JP2001120642A - パップ剤の保存方法 - Google Patents
パップ剤の保存方法Info
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Abstract
も一部に、酸素透過性の熱可塑性樹脂からなるヒートシ
ール層(1)、熱可塑性樹脂に脱酸素剤組成物を配合し
た酸素吸収性樹脂組成物からなる酸素吸収層(2)、ガ
スバリア性材料からなるガスバリア層(3)の各層が順
次積層されてなる酸素吸収多層フィルムにおいて、ヒー
トシール層(1)がエチレン−アルケン酸共重合体であ
ることを特徴とする酸素吸収多層フィルムが、ヒートシ
ール層(1)を包装容器内側にして配されてなる包装袋
を用いて、パップ剤を保存する。 【効果】 パップ剤膏体中の薬効成分の酸化を抑え、膏
体表面の変色、効能低下を防止し、また、容器内部に薬
効成分が吸着することを防止することで、パップ剤を良
好な状態で長期間保存することが可能となる。
Description
び効能低下を防止し、且つ包装容器内面への薬効成分の
吸着を防止した、パップ剤を保存する方法に関する。
富む水溶性高分子を主体とした膏体基材と混和し、不織
布などの支持体に展延した後、膏体表面をポリオレフィ
ン系のプラスチックフィルムで被覆し、使用しやすい大
きさに裁断した製剤で、炎症の減退と疼痛緩和を目的と
して、火傷、打撲、捻挫、筋肉痛、関節炎、骨折などに
広く使用されている。パップ剤の薬効成分の中には、外
部環境から損傷を受けた人間の皮膚を局部的に治療する
成分であるアスコルビン酸及びアスコルビン酸誘導体、
レチノイド類、治療用の殺菌剤であるレゾルシンなどの
ように酸素、PH、温度、光などによって物性への影響
を受けやすいものがある。特に、パップ剤と共に包装容
器に封入される酸素または薬物を膏体に混和する際に入
る酸素により成分が酸化された場合、薬効が低下した
り、着色を伴う変化が生じたりして、製品の品質を著し
く損なうこととなる。
などの薬効成分の安定化を図る方法として、以前は、各
種の薬効成分を含む薬効組成物に酸化防止剤を添加する
などの方法が採られていたがパップ剤においては充填型
の製剤ほどには効果を得ることができず、薬効成分の変
色を防ぐことも困難であった。そのため、最近では、特
開平11−47233公報に記載があるパップ剤を脱酸
素剤と共に酸素不透過の容器内に密封して保存する方
法、及び酸素吸収多層フィルムからなる容器内に封入す
る方法が用いられている。しかし、酸素不透過の容器に
パップ剤を脱酸素剤と共に封入した場合、開封時に脱酸
素剤による異物感がある。
塑性樹脂に脱酸素剤を配合した酸素吸収性樹脂組成物か
らなる酸素吸収層を配した多層材料で容器を構成し、容
器のガスバリア性の向上を図ると共に容器自体に脱酸素
機能を付与した包装容器の開発が行われている。脱酸素
機能を備えた包装容器は、通常、脱酸素剤組成物を配合
した酸素吸収層を中間層とし、外側にガスバリア性の外
層と内側に酸素透過性の内層とを備えた脱酸素性多層体
で構成され、袋、カップ、トレイ、ボトル等の容器とし
て成形加工の容易な多層包装容器として開発されてい
る。
851号公報、特開平4−90848号公報のように鉄
系脱酸素組成物を樹脂中に分散させた脱酸素多層体及び
酸素吸収フィルムが例示される。また、特開平8−72
941号公報には脱酸素性多層体の脱酸素性能の向上を
図る技術が提案されている。さらに、脱酸素剤配合樹脂
層とガスバリア層の間にポリオレフィン層を介在させる
構成の脱酸素性多層体及び多層フィルムとして、特開平
8−132573号公報、特開平9−40024公報に
記載がある。しかしながら、従来の酸素吸収多層フィル
ムからなる容器は、通常、ヒートシール層がポリエチレ
ンまたはポリプロピレンからなっており、該樹脂がパッ
プ剤の薬効成分を吸着し、薬効が低下するという問題が
ある。
術の問題点を解決し、パップ剤の薬効成分の安定性、保
存性に優れ、また異物感のない保存方法を提供すること
を課題とする。
熱可塑性樹脂からなるヒートシール層(1)、熱可塑性
樹脂に鉄系脱酸素剤組成物を配合した酸素吸収性樹脂組
成物からなる酸素吸収層(2)、およびガスバリア性材
料からなるガスバリア層(3)が順次積層されてなる酸
素吸収多層フィルムにおいて、ヒートシール層(1)が
エチレン−アルケン酸共重合体であることを特徴とする
酸素吸収多層フィルムを、ヒートシール層(1)を包装
容器内側に配し、かつ包装容器の一部に用いてパップ剤
を保存する方法である。
本発明の包装袋に用いる酸素吸収多層フィルムは、酸素
透過性の良好な熱可塑性樹脂からなるヒートシール層
(1)、熱可塑性樹脂に鉄系脱酸素剤組成物を配合した
酸素吸収性樹脂組成物からなる酸素吸収層(2)、ガス
バリア性材料からなるガスバリア層(3)の各層が順次
積層されてなる酸素吸収多層フィルムである。本発明の
包装袋に用いる酸素吸収多層フィルムには、接着性、引
き裂き性、破断強度または耐ピンホール強度を向上させ
る等の目的で前記3層に他の層を付加することは差し支
えない。
いられる酸素透過性の良好な熱可塑性樹脂としては、エ
チレン−アルケン酸共重合体が用いられる。特に、アル
ケン酸がメタクリル酸であるエチレン−メタクリル酸共
重合体又はアルケン酸がアクリル酸であるエチレン−ア
クリル酸共重合体が好ましく用いられる。エチレン−ア
ルケン酸共重合体は、ヒートシール性熱可塑性樹脂とし
て通常使用されるポリエチレン、ポリプロピレン等のホ
モポリオレフィンと比較してパップ剤中の薬効成分の吸
着が少ないので、パップ剤を保存した際の効能低下がな
く、パップ剤容器内面への使用に好適である。また、ホ
モポリオレフィンと比較して熱間シール性、低温ヒート
シール性に優れる。
しては、アルケン酸含有量が4wt%以上15wt%以
下のものが好ましく、アルケン酸含有量が9wt%以上
11wt%以下のものがより好ましい。エチレン−アル
ケン酸共重合体のアルケン酸含有量が4wt%以下では
薬効成分の吸着が大きく、また、メタクリル酸含有量1
5wt%以上では融点及びビカット軟化点が低く酸素吸
収多層フィルムの製造又は容器の製造が困難になる。ま
た、エチレン−アルケン酸共重合体のメルトフローレー
ト(MFR)は3g/10分以上15g/10分以下の
ものが好ましく、さらに好ましくは7g/10分以上1
0g/10分以下である。エチレン−アルケン酸共重合
体のメルトフローレートが3g/10分以下では製膜性
が悪く、15g/10分以上では製袋時にヒートシール
層樹脂が流れ酸素吸収層(2)が露出するため、使用に
適さない。エチレン−アルケン酸共重合体には、ヒート
シール性及び薬効成分の吸着防止効果が保たれる範囲内
で酸化チタン等の無機フィラー、スリップ剤等の添加剤
を加えることができる。
素剤組成物を配合した酸素吸収性樹脂組成物からなる。
酸素吸収層(2)に用いられる脱酸素剤組成物には、酸
素吸収性を有する限り制限はないが、鉄粉を主剤とし、
これに酸素吸収促進剤としてハロゲン化金属を配合した
鉄粉系脱酸素剤組成物が好ましく用いられる。鉄粉とし
ては、例えば、噴霧鉄粉、海面鉄粉、電解鉄粉、鉄研削
粉、粉砕鉄等が用いられるが、不純物としての酸素およ
び珪素等の含量が少なく、金属鉄含量95wt%以上の
鉄粉が特に好ましく用いられる。またハロゲン化金属と
しては、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の塩化
物、臭化物または沃化物が好ましい。脱酸素剤組成物は
本発明では鉄粉にハロゲン化金属水溶液を混合した後、
乾燥して水分を除去して調整される、ハロゲン化アルキ
ル金属またはハロゲン化アルキル土類金属を被覆した鉄
粉が好適に用いられる。なお、鉄粉の粒子径は、平均粒
径1〜50μmの範囲に選ぶことが好ましい。
脂は、酸素透過性の熱可塑性樹脂が好ましく、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン等のポリオ
レフィン類、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレ
ン−メタクリル酸メチル共重合体、エチレン−アクリル
酸共重合体、エチレン−アクリル酸メチル共重合体等の
各種エチレン共重合体、ポリスチレンおよびこれらの変
性物等の熱可塑性樹脂が好ましい。また酸素吸収層には
前記鉄系脱酸素剤組成物にアルカリ土類金属酸化物、活
性炭、ゼオライト、酸化チタン等の各種添加剤を加える
ことができる。
らなる層であり、アルミ箔等の金属箔;アルミ、酸化ア
ルミ、酸化珪素などの金属または金属酸化物を蒸着した
蒸着樹脂フィルム;MXD6等のナイロン、エチレン−
ビニルアルコール共重合体、ポリ塩化ビニリデン等のガ
スバリア性樹脂フィルムまたはガスバリア性樹脂被覆フ
ィルム等が好適に用いられる。ガスバリア性が損なわれ
ない限り必要に応じて延伸したり、他樹脂と積層等によ
り複合化してもよい。ガスバリア層(3)の外側には、
ナイロン、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレ
ン等及びこれらの組み合わせからなる保護層を積層する
ことが好ましい。
なくとも一部が、前記したように、ヒートシール層
(1)、酸素吸収層(2)及びガスバリア層(3)の少
なくとも3層が積層されてなる酸素吸収多層フィルム
を、ヒートシール層(1)を包装容器内側に配して形成
された容器である。包装容器の一部分に前記酸素吸収多
層フィルムを使用し、他の部分に酸素吸収性を有しない
ガスバリア性フィルムを使用しても良い。その場合、酸
素吸収性を有しないガスバリア性フィルムのヒートシー
ル層には、エチレン−アルケン酸共重合体を使用するこ
とが好ましい。
ート状支持体と薬効成分組成物からなり、シート状支持
体の少なくとも一方の面に薬効成分組成物が保持され、
薬効成分組成物の表面を覆う着脱可能なフィルムが備え
られているものであり、医薬品、医薬部外品、化粧品な
どの用途には特に制限はない。本発明で保存されるパッ
プ剤は、各種の薬効成分を保水性に富む水溶性高分子を
主体とした膏体基材と混和して薬効成分組成物と成し、
これを不織布などの支持体に展延した後、膏体表面をポ
リオレフィン系のプラスチックフィルムで被覆し、使用
しやすい大きさに裁断することにより製造される。
は、通常のパップ剤に用いられるものであり、酸素との
接触により変化、変色し易い薬効成分であっても好適に
用いることができる。例えば、アスコルビン酸若しくは
アスコルビン酸誘導体、レチノイド類などのビタミン
類、レゾルシンなどの殺菌剤、局所刺激作用を持つdl
−カンフル、l−メントールと、消炎鎮痛作用を現すサ
リチル酸メチル、サリチル酸グリコール等のサリチル酸
誘導体、末梢循環促進作用を持つ酢酸dl−α−トコフ
ェロール、サンシシエキス、トウガラシエキス、ローズ
マリー油及びセージ油等の香料などが挙げられる。さら
に、パラオキシ安息香酸メチル、パラヒドロキシ安息香
酸プロピル等のパラオキシ安息香酸誘導体、パラベン、
エデト酸塩、ジブチルヒドロキシトルエン等の添加物に
は特に制限はない。本発明の方法は、特にパップ剤中の
薬効成分として、サリチル酸メチル、サリチル酸グリコ
ール、l−メントール等の揮発性の薬効成分を含むもの
に対して、パップ剤を保存した際の薬効低下が少ないの
で、効果的である。
ール層がエチレン−アルケン酸共重合体であることを特
徴とする前記酸素吸収多層フィルムを、包装袋の少なく
とも一部にヒートシール層を包装袋内側に配して用いて
なる包装容器内に、前記パップ剤を密封することを特徴
とする。密封の方法は、ヒートシールなど一般的な方法
に従って行える。ヒートシール温度は、120〜200
℃が好ましく、140〜180℃がより好ましい。
る。但し、本発明は実施例に必ずしも限定されない。 [実施例1]厚さ7μmのアルミ箔からなるバリア層
(3)に厚さ25μmの延伸ポリプロピレンフィルムを
ドライラミネートした後、アルミ面にアンカーコート剤
を塗布し低密度ポリエチレンを厚さ30μmで押出ラミ
ネートし、これに、塩化カルシウムを2重量%被覆した
平均粒径30μmの鉄粉からなる脱酸素剤組成物及び低
密度ポリエチレンを重量比45:55で混練した酸素吸
収性樹脂組成物からなる厚さ30μmの酸素吸収層
(2)、並びに、エチレン−メタクリル酸共重合体(商
品名:ニュクレルN1108SR、三井・デュポンポリ
ケミカル(株)製、メタクリル酸含有量11wt%、メ
ルトフローレート8g/10分)からなる厚さ20μm
のヒートシール層(1)を押出ラミネートして、OPP
(25μm)/アルミ箔(7μm)/LDPE(30μ
m)/酸素吸収層(30μm)/エチレン−メタクリル
酸共重合体ヒートシール層(20μm)の構成を有する
酸素吸収多層フィルム1を得た。
2枚使用してヒートシール層(1)を包装袋内側に配す
るようヒートシールにより製袋した包装袋(20cm×
15cm)に、サリチル酸グリコール、l−メントー
ル、dl−カンフル及び酢酸トコフェノール等を薬効成
分とするパップ剤(14cm×10cm)を充填後、ヒ
ートシールにて密封(袋内空気量100cc)し、23
℃RH60%下に保存した。3ヶ月後、開封したとこ
ろ、パップ剤に変色は認められず、さらに患部に貼付し
ても薬効低下はなく、問題なく使用可能であり、開封時
に異物感もなかった。
低密度ポリエチレン(20μm)/アルミ箔(7μm)
/低密度ポリエチレン(20μm)がこの順に積層され
てなるガスバリア層(3)を有する積層フィルムの低密
度ポリエチレン側に、実施例1記載の脱酸素剤組成物及
び直鎖状低密度ポリエチレンを重量比50:50で混練
した酸素吸収性樹脂組成物からなる厚さ30μmの酸素
吸収層(2)、並びに、酸化チタンを10重量%配合し
たエチレン−メタクリル酸共重合体(商品名:ニュクレ
ルAN42032、三井・デュポンポリケミカル(株)
製、メタクリル酸含有量11wt%、メルトフローレー
ト8g/10分)からなる厚さ20μmのヒートシール
層(1)を押出ラミネートして、印刷インク/紙/LD
PE(20μm)/アルミ箔(7μm)/LDPE(2
0μm)/酸素吸収層(30μm)/エチレン−メタク
リル酸共重合体ヒートシール層(20μm)の構成を有
する酸素吸収多層フィルム2を得た。
2枚使用してヒートシール層(1)を包装袋内側に配す
るようヒートシールにより製袋した包装袋(17cm×
12cm)に、サリチル酸グリコール、ビタミンE酢酸
エステル等を薬効成分とするパップ剤(10cm×7c
m)を充填後、ヒートシールにて密封(袋内空気量30
cc)し、23℃RH50%下に保存した。3ヶ月後、
開封したところ、パップ剤の変色は認められなく、さら
に患部に貼付しても薬効低下はなく、問題なく使用可能
であり、開封時に異物感もなかった。
体(商品名:プリマコール3340、ダウケミカル日本
(株)製、アクリル酸含有量6.5wt%、メルトフロ
ーレート9.0g/10分)からなる厚さ30μmのヒ
ートシール層(1)上に、酸化チタン及びメタロセンポ
リエチレンを重量比10:90で混練した白色樹脂組成
物を押出ラミネートし、次いで、実施例1記載の脱酸素
剤組成物及びメタロセンポリエチレンを重量比40:6
0で混練した酸素吸収性樹脂組成物からなる厚さ30μ
mの酸素吸収層(2)を押出ラミネートし、さらに、ナ
イロン(15μm)が積層されたシリカ蒸着ポリエチレ
ンテレフタレート(12μm)をウレタン系接着剤によ
りドライラミネートして、シリカ蒸着ポリエチレンテレ
フタレート(12μm)/ナイロン(15μm)//酸
素吸収層(30μm)/白色樹脂層(20μm)/エチ
レン−アクリル酸共重合体ヒートシール層(30μm)
の構成を有する酸素吸収多層フィルム3を得た。
2枚使用してヒートシール層(1)を包装袋内側に配す
るようヒートシールにより製袋した包装袋(17cm×
12cm)に、サリチル酸メチル、ユーカリ油等を薬効
成分とするパップ剤(10cm×7cm)を充填後、ヒ
ートシールにて密封(袋内空気量30cc)し、25℃
RH60%下に保存した。4ヶ月後、開封したところ、
パップ剤の変色は認められなく、さらに患部に貼付して
も薬効低下はなく、問題なく使用可能であり、開封時に
異物感もなかった。
箔/LDPEからなるガスおよび水蒸気バリア性を有す
る包装袋(20cm×15cm)にサリチル酸グリコー
ル、l−メントール、dl−カンフル及び酢酸トコフェ
ノール等を薬効成分とするパップ剤(14cm×10c
m)を充填後、ヒートシールにて密封(袋内空気量10
0cc)し、23℃RH50%下に保存した。3ヶ月
後、開封したところ、パップ剤膏体表面全体に褐変が観
察され、また患部に貼付後、薬効の低下が認められた。
らなる厚さ20μmのヒートシール層(1)、前記脱酸
素剤組成物及び低密度ポリエチレンを混練した酸素吸収
性樹脂組成物からなる厚さ30μmの酸素吸収層
(2)、並びに、低密度ポリエチレン/アルミ箔/延伸
ポリプロピレンフィルムからなるガスバリア層(3)を
有する積層フィルムを積層し、OPP(25μm)/ア
ルミ箔(7μm)/LDPE(30μm)/酸素吸収層
(30μm)/LLDPEヒートシール層(20μm)
の構成を有する酸素吸収多層フィルム3をヒートシール
層(1)を包装袋内側に配するようヒートシールにより
製袋した包装袋(17cm×12cm)に、サリチル酸
グリコール、ビタミンE酢酸エステル等を薬効成分とす
るパップ剤(10cm×7cm)を充填後、ヒートシー
ルにて密封(袋内空気量30cc)し、23℃RH50
%下に保存した。3ヶ月後、開封したところ、パップ剤
の変色は認められなかったが、患部に貼付した際に薬効
の低下が認められた。
効率よく除去し、酸化によるパップ剤膏体の変色及び薬
効の変化を防止する。また、包装容器材料への薬効成分
の吸着を抑えることにより、薬効の低下を防止する。さ
らに、衛生的で取り扱い性がよく、長期に渡ってパップ
剤を良好に保存することを可能にする。
Claims (3)
- 【請求項1】酸素透過性の熱可塑性樹脂からなるヒート
シール層(1)、熱可塑性樹脂に脱酸素剤を配合した酸
素吸収性樹脂組成物からなる酸素吸収層(2)、及び、
ガスバリア性材料からなるガスバリア層(3)の少なく
とも3層が積層されてなる酸素吸収多層フィルムを、ヒ
ートシール層(1)を包装容器内側に配して形成された
包装容器内にパップ剤を密封し、保存する方法におい
て、ヒートシール層(1)が、エチレン−アルケン酸共
重合体からなることを特徴とするパップ剤の保存方法。 - 【請求項2】ヒートシール層(1)が、エチレン−メタ
クリル酸共重合体又はエチレン−アクリル酸共重合体か
らなることを特徴とする請求項1記載のパップ剤の保存
方法。 - 【請求項3】酸素透過性の熱可塑性樹脂からなるヒート
シール層(1)、熱可塑性樹脂に脱酸素剤を配合した酸
素吸収性樹脂組成物からなる酸素吸収層(2)、及び、
ガスバリア性材料からなるガスバリア層(3)の少なく
とも3層が積層されてなる酸素吸収多層フィルムを、ヒ
ートシール層(1)を包装容器内側に配して形成された
包装容器内にパップ剤を密封された包装体であって、ヒ
ートシール層(1)が、エチレン−アルケン酸共重合体
からなることを特徴とするパップ剤包装体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30107299A JP2001120642A (ja) | 1999-10-22 | 1999-10-22 | パップ剤の保存方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30107299A JP2001120642A (ja) | 1999-10-22 | 1999-10-22 | パップ剤の保存方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001120642A true JP2001120642A (ja) | 2001-05-08 |
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ID=17892542
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---|---|---|---|
JP30107299A Pending JP2001120642A (ja) | 1999-10-22 | 1999-10-22 | パップ剤の保存方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001120642A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014045964A1 (ja) | 2012-09-19 | 2014-03-27 | 住友ベークライト株式会社 | 薬剤包装用シート、および薬剤包装体 |
JP2014061187A (ja) * | 2012-09-21 | 2014-04-10 | Toyo Seikan Kaisha Ltd | 包装材およびそれを用いてなる包装構造 |
-
1999
- 1999-10-22 JP JP30107299A patent/JP2001120642A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014045964A1 (ja) | 2012-09-19 | 2014-03-27 | 住友ベークライト株式会社 | 薬剤包装用シート、および薬剤包装体 |
JP2014061187A (ja) * | 2012-09-21 | 2014-04-10 | Toyo Seikan Kaisha Ltd | 包装材およびそれを用いてなる包装構造 |
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