を落下する打玉が後述するドラム透
明カバー51に直接衝突するのを避けるために設けられ
るものであり、玉誘導部材42a,42bは、遊技領域
3を落下する打玉の一部を受け止めて一旦後方の転動面
43a,43bに導きその後側方に誘導して後述する透
明ランプカバー45から前方に落下させるものである。
また、窓開口32には、後に詳述するように形成された
ドラム透明カバー51が取り付けられるようになってい
る。このドラム透明カバー51は、3つのリール本体9
1の表面に描かれた識別情報(図柄)が3つ分見えるよ
うな大きさに選ばれている。なお、識別情報がより大き
く見えるようにドラム透明カバー51をレンズ状に形成
しても良い。
【0014】更に、取付基板31の下部には、係合溝4
4a,44b(44bは、図示されない)が形成され、
該係合溝44a,44b部分に前記始動入賞記憶表示器
48が取り付けられるようになっている。具体的には、
LED基板47に設けられる始動入賞記憶表示器48が
前面レンズカバー49とホルダー50とにより、その前
方を被覆されると共に、その全体が透明ランプカバー4
5に収納され、透明ランプカバー45の左右に突設され
た係合凸部46a,46bを前記係合溝44a,44b
に挿入して取り付け、その後、LED基板47、前面レ
ンズカバー49及びホルダー50の両端をビスで取付基
板31の裏面に螺着することにより、取り付けられる。
【0015】ところで、取付基板31の窓開口32に臨
むように取り付けられるドラム透明カバー51は、図1
5及び図16に示すように、その表面側に転写によって
所定の図柄が印刷されている。本実施形態の場合には、
転写層52による図柄として、複数のリール本体91部
分を透視し得る透明図柄部53a〜53c(透明度が高
い)と、該透明図柄部53a〜53cを除く装飾図柄部
54(透明度が低い)と、各リール本体91に形成され
る3つの図柄の組合せ当りラインを表示する当りライン
図柄部(符号なし)と、が含まれている。また、転写層
52は、図16(B)に示すように、離型保護層55と
図柄層56と接着剤層57とからなり、接着剤層57が
ドラム透明カバー51の表面に接着されて所定の図柄が
得られる。また、本実施形態におけるドラム透明カバー
51は、図16(A)に示すように、周辺部に対してそ
の中央部分が前方に膨出した形状となっているが、その
膨出部の立ち上がり部が適度な曲率を有するアール処理
51aが施されている。このような処理を施すことによ
り、次に説明するインモールド成型による転写処理時に
転写シートの破れによる柄抜けやしわが生じない美麗な
転写図柄を得ることができる。なお、ドラム透明カバー
51の表面のほぼ全域に上記したような転写層52が形
成されることにより、打玉の衝撃からドラム透明カバー
51を保護して、汚れや傷が付きにくいという効果を奏
することができる。
【0016】上記したドラム透明カバー51への転写印
刷は、図17に示すような転写シート60を図18に示
すようなインモールド成型機61によって行われる。こ
れについて簡単に説明すると、図17は、転写シート6
0の拡大断面図であり、図18は、インモールド成型機
61の概略図である。図において、転写シート60は、
前記した離型保護層55と図柄層56と接着剤層57と
からなる転写層52を融着防止層58を介して基本シー
ト59上に積層されることにより形成される。このよう
に形成された転写シート60をインモールド成型機61
の可動型62と固定型63との間に通してフィルムクラ
ンプ67で固定し、その後、可動型62を移動して金型
を閉じ、成型品(ドラム透明カバー51)のキャビティ
65内に樹脂を射出して成型品の形成と同時に成型品の
表面に転写シート60を密着させる。その後、基本シー
ト59を剥して転写層52を成型品の表面に残して転写
印刷が完了する。なお、図18における金型のパーティ
ング面64に形成される凸部66は、キャビティ65の
周辺部に形成されて、樹脂の射出時にキャビティ65内
の空気を外部に逃がすために設けられるものである。こ
れにより、美麗な転写図柄を得ることができる。
【0017】次に、可変表示装置30の一方の構成要素
である駆動装置部70の構成について図1乃至図12を
参照して説明する。駆動装置部70は、図1に示すよう
に、ドラム装置収納体71と回転ドラム装置90とから
構成される。そこで、まず、ドラム装置収納体71につ
いて図1及び図2を参照して説明する。図1は、駆動装
置部70の正面から見た分解斜視図であり、図2は、駆
動装置部70の背面から見た斜視図である。
【0018】図において、回転ドラム装置90を収納す
るドラム装置収納体71は、前方が開放した箱状に形成
され、その前方の開口72から3つの回転ドラム装置9
0を挿入支持することができるようになっている。具体
的には、ドラム装置収容体71の上下には、各回転ドラ
ム装置90に対応するように複数の案内溝73が形成さ
れている。この案内溝73は、一対の案内突片74によ
って形成されるものであるが、その案内突片74の幅
は、図1に示すように、前端の幅L1に対し後端の幅L
2がL1>L2となるように形成され、しかも後端に向
かってテーパー状(側方から見て)に形成されている。
また、各案内溝73の前端縁には、位置決め凹部75が
形成され、回転ドラム装置90の固定板131の前端上
下に形成される後述する位置決め凸部132が係合する
ようになっている。
【0019】また、ドラム装置収納体71の開口上下に
は、止着片77と係止片76とが設けられている。止着
片77及び係止片76は、共にドラム装置収納体71の
後端からその上面に沿って延設される金属性の板片を曲
折して形成され、図2に示すように、前記遊技盤1の裏
面に止着される額縁状の取着板78に形成される取着片
80及びフック受部79にそれぞれ対応するものであ
る。即ち、取着板78は、その両端縁に形成された複数
の取付穴81にビスを螺着することにより、遊技盤1の
裏面に止着され、その止着された取着板78のフック受
部79に係止片76を差し込み、その後、止着片77と
取着片80とを当接させてビスで螺着することにより、
回転ドラム装置90を内蔵したドラム装置収納体71を
遊技盤1の裏面に取り付けることができる。なお、取着
板78の前面には、前記取付基板31も取り付けられる
ようになっており、このため、取着板78の左右中央に
は、取付基板31との位置決めを行う位置決め穴82が
形成されている。
【0020】一方、ドラム装置収納体71の裏面には、
プリント配線基板83が取り付けられている。具体的に
は、図2に示すように、プリント配線基板83の一側上
下を押え部材84に係止させ、他側の中央を止着ビス8
5で固定することにより取り付けられている。また、こ
のプリント配線基板83には、その前方側に各回転ドラ
ム装置90に対応するコネクタ86が植立され、その後
面側に図示しないコントロール基板と接続するための基
板接続コネクタ87が植立されている。コネクタ86
は、本実施形態の要部の第2接続端子を構成するもので
あり、後述するコネクタ139が連結されるものであ
る。また、プリント配線基板83のコネクタ86の下部
には、後述する固定板131の取着穴134にビス止め
する際にドライバを挿入するための操作穴88が形成さ
れている。なお、プリント配線基板83は、ドラム装置
収納体71の後端縁よりも内側に入った位置で取り付け
られ、これにより、プリント配線基板83が保護される
ようになっている。
【0021】上記のように構成されるドラム装置収納体
71に回転ドラム装置90を支持固定するためには、回
転ドラム装置90のリール本体91及びステッピングモ
ータ170が設けられる固定板131を案内溝73に沿
って後方へ押し込む。この際、案内溝73の幅L1が広
く且つ上下の間隔も固定板131の後端縁の高さよりも
大きいため初期の段階で固定板131を案内溝73にス
ムーズに挿入することができると共に、案内溝73のテ
ーパー形状によりその後の押し込み動作もスムーズに行
われる。また、固定板131を最後まで押し込んだとき
には、回転ドラム装置90側に設けられるコネクタ13
9(第1接続端子)が自然にプリント配線基板83に植
立されるコネクタ86に連結される。これにより、回転
ドラム装置90に設けられるステッピングモータ170
及び照射装置155への電気的な接続作業が完了する。
即ち、本実施形態においては、リール本体91とステッ
ピングモータ170とが固定される固定板131には、
ステッピングモータ170及び照射装置155からの配
線が接続されるコネクタ139が設けられ、一方、固定
板131を支持固定し且つリール本体91を収納するド
ラム装置収納体71には、コネクタ86が設けられてい
るので、固定板131を収納体71に支持固定するだけ
で、コネクタ139とコネクタ86とが連結されるた
め、配線の接続作業を特別に行う必要はなく、また、配
線を傷付けることもない。
【0022】次に、上記したドラム装置収納体71に収
納される回転ドラム装置90について、図1、図3乃至
図12を参照して説明する。回転ドラム装置90は、図
1に示すように、リール本体91と該リール本体91を
回転駆動する駆動部130とから構成される。そこで、
まずリール本体91の構成について、図3乃至図6を参
照して説明する。図3は、リール本体91の側方正面図
であり、図4は、リール本体91の側方断面図であり、
図5は、リール本体91の図柄表示面92に転写される
転写シート111の拡大断面図であり、図6は、転写シ
ート111を転写する転写機112の概略図である。
【0023】リール本体91は、図3(A)及び図4に
示すように、複数の識別情報(図柄)が形成される筒状
の図柄表示面92と、該図柄表示面92の一端面側から
図柄表示面92の幅寸法のほぼ中心に位置する中心軸部
94に向って六角対角線状に形成されるリールフレーム
93とから構成されている。中心軸部94には、断面
「D」字状のD型固定凹部95が形成されると共に、そ
のD型固定凹部95の中心に止め穴96が穿設されてい
る。このD型固定凹部95には、後述するステッピング
モータ170の出力軸188が所定の位置関係で嵌入さ
れるようになっている。また、リールフレーム93と図
柄表示面92との内側の接続部及びリールフレーム93
と中心軸部94との外側の接続部には、補強リブ97が
形成され、合成樹脂で形成される図柄表示面92の剛性
を強めている。この剛性強化のため、リールフレーム9
3自体の断面形状が図3(B)に示すように、円弧状に
形成されると共に、図4に示すように、第1屈曲部98
と第2屈曲部99とにより、段差状に形成して、剛性を
高めている。また、6本あるリールフレーム93のうち
の1つのリールフレーム93の図柄表示面92寄りに
は、図柄表示面92に図柄を転写する際の基準となる基
準穴100(基準穴100でなくても、基準突起等の他
の位置決め手段でもよい)が形成されると共に、転写図
柄に代えて図柄シールを図柄表示面92に貼付する場合
(例えば、発光源を内蔵しない可変表示装置で使用する
場合)に、その基準となるシール貼付基準位置101が
リール本体外周部側面に形成されている。なお、図3
(B)は、(A)のa−a線で切断した断面図であり、
図3(C)は、(A)のb部の拡大図であり、図3
(D)は、(A)の矢印c方向から見た図柄表示面92
の部分正面図である。
【0024】ところで、リール本体91の図柄表示面9
2には、図3(C)に示すように、図柄層103と接着
剤層104とからなる転写層102によって所定の図
柄、例えば、図3(D)に示す、当り図柄105や外れ
図柄106が形成されている。この当り図柄105や外
れ図柄106は、透過性の高い顔料を使用し、当り図柄
105と外れ図柄106以外の余白部107には、それ
よりも透過性の低い顔料を使用して図柄層103を構成
する。なお、本実施形態における当り図柄105と余白
部107との境界及び外れ図柄106と余白部107と
の境界には、金属光沢部108で縁取りされている。こ
の金属光沢部108は、図柄層103に金属光沢層を含
ましめて形成される。
【0025】リール本体91の図柄表示面92への転写
印刷は、図5に示すような転写シート111を図6に示
すような転写機112によって行われる。これについて
簡単に説明すると、図5は、転写シート111の拡大断
面図であり、図6は、転写機112の概略図である。図
において、転写シート111は、前記した図柄層103
と接着剤層104とからなる転写層102を剥離層10
9を介して基本シート110上に積層されることにより
形成される。このように形成された転写シート111を
転写機112の転写シート送り装置116間に差し渡
し、一方、転写機112の下方に設けられる被転写体規
制部材117に被転写体であるリール本体91を中心部
の中心軸部94と外周部の基準穴100とで所定の位置
に精度良く固定する。なお、転写シート111も基本シ
ート110に形成された位置マーク(図示しない)を基
準として転写シート送り装置116間に差し渡される。
その状態でヒータ113によって加熱された加熱ロール
114がシリンダー115によって押し下げられて転写
シート111とリール本体91の図柄表示面92とが密
着押圧され、その状態でリミットスイッチ121により
下限が検出されると、切欠部119が形成された円盤1
18が図示しないモータによって回転せしめられ、該回
転がベルトによって被転写体規制部材117に伝達さ
れ、それと同期して転写シート送り装置116も図示し
ないモータによって回転されて転写シート111を移動
させる。そして、円盤118の切欠部119がセンサー
120によって検出されることにより、円盤118及び
転写シート送り装置116を駆動しているモータの回転
が停止されると同時にシリンダー115が上昇せしめら
れ、これによって転写シート111の図柄がリール本体
91の図柄表示面92に転写される。なお、転写された
図柄の始端と終端との重合部102aは、図3(D)に
示すように僅かであり、その重合幅は、約1mm程度で
ある。
【0026】上記のようにして転写された図柄は、耐熱
性があり、このため、熱により図柄が剥れ落ちることが
なく、耐久性のあるリール本体91とすることができ
る。また、転写機112を使用して図柄を図柄表示面9
2に形成することができるので、リール本体91の製作
を容易にすることができ、その製作工程を自動化するこ
とができる。
【0027】次に、上記のように構成されるリール本体
91が取り付けられる駆動部130の構成について図7
乃至図12を参照して説明する。図7は、駆動部130
の分解斜視図であり、図8及び図9は、照射装置155
の正面図と側面図であり、図10は、ステッピングモー
タ170の分解斜視図であり、図11は、ステッピング
モータ170の部分破断正面図であり、図12は、ステ
ッピングモータ170の断面図である。しかして、駆動
部130は、前記リール本体91を回転駆動するステッ
ピングモータ170と、該ステッピングモータ170を
固定する固定板131と、前記リール本体91の内側面
から光を照射する照射装置155と、から構成されてい
る。
【0028】まず、図7を参照して固定板131の構成
について説明する。固定板131には、その中央にステ
ッピングモータ170が固着されるが、そのステッピン
グモータ170の外周を覆うようにプリント配線基板1
50が固着されている。このプリント配線基板150に
は、照射装置155の後述する発光源157が植立され
ると共に、後述するモータ配線181が接続されるモー
タコネクタ152も植立され、さらにその後端にモータ
配線181と発光源配線とが集合されたコネクタ153
が植立されている。このコネクタ153は、集合配線1
54によって後述するコネクタ139に接続されてい
る。
【0029】また、固定板131の前端上下には、上下
方向に延設される位置決め凸部132が形成されると共
に、固定板131の後端には、取着穴134が形成され
た取付板面133が横方向に2つ突設されている。この
取付板面133は、前記ドラム装置収納体71の後面に
当接して、取着穴134にビス止めすることにより、回
転ドラム装置90をドラム装置収納体71に固定するも
のである。また、2つある取付板面133の上部の取付
板面133の上端は先方に向かって曲折され、その中央
に係止穴135が穿設されている。この係止穴135に
は、コネクタ139が植立される配線基板138の係合
凸部138aが挿入係合されるものである。配線基板1
38の上端は、固定板131の後端上部に形成される取
付突片136にビスで止着される基板取付金具137に
よって固定される。このように係止穴135と基板取付
金具137とによって堅固に止着される配線基板138
のコネクタ139は、前記集合配線154及びプリント
配線基板150を介してステッピングモータ170及び
照射装置155に電源を供給するものであると共に、前
記したように、固定板131を最後まで押し込んだとき
には、回転ドラム装置90側に設けられるコネクタ13
9が自然にドラム装置収納体71側のプリント配線基板
83に植立されるコネクタ86に連結されて、回転ドラ
ム装置90に設けられるステッピングモータ170及び
照射装置155への電気的な接続作業が完了する。
【0030】更に、固定板131には、その前端中央に
ランプ用逃げ開口140、その中央にモータ軸受逃げ開
口141及び配線逃げ開口142、その後方寄り上部に
コネクタ逃げ開口143及び配線逃げ開口147が開設
されている。ランプ用逃げ開口140及びコネクタ逃げ
開口143は、プリント配線基板150に植立される発
光源157及びコネクタ152、153の裏面に突出す
るピンを逃がすためのものであり、モータ軸受逃げ開口
141は、ステッピングモータ170の回転軸186の
後端部を逃がすためのものであり、配線逃げ開口142
は、ステッピングモータ170から導出される配線18
1の一部を逃がすためのものであり、配線逃げ開口14
7は、集合配線154を逃がすためのものである。とこ
ろで、コネクタ逃げ開口143と配線逃げ開口147と
の間には、配線引回し部144が差し渡されると共に、
配線逃げ開口147の末端部に配線押え部材145が差
し渡されるようになっている。これは、プリント配線基
板150のコネクタ153と配線基板138の裏面にハ
ンダ付けられた集合配線154を配線引回し部144の
裏側を通し、その後、配線押え部材145の一端を係合
穴146に差し込んで他端をビスで螺着して集合配線1
54を押え込むことにより、集合配線154がリール本
体91の回転の邪魔とならないようにするためである。
また、前記ランプ逃げ用開口140の上下には、次に説
明する照射装置155の反射収容部材156を位置決め
と止着をするための位置決め穴149と止着穴148と
が穿設されている。なお、固定板131は、金属製の平
板によって形成され、ステッピングモータ170によっ
て発生する熱を放熱する放熱板としての機能も有してい
る。
【0031】次に、図7乃至図9を参照して照射装置1
55の構成について説明する。照射装置155は、内部
が仕切板162によって複数(3つ)に区画された反射
収容部材156と、各区画空間でホルダー158によっ
て支持される発光源157とから構成される。発光源と
して、本実施形態においては、低電圧(20V)で点灯
可能な小型蛍光放電管を使用しており、これにより豆ラ
ンプより少ない発熱量でLEDよりも高い輝度を発生さ
せている。また、反射収容部材156の内周面は、金属
メッキ又は白色にして発光源157から発せられる光を
反射するようになっていると共に、図8に示すように、
その後面壁には、発光源157から発せられる熱を外部
に放熱する放熱穴159が形成されている。このよう
に、照射装置155の発光源157を高輝度で低熱量の
ものにし、且つ放熱穴159を形成したことにより、前
記リール本体91の転写図柄に対する熱の悪影響を低下
させることができ、この意味からも耐久性のある可変表
示装置とすることができる。なお、反射収容部材156
の上下端には、図9に示すように、前記プリント配線基
板150及び固定板131を貫通する位置決め突起16
0と、反射収容部材156を固定板131に止着する取
付穴161が形成されている。このため、プリント配線
基板150には、位置決め穴163と止着貫通穴164
(上方部だけ図示したが下方部にも形成されている)と
が穿設されている。
【0032】次に、前記リール本体91が固着されるス
テッピングモータ170の構成について図10乃至図1
2を参照して説明する。ステッピングモータ170は、
固定側(以下、ステータという)を構成する固定子形成
取付板171、中央固定子形成筒179、及び固定子形
成蓋板183と、回転側(以下、ロータという)を構成
する回転子185とから構成されている。まず、ステー
タ側の構成について説明すると、固定子形成取付板17
1は、その中央に軸受孔173が貫通形成された軸受筒
172が固着され、該軸受筒172にドーナツ状に形成
されたセンサ取付基板174が配置されている。センサ
取付基板174は、基準位置検出器としてのドラムセン
サ175と、該ドラムセンサ175の感度を調節する感
度調節器176と、それらを駆動する回路が設けられて
いる。本実施形態においては、ドラムセンサ175は、
反射型フォトセンサで構成されており、反射した光を検
知することにより出力信号を導出するようになってい
る。なお、ドラムセンサ175のセンサ取付基板174
上の位置は、後に詳述する被検出部190の回転軌跡上
の一点に対応する位置に設けられる。また、センサ取付
基板174は、ビスによって固定子形成取付板171に
止着されており、止着された状態で固定子形成取付板1
71の裏面から配線181が引き出されている。更に、
固定子形成取付板171には、多数(実施形態では、4
5本)の針状の固定子鉄心178aが内側に向って円形
状に突設形成されている。なお、固定子形成取付板17
1の上下には、ステッピングモータ170をビス(図示
しない)で固定板131に止着するための取付片177
a,177bが形成されている。
【0033】中央固定子形成筒179は、前後が開放し
た筒状に形成されると共に、その巾方向の中心部がドー
ナツ状に形成され、その中心の円周から前後両方向に前
記固定子鉄心178aと同数の針状の固定子鉄心178
b,178cが突設形成されている。そして、それぞれ
の固定子鉄心178b,178cの外周部に巻線コイル
180a,180bが配置される。また、中央固定子形
成筒179には、巻線コイル180a,180bから延
びる配線181を外側に引出す配線引出し部182a,
182b(ただし、182aは、図示せず)が形成され
ている。なお、中央固定子形成筒179は、その一側開
放端面に固定子形成取付板171を挿入して樫めること
により固定子形成取付板171に一体的に固着されるこ
とになる。また、巻線コイル180a,180bから延
びる配線181と前記センサ取付基板174から延びる
配線181とは、モータ配線181として前記プリント
配線基板150のモータコネクタ152に接続されてい
る。
【0034】固定子形成蓋板183は、前記固定子鉄心
178aと同数の針状の固定子鉄心178dが内側に向
って突設形成されると共に、その中心部に出力軸188
を貫通するための出力軸貫通穴184が開設されてい
る。この固定子形成蓋板183も中央固定子形成筒17
9の他側開放端面に挿入して樫めることにより中央固定
子形成筒179に固着されることになる。上記のように
して、固定子形成取付板171と中央固定子形成筒17
9と固定子形成蓋板183とが一体的に組み付けられた
とき、固定子鉄心178aと178b、固定子鉄心17
8cと178dとが相互に噛み合うような位置関係とな
り、しかも、4つの固定子鉄心178a〜178dの歯
が等間隔となるように位相をずらして配置した位置関係
となっている。
【0035】一方、ロータ側は、鉄製の回転子185
と、該回転子185の中心に前後方向に突設して固着さ
れる回転軸186から構成されている。回転軸186
は、前記軸受筒172の軸受孔173に貫通されて固定
子形成取付板171の外側に突出し、その後端部に形成
された固定溝187に固定ワッシャー192が係止され
て回転子185を回転自在に支持している。なお、回転
軸186には、円滑ワッシャー191が介装されて回転
子185の回転をよりスムーズならしめている。また、
回転子185は、円形状に設けられた前記固定子鉄心1
78a〜178dの直径よりもやや小さいな直径を有す
るように形成されると共に、中央固定子形成筒179の
巾寸法よりもやや小さい巾寸法を有するように構成され
ている。そして、回転子185の内側には、前記センサ
取付基板174に向って被検出部190が突設されてい
る。この被検出部190は、前記ドラムセンサ175に
よって検知され得るようにドラムセンサ175に対面す
る先端部に白色の色彩が施されている。また、回転軸1
86の先端部には、カット面189を有する出力軸18
8が固着され、この出力軸188に前記リール本体91
のD型固定凹部95が正確に嵌着されることになる。な
お、回転軸186及び出力軸188の回転子185に対
する取り付けは、以下のように行われる。即ち、回転軸
186と出力軸188とを除く他のすべての部品を組み
付けた状態で、一旦励磁して被検出部190によるドラ
ムセンサ175のリセット位置を検出し、その検出位置
を保持した状態でカット面189が所定の方向を向いた
状態で回転軸186を治具を用いて打ち込み、固定ワッ
シャー192で係止する。これにより、ドラムセンサ1
75とセンサ取付基板174との取付誤差、及びセンサ
取付基板174と固定子形成取付板171との取付誤差
を補正することができ、正確な位置で図柄を停止させる
ことができる。
【0036】上記のように構成されるステッピングモー
タ170は、いわゆる2相ユニポーラ駆動型のステッピ
ングモータを構成し、駆動パルスが送られると、「θ/
4」度(θ;固定子鉄心の歯のピッチ)づつ歩進される
ことになる。つまり、本実施形態においては、θ=36
0/45=8であるため、駆動パルス毎に2度づつ歩進
されることになる。また、上記したステッピングモータ
170においては、ドラムセンサ175と被検出部19
0とがステッピングモータ170の内部、つまり、固定
子形成取付板171、中央固定子形成筒179、及び固
定子形成蓋板183で構成される空間内に設けられてい
るため、特にドラムセンサ175に埃等が付着して検出
不良を起すという事態を防止することができ、長期間に
亘って安定した検出動作を確保することができる。ま
た、被検出部190がステッピングモータ170の回転
側の回転子185に設けられているので、従来のよう
に、合成樹脂によって成型される回転ドラムに被検出部
が設けられているものに比較して、被検出部190とド
ラムセンサ175との相対的な位置関係が長期間に亘っ
て正確に保持され、これによっても、長期間に亘って安
定した検出動作を確保することができる。
【0037】以上、回転ドラム装置90の構成について
説明してきたが、リール本体91を駆動部130に固着
したときには、図3に示すように、リール本体91がス
テッピングモータ170及び照射装置155を完全に内
部に含んだ状態となり、その状態で複数の回転ドラム装
置90をドラム装置収納体71内に並列状に設置して、
3列からなる可変表示装置30を構成することができ
る。
【0038】なお、以上説明した可変表示装置30や可
変入賞球装置6等の遊技盤1に設けられる遊技装置の遊
技動作は、図20に示す制御回路によって制御される。
図20は、遊技動作を制御する制御回路のブロック図で
ある。これについて簡単に説明すると、MPU、RO
M、RAM、入出力回路を含む基本回路200によって
制御される。しかして、基本回路200は、入力回路2
04を介して入賞玉検出器11、特定玉検出器10、始
動入賞玉検出器5、及び複数のドラムセンサ175から
の検出信号が入力され、アドレスデコード回路205か
ら基本回路200にチップセレクト信号が与えられる。
また、電源投入時に初期リセット回路206から基本回
路200にリセット信号が与えられ、所定時間毎に定期
リセット回路207から基本回路200に定期リセット
信号が与えられる。
【0039】一方、基本回路200からは、以下の装置
及び回路に制御信号が与えられる。即ち、音回路208
を介してスピーカに音声信号が与えられ、また、基本回
路200からは、外部に大当り情報信号を出力する大当
り情報回路209に駆動信号が与えられる。また、モー
タ回路201を介して複数のドラムモータ170(ステ
ッピングモータ)に駆動信号が与えられ、セグメントL
ED回路202を介して開成回数表示器39、始動記憶
表示LED48、入賞個数表示器12、V表示LED1
3、及び飾りLED40に表示制御信号が与えられ、ラ
ンプ・ソレノイド回路203を介してドラムランプ15
7、風車ランプ15a,15b及びサイドランプ19
a,19b等の飾りランプ、及び開閉板用ソレノイド9
に駆動信号が送られる。なお、上記した装置や回路に
は、電源回路210から各種の電圧を有する電力が供給
されている。
【0040】以上、実施形態に係る可変表示装置30の
構成及び作用について説明してきたが、本実施形態によ
れば、リール本体91とステッピングモータ170とが
固定される固定板131には、ステッピングモータ17
0及び照射装置155からの配線が接続されるコネクタ
139が設けられ、一方、固定板131を支持固定し且
つリール本体91を収納するドラム装置収納体71に
は、コネクタ86が設けられているので、固定板131
を収納体71に支持固定するだけで、コネクタ139と
コネクタ86とが連結されるため、配線の接続作業を特
別に行う必要はなく、また、配線を傷付けることもな
い。
【0041】なお、上記した可変表示装置30において
は、回転体としてドラム状のリール本体91を示した
が、無端ベルトを回転するものや円盤状の回転体でも良
い。また、上記した実施形態においては、固定板131
側に設けられる電気的駆動源としてステッピングモータ
170及び照射装置155を示したが、少なくとも回転
体を回転駆動せしめる電気的駆動源(通常のモータも含
む)を含んでいれば良いが、他の電気的駆動源(例え
ば、表示用の表示器)を含んでいても良い。また、上記
した実施形態においては、固定板131として、金属製
の板材を示したが、例えば、プリント配線基板150を
固定板として使用し、該プリント配線基板150に直接
ステッピングモータ170をコネクタで接続固定するも
のでも良い。この場合には、プリント配線基板の放熱効
果を高めるために、その余白部に配線と同時に放熱用金
属メッキを施せば良い。更に、可変表示装置が適用され
る遊技機として、パチンコ遊技機を示したが、他の遊技
機、例えば、アレンジ式パチンコ遊技機やスロットマシ
ン等であっても良い。
【0042】
【発明の効果】以上、説明したところから明らかなよう
に、本発明においては、回転体と電気的駆動源とが固定
される固定部材には、電気的駆動源からの配線が接続さ
れる第1接続端子が設けられ、一方、固定部材を支持固
定し且つ回転体を収納する収納体には、第2接続端子が
設けられているので、固定部材を収納体に支持固定する
だけで、第1接続端子と第2接続端子とが連結されるた
め、配線の接続作業を特別に行う必要はなく、また、配
線を傷付けることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】可変表示装置を構成し且つドラム装置収納体と
回転ドラム装置とからなる駆動装置部の正面から見た分
解斜視図である。
【図2】駆動装置部の背面から見た斜視図である。
【図3】回転ドラム装置を構成するリール本体の側方正
面図と部分断面図と部分正面図である。
【図4】リール本体の側方断面図である。
【図5】リール本体の表面に施される転写シートの拡大
断面図である。
【図6】転写シートを転写する転写機の概略図である。
【図7】回転ドラム装置を構成する駆動部の分解斜視図
である。
【図8】回転ドラム装置に設けられる照射装置の正面図
である。
【図9】回転ドラム装置に設けられる照射装置の側面図
である。
【図10】回転ドラム装置に設けられるステッピングモ
ータの分解斜視図である。
【図11】ステッピングモータの部分破断正面図であ
る。
【図12】ステッピングモータの断面図である。
【図13】可変表示装置を構成する取付基板の正面図で
ある。
【図14】取付基板の分解斜視図である。
【図15】取付基板に含まれるドラム透明カバーの正面
図である。
【図16】ドラム透明カバーの断面図と部分拡大断面図
である。
【図17】ドラム透明カバーの表面に施される転写シー
トの拡大断面図である。
【図18】転写シートを転写するインモールド成型機の
概略図である。
【図19】実施形態に係る可変表示装置が適用される遊
技機の一例としてのパチンコ遊技機の遊技盤の正面図で
ある。
【図20】遊技動作を制御する制御回路のブロック図で
ある。
【符号の説明】
30 可変表示装置 70 駆動装置部 71 ドラム装置収納体 73 案内溝 83 プリント配線基板 86 コネクタ(第2接続端子) 90 回転ドラム装置 91 リール本体 130 駆動部 131 固定板(固定部材) 138 配線基板 139 コネクタ(第1接続端子) 154 集合配線 155 照射装置 157 発光源 170 ステッピングモータ
【手続補正書】
【提出日】平成12年11月1日(2000.11.
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 遊技機の可変表示装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、その表示面に複数
の識別情報が形成された回転体を電気的駆動源によって
回転せしめ且つ発光源によって前記識別情報を照射す
遊技機の可変表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】その表示面に複数の識別情報が形成され
た回転体を備えた遊技機の可変表示装置においては、従
来、回転体をステッピングモータの出力軸に固定し、そ
のステッピングモータを平板状の固定板に固定した回転
体ユニットを前面が開放した収納箱体に支持固定するこ
とにより構成されていた。また、回転体ユニットには、
裏面から識別情報を照射する発光源も設けられていた。
そして、この場合、回転体ユニットに設けられるステッ
ピングモータからの配線及び発光源からの配線は、収納
箱体の裏面に形成される配線引出孔からそれぞれ別々に
外部に引き出した後に、所定の中継端子基板又はコント
ロール基板に接続されるようになっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このため、回転体ユニ
ットを収納箱体に支持固定する際に、配線の引出し作業
に手間がかかるという欠点があり、また、場合によって
は、配線を傷付けるという問題があった。本発明は、上
記した事情に鑑みなされたもので、その目的とするとこ
ろは、回転体を回転する電気的駆動源からの配線を傷付
けることなく簡単に処理することができる遊技機の可変
表示装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明においては、その表示面に複数の識別情
報が形成された回転体を電気的駆動源によって回転せし
且つ発光源によって前記識別情報を照射する遊技機の
可変表示装置において、該可変表示装置は、前記回転体
前記電気的駆動源と前記発光源とが固定される固定部
材と、該固定部材を支持固定し且つ前記回転体を収納す
る収納体と、を含み、前記固定部材に少なくとも前記電
気的駆動源からの電気的駆動源配線が接続される第1の
コネクタと、該第1のコネクタからの電気的駆動源配線
及び前記発光源からの発光源配線が集合される第2のコ
ネクタと、を設けたことを特徴とするものである。
【0005】
【作用】電気的駆動源からの電気的駆動源配線が第1の
コネクタに接続され、また、電気的駆動源と発光源から
の配線が第2のコネクタに集合されるため、電気的駆動
源からの配線がまずコネクタ接続されてから、電気的駆
動源と発光源の配線が1つに纏められて外部と接続でき
るので、配線の接続作業を容易に行うことができ、ま
た、配線を傷付けることも少ない。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施形態について説明する。まず、図19を参照して、
実施形態に係る弾球遊技機の一例としてのパチンコ遊技
機の遊技盤1の構成について説明する。図19は、遊技
盤1の拡大正面図である。図において、遊技盤1の表面
には、発射された打玉を誘導するための誘導レール2が
ほぼ円状に植立され、該誘導レール2で区画された領域
が遊技領域3を構成している。遊技領域3のほぼ中央上
部には、複数(3つ)の回転体としてのリール本体91
を有する可変表示装置30が配置されている。可変表示
装置30は、本実施形態の要部を構成するものであり、
その詳細な構成は、後に詳述する。
【0007】可変表示装置30の下方には、前記リール
本体91の回転を許容する始動入賞口4a,4bが設け
られている。この始動入賞口4a,4bに入賞した入賞
玉は、遊技盤1の裏面に導かれて始動入賞玉検出器5に
よって検出される。なお、始動入賞口4a,4bへの入
賞に基づく可変表示装置30の回転は、所定回数(例え
ば、4回)記憶され、その旨が可変表示装置30に設け
られる始動入賞記憶表示器48によって表示されるよう
になっている。
【0008】前記可変表示装置30の下方に入賞領域7
を有する可変入賞球装置6が設けられている。可変入賞
球装置6は、前記遊技盤1に取り付けられる取付基板を
有し、その取付基板の上部に長方形状の入賞領域7が開
設されている。この入賞領域7には、下端両サイドを軸
支して、取付基板に対して垂直方向に開閉自在とされる
開閉板8によって塞がれている。この開閉板8は、開閉
板用ソレノイド9によって開閉制御され、開成中には、
遊技盤1の表面を落下する打玉を受止めて入賞領域7に
導き入賞玉とする。また、入賞領域7の内部は、2つに
区画され、その右側に特定入賞口が設定され、左側に通
常入賞口が設定される。特定入賞口には、特定玉検出器
10が設けられ、また、通常入賞口に入賞した打玉を検
出する入賞玉検出器11も設けられている。この特定玉
検出器10及び入賞玉検出器11で検出された打玉数
は、入賞領域7の下方に設けられる入賞個数表示器12
に表示される。また、入賞個数表示器12の左右には、
前記特定入賞口に入賞して特定玉検出器10をONした
ときに、継続権が成立した旨を報知するV表示LED1
3が設けられている。更に、可変入賞球装置6の取付基
板の左右部には、通常の入賞口14a,14bが一体的
に形成されている。
【0009】しかして、上記のように構成される可変入
賞球装置6は、以下のように作動する。即ち、打玉がい
ずれかの始動入賞口4a,4bに入賞して始動入賞玉検
出器5をONさせると、可変表示装置30のリール本体
91が回転を開始し、一定時間(例えば、5秒)が経過
すると、左側のリール本体91から順次停止され、すべ
てのリール本体91の停止時の識別情報の組み合せが所
定の表示態様となったときに特定遊技状態となる。そし
て、この特定遊技状態においては、可変入賞球装置6の
開閉板8が所定期間(例えば、20秒経過するまで、あ
るいは10個の入賞玉が発生するまで)開放するように
設定され、その開放している間遊技盤1の表面を落下す
る打玉を受止めるようになっている。そして、入賞領域
7内に設けられた特定入賞口に入賞すると、再度上記し
た開放状態を繰り返し、特定入賞口に入賞玉が発生する
毎に開放状態を最高16回繰り返すことができるように
なっている。
【0010】更に、遊技盤1の表面には、前記可変表示
装置30の上部左右側方に風車ランプ15a,15bが
設けられ、下部側方に通過口16a,16bと該通過口
16a,16bに連続する通常の入賞口17a,17b
とが設けられている。通過口16a,16bは、遊技領
域3を落下する打玉が単に通過するもので、その通過し
た打玉を下部の入賞口17a,17bに導く。入賞口1
7a,17bは、受け入れた打玉を左右に揺動させた
後、玉入口18a,18bから遊技盤1の裏面に誘導し
て入賞玉とするものである。また、前記風車ランプ15
a,15bは、前記特定遊技状態時や始動入賞時等に点
灯又は点滅してその旨を報知するものであり、同様な機
能を有するものとして、遊技領域3の左右にサイドラン
プ19a,19bが設けられている。なお、遊技領域3
の入口部分の内側誘導レール2の上端には、遊技領域3
に到達した打玉が逆流しないようにするため、逆流防止
装置20が取り付けられている。また、遊技盤1の表面
の最下方には、上記したいずれの入賞領域にも入賞しな
かった打玉が遊技盤1の後方に導かれるアウト口21が
設けられている。
【0011】次に、本実施形態の要部を構成する可変表
示装置30の構成について図1乃至図18を参照して説
明する。可変表示装置30は、前記遊技盤1の表面に取
り付けられる取付基板31と、遊技盤1の裏面に取り付
けられる回転ドラム装置90を含む駆動装置部70とに
分けられる。そこで、まず遊技盤1の表面に取り付けら
れる取付基板31の構成について図13乃至図18を参
照して説明する。図13は、取付基板31の正面図であ
り、図14は、取付基板31の分解斜視図であり、図1
5は、取付基板31に取り付けられるドラム透明カバー
51の正面図であり、図16は、ドラム透明カバー51
の断面図と部分拡大図である。
【0012】取付基板31には、長方形状の窓開口32
が開設され、該窓開口32の上部左右に障害突片33が
突設されている。この障害突片33の中央に通常の入賞
口35が形成され、該入賞口35の前方に前面装飾板3
6と透明レンズ37が重複して覆っている。この前面装
飾板36及び透明レンズ37には、それぞれ窓36a,
37aが開設され、該窓36a,37aに前記可変入賞
球装置6の開閉板8の継続回数を表示する開成回数表示
器39が臨むようになっている。この開成回数表示器3
9は、LED基板38に設けられて、取付基板31の後
方からビスで螺着される。なお、LED基板38には、
飾りLED40も設けられ、この飾りLED40も前記
窓36a,37aに臨むようになっている。このよう
に、障害突片33の下部には、熱を発生する開成回数表
示器39や飾りLED40が設けられるので、障害突片
33のほぼ中央には、放熱穴34が形成されている。
【0013】また、取付基板31の窓開口32の上部偶
角部には、障害部材41a,41bがビスにて螺着さ
れ、窓開口32の下部偶角部にも、玉誘導部材42a,
42bがビスにて螺着されている。障害部材41a,4
1bは、遊技領域3を落下する打玉が後述するドラム透
明カバー51に直接衝突するのを避けるために設けられ
るものであり、玉誘導部材42a,42bは、遊技領域
3を落下する打玉の一部を受け止めて一旦後方の転動面
43a,43bに導きその後側方に誘導して後述する透
明ランプカバー45から前方に落下させるものである。
また、窓開口32には、後に詳述するように形成された
ドラム透明カバー51が取り付けられるようになってい
る。このドラム透明カバー51は、3つのリール本体9
1の表面に描かれた識別情報(図柄)が3つ分見えるよ
うな大きさに選ばれている。なお、識別情報がより大き
く見えるようにドラム透明カバー51をレンズ状に形成
しても良い。
【0014】更に、取付基板31の下部には、係合溝4
4a,44b(44bは、図示されない)が形成され、
該係合溝44a,44b部分に前記始動入賞記憶表示器
48が取り付けられるようになっている。具体的には、
LED基板47に設けられる始動入賞記憶表示器48が
前面レンズカバー49とホルダー50とにより、その前
方を被覆されると共に、その全体が透明ランプカバー4
5に収納され、透明ランプカバー45の左右に突設され
た係合凸部46a,46bを前記係合溝44a,44b
に挿入して取り付け、その後、LED基板47、前面レ
ンズカバー49及びホルダー50の両端をビスで取付基
板31の裏面に螺着することにより、取り付けられる。
【0015】ところで、取付基板31の窓開口32に臨
むように取り付けられるドラム透明カバー51は、図1
5及び図16に示すように、その表面側に転写によって
所定の図柄が印刷されている。本実施形態の場合には、
転写層52による図柄として、複数のリール本体91部
分を透視し得る透明図柄部53a〜53c(透明度が高
い)と、該透明図柄部53a〜53cを除く装飾図柄部
54(透明度が低い)と、各リール本体91に形成され
る3つの図柄の組合せ当りラインを表示する当りライン
図柄部(符号なし)と、が含まれている。また、転写層
52は、図16(B)に示すように、離型保護層55と
図柄層56と接着剤層57とからなり、接着剤層57が
ドラム透明カバー51の表面に接着されて所定の図柄が
得られる。また、本実施形態におけるドラム透明カバー
51は、図16(A)に示すように、周辺部に対してそ
の中央部分が前方に膨出した形状となっているが、その
膨出部の立ち上がり部が適度な曲率を有するアール処理
51aが施されている。このような処理を施すことによ
り、次に説明するインモールド成型による転写処理時に
転写シートの破れによる柄抜けやしわが生じない美麗な
転写図柄を得ることができる。なお、ドラム透明カバー
51の表面のほぼ全域に上記したような転写層52が形
成されることにより、打玉の衝撃からドラム透明カバー
51を保護して、汚れや傷が付きにくいという効果を奏
することができる。
【0016】上記したドラム透明カバー51への転写印
刷は、図17に示すような転写シート60を図18に示
すようなインモールド成型機61によって行われる。こ
れについて簡単に説明すると、図17は、転写シート6
0の拡大断面図であり、図18は、インモールド成型機
61の概略図である。図において、転写シート60は、
前記した離型保護層55と図柄層56と接着剤層57と
からなる転写層52を融着防止層58を介して基本シー
ト59上に積層されることにより形成される。このよう
に形成された転写シート60をインモールド成型機61
の可動型62と固定型63との間に通してフィルムクラ
ンプ67で固定し、その後、可動型62を移動して金型
を閉じ、成型品(ドラム透明カバー51)のキャビティ
65内に樹脂を射出して成型品の形成と同時に成型品の
表面に転写シート60を密着させる。その後、基本シー
ト59を剥して転写層52を成型品の表面に残して転写
印刷が完了する。なお、図18における金型のパーティ
ング面64に形成される凸部66は、キャビティ65の
周辺部に形成されて、樹脂の射出時にキャビティ65内
の空気を外部に逃がすために設けられるものである。こ
れにより、美麗な転写図柄を得ることができる。
【0017】次に、可変表示装置30の一方の構成要素
である駆動装置部70の構成について図1乃至図12を
参照して説明する。駆動装置部70は、図1に示すよう
に、ドラム装置収納体71と回転ドラム装置90とから
構成される。そこで、まず、ドラム装置収納体71につ
いて図1及び図2を参照して説明する。図1は、駆動装
置部70の正面から見た分解斜視図であり、図2は、駆
動装置部70の背面から見た斜視図である。
【0018】図において、回転ドラム装置90を収納す
るドラム装置収納体71は、前方が開放した箱状に形成
され、その前方の開口72から3つの回転ドラム装置9
0を挿入支持することができるようになっている。具体
的には、ドラム装置収容体71の上下には、各回転ドラ
ム装置90に対応するように複数の案内溝73が形成さ
れている。この案内溝73は、一対の案内突片74によ
って形成されるものであるが、その案内突片74の幅
は、図1に示すように、前端の幅L1に対し後端の幅L
2がL1>L2となるように形成され、しかも後端に向
かってテーパー状(側方から見て)に形成されている。
また、各案内溝73の前端縁には、位置決め凹部75が
形成され、回転ドラム装置90の固定板131の前端上
下に形成される後述する位置決め凸部132が係合する
ようになっている。
【0019】また、ドラム装置収納体71の開口上下に
は、止着片77と係止片76とが設けられている。止着
片77及び係止片76は、共にドラム装置収納体71の
後端からその上面に沿って延設される金属性の板片を曲
折して形成され、図2に示すように、前記遊技盤1の裏
面に止着される額縁状の取着板78に形成される取着片
80及びフック受部79にそれぞれ対応するものであ
る。即ち、取着板78は、その両端縁に形成された複数
の取付穴81にビスを螺着することにより、遊技盤1の
裏面に止着され、その止着された取着板78のフック受
部79に係止片76を差し込み、その後、止着片77と
取着片80とを当接させてビスで螺着することにより、
回転ドラム装置90を内蔵したドラム装置収納体71を
遊技盤1の裏面に取り付けることができる。なお、取着
板78の前面には、前記取付基板31も取り付けられる
ようになっており、このため、取着板78の左右中央に
は、取付基板31との位置決めを行う位置決め穴82が
形成されている。
【0020】一方、ドラム装置収納体71の裏面には、
プリント配線基板83が取り付けられている。具体的に
は、図2に示すように、プリント配線基板83の一側上
下を押え部材84に係止させ、他側の中央を止着ビス8
5で固定することにより取り付けられている。また、こ
のプリント配線基板83には、その前方側に各回転ドラ
ム装置90に対応するコネクタ86が植立され、その後
面側に図示しないコントロール基板と接続するための基
板接続コネクタ87が植立されている。コネクタ86
は、本実施形態の要部の第2接続端子を構成するもので
あり、後述するコネクタ139が連結されるものであ
る。また、プリント配線基板83のコネクタ86の下部
には、後述する固定板131の取着穴134にビス止め
する際にドライバを挿入するための操作穴88が形成さ
れている。なお、プリント配線基板83は、ドラム装置
収納体71の後端縁よりも内側に入った位置で取り付け
られ、これにより、プリント配線基板83が保護される
ようになっている。
【0021】上記のように構成されるドラム装置収納体
71に回転ドラム装置90を支持固定するためには、回
転ドラム装置90のリール本体91及びステッピングモ
ータ170が設けられる固定板131を案内溝73に沿
って後方へ押し込む。この際、案内溝73の幅L1が広
く且つ上下の間隔も固定板131の後端縁の高さよりも
大きいため初期の段階で固定板131を案内溝73にス
ムーズに挿入することができると共に、案内溝73のテ
ーパー形状によりその後の押し込み動作もスムーズに行
われる。また、固定板131を最後まで押し込んだとき
には、回転ドラム装置90側に設けられるコネクタ13
9(第1接続端子)が自然にプリント配線基板83に植
立されるコネクタ86に連結される。これにより、回転
ドラム装置90に設けられるステッピングモータ170
及び照射装置155への電気的な接続作業が完了する。
即ち、本実施形態においては、リール本体91とステッ
ピングモータ170とが固定される固定板131には、
ステッピングモータ170及び照射装置155からの配
線が接続されるコネクタ139が設けられ、一方、固定
板131を支持固定し且つリール本体91を収納するド
ラム装置収納体71には、コネクタ86が設けられてい
るので、固定板131を収納体71に支持固定するだけ
で、コネクタ139とコネクタ86とが連結されるた
め、配線の接続作業を特別に行う必要はなく、また、配
線を傷付けることもない。
【0022】次に、上記したドラム装置収納体71に収
納される回転ドラム装置90について、図1、図3乃至
図12を参照して説明する。回転ドラム装置90は、図
1に示すように、リール本体91と該リール本体91を
回転駆動する駆動部130とから構成される。そこで、
まずリール本体91の構成について、図3乃至図6を参
照して説明する。図3は、リール本体91の側方正面図
であり、図4は、リール本体91の側方断面図であり、
図5は、リール本体91の図柄表示面92に転写される
転写シート111の拡大断面図であり、図6は、転写シ
ート111を転写する転写機112の概略図である。
【0023】リール本体91は、図3(A)及び図4に
示すように、複数の識別情報(図柄)が形成される筒状
の図柄表示面92と、該図柄表示面92の一端面側から
図柄表示面92の幅寸法のほぼ中心に位置する中心軸部
94に向って六角対角線状に形成されるリールフレーム
93とから構成されている。中心軸部94には、断面
「D」字状のD型固定凹部95が形成されると共に、そ
のD型固定凹部95の中心に止め穴96が穿設されてい
る。このD型固定凹部95には、後述するステッピング
モータ170の出力軸188が所定の位置関係で嵌入さ
れるようになっている。また、リールフレーム93と図
柄表示面92との内側の接続部及びリールフレーム93
と中心軸部94との外側の接続部には、補強リブ97が
形成され、合成樹脂で形成される図柄表示面92の剛性
を強めている。この剛性強化のため、リールフレーム9
3自体の断面形状が図3(B)に示すように、円弧状に
形成されると共に、図4に示すように、第1屈曲部98
と第2屈曲部99とにより、段差状に形成して、剛性を
高めている。また、6本あるリールフレーム93のうち
の1つのリールフレーム93の図柄表示面92寄りに
は、図柄表示面92に図柄を転写する際の基準となる基
準穴100(基準穴100でなくても、基準突起等の他
の位置決め手段でもよい)が形成されると共に、転写図
柄に代えて図柄シールを図柄表示面92に貼付する場合
(例えば、発光源を内蔵しない可変表示装置で使用する
場合)に、その基準となるシール貼付基準位置101が
リール本体外周部側面に形成されている。なお、図3
(B)は、(A)のa−a線で切断した断面図であり、
図3(C)は、(A)のb部の拡大図であり、図3
(D)は、(A)の矢印c方向から見た図柄表示面92
の部分正面図である。
【0024】ところで、リール本体91の図柄表示面9
2には、図3(C)に示すように、図柄層103と接着
剤層104とからなる転写層102によって所定の図
柄、例えば、図3(D)に示す、当り図柄105や外れ
図柄106が形成されている。この当り図柄105や外
れ図柄106は、透過性の高い顔料を使用し、当り図柄
105と外れ図柄106以外の余白部107には、それ
よりも透過性の低い顔料を使用して図柄層103を構成
する。なお、本実施形態における当り図柄105と余白
部107との境界及び外れ図柄106と余白部107と
の境界には、金属光沢部108で縁取りされている。こ
の金属光沢部108は、図柄層103に金属光沢層を含
ましめて形成される。
【0025】リール本体91の図柄表示面92への転写
印刷は、図5に示すような転写シート111を図6に示
すような転写機112によって行われる。これについて
簡単に説明すると、図5は、転写シート111の拡大断
面図であり、図6は、転写機112の概略図である。図
において、転写シート111は、前記した図柄層103
と接着剤層104とからなる転写層102を剥離層10
9を介して基本シート110上に積層されることにより
形成される。このように形成された転写シート111を
転写機112の転写シート送り装置116間に差し渡
し、一方、転写機112の下方に設けられる被転写体規
制部材117に被転写体であるリール本体91を中心部
の中心軸部94と外周部の基準穴100とで所定の位置
に精度良く固定する。なお、転写シート111も基本シ
ート110に形成された位置マーク(図示しない)を基
準として転写シート送り装置116間に差し渡される。
その状態でヒータ113によって加熱された加熱ロール
114がシリンダー115によって押し下げられて転写
シート111とリール本体91の図柄表示面92とが密
着押圧され、その状態でリミットスイッチ121により
下限が検出されると、切欠部119が形成された円盤1
18が図示しないモータによって回転せしめられ、該回
転がベルトによって被転写体規制部材117に伝達さ
れ、それと同期して転写シート送り装置116も図示し
ないモータによって回転されて転写シート111を移動
させる。そして、円盤118の切欠部119がセンサー
120によって検出されることにより、円盤118及び
転写シート送り装置116を駆動しているモータの回転
が停止されると同時にシリンダー115が上昇せしめら
れ、これによって転写シート111の図柄がリール本体
91の図柄表示面92に転写される。なお、転写された
図柄の始端と終端との重合部102aは、図3(D)に
示すように僅かであり、その重合幅は、約1mm程度で
ある。
【0026】上記のようにして転写された図柄は、耐熱
性があり、このため、熱により図柄が剥れ落ちることが
なく、耐久性のあるリール本体91とすることができ
る。また、転写機112を使用して図柄を図柄表示面9
2に形成することができるので、リール本体91の製作
を容易にすることができ、その製作工程を自動化するこ
とができる。
【0027】次に、上記のように構成されるリール本体
91が取り付けられる駆動部130の構成について図7
乃至図12を参照して説明する。図7は、駆動部130
の分解斜視図であり、図8及び図9は、照射装置155
の正面図と側面図であり、図10は、ステッピングモー
タ170の分解斜視図であり、図11は、ステッピング
モータ170の部分破断正面図であり、図12は、ステ
ッピングモータ170の断面図である。しかして、駆動
部130は、前記リール本体91を回転駆動するステッ
ピングモータ170と、該ステッピングモータ170を
固定する固定板131と、前記リール本体91の内側面
から光を照射する照射装置155と、から構成されてい
る。
【0028】まず、図7を参照して固定板131の構成
について説明する。固定板131には、その中央にステ
ッピングモータ170が固着されるが、そのステッピン
グモータ170の外周を覆うようにプリント配線基板1
50が固着されている。このプリント配線基板150に
は、照射装置155の後述する発光源157が植立され
ると共に、後述するモータ配線181が接続されるモー
タコネクタ152も植立され、さらにその後端にモータ
配線181と発光源配線とが集合されたコネクタ153
が植立されている。このコネクタ153は、集合配線1
54によって後述するコネクタ139に接続されてい
る。
【0029】また、固定板131の前端上下には、上下
方向に延設される位置決め凸部132が形成されると共
に、固定板131の後端には、取着穴134が形成され
た取付板面133が横方向に2つ突設されている。この
取付板面133は、前記ドラム装置収納体71の後面に
当接して、取着穴134にビス止めすることにより、回
転ドラム装置90をドラム装置収納体71に固定するも
のである。また、2つある取付板面133の上部の取付
板面133の上端は先方に向かって曲折され、その中央
に係止穴135が穿設されている。この係止穴135に
は、コネクタ139が植立される配線基板138の係合
凸部138aが挿入係合されるものである。配線基板1
38の上端は、固定板131の後端上部に形成される取
付突片136にビスで止着される基板取付金具137に
よって固定される。このように係止穴135と基板取付
金具137とによって堅固に止着される配線基板138
のコネクタ139は、前記集合配線154及びプリント
配線基板150を介してステッピングモータ170及び
照射装置155に電源を供給するものであると共に、前
記したように、固定板131を最後まで押し込んだとき
には、回転ドラム装置90側に設けられるコネクタ13
9が自然にドラム装置収納体71側のプリント配線基板
83に植立されるコネクタ86に連結されて、回転ドラ
ム装置90に設けられるステッピングモータ170及び
照射装置155への電気的な接続作業が完了する。
【0030】更に、固定板131には、その前端中央に
ランプ用逃げ開口140、その中央にモータ軸受逃げ開
口141及び配線逃げ開口142、その後方寄り上部に
コネクタ逃げ開口143及び配線逃げ開口147が開設
されている。ランプ用逃げ開口140及びコネクタ逃げ
開口143は、プリント配線基板150に植立される発
光源157及びコネクタ152、153の裏面に突出す
るピンを逃がすためのものであり、モータ軸受逃げ開口
141は、ステッピングモータ170の回転軸186の
後端部を逃がすためのものであり、配線逃げ開口142
は、ステッピングモータ170から導出される配線18
1の一部を逃がすためのものであり、配線逃げ開口14
7は、集合配線154を逃がすためのものである。とこ
ろで、コネクタ逃げ開口143と配線逃げ開口147と
の間には、配線引回し部144が差し渡されると共に、
配線逃げ開口147の末端部に配線押え部材145が差
し渡されるようになっている。これは、プリント配線基
板150のコネクタ153と配線基板138の裏面にハ
ンダ付けられた集合配線154を配線引回し部144の
裏側を通し、その後、配線押え部材145の一端を係合
穴146に差し込んで他端をビスで螺着して集合配線1
54を押え込むことにより、集合配線154がリール本
体91の回転の邪魔とならないようにするためである。
また、前記ランプ逃げ用開口140の上下には、次に説
明する照射装置155の反射収容部材156を位置決め
と止着をするための位置決め穴149と止着穴148と
が穿設されている。なお、固定板131は、金属製の平
板によって形成され、ステッピングモータ170によっ
て発生する熱を放熱する放熱板としての機能も有してい
る。
【0031】次に、図7乃至図9を参照して照射装置1
55の構成について説明する。照射装置155は、内部
が仕切板162によって複数(3つ)に区画された反射
収容部材156と、各区画空間でホルダー158によっ
て支持される発光源157とから構成される。発光源と
して、本実施形態においては、低電圧(20V)で点灯
可能な小型蛍光放電管を使用しており、これにより豆ラ
ンプより少ない発熱量でLEDよりも高い輝度を発生さ
せている。また、反射収容部材156の内周面は、金属
メッキ又は白色にして発光源157から発せられる光を
反射するようになっていると共に、図8に示すように、
その後面壁には、発光源157から発せられる熱を外部
に放熱する放熱穴159が形成されている。このよう
に、照射装置155の発光源157を高輝度で低熱量の
ものにし、且つ放熱穴159を形成したことにより、前
記リール本体91の転写図柄に対する熱の悪影響を低下
させることができ、この意味からも耐久性のある可変表
示装置とすることができる。なお、反射収容部材156
の上下端には、図9に示すように、前記プリント配線基
板150及び固定板131を貫通する位置決め突起16
0と、反射収容部材156を固定板131に止着する取
付穴161が形成されている。このため、プリント配線
基板150には、位置決め穴163と止着貫通穴164
(上方部だけ図示したが下方部にも形成されている)と
が穿設されている。
【0032】次に、前記リール本体91が固着されるス
テッピングモータ170の構成について図10乃至図1
2を参照して説明する。ステッピングモータ170は、
固定側(以下、ステータという)を構成する固定子形成
取付板171、中央固定子形成筒179、及び固定子形
成蓋板183と、回転側(以下、ロータという)を構成
する回転子185とから構成されている。まず、ステー
タ側の構成について説明すると、固定子形成取付板17
1は、その中央に軸受孔173が貫通形成された軸受筒
172が固着され、該軸受筒172にドーナツ状に形成
されたセンサ取付基板174が配置されている。センサ
取付基板174は、基準位置検出器としてのドラムセン
サ175と、該ドラムセンサ175の感度を調節する感
度調節器176と、それらを駆動する回路が設けられて
いる。本実施形態においては、ドラムセンサ175は、
反射型フォトセンサで構成されており、反射した光を検
知することにより出力信号を導出するようになってい
る。なお、ドラムセンサ175のセンサ取付基板174
上の位置は、後に詳述する被検出部190の回転軌跡上
の一点に対応する位置に設けられる。また、センサ取付
基板174は、ビスによって固定子形成取付板171に
止着されており、止着された状態で固定子形成取付板1
71の裏面から配線181が引き出されている。更に、
固定子形成取付板171には、多数(実施形態では、4
5本)の針状の固定子鉄心178aが内側に向って円形
状に突設形成されている。なお、固定子形成取付板17
1の上下には、ステッピングモータ170をビス(図示
しない)で固定板131に止着するための取付片177
a,177bが形成されている。
【0033】中央固定子形成筒179は、前後が開放し
た筒状に形成されると共に、その巾方向の中心部がドー
ナツ状に形成され、その中心の円周から前後両方向に前
記固定子鉄心178aと同数の針状の固定子鉄心178
b,178cが突設形成されている。そして、それぞれ
の固定子鉄心178b,178cの外周部に巻線コイル
180a,180bが配置される。また、中央固定子形
成筒179には、巻線コイル180a,180bから延
びる配線181を外側に引出す配線引出し部182a,
182b(ただし、182aは、図示せず)が形成され
ている。なお、中央固定子形成筒179は、その一側開
放端面に固定子形成取付板171を挿入して樫めること
により固定子形成取付板171に一体的に固着されるこ
とになる。また、巻線コイル180a,180bから延
びる配線181と前記センサ取付基板174から延びる
配線181とは、モータ配線181として前記プリント
配線基板150のモータコネクタ152に接続されてい
る。
【0034】固定子形成蓋板183は、前記固定子鉄心
178aと同数の針状の固定子鉄心178dが内側に向
って突設形成されると共に、その中心部に出力軸188
を貫通するための出力軸貫通穴184が開設されてい
る。この固定子形成蓋板183も中央固定子形成筒17
9の他側開放端面に挿入して樫めることにより中央固定
子形成筒179に固着されることになる。上記のように
して、固定子形成取付板171と中央固定子形成筒17
9と固定子形成蓋板183とが一体的に組み付けられた
とき、固定子鉄心178aと178b、固定子鉄心17
8cと178dとが相互に噛み合うような位置関係とな
り、しかも、4つの固定子鉄心178a〜178dの歯
が等間隔となるように位相をずらして配置した位置関係
となっている。
【0035】一方、ロータ側は、鉄製の回転子185
と、該回転子185の中心に前後方向に突設して固着さ
れる回転軸186から構成されている。回転軸186
は、前記軸受筒172の軸受孔173に貫通されて固定
子形成取付板171の外側に突出し、その後端部に形成
された固定溝187に固定ワッシャー192が係止され
て回転子185を回転自在に支持している。なお、回転
軸186には、円滑ワッシャー191が介装されて回転
子185の回転をよりスムーズならしめている。また、
回転子185は、円形状に設けられた前記固定子鉄心1
78a〜178dの直径よりもやや小さいな直径を有す
るように形成されると共に、中央固定子形成筒179の
巾寸法よりもやや小さい巾寸法を有するように構成され
ている。そして、回転子185の内側には、前記センサ
取付基板174に向って被検出部190が突設されてい
る。この被検出部190は、前記ドラムセンサ175に
よって検知され得るようにドラムセンサ175に対面す
る先端部に白色の色彩が施されている。また、回転軸1
86の先端部には、カット面189を有する出力軸18
8が固着され、この出力軸188に前記リール本体91
のD型固定凹部95が正確に嵌着されることになる。な
お、回転軸186及び出力軸188の回転子185に対
する取り付けは、以下のように行われる。即ち、回転軸
186と出力軸188とを除く他のすべての部品を組み
付けた状態で、一旦励磁して被検出部190によるドラ
ムセンサ175のリセット位置を検出し、その検出位置
を保持した状態でカット面189が所定の方向を向いた
状態で回転軸186を治具を用いて打ち込み、固定ワッ
シャー192で係止する。これにより、ドラムセンサ1
75とセンサ取付基板174との取付誤差、及びセンサ
取付基板174と固定子形成取付板171との取付誤差
を補正することができ、正確な位置で図柄を停止させる
ことができる。
【0036】上記のように構成されるステッピングモー
タ170は、いわゆる2相ユニポーラ駆動型のステッピ
ングモータを構成し、駆動パルスが送られると、「θ/
4」度(θ;固定子鉄心の歯のピッチ)づつ歩進される
ことになる。つまり、本実施形態においては、θ=36
0/45=8であるため、駆動パルス毎に2度づつ歩進
されることになる。また、上記したステッピングモータ
170においては、ドラムセンサ175と被検出部19
0とがステッピングモータ170の内部、つまり、固定
子形成取付板171、中央固定子形成筒179、及び固
定子形成蓋板183で構成される空間内に設けられてい
るため、特にドラムセンサ175に埃等が付着して検出
不良を起すという事態を防止することができ、長期間に
亘って安定した検出動作を確保することができる。ま
た、被検出部190がステッピングモータ170の回転
側の回転子185に設けられているので、従来のよう
に、合成樹脂によって成型される回転ドラムに被検出部
が設けられているものに比較して、被検出部190とド
ラムセンサ175との相対的な位置関係が長期間に亘っ
て正確に保持され、これによっても、長期間に亘って安
定した検出動作を確保することができる。
【0037】以上、回転ドラム装置90の構成について
説明してきたが、リール本体91を駆動部130に固着
したときには、図3に示すように、リール本体91がス
テッピングモータ170及び照射装置155を完全に内
部に含んだ状態となり、その状態で複数の回転ドラム装
置90をドラム装置収納体71内に並列状に設置して、
3列からなる可変表示装置30を構成することができ
る。
【0038】なお、以上説明した可変表示装置30や可
変入賞球装置6等の遊技盤1に設けられる遊技装置の遊
技動作は、図20に示す制御回路によって制御される。
図20は、遊技動作を制御する制御回路のブロック図で
ある。これについて簡単に説明すると、MPU、RO
M、RAM、入出力回路を含む基本回路200によって
制御される。しかして、基本回路200は、入力回路2
04を介して入賞玉検出器11、特定玉検出器10、始
動入賞玉検出器5、及び複数のドラムセンサ175から
の検出信号が入力され、アドレスデコード回路205か
ら基本回路200にチップセレクト信号が与えられる。
また、電源投入時に初期リセット回路206から基本回
路200にリセット信号が与えられ、所定時間毎に定期
リセット回路207から基本回路200に定期リセット
信号が与えられる。
【0039】一方、基本回路200からは、以下の装置
及び回路に制御信号が与えられる。即ち、音回路208
を介してスピーカに音声信号が与えられ、また、基本回
路200からは、外部に大当り情報信号を出力する大当
り情報回路209に駆動信号が与えられる。また、モー
タ回路201を介して複数のドラムモータ170(ステ
ッピングモータ)に駆動信号が与えられ、セグメントL
ED回路202を介して開成回数表示器39、始動記憶
表示LED48、入賞個数表示器12、V表示LED1
3、及び飾りLED40に表示制御信号が与えられ、ラ
ンプ・ソレノイド回路203を介してドラムランプ15
7、風車ランプ15a,15b及びサイドランプ19
a,19b等の飾りランプ、及び開閉板用ソレノイド9
に駆動信号が送られる。なお、上記した装置や回路に
は、電源回路210から各種の電圧を有する電力が供給
されている。
【0040】以上、実施形態に係る可変表示装置30の
構成及び作用について説明してきたが、本実施形態によ
れば、リール本体91とステッピングモータ170とが
固定される固定板131には、ステッピングモータ17
0及び照射装置155からの配線が接続されるコネクタ
139が設けられ、一方、固定板131を支持固定し且
つリール本体91を収納するドラム装置収納体71に
は、コネクタ86が設けられているので、固定板131
を収納体71に支持固定するだけで、コネクタ139と
コネクタ86とが連結されるため、配線の接続作業を特
別に行う必要はなく、また、配線を傷付けることもな
い。
【0041】なお、上記した可変表示装置30において
は、回転体としてドラム状のリール本体91を示した
が、無端ベルトを回転するものや円盤状の回転体でも良
い。また、上記した実施形態においては、固定板131
側に設けられる電気的駆動源としてステッピングモータ
170及び照射装置155を示したが、少なくとも回転
体を回転駆動せしめる電気的駆動源(通常のモータも含
む)を含んでいれば良いが、他の電気的駆動源(例え
ば、表示用の表示器)を含んでいても良い。また、上記
した実施形態においては、固定板131として、金属製
の板材を示したが、例えば、プリント配線基板150を
固定板として使用し、該プリント配線基板150に直接
ステッピングモータ170をコネクタで接続固定するも
のでも良い。この場合には、プリント配線基板の放熱効
果を高めるために、その余白部に配線と同時に放熱用金
属メッキを施せば良い。更に、可変表示装置が適用され
る遊技機として、パチンコ遊技機を示したが、他の遊技
機、例えば、アレンジ式パチンコ遊技機やスロットマシ
ン等であっても良い。
【0042】
【発明の効果】以上、説明したところから明らかなよう
に、本発明においては、電気的駆動源からの電気的駆動
源配線が第1のコネクタに接続され、また、電気的駆動
源と発光源からの配線が第2のコネクタに集合されるた
め、電気的駆動源からの配線がまずコネクタ接続されて
から、電気的駆動源と発光源の配線が1つに纏められて
外部と接続できるので、配線の接続作業を容易に行うこ
とができ、また、配線を傷付けることも少ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】可変表示装置を構成し且つドラム装置収納体と
回転ドラム装置とからなる駆動装置部の正面から見た分
解斜視図である。
【図2】駆動装置部の背面から見た斜視図である。
【図3】回転ドラム装置を構成するリール本体の側方正
面図と部分断面図と部分正面図である。
【図4】リール本体の側方断面図である。
【図5】リール本体の表面に施される転写シートの拡大
断面図である。
【図6】転写シートを転写する転写機の概略図である。
【図7】回転ドラム装置を構成する駆動部の分解斜視図
である。
【図8】回転ドラム装置に設けられる照射装置の正面図
である。
【図9】回転ドラム装置に設けられる照射装置の側面図
である。
【図10】回転ドラム装置に設けられるステッピングモ
ータの分解斜視図である。
【図11】ステッピングモータの部分破断正面図であ
る。
【図12】ステッピングモータの断面図である。
【図13】可変表示装置を構成する取付基板の正面図で
ある。
【図14】取付基板の分解斜視図である。
【図15】取付基板に含まれるドラム透明カバーの正面
図である。
【図16】ドラム透明カバーの断面図と部分拡大断面図
である。
【図17】ドラム透明カバーの表面に施される転写シー
トの拡大断面図である。
【図18】転写シートを転写するインモールド成型機の
概略図である。
【図19】実施形態に係る可変表示装置が適用される遊
技機の一例としてのパチンコ遊技機の遊技盤の正面図で
ある。
【図20】遊技動作を制御する制御回路のブロック図で
ある。
【符号の説明】 30 可変表示装置 70 駆動装置部 71 ドラム装置収納体 73 案内溝 83 プリント配線基板 86 コネクタ 90 回転ドラム装置 91 リール本体 130 駆動部 131 固定板(固定部材) 138 配線基板 139 コネクタ152 コネクタ(第1のコネクタ) 153 コネクタ(第2のコネクタ) 154 集合配線 155 照射装置 157 発光源 170 ステッピングモータ175 位置検出センサ 190 被検出部 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年11月1日(2000.11.
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 遊技機の可変表示装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、その表示面に複数
の識別情報が形成された回転体を電気的駆動源によって
回転せしめ且つ発光源によって前記識別情報を照射す
遊技機の可変表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】その表示面に複数の識別情報が形成され
た回転体を備えた遊技機の可変表示装置においては、従
来、回転体をステッピングモータの出力軸に固定し、そ
のステッピングモータを平板状の固定板に固定した回転
体ユニットを前面が開放した収納箱体に支持固定するこ
とにより構成されていた。また、回転体ユニットには、
裏面から識別情報を照射する発光源も設けられていた。
そして、この場合、回転体ユニットに設けられるステッ
ピングモータからの配線及び発光源からの配線は、収納
箱体の裏面に形成される配線引出孔からそれぞれ別々に
外部に引き出した後に、所定の中継端子基板又はコント
ロール基板に接続されるようになっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このため、回転体ユニ
ットを収納箱体に支持固定する際に、配線の引出し作業
に手間がかかるという欠点があり、また、場合によって
は、配線を傷付けるという問題があった。本発明は、上
記した事情に鑑みなされたもので、その目的とするとこ
ろは、回転体を回転する電気的駆動源からの配線を傷付
けることなく簡単に処理することができる遊技機の可変
表示装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明においては、その表示面に複数の識別情
報が形成された回転体を電気的駆動源によって回転せし
且つ発光源によって前記識別情報を照射する遊技機の
可変表示装置において、該可変表示装置は、前記回転体
前記電気的駆動源と前記発光源とが固定される固定部
材と、該固定部材を支持固定し且つ前記回転体を収納す
る収納体と、を含み、前記固定部材に少なくとも前記電
気的駆動源からの電気的駆動源配線が接続される第1の
コネクタと、該第1のコネクタからの電気的駆動源配線
及び前記発光源からの発光源配線が集合される第2のコ
ネクタと、を設けたことを特徴とするものである。
【0005】
【作用】電気的駆動源からの電気的駆動源配線が第1の
コネクタに接続され、また、電気的駆動源と発光源から
の配線が第2のコネクタに集合されるため、電気的駆動
源からの配線がまずコネクタ接続されてから、電気的駆
動源と発光源の配線が1つに纏められて外部と接続でき
るので、配線の接続作業を容易に行うことができ、ま
た、配線を傷付けることも少ない。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施形態について説明する。まず、図19を参照して、
実施形態に係る弾球遊技機の一例としてのパチンコ遊技
機の遊技盤1の構成について説明する。図19は、遊技
盤1の拡大正面図である。図において、遊技盤1の表面
には、発射された打玉を誘導するための誘導レール2が
ほぼ円状に植立され、該誘導レール2で区画された領域
が遊技領域3を構成している。遊技領域3のほぼ中央上
部には、複数(3つ)の回転体としてのリール本体91
を有する可変表示装置30が配置されている。可変表示
装置30は、本実施形態の要部を構成するものであり、
その詳細な構成は、後に詳述する。
【0007】可変表示装置30の下方には、前記リール
本体91の回転を許容する始動入賞口4a,4bが設け
られている。この始動入賞口4a,4bに入賞した入賞
玉は、遊技盤1の裏面に導かれて始動入賞玉検出器5に
よって検出される。なお、始動入賞口4a,4bへの入
賞に基づく可変表示装置30の回転は、所定回数(例え
ば、4回)記憶され、その旨が可変表示装置30に設け
られる始動入賞記憶表示器48によって表示されるよう
になっている。
【0008】前記可変表示装置30の下方に入賞領域7
を有する可変入賞球装置6が設けられている。可変入賞
球装置6は、前記遊技盤1に取り付けられる取付基板を
有し、その取付基板の上部に長方形状の入賞領域7が開
設されている。この入賞領域7には、下端両サイドを軸
支して、取付基板に対して垂直方向に開閉自在とされる
開閉板8によって塞がれている。この開閉板8は、開閉
板用ソレノイド9によって開閉制御され、開成中には、
遊技盤1の表面を落下する打玉を受止めて入賞領域7に
導き入賞玉とする。また、入賞領域7の内部は、2つに
区画され、その右側に特定入賞口が設定され、左側に通
常入賞口が設定される。特定入賞口には、特定玉検出器
10が設けられ、また、通常入賞口に入賞した打玉を検
出する入賞玉検出器11も設けられている。この特定玉
検出器10及び入賞玉検出器11で検出された打玉数
は、入賞領域7の下方に設けられる入賞個数表示器12
に表示される。また、入賞個数表示器12の左右には、
前記特定入賞口に入賞して特定玉検出器10をONした
ときに、継続権が成立した旨を報知するV表示LED1
3が設けられている。更に、可変入賞球装置6の取付基
板の左右部には、通常の入賞口14a,14bが一体的
に形成されている。
【0009】しかして、上記のように構成される可変入
賞球装置6は、以下のように作動する。即ち、打玉がい
ずれかの始動入賞口4a,4bに入賞して始動入賞玉検
出器5をONさせると、可変表示装置30のリール本体
91が回転を開始し、一定時間(例えば、5秒)が経過
すると、左側のリール本体91から順次停止され、すべ
てのリール本体91の停止時の識別情報の組み合せが所
定の表示態様となったときに特定遊技状態となる。そし
て、この特定遊技状態においては、可変入賞球装置6の
開閉板8が所定期間(例えば、20秒経過するまで、あ
るいは10個の入賞玉が発生するまで)開放するように
設定され、その開放している間遊技盤1の表面を落下す
る打玉を受止めるようになっている。そして、入賞領域
7内に設けられた特定入賞口に入賞すると、再度上記し
た開放状態を繰り返し、特定入賞口に入賞玉が発生する
毎に開放状態を最高16回繰り返すことができるように
なっている。
【0010】更に、遊技盤1の表面には、前記可変表示
装置30の上部左右側方に風車ランプ15a,15bが
設けられ、下部側方に通過口16a,16bと該通過口
16a,16bに連続する通常の入賞口17a,17b
とが設けられている。通過口16a,16bは、遊技領
域3を落下する打玉が単に通過するもので、その通過し
た打玉を下部の入賞口17a,17bに導く。入賞口1
7a,17bは、受け入れた打玉を左右に揺動させた
後、玉入口18a,18bから遊技盤1の裏面に誘導し
て入賞玉とするものである。また、前記風車ランプ15
a,15bは、前記特定遊技状態時や始動入賞時等に点
灯又は点滅してその旨を報知するものであり、同様な機
能を有するものとして、遊技領域3の左右にサイドラン
プ19a,19bが設けられている。なお、遊技領域3
の入口部分の内側誘導レール2の上端には、遊技領域3
に到達した打玉が逆流しないようにするため、逆流防止
装置20が取り付けられている。また、遊技盤1の表面
の最下方には、上記したいずれの入賞領域にも入賞しな
かった打玉が遊技盤1の後方に導かれるアウト口21が
設けられている。
【0011】次に、本実施形態の要部を構成する可変表
示装置30の構成について図1乃至図18を参照して説
明する。可変表示装置30は、前記遊技盤1の表面に取
り付けられる取付基板31と、遊技盤1の裏面に取り付
けられる回転ドラム装置90を含む駆動装置部70とに
分けられる。そこで、まず遊技盤1の表面に取り付けら
れる取付基板31の構成について図13乃至図18を参
照して説明する。図13は、取付基板31の正面図であ
り、図14は、取付基板31の分解斜視図であり、図1
5は、取付基板31に取り付けられるドラム透明カバー
51の正面図であり、図16は、ドラム透明カバー51
の断面図と部分拡大図である。
【0012】取付基板31には、長方形状の窓開口32
が開設され、該窓開口32の上部左右に障害突片33が
突設されている。この障害突片33の中央に通常の入賞
口35が形成され、該入賞口35の前方に前面装飾板3
6と透明レンズ37が重複して覆っている。この前面装
飾板36及び透明レンズ37には、それぞれ窓36a,
37aが開設され、該窓36a,37aに前記可変入賞
球装置6の開閉板8の継続回数を表示する開成回数表示
器39が臨むようになっている。この開成回数表示器3
9は、LED基板38に設けられて、取付基板31の後
方からビスで螺着される。なお、LED基板38には、
飾りLED40も設けられ、この飾りLED40も前記
窓36a,37aに臨むようになっている。このよう
に、障害突片33の下部には、熱を発生する開成回数表
示器39や飾りLED40が設けられるので、障害突片
33のほぼ中央には、放熱穴34が形成されている。
【0013】また、取付基板31の窓開口32の上部偶
角部には、障害部材41a,41bがビスにて螺着さ
れ、窓開口32の下部偶角部にも、玉誘導部材42a,
42bがビスにて螺着されている。障害部材41a,4
1bは、遊技領域3を落下する打玉が後述するドラム透
明カバー51に直接衝突するのを避けるために設けられ
るものであり、玉誘導部材42a,42bは、遊技領域
3を落下する打玉の一部を受け止めて一旦後方の転動面
43a,43bに導きその後側方に誘導して後述する透
明ランプカバー45から前方に落下させるものである。
また、窓開口32には、後に詳述するように形成された
ドラム透明カバー51が取り付けられるようになってい
る。このドラム透明カバー51は、3つのリール本体9
1の表面に描かれた識別情報(図柄)が3つ分見えるよ
うな大きさに選ばれている。なお、識別情報がより大き
く見えるようにドラム透明カバー51をレンズ状に形成
しても良い。
【0014】更に、取付基板31の下部には、係合溝4
4a,44b(44bは、図示されない)が形成され、
該係合溝44a,44b部分に前記始動入賞記憶表示器
48が取り付けられるようになっている。具体的には、
LED基板47に設けられる始動入賞記憶表示器48が
前面レンズカバー49とホルダー50とにより、その前
方を被覆されると共に、その全体が透明ランプカバー4
5に収納され、透明ランプカバー45の左右に突設され
た係合凸部46a,46bを前記係合溝44a,44b
に挿入して取り付け、その後、LED基板47、前面レ
ンズカバー49及びホルダー50の両端をビスで取付基
板31の裏面に螺着することにより、取り付けられる。
【0015】ところで、取付基板31の窓開口32に臨
むように取り付けられるドラム透明カバー51は、図1
5及び図16に示すように、その表面側に転写によって
所定の図柄が印刷されている。本実施形態の場合には、
転写層52による図柄として、複数のリール本体91部
分を透視し得る透明図柄部53a〜53c(透明度が高
い)と、該透明図柄部53a〜53cを除く装飾図柄部
54(透明度が低い)と、各リール本体91に形成され
る3つの図柄の組合せ当りラインを表示する当りライン
図柄部(符号なし)と、が含まれている。また、転写層
52は、図16(B)に示すように、離型保護層55と
図柄層56と接着剤層57とからなり、接着剤層57が
ドラム透明カバー51の表面に接着されて所定の図柄が
得られる。また、本実施形態におけるドラム透明カバー
51は、図16(A)に示すように、周辺部に対してそ
の中央部分が前方に膨出した形状となっているが、その
膨出部の立ち上がり部が適度な曲率を有するアール処理
51aが施されている。このような処理を施すことによ
り、次に説明するインモールド成型による転写処理時に
転写シートの破れによる柄抜けやしわが生じない美麗な
転写図柄を得ることができる。なお、ドラム透明カバー
51の表面のほぼ全域に上記したような転写層52が形
成されることにより、打玉の衝撃からドラム透明カバー
51を保護して、汚れや傷が付きにくいという効果を奏
することができる。
【0016】上記したドラム透明カバー51への転写印
刷は、図17に示すような転写シート60を図18に示
すようなインモールド成型機61によって行われる。こ
れについて簡単に説明すると、図17は、転写シート6
0の拡大断面図であり、図18は、インモールド成型機
61の概略図である。図において、転写シート60は、
前記した離型保護層55と図柄層56と接着剤層57と
からなる転写層52を融着防止層58を介して基本シー
ト59上に積層されることにより形成される。このよう
に形成された転写シート60をインモールド成型機61
の可動型62と固定型63との間に通してフィルムクラ
ンプ67で固定し、その後、可動型62を移動して金型
を閉じ、成型品(ドラム透明カバー51)のキャビティ
65内に樹脂を射出して成型品の形成と同時に成型品の
表面に転写シート60を密着させる。その後、基本シー
ト59を剥して転写層52を成型品の表面に残して転写
印刷が完了する。なお、図18における金型のパーティ
ング面64に形成される凸部66は、キャビティ65の
周辺部に形成されて、樹脂の射出時にキャビティ65内
の空気を外部に逃がすために設けられるものである。こ
れにより、美麗な転写図柄を得ることができる。
【0017】次に、可変表示装置30の一方の構成要素
である駆動装置部70の構成について図1乃至図12を
参照して説明する。駆動装置部70は、図1に示すよう
に、ドラム装置収納体71と回転ドラム装置90とから
構成される。そこで、まず、ドラム装置収納体71につ
いて図1及び図2を参照して説明する。図1は、駆動装
置部70の正面から見た分解斜視図であり、図2は、駆
動装置部70の背面から見た斜視図である。
【0018】図において、回転ドラム装置90を収納す
るドラム装置収納体71は、前方が開放した箱状に形成
され、その前方の開口72から3つの回転ドラム装置9
0を挿入支持することができるようになっている。具体
的には、ドラム装置収容体71の上下には、各回転ドラ
ム装置90に対応するように複数の案内溝73が形成さ
れている。この案内溝73は、一対の案内突片74によ
って形成されるものであるが、その案内突片74の幅
は、図1に示すように、前端の幅L1に対し後端の幅L
2がL1>L2となるように形成され、しかも後端に向
かってテーパー状(側方から見て)に形成されている。
また、各案内溝73の前端縁には、位置決め凹部75が
形成され、回転ドラム装置90の固定板131の前端上
下に形成される後述する位置決め凸部132が係合する
ようになっている。
【0019】また、ドラム装置収納体71の開口上下に
は、止着片77と係止片76とが設けられている。止着
片77及び係止片76は、共にドラム装置収納体71の
後端からその上面に沿って延設される金属性の板片を曲
折して形成され、図2に示すように、前記遊技盤1の裏
面に止着される額縁状の取着板78に形成される取着片
80及びフック受部79にそれぞれ対応するものであ
る。即ち、取着板78は、その両端縁に形成された複数
の取付穴81にビスを螺着することにより、遊技盤1の
裏面に止着され、その止着された取着板78のフック受
部79に係止片76を差し込み、その後、止着片77と
取着片80とを当接させてビスで螺着することにより、
回転ドラム装置90を内蔵したドラム装置収納体71を
遊技盤1の裏面に取り付けることができる。なお、取着
板78の前面には、前記取付基板31も取り付けられる
ようになっており、このため、取着板78の左右中央に
は、取付基板31との位置決めを行う位置決め穴82が
形成されている。
【0020】一方、ドラム装置収納体71の裏面には、
プリント配線基板83が取り付けられている。具体的に
は、図2に示すように、プリント配線基板83の一側上
下を押え部材84に係止させ、他側の中央を止着ビス8
5で固定することにより取り付けられている。また、こ
のプリント配線基板83には、その前方側に各回転ドラ
ム装置90に対応するコネクタ86が植立され、その後
面側に図示しないコントロール基板と接続するための基
板接続コネクタ87が植立されている。コネクタ86
は、本実施形態の要部の第2接続端子を構成するもので
あり、後述するコネクタ139が連結されるものであ
る。また、プリント配線基板83のコネクタ86の下部
には、後述する固定板131の取着穴134にビス止め
する際にドライバを挿入するための操作穴88が形成さ
れている。なお、プリント配線基板83は、ドラム装置
収納体71の後端縁よりも内側に入った位置で取り付け
られ、これにより、プリント配線基板83が保護される
ようになっている。
【0021】上記のように構成されるドラム装置収納体
71に回転ドラム装置90を支持固定するためには、回
転ドラム装置90のリール本体91及びステッピングモ
ータ170が設けられる固定板131を案内溝73に沿
って後方へ押し込む。この際、案内溝73の幅L1が広
く且つ上下の間隔も固定板131の後端縁の高さよりも
大きいため初期の段階で固定板131を案内溝73にス
ムーズに挿入することができると共に、案内溝73のテ
ーパー形状によりその後の押し込み動作もスムーズに行
われる。また、固定板131を最後まで押し込んだとき
には、回転ドラム装置90側に設けられるコネクタ13
9(第1接続端子)が自然にプリント配線基板83に植
立されるコネクタ86に連結される。これにより、回転
ドラム装置90に設けられるステッピングモータ170
及び照射装置155への電気的な接続作業が完了する。
即ち、本実施形態においては、リール本体91とステッ
ピングモータ170とが固定される固定板131には、
ステッピングモータ170及び照射装置155からの配
線が接続されるコネクタ139が設けられ、一方、固定
板131を支持固定し且つリール本体91を収納するド
ラム装置収納体71には、コネクタ86が設けられてい
るので、固定板131を収納体71に支持固定するだけ
で、コネクタ139とコネクタ86とが連結されるた
め、配線の接続作業を特別に行う必要はなく、また、配
線を傷付けることもない。
【0022】次に、上記したドラム装置収納体71に収
納される回転ドラム装置90について、図1、図3乃至
図12を参照して説明する。回転ドラム装置90は、図
1に示すように、リール本体91と該リール本体91を
回転駆動する駆動部130とから構成される。そこで、
まずリール本体91の構成について、図3乃至図6を参
照して説明する。図3は、リール本体91の側方正面図
であり、図4は、リール本体91の側方断面図であり、
図5は、リール本体91の図柄表示面92に転写される
転写シート111の拡大断面図であり、図6は、転写シ
ート111を転写する転写機112の概略図である。
【0023】リール本体91は、図3(A)及び図4に
示すように、複数の識別情報(図柄)が形成される筒状
の図柄表示面92と、該図柄表示面92の一端面側から
図柄表示面92の幅寸法のほぼ中心に位置する中心軸部
94に向って六角対角線状に形成されるリールフレーム
93とから構成されている。中心軸部94には、断面
「D」字状のD型固定凹部95が形成されると共に、そ
のD型固定凹部95の中心に止め穴96が穿設されてい
る。このD型固定凹部95には、後述するステッピング
モータ170の出力軸188が所定の位置関係で嵌入さ
れるようになっている。また、リールフレーム93と図
柄表示面92との内側の接続部及びリールフレーム93
と中心軸部94との外側の接続部には、補強リブ97が
形成され、合成樹脂で形成される図柄表示面92の剛性
を強めている。この剛性強化のため、リールフレーム9
3自体の断面形状が図3(B)に示すように、円弧状に
形成されると共に、図4に示すように、第1屈曲部98
と第2屈曲部99とにより、段差状に形成して、剛性を
高めている。また、6本あるリールフレーム93のうち
の1つのリールフレーム93の図柄表示面92寄りに
は、図柄表示面92に図柄を転写する際の基準となる基
準穴100(基準穴100でなくても、基準突起等の他
の位置決め手段でもよい)が形成されると共に、転写図
柄に代えて図柄シールを図柄表示面92に貼付する場合
(例えば、発光源を内蔵しない可変表示装置で使用する
場合)に、その基準となるシール貼付基準位置101が
リール本体外周部側面に形成されている。なお、図3
(B)は、(A)のa−a線で切断した断面図であり、
図3(C)は、(A)のb部の拡大図であり、図3
(D)は、(A)の矢印c方向から見た図柄表示面92
の部分正面図である。
【0024】ところで、リール本体91の図柄表示面9
2には、図3(C)に示すように、図柄層103と接着
剤層104とからなる転写層102によって所定の図
柄、例えば、図3(D)に示す、当り図柄105や外れ
図柄106が形成されている。この当り図柄105や外
れ図柄106は、透過性の高い顔料を使用し、当り図柄
105と外れ図柄106以外の余白部107には、それ
よりも透過性の低い顔料を使用して図柄層103を構成
する。なお、本実施形態における当り図柄105と余白
部107との境界及び外れ図柄106と余白部107と
の境界には、金属光沢部108で縁取りされている。こ
の金属光沢部108は、図柄層103に金属光沢層を含
ましめて形成される。
【0025】リール本体91の図柄表示面92への転写
印刷は、図5に示すような転写シート111を図6に示
すような転写機112によって行われる。これについて
簡単に説明すると、図5は、転写シート111の拡大断
面図であり、図6は、転写機112の概略図である。図
において、転写シート111は、前記した図柄層103
と接着剤層104とからなる転写層102を剥離層10
9を介して基本シート110上に積層されることにより
形成される。このように形成された転写シート111を
転写機112の転写シート送り装置116間に差し渡
し、一方、転写機112の下方に設けられる被転写体規
制部材117に被転写体であるリール本体91を中心部
の中心軸部94と外周部の基準穴100とで所定の位置
に精度良く固定する。なお、転写シート111も基本シ
ート110に形成された位置マーク(図示しない)を基
準として転写シート送り装置116間に差し渡される。
その状態でヒータ113によって加熱された加熱ロール
114がシリンダー115によって押し下げられて転写
シート111とリール本体91の図柄表示面92とが密
着押圧され、その状態でリミットスイッチ121により
下限が検出されると、切欠部119が形成された円盤1
18が図示しないモータによって回転せしめられ、該回
転がベルトによって被転写体規制部材117に伝達さ
れ、それと同期して転写シート送り装置116も図示し
ないモータによって回転されて転写シート111を移動
させる。そして、円盤118の切欠部119がセンサー
120によって検出されることにより、円盤118及び
転写シート送り装置116を駆動しているモータの回転
が停止されると同時にシリンダー115が上昇せしめら
れ、これによって転写シート111の図柄がリール本体
91の図柄表示面92に転写される。なお、転写された
図柄の始端と終端との重合部102aは、図3(D)に
示すように僅かであり、その重合幅は、約1mm程度で
ある。
【0026】上記のようにして転写された図柄は、耐熱
性があり、このため、熱により図柄が剥れ落ちることが
なく、耐久性のあるリール本体91とすることができ
る。また、転写機112を使用して図柄を図柄表示面9
2に形成することができるので、リール本体91の製作
を容易にすることができ、その製作工程を自動化するこ
とができる。
【0027】次に、上記のように構成されるリール本体
91が取り付けられる駆動部130の構成について図7
乃至図12を参照して説明する。図7は、駆動部130
の分解斜視図であり、図8及び図9は、照射装置155
の正面図と側面図であり、図10は、ステッピングモー
タ170の分解斜視図であり、図11は、ステッピング
モータ170の部分破断正面図であり、図12は、ステ
ッピングモータ170の断面図である。しかして、駆動
部130は、前記リール本体91を回転駆動するステッ
ピングモータ170と、該ステッピングモータ170を
固定する固定板131と、前記リール本体91の内側面
から光を照射する照射装置155と、から構成されてい
る。
【0028】まず、図7を参照して固定板131の構成
について説明する。固定板131には、その中央にステ
ッピングモータ170が固着されるが、そのステッピン
グモータ170の外周を覆うようにプリント配線基板1
50が固着されている。このプリント配線基板150に
は、照射装置155の後述する発光源157が植立され
ると共に、後述するモータ配線181が接続されるモー
タコネクタ152も植立され、さらにその後端にモータ
配線181と発光源配線とが集合されたコネクタ153
が植立されている。このコネクタ153は、集合配線1
54によって後述するコネクタ139に接続されてい
る。
【0029】また、固定板131の前端上下には、上下
方向に延設される位置決め凸部132が形成されると共
に、固定板131の後端には、取着穴134が形成され
た取付板面133が横方向に2つ突設されている。この
取付板面133は、前記ドラム装置収納体71の後面に
当接して、取着穴134にビス止めすることにより、回
転ドラム装置90をドラム装置収納体71に固定するも
のである。また、2つある取付板面133の上部の取付
板面133の上端は先方に向かって曲折され、その中央
に係止穴135が穿設されている。この係止穴135に
は、コネクタ139が植立される配線基板138の係合
凸部138aが挿入係合されるものである。配線基板1
38の上端は、固定板131の後端上部に形成される取
付突片136にビスで止着される基板取付金具137に
よって固定される。このように係止穴135と基板取付
金具137とによって堅固に止着される配線基板138
のコネクタ139は、前記集合配線154及びプリント
配線基板150を介してステッピングモータ170及び
照射装置155に電源を供給するものであると共に、前
記したように、固定板131を最後まで押し込んだとき
には、回転ドラム装置90側に設けられるコネクタ13
9が自然にドラム装置収納体71側のプリント配線基板
83に植立されるコネクタ86に連結されて、回転ドラ
ム装置90に設けられるステッピングモータ170及び
照射装置155への電気的な接続作業が完了する。
【0030】更に、固定板131には、その前端中央に
ランプ用逃げ開口140、その中央にモータ軸受逃げ開
口141及び配線逃げ開口142、その後方寄り上部に
コネクタ逃げ開口143及び配線逃げ開口147が開設
されている。ランプ用逃げ開口140及びコネクタ逃げ
開口143は、プリント配線基板150に植立される発
光源157及びコネクタ152、153の裏面に突出す
るピンを逃がすためのものであり、モータ軸受逃げ開口
141は、ステッピングモータ170の回転軸186の
後端部を逃がすためのものであり、配線逃げ開口142
は、ステッピングモータ170から導出される配線18
1の一部を逃がすためのものであり、配線逃げ開口14
7は、集合配線154を逃がすためのものである。とこ
ろで、コネクタ逃げ開口143と配線逃げ開口147と
の間には、配線引回し部144が差し渡されると共に、
配線逃げ開口147の末端部に配線押え部材145が差
し渡されるようになっている。これは、プリント配線基
板150のコネクタ153と配線基板138の裏面にハ
ンダ付けられた集合配線154を配線引回し部144の
裏側を通し、その後、配線押え部材145の一端を係合
穴146に差し込んで他端をビスで螺着して集合配線1
54を押え込むことにより、集合配線154がリール本
体91の回転の邪魔とならないようにするためである。
また、前記ランプ逃げ用開口140の上下には、次に説
明する照射装置155の反射収容部材156を位置決め
と止着をするための位置決め穴149と止着穴148と
が穿設されている。なお、固定板131は、金属製の平
板によって形成され、ステッピングモータ170によっ
て発生する熱を放熱する放熱板としての機能も有してい
る。
【0031】次に、図7乃至図9を参照して照射装置1
55の構成について説明する。照射装置155は、内部
が仕切板162によって複数(3つ)に区画された反射
収容部材156と、各区画空間でホルダー158によっ
て支持される発光源157とから構成される。発光源と
して、本実施形態においては、低電圧(20V)で点灯
可能な小型蛍光放電管を使用しており、これにより豆ラ
ンプより少ない発熱量でLEDよりも高い輝度を発生さ
せている。また、反射収容部材156の内周面は、金属
メッキ又は白色にして発光源157から発せられる光を
反射するようになっていると共に、図8に示すように、
その後面壁には、発光源157から発せられる熱を外部
に放熱する放熱穴159が形成されている。このよう
に、照射装置155の発光源157を高輝度で低熱量の
ものにし、且つ放熱穴159を形成したことにより、前
記リール本体91の転写図柄に対する熱の悪影響を低下
させることができ、この意味からも耐久性のある可変表
示装置とすることができる。なお、反射収容部材156
の上下端には、図9に示すように、前記プリント配線基
板150及び固定板131を貫通する位置決め突起16
0と、反射収容部材156を固定板131に止着する取
付穴161が形成されている。このため、プリント配線
基板150には、位置決め穴163と止着貫通穴164
(上方部だけ図示したが下方部にも形成されている)と
が穿設されている。
【0032】次に、前記リール本体91が固着されるス
テッピングモータ170の構成について図10乃至図1
2を参照して説明する。ステッピングモータ170は、
固定側(以下、ステータという)を構成する固定子形成
取付板171、中央固定子形成筒179、及び固定子形
成蓋板183と、回転側(以下、ロータという)を構成
する回転子185とから構成されている。まず、ステー
タ側の構成について説明すると、固定子形成取付板17
1は、その中央に軸受孔173が貫通形成された軸受筒
172が固着され、該軸受筒172にドーナツ状に形成
されたセンサ取付基板174が配置されている。センサ
取付基板174は、基準位置検出器としてのドラムセン
サ175と、該ドラムセンサ175の感度を調節する感
度調節器176と、それらを駆動する回路が設けられて
いる。本実施形態においては、ドラムセンサ175は、
反射型フォトセンサで構成されており、反射した光を検
知することにより出力信号を導出するようになってい
る。なお、ドラムセンサ175のセンサ取付基板174
上の位置は、後に詳述する被検出部190の回転軌跡上
の一点に対応する位置に設けられる。また、センサ取付
基板174は、ビスによって固定子形成取付板171に
止着されており、止着された状態で固定子形成取付板1
71の裏面から配線181が引き出されている。更に、
固定子形成取付板171には、多数(実施形態では、4
5本)の針状の固定子鉄心178aが内側に向って円形
状に突設形成されている。なお、固定子形成取付板17
1の上下には、ステッピングモータ170をビス(図示
しない)で固定板131に止着するための取付片177
a,177bが形成されている。
【0033】中央固定子形成筒179は、前後が開放し
た筒状に形成されると共に、その巾方向の中心部がドー
ナツ状に形成され、その中心の円周から前後両方向に前
記固定子鉄心178aと同数の針状の固定子鉄心178
b,178cが突設形成されている。そして、それぞれ
の固定子鉄心178b,178cの外周部に巻線コイル
180a,180bが配置される。また、中央固定子形
成筒179には、巻線コイル180a,180bから延
びる配線181を外側に引出す配線引出し部182a,
182b(ただし、182aは、図示せず)が形成され
ている。なお、中央固定子形成筒179は、その一側開
放端面に固定子形成取付板171を挿入して樫めること
により固定子形成取付板171に一体的に固着されるこ
とになる。また、巻線コイル180a,180bから延
びる配線181と前記センサ取付基板174から延びる
配線181とは、モータ配線181として前記プリント
配線基板150のモータコネクタ152に接続されてい
る。
【0034】固定子形成蓋板183は、前記固定子鉄心
178aと同数の針状の固定子鉄心178dが内側に向
って突設形成されると共に、その中心部に出力軸188
を貫通するための出力軸貫通穴184が開設されてい
る。この固定子形成蓋板183も中央固定子形成筒17
9の他側開放端面に挿入して樫めることにより中央固定
子形成筒179に固着されることになる。上記のように
して、固定子形成取付板171と中央固定子形成筒17
9と固定子形成蓋板183とが一体的に組み付けられた
とき、固定子鉄心178aと178b、固定子鉄心17
8cと178dとが相互に噛み合うような位置関係とな
り、しかも、4つの固定子鉄心178a〜178dの歯
が等間隔となるように位相をずらして配置した位置関係
となっている。
【0035】一方、ロータ側は、鉄製の回転子185
と、該回転子185の中心に前後方向に突設して固着さ
れる回転軸186から構成されている。回転軸186
は、前記軸受筒172の軸受孔173に貫通されて固定
子形成取付板171の外側に突出し、その後端部に形成
された固定溝187に固定ワッシャー192が係止され
て回転子185を回転自在に支持している。なお、回転
軸186には、円滑ワッシャー191が介装されて回転
子185の回転をよりスムーズならしめている。また、
回転子185は、円形状に設けられた前記固定子鉄心1
78a〜178dの直径よりもやや小さいな直径を有す
るように形成されると共に、中央固定子形成筒179の
巾寸法よりもやや小さい巾寸法を有するように構成され
ている。そして、回転子185の内側には、前記センサ
取付基板174に向って被検出部190が突設されてい
る。この被検出部190は、前記ドラムセンサ175に
よって検知され得るようにドラムセンサ175に対面す
る先端部に白色の色彩が施されている。また、回転軸1
86の先端部には、カット面189を有する出力軸18
8が固着され、この出力軸188に前記リール本体91
のD型固定凹部95が正確に嵌着されることになる。な
お、回転軸186及び出力軸188の回転子185に対
する取り付けは、以下のように行われる。即ち、回転軸
186と出力軸188とを除く他のすべての部品を組み
付けた状態で、一旦励磁して被検出部190によるドラ
ムセンサ175のリセット位置を検出し、その検出位置
を保持した状態でカット面189が所定の方向を向いた
状態で回転軸186を治具を用いて打ち込み、固定ワッ
シャー192で係止する。これにより、ドラムセンサ1
75とセンサ取付基板174との取付誤差、及びセンサ
取付基板174と固定子形成取付板171との取付誤差
を補正することができ、正確な位置で図柄を停止させる
ことができる。
【0036】上記のように構成されるステッピングモー
タ170は、いわゆる2相ユニポーラ駆動型のステッピ
ングモータを構成し、駆動パルスが送られると、「θ/
4」度(θ;固定子鉄心の歯のピッチ)づつ歩進される
ことになる。つまり、本実施形態においては、θ=36
0/45=8であるため、駆動パルス毎に2度づつ歩進
されることになる。また、上記したステッピングモータ
170においては、ドラムセンサ175と被検出部19
0とがステッピングモータ170の内部、つまり、固定
子形成取付板171、中央固定子形成筒179、及び固
定子形成蓋板183で構成される空間内に設けられてい
るため、特にドラムセンサ175に埃等が付着して検出
不良を起すという事態を防止することができ、長期間に
亘って安定した検出動作を確保することができる。ま
た、被検出部190がステッピングモータ170の回転
側の回転子185に設けられているので、従来のよう
に、合成樹脂によって成型される回転ドラムに被検出部
が設けられているものに比較して、被検出部190とド
ラムセンサ175との相対的な位置関係が長期間に亘っ
て正確に保持され、これによっても、長期間に亘って安
定した検出動作を確保することができる。
【0037】以上、回転ドラム装置90の構成について
説明してきたが、リール本体91を駆動部130に固着
したときには、図3に示すように、リール本体91がス
テッピングモータ170及び照射装置155を完全に内
部に含んだ状態となり、その状態で複数の回転ドラム装
置90をドラム装置収納体71内に並列状に設置して、
3列からなる可変表示装置30を構成することができ
る。
【0038】なお、以上説明した可変表示装置30や可
変入賞球装置6等の遊技盤1に設けられる遊技装置の遊
技動作は、図20に示す制御回路によって制御される。
図20は、遊技動作を制御する制御回路のブロック図で
ある。これについて簡単に説明すると、MPU、RO
M、RAM、入出力回路を含む基本回路200によって
制御される。しかして、基本回路200は、入力回路2
04を介して入賞玉検出器11、特定玉検出器10、始
動入賞玉検出器5、及び複数のドラムセンサ175から
の検出信号が入力され、アドレスデコード回路205か
ら基本回路200にチップセレクト信号が与えられる。
また、電源投入時に初期リセット回路206から基本回
路200にリセット信号が与えられ、所定時間毎に定期
リセット回路207から基本回路200に定期リセット
信号が与えられる。
【0039】一方、基本回路200からは、以下の装置
及び回路に制御信号が与えられる。即ち、音回路208
を介してスピーカに音声信号が与えられ、また、基本回
路200からは、外部に大当り情報信号を出力する大当
り情報回路209に駆動信号が与えられる。また、モー
タ回路201を介して複数のドラムモータ170(ステ
ッピングモータ)に駆動信号が与えられ、セグメントL
ED回路202を介して開成回数表示器39、始動記憶
表示LED48、入賞個数表示器12、V表示LED1
3、及び飾りLED40に表示制御信号が与えられ、ラ
ンプ・ソレノイド回路203を介してドラムランプ15
7、風車ランプ15a,15b及びサイドランプ19
a,19b等の飾りランプ、及び開閉板用ソレノイド9
に駆動信号が送られる。なお、上記した装置や回路に
は、電源回路210から各種の電圧を有する電力が供給
されている。
【0040】以上、実施形態に係る可変表示装置30の
構成及び作用について説明してきたが、本実施形態によ
れば、リール本体91とステッピングモータ170とが
固定される固定板131には、ステッピングモータ17
0及び照射装置155からの配線が接続されるコネクタ
139が設けられ、一方、固定板131を支持固定し且
つリール本体91を収納するドラム装置収納体71に
は、コネクタ86が設けられているので、固定板131
を収納体71に支持固定するだけで、コネクタ139と
コネクタ86とが連結されるため、配線の接続作業を特
別に行う必要はなく、また、配線を傷付けることもな
い。
【0041】なお、上記した可変表示装置30において
は、回転体としてドラム状のリール本体91を示した
が、無端ベルトを回転するものや円盤状の回転体でも良
い。また、上記した実施形態においては、固定板131
側に設けられる電気的駆動源としてステッピングモータ
170及び照射装置155を示したが、少なくとも回転
体を回転駆動せしめる電気的駆動源(通常のモータも含
む)を含んでいれば良いが、他の電気的駆動源(例え
ば、表示用の表示器)を含んでいても良い。また、上記
した実施形態においては、固定板131として、金属製
の板材を示したが、例えば、プリント配線基板150を
固定板として使用し、該プリント配線基板150に直接
ステッピングモータ170をコネクタで接続固定するも
のでも良い。この場合には、プリント配線基板の放熱効
果を高めるために、その余白部に配線と同時に放熱用金
属メッキを施せば良い。更に、可変表示装置が適用され
る遊技機として、パチンコ遊技機を示したが、他の遊技
機、例えば、アレンジ式パチンコ遊技機やスロットマシ
ン等であっても良い。
【0042】
【発明の効果】以上、説明したところから明らかなよう
に、本発明においては、電気的駆動源からの電気的駆動
源配線が第1のコネクタに接続され、また、電気的駆動
源と発光源からの配線が第2のコネクタに集合されるた
め、電気的駆動源からの配線がまずコネクタ接続されて
から、電気的駆動源と発光源の配線が1つに纏められて
外部と接続できるので、配線の接続作業を容易に行うこ
とができ、また、配線を傷付けることも少ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】可変表示装置を構成し且つドラム装置収納体と
回転ドラム装置とからなる駆動装置部の正面から見た分
解斜視図である。
【図2】駆動装置部の背面から見た斜視図である。
【図3】回転ドラム装置を構成するリール本体の側方正
面図と部分断面図と部分正面図である。
【図4】リール本体の側方断面図である。
【図5】リール本体の表面に施される転写シートの拡大
断面図である。
【図6】転写シートを転写する転写機の概略図である。
【図7】回転ドラム装置を構成する駆動部の分解斜視図
である。
【図8】回転ドラム装置に設けられる照射装置の正面図
である。
【図9】回転ドラム装置に設けられる照射装置の側面図
である。
【図10】回転ドラム装置に設けられるステッピングモ
ータの分解斜視図である。
【図11】ステッピングモータの部分破断正面図であ
る。
【図12】ステッピングモータの断面図である。
【図13】可変表示装置を構成する取付基板の正面図で
ある。
【図14】取付基板の分解斜視図である。
【図15】取付基板に含まれるドラム透明カバーの正面
図である。
【図16】ドラム透明カバーの断面図と部分拡大断面図
である。
【図17】ドラム透明カバーの表面に施される転写シー
トの拡大断面図である。
【図18】転写シートを転写するインモールド成型機の
概略図である。
【図19】実施形態に係る可変表示装置が適用される遊
技機の一例としてのパチンコ遊技機の遊技盤の正面図で
ある。
【図20】遊技動作を制御する制御回路のブロック図で
ある。
【符号の説明】 30 可変表示装置 70 駆動装置部 71 ドラム装置収納体 73 案内溝 83 プリント配線基板 86 コネクタ 90 回転ドラム装置 91 リール本体 130 駆動部 131 固定板(固定部材) 138 配線基板 139 コネクタ152 コネクタ(第1のコネクタ) 153 コネクタ(第2のコネクタ) 154 集合配線 155 照射装置 157 発光源 170 ステッピングモータ175 位置検出センサ 190 被検出部
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 その表示面に複数の識別情報が形成され
    た回転体を電気的駆動源によって回転せしめる遊技機の
    可変表示装置において、 該可変表示装置は、前記回転体及び前記電気的駆動源が
    固定される固定部材と、該固定部材を支持固定し且つ前
    記回転体を収納する収納体と、を含み、 前記固定部材に少なくとも前記電気的駆動源からの配線
    が接続される第1接続端子を設け、一方、前記収納体に
    前記固定部材が支持固定されたときに前記第1接続端子
    と連結される第2接続端子を設けたことを特徴とする遊
    技機の可変表示装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002360834A (ja) * 2001-06-06 2002-12-17 Ace Denken:Kk 遊技機
JP2009028208A (ja) * 2007-07-26 2009-02-12 Daiichi Shokai Co Ltd パチンコ遊技機
JP2010267834A (ja) * 2009-05-15 2010-11-25 Stanley Electric Co Ltd 光半導体装置モジュール及びこれに用いられる熱伝導チップ

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