JP2001120442A - 金属製断熱二重容器の製造方法 - Google Patents

金属製断熱二重容器の製造方法

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JP2001120442A
JP2001120442A JP30353599A JP30353599A JP2001120442A JP 2001120442 A JP2001120442 A JP 2001120442A JP 30353599 A JP30353599 A JP 30353599A JP 30353599 A JP30353599 A JP 30353599A JP 2001120442 A JP2001120442 A JP 2001120442A
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inner container
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recess
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Akira Sekiya
亮 関谷
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SEKIYA KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属製の内容器と外容器とを重ね合わせて構
成される金属製の断熱二重容器を簡単な工法・工程で製
造することを目的とする。 【解決手段】 上部開口の全周から外方向に張り出して
設けた平板部(AU)とその外縁を下方向に折曲げて形成し
た垂下部(AF)と本体側壁とによって外周上部に凹部(S)
を形成した内容器(A)の上記凹部(S)に、この内容器
(A)の上部開口の直径より大きく上記垂下部(AF)の直径
より小さい直径の上部開口を有する外容器(B)の上端を
挿入し、上記凹部(S)と上記外容器(B)の上端とを真空
中でロウ付けして金属製の断熱二重容器を製造する。あ
るいは、上部開口の全周から外下方向に折曲げて設けた
斜行壁と本体側壁によって外周上部に凹部を形成した内
容器の上記凹部に、この内容器の上部開口の直径より大
きく上記斜行壁の直径より小さい直径の上部開口を有す
る外容器の上端を挿入し、上記凹部と外容器の上端を真
空中でロウ付けして金属製の断熱二重容器を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、いずれも金属製の
内容器と外容器とを重ね合わせて構成される金属製断熱
二重容器の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、金属製の断熱二重容器を製造する
一つの方法として、例えば図5(a)の模式図に示すよう
に、金属製内容器(A)の拡大端部の上部(AT)の外周と金
属製外容器(B)の上部(BT)の内周とを気密を保つように
Tig溶接(T)することが行われていた。
【0003】しかしながら、このような製造方法におい
ては、内容器(A)および外容器(B)の上端縁や溶接部材
(T)の上面が二重容器の上縁(F)となるため、この上縁
(F)を平滑な面とするための研削などの後工程が必要に
なるという問題があった。
【0004】また、別の方法として、図5(b)の模式図
に示すように、内容器(A)の上部開口の全周から張り出
して広い幅の平板状部を設け、この平板状部下に外容器
(B)の上部開口の全周から張り出して設けられた狭い幅
の平板部(BU)とを衝合させ、内容器(A)の上記平板状部
の外周をさらに下方に折曲げることによって形成される
平板部(AU)および垂下部(AF)とこの垂下部(AF)の端縁を
さらに折曲げた先縁部(AE)とで上記外容器(B)の平板部
(BU)をくるんでから、上記先縁部(AE)と外容器(B)の外
側面とをロウ付けする(W)ことが行われていた。
【0005】しかしながら、この場合には、内容器(A)
の上端に平板部(AU),垂下部(AF)および先縁部(AE)の幅
の合計に相当する幅の平板状部を、また、外容器(B)の
上端に平板部(BU)をそれぞれ設ける必要があるばかりで
なく、ロウ付けする前に内容器(A)の上記平板状部の一
部によって構成された平板部(AU),垂下部(AF)および先
縁部(AE)で外容器(B)の平板突縁部(BU)をくるむ加工が
必要であり、このため作業工程が複雑になるという問題
があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、金属製の断
熱二重容器を簡単な工法・工程で製造することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の原理的実施例の
要部の断面図である図1に示すように、上部開口の全周
から外方向に張り出して設けた平板部(AU)とその外縁を
下方向に折曲げて形成した垂下部(AF)と本体側壁とによ
って外周上部に凹部(S)を形成した内容器(A)の上記凹
部(S)に、この内容器(A)の上部開口の直径より大きく
上記垂下部(AF)の直径より小さい直径の上部開口を有す
る外容器(B)の上端を挿入し、上記凹部(S)と上記外容
器(B)の上端とを真空中でロウ付けして金属製断熱二重
容器を製造した。
【0008】なお、ロウ付けしたロウを(W)で示してあ
る。また、内容器(A)と外容器(B)との間に形成される
空間(V)は断熱のために有効であり、上記のように真空
中でロウ付けを行うことによって真空部となる。
【0009】この製造方法によれば、図5(b)に示した
従来例のように、内容器(A)の平板部(AU)の延長に相当
する垂下部(AF)と先縁部(AE)とで外容器(B)の平板部(B
U)をくるむ工程が不要になるので、金属製断熱二重容器
の製造がきわめて容易になるという格別の効果が得られ
る。
【0010】また、図3(b)は、請求項2に記載した製
造方法により製造した金属製の断熱二重容器の要部の断
面図であり、上部開口の全周から外下方向に折曲げて設
けた斜行壁(AC)と本体側壁によって外周上部に凹部(S)
を形成した内容器(A)の上記凹部(S)に、この内容器
(A)の上部開口の直径より大きく上記斜行壁(AC)の直径
より小さい直径の上部開口を有する外容器(B)の上端を
挿入し、上記凹部(S)と外容器(B)の上端とを真空中で
例えば銀ロウ付けなどのロウ付けを行うことによって金
属製の断熱二重容器を製造するようにした。
【0011】なお、このロウ付けしたロウを(W)で示
し、内容器(A)と外容器(B)との間に形成される空間
(V)は断熱のために有効であり、真空中でロウ付けを行
うことによって真空部となる。
【0012】この製造方法によれば、内容器(A)の上部
開口の全周を外下方向に折曲げて斜行縁(AC)を形成する
だけで外容器(B)の上端を挿入してロウ付けするための
凹部(S)を形成することができるので、金属製断熱二重
容器の製造がきわめて容易になる。
【0013】
【実施例】図2は、図1に示した原理的実施例のロウ付
け前の状態における要部を示した模式図であり、例えば
深絞り加工によって形成された内容器(A)の上部開口の
全周を外方向に折曲げて幅が広い板状縁部を形成し、さ
らにこの板状縁部の外周を下方に折曲げることによって
平板部(AU)と垂下部(AF)とを構成させ、この平板部(AU)
および垂下部(AF)の内面と内容器(A)本体の外面とによ
って凹部(S)を形成させる。
【0014】この凹部(S)に例えば深絞り加工によって
形成された外容器(B)の上端を挿入し、この上端と内容
器(A)の凹部(S)とを例えば銀ロウ付けなどのロウ付け
をすることによって、内容器・外容器間の気密な接合部
を構成する。
【0015】このとき、このロウ付けを例えば真空槽中
などの真空中で行うことによって内容器(A)と外容器
(B)の間にある空間(V)が真空状態になり、断熱二重容
器が得られる。
【0016】図3(a),(b)は特許請求の範囲の請求項
2に記載した発明の実施例を示すもので、その概略は請
求項2に関して先に説明したところではあるが、同図
(b)にそのロウ付け前の状態における要部の概略を示し
たので、再度説明する。
【0017】この実施例における内容器(A)は、図3
(a)に示すように、その上部開口全周を外下方向に折曲
げることによって斜行壁(AC)を形成してあり、これによ
って斜行壁(AC)と内容器(A)本体の外面との間に凹部
(S)が形成される。
【0018】図3(b)に示すように、この凹部(S)に外
容器(B)の上端を挿入し、この凹部(S)にロウ付けを行
うことにより、内容器(A)と外容器(B)間の気密が保た
れるとともに内容器と外容器の間に空間が形成される。
なお、このロウ付けされたロウを符号(W)で例示した。
【0019】したがって、このロウ付けを例えば真空槽
中などの真空中で行えば、内容器と外容器の間の空間
(V)は真空状態となり、断熱二重容器が得られる。
【0020】図4は、内容器(A)と外容器(B)の実施例
を外観図によって示したもので、同図(a)は内容器
(A)、同図(b)は外容器である。なお、内容器(A)と外
容器(B)とを接合するための平板部(AU),垂下部(AF)の
構成は、図1〜図3に示したと同様である。
【0021】図4(a)に示した内容器(A)は、例えば深
絞り加工によって形成され、その上部が倒立円錐台状に
形成されていて、底部の径よりも上部開口の径が大きく
なっている。このように内容器(A)の上部を倒立円錐台
状にして下部の円筒部の径より大きくすれば、平板部(A
U)の幅が広くなるのを抑えながら、内容器(A)と外容器
(B)との間隔を大きくして内容器(A)と外容器(B)との
間に形成される真空空間(V)の厚みを増大させることに
よって断熱効果を高めるためである。
【0022】この内容器(A)の上部開口の全周を外方向
に張り出して板状縁部を形成し、その外縁部をさらに下
方に折曲げることによって平板部(AU)と垂下部(AF)とを
形成し、この平板部(AU)および垂下部(AF)の内面と内容
器(A)本体の外面とによって凹部を形成させる。
【0023】図4(b)に示した外容器(B)は全体として
円錐台状に形成されており、これは内容器(A)と外容器
(B)との平均間隔を大きくして内容器(A)と外容器(B)
との間に形成される空間の平均厚みを増大させるもので
あり、これによって断熱効果を高めることができる。な
お、下面が広いことは、二重容器の転倒防止にも役立つ
ことは明らかであろう。
【0024】なお、内容器(A)と外容器(B)との双方を
直径が上下方向に一定な、円筒状内容器と円筒状外容器
として組合わせることもでき、この場合には、内容器
(A)と外容器(B)の直径も差を大きくすれば断熱性能は
向上するが、平板部(AU)の幅を広くする必要が生じる。
【0025】また、図4(a)に示したような内容器(A)
と円筒状の外容器(B)とを組合わせたり、あるいは、円
筒状内容器と図4(b)図示のような円錐台状の外容器
(B)とを組合わせることができる。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、外容器と内容器を気密
に接合するための内容器および外容器に対する加工が簡
略になるため、安価で作業性が著しく向上するという格
別の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理的実施例を示す図である。
【図2】本発明の実施例を示す図である。
【図3】本発明の実施例を示す図である。
【図4】本発明の内容器および外容器の実施例を示す図
である。
【図5】従来例を示す図である。
【符号の説明】
A 内容器 AU 平板部 AF 垂下部 AC 斜行壁 S 凹部 B 外容器 W ロウ V 空間部(真空部)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上部開口の全周から外方向に張り出して設
    けた平板部(AU)とその外縁を下方向に折曲げて形成した
    垂下部(AF)と本体側壁とによって外周上部に凹部(S)を
    形成した内容器(A)の上記凹部(S)に、この内容器(A)
    の上部開口の直径より大きく上記垂下部(AF)の直径より
    小さい直径の上部開口を有する外容器(B)の上端を挿入
    し、上記凹部(S)と上記外容器(B)の上端とを真空中で
    ロウ付けすることを特徴とする金属製断熱二重容器の製
    造方法。
  2. 【請求項2】上部開口の全周から外下方向に折曲げて設
    けた斜行壁(AC)と本体側壁によって外周上部に凹部(S)
    を形成した内容器(A)の上記凹部(S)に、この内容器
    (A)の上部開口の直径より大きく上記斜行壁(AC)の直径
    より小さい直径の上部開口を有する外容器(B)の上端を
    挿入し、上記凹部(S)と外容器(B)の上端を真空中でロ
    ウ付けすることを特徴とする金属製断熱二重容器の製造
    方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006275186A (ja) * 2005-03-29 2006-10-12 Tohoku Univ 断熱容器及びその製造方法
JP2011115849A (ja) * 2009-08-17 2011-06-16 Suguro Tekko:Kk 薄肉有底円筒金属部材およびその製造方法
JP2020171538A (ja) * 2019-04-11 2020-10-22 サーモス株式会社 断熱容器及び蓋付き容器
JP2020172305A (ja) * 2019-04-11 2020-10-22 サーモス株式会社 キャップ付き容器

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