JPH0631421U

JPH0631421U - 刈払機用刈刃

Info

Publication number: JPH0631421U
Application number: JP6822292U
Authority: JP
Inventors: 洋井本
Original assignee: 株式会社イモト
Priority date: 1992-09-30
Filing date: 1992-09-30
Publication date: 1994-04-26

Abstract

(57)【要約】【目的】刈払機に装着する刈刃を改良して、刈刃の耐
久性を向上させるとともに、エンジンへの負担を軽減さ
せる。【構成】刈払機の先端に設けて回転させる刈刃１にお
いて、該刈刃１を多角形状に構成し、それぞれの回転方
向の辺に鋸目部３を形成し、該鋸目部３の刃付け部分が
外周に向かうに従い大きくなるように構成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は土手・畦・溝等の雑草や山林の下草刈りや笹刈りを行う刈払機に用いる刈刃の構成に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来より刈払機に用いる刈刃に関する技術は公知とされており、該刈刃は放射状に数枚のブレードを突出して設けたり、円板状の鋸刃としたり、チップを付設した刈刃等が有り、図５に示すように、安価なブレード状の刈刃は切り刃６にはストレートの刃部７が刃付けされていたのである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、従来の刈払機の刈刃はストレートの刃付けが施されていたので、使用を開始してから数十分程で刈刃の切れ味が低下してしまい、この為エンジンの回転数を上げて切れ味の低下に対応してきたのである。しかし、エンジンの回転数を上げることに因ってエンジンに大きな負担がかかるだけではなく、刈刃が高速状態で回転する為に衝撃で破損してしまう危険が発生する等の課題があったのである。また、円板状の鋸刃の場合、切れ味が悪くなると刃研ぎを行わない限り刈取効率が向上することができないのである。本考案は該課題を解決する為のものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案の解決すべき課題は以上の如くであり、次に該課題を解決する手段について説明する。即ち、刈払機の先端に設けて回転させる刈刃において、該刈刃を多角形状に構成し、それぞれの回転方向の辺に鋸目を形成し、該鋸目の刃付け部分が外周に向かうに従い大きくしたものである。

【０００５】

【作用】本考案の作用について説明する。以上のように構成することによって、刈払機により作業を行うと、刈刃を回転させて雑草等を切断していくと、その摩耗により刃は減っていくが、外周部の方が摩耗が激しいので、外周部の谷の部分から刃は減り、山の部分も徐々に減って、鋸刃として刃の部分が存続し、刈払機の刈刃の耐久性が向上するとともに、回転数もそのまま持続できてエンジンの負担が軽減されることになるのである。

【０００６】

【実施例】

本考案の解決すべき課題及び解決する手段は以上の如くであり、次に本考案の具体的な構成について添付した図面により説明する。図１は本考案の刈払機用刈刃の全体正面図、図２は図１の切り刃の拡大図、図３は鋸目状刃部の部分拡大図、図４も同じく鋸目状刃部の部分拡大図である。

【０００７】図１において本考案の刈払機用刈刃の構成について説明する。本考案の刈払機用刈刃１の刃板１ａは多角形状に形成され、本実施例では六角形に形成され、複数枚の切り刃２・２・・・がそれぞれの辺の部分に回転方向に向かって形成されており、該各切り刃２には正面視でそれぞれ鋸刃状とした鋸目部３が設けられており、該鋸目部３にて土手・畦・溝等の雑草や山林の下草や笹を刈り取るのである。

【０００８】前記の鋸刃状の鋸目部３は図２に示すように、山の部分４・４・・・と谷の部分５・５・・・から構成されており、エンジンをＯＮにして本考案の鋸目刈払機用刈刃１を回転させて対象物を切断して行くと、板厚の薄い前記鋸目部３の谷の部分５・５・・・から摩耗し始め使用して行くに従って、該谷の部分５・５・・・の摩耗が進行して深く鋭角になって行き、これと同時に鋸目部３の山の部分４・４・・・も鋭角になって徐々に摩耗して行くのである。以上のようにして鋸目刈払機用刈刃１は対象物を切断して行くに従って、鋸目部３を構成している山の部分４・４・・・と谷の部分５・５・・・の摩耗が同時に進行して、切れ味が極端に落ちることがないのである。

【０００９】ところで、前記鋸刃状の鋸目部３で最も摩耗する部分は、刈払機用刈刃１の刃板１ａの中心Ｏから最長距離Ｍにある鋸目部３の山の部分４と谷の部分５であるので、本考案において鋸目部３を構成している山の部分４・４・・・と谷の部分５・５・・・を、刈払機用刈刃１の刃板１ａの中心Ｏから最短距離Ｌにある鋸目部３の山の部分４と谷の部分５の角度が最も大きく、つまり、刃の切り込みが小さく、反対に刈払機用刈刃１の刃板１ａの中心Ｏから最長距離Ｍにある鋸目部３の山の部分４と谷の部分５の角度が最も小さく、つまり、刃の切り込みが大きくなるように構成され、鋸目部３の全体の形状は略三角形となるように構成しているのである。よって、図３の鋸目刈払機用刈刃１の刃板１ａの中心Ｏから最長距離Ｍの付近の山の部分４ｂと谷の部分５ｂの摩耗が激しいが、切り込みが大きいので、鋸目の持続時間が長くなり、図４の刈払機用刈刃１の刃板１ａの中心Ｏから最短距離Ｌの付近の山の部分４ａと谷の部分５ａの切り込みは小さいが、摩耗も小さいので、全体的に鋸目が減っても最終的に切れなくなる時期は同じ程度となるのである。

【００１０】

【考案の効果】

本考案は以上の如く構成したので、次のような効果を奏するものである。即ち、刈払機に装着する刈刃の切り刃を鋸刃状に構成したことにより、刈刃の耐久性が向上するとともに、エンジンへの負担が大幅に軽減されるようになるのである。また、前記の鋸刃状に構成した鋸目部は、刃付け部分が外周に向かうに従い大きくしたので、使用するに従って新しい鋸目が現れてくることになり、刃研ぎ作業を減少することができたのである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の鋸目刈払機用刈刃の全体正面図であ
る。

【図２】図１の切り刃の拡大図である。

【図３】鋸目状刃部の部分拡大図である。

【図４】同じく鋸目状刃部の部分拡大図である。

【図５】従来の刈払機用刈刃の部分拡大図である。

【符号の説明】

１刈払機用刈刃１ａ刃板２切り刃３鋸目部４鋸目部の山の部分５鋸目部の谷の部分

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】刈払機の先端に設けて回転させる刈刃に
おいて、該刈刃を多角形状に構成し、それぞれの回転方
向の辺に鋸目を形成し、該鋸目の刃付け部分が外周に向
かうに従い大きくしたことを特徴とする刈払機用刈刃。