JP2001118018A - 情報提供システムおよび情報提供方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、急速な普及化（現在約４、０００
万台、人口比率３人に１台）が進んでいるＰＨＳ、携帯
電話、携帯電話とノートパソコンなどと連携したモバイ
ルを使用し、競技の途中経過およびゴール地点で勝者が
決定する瞬間の情報をＣＴＩ（Ｃｏｍｐｕｔｅｒ Ｔｅ
ｌｅｐｈｏｎｙ Ｉｎｔｅｇｒａｔｉｏｎ）技術を介し
て、リアルタイムに提供することができる情報提供シス
テムおよび情報提供方法を提供することを課題とする。 【解決手段】 競技場のコースに設置された位置特定セ
ンサ部１と、位置特定センサ部１からの位置特定信号を
処理し、競技者の順位データを生成するデータ処理部２
と、データ処理部２で生成した順位データを携帯端末５
で受信する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、各種情報を提供す
る情報提供システムおよび情報提供方法に関し、特に携
帯端末にリアルタイムで各種情報を提供できる情報提供
システムおよび情報提供方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、携帯端末を利用した情報提供シス
テムとして、特開平８−３０７９２１号公報に、競技場
における競技の結果を情報提供するために、利用者が予
めセンタへ登録し、利用者の要求するデータに従ってセ
ンタが保有するデータを加工し、携帯端末に情報提供す
る技術が開示されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術では、競技場における競技終了後の競技結果を情報提
供するのみで、競技場内で観戦する観客にとって最も興
奮する情報は、競技の途中経過およびゴール地点で勝者
が決定する瞬間であるにもかかわらず、利用者に競技の
途中経過およびゴール地点で勝者が決定する瞬間の情報
提供を行うことができないという問題点があった。

【０００４】本発明は斯かる問題点を鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、急速な普及化（現
在約４、０００万台、人口比率３人に１台）が進んでい
るＰＨＳ、携帯電話、携帯電話とノートパソコンなどと
連携したモバイルを使用し、競技の途中経過およびゴー
ル地点で勝者が決定する瞬間の情報をＣＴＩ（Ｃｏｍｐ
ｕｔｅｒ Ｔｅｌｅｐｈｏｎｙ Ｉｎｔｅｇｒａｔｉｏ
ｎ）技術を介して、リアルタイムに提供する点にある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
すべく、以下に掲げる構成とした。請求項１記載の発明
の要旨は、競技場での競技に関する情報を提供する情報
提供システムであって、前記競技場内の競技者の位置を
表す位置データを特定する位置特定手段と、該位置特定
手段による前記競技者の位置を特定した前記位置データ
から前記競技者の順位データを生成する順位データ生成
手段と、該順位データ生成手段により生成した前記順位
データを携帯端末にリアルタイムで送信する順位データ
送信手段とを具備することを特徴とする情報提供システ
ムに存する。また請求項２記載の発明の要旨は、前記位
置特定手段は、発信信号がそれぞれ異なる複数の発信器
と、該発信器からの前記発信信号を受信させる前記競技
場内の複数箇所に設けられた発信信号受信手段と、該発
信信号受信手段により受信した前記発信器からの前記発
信信号を解析して前記位置データを特定させる位置デー
タ解析手段とを具備することを特徴とする請求項１記載
の情報提供システムに存する。また請求項３記載の発明
の要旨は、前記位置特定手段は、前記競技場内に発信電
波を発信する電波発信手段と、前記電波発信手段から発
信された前記発信電波に対して、それぞれ異なる反射電
波を発信する複数の反射電波発信手段と、該反射電波発
信手段からの前記反射電波を受信させる前記競技場内の
複数箇所に設けられた反射電波受信手段とを具備し、前
記位置データ解析手段は、前記反射電波受信手段により
受信した前記反射電波発信手段からの前記反射電波を解
析させて前記位置データを特定させることを特徴とする
請求項１又は２記載の情報提供システムに存する。また
請求項４記載の発明の要旨は、前記位置特定手段は、前
記競技者を光学的に検出する光学検出手段を具備し、前
記位置データ解析手段は、前記光学検出手段により検出
結果を解析させて前記位置データを特定させることを特
徴とする請求項１乃至３のいずれかに記載の情報提供シ
ステムに存する。また請求項５記載の発明の要旨は、前
記順位データ送信手段は、前記携帯端末に対して下り専
用チャンネルを設定させるとともに、前記携帯端末から
の上りチャンネルをオフさせることを特徴とする請求項
１乃至４のいずれかに記載の情報提供システムに存す
る。また請求項６記載の発明の要旨は、前記順位データ
送信手段は、前記携帯端末に対して前記下り専用チャン
ネルを常時設定させることを特徴とする請求項１乃至５
のいずれかに記載の情報提供システムに存する。また請
求項７記載の発明の要旨は、前記順位データ送信手段
は、前記携帯端末に対して設定させた前記下り専用チャ
ンネルを接続から予め定められた所定時間経過後に切断
させることを特徴とする請求項１乃至６のいずれかに記
載の情報提供システムに存する。また請求項８記載の発
明の要旨は、前記順位データ送信手段は、前記携帯端末
に対して設定させた前記下り専用チャンネルを競技終了
後の予め定められた所定時間経過後に切断させることを
特徴とする請求項１乃至７のいずれかに記載の情報提供
システムに存する。また請求項９記載の発明の要旨は、
前記順位データ生成手段により生成させた前記順位デー
タを記憶する順位データ記憶手段を具備し、前記順位デ
ータ送信手段は、前記順位データ記憶手段に記憶させた
前記順位データを前記携帯端末に送信させることを特徴
とする請求項１乃至８のいずれかに記載の情報提供シス
テムに存する。また請求項１０記載の発明の要旨は、競
技場での競技に関する情報を提供する情報提供方法であ
って、前記競技場内の競技者の位置を表す位置データを
特定し、該特定した前記位置データから前記競技者の順
位データを生成し、該生成した前記順位データを携帯端
末にリアルタイムで送信することを特徴とする情報提供
方法に存する。また請求項１１記載の発明の要旨は、前
記競技者毎に持たせた発信器からそれぞれ異なる発信信
号を発信し、前記競技場内の複数箇所で前記発信信号を
受信し、該受信した前記発信信号を解析して前記位置デ
ータを特定することを特徴とする請求項１０記載の情報
提供方法に存する。また請求項１２記載の発明の要旨
は、前記競技場内に発信電波を発信し、前記競技者から
前記発信電波に対してそれぞれ異なる反射電波を発信
し、前記競技場内の複数箇所で前記反射電波を受信し、
該受信した前記反射電波を解析して前記位置データを特
定することを特徴とする請求項１０又は１１記載の情報
提供方法に存する。また請求項１３記載の発明の要旨
は、前記競技者を光学的に検出し、該検出結果を解析し
て前記位置データを特定することを特徴とする請求項１
０乃至１２のいずれかに記載の情報提供方法に存する。
また請求項１４記載の発明の要旨は、前記携帯端末に対
して下り専用チャンネルを設定し、前記携帯端末からの
上りチャンネルをオフすることを特徴とする請求項１０
乃至１３のいずれかに記載の情報提供方法に存する。ま
た請求項１５記載の発明の要旨は、前記携帯端末に対し
て前記下り専用チャンネルを常時設定することを特徴と
する請求項１０乃至１４のいずれかに記載の情報提供方
法に存する。また請求項１６記載の発明の要旨は、前記
携帯端末に対して設定した前記下り専用チャンネルを接
続から予め定められた所定時間経過後に切断することを
特徴とする請求項１０乃至１５のいずれかに記載の情報
提供方法に存する。また請求項１７記載の発明の要旨
は、前記携帯端末に対して設定した前記下り専用チャン
ネルを競技終了後の予め定められた所定時間経過後に切
断することを特徴とする請求項１０乃至１６のいずれか
に記載の情報提供方法に存する。また請求項１８記載の
発明の要旨は、前記生成した前記順位データを記憶し、
該記憶した前記順位データを前記携帯端末に送信するこ
とを特徴とする請求項１０乃至１７のいずれかに記載の
情報提供方法に存する。

【０００６】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。なお、本発明に係る情報提
供システムは、種々の競技場に適用できるものである
が、競輪場を例に取り説明する。

【０００７】（第１実施形態）図１は、本発明に係る情
報提供システムの第１実施形態の構成を示すシステム構
成図であり、図２は、図１に示す位置特定センサ部の構
成を示す図であり、図３は、図１に示す位置特定センサ
部の競技場における配置を示すレイアウト図であり、図
４は、図２に示す受信アンテナを競技場のトラックに埋
設した構成を示す図であり、図５は、図１に示すデータ
処理部の構成を示すブロック図である。

【０００８】第１実施形態の情報提供システムは、競技
場のコースに設置された位置特定センサ部１と、位置特
定センサ部１からの位置特定信号を処理し、競技者の順
位データを生成するデータ処理部２と、携帯電話網のセ
ンタ局３と、携帯電話網の基地局４と、携帯端末５とか
らなる。

【０００９】位置特定センサ部１は、各競技者６に持た
せた発信周波数又は発信パターンがそれぞれ異なる発信
信号を発生させる発信器からの発信信号を位置特定信号
として受信するために競技場のトラック７を横断して架
設されている受信アンテナ１２と、受信アンテナ１２を
架設するための支柱１１と、受信アンテナ１２に接続さ
れているシールド付き伝送線１３と、受信アンテナ１２
からの位置特定信号をシールド付き伝送線１３を介して
受信し、データ処理部２に受信した位置特定信号を送信
する受信機１４とからなり、図３に示すように競技場の
トラック７の複数位置に設置されている。なお、支柱１
１が競技の観戦上不都合な場合には、図４に示すように
受信アンテナ１２を競技場のトラック７の地中に埋設す
ることも可能であり、この場合は、電波透過性を有する
素材６１にて競技場のトラック７を構成し、受信アンテ
ナ１２の周囲を電波透過性を有する絶縁部材６２もしく
は空間で構成する。

【００１０】データ処理部２は、位置特定センサ部１の
受信機１４からの位置特定信号を受信する位置特定信号
受信部２１と、位置特定信号受信部２１で受信した位置
特定信号を解析して競技場のトラック７上の発信器の位
置、すなわち各競技者６の位置を特定する位置データ解
析部２２と、各競技者６のゼッケンナンバーと各競技者
６に持たせる各発信器とを対応させたゼッケン情報を入
力する入力部２３と、ゼッケン情報を記憶するゼッケン
情報記憶部２４と、位置データ解析部２２によって特定
した競技場のトラック７上の各競技者６の位置データと
ゼッケン情報記憶部２４に記憶されているゼッケン情報
とから競技者６の順位を表す順位データを生成する順位
データ生成部２５と、順位データ生成部２５によって生
成した順位データを表示する表示部２６と、順位データ
生成部２５によって生成した順位データを携帯電話網の
センタ局３に有線もしくは無線で送信する順位データ送
信部２７とからなる。

【００１１】次に、第１実施形態の動作を図６乃至図９
を参照して詳細に説明する。図６は、本発明に係る情報
提供システムの実施の形態の下り専用チャンネルが割り
当てられていない場合の動作を説明するフローチャート
であり、図７は、本発明に係る情報提供システムの実施
の形態の下り専用チャンネルが割り当てられている場合
の動作を説明するフローチャートであり、図８は、本発
明に係る情報提供システムの実施の形態の特定電話番号
以外の着信時の動作を説明するフローチャートであり、
図９は、図１に示す携帯端末における表示例を示す図で
ある。

【００１２】各競技者６に持たせた発信周波数又は発信
パターンがそれぞれ異なる発信信号を発生させる発信器
からの発信信号を競技場のトラック７の複数位置に設置
された受信アンテナ１２により位置特定信号としてそれ
ぞれ受信し、受信機１４によって受信した位置特定信号
をデータ処理部２に送信する。

【００１３】データ処理部２は、位置特定信号を受信す
ると、位置特定信号受信部２１で固有の発信信号を有す
る発信器毎に位置特定信号を分離し、分離した位置特定
信号を位置データ解析部２２に出力する。位置データ解
析部２２では、競技場のトラック７の複数位置に設置さ
れている位置特定センサ部１の位置情報と受信した各発
信器の電界強度とから競技場のトラック７上の各発信器
の位置を特定する。すなわち、競技場のトラック７に沿
って設置されている位置特定センサ部１を発信器を持っ
た競技者６が通過するときは、位置特定センサ部１に発
信器を持った競技者６が近づくほど位置特定センサ部１
で受信する電界強度がだんだん大きくなり、一番接近し
たところで最大となって、位置特定センサ部１から発信
器を持った競技者６が遠ざかるほど位置特定センサ部１
で受信する電界強度がだんだん小さくなってゆく。この
性質を利用して、競技場のトラック７の複数位置に設置
された複数の位置特定センサ部１からの位置特定信号を
解析することにより競技場のトラック７上の各発信器の
位置を特定する。

【００１４】次に順位データ生成部２５により位置デー
タ解析部２２によって特定した競技場のトラック７上の
競技者６の位置データとゼッケン情報記憶部２４に記憶
されているゼッケン情報とから競技者６の順位を表す順
位データを生成し、生成した競技者６の順位を表す順位
データを順位データ送信部２７によって携帯電話網のセ
ンタ局３に送信する。

【００１５】なお、競技者６の順位を表す順位データの
生成は、競技中はリアルタイムで行われ、常に新しい順
位データが生成されて携帯電話網のセンタ局３に送信さ
れる。

【００１６】携帯端末５から競技者６の順位を表す順位
データの供給を行うために設定されている特定の電話番
号を発呼すると、図６に示すように基地局４で特定の電
話番号か否かが判断され、特定の電話番号である場合に
は、特定の電話番号に対応して基地局４はすでに下り専
用チャンネルの設定がなされているかどうかを確認し
て、設定されてない場合には、１つの下り専用チャンネ
ルの設定が行われ、通常の呼接続のシーケンスとは異な
るシーケンスで、携帯端末５は基地局４からの下り専用
チャンネルのみの受信モードとなり接続され、携帯端末
５の上りチャンネルをＯＦＦとした後、携帯電話網のセ
ンタ局３の競技者６の順位を表す順位データが基地局４
を介してリアルタイムで携帯端末５に送信される。

【００１７】次に別の携帯端末５より当該特定の電話番
号に着呼した場合は、すなわち下り専用チャンネルの設
定がされている状態で着呼した場合は、図７に示すよう
に基地局４で特定の電話番号か否かが判断され、特定の
電話番号である場合には、特定の電話番号に対応して基
地局４はすでに下り専用チャンネルの設定がなされてい
るかどうかを確認し、すでに下り専用チャンネルが設定
されている場合には、下り専用チャンネルの設定はせ
ず、すでに設定されている下り専用チャンネルに通常の
呼接続のシーケンスとは異なるシーケンスで接続され
る。その後携帯端末５は基地局４からの下り専用チャン
ネルのみの受信モードとなり、携帯端末５の上りチャン
ネルをＯＦＦとした後、携帯電話網のセンタ局３の競技
者６の順位を表す順位データが基地局４を介してリアル
タイムで携帯端末５に送信される。このように上りチャ
ンネルをＯＦＦにして下り専用チャンネルのみの受信モ
ードとすることにより、多数の携帯端末５を同時に設定
した下り専用チャンネルに接続していくことが可能とな
る。

【００１８】また特定の電話番号でない通常の電話番号
であるときは、図８に示すように通常の呼接続のシーケ
ンスで処理される。

【００１９】このようにして、携帯端末５で順位データ
を受信し、順位情報を得る。例えば、データ処理部２に
て図５に示すような途中経過の順位処理画像２０を得た
とした場合、携帯端末５には図９のように途中経過表示
３０が得られる。また、競技終了後は、結果画面３１と
しても良い。

【００２０】なお、図５の順位処理画像２０には、競技
者６の位置を表すゼッケンナンバー、コース形状を表す
競技場のトラック、競技者６の進行方向を表す進行方向
のみの表示例を示しているが、システム全体の容量を勘
案の上、先頭の競技者の位置情報等のその他必要情報を
加え、見やすく高度な順位処理画像にすることもでき
る。

【００２１】なお、図１０に示すように携帯端末５にノ
ート形コンピュータ等の携帯型コンピュータを接続する
こともできる。図１０は、図１に示す携帯端末に携帯型
コンピュータを接続した例を示す図である。

【００２２】携帯端末５にノート形コンピュータ等の携
帯型コンピュータを接続したときは、この携帯型コンピ
ュータに予め専用ソフトウェアをインストールしておく
ことにより、携帯型コンピュータの表示画面に高度な画
像表示が得られさらに臨場感の得られる一例として図１
０に示す途中経過画像４１を見ることも可能となる。す
なわち、専用ソフトウェアにてコンピュータ処理し、画
像表示としてリアルタイムの順位情報を見ることがで
き、コンピュータ処理が可能であるのでズーム画像とし
たり、トラック全体を上から見た情報、すなわち図５に
示す順位処理画像２０のような表示もキー操作で実施可
能となる。

【００２３】なお、課金のためには、競技者６の順位を
表す順位データの供給を行うために設定されている特定
の電話番号と共に順位データの供給サービスの時間を表
す番号も入れるといった方法もあり、例えばサービスの
時間が１時間を表す番号の場合は、専用下りチャンネル
に接続している時間が１時間たった場合、自動的に接続
が終了し、再び順位データの供給サービスを得たい場合
には特定の電話番号に再度発信することになる。また、
１回の競技毎に順位データの供給サービスに課金を行う
場合には、競技終了後所定時間経過後に専用下りチャン
ネルの接続を切断するように構成すれば、順位データの
供給サービスを得るために競技毎に特定の電話番号を携
帯端末５から発信することになり、利用者が容易に課金
状況を把握できる。

【００２４】また、競技者６に発信器の替わりにＩＣタ
グを持たせ、ＩＣタグからの反射電波を検出することに
より位置特定信号を得ることもでき、この場合には、位
置特定センサ部１から適宜電波を発信させ、ＩＣタグか
らの反射電波を検出することにより競技者の通過を検出
する。すなわち、各競技者６にＩＣタグを持たせ、位置
特定センサ部１に近づくと、ＩＣタグ内の回路が位置特
定センサ部１から発信された電波を変化させて反射応答
する。各競技者６毎に反射応答する電波を変えることに
より各競技者６を特定し、競技コースのあちこちに設置
された位置特定センサ部１からの位置特定信号をデータ
処理部２で処理し、順位データを得ることができる。

【００２５】さらに、位置特定センサ部１としてＴＶカ
メラを使用し、ＴＶカメラで撮影した映像を位置特定信
号として使用することもでき、この場合には、コース上
方よりＴＶカメラにて撮影し、その画像情報をリアルタ
イムにコンピュータ解析し、各競技者６の位置データを
得る。なお、各競技者６の特定は、上方より常に見える
場所、例えば各競技者６のかぶる帽子の上部にもゼッケ
ンナンバーを付けるなどしてその数字を画像解析して特
定すると好適である。

【００２６】さらに、位置特定センサ部１として赤外線
ビデオカメラを使用して位置特定信号を得ることもで
き、この場合は、上方より常に見える場所、例えば各競
技者６の帽子の頭頂部等に無指向性且つ照射は水平より
上方となるようにした赤外線照射装置を装着し、上方に
取り付けられた赤外線ビデオカメラにて撮影し、その画
像情報をコンピュータ解析して各競技者６の位置を特定
する。各競技者６毎の特定は、赤外線の周波数を変えた
り、簡単な変調をかけることにより行っても良い。ま
た、競馬の場合は馬の鼻先に装着し、より正確性を高め
ることも可能である。なお、赤外線は、家電のリモコン
に使用されているようなもので良いため安全性も確保で
きる。

【００２７】さらに、位置特定センサ部１として光学的
センサを使用することにより位置特定信号を得ることも
でき、この場合を図１１乃至図１３を用いて説明する
図１１は、図１に示す位置特定センサ部に光学的センサ
を用いた例を示す図であり、図１２は、図１１に示すセ
ンサ装置の構成を示す構成図であり、図１３は、図１２
に示すセンサ装置のレンズおよびガラスファイバーの構
成を示す構成図である。

【００２８】位置特定センサ部１は、各競技者６に装着
したジャイロ装置付きの赤外線から可視光線までの光線
照射装置（レーザー光線を含む）から照射された光線を
位置特定信号として受光するために競技場のトラック７
を横断して架設されているセンサ装置７１と、センサ装
置７１を架設するための支柱１１と、センサ装置７１に
接続されているガラスファイバーの束等で構成されるデ
ータ伝送線７４と、センサ装置７１からの位置特定信号
をデータ伝送線７４を介して受光し、受信した位置特定
信号をデータ処理部２へ送出する受信装置７５とからな
る。

【００２９】光線照射装置は、各競技者６毎に周波数
（光線の色）を変えたり、同一周波数で変調をかけて変
えて各競技者を特定し、これを上方より常に見える場
所、例えば帽子の頭頂部等に取り付け、ジャイロ装置に
より常に垂直上方に照射されるよう構成する。

【００３０】センサ装置７１は、レンズ７２とガラスフ
ァイバー７３とを組み合わせ、レンズ７２に入射した競
技者６の光線照射装置からの光はガラスファイバー７３
に入射し、ガラスファイバー７３の延長であるデータ伝
送線７４を通って受信装置７５に導かれ、受信装置７５
で受信があった場合は、どの競技者６のデータであるか
を特定し、受信した時刻と共にデータ処理部２へデータ
を送出する。

【００３１】センサ装置７１は、このレンズ７２とガラ
スファイバー７３とを組み合わせたものがトラックの内
側のコースから外側のコースに一直線に並べて構成され
ており、並べられたレンズ７２のデータ番号Ｘ１〜Ｘ７
に対応するどの部分に入射したかを検出することで、内
側のコースから外側のコースまでのどの位置を競技者６
が通過したかも検出できる。

【００３２】さらに第１実施形態では、競技中の位置特
定信号から競技者６の順位データを生成する例を説明し
たが、スタート時間特定センサ、ゴール時間特定センサ
を設け、競技者６の順位データに加えて競技時間も情報
提供することが可能になり、より正確な情報が提供でき
る。

【００３３】以上説明したように、第１実施形態によれ
ば、急速な普及化（現在約４、０００万台、人口比率３
人に１台）が進んでいるＰＨＳ、携帯電話、携帯電話と
ノートパソコンなどと連携したモバイルを使用し、競技
の途中経過およびゴール地点で勝者が決定する瞬間の情
報をＣＴＩ（Ｃｏｍｐｕｔｅｒ ＴｅｌｅｐｈｏｎｙＩ
ｎｔｅｇｒａｔｉｏｎ）技術を介して、リアルタイムに
提供でき、競技場における競技への関心を高めることが
できるという効果を奏する。

【００３４】（第２実施形態）図１４は、本発明に係る
情報提供システムの第２実施形態の構成を示すシステム
構成図であり、図１５は、図１４に示すシステム構成に
おいてＰＢＸに直接順位データを送信する構成を示すシ
ステム構成図である。

【００３５】第２実施形態の情報提供システムは、第１
実施形態の情報提供システムにデータ処理部２により生
成した順位データを蓄積するサーバ８と、携帯電話網の
センタ局３、内線電話機９１、公衆電話網９２、インタ
ーネット網９３、競技場内専用端末９４等にそれぞれ接
続可能な構内交換機ＰＢＸ９とを追加してなる。

【００３６】データ処理部２で処理された順位データ
は、サーバ８に送信され、サーバ８では、メモリ８１に
順位データを随時蓄積すると同時に順位データを構内交
換機ＰＢＸ９に送信し、ＰＢＸ９から携帯電話網のセン
タ局３に有線もしくは無線で送信され、第１実施形態と
同様に携帯端末５に順位データの情報提供がリアルタイ
ムで行われる。

【００３７】さらに、ＰＢＸ９をインターネット網９３
に接続させて、世界中のインターネット利用者へ、順位
データをリアルタイムで提供でき、この場合、サーバ８
がホームページのサーバとしての役割を果たす。また、
このシステムを利用して、ネット利用者が勝者の投票の
申し込みも行い、投票後は競技経過をリアルタイムで楽
しみ、勝った場合は配当金も入手できるシステムとする
こともできる。

【００３８】また、ＰＢＸ９を受信機能と表示機能を有
する競技場内専用端末９４に接続させて順位データの情
報提供を行うことができ、この場合には、競技場内専用
端末９４にて肉眼で視認できない部分を見ることが可能
になり、さらに臨場感を高める。

【００３９】また、専用コンピュータで処理され競技場
内専用端末９４で画像表示できるように加工した画像デ
ータを競技場内の複数位置に設置した小電力の送信機に
より競技場内専用端末９４に電波として供給するように
構成すれば、競技場内専用端末９４で加工された画像デ
ータを電波として受信し、順位情報を画像として楽しむ
ことができる。

【００４０】また、サーバ８に順位データを画像データ
に加工する専用ソフトウェアを記憶させ、専用ソフトウ
ェアを携帯端末５にダウンロードできる構成にすること
により、利用者は、簡単な方法で順位データを画像デー
タに加工する専用ソフトウェアをサーバ８から入手する
ことができる。

【００４１】また、サーバ８のメモリ８１に蓄積されて
いる順位データを競技終了後の一定期間に供給するよう
に構成すれば、競技終了後も競技がどのように進展した
かを確認したり、解析を試みたりすることができる。

【００４２】また、第２実施形態の情報提供システムで
は、データ処理部２で生成した順位データをサーバ８を
介してＰＢＸ９に送信するように構成したが、図１５に
示すようにデータ処理部２で生成した順位データをＰＢ
Ｘ９に直接送信する構成としても同様の効果を得られ
る。

【００４３】以上説明したように、第２実施形態によれ
ば、第１実施形態による効果に加えて、種々の形態で順
位データの情報提供が可能となり、特にインターネット
を利用した場合は、情報提供サービスは全世界に広がる
とともに、インターネット上での投票券の販売サービス
もでき、収益の向上を図ることができるという効果を奏
する。

【００４４】（第３実施形態）図１６は、本発明に係る
情報提供システムの第３実施形態の構成を示すシステム
構成図である。

【００４５】第３実施形態の情報提供システムは、デー
タ処理部２で生成した順位データを競技場をカバーする
携帯電話用の専用基地局１０に送信する点が第１実施形
態と異なる。

【００４６】専用基地局１０では、下り専用チャンネル
で常時設定され、競技中は、競技中のリアルタイムの順
位データが送信され、競技中以外のときは、「お知ら
せ」、「観客が興味を持ちそうなデータ」や「競技結
果」、「配当」等のデータの情報提供が行われるように
構成されており、携帯端末５から特定の電話番号を発信
すると、専用基地局１０において設定されている下り専
用チャンネルに接続するとともに、携帯端末５の上りチ
ャンネルをＯＦＦにする通常の呼接続のシーケンスとは
異なるシーケンスで、携帯端末５は専用基地局１０から
の下り専用チャンネルのみの受信モードとなり、競技者
６の順位を表す順位データが専用基地局１０を介してリ
アルタイムで携帯端末５に送信される。専用基地局１０
では、下り専用チャンネルで常時設定されているため、
多数の携帯端末５を下り専用チャンネルに同時に接続可
能となり、携帯端末５からの発信に際して下り専用チャ
ンネルの設定を行うシーケンスを実行する必要はない。

【００４７】また、競技場をカバーできる１つの専用基
地局１０の替わりに、競技場に複数設置された小電力の
送信機によって必要限度で順位データを送信するよう構
成することもでき、この場合には、近隣への電波の干渉
を低減させながら順位データの情報提供を行うことがで
きる。なお、この小電力の送信出力は、専用基地局１０
を設置する場合よりも小さくし、小電力の送信機から送
信される電波は、一般に観客の使用する携帯電話の事業
者の使用する電波の１つのチャンネルであるように設定
する。

【００４８】以上説明したように、第３実施形態によれ
ば、第１実施形態による効果に加えて、順位データの伝
送にかかる時間を短縮することができ、よりリアルタイ
ムに順位データの情報提供を行うことができるという効
果を奏する。

【００４９】なお、本発明が上記各実施形態に限定され
ず、本発明の技術思想の範囲内において、各実施形態は
適宜変更され得ることは明らかである。また、上記構成
部材の数、位置、形状等は上記実施の形態に限定され
ず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にす
ることができる。なお、各図において、同一構成要素に
は同一符号を付している。

【００５０】

【発明の効果】本発明の情報提供システムおよび情報提
供方法は、急速な普及化（現在約４、０００万台、人口
比率３人に１台）が進んでいるＰＨＳ、携帯電話、携帯
電話とノートパソコンなどと連携したモバイルを使用
し、競技の途中経過およびゴール地点で勝者が決定する
瞬間の情報をＣＴＩ（Ｃｏｍｐｕｔｅｒ Ｔｅｌｅｐｈ
ｏｎｙ Ｉｎｔｅｇｒａｔｉｏｎ）技術を介して、リア
ルタイムに提供でき、競技場における競技への関心を高
めることができるという効果を奏する。さらに本発明の
情報提供システムおよび情報提供方法は、ＰＢＸを介し
て順位データを情報提供することにより、種々の形態で
順位データの情報提供が可能となり、特にインターネッ
トを利用した場合は、情報提供サービスは全世界に広が
るとともに、インターネット上での投票券の販売サービ
スもでき、収益の向上を図ることができるという効果を
奏する。さらに本発明の情報提供システムおよび情報提
供方法は、競技場専用基地局から順位データを情報提供
することにより、順位データの伝送にかかる時間を短縮
することができ、よりリアルタイムに順位データの情報
提供を行うことができるという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る情報提供システムの第１実施形態
の構成を示すシステム構成図である。

【図２】図１に示す位置特定センサ部の構成を示す図で
ある。

【図３】図１に示す位置特定センサ部の競技場における
配置を示すレイアウト図である。

【図４】図２に示す受信アンテナを競技場のトラックに
埋設した構成を示す図である。

【図５】図１に示すデータ処理部の構成を示すブロック
図である。

【図６】本発明に係る情報提供システムの実施の形態の
下り専用チャンネルが割り当てられていない場合の動作
を説明するフローチャートである。

【図７】本発明に係る情報提供システムの実施の形態の
下り専用チャンネルが割り当てられている場合の動作を
説明するフローチャートである。

【図８】本発明に係る情報提供システムの実施の形態の
特定電話番号以外の着信時の動作を説明するフローチャ
ートである。

【図９】図１に示す携帯端末における表示例を示す図で
ある。

【図１０】図１に示す携帯端末に携帯型コンピュータを
接続した例を示す図である。

【図１１】図１に示す位置特定センサ部に光学的センサ
を用いた例を示す図である。

【図１２】図１１に示すセンサ装置の構成を示す構成図
である。

【図１３】図１２に示すセンサ装置のレンズおよびガラ
スファイバーの構成を示す構成図である。

【図１４】本発明に係る情報提供システムの第２実施形
態の構成を示すシステム構成図である。

【図１５】図１４に示すシステム構成においてＰＢＸに
直接順位データを送信する構成を示すシステム構成図で
ある。

【図１６】本発明に係る情報提供システムの第３実施形
態の構成を示すシステム構成図である。

【符号の説明】

１ 位置特定センサ部 ２ データ処理部 ３ センタ局 ４ 基地局 ５ 携帯端末 ６ 競技者 ７ 競技場のトラック １０ 専用基地局 １１ 支柱 １２ 受信アンテナ １３ シールド付き伝送線 １４ 受信機 ２０ 順位処理画像 ２１ 位置特定信号受信機 ２２ 位置データ解析部 ２３ 入力部 ２４ ゼッケン情報記憶部 ２５ 順位データ生成部 ２６ 表示部 ３０ 途中経過表示 ３１ 結果画面 ４１ 途中経過画像 ２７ 順位データ送信部 ６１ 電波透過性を有する素材 ６２ 絶縁部材 ７１ センサ装置 ７２ レンズ ７３ ガラスファイバー ７４ データ伝送線 ７５ 受信装置 ８ サーバ ８１ メモリ ９ ＰＢＸ ９１ 内線電話機 ９２ 公衆電話網 ９３ インターネット網 ９４ 競技場内専用端末

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 5B049 AA04 BB37 CC31 CC36 DD00 EE02 EE07 FF01 FF07 GG03 GG04 5K067 AA21 AA41 BB27 CC14 DD23 EE22 FF04 FF23 GG01 GG22 HH06 KK13 KK15

Claims (18)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 競技場での競技に関する情報を提供する
   情報提供システムであって、 前記競技場内の競技者の位置を表す位置データを特定す
   る位置特定手段と、 該位置特定手段による前記競技者の位置を特定した前記
   位置データから前記競技者の順位データを生成する順位
   データ生成手段と、 該順位データ生成手段により生成した前記順位データを
   携帯端末にリアルタイムで送信する順位データ送信手段
   とを具備することを特徴とする情報提供システム。
2. 【請求項２】 前記位置特定手段は、発信信号がそれぞ
   れ異なる複数の発信器と、 該発信器からの前記発信信号を受信させる前記競技場内
   の複数箇所に設けられた発信信号受信手段と、 該発信信号受信手段により受信した前記発信器からの前
   記発信信号を解析して前記位置データを特定させる位置
   データ解析手段とを具備することを特徴とする請求項１
   記載の情報提供システム。
3. 【請求項３】 前記位置特定手段は、前記競技場内に発
   信電波を発信する電波発信手段と、 前記電波発信手段から発信された前記発信電波に対し
   て、それぞれ異なる反射電波を発信する複数の反射電波
   発信手段と、 該反射電波発信手段からの前記反射電波を受信させる前
   記競技場内の複数箇所に設けられた反射電波受信手段と
   を具備し、 前記位置データ解析手段は、前記反射電波受信手段によ
   り受信した前記反射電波発信手段からの前記反射電波を
   解析させて前記位置データを特定させることを特徴とす
   る請求項１又は２記載の情報提供システム。
4. 【請求項４】 前記位置特定手段は、前記競技者を光学
   的に検出する光学検出手段を具備し、 前記位置データ解析手段は、前記光学検出手段により検
   出結果を解析させて前記位置データを特定させることを
   特徴とする請求項１乃至３のいずれかに記載の情報提供
   システム。
5. 【請求項５】 前記順位データ送信手段は、前記携帯端
   末に対して下り専用チャンネルを設定させるとともに、
   前記携帯端末からの上りチャンネルをオフさせることを
   特徴とする請求項１乃至４のいずれかに記載の情報提供
   システム。
6. 【請求項６】 前記順位データ送信手段は、前記携帯端
   末に対して前記下り専用チャンネルを常時設定させるこ
   とを特徴とする請求項１乃至５のいずれかに記載の情報
   提供システム。
7. 【請求項７】 前記順位データ送信手段は、前記携帯端
   末に対して設定させた前記下り専用チャンネルを接続か
   ら予め定められた所定時間経過後に切断させることを特
   徴とする請求項１乃至６のいずれかに記載の情報提供シ
   ステム。
8. 【請求項８】 前記順位データ送信手段は、前記携帯端
   末に対して設定させた前記下り専用チャンネルを競技終
   了後の予め定められた所定時間経過後に切断させること
   を特徴とする請求項１乃至７のいずれかに記載の情報提
   供システム。
9. 【請求項９】 前記順位データ生成手段により生成させ
   た前記順位データを記憶する順位データ記憶手段を具備
   し、 前記順位データ送信手段は、前記順位データ記憶手段に
   記憶させた前記順位データを前記携帯端末に送信させる
   ことを特徴とする請求項１乃至８のいずれかに記載の情
   報提供システム。
10. 【請求項１０】 競技場での競技に関する情報を提供す
    る情報提供方法であって、 前記競技場内の競技者の位置を表す位置データを特定
    し、 該特定した前記位置データから前記競技者の順位データ
    を生成し、 該生成した前記順位データを携帯端末にリアルタイムで
    送信することを特徴とする情報提供方法。
11. 【請求項１１】 前記競技者毎に持たせた発信器からそ
    れぞれ異なる発信信号を発信し、 前記競技場内の複数箇所で前記発信信号を受信し、 該受信した前記発信信号を解析して前記位置データを特
    定することを特徴とする請求項１０記載の情報提供方
    法。
12. 【請求項１２】 前記競技場内に発信電波を発信し、 前記競技者から前記発信電波に対してそれぞれ異なる反
    射電波を発信し、 前記競技場内の複数箇所で前記反射電波を受信し、 該受信した前記反射電波を解析して前記位置データを特
    定することを特徴とする請求項１０又は１１記載の情報
    提供方法。
13. 【請求項１３】 前記競技者を光学的に検出し、 該検出結果を解析して前記位置データを特定することを
    特徴とする請求項１０乃至１２のいずれかに記載の情報
    提供方法。
14. 【請求項１４】 前記携帯端末に対して下り専用チャン
    ネルを設定し、前記携帯端末からの上りチャンネルをオ
    フすることを特徴とする請求項１０乃至１３のいずれか
    に記載の情報提供方法。
15. 【請求項１５】 前記携帯端末に対して前記下り専用チ
    ャンネルを常時設定することを特徴とする請求項１０乃
    至１４のいずれかに記載の情報提供方法。
16. 【請求項１６】 前記携帯端末に対して設定した前記下
    り専用チャンネルを接続から予め定められた所定時間経
    過後に切断することを特徴とする請求項１０乃至１５の
    いずれかに記載の情報提供方法。
17. 【請求項１７】 前記携帯端末に対して設定した前記下
    り専用チャンネルを競技終了後の予め定められた所定時
    間経過後に切断することを特徴とする請求項１０乃至１
    ６のいずれかに記載の情報提供方法。
18. 【請求項１８】 前記生成した前記順位データを記憶
    し、 該記憶した前記順位データを前記携帯端末に送信するこ
    とを特徴とする請求項１０乃至１７のいずれかに記載の
    情報提供方法。