JP2014090554A - 車載用蓄電システムおよび車両駆動用電力制御システム - Google Patents
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Abstract
【課題】動力用のバッテリとは別にメイン蓄電部とサブ蓄電部を備える蓄電システムを備える車両における電力供給を制御する技術を提供する。
【解決手段】車載用蓄電システム200において、電装蓄電部210は、駆動用モータ400に電力を供給する動力蓄電部300とは別に車載用の電装部品に電力を供給する。電装電力制御部220は、電装蓄電部210の電力供給を制御する。ここで電装蓄電部210は、メイン蓄電部および当該メイン蓄電部と並列に接続されたサブ蓄電部214を備え、電装電力制御部220は、電装蓄電部210のメイン蓄電部またはサブ蓄電部214の少なくとも一方の電力の一部を、動力蓄電部300の電力供給に加えて駆動用モータ400に供給させる。
【選択図】図2
【解決手段】車載用蓄電システム200において、電装蓄電部210は、駆動用モータ400に電力を供給する動力蓄電部300とは別に車載用の電装部品に電力を供給する。電装電力制御部220は、電装蓄電部210の電力供給を制御する。ここで電装蓄電部210は、メイン蓄電部および当該メイン蓄電部と並列に接続されたサブ蓄電部214を備え、電装電力制御部220は、電装蓄電部210のメイン蓄電部またはサブ蓄電部214の少なくとも一方の電力の一部を、動力蓄電部300の電力供給に加えて駆動用モータ400に供給させる。
【選択図】図2
Description
本発明は、車載用蓄電システムおよび車両駆動用電力制御システムに関する。
電気自動車(Electric Vehicle;EV)やハイブリッドカー(Hybrid Electric Vehicle;HEV)等の車両における電装部品への電力供給源として用いられている蓄電装置は、アイドリングストップシステムや回生システムの蓄電にも用いられることがある。このような蓄電装置の中には、放電深度(Depth Of Discharge;DOD)が大きくなるまで放電する深い放電をすると劣化の速度が速くなるため深い放電は推奨されないものも存在し、満充電を維持することが好ましい。
そこで、メイン蓄電部の充放電機能を補助するために、メイン蓄電部に加えて他の蓄電装置を控えとして備える蓄電システムも提案されている(特許文献1参照)。
電気自動車やハイブリッドカーは、車両の駆動用モータの動力源となる動力用のバッテリも搭載しており、動力用のバッテリと電装部品への電力供給源として用いる蓄電システムとのふたつの電力供給源を備える。
本願の発明者は、動力用のバッテリと、電装部品への電力供給源として用いる蓄電システムとのふたつの電力供給源を備える車両において、特にその蓄電システムがメイン蓄電部に加えて他の蓄電装置を控えとして備える場合、蓄電システムの電力を駆動用モータの動力源として利用できる可能性について認識するに至った。
本発明はこうした状況に鑑みなされたものであり、その目的は、動力用のバッテリとは別にメイン蓄電部とサブ蓄電部を備える蓄電システムを備える車両における電力供給を制御する技術を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明のある態様は、車載用蓄電システムである。このシステムは、駆動用モータに電力を供給する動力蓄電部とは別に車載用電装部品に電力を供給する電装蓄電部と、前記電装蓄電部の電力供給を制御する電力制御部とを備える。ここで前記電装蓄電部は、メイン蓄電部および当該メイン蓄電部と並列に接続されたサブ蓄電部を備え、前記電力制御部は、前記電装蓄電部のメイン蓄電部またはサブ蓄電部の少なくとも一方の電力の一部を、動力蓄電部の電力供給に加えて駆動用モータに供給させる。
上記目的を達成するため、本発明の別の態様は、車両駆動用電力制御システムである。このシステムは、車両を駆動する駆動用モータと、前記駆動用モータに電力を供給する動力蓄電部と、車両の電装部品に電力を供給する電装蓄電部と、前記電装蓄電部の電力供給を制御する電力制御部とを備える。ここで前記電装蓄電部は、メイン蓄電部および当該メイン蓄電部と並列に接続されたサブ蓄電部を備え、前記電力制御部は、前記電装蓄電部のメイン蓄電部またはサブ蓄電部の少なくとも一方の電力の一部を、前記駆動用モータに供給させる。
本発明によれば、動力用のバッテリとは別にメイン蓄電部とサブ蓄電部を備える蓄電システムを備える車両における電力供給を制御する技術を提供することができる。
(第1の実施の形態に係る車両駆動用電力制御システムの概要)
図1を参照して本発明の第1の実施の形態の概要を述べる。図1は、本発明の第1の実施の形態に係る車両駆動用電力制御システム100の構成を模式的に示す図である。第1の実施の形態に係る車両駆動用電力制御システム100は、車両のタイヤ600を駆動するための駆動用モータ400を備える電気自動車やハイブリッドカー等に備えられ、駆動用モータ400に供給する電力を制御する。
図1を参照して本発明の第1の実施の形態の概要を述べる。図1は、本発明の第1の実施の形態に係る車両駆動用電力制御システム100の構成を模式的に示す図である。第1の実施の形態に係る車両駆動用電力制御システム100は、車両のタイヤ600を駆動するための駆動用モータ400を備える電気自動車やハイブリッドカー等に備えられ、駆動用モータ400に供給する電力を制御する。
第1の実施の形態に係る車両駆動用電力制御システム100は、駆動用モータ400に電力を供給する動力蓄電部300とは別に、車載用の電装部品500に電力を供給する電装蓄電部210をさらに備え、電装蓄電部210のSOC(State Of Charge;充電状態)に応じて電装蓄電部210の一部を駆動用モータ400に供給する。このため実施の形態に係る車両駆動用電力制御システム100は車載用蓄電システム200を備えており、車載用蓄電システム200は、電装蓄電部210、電装蓄電部210の電力供給を制御する電装電力制御部220、および直流電力と交流電力の相互変換や電圧を変換する電力変換部230を備える。
図1は、第1の実施の形態に係る車両駆動用電力制御システム100が電気自動車に搭載されている場合を示す図である。以下本明細書において、車両駆動用電力制御システム100が電気自動車に搭載されていることを前提として説明する。
(第1の実施の形態)
図2は、本発明の第1の実施の形態に係る車載用蓄電システム200の内部構成を模式的に示す図である。第1の実施の形態に係る車載用蓄電システム200は、電装蓄電部210、電装電力制御部220、および電力変換部230を備える。
図2は、本発明の第1の実施の形態に係る車載用蓄電システム200の内部構成を模式的に示す図である。第1の実施の形態に係る車載用蓄電システム200は、電装蓄電部210、電装電力制御部220、および電力変換部230を備える。
電装蓄電部210は、車載用蓄電システム200が搭載される車両の電装部品500の駆動用電力を供給する。電装部品500は、例えばヘッドライト、エアコン、スタータ、デフォッガ、オーディオ、メータ、ストップランプ、フォグランプ、ウィンカ、パワーステアリング、パワーウインドウ、エンジン電装品等が挙げられる。
第1の実施の形態に係る電装蓄電部210は、車載用の蓄電部として従来から使用される鉛バッテリ212をメイン蓄電部として備え、さらに鉛バッテリ212と並列に接続されたサブ蓄電部214を備える。以下本明細書においては、メイン蓄電部として鉛バッテリ212を利用することを前提に説明するが、メイン蓄電部は鉛バッテリ212には限られない。またサブ蓄電部214としてニッケル水素電池を利用することを前提に説明するが、サブ蓄電部214は、例えばリチウムイオン電池等の二次電池やキャパシタ等を用いても実現できる。
鉛バッテリ212は、放電深度(Depth Of Discharge;DOD)が大きくなるまで放電する深い放電をすると劣化速度が速くなるため、深い放電は推奨されず満充電を維持することが好ましいとされる。また、大電流を充電することが難しく、例えば駆動用モータ400の回生制動で生じる大電流を吸収しきることが難しい。一方で、コストが安いため蓄電容量を増やしやすく、また高温環境下での充放電をしても劣化しにくい利点がある。
これに対し、例えばニッケル水素電池は、鉛バッテリ212と比較して大電流を充電することが可能であり、回生制動で生じる大電流も吸収できる。一方で鉛バッテリ212と比較するとコストが高く、蓄電容量を増やすためにはコスト高となりやすい。
第1の実施の形態に係る電装蓄電部210は鉛バッテリ212とサブ蓄電部214とを並列に備えており、両者の利点を生かすことが可能である。すなわち、回生制動で生じる大電流は主にサブ蓄電部214に蓄電し、電装部品500への安定的な電力供給を鉛バッテリ212で担保する。当然ながら、サブ蓄電部214の電力を電装部品500に供給することもできる。
上述したとおり、電装蓄電部210は主に電装部品500への電力供給を目的としている。そこで電装電力制御部220は、電装部品500への電力供給を制御する。また、電装電力制御部220のSOCに充電の余地がある場合には、回生制動で生じる電力を電装蓄電部210に充電する。このため、電装電力制御部220は、電装蓄電部210の充放電を制御する充放電制御部222と、電装蓄電部のSOCを取得するSOC取得部224を備える。
動力蓄電部300は駆動用モータ400に電力を供給したり、駆動用モータ400の回生制動で生じる電力を蓄電したりする。動力蓄電部300はニッケル水素電池やリチウムイオン電池等の二次電池で実現されており、数百V(例えば200V程度)の直流電力を発生する。一方、駆動用モータ400は交流モータであり、数百V(例えば200Vから600V程度)の交流電力で駆動する。
そこで電力変換部230は、動力蓄電部300が供給する直流電力を駆動用モータ400に供給する交流電力に変換する。電力変換部230はまた、駆動用モータ400の回生制動で生じた交流電力を、動力蓄電部300を充電するための直流電力に変換する。そのため電力変換部は、双方向DC−DCコンバータ232、双方向インバータ234、および切替部236を備える。なお図示はしないが、電力変換部230は双方向DC−DCコンバータ232、双方向インバータ234、および切替部236を駆動するための電源も備える。
双方向DC−DCコンバータ232は、高・低圧系統絶縁型の昇降圧コンバータであり、動力蓄電部300が供給する電力を昇圧したり、動力蓄電部300を充電するために回生制動で生じた電力を降圧したりする。双方向DC−DCコンバータ232は、例えば既知のスイッチング素子やコイルを用いて実現できる。
双方向インバータ234は、双方向DC−DCコンバータ232が昇圧した直流電力を、駆動用モータ400に供給するための交流電力に変換する。双方向インバータ234はまた、駆動用モータ400の回生制動で生じた交流電力を、動力蓄電部300を充電するための直流電力に変換する。
上述したとおり、第1の実施の形態に係る車載用蓄電システム200は、駆動用モータ400に電力を供給する動力蓄電部300とは別に、車載用の電装部品500に電力を供給する電装蓄電部210をさらに備える。また電装蓄電部210は、従来から使用される鉛バッテリ212に加えて、サブ蓄電部214をさらに備える。そのため電装蓄電部210は、従来から使用される鉛バッテリ212単体の場合と比較すると、蓄電容量に余裕がある。
本願の発明者は、電装蓄電部210の蓄電容量に余裕があることに着目し、電装蓄電部210の電力の一部を動力蓄電部300からの電力供給に加えて駆動用モータ400に供給させることによって動力蓄電部300の電力消費を抑制し、ひいては車載用蓄電システム200を搭載する車両の走行距離を伸ばすことができる可能性を認識するに至った。
これを実現するために、本発明の第1の実施の形態に係る充放電制御部222は、電装蓄電部210の鉛バッテリ212またはサブ蓄電部214の少なくとも一方の電力の一部を電力変換部230に放電し、駆動用モータ400に供給するように構成されている。より具体的には、充放電制御部222は、SOC取得部224が取得した電装蓄電部210のSOCの値PAが、所定の閾値Tdよりも大きい場合、電装蓄電部210の鉛バッテリ212またはサブ蓄電部214の少なくとも一方の電力の一部を、電力変換部230に放電する。
ここで電装蓄電部210の主目的は電装部品500への電力供給であり、上述したとおり鉛バッテリ212はサブ蓄電部214よりも大容量であることを考慮すると、サブ蓄電部214の電力の一部を駆動用モータ400に供給することが好ましい。これにより、電装部品500への電力供給を鉛バッテリ212で担保しつつ、サブ蓄電部214の余剰電力を用いて動力蓄電部300の電力供給のアシストをすることが可能となる。サブ蓄電部214は鉛バッテリ212と比較して回生制動で生じた電力を効率よく蓄えることができるため、車両の走行中であれば比較的容易に余剰電力を発生することができる。
また「所定の閾値」とは、電装蓄電部210の電力を駆動用モータ400に供給させるか否かを決定するために定められた電力アシスト閾値である。電力アシスト閾値Tdの具体的な値は、鉛バッテリ212およびサブ蓄電部214の蓄電可能な電力や充放電性能を考慮して実験により定めればよいが、例えば鉛バッテリ212およびサブ蓄電部214を合わせた全体の90%である。電力アシスト閾値Tdの値は、電装電力制御部220中の図示しない記憶部に格納されている。
電装蓄電部210のSOCの値PAが電力アシスト閾値Tdより大きい場合、電装蓄電部210のSOCには余裕があるので、充放電制御部222がその余剰電力を駆動用モータ400に供給することで動力蓄電部300の電力供給をアシストすることが可能となる。一方、電装蓄電部210のSOCの値PAが電力アシスト閾値Td以下の場合、充放電制御部222は電装蓄電部210の電力を駆動用モータ400には供給せず、電装部品500への電力供給に当てる。これにより、動力蓄電部300の電力供給と、電装部品500への電力供給の安定化との両立を図ることが可能となる。
このように、充放電制御部222は、電装蓄電部210のSOCに応じて電装蓄電部210の駆動用モータ400への電力供給の有無を切り替える。そこで、電力変換部230内の切替部236は、充放電制御部222による制御の下、電装蓄電部210が供給する直流電力を、双方向DC−DCコンバータ232を介して双方向インバータ234に入力するか否かを切り替える。
また電装蓄電部210が満充電またはSOCが100%に十分近い場合には、回生制動等で発生した電力を電装蓄電部210に充電することはできない。そこで、切替部236は、充放電制御部222による制御の下、回生制動等で発生した電力を充放電制御部222を介して電装蓄電部210に供給するか否かも切り替える。これにより、電装蓄電部210の過充電を抑制し、電装蓄電部210の寿命を延ばすことが可能となる。
ところで、電装部品500への電力供給を主目的とする電装蓄電部210は12V程度の直流電力を発生する。このため双方向DC−DCコンバータ232は、電装蓄電部210の電力を駆動用モータ400の駆動電力である数百Vまで昇圧する。双方向DC−DCコンバータ232はまた、駆動用モータ400の回生制動で生じた電力を、電装蓄電部210を充電するための15V程度まで降圧する。このため、図示はしないが、双方向DC−DCコンバータ232は動力蓄電部300の入出力系統を昇降圧するための機能と、電装蓄電部210の入出力系統を昇降圧するための機能との、ふたつの昇降圧機能を有する。
図3は、本発明の第1の実施の形態に係る車載用蓄電システム200における電力供給制御処理の流れを説明するフローチャートである。本フローチャートにおける処理は、例えば車載用蓄電システム200を搭載する車両のエンジンが始動するときに開始する。
充放電制御部222は、図示しない記憶部から電力アシスト閾値Tdを取得する(S2)。充放電制御部222はまた、SOC取得部224から電装蓄電部210の現在のSOCであるPAを取得する(S4)。
電力アシスト閾値Tdと電装蓄電部210のSOCであるPAとの大小関係を比較した結果、電装蓄電部210のSOCであるPAが電力アシスト閾値Tdよりも大きい場合(S6のY)、充放電制御部222は、電装蓄電部210におけるサブ蓄電部214の電力を駆動用モータ400に供給させる(S8)。電装蓄電部210のSOCであるPAが電力アシスト閾値Td以下の場合(S6のN)、充放電制御部222は電装蓄電部210の電力を駆動用モータ400には供給させない。
車載用蓄電システム200を搭載する車両が停止する等により本処理を終了すべき場合(S10のY)本フローチャートにおける処理は終了する。それ以外の場合(S10のN)、ステップS4に戻ってステップS4以降の処理を継続する。
以上説明したとおり、本発明の第1の実施の形態に係る車載用蓄電システム200によれば、動力用のバッテリとは別に鉛バッテリとサブ蓄電部を備える蓄電システムを備える車両における電力供給を制御する技術を提供することできる。特に、駆動系への電力供給と駆動系からの電力回生を、動力蓄電部300と電装蓄電部210とで二重化することが可能となる。これにより、例えば動力蓄電部300のSOCが低い場合であっても、電装蓄電部210のSOCが高ければ、電装蓄電部210の電力で駆動用モータ400をアシストすることで、動力蓄電部300の容量低下に伴う性能低下を補完することができる。第1の実施の形態に係る車載用蓄電システム200を電気自動車に搭載した場合には、動力蓄電部300が空になる等何らかの原因で使用できなくなったとしても、電装蓄電部210の電力供給で駆動することができる。
(第2の実施の形態)
以上、本発明の第1の実施の形態に係る車載用蓄電システム200を説明した。次に、本発明の第2の実施の形態に係る車載用蓄電システム200を説明する。
以上、本発明の第1の実施の形態に係る車載用蓄電システム200を説明した。次に、本発明の第2の実施の形態に係る車載用蓄電システム200を説明する。
図1を参照して本発明の第2の実施の形態の概要を述べる。本発明の第2の実施の形態に係る車両駆動用電力制御システム100の構成は、上述した第1の実施の形態に係る車両駆動用電力制御システム100の構成と同様である。したがって、第2の実施の形態に係る車両駆動用電力制御システム100も、駆動用モータ400に電力を供給する動力蓄電部300とは別に、車載用の電装部品500に電力を供給する電装蓄電部210をさらに備える。
一方で、第2の実施の形態に係る車両駆動用電力制御システム100は、第1の実施の形態に係る車両駆動用電力制御システム100とは異なり、電装蓄電部210の一部を電力変換部230を駆動するための電力の供給に用いる。以下、第2の実施の形態に係る車両駆動用電力制御システム100を説明する際に、第1の実施の形態に係る車両駆動用電力制御システム100と重複する部分については適宜省略または簡略化して記載する。
図4は、本発明の第2の実施の形態に係る車載用蓄電システム200の内部構成を模式的に示す図である。第2の実施に係る車載用蓄電システム200は、電装蓄電部210、電装電力制御部220、および電力変換部230を含む。このうち、電装蓄電部210と電装電力制御部220との内部構成は、第1の実施に係る車載用蓄電システム200と同様である。一方、第2の実施の形態に係る電力変換部230は、双方向DC−DCコンバータ232、双方向インバータ234、および電源238を備える。
第1の実施の形態に係る電力変換部230と同様に、第2の実施の形態に係る電力変換部230も、駆動用モータ400に供給する電力を蓄電する動力蓄電部300が供給する直流電力を双方向DC−DCコンバータ232が昇圧し、双方向インバータ234が交流電力に変換する。ここで双方向DC−DCコンバータ232と双方向インバータ234とはともに電子回路で実現されており、これらの機能を実現するために駆動電力を要する。そこで電源238は、双方向DC−DCコンバータ232と双方向インバータ234とを駆動するための電力を供給する。
本発明の第2の実施の形態に係る車載用蓄電システム200は、駆動用モータ400に電力を供給する動力蓄電部300とは別に、主に電装部品500へ電力を供給する電装蓄電部210を備える。本発明の第2の実施の形態に係る車載用蓄電システム200は、電装蓄電部210が電力変換部230の各部を駆動するための電力を供給する。
より具体的には、電装蓄電部210は鉛バッテリ212とサブ蓄電部214とを備えるが、充放電制御部222は、サブ蓄電部214の電力を電力変換部230の各部の駆動用に供給させる。電装蓄電部210の主目的は電装部品500への電力供給であるから、これにより、鉛バッテリ212の電力は電装部品500への電力供給に担保しつつ、サブ蓄電部214の余剰電力を電力変換部230の駆動に利用することが可能となる。サブ蓄電部214は鉛バッテリ212と比較して回生制動で生じた電力を効率よく蓄えることができるため、車両の走行中であれば比較的容易に余剰電力を発生することができ、電力変換部230の駆動電力をまかなうことができる。
一方で、交流電力で駆動する駆動用モータ400を備える電気自動車においては、動力蓄電部300が供給する直流電力を交流電力に変換する電力変換部230の動作は重要である。そこで充放電制御部222は、SOC取得部224が取得した電装蓄電部210のサブ蓄電部214のSOCの値が、所定の閾値Tbよりも小さい場合、電装蓄電部210の鉛バッテリ212とサブ蓄電部214との両方の電力を、電力変換部230の各部の駆動用に供給させる。
ここで「所定の閾値」とは、電力変換部230に電力を供給させる電力源を選択するために定められ電力選択閾値である。電力選択閾値Tbの具体的な値は、サブ蓄電部214の蓄電可能な電力や充放電性能を考慮して実験により定めればよいが、例えばサブ蓄電部214のSOCの50%である。電力選択閾値Tbの値は、電装電力制御部220中の図示しない記憶部に格納されている。
サブ蓄電部214のSOCの値PSが電力選択閾値Tbより大きい場合、サブ蓄電部214のSOCには余裕があるので、充放電制御部222がその余剰電力を電力変換部230の各部の駆動用電力として供給させる。これにより、鉛バッテリ212の電力消費を抑制することが可能となる。また、サブ蓄電部214のSOCの値PSが電力選択閾値Tb以下の場合、充放電制御部222は鉛バッテリ212とサブ蓄電部214との両方の電力を、電力変換部230の各部の駆動用に供給させる。これにより、鉛バッテリ212の電力消費の抑制と、電力変換部230への電力供給の安定化との両立を図ることが可能となる。いずれの場合においても、動力蓄電部300の電力は電力変換部230の各部の駆動には使用されないので、動力蓄電部300の電力消費の抑制にも貢献する。
図5は、本発明の第2の実施の形態に係る車載用蓄電システム200における電力供給制御処理の流れを説明するフローチャートである。本フローチャートにおける処理は、例えば車載用蓄電システム200を搭載する車両のエンジンが始動するときに開始する。
充放電制御部222は、図示しない記憶部から電力選択閾値Tbを取得する(S20)。充放電制御部222はまた、SOC取得部224からサブ蓄電部214の現在のSOCであるPSを取得する(S22)。
電力選択閾値Tbとサブ蓄電部214のSOCであるPSとの大小関係を比較した結果、サブ蓄電部214のSOCであるPSが電力選択閾値Tbよりも大きい場合(S24のY)、充放電制御部222は、電装蓄電部210におけるサブ蓄電部214の電力を電力変換部230の各部の駆動用に供給させる(S26)。サブ蓄電部214のSOCであるPSが電力選択閾値Tb以下の場合(S24のN)、充放電制御部222は鉛バッテリ212とサブ蓄電部214との両方の電力を、電力変換部230の各部の駆動用に供給させる(S28)。
車載用蓄電システム200を搭載する車両が停止する等により本処理を終了すべき場合(S28のY)本フローチャートにおける処理は終了する。それ以外の場合(S28のN)、ステップS22に戻ってステップS22以降の処理を継続する。
以上説明したように、本発明の第2の実施の形態に係る車載用蓄電システム200によれば、動力用のバッテリとは別に鉛バッテリとサブ蓄電部を備える蓄電システムを備える車両における電力供給を制御する技術を提供することができる。特に、鉛バッテリ212の電力消費の抑制と、電力変換部230への電力供給の安定化との両立を図ることが可能となり、動力蓄電部300の電力消費の抑制にも貢献する。
以上、本発明の第1の実施の形態と第2の実施の形態とを説明した。これらの実施の形態の組み合わせもまた本発明の実施の形態として有用である。本発明の第1の実施の形態と第2の実施の形態とを組み合わせて生じる新たな実施の形態は、第1の実施の形態と第2の実施の形態との効果を合わせ持つ。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
(第1の変形例)
上記では、車両駆動用電力制御システム100が電気自動車に搭載されていることを前提としたが、本発明の実施の形態に係る車両駆動用電力制御システム100は、タイヤ600の動力源としてエンジンを備えるシリーズハイブリッド(Series Hybrid)方式のハイブリッドカーに搭載されてもよい。
上記では、車両駆動用電力制御システム100が電気自動車に搭載されていることを前提としたが、本発明の実施の形態に係る車両駆動用電力制御システム100は、タイヤ600の動力源としてエンジンを備えるシリーズハイブリッド(Series Hybrid)方式のハイブリッドカーに搭載されてもよい。
図6は、本発明の実施の形態の第1の変形例に係る車両駆動用電力制御システム100の概要を模式的に示す図であり、具体的には、シリーズハイブリッド方式のハイブリッドカーに搭載された車両駆動用電力制御システム100を示す図である。図6において、エンジン700はガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の内燃機関であり、ジェネレータ800はエンジン700を動力源として発電する。ジェネレータ800が発電した電力は電力変換部230に送られ、駆動用モータ400の動力として供給される。
上述したように、第1の実施の形態に係る車両駆動用電力制御システム100は、電装蓄電部210の電力を駆動用モータ400に供給する際の制御に関し、エンジン700およびジェネレータ800とは独立に動作可能である。したがって、上述した第1の実施の形態に係る車両駆動用電力制御システム100は、シリーズハイブリッド方式のハイブリッドカーに搭載されたとしても動作する。
また第2の実施の形態に係る車両駆動用電力制御システム100は、電装蓄電部210の電力を電力変換部230の駆動用電力として供給する際の制御に関し、エンジン700およびジェネレータ800とは独立に動作可能である。したがって、上述した第2の実施の形態に係る車両駆動用電力制御システム100も、シリーズハイブリッド方式のハイブリッドカーに搭載されたとしても動作する。以上より、本発明の第1の実施の形態および第2の実施の形態に係る車両駆動用電力制御システム100は、シリーズハイブリッド方式のハイブリッドカーにも有用である。
(第2の変形例)
上記では、車両駆動用電力制御システム100が電気自動車に搭載されていることを前提としたが、本発明の実施の形態に係る車両駆動用電力制御システム100は、タイヤ600の動力源としてエンジンを備えるパラレルハイブリッド(Parallel Hybrid)方式のハイブリッドカーに搭載されてもよい。
上記では、車両駆動用電力制御システム100が電気自動車に搭載されていることを前提としたが、本発明の実施の形態に係る車両駆動用電力制御システム100は、タイヤ600の動力源としてエンジンを備えるパラレルハイブリッド(Parallel Hybrid)方式のハイブリッドカーに搭載されてもよい。
図7は、本発明の実施の形態の第2の変形例に係る車両駆動用電力制御システムの概要を模式的に示す図である。図7において、エンジン700はガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の内燃機関である。パラレルハイブリッド方式のハイブリッドカーにおいては、エンジン700が発生するトルクは、図示しないトランスミッションを介して直接タイヤ600の駆動に利用されるとともに、駆動用モータ・ジェネレータ402における発電の動力源としても利用される。
上述したように、第1の実施の形態に係る車両駆動用電力制御システム100は、電装蓄電部210の電力を駆動用モータ400に供給する際の制御に関し、エンジン700および駆動用モータ・ジェネレータ402とは独立に動作可能である。したがって、上述した第1の実施の形態に係る車両駆動用電力制御システム100は、パラレルハイブリッド方式のハイブリッドカーに搭載されたとしても動作する。
また第2の実施の形態に係る車両駆動用電力制御システム100は、電装蓄電部210の電力を電力変換部230の駆動用電力として供給する際の制御に関し、エンジン700および駆動用モータ・ジェネレータ402とは独立に動作可能である。したがって、上述した第2の実施の形態に係る車両駆動用電力制御システム100も、パラレルハイブリッド方式のハイブリッドカーに搭載されたとしても動作する。以上より、本発明の第1の実施の形態および第2の実施の形態に係る車両駆動用電力制御システム100は、パラレルハイブリッド方式のハイブリッドカーにも有用である。
(第3の変形例)
上記では、車両駆動用電力制御システム100が電気自動車に搭載されていることを前提としたが、本発明の実施の形態に係る車両駆動用電力制御システム100は、タイヤ600の動力源としてエンジンを備えるシリーズ/パラレルハイブリッド(Series/Parallel Hybrid)方式のハイブリッドカーに搭載されてもよい。
上記では、車両駆動用電力制御システム100が電気自動車に搭載されていることを前提としたが、本発明の実施の形態に係る車両駆動用電力制御システム100は、タイヤ600の動力源としてエンジンを備えるシリーズ/パラレルハイブリッド(Series/Parallel Hybrid)方式のハイブリッドカーに搭載されてもよい。
図8は、本発明の実施の形態の第3の変形例に係る車両駆動用電力制御システムの概要を模式的に示す図であり、具体的には、シリーズ/パラレルハイブリッド方式のハイブリッドカーに搭載された車両駆動用電力制御システム100を示す図である。
図8において、エンジン700はガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の内燃機関である。シリーズ/パラレルハイブリッド方式のハイブリッドカーにおいては、エンジン700が発生するトルクは、動力分割機構900を介して、タイヤ600の駆動とジェネレータ800の駆動とに分けられる。ここでタイヤ600の駆動に振り分けられたトルクは、図示しないトランスミッションを介して直接タイヤ600の駆動に利用される。またジェネレータ800の駆動に振り分けられたトルクは、ジェネレータ800における発電の動力として利用される。
上述したように、第1の実施の形態に係る車両駆動用電力制御システム100は、電装蓄電部210の電力を駆動用モータ400に供給する際の制御に関し、エンジン700、ジェネレータ800、動力分割機構900、および駆動用モータ・ジェネレータ402とは独立に動作可能である。したがって、上述した第1の実施の形態に係る車両駆動用電力制御システム100は、シリーズ/パラレルハイブリッド方式のハイブリッドカーに搭載されたとしても動作する。
また第2の実施の形態に係る車両駆動用電力制御システム100は、電装蓄電部210の電力を電力変換部230の駆動用電力として供給する際の制御に関し、エンジン700、ジェネレータ800、動力分割機構900、および駆動用モータ・ジェネレータ402とは独立に動作可能である。したがって、上述した第2の実施の形態に係る車両駆動用電力制御システム100も、シリーズ/パラレルハイブリッド方式のハイブリッドカーに搭載されたとしても動作する。以上より、本発明の第1の実施の形態および第2の実施の形態に係る車両駆動用電力制御システム100は、シリーズ/パラレルハイブリッド方式のハイブリッドカーにも有用である
なお、本実施の形態に係る発明は、以下に記載する項目によって特定されてもよい。
(項目1−1)
駆動用モータに電力を供給する動力蓄電部とは別に車載用電装部品に電力を供給する電装蓄電部と、
前記電装蓄電部の電力供給を制御する電力制御部とを備え、
前記電装蓄電部は、メイン蓄電部および当該メイン蓄電部と並列に接続されたサブ蓄電部を備え、
前記電力制御部は、前記電装蓄電部のメイン蓄電部またはサブ蓄電部の少なくとも一方の電力の一部を、動力蓄電部の電力供給に加えて駆動用モータに供給させることを特徴とする車載用蓄電システム。
(項目1−2)
前記電力制御部は、
前記電装蓄電部のSOC(State Of Charge;充電状態)を取得するSOC取得部と、
前記SOC取得部が取得した前記電装蓄電部のSOCの値が、前記電装蓄電部の電力を駆動用モータに供給させるか否かを決定するために定められた電力アシスト閾値よりも大きい場合、前記電装蓄電部の電力を駆動用モータに供給させる充放電制御部と、
を備えることを特徴とする項目1−1に記載の車載用蓄電システム。
(項目1−3)
前記動力蓄電部および前記電装蓄電部が供給する直流電力を駆動用モータに供給する交流電力に変換する電力変換部をさらに備え、
前記電力変換部は、
直流電力を交流電力に変換するインバータと、
前記電装蓄電部が供給する直流電力を昇圧して前記インバータに入力するコンバータと、
前記電力制御部による制御の下、前記電装蓄電部が供給する直流電力を前記コンバータに入力するか否かを切り替える切替部と、
を備えることを特徴とする項目1−1または項目1−2に記載の車載用蓄電システム。
(項目1−4)
前記電力制御部は、前記電装蓄電部のサブ蓄電部の電力の一部を駆動用モータに供給させることを特徴とする項目1−1から項目1−3のいずれかに記載の車載用蓄電システム。
(項目1−5)
前記メイン蓄電部は鉛蓄電池であり、前記サブ蓄電部はニッケル水素電池であることを特徴とする項目1−1から項目1−4のいずれかに記載の車載用蓄電システム。
(項目1−6)
車両を駆動する駆動用モータと、
前記駆動用モータに電力を供給する動力蓄電部と、
車両の電装部品に電力を供給する電装蓄電部と、
前記電装蓄電部の電力供給を制御する電力制御部とを備え、
前記電装蓄電部は、メイン蓄電部および当該メイン蓄電部と並列に接続されたサブ蓄電部を備え、
前記電力制御部は、前記電装蓄電部のメイン蓄電部またはサブ蓄電部の少なくとも一方の電力の一部を、前記駆動用モータに供給させることを特徴とする車両駆動用電力制御システム。
駆動用モータに電力を供給する動力蓄電部とは別に車載用電装部品に電力を供給する電装蓄電部と、
前記電装蓄電部の電力供給を制御する電力制御部とを備え、
前記電装蓄電部は、メイン蓄電部および当該メイン蓄電部と並列に接続されたサブ蓄電部を備え、
前記電力制御部は、前記電装蓄電部のメイン蓄電部またはサブ蓄電部の少なくとも一方の電力の一部を、動力蓄電部の電力供給に加えて駆動用モータに供給させることを特徴とする車載用蓄電システム。
(項目1−2)
前記電力制御部は、
前記電装蓄電部のSOC(State Of Charge;充電状態)を取得するSOC取得部と、
前記SOC取得部が取得した前記電装蓄電部のSOCの値が、前記電装蓄電部の電力を駆動用モータに供給させるか否かを決定するために定められた電力アシスト閾値よりも大きい場合、前記電装蓄電部の電力を駆動用モータに供給させる充放電制御部と、
を備えることを特徴とする項目1−1に記載の車載用蓄電システム。
(項目1−3)
前記動力蓄電部および前記電装蓄電部が供給する直流電力を駆動用モータに供給する交流電力に変換する電力変換部をさらに備え、
前記電力変換部は、
直流電力を交流電力に変換するインバータと、
前記電装蓄電部が供給する直流電力を昇圧して前記インバータに入力するコンバータと、
前記電力制御部による制御の下、前記電装蓄電部が供給する直流電力を前記コンバータに入力するか否かを切り替える切替部と、
を備えることを特徴とする項目1−1または項目1−2に記載の車載用蓄電システム。
(項目1−4)
前記電力制御部は、前記電装蓄電部のサブ蓄電部の電力の一部を駆動用モータに供給させることを特徴とする項目1−1から項目1−3のいずれかに記載の車載用蓄電システム。
(項目1−5)
前記メイン蓄電部は鉛蓄電池であり、前記サブ蓄電部はニッケル水素電池であることを特徴とする項目1−1から項目1−4のいずれかに記載の車載用蓄電システム。
(項目1−6)
車両を駆動する駆動用モータと、
前記駆動用モータに電力を供給する動力蓄電部と、
車両の電装部品に電力を供給する電装蓄電部と、
前記電装蓄電部の電力供給を制御する電力制御部とを備え、
前記電装蓄電部は、メイン蓄電部および当該メイン蓄電部と並列に接続されたサブ蓄電部を備え、
前記電力制御部は、前記電装蓄電部のメイン蓄電部またはサブ蓄電部の少なくとも一方の電力の一部を、前記駆動用モータに供給させることを特徴とする車両駆動用電力制御システム。
(項目2−1)
駆動用モータに供給する電力を蓄電する動力蓄電部が供給する直流電力を交流電力に変換する電力変換部と、
前記電力変換部を駆動するための電力を供給する電装蓄電部とを備え、
前記電装蓄電部は、前記動力蓄電部とは異なることを特徴とする車載用蓄電システム。
(項目2−2)
前記電装蓄電部は、メイン蓄電部および当該メイン蓄電部と並列に接続されたサブ蓄電部を備え、
本車載用蓄電システムはさらに、前記電装蓄電部が前記電力変換部を駆動するために提供する電力を制御する制御部を備え、
前記制御部は、前記電装蓄電部のサブ蓄電部の電力を前記電力変換部の駆動用に供給させることを特徴とする項目2−1に記載の車載用蓄電システム。
(項目2−3)
前記電装蓄電部のサブ蓄電部のSOC(State Of Charge;充電状態)を取得するSOC取得部をさらに備え、
前記制御部は、前記SOC取得部が取得した前記電装蓄電部のサブ蓄電部のSOCの値が、前記電力変換部に電力を供給させる電力源を選択するために定められた電力選択閾値よりも小さい場合、前記電装蓄電部のメイン蓄電部とサブ蓄電部との電力を前記電力変換部の駆動用に供給させることを特徴とする項目2−2に記載の車載用蓄電システム。
(項目2−4)
車両を駆動する駆動用モータと、
前記駆動用モータに電力を供給する動力蓄電部と、
前記動力蓄電部が供給する直流電力を、前記駆動用モータに供給する交流電力に変換する電力変換部と、
前記電力変換部を駆動するための電力を供給する電装蓄電部とを備え、
前記電装蓄電部は、前記動力蓄電部とは異なることを特徴とする車両駆動用電力制御システム。
駆動用モータに供給する電力を蓄電する動力蓄電部が供給する直流電力を交流電力に変換する電力変換部と、
前記電力変換部を駆動するための電力を供給する電装蓄電部とを備え、
前記電装蓄電部は、前記動力蓄電部とは異なることを特徴とする車載用蓄電システム。
(項目2−2)
前記電装蓄電部は、メイン蓄電部および当該メイン蓄電部と並列に接続されたサブ蓄電部を備え、
本車載用蓄電システムはさらに、前記電装蓄電部が前記電力変換部を駆動するために提供する電力を制御する制御部を備え、
前記制御部は、前記電装蓄電部のサブ蓄電部の電力を前記電力変換部の駆動用に供給させることを特徴とする項目2−1に記載の車載用蓄電システム。
(項目2−3)
前記電装蓄電部のサブ蓄電部のSOC(State Of Charge;充電状態)を取得するSOC取得部をさらに備え、
前記制御部は、前記SOC取得部が取得した前記電装蓄電部のサブ蓄電部のSOCの値が、前記電力変換部に電力を供給させる電力源を選択するために定められた電力選択閾値よりも小さい場合、前記電装蓄電部のメイン蓄電部とサブ蓄電部との電力を前記電力変換部の駆動用に供給させることを特徴とする項目2−2に記載の車載用蓄電システム。
(項目2−4)
車両を駆動する駆動用モータと、
前記駆動用モータに電力を供給する動力蓄電部と、
前記動力蓄電部が供給する直流電力を、前記駆動用モータに供給する交流電力に変換する電力変換部と、
前記電力変換部を駆動するための電力を供給する電装蓄電部とを備え、
前記電装蓄電部は、前記動力蓄電部とは異なることを特徴とする車両駆動用電力制御システム。
100 車両駆動用電力制御システム、 200 車載用蓄電システム、 210 電装蓄電部、 212 鉛バッテリ、 214 サブ蓄電部、 220 電装電力制御部、 222 充放電制御部、 224 SOC取得部、 230 電力変換部、 232 双方向DC−DCコンバータ、 234 双方向インバータ、 236 切替部、 238 電源、 300 動力蓄電部、 400 駆動用モータ、 402 駆動用モータ・ジェネレータ、 500 電装部品、 600 タイヤ、 700 エンジン、 800 ジェネレータ、 900 動力分割機構。
Claims (6)
- 駆動用モータに電力を供給する動力蓄電部とは別に車載用電装部品に電力を供給する電装蓄電部と、
前記電装蓄電部の電力供給を制御する電力制御部とを備え、
前記電装蓄電部は、メイン蓄電部および当該メイン蓄電部と並列に接続されたサブ蓄電部を備え、
前記電力制御部は、前記電装蓄電部のメイン蓄電部またはサブ蓄電部の少なくとも一方の電力の一部を、動力蓄電部の電力供給に加えて駆動用モータに供給させることを特徴とする車載用蓄電システム。 - 前記電力制御部は、
前記電装蓄電部のSOC(State Of Charge;充電状態)を取得するSOC取得部と、
前記SOC取得部が取得した前記電装蓄電部のSOCの値が、前記電装蓄電部の電力を駆動用モータに供給させるか否かを決定するために定められた電力アシスト閾値よりも大きい場合、前記電装蓄電部の電力を駆動用モータに供給させる充放電制御部と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の車載用蓄電システム。 - 前記動力蓄電部および前記電装蓄電部が供給する直流電力を駆動用モータに供給する交流電力に変換する電力変換部をさらに備え、
前記電力変換部は、
直流電力を交流電力に変換するインバータと、
前記電装蓄電部が供給する直流電力を昇圧して前記インバータに入力するコンバータと、
前記電力制御部による制御の下、前記電装蓄電部が供給する直流電力を前記コンバータに入力するか否かを切り替える切替部と、
を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の車載用蓄電システム。 - 前記電力制御部は、前記電装蓄電部のサブ蓄電部の電力の一部を駆動用モータに供給させることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の車載用蓄電システム。
- 前記メイン蓄電部は鉛蓄電池であり、前記サブ蓄電部はニッケル水素電池であることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の車載用蓄電システム。
- 車両を駆動する駆動用モータと、
前記駆動用モータに電力を供給する動力蓄電部と、
車両の電装部品に電力を供給する電装蓄電部と、
前記電装蓄電部の電力供給を制御する電力制御部とを備え、
前記電装蓄電部は、メイン蓄電部および当該メイン蓄電部と並列に接続されたサブ蓄電部を備え、
前記電力制御部は、前記電装蓄電部のメイン蓄電部またはサブ蓄電部の少なくとも一方の電力の一部を、前記駆動用モータに供給させることを特徴とする車両駆動用電力制御システム。
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JP2012238291A JP2014090554A (ja) | 2012-10-29 | 2012-10-29 | 車載用蓄電システムおよび車両駆動用電力制御システム |
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JP2012238291A Pending JP2014090554A (ja) | 2012-10-29 | 2012-10-29 | 車載用蓄電システムおよび車両駆動用電力制御システム |
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JP (1) | JP2014090554A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017073934A (ja) * | 2015-10-09 | 2017-04-13 | 株式会社デンソー | 電源制御装置 |
WO2018229863A1 (ja) | 2017-06-13 | 2018-12-20 | 株式会社東芝 | 鉄道車両 |
JP2020162336A (ja) * | 2019-03-27 | 2020-10-01 | 本田技研工業株式会社 | 駆動装置 |
-
2012
- 2012-10-29 JP JP2012238291A patent/JP2014090554A/ja active Pending
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