JP3068478U - 刈払機用回転刃 - Google Patents

刈払機用回転刃

Info

Publication number
JP3068478U
JP3068478U JP1999009117U JP911799U JP3068478U JP 3068478 U JP3068478 U JP 3068478U JP 1999009117 U JP1999009117 U JP 1999009117U JP 911799 U JP911799 U JP 911799U JP 3068478 U JP3068478 U JP 3068478U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blade
rotary blade
base material
rotary
outer peripheral
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1999009117U
Other languages
English (en)
Inventor
幸夫 小山
拓也 井上
Original Assignee
株式会社小山金属工業所
拓也 井上
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社小山金属工業所, 拓也 井上 filed Critical 株式会社小山金属工業所
Priority to JP1999009117U priority Critical patent/JP3068478U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3068478U publication Critical patent/JP3068478U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Harvester Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】小石や空き缶などの飛散をなくし、刃部の欠
損、破損をなくし、草などの絡み付きをなくすようにす
ること。 【解決手段】薄肉の炭素工具鋼等の鋼板を素材とする。
その外周に等間隔に多数の刃部をレーザイー切断にて、
形成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、小石、空缶等を飛び散らさず、刃部の破損や欠損がなく、草や蔓等 の絡み付きもない安全性を重視し、しかも、切れ味が低下することなく何度も表 裏面を利用でき、地球資源の節約、自然環境の保全につながる刈払機用回転刃に 関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の回転刃は、切れ味をよくするため刃部の回転方向に鉤状の切断 刃を形成したり、刃先にアサリを出すことによって雑草を刈り取るようにしたも のが殆どであった(実公昭61−5063、実公平2−3728号)。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、刃部を鉤状としているためこの個所が作業中に小石をはね飛ば したり、破損し易くなり、またアサリを出していると、この部分に雑草や蔓が絡 み付き、それが回転軸に巻き付くこととなり危険であった。
【0004】 そこで、回転刃母材の外周にピッチを小さくした多数の刃部を形成し、刃部の 両端部に刃付やチップを取り付けたものが提案されている(特公平3−3508 1、同6−79801、同7−39388、実公平5−34506号)。
【0005】 しかしながら、アサリは交互に反対方向に屈曲して形成するので刃部にアサリ を形成すると、この部分に草や蔓などが絡み付きやすいものとなっていた。また チップの取り付けは各刃部のピッチが狭くなると、その取り付け作業は技術的に 困難性を伴うものであったためコストアップにつながっていた。
【0006】 しかも、従来のものは、刃部で草などを引っ掛けて刈り取るようにしたもので あるので母材の強度がある程度なくては利用できない。そこで1.4mm程度の 厚みのある鋼板を使用しているため、重量があり刈払作業の負担が大きなもので あった。
【0007】
【課題を解決するための手段】
このような問題点を解決するために、本考案は、薄肉の炭素工具鋼等の鋼板を 、レーザーにて多数の刃部2を等間隔に形成するように母材の外周を切断加工し ている。そして、刃部をレーザーにて形成するためこの部分の硬度が上がり母材 が薄い鋼板であっても十分に耐えることができる。また、このようにレーザー切 断加工により製造するため製品の品質を常に均一化し、精度の高いものとなる。
【0008】
【考案の実施の形態】
本考案は、薄肉の炭素工具鋼板で母材を形成するととともに、刃部に焼き入れ 以上の硬度を持たせるために母材の外周をレーザー切断加工にて刃部を形成する ものである。
【0009】 鋼板の厚みは、使用中に母材が変形せず、回転刃としての強度を維持できるも のであればよい。従って、刃体の径の大きさにより、それに適した厚みのものを 使用することとなる。例えば9インチの回転刃の場合は、0.8mm程度のもの であれば十分使用に耐えることができる。
【0010】 刃部は、ピッチを小さくして等間隔で多数配設するが、その個数も刃体の径の 大きさにより、それに適した数とする。例えば、9インチの回転刃の場合は、ピ ッチ幅を約18mm程度とし、38〜48個程度の刃部が適しており、10イン チの回転刃の場合は、ピッチ幅を約18mm程度とし、40〜50個程度の刃部 が適している。なお、刃部の幅は約6mm、高さは約5mm程度のものが望まし い。
【0011】 刃部は、外周を円弧としたままのものであってもよいが、より切れ味の優れた 刈払機用回転刃とするため、刃部の中央部をやや窪ませていると効果的である。
【0012】 更に、回転刃は、根元から刃先まで平行の幅のものであってもよいが、刃先エ ッジ部を利用するとより効果的であるので、刃部は、掬い角を形成すべく上方に いく程幅を広くなる扇状としているとより効果的である。
【0013】 本考案の場合、母材が薄肉のため刃部に刃付をしてなくても十分に草を刈るこ とができるが、よりエンジンの負担を少なくし、スムーズに雑草等が切断される ように刃部の外周縁に刃付をしておくとよい。
【0014】 また、このような刃付は、両刃のものと片刃のものとが考えられるが、研削作 業の関係からは片刃のものが経済的である。
【0015】 なお、本考案で使用する鋼板素材としては、ハイス鋼のような炭素工具鋼の外 、炭素を含む合金工具鋼、ハイス鋼、ステンレス鋼などがある。これらの鋼板は 、事前熱処理しておくと、より強度を増すこととなり望ましい。
【0016】
【実施例】
図面を参照しながら実施例について説明すると、図1において、約0.8mm 〜1.0mm厚の円板状の炭素工具鋼を素材とし、円板状母材1の外周縁に等間 隔に約30数個〜60数個の刃部2を突設している。刃部2は、上方の幅を広く して扇状とし、両端部にエッジ2a、2bを形成している。このような母材をレ ーザー切断加工により形成する。 なお、母材の切断は、プレス加工によっても可能であるが、この場合は刃部に 衝撃焼き入れ等を行い硬度を高める必要があり、コストアップとはなる。
【0017】 図2で示した実施例では、刃部2は、外周縁の中央部をやや窪ませるとともに 、扇状形状とし上方の幅を広くしている。
【0018】 次に図3において刃部2の外周縁を刃付3した場合について説明する。 刃部2は、レーザー切断加工により、焼き入れした以上の硬度となるが、更に 刃部2の外周縁に片刃又は両刃の刃付3をしている。
【0019】
【考案の効果】
本考案は、このような構成としているため、以下のような効果を有する。
【0020】 炭素工具鋼等を素材とした母材を、レーザー切断加工により形成しているので 、外周縁は焼き入れした以上の硬度を有し、刃部に刃付を施さなくても十分切れ 味のよい刈払機用回転刃を提供できる。なお、従来の回転刃の硬度は、ビッカー ス硬度が450程度のものが殆どであったが、本考案の場合、レーザー切断加工 した後の回転刃の外周縁の硬度は、ビッカース硬度が1000以上であった。
【0021】 刃部のピッチが一定していないと、駆動軸に偏重した負担が掛かりエンジント ラブルの原因となるが、本考案では刃部を等間隔に小さいピッチで形成している ので、均一に負担が掛かることとなり、駆動軸への過度の偏重負担が無くエンジ ントラブルの発生を少なくすることができる。
【0022】 本考案の場合、母材が薄い鋼板であるので、刃部の中央部をやや窪ませ、刃部 の両端部にエッジが形成することによって、このエッジ部分でも草を刈ることと なるので、刃付をせず又は不十分な刃付のものであっても、切れ味のよい刈払機 用回転刃の提供ができる。
【0023】 小石や空缶等の飛散を防ぐには、できるだけ回転刃を円に近付けることが望ま しい。しかし、余り円に近付けると、上滑りの現象を起こし草を刈ることができ ない。そこで、本考案では、刃部を上滑り現象が生じない程度のピッチとして円 に近付けるようにしているため、小石や空缶等の飛散をなくすことができる。
【0024】 刃部の外周縁に刃付をしていると、雑草等を単に引っ掛けてから切断するので はなく、雑草等が鎌やナイフで切断すると同様の状態となるため、軽く草に触れ るだけで切断し刈り取ることができる。従って、切れ味が良くなるだけでなく、 雑草や蔓などの絡み付きもなくなり、駆動軸への負担もより少なくなる。
【0025】 刈払機を使用するとき回転刃本体は、地面に対し斜めに当てて使用するため回 転刃の外周下面が地面に接することとなる。それ故、刈り取り作業中に外周下面 が絶えず研削されたと同様の状態となる。特に、本考案では、刃部の外周縁で雑 草等を切断刈り取りを行うものであるからいつまでも切れ味のよい状態を保つこ とができる。
【0026】 また、従来のものは、刃部が小石などに衝突すると、刃部の回転方向の側面が 破損することとなるためすぐに切れ味が低下することとなる。
【0027】 しかし、本考案では主として刃部の外周縁で切ることとなるため回転方向の刃 部の側面が破損しても殆ど切れ味は影響されることがなく何時までも優れた切れ 味を保つことができる。
【0028】 ところで、刈払機で草を刈る場合は、できるだけ草の根元から刈る必要がある ので回転刃は地面に接触するように使用することとなる。その結果、回転刃は、 回転方向の刃部のエッジにより、草等を引っ掛けるようにして刈り取るため、徐 々にこの部分が摩耗あるいは破損し、切れ味が低下することとなる。
【0029】 しかし、本考案では、回転刃が地面等に接触することによって、回転刃の外周 下面が研削された状態となる。そのため、作業中も刃先を研いでいるのと同様と なり、それと同時に回転方向と反対側の刃のエッジが鋭利となる。
【0030】 従って、本考案では、切れ味が低下すると回転刃を裏返しにして使用すれば、 回転方向のエッジがいつも鋭利となっているので切れ味の低下のない回転刃を利 用することができる。
【0031】 このように本考案は、何度も裏返しにして使用することができるので経済性に も優れている。
【0032】 本考案では、刃部をレーザー切断加工により形成しているので、従来の焼き入 れではできなかったビッカース硬度が1000以上の硬度の高い刃部を形成でき る。その結果、刃部の摩耗が少なく、耐久性に優れた回転刃を提供できる。
【0033】 しかも、単に母材外周縁を研削するだけで刃付ができるので製造過程での消費 燃料を少なくできエネルギー資源の節約も図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、本考案の第1実施例の平面図である。
【図2】は、本考案の第3実施例の刃部の拡大した平面
図である。
【図3】は、本考案の第2実施例の側面図である。
【符号の説明】
1 回転刃母材 2 刃部 3 刃付 2a、2b エッジ

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転刃母材1となる炭素工具鋼等を素材と
    した薄肉の鋼板の外周を、レーザーなどにて多数の刃部
    2を等間隔に形成するように切断するとともに、必要に
    応じて刃部2の外周縁を刃付3してなる刈払機用回転刃
  2. 【請求項2】回転刃母材1となる炭素工具鋼等を素材と
    した薄肉の鋼板の外周を、レーザーなどにて多数の外方
    幅を広くした扇状の刃部2を等間隔に形成するように切
    断するとともに、必要に応じて刃部2の外周縁を刃付3
    してなる刈払機用回転刃
  3. 【請求項3】回転刃母材1となる炭素工具鋼等を素材と
    した薄肉の鋼板の外周を、レーザーなどにて多数の刃部
    2を等間隔に形成するように切断するとともに、刃部2
    の外周縁の中央部を窪ませ、必要に応じて刃部2の外周
    縁を刃付3してなる刈払機用回転刃
JP1999009117U 1999-10-25 1999-10-25 刈払機用回転刃 Expired - Lifetime JP3068478U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1999009117U JP3068478U (ja) 1999-10-25 1999-10-25 刈払機用回転刃

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1999009117U JP3068478U (ja) 1999-10-25 1999-10-25 刈払機用回転刃

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3068478U true JP3068478U (ja) 2000-05-12

Family

ID=43201970

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1999009117U Expired - Lifetime JP3068478U (ja) 1999-10-25 1999-10-25 刈払機用回転刃

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3068478U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013128480A (ja) * 2011-11-24 2013-07-04 Kouji Tazaki 回転刃および刈払機
JP2023101194A (ja) * 2022-01-07 2023-07-20 日本碍子株式会社 半導体製造装置用部材

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013128480A (ja) * 2011-11-24 2013-07-04 Kouji Tazaki 回転刃および刈払機
JP2023101194A (ja) * 2022-01-07 2023-07-20 日本碍子株式会社 半導体製造装置用部材

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10206331B2 (en) Cutting blade with hardened regions
US8615977B2 (en) Shear and grind rotary mulching mower blade
US9992930B2 (en) Slicing disc mower knives
JP3068478U (ja) 刈払機用回転刃
US5570571A (en) Blade for a flail type brush cutting machine
JP2001120031A (ja) 刈払機用回転刃及びその製造方法
US5918450A (en) Blade shape
CN209930928U (zh) 一种月刃型割草锯片
CN212096537U (zh) 一种高耐磨合金刀
JPH0234568B2 (ja) Karibaraikaitennokoba
JP3238367U (ja) 草刈り用チップソー
KR960002900B1 (ko) 짚대 절단장치
JPH0530598Y2 (ja)
JPS6131013A (ja) 刈払機用丸鋸
JPH0531623A (ja) 植物切断用バンドソーブレード
CN209930924U (zh) 一种反弹型齿背割草锯片
JP3246576U (ja) 草刈刃
CN211531845U (zh) 一种割草机用安全刀片
JPH0686417U (ja) 刈払機用刈刃
JPH04117215A (ja) 丸鋸刃
JPH06284809A (ja) 草刈機用回転切断刃およびそれを備えた草刈機
JP3166670U (ja) 草刈機用刃
JPH0631421U (ja) 刈払機用刈刃
JPH04117214A (ja) 丸鋸刃
JP2022128663A (ja) 刈払機のブレード、及びこのブレードを用いたブレードカッター