JP2001120031A - 刈払機用回転刃及びその製造方法 - Google Patents

刈払機用回転刃及びその製造方法

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JP2001120031A
JP2001120031A JP34089399A JP34089399A JP2001120031A JP 2001120031 A JP2001120031 A JP 2001120031A JP 34089399 A JP34089399 A JP 34089399A JP 34089399 A JP34089399 A JP 34089399A JP 2001120031 A JP2001120031 A JP 2001120031A
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Japan
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blade
outer peripheral
rotary blade
rotary
peripheral edge
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JP34089399A
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English (en)
Inventor
Yukio Koyama
幸夫 小山
Takuya Inoue
拓也 井上
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KOYAMA HARDWARE CO Ltd
Original Assignee
KOYAMA HARDWARE CO Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】小石や空き缶などの飛散をなくし、刃部の欠
損、破損をなくし、草などの絡み付きをなくすようにす
ること。 【解決手段】薄肉の炭素工具鋼等の鋼板を素材とする。
その外周に等間隔に多数の刃部を、レーザー切断して形
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、小石、空缶等を飛
び散らさず、刃部の破損や欠損がなく、草や蔓等の絡み
付きもない安全性を重視し、しかも、切れ味が低下する
ことなく何度も表裏面を利用でき、地球資源の節約、自
然環境の保全につながる刈払機用回転刃に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の回転刃は、切れ味をよく
するため刃部の回転方向に鉤状の切断刃を形成したり、
刃先にアサリを出すことによって雑草を刈り取るように
したものが殆どであった(実公昭61−5063、実公
平2−3728号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、刃部を
鉤状としているためこの個所が作業中に小石をはね飛ば
したり、破損し易くなり、またアサリを出していると、
この部分に雑草や蔓が絡み付き、それが回転軸に巻き付
くこととなり危険であった。
【0004】そこで、回転刃母材の外周にピッチを小さ
くした多数の刃部を形成し、刃部の両端部に刃付やチッ
プを取り付けたものが提案されている(特公平3−35
081、同6−79801、同7−39388、実公平
5−34506号)。
【0005】しかしながら、アサリは交互に反対方向に
屈曲して形成するので刃部にアサリを形成すると、この
部分に草や蔓などが絡み付きやすいものとなっていた。
またチップの取り付けは各刃部のピッチが狭くなると、
その取り付け作業は技術的に困難性を伴うものであった
ためコストアップにつながっていた。
【0006】しかも、従来のものは、刃部で草などを引
っ掛けて刈り取るようにしたものであるので母材の強度
がある程度なくては利用できない。そこで1.4mm程
度の厚みのある鋼板を使用しているため、重量があり刈
払作業の負担が大きなものであった。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような問題点を解決
するために、本発明は、薄肉の炭素工具鋼等の鋼板を、
レーザーにて多数の刃部2を等間隔に形成するように母
材の外周を切断加工している。そして、刃部をレーザー
にて形成するためこの部分の硬度が上がり母材が薄い鋼
板であっても十分に耐えることができる。また、このよ
うにレーザー切断加工により製造するため製品の品質を
常に均一化し、精度の高いものとなる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明は、薄肉の炭素工具鋼板で
母材を形成するととともに、刃部に焼き入れ以上の硬度
を持たせるために母材の外周をレーザー切断加工にて刃
部を形成するものである。
【0009】鋼板の厚みは、使用中に母材が変形せず、
回転刃としての強度を維持できるものであればよい。従
って、刃体の径の大きさにより、それに適した厚みのも
のを使用することとなる。例えば9インチの回転刃の場
合は、0.8mm程度のものであれば十分使用に耐える
ことができる。
【0010】刃部は、ピッチを小さくして等間隔で多数
配設するが、その個数も刃体の径の大きさにより、それ
に適した数とする。例えば、9インチの回転刃の場合
は、ピッチ幅を約18mm程度とし、38〜48個程度
の刃部が適しており、10インチの回転刃の場合は、ピ
ッチ幅を約18mm程度とし、40〜50個程度の刃部
が適している。なお、刃部の幅は約6mm、高さは約5
mm程度のものが望ましい。
【0011】刃部は、外周を円弧としたままのものであ
ってもよいが、より切れ味の優れた刈払機用回転刃とす
るため、刃部の中央部をやや窪ませていると効果的であ
る。
【0012】更に、回転刃は、根元から刃先まで平行の
幅のものであってもよいが、刃先エッジ部を利用すると
より効果的であるので、刃部は、掬い角を形成すべく上
方にいく程幅を広くなる扇状としているとより効果的で
ある。
【0013】本発明の場合、母材が薄肉のため刃部に刃
付をしてなくても十分に草を刈ることができるが、より
エンジンの負担を少なくし、スムーズに雑草等が切断さ
れるように刃部の外周縁に刃付をしておくとよい。
【0014】また、このような刃付は、両刃のものと片
刃のものとが考えられるが、研削作業の関係からは片刃
のものが経済的である。
【0015】なお、本考案で使用する鋼板素材として
は、ハイス鋼のような炭素工具鋼の外、炭素を含む合金
工具鋼、ハイス鋼、ステンレス鋼などがある。これらの
鋼板は、事前熱処理しておくと、より強度を増すことと
なり望ましい。
【0016】そして、このような刈払機用回転刃の製造
方法としては、薄肉の炭素工具鋼等の鋼板の外周縁に多
数の刃部2を等間隔に形成するようにレーザーなどによ
り切断加工してなる刈払機用回転刃の製造方法がある。
【0017】
【実施例】図面を参照しながら実施例について説明する
と、図1において、約0.8mm〜1.0mm厚の円板
状の炭素工具鋼を素材とし、円板状母材1の外周縁に等
間隔に約30数個〜60数個の刃部2を突設している。
刃部2は、上方の幅を広くして扇状とし、両端部にエッ
ジ2a、2bを形成している。このような母材をレーザ
ー切断加工により形成する。もっとも、レーザー切断で
なく、コストアップとはなるが、プレス加工後に刃部を
衝撃焼き入れし、形成することも可能である。
【0018】図2で示した実施例では、刃部2は、外周
縁の中央部をやや窪ませるとともに、扇状形状とし上方
の幅を広くしている。
【0019】次に図3において、刃部2の外周縁を刃付
3した場合について説明する。刃部2は、レーザー切断
加工により、焼き入れした以上の硬度となるが、刃部2
の外周縁に片刃又は両刃の刃付3をしている。
【0020】
【発明の効果】本発明は、このような構成としているた
め、以下のような効果を有する。
【0021】炭素工具鋼等を素材とした母材を、レーザ
ー切断加工により形成しているので、外周縁は焼き入れ
した以上の硬度を有し、刃部に刃付を施さなくても十分
切れ味のよい刈払機用回転刃を提供できる。なお、従来
の回転刃の硬度は、ビッカース硬度が450程度のもの
が殆どであったが、本発明の場合、レーザー切断加工し
た後の回転刃の外周縁の硬度は、ビッカース硬度が10
00以上であった。
【0022】刃部のピッチが一定していないと、駆動軸
に偏重した負担が掛かりエンジントラブルの原因となる
が、本発明では刃部を等間隔に小さいピッチで形成して
いるので、均一に負担が掛かることとなり、駆動軸への
過度の偏重負担が無くエンジントラブルの発生を少なく
することができる。
【0023】本発明の場合、母材が薄い鋼板であるの
で、刃部の中央部をやや窪ませ、刃部の両端部にエッジ
が形成することによって、このエッジ部分でも草を刈る
こととなるので、刃付をせず又は不十分な刃付のもので
あっても、切れ味のよい刈払機用回転刃の提供ができ
る。
【0024】小石や空缶等の飛散を防ぐには、できるだ
け回転刃を円に近付けることが望ましい。しかし、余り
円に近付けると、上滑りの現象を起こし草を刈ることが
できない。そこで、本発明では、刃部を上滑り現象が生
じない程度のピッチとして円に近付けるようにしている
ため、小石や空缶等の飛散をなくすことができる。
【0025】刃部の外周縁に刃付をしていると、雑草等
を単に引っ掛けてから切断するのではなく、雑草等が鎌
やナイフで切断すると同様の状態となるため、軽く草に
触れるだけで切断し刈り取ることができる。従って、切
れ味が良くなるだけでなく、雑草や蔓などの絡み付きも
なくなり、駆動軸への負担もより少なくなる。
【0026】刈払機を使用するとき回転刃本体は、地面
に対し斜めに当てて使用するため回転刃の外周下面が地
面に接することとなる。それ故、刈り取り作業中に外周
下面が絶えず研削されたと同様の状態となる。特に、本
発明では、刃部の外周縁で雑草等を切断刈り取りを行う
ものであるからいつまでも切れ味のよい状態を保つこと
ができる。
【0027】また、従来のものは、刃部が小石などに衝
突すると、刃部の回転方向の側面が破損することとなる
ためすぐに切れ味が低下することとなる。
【0028】しかし、本発明では主として刃部の外周縁
で切ることとなるため回転方向の刃部の側面が破損して
も殆ど切れ味は影響されることがなく何時までも優れた
切れ味を保つことができる。
【0029】ところで、刈払機で草を刈る場合は、でき
るだけ草の根元から刈る必要があるので回転刃は地面に
接触するように使用することとなる。その結果、回転刃
は、回転方向の刃部のエッジにより、草等を引っ掛ける
ようにして刈り取るため、徐々にこの部分が摩耗あるい
は破損し、切れ味が低下することとなる。
【0030】しかし、本発明では、回転刃が地面等に接
触することによって、回転刃の外周下面が研削された状
態となる。そのため、作業中も刃先を研いでいるのと同
様となり、それと同時に回転方向と反対側の刃のエッジ
が鋭利となる。
【0031】従って、本発明では、切れ味が低下すると
回転刃を裏返しにして使用すれば、回転方向のエッジが
いつも鋭利となっているので切れ味の低下のない回転刃
を利用することができる。
【0032】このように本発明は、何度も裏返しにして
使用することができるので経済性にも優れている。
【0033】本発明では、刃部をレーザー切断加工によ
り形成しているので、従来の焼き入れではできなかった
ビッカース硬度が1000以上の硬度の高い刃部を形成
できる。その結果、刃部の摩耗が少なく、耐久性に優れ
た回転刃を提供できる。
【0034】しかも、単に母材外周縁を研削するだけで
刃付ができるので製造過程での消費燃料を少なくできエ
ネルギー資源の節約も図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、本発明の第1実施例の平面図である。
【図2】は、本発明の第3実施例の刃部の拡大した平面
図である。
【図3】は、本発明の第2実施例の側面図である。
【符号の説明】 1 回転刃母材 2 刃部 3 刃付 2a、2b エッジ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転刃母材1となる炭素工具鋼等を素材と
    した薄肉の鋼板の外周を、レーザーなどにて多数の刃部
    2を等間隔に形成するように切断するとともに、必要に
    応じて刃部2の外周縁を刃付3してなる刈払機用回転刃
  2. 【請求項2】回転刃母材1となる炭素工具鋼等を素材と
    した薄肉の鋼板の外周を、レーザーなどにて多数の外方
    幅を広くした扇状の刃部2を等間隔に形成するように切
    断するとともに、必要に応じて刃部2の外周縁を刃付3
    してなる刈払機用回転刃
  3. 【請求項3】回転刃母材1となる炭素工具鋼等を素材と
    した薄肉の鋼板の外周を、レーザーなどにて多数の刃部
    2を等間隔に形成するように切断するとともに、刃部2
    の外周縁の中央部を窪ませ、必要に応じて刃部2の外周
    縁を刃付3してなる刈払機用回転刃
  4. 【請求項4】薄肉の炭素工具鋼等の鋼板の外周縁に多数
    の刃部2を等間隔に形成するようにレーザーなどにより
    切断してなる刈払機用回転刃の製造方法
JP34089399A 1999-10-25 1999-10-25 刈払機用回転刃及びその製造方法 Pending JP2001120031A (ja)

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