JP2001119856A - 車両における給電方法及び装置 - Google Patents

車両における給電方法及び装置

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JP2001119856A
JP2001119856A JP29386199A JP29386199A JP2001119856A JP 2001119856 A JP2001119856 A JP 2001119856A JP 29386199 A JP29386199 A JP 29386199A JP 29386199 A JP29386199 A JP 29386199A JP 2001119856 A JP2001119856 A JP 2001119856A
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power supply
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JP29386199A
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Noboru Chin
登 陳
Keizo Ikeda
啓三 池田
Yoriyuki Miyazaki
順之 宮▲崎▼
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡素かつ低廉な構成で、複数の負荷に対して
適正な電力供給を効率良く行う。 【解決手段】 オルタネータ10及びAC−DC整流器
13やバッテリー17などからなる車両搭載の直流電源
より各負荷に給電を行うための方法及び装置。複数の負
荷と直流電源との間にDC−DCコンバータなどの電圧
変換器を介在させ、直流電源から共通の電圧変換器を介
して複数の負荷に電力を供給するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車などの車両
に搭載される電源(オルタネータやバッテリー等)から
各電装品等の電気的負荷に対して電力を供給するための
給電方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の車両における給電装置の一例を図
6に示す。図において、エンジンと連動するオルタネー
タ10から出力される交流電圧は、AC−DC変換器1
2によって直流電圧に変換され、そのまま高電圧直流負
荷(一般には12V負荷)に供給されるとともに、余剰
の電力が車載バッテリー16に貯えられる。一方、AC
―DC変換器12の出力電圧よりも使用電圧の低い低電
圧負荷、具体的にはドアECU、エアコンECU、エン
ジンECUといったECU類においては、その回路基板
に電圧変換器(例えばレギュレータや小型のDC−DC
コンバータ)18が組み込まれており、前記AC−DC
変換器12もしくはバッテリー16の出力する電力が各
電圧変換器18で降圧(例えば12V→5V)された後
に各ECUの本体に供給されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の給電装置に
は、次のような問題点がある。
【0004】 低電圧負荷ごとに電圧変換器を設けて
いるので、その負荷ごとにノイズ対策及び電圧安定化対
策を施さなければならず、システム全体が複雑で高価な
ものになる。
【0005】 近年、ステアリング装置やブレーキ装
置をはじめとする車載アクチュエータの電動化等に伴
い、電源の高圧化(例えば14Vから42Vへの変更)
が検討されている。このような電源の高圧化に伴い、当
該電源電圧と低電圧負荷の使用電圧との格差が大きくな
るため、前記電圧変換器18としてかなり大型でかつ高
価なものを用いる必要がある。かかる電圧変換器18を
各負荷ごとに設けることは、システム全体の小型化、簡
素化の大きな妨げとなる。
【0006】さらに、前記のような高電圧化に伴い、電
源電圧の低い従来システムでは変圧の必要がなかった中
電圧負荷(例えば14V負荷)と電源との間にも電圧変
換器(42Vから14Vまで電圧を降下させるためのD
C−DCコンバータ)を設けなければならないことにな
り、システム全体の構成はますます複雑となる。
【0007】本発明は、このような事情に鑑み、簡素か
つ低廉な構成で、複数の負荷に対して適正な電力供給を
効率良く行うことができる車両における給電方法及び装
置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の手段として、本発明は、車両に搭載された直流電源か
ら複数の負荷に電力を供給する方法であって、前記直流
電源の出力電圧を変化させる電圧変換器に複数の負荷を
接続することにより、前記直流電源から共通の電圧変換
器を介して複数の負荷に電力を供給するものである。
【0009】また本発明は、車両に搭載された直流電源
から複数の負荷に電力を供給する装置であって、前記直
流電源にその出力を変圧する電圧変換器の入力部を接続
し、この電圧変換器の出力部に複数の負荷を接続するこ
とにより、前記直流電源から共通の電圧変換器を介して
複数の負荷に電力が供給されるように構成したものであ
る。
【0010】これらの方法及び装置では、複数の負荷に
ついてこれに使用される電圧変換器を共通化しているの
で、従来のように各負荷ごとに電圧変換器を設ける構成
に比べ、電圧変換器の必要個数を減らすことができる。
従って、システム全体の簡素化及び低廉化が図れるとと
もに、各電圧変換器についてのノイズ対策や電圧安定化
対策が容易になる。
【0011】この方法及び装置において、前記電圧変換
器にDC−DCコンバータを用いれば、複数の直流負荷
への電力供給を効率良く行うことができる。具体的に
は、前記直流電源にその出力を変圧して直流電圧を出力
するDC−DCコンバータの入力部を接続し、このDC
−DCコンバータの出力部に複数の直流負荷を接続する
ようにすればよい。
【0012】また、前記電圧変換器として、互いに出力
電圧の異なる複数の出力部を有するものを具備し、各出
力部にその出力電圧に応じた負荷を接続するようにすれ
ば、互いに使用電圧の異なる負荷に対しても共通の電圧
変換器を介して給電を行うことが可能になる。
【0013】さらに、前記電圧変換器として、直流電圧
を出力する出力部と交流電圧を出力する出力部の双方を
含んでいるものを備えることにより、その共通の電圧変
換器を介して直流負荷、交流負荷の双方に給電を行うこ
とが可能になる。
【0014】前記電圧変換器は単一でもよいが、給電す
べき負荷を複数のグループに分類し、各グループごとに
電圧変換器を割り当てて、各電圧変換器からその電圧変
換器のグループに属する負荷に電力を供給する(具体的
には、各グループごとに電圧変換器を設け、各電圧変換
器の入力部を前記直流電源に接続するとともに、各電圧
変換器の出力部に当該電圧変換器のグループに属する負
荷を接続する)ことにより、各負荷の特質を考慮した合
理性の高いシステムを構築することが可能である。
【0015】例えば、給電すべき負荷をその車両におけ
る設置箇所によって分類すれば、各電圧変換器からその
電圧変換器のグループに属する各負荷までの配線長さを
短く抑えて配線構造をより簡素にすることができる。
【0016】また、給電すべき負荷をその負荷が用いら
れる車両のグレードによって分類すれば、車両にそのグ
レードに対応するグループの電圧変換器及び負荷を搭載
するだけでグレード対応ができ、グレードに応じて電圧
変換器とこれに接続される負荷との組み合わせを変える
必要がなくなる。すなわち、車両に搭載するグループを
選択するだけで極めて容易にグレード対応ができる。
【0017】また、給電すべき負荷をその使用電圧によ
って分類し、その使用電圧に見合う出力電圧をもつ電圧
変換器を割り当てるようにすれば、各電圧変換器には、
単一の出力電圧のみをもつものを用いることが可能にな
る。従って、各電圧変換器の構造を簡素化することがで
きる。
【0018】具体的には、給電すべき負荷をその使用電
圧によって複数のグループに分類し、各グループごとに
その使用電圧に見合う出力電圧をもつ電圧変換器を設
け、その電圧変換器の出力部に当該電圧変換器のグルー
プに属する負荷を接続すればよい。
【0019】また、前記電圧変換器として、前記直流電
圧をそれと異なる直流電圧に変換するDC−DCコンバ
ータと、前記直流電圧を交流電圧に変換するDC−AC
インバータとを併用すれば、直流負荷、交流負荷の双方
への給電が可能になる。
【0020】なお、以上のように複数の電圧変換器を用
いる場合、全ての電圧変換器に複数の負荷を接続しなく
てもよく、単一の負荷のみ接続される電圧変換器を一部
含んでいてもよい。換言すれば、本発明では、複数の負
荷に接続される電圧変換器を少なくとも一つ含んでいれ
ばよい。
【0021】本発明では、必ずしも車両に搭載される負
荷のすべてを電圧変換器に接続しなくてもよい。例え
ば、使用電圧が前記直流電源の出力電圧と略同等である
直流負荷については、これを前記電圧変換器を介さずに
直接前記直流電源に接続することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態を図1
及び図2に基づいて説明する。
【0023】図1は、この実施の形態にかかる車両にお
ける給電装置を示した回路図である。
【0024】この装置は、車両に搭載された複数の負荷
に対して給電を行うものであるが、その特徴として、前
記各負荷がその使用電圧によって複数のグループ(図例
では4つのグループ)に分類されている。各グループに
おける負荷の使用電圧及び属する負荷の具体例は次のと
おりである。
【0025】直流42V負荷…パワーステアリング、
電動ブレーキ、ヘッドランプ等。
【0026】直流14V負荷…ランプ類、冷却ファ
ン、オーディオ類等。
【0027】直流5V負荷…ドアECU、エアコンE
CU、エンジンECU等。
【0028】交流100V負荷…車室内あるいはトラ
ンクルーム内に設けられた外部機器接続用ソケット等。
【0029】一方、この給電装置は、前記各負荷に電力
を供給する手段として、オルタネータ10、AC−DC
整流器13、高電圧バッテリー(図例では36Vバッテ
リー)17、及び複数のコンバータ(図例では2つのD
C−DCコンバータ20A,20Bと1つのDC−AC
インバータ30)を備えている。
【0030】オルタネータ10は、図略のエンジンと連
動し、その作動によって交流電圧を生成し、出力するも
のである。
【0031】AC−DC整流器13は、複数のダイオー
ド等で構成され、前記オルタネータ10から出力される
交流電圧を直流高電圧(図例では直流42V電圧)に変
換して出力するものである。すなわち、このAC−DC
整流器13とオルタネータ10とで、直流電圧を出力す
る直流電源が構成されている。
【0032】AC−DC整流器13には、スタータモー
タM、前記高電圧バッテリー17、前記コンバータ20
A,20B、DC−ACインバータ30、さらには前記
負荷のうちの直流42V負荷が直接接続されている。そ
して、このAC−DC整流器13から直流42V負荷、
コンバータ20A,20B、DC−ACインバータ30
に直接給電が行われるとともに、余剰の電力が高電圧バ
ッテリー17に蓄えられるようになっている。
【0033】DC−DCコンバータ20Aは、入力され
た直流42V電圧を直流14V電圧に変換して前記各直
流14V負荷に供給するものである。すなわち、このD
C−DCコンバータ20Aは、直流14V負荷のグルー
プに割り当てられている。
【0034】このDC−DCコンバータ20Aは、図2
(a)に示すような高周波トランス21、パワースイッ
チ素子22、ドライブ回路24、制御回路26、及び平
滑回路28を備えている。
【0035】パワースイッチ素子22は、コンバータ入
力端子と高周波トランス21の一次側コイルとの間に設
けられ、両者間を通電するオン状態と遮断するオフ状態
とに切換えられるものである。このパワースイッチ素子
22としては、例えばMOSFETやIGBTが好適で
あるが、その種類は問わない。
【0036】ドライブ回路24は、制御回路26から入
力される制御信号に応じて前記パワースイッチ素子22
をオンオフするものであり、このパワースイッチ素子2
2とともにDC−AC変換部(インバータ)を構成して
いる。このインバータにより生成されたパルス電圧が高
周波トランス21の一次側コイルに供給されることによ
り、同トランス21の二次側コイルには変圧された交流
電圧が発生する。この交流電圧は平滑回路28により平
滑化されて直流電圧に変換され、コンバータ出力端子か
ら出力される。
【0037】制御回路26は、前記平滑回路28からの
出力電圧と、外部から入力されるオンオフ指令信号とに
基づき、前記ドライブ回路24によるパワースイッチ素
子22の駆動を制御し、14Vの出力電圧が安定して得
られるように作動するものである。
【0038】この構成において、前記コンバータ入力端
子に前記AC−DC整流器13及び高電圧バッテリー1
7が接続されるとともに、コンバータ出力端子に各直流
14V負荷が接続されている。従って、直流電源(オル
タネータ10及びAC−DC整流器13、または高電圧
バッテリー17)から出力される約42Vの直流電圧が
DC−DCコンバータ20Aで14Vの直流電圧に変換
され、各直流14V負荷に供給されるようになってい
る。
【0039】DC−DCコンバータ20Bの基本構成も
前記図2(a)に示したものと全く同様であるが、その
出力電圧は5Vに設定されている。そして、このDC−
DCコンバータ20Bの入力端子に前記AC−DC整流
器13及び高電圧バッテリー17が接続されるととも
に、出力端子に各直流5V負荷が接続されている。従っ
て、前記直流電源から出力される約42Vの直流電圧が
DC−DCコンバータ20Bで5Vの直流電圧に変換さ
れ、各直流5V負荷に供給されるようになっている。
【0040】一方、DC−ACインバータ30は、図2
(a)に示すような高周波トランス31、インバータ3
2、整流平滑回路34、PWMインバータ36、及びフ
ィルタ回路38を備えている。
【0041】インバータ32は、例えばパワースイッチ
素子とそのドライブ回路の組み合わせで構成され、入力
端子から入力される直流電圧をパルス電圧に変換する。
このパルス電圧が高周波トランス31の一次側コイルに
供給されることにより、同トランス31の二次側コイル
には昇圧された交流電圧が発生する。この交流電圧は整
流平滑回路34、PWMインバータ36、及びフィルタ
回路38によって好適な波形をもつ100Vの交流電圧
に変換され、コンバータ出力端子から出力される。
【0042】この構成において、前記コンバータ入力端
子に前記AC−DC整流器13及び高電圧バッテリー1
7が接続されるとともに、コンバータ出力端子に交流1
00V負荷が接続されている。従って、前記直流電源か
ら出力される約42Vの直流電圧がDC−ACインバー
タ30で100Vの交流電圧に変換され、交流100V
負荷に供給されるようになっている。
【0043】この構成によれば、次のような効果を得る
ことができる。
【0044】 複数の14V負荷を共通のDC−DC
コンバータ20Aの出力部に接続し、また、複数の5V
負荷を共通のDC−DCコンバータ20Bの出力部に接
続することにより、直流電源の出力電圧を共通のDC−
DCコンバータ20Aで変圧して複数の14V負荷に供
給し、また、直流電源の出力電圧を共通のDC−DCコ
ンバータ20Bで変圧して複数の5V負荷に供給するよ
うにしているので、図6に示した従来方法及び装置のよ
うに、各負荷ごとに電圧変換器を設ける構成に比べ、使
用する電圧変換器の個数を減らしてシステム全体の簡素
化及び低廉化を図ることができる。
【0045】 給電すべき負荷をその使用電圧によっ
て複数のグループに分類し、各グループにその使用電圧
に見合った出力電圧をもつコンバータ20A,20B、
DC−ACインバータ30を割り当てるようにしている
ので、各コンバータの出力電圧は1種類で足りる。従っ
て、各コンバータの構造を簡素化し、また低廉化でき
る。
【0046】なお、本発明において、各負荷の使用電圧
は本実施形態で例示したものに限られない。従って、使
用電圧の種類数に応じてそれに見合った個数のコンバー
タを具備するようにすればよい。例えば、交流負荷が存
在しない場合には、DC−ACインバータ30を省略す
ればよい。また、図1に示したように、直流電源の出力
電圧と略同等の使用電圧をもつ負荷(図例では42V負
荷)が存在する場合には、当該負荷をコンバータを介さ
ずに前記直流電源に接続すればよい。
【0047】本発明の第2の実施の形態を図3及び図4
に基づいて説明する。
【0048】ここでは、給電すべき負荷を複数のグルー
プに分類する指針として、車両における各負荷の設置箇
所に着目している。すなわち、互いに近接した箇所に設
置される負荷を同一グループに所属させ、各グループに
電圧変換器(図例では3つのコンバータ40A,40
B,40C)を割り当てている。その分類内容は次のと
おりである。
【0049】エンジンルーム内負荷…へッドランプ、
エンジンECU、冷却ファン等。
【0050】車室内負荷…運転手席ドア負荷、助手席
ドア負荷、パワーステアリング、電動ブレーキ等。
【0051】トランクルーム負荷…AC100Vソケ
ット、デフォガ、ランプ類等。
【0052】そして、前記エンジンルーム内負荷は全て
共通のコンバータ40Aの出力部に接続し、直流電源か
ら当該コンバータ40Aを介して各エンジンルーム負荷
に給電を行うようにしている。同様に、車室内負荷は全
て共通のコンバータ40Bの出力部に接続し、またトラ
ンクルーム負荷は全て共通のコンバータ40Cの出力部
に接続することにより、直流電源からコンバータ40B
を介して各車室内負荷に給電を行い、また直流電源から
コンバータ40Cを介して各トランクルーム負荷に給電
を行うようにしている。
【0053】この第2の実施の形態では、前記第1の実
施の形態と異なり、各グループに互いに使用電圧の異な
る負荷が混在することになる。従って、各コンバータ4
0A,40B,40Cは、互いに出力電圧の異なる複数
の出力部をもつ必要がある。このような構成にするに
は、例えば図4に示すように、高周波トランス41の一
次側コイルとDC入力端子との間にインバータ42を設
ける一方、二次側コイルを出力部の必要個数と同数に
し、各二次側コイルと出力端子との間に出力電圧を生成
するのに必要な回路を設けるようにすればよい。図示の
構成では、直流14V出力端子とこれに対応する二次側
コイルとの間に整流平滑回路44を設け、直流5V出力
端子とこれに対応する二次側コイルとの間に整流平滑回
路45を設け、AC100V出力端子とこれに対応する
二次側コイルとの間に整流平滑回路46、PWMインバ
ータ47、及びフィルタ回路48を設けている。
【0054】この第2の実施の形態のように、給電すべ
き複数の負荷をその車両における設置箇所で分類するよ
うにすれば、コンバータ40A〜40Cとそのコンバー
タのグループに属する各負荷との間の配線長さを短く抑
えることができ、配線構造全体の簡素化を進めることが
できる。
【0055】第3の実施の形態を図5(a)(b)に示
す。この実施の形態では、給電すべき複数の負荷を、そ
の負荷が使用される車両のグレードに基づいて複数のグ
ループに分類し、各グループにコンバータ40L,40
M,40Hを割り当てるようにしている。具体的には次
のとおりである。
【0056】全車共通負荷…へッドランプ、エンジン
ECU、冷却ファン等。
【0057】中級車用負荷…ABS、エアバックEC
U、AC100Vソケット等。
【0058】高級車専用負荷…自動ハンドル調節装
置、自動座席調節装置、自動アンテナ調節装置等。
【0059】そして、前記全車共通負荷は全て共通のコ
ンバータ40Lの出力部に接続し、直流電源から当該コ
ンバータ40Lを介して各全車共通負荷に給電を行うよ
うにしている。同様に、中級車用負荷は全て共通のコン
バータ40Mの出力部に接続し、また高級車専用負荷は
全て共通のコンバータ40Hの出力部に接続することに
より、中級車用負荷に対しては全て直流電源からコンバ
ータ40Mを介して給電を行い、高級車専用負荷に対し
ては全て直流電源からコンバータ40Hを介して給電を
行うようにしている。
【0060】この実施の形態にかかる分類を行えば、各
グレードで必要とするコンバータ数を最小限に抑えなが
ら、車両のグレードに簡単に対応することが可能にな
る。例えば、高級車の場合には、図5(a)に示すよう
に上述の全ての負荷及びコンバータ40L,40M,4
0Hを搭載すればよいし、中級車の場合には、高級車専
用負荷及びこれらに接続されるコンバータ40Hを一括
省略するだけで対応ができる。すなわち、図5(a)
(b)に示すように、コンバータ40L,40Mとこれ
らに接続される全車共通負荷及び中級車用負荷のみを搭
載すれば足りる。また、それよりも低いグレードの車両
にはコンバータ40Lとこれに接続される全車共通負荷
のみを搭載すればよい。
【0061】すなわち、この分類によれば、車両に搭載
するグループ(コンバータ+負荷)の選択だけでグレー
ド対応ができ、各グループにおいてコンバータとこれに
接続される負荷との組み合わせを変更する必要がないの
で、汎用性、量産性に富んだ合理的なシステムを構築す
ることが可能である。
【0062】その他、本発明は次のような実施の形態を
とることも可能である。
【0063】・本発明では、直流電源の種類を問わな
い。例えばオルタネータを省略し、バッテリーのみで走
行する車両にも本発明の適用が可能である。
【0064】・本発明では、具体的な使用電圧を問わ
ず、例示した直流42V,14V,5Vや交流100V
の他、種々の使用電圧に対応が可能である。また、使用
する直流電圧が電源電圧より高い場合にも適用が可能で
あり、この場合には、昇圧用のDC−DCコンバータを
用いればよい。
【0065】・本発明では一つの車両において使用する
電圧変換器の個数を問わない。例えば単一の電圧変換器
から全ての負荷(直流電源に直接接続可能な負荷がある
場合にはこれを除く負荷)に給電を行うようにしてもよ
い。
【0066】
【発明の効果】以上のように本発明は、直流電源から共
通の電圧変換器を介して複数の負荷に電力を供給するよ
うにしたものであるので、電圧変換器の個数が少ない簡
素かつ低廉な構成で各負荷に対して適正な給電を効率良
く行うことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかる車両におけ
る給電装置の回路図である。
【図2】(a)は図1の装置に用いられるDC−DCコ
ンバータの構成を示す回路図、(b)は同装置に用いら
れるDC−ACインバータの構成を示す回路図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態にかかる車両におけ
る給電装置の回路図である。
【図4】図3の装置に用いられるコンバータの構成を示
す回路図である。
【図5】(a)(b)は本発明の第3の実施の形態にか
かる車両における給電装置の回路図である。
【図6】従来の車両における給電装置の一例を示す回路
図である。
【符号の説明】
10 オルタネータ(直流電源を構成) 13 AC−DC変換器(直流電源を構成) 17 高電圧バッテリー(直流電源) 20A,20B DC−DCコンバータ 30 DC−ACインバータ 40A,40B,40C,40L,40M,40N コ
ンバータ(電圧変換器)
フロントページの続き (72)発明者 陳 登 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内 (72)発明者 池田 啓三 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内 (72)発明者 宮▲崎▼ 順之 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内 Fターム(参考) 5G065 AA00 AA08 DA06 DA07 EA02 EA10 FA00 FA02 GA04 GA09 HA01 JA01 MA02 MA10 PA05

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に搭載された直流電源から複数の負
    荷に電力を供給する方法であって、前記直流電源の出力
    電圧を変化させる電圧変換器に複数の負荷を接続するこ
    とにより、前記直流電源から共通の電圧変換器を介して
    複数の負荷に電力を供給することを特徴とする車両にお
    ける給電方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の車両における給電方法に
    おいて、前記直流電源の出力電圧をDC−DCコンバー
    タで変圧し、このDC−DCコンバータから複数の直流
    負荷に電力を供給することを特徴とする車両における給
    電方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の車両における給
    電方法において、給電すべき負荷を複数のグループに分
    類し、各グループごとに電圧変換器を割り当てて、各電
    圧変換器からその電圧変換器のグループに属する負荷に
    電力を供給することを特徴とする車両における給電方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の車両における給電方法に
    おいて、給電すべき負荷をその使用電圧によって分類
    し、その使用電圧に見合う出力電圧をもつ電圧変換器を
    割り当てることを特徴とする車両における給電方法。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の車両における給電方法に
    おいて、給電すべき負荷をその車両における設置箇所に
    よって分類することを特徴とする車両における給電方
    法。
  6. 【請求項6】 請求項3記載の車両における給電方法に
    おいて、給電すべき負荷をその負荷が用いられる車両の
    グレードによって分類し、車両にそのグレードに対応す
    るグループの電圧変換器及び負荷を搭載することを特徴
    とする車両における給電方法。
  7. 【請求項7】 車両に搭載された直流電源から複数の負
    荷に電力を供給する装置であって、前記直流電源にその
    出力を変圧する電圧変換器の入力部を接続し、この電圧
    変換器の出力部に複数の負荷を接続することにより、前
    記直流電源から共通の電圧変換器を介して複数の負荷に
    電力が供給されるように構成したことを特徴とする車両
    における給電装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の車両における給電装置に
    おいて、前記直流電源にその出力を変圧して直流電圧を
    出力するDC−DCコンバータの入力部を接続し、この
    DC−DCコンバータの出力部に複数の直流負荷を接続
    したことを特徴とする車両における給電装置。
  9. 【請求項9】 請求項7または8記載の車両における給
    電装置において、前記電圧変換器は互いに出力電圧の異
    なる複数の出力部を有し、各出力部にその出力電圧に応
    じた負荷が接続されていることを特徴とする車両におけ
    る給電装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の車両における給電装置
    において、前記電圧変換器の出力部には直流電圧を出力
    する出力部と交流電圧を出力する出力部とが含まれてい
    ることを特徴とする車両における給電装置。
  11. 【請求項11】 請求項6〜10のいずれかに記載の車
    両における給電装置において、給電すべき負荷を複数の
    グループに分類し、各グループごとに電圧変換器を設
    け、各電圧変換器の入力部を前記直流電源に接続すると
    ともに、各電圧変換器の出力部に当該電圧変換器のグル
    ープに属する負荷を接続したことを特徴とする車両にお
    ける給電装置。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の車両における給電装
    置において、給電すべき負荷をその車両における設置箇
    所によって分類したことを特徴とする車両における給電
    装置。
  13. 【請求項13】 請求項11記載の車両における給電装
    置において、給電すべき負荷をその負荷が用いられる車
    両のグレードによって分類したことを特徴とする車両に
    おける給電装置。
  14. 【請求項14】 請求項11記載の車両における給電装
    置において、給電すべき負荷をその使用電圧によって複
    数のグループに分類し、各グループごとにその使用電圧
    に見合う出力電圧をもつ電圧変換器を設け、その電圧変
    換器の出力部に当該電圧変換器のグループに属する負荷
    を接続したことを特徴とする車両における給電装置。
  15. 【請求項15】 請求項14記載の車両における給電装
    置において、前記電圧変換器として、前記直流電圧をそ
    れと異なる直流電圧に変換するDC−DCコンバータ
    と、前記直流電圧を交流電圧に変換するDC−ACイン
    バータとが含まれていることを特徴とする車両における
    給電装置。
  16. 【請求項16】 請求項6〜15のいずれかに記載の車
    両における給電装置において、車両に搭載される負荷の
    うちその使用電圧が前記直流電源の出力電圧と略同等で
    ある直流負荷を前記電圧変換器を介さずに直接前記直流
    電源に接続したことを特徴とする車両における給電装
    置。
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