JP2001117711A - 入力装置および筆記具 - Google Patents
入力装置および筆記具Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 筆記具の先端筆記部位についての筆記情報の
正確な算出が可能な入力装置を提供する。 【解決手段】 二次元加速度をそれぞれ検出する二以上
の加速度センサ11,12が軸方向に対して互いに異な
る位置に配設された入力用の筆記具2と、二以上の加速
度センサ11,12によってそれぞれ検出された加速度
検出信号SX1,SY1,SX2,SY2に基づいて筆記平面方
向に対する筆記具2についての筆記情報としての筆記平
面筆記情報DP を算出する処理手段21とを備えた。
正確な算出が可能な入力装置を提供する。 【解決手段】 二次元加速度をそれぞれ検出する二以上
の加速度センサ11,12が軸方向に対して互いに異な
る位置に配設された入力用の筆記具2と、二以上の加速
度センサ11,12によってそれぞれ検出された加速度
検出信号SX1,SY1,SX2,SY2に基づいて筆記平面方
向に対する筆記具2についての筆記情報としての筆記平
面筆記情報DP を算出する処理手段21とを備えた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータやワ
ードプロセッサなどの情報処理装置に用いられてペン型
の筆記具に配設された加速度センサの加速度検出信号に
基づいて筆記情報を算出する入力装置、およびその筆記
具に関するものである。
ードプロセッサなどの情報処理装置に用いられてペン型
の筆記具に配設された加速度センサの加速度検出信号に
基づいて筆記情報を算出する入力装置、およびその筆記
具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、筆記具に内蔵の加速度センサによ
って検出された加速度検出信号に基づいて、筆記具の先
端筆記部位の加速度や移動量などの筆記情報を算出する
入力装置が種々提案されている。この種の入力装置とし
て、発明者は、図6に示す筆記具51を備えた手書き入
力装置を既に提案している(特開平7−220127
号)。この手書き入力装置では、筆記具51を用いて筆
記した場合、その筆記具51に内蔵させたX方向用の加
速度センサ52および図外のY方向用の加速度センサが
X方向の加速度検出信号およびY方向の加速度検出信号
をそれぞれ検出する。次いで、手書き入力装置本体側
で、X方向に対する加速度検出信号およびY方向に対す
る加速度検出信号をそれぞれ2回積分することによりX
方向に対する変位信号およびY方向に対する変位信号を
生成し、その両変位信号に基づいて筆記具51によって
筆記された筆記文字を再現している。
って検出された加速度検出信号に基づいて、筆記具の先
端筆記部位の加速度や移動量などの筆記情報を算出する
入力装置が種々提案されている。この種の入力装置とし
て、発明者は、図6に示す筆記具51を備えた手書き入
力装置を既に提案している(特開平7−220127
号)。この手書き入力装置では、筆記具51を用いて筆
記した場合、その筆記具51に内蔵させたX方向用の加
速度センサ52および図外のY方向用の加速度センサが
X方向の加速度検出信号およびY方向の加速度検出信号
をそれぞれ検出する。次いで、手書き入力装置本体側
で、X方向に対する加速度検出信号およびY方向に対す
る加速度検出信号をそれぞれ2回積分することによりX
方向に対する変位信号およびY方向に対する変位信号を
生成し、その両変位信号に基づいて筆記具51によって
筆記された筆記文字を再現している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、発明者が既
に提案している手書き入力装置には、以下の改善すべき
点がある。なお、理解を容易にするため、以下、筆記具
51をX方向に沿って移動させて、加速度センサ52か
ら出力される加速度検出信号にのみ基づいて筆記文字を
再現する場合を例に挙げて説明する。通常、筆記具51
を傾けた状態で筆記する場合、加速度センサ52によっ
て検出される加速度の方向に一致する検出平面と、筆記
具51で筆記される筆記平面とは、図6に示すように、
互いに非平行状態となる。この場合、筆記具51を鉛直
方向に対して角度θ(t)傾けた状態で加速度a(t)
で筆記したとすれば、加速度センサ52によって検出さ
れる検出平面上における加速度as1(t)は、a
(t)・COS θ(t)で表される。このため、この加速
度as1(t)には、筆記平面上で移動する筆記具51
に実際に作用する加速度a(t)と比較して、値(a
(t)・(1−COS θ(t)))に相当する加速度誤差
が含まれている。したがって、この手書き入力装置に
は、筆記情報の精度向上が望まれている。
に提案している手書き入力装置には、以下の改善すべき
点がある。なお、理解を容易にするため、以下、筆記具
51をX方向に沿って移動させて、加速度センサ52か
ら出力される加速度検出信号にのみ基づいて筆記文字を
再現する場合を例に挙げて説明する。通常、筆記具51
を傾けた状態で筆記する場合、加速度センサ52によっ
て検出される加速度の方向に一致する検出平面と、筆記
具51で筆記される筆記平面とは、図6に示すように、
互いに非平行状態となる。この場合、筆記具51を鉛直
方向に対して角度θ(t)傾けた状態で加速度a(t)
で筆記したとすれば、加速度センサ52によって検出さ
れる検出平面上における加速度as1(t)は、a
(t)・COS θ(t)で表される。このため、この加速
度as1(t)には、筆記平面上で移動する筆記具51
に実際に作用する加速度a(t)と比較して、値(a
(t)・(1−COS θ(t)))に相当する加速度誤差
が含まれている。したがって、この手書き入力装置に
は、筆記情報の精度向上が望まれている。
【0004】一方、発明者は、一次元加速度センサの検
出方向と入力平面部(筆記平面)との非平行性の影響
を、検出方向が同一の一次元加速度センサを筆記具を挟
んで2個設けて除去したり、傾斜センサを設けて筆記具
の傾斜に応じて加速度検出信号や加速度検出信号から得
られる情報を修正したりしてもよいとの内容も提案して
いる(同公報)。しかし、前者の方法では、実際には、
非平行性の影響を除去するのは困難であり、後者の方法
では、現存する傾斜センサを用いた場合、筆記具の大型
化やコストの高騰を招くという不都合が生じる。
出方向と入力平面部(筆記平面)との非平行性の影響
を、検出方向が同一の一次元加速度センサを筆記具を挟
んで2個設けて除去したり、傾斜センサを設けて筆記具
の傾斜に応じて加速度検出信号や加速度検出信号から得
られる情報を修正したりしてもよいとの内容も提案して
いる(同公報)。しかし、前者の方法では、実際には、
非平行性の影響を除去するのは困難であり、後者の方法
では、現存する傾斜センサを用いた場合、筆記具の大型
化やコストの高騰を招くという不都合が生じる。
【0005】また、筆記具51に内蔵の加速度センサ5
2は、例えば、内部に配設させた重りなどの変位に基づ
いて加速度を検出する。一方、筆記具51は、筆記の際
には一般的に傾けた状態で用いられる。したがって、筆
記具51を傾けた状態では、この重りが重力加速度gに
よって変位する。この結果、筆記具51を傾けた場合、
加速度センサ52は、筆記状態ではないにも拘わらず、
下記の式で示すように、その重力加速度gに応じた加
速度as2(t)を検出する。このため、この手書き入
力装置には、重力加速度gに起因して増加する加速度誤
差(g・SIN θ(t))が加速度検出信号に含まれてし
まうことになり、この点を改善すべきとの要請がある。 as2(t)=g・SIN θ(t)・・・・・・式
2は、例えば、内部に配設させた重りなどの変位に基づ
いて加速度を検出する。一方、筆記具51は、筆記の際
には一般的に傾けた状態で用いられる。したがって、筆
記具51を傾けた状態では、この重りが重力加速度gに
よって変位する。この結果、筆記具51を傾けた場合、
加速度センサ52は、筆記状態ではないにも拘わらず、
下記の式で示すように、その重力加速度gに応じた加
速度as2(t)を検出する。このため、この手書き入
力装置には、重力加速度gに起因して増加する加速度誤
差(g・SIN θ(t))が加速度検出信号に含まれてし
まうことになり、この点を改善すべきとの要請がある。 as2(t)=g・SIN θ(t)・・・・・・式
【0006】さらに、加速度センサ52を筆記具51の
先端筆記部位に取り付けるのは実際には不可能のため、
加速度センサ52は軸方向の上部に取り付けられてい
る。一方、筆記具51を回転させた場合、筆記具51に
作用する加速度は、一般的には筆記具51の各部位で相
違する。したがって、筆記具51の先端筆記部位に作用
する加速度と、加速度センサ52の取付け部位に作用す
る加速度とが相違する。このため、筆記具51を回転さ
せた際に加速度センサ52によって検出される加速度検
出信号には、加速度センサ52の取付け位置に起因する
加速度誤差が含まれているため、これを改善すべきとの
要請もある。また、加速度センサ52によって検出され
る加速度検出信号に誤差が含まれている場合には、文字
や記号の認識処理における信頼性が低下すると共に、筆
記軌跡を再現する際の再現誤差が大きくなるため、筆記
軌跡に基づいて署名認証を行う場合、その確実性が低下
する結果、これを改善すべきとの要請もある。
先端筆記部位に取り付けるのは実際には不可能のため、
加速度センサ52は軸方向の上部に取り付けられてい
る。一方、筆記具51を回転させた場合、筆記具51に
作用する加速度は、一般的には筆記具51の各部位で相
違する。したがって、筆記具51の先端筆記部位に作用
する加速度と、加速度センサ52の取付け部位に作用す
る加速度とが相違する。このため、筆記具51を回転さ
せた際に加速度センサ52によって検出される加速度検
出信号には、加速度センサ52の取付け位置に起因する
加速度誤差が含まれているため、これを改善すべきとの
要請もある。また、加速度センサ52によって検出され
る加速度検出信号に誤差が含まれている場合には、文字
や記号の認識処理における信頼性が低下すると共に、筆
記軌跡を再現する際の再現誤差が大きくなるため、筆記
軌跡に基づいて署名認証を行う場合、その確実性が低下
する結果、これを改善すべきとの要請もある。
【0007】本発明は、かかる問題点に鑑みてなされた
ものであり、筆記具の先端筆記部位についての筆記情報
の正確な算出が可能な入力装置および筆記具を提供する
ことを主目的とする。
ものであり、筆記具の先端筆記部位についての筆記情報
の正確な算出が可能な入力装置および筆記具を提供する
ことを主目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく請
求項1記載の入力装置は、二次元加速度をそれぞれ検出
する二以上の加速度センサが軸方向に対して互いに異な
る位置に配設された入力用の筆記具と、二以上の加速度
センサによってそれぞれ検出された加速度検出信号に基
づいて筆記平面方向に対する筆記具についての筆記情報
としての筆記平面筆記情報を算出する処理手段とを備え
たことを特徴とする。なお、二次元加速度センサは、一
次元加速度センサを一対用いることによって構成するこ
ともできる。
求項1記載の入力装置は、二次元加速度をそれぞれ検出
する二以上の加速度センサが軸方向に対して互いに異な
る位置に配設された入力用の筆記具と、二以上の加速度
センサによってそれぞれ検出された加速度検出信号に基
づいて筆記平面方向に対する筆記具についての筆記情報
としての筆記平面筆記情報を算出する処理手段とを備え
たことを特徴とする。なお、二次元加速度センサは、一
次元加速度センサを一対用いることによって構成するこ
ともできる。
【0009】請求項2記載の入力装置は、請求項1記載
の入力装置において、処理手段は、加速度検出信号に基
づいて筆記具の傾斜角度を算出し、その傾斜角度および
加速度検出信号に基づいて、筆記平面筆記情報を算出す
ることを特徴とする。
の入力装置において、処理手段は、加速度検出信号に基
づいて筆記具の傾斜角度を算出し、その傾斜角度および
加速度検出信号に基づいて、筆記平面筆記情報を算出す
ることを特徴とする。
【0010】請求項3記載の入力装置は、請求項2記載
の入力装置において、処理手段は、算出した傾斜角度に
基づいて、各加速度センサ各々の加速度検出平面に対す
る筆記情報を筆記平面に対する筆記情報に変換すること
により、筆記平面筆記情報を算出することを特徴とす
る。
の入力装置において、処理手段は、算出した傾斜角度に
基づいて、各加速度センサ各々の加速度検出平面に対す
る筆記情報を筆記平面に対する筆記情報に変換すること
により、筆記平面筆記情報を算出することを特徴とす
る。
【0011】請求項4記載の入力装置は、請求項1から
3のいずれかに記載の入力装置において、筆記具は、2
つの加速度センサを備え、処理手段は、2つの加速度セ
ンサ間の距離と、2つの加速度センサ間の中心位置から
筆記具の先端筆記部位までの距離とに基づいて、筆記平
面筆記情報としての先端筆記部位の回転に応じた加速度
を補正することを特徴とする。
3のいずれかに記載の入力装置において、筆記具は、2
つの加速度センサを備え、処理手段は、2つの加速度セ
ンサ間の距離と、2つの加速度センサ間の中心位置から
筆記具の先端筆記部位までの距離とに基づいて、筆記平
面筆記情報としての先端筆記部位の回転に応じた加速度
を補正することを特徴とする。
【0012】請求項5記載の入力装置は、請求項1から
4のいずれかに記載の入力装置において、筆記平面筆記
情報は、筆記具における先端筆記部位の加速度、移動速
度および移動量のうちの少なくとも1つであることを特
徴とする。
4のいずれかに記載の入力装置において、筆記平面筆記
情報は、筆記具における先端筆記部位の加速度、移動速
度および移動量のうちの少なくとも1つであることを特
徴とする。
【0013】請求項6記載の入力装置は、請求項1から
5のいずれかに記載の入力装置において、処理手段は、
二以上の加速度センサの少なくとも1つによって検出さ
れた加速度検出信号に含まれている所定の周波数成分に
基づいて筆記具の筆記状態を検出することにより文字ま
たは記号における各画の書き始めおよび書き終わりを検
出することを特徴とする。
5のいずれかに記載の入力装置において、処理手段は、
二以上の加速度センサの少なくとも1つによって検出さ
れた加速度検出信号に含まれている所定の周波数成分に
基づいて筆記具の筆記状態を検出することにより文字ま
たは記号における各画の書き始めおよび書き終わりを検
出することを特徴とする。
【0014】請求項7記載の入力装置は、請求項6記載
の入力装置において、処理手段は、筆記平面筆記情報と
しての先端筆記部位の加速度を積分処理することにより
先端筆記部位の速度を算出すると共に、検出した二以上
の各画の書き始めにおける先端筆記部位の速度が0cm
/Sとなるように先端筆記部位の速度を補正することを
特徴とする。
の入力装置において、処理手段は、筆記平面筆記情報と
しての先端筆記部位の加速度を積分処理することにより
先端筆記部位の速度を算出すると共に、検出した二以上
の各画の書き始めにおける先端筆記部位の速度が0cm
/Sとなるように先端筆記部位の速度を補正することを
特徴とする。
【0015】請求項8記載の入力装置は、請求項6また
は7記載の入力装置において、筆記状態検出結果と筆記
平面筆記情報とに基づいて、軌跡再現、文字記号認識お
よび署名認証の少なくとも1つを行うことを特徴とす
る。
は7記載の入力装置において、筆記状態検出結果と筆記
平面筆記情報とに基づいて、軌跡再現、文字記号認識お
よび署名認証の少なくとも1つを行うことを特徴とす
る。
【0016】請求項9記載の筆記具は、軸方向に対して
互いに異なる位置に二以上の加速度センサが配設される
と共に二以上の加速度センサによって検出された加速度
検出信号を出力可能に構成されたことを特徴とする。
互いに異なる位置に二以上の加速度センサが配設される
と共に二以上の加速度センサによって検出された加速度
検出信号を出力可能に構成されたことを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に係る入力装置および筆記具の好適な発明の実施の形
態について説明する。
明に係る入力装置および筆記具の好適な発明の実施の形
態について説明する。
【0018】入力装置1は、図1に示すように、筆記具
2と、入力装置本体3とを備えて構成されている。この
場合、筆記具2は、図3に示すように、その外観がペン
状で中空に形成され、その内部には、軸方向に対して上
下の異なる位置に加速度センサ11,12が配設されて
いる。この加速度センサ11,12は、それぞれ、二次
元加速度センサであって、互いに直交するX方向および
Y方向に対する加速度を検出する。なお、両加速度セン
サ11,12は、図外の信号出力ケーブルを介して入力
装置本体3に接続されている。一方、入力装置本体3
は、本発明における処理手段に相当する処理部21と、
筆記具2によって筆記された軌跡などを表示する表示部
22とを備えている。
2と、入力装置本体3とを備えて構成されている。この
場合、筆記具2は、図3に示すように、その外観がペン
状で中空に形成され、その内部には、軸方向に対して上
下の異なる位置に加速度センサ11,12が配設されて
いる。この加速度センサ11,12は、それぞれ、二次
元加速度センサであって、互いに直交するX方向および
Y方向に対する加速度を検出する。なお、両加速度セン
サ11,12は、図外の信号出力ケーブルを介して入力
装置本体3に接続されている。一方、入力装置本体3
は、本発明における処理手段に相当する処理部21と、
筆記具2によって筆記された軌跡などを表示する表示部
22とを備えている。
【0019】処理部21は、A/D変換器31,32、
演算回路33、FFT(Fast Fourier Transform)処理
回路34、筆記状態検出回路35、認識回路36および
認識用データROM37を備えている。この場合、A/
D変換器31は、加速度センサ11から出力されるX方
向に対する加速度検出信号SX1、およびY方向に対する
加速度検出信号SY1をそれぞれアナログ−ディジタル変
換することにより、X方向の加速度データDX1およびY
方向の加速度データDY1を生成する。また、A/D変換
器32は、加速度センサ12から出力されるX方向に対
する加速度検出信号SX2、およびY方向に対する加速度
検出信号SY2をそれぞれアナログ−ディジタル変換する
ことにより、X方向の加速度データDX2およびY方向の
加速度データDY2を生成する。
演算回路33、FFT(Fast Fourier Transform)処理
回路34、筆記状態検出回路35、認識回路36および
認識用データROM37を備えている。この場合、A/
D変換器31は、加速度センサ11から出力されるX方
向に対する加速度検出信号SX1、およびY方向に対する
加速度検出信号SY1をそれぞれアナログ−ディジタル変
換することにより、X方向の加速度データDX1およびY
方向の加速度データDY1を生成する。また、A/D変換
器32は、加速度センサ12から出力されるX方向に対
する加速度検出信号SX2、およびY方向に対する加速度
検出信号SY2をそれぞれアナログ−ディジタル変換する
ことにより、X方向の加速度データDX2およびY方向の
加速度データDY2を生成する。
【0020】演算回路33は、ディジタルローパスフィ
ルタを内蔵しており、このディジタルローパスフィルタ
を介して入力した加速度データDX1,DY1,DX2,DY2
に基づいて、後述する筆記具2の傾斜角度や筆記具2の
先端筆記部位2a(図2参照)に作用する加速度などの
筆記情報としての筆記パラメータデータDP を演算す
る。FFT処理回路34は、例えばDSP(Digital Si
gnal Processor)で構成され、加速度データDX1,DY
1,DX2,DY2に含まれている周波数成分を検出し、検
出した周波数データDF を筆記状態検出回路35に出力
する。筆記状態検出回路35は、周波数データDF に基
づいて、筆記具2を筆記平面に接触させた際に生じる例
えば100Hz程度の周波数帯域成分が加速度データD
X1,DY1,DX2,DY2のいずれかに含まれているか否か
を判別する。また、筆記状態検出回路35は、その周波
数帯域成分が含まれていると判別したときには、筆記具
2が筆記状態であるとし判別信号SD を出力する。
ルタを内蔵しており、このディジタルローパスフィルタ
を介して入力した加速度データDX1,DY1,DX2,DY2
に基づいて、後述する筆記具2の傾斜角度や筆記具2の
先端筆記部位2a(図2参照)に作用する加速度などの
筆記情報としての筆記パラメータデータDP を演算す
る。FFT処理回路34は、例えばDSP(Digital Si
gnal Processor)で構成され、加速度データDX1,DY
1,DX2,DY2に含まれている周波数成分を検出し、検
出した周波数データDF を筆記状態検出回路35に出力
する。筆記状態検出回路35は、周波数データDF に基
づいて、筆記具2を筆記平面に接触させた際に生じる例
えば100Hz程度の周波数帯域成分が加速度データD
X1,DY1,DX2,DY2のいずれかに含まれているか否か
を判別する。また、筆記状態検出回路35は、その周波
数帯域成分が含まれていると判別したときには、筆記具
2が筆記状態であるとし判別信号SD を出力する。
【0021】認識回路36は、筆記状態検出回路35か
ら出力された判別信号SD の立ち上がりエッジおよび立
ち下がりエッジに基づいて文字や記号の各画の書き始め
および書き終わりをそれぞれ検出すると共に、その検出
結果、および演算回路33から出力される筆記パラメー
タデータDP に基づいて、文字記号の軌跡を再現するた
めのディスプレイデータDDPを生成して表示部22に出
力する。また、認識回路36は、再現した文字記号の軌
跡と、認識用データROM37に記憶され文字記号認識
用の文字記号軌跡を特定する認識用データDW とを比較
することにより文字や記号の種類を認識する文字記号認
識処理や、署名が正しいか否かを認証する署名認証処理
を実行する。認識用データROM37は、文字記号認識
や署名認証を行うための各種文字記号および署名の筆記
軌跡を特定する認識用データDWを記憶する。
ら出力された判別信号SD の立ち上がりエッジおよび立
ち下がりエッジに基づいて文字や記号の各画の書き始め
および書き終わりをそれぞれ検出すると共に、その検出
結果、および演算回路33から出力される筆記パラメー
タデータDP に基づいて、文字記号の軌跡を再現するた
めのディスプレイデータDDPを生成して表示部22に出
力する。また、認識回路36は、再現した文字記号の軌
跡と、認識用データROM37に記憶され文字記号認識
用の文字記号軌跡を特定する認識用データDW とを比較
することにより文字や記号の種類を認識する文字記号認
識処理や、署名が正しいか否かを認証する署名認証処理
を実行する。認識用データROM37は、文字記号認識
や署名認証を行うための各種文字記号および署名の筆記
軌跡を特定する認識用データDWを記憶する。
【0022】次に、入力装置1における筆記具2の先端
筆記部位2aに作用する筆記平面方向の加速度、先端筆
記部位2aが筆記平面を移動する速度、および先端筆記
部位2aが筆記平面を移動した移動量などの筆記情報を
算出する筆記情報算出処理の算出原理について、図2,
4を参照して説明する。
筆記部位2aに作用する筆記平面方向の加速度、先端筆
記部位2aが筆記平面を移動する速度、および先端筆記
部位2aが筆記平面を移動した移動量などの筆記情報を
算出する筆記情報算出処理の算出原理について、図2,
4を参照して説明する。
【0023】まず、筆記具2が図4(a)の矢印で示す
反時計方向(X方向上であるとする)に回転した場合、
筆記具2の先端筆記部位2aに作用する加速度は、同図
(b)に示すように、鉛直方向に作用する鉛直方向加速
度AV(t)と、同図(c)に示すように、加速度セン
サ11,12間の中心位置PS を仮想回転軸として反時
計方向に回転させたときの接線方向と同一方向である検
出面方向に作用する回転加速度ARa(t)と、同図
(d)に示すように、加速度センサ11,12の検出平
面方向への平行移動加速度APa(t)との合成として
近似される。この場合、鉛直方向加速度AV(t)は、
筆記情報に無関係のため、筆記具2の先端筆記部位2a
に作用する加速度を算出する際には無視することができ
る。一方、回転加速度ARa(t)は、図2に示すよう
に、加速度センサ11および中心位置PS 間の距離をD
とし、筆記具2の先端筆記部位2aおよび中心位置PS
間の距離をLとし、加速度センサ11,12によって検
出される検出平面方向の加速度をそれぞれAL(t),
AU(t)とすると、下記の式で表される。また、平
行移動加速度APa(t)は、下記の式で表される。 ARa(t)=(L/D)×(AL(t)−AU(t))/2・・・・式 APa(t)=(AL(t)+AU(t))/2・・・・・・・・・・式
反時計方向(X方向上であるとする)に回転した場合、
筆記具2の先端筆記部位2aに作用する加速度は、同図
(b)に示すように、鉛直方向に作用する鉛直方向加速
度AV(t)と、同図(c)に示すように、加速度セン
サ11,12間の中心位置PS を仮想回転軸として反時
計方向に回転させたときの接線方向と同一方向である検
出面方向に作用する回転加速度ARa(t)と、同図
(d)に示すように、加速度センサ11,12の検出平
面方向への平行移動加速度APa(t)との合成として
近似される。この場合、鉛直方向加速度AV(t)は、
筆記情報に無関係のため、筆記具2の先端筆記部位2a
に作用する加速度を算出する際には無視することができ
る。一方、回転加速度ARa(t)は、図2に示すよう
に、加速度センサ11および中心位置PS 間の距離をD
とし、筆記具2の先端筆記部位2aおよび中心位置PS
間の距離をLとし、加速度センサ11,12によって検
出される検出平面方向の加速度をそれぞれAL(t),
AU(t)とすると、下記の式で表される。また、平
行移動加速度APa(t)は、下記の式で表される。 ARa(t)=(L/D)×(AL(t)−AU(t))/2・・・・式 APa(t)=(AL(t)+AU(t))/2・・・・・・・・・・式
【0024】この場合、先端筆記部位2aには、図2に
示すように、回転加速度ARa(t)に基づいて筆記平
面方向に加速度AR(t)が作用し、この加速度AR
(t)は、時間tにおける筆記具2の傾斜角度をθ
(t)とすれば、下記の式で表される。 AR(t)=ARa(t)・COS θ(t)・・・・・・・・・・・・・式
示すように、回転加速度ARa(t)に基づいて筆記平
面方向に加速度AR(t)が作用し、この加速度AR
(t)は、時間tにおける筆記具2の傾斜角度をθ
(t)とすれば、下記の式で表される。 AR(t)=ARa(t)・COS θ(t)・・・・・・・・・・・・・式
【0025】また、筆記具2を鉛直方向に対して角度θ
(t)傾けたときには、重力加速度gが作用する。この
ため、図2に示すように、先端筆記部位2aには、重力
加速度gに起因する加速度(g・SIN θ(t))も検出
平面方向に作用する。したがって、加速度センサ11,
12は、実際には、平行移動および重力加速度gの両者
に起因して検出平面方向に作用する平行移動加速度AP
a(t)を検出する。この場合、筆記に起因して筆記平
面方向に対して先端筆記部位2aに作用する平行移動加
速度をAP(t)とすれば、加速度センサ11,12に
よって検出される検出平面方向の平行移動加速度APa
(t)は、下記の式で表される。 APa(t)=AP(t)・COS θ(t)+g・SIN θ(t)・・・・式
(t)傾けたときには、重力加速度gが作用する。この
ため、図2に示すように、先端筆記部位2aには、重力
加速度gに起因する加速度(g・SIN θ(t))も検出
平面方向に作用する。したがって、加速度センサ11,
12は、実際には、平行移動および重力加速度gの両者
に起因して検出平面方向に作用する平行移動加速度AP
a(t)を検出する。この場合、筆記に起因して筆記平
面方向に対して先端筆記部位2aに作用する平行移動加
速度をAP(t)とすれば、加速度センサ11,12に
よって検出される検出平面方向の平行移動加速度APa
(t)は、下記の式で表される。 APa(t)=AP(t)・COS θ(t)+g・SIN θ(t)・・・・式
【0026】したがって、重力加速度gに起因する加速
度を除き、筆記の際の平行移動のみに起因して先端筆記
部位2aに対して筆記平面方向に作用する平行移動加速
度AP(t)は、下記の式で表される。 AP(t)=(APa(t)−g・SIN θ(t))/COS θ(t)・・式
度を除き、筆記の際の平行移動のみに起因して先端筆記
部位2aに対して筆記平面方向に作用する平行移動加速
度AP(t)は、下記の式で表される。 AP(t)=(APa(t)−g・SIN θ(t))/COS θ(t)・・式
【0027】結局、先端筆記部位2aに作用する筆記平
面のX方向への加速度Ax(t)は、平行移動および回
転に起因するため、下記の式で表される。 Ax(t)=AP(t)+AR(t) =(APa(t)−g・SIN θ(t))/COS θ(t) +ARa(t)・COS θ(t)・・・・・・・・・・・・式
面のX方向への加速度Ax(t)は、平行移動および回
転に起因するため、下記の式で表される。 Ax(t)=AP(t)+AR(t) =(APa(t)−g・SIN θ(t))/COS θ(t) +ARa(t)・COS θ(t)・・・・・・・・・・・・式
【0028】以上の算出処理により、加速度センサ1
1,12によって検出される検出平面のX方向に作用す
る加速度が、先端筆記部位2aに作用する筆記平面のX
方向に対する加速度Ax(t)に変換される。同様にし
て、筆記平面のY方向に作用する加速度を先端筆記部位
2aに作用する筆記平面のY方向に対する加速度Ay
(t)に変換することにより、先端筆記部位2aに作用
する筆記平面のX,Y方向に対する加速度Ax(t),
Ay(t)を算出することができる。
1,12によって検出される検出平面のX方向に作用す
る加速度が、先端筆記部位2aに作用する筆記平面のX
方向に対する加速度Ax(t)に変換される。同様にし
て、筆記平面のY方向に作用する加速度を先端筆記部位
2aに作用する筆記平面のY方向に対する加速度Ay
(t)に変換することにより、先端筆記部位2aに作用
する筆記平面のX,Y方向に対する加速度Ax(t),
Ay(t)を算出することができる。
【0029】次に、傾斜角度θ(t)の算出原理につい
て説明する。図2に示すように、加速度センサ11,1
2の中心が円周上に位置する半径r(距離Dと等しい長
さ)の円Cを想定した場合、円Cに接する検出平面方向
に作用する加速度Ar(t)は、両加速度センサ11,
12の差分加速度に基づき、下記の式で表される。こ
の場合、手の筆記動作に起因する周波数成分に基づいて
加速度Ar(t)を算出する。したがって、この入力装
置1では、演算回路33が、内蔵のディジタルローパス
フィルタを介して入力した加速度データDX1,DY1,D
X2,DY2に基づいて、加速度Ar(t)を算出する。 Ar(t)=(AL(t)−AU(t))/2・・・・・・・・・・・・式
て説明する。図2に示すように、加速度センサ11,1
2の中心が円周上に位置する半径r(距離Dと等しい長
さ)の円Cを想定した場合、円Cに接する検出平面方向
に作用する加速度Ar(t)は、両加速度センサ11,
12の差分加速度に基づき、下記の式で表される。こ
の場合、手の筆記動作に起因する周波数成分に基づいて
加速度Ar(t)を算出する。したがって、この入力装
置1では、演算回路33が、内蔵のディジタルローパス
フィルタを介して入力した加速度データDX1,DY1,D
X2,DY2に基づいて、加速度Ar(t)を算出する。 Ar(t)=(AL(t)−AU(t))/2・・・・・・・・・・・・式
【0030】一方、円Cに沿った筆記具2の回転速度V
r(t)は、上記式のAr(t)を積分した速度に初
期速度VO を加算した速度となる。この場合、初期速度
VOは一般的に、筆記具2が停止状態またはほぼ停止し
ている状態から筆記を開始する際の速度であるため、0
cm/Sと推定される。したがって、円C上の速度Vr
(t)と半径rとに基づいて角速度ω(t)が、以下の
式に従って演算される。 ω(t)=Vr(t)/r・・・・・・・・・式
r(t)は、上記式のAr(t)を積分した速度に初
期速度VO を加算した速度となる。この場合、初期速度
VOは一般的に、筆記具2が停止状態またはほぼ停止し
ている状態から筆記を開始する際の速度であるため、0
cm/Sと推定される。したがって、円C上の速度Vr
(t)と半径rとに基づいて角速度ω(t)が、以下の
式に従って演算される。 ω(t)=Vr(t)/r・・・・・・・・・式
【0031】次いで、角速度ω(t)を積分した後、そ
の積分値に筆記具2の初期傾斜角度θ(t=0)を加算
することにより、時刻tにおける筆記具2の傾斜角度θ
(t)が算出される。この場合、初期傾斜角度θ(t=
0)は、書き始め前の状態において、重力加速度gのみ
が筆記具2に作用しているため、加速度センサ11,1
2から出力される加速度検出信号SX1,SX2(この場
合、X方向のみに傾いているものと仮定する)には、上
記した検出平面に対する加速度g・SIN θ(t=0)の
みが含まれている。したがって、上記した平行移動加速
度APa(t=0)と、初期傾斜に応じて作用するg・
SIN θ(t=0)とが互いに等しいため、初期傾斜角度
θ(t=0)が算出される。これにより、傾斜角度θ
(t)が算出される。次いで、この傾斜角度θ(t)を
上記した式に代入することにより、先端筆記部位2a
に対して筆記平面のX方向に作用する加速度Ax(t)
を算出することができる。同様にして、先端筆記部位2
aに対して筆記平面のY方向に作用する加速度Ay
(t)を算出することができるため、先端筆記部位2a
に対して筆記平面のX,Y方向に作用する加速度を算出
することができる。
の積分値に筆記具2の初期傾斜角度θ(t=0)を加算
することにより、時刻tにおける筆記具2の傾斜角度θ
(t)が算出される。この場合、初期傾斜角度θ(t=
0)は、書き始め前の状態において、重力加速度gのみ
が筆記具2に作用しているため、加速度センサ11,1
2から出力される加速度検出信号SX1,SX2(この場
合、X方向のみに傾いているものと仮定する)には、上
記した検出平面に対する加速度g・SIN θ(t=0)の
みが含まれている。したがって、上記した平行移動加速
度APa(t=0)と、初期傾斜に応じて作用するg・
SIN θ(t=0)とが互いに等しいため、初期傾斜角度
θ(t=0)が算出される。これにより、傾斜角度θ
(t)が算出される。次いで、この傾斜角度θ(t)を
上記した式に代入することにより、先端筆記部位2a
に対して筆記平面のX方向に作用する加速度Ax(t)
を算出することができる。同様にして、先端筆記部位2
aに対して筆記平面のY方向に作用する加速度Ay
(t)を算出することができるため、先端筆記部位2a
に対して筆記平面のX,Y方向に作用する加速度を算出
することができる。
【0032】以上の算出原理に従って演算処理すること
により、演算回路33が、加速度データDX1,DY1,D
X2,DY2に基づいて、筆記具2の傾斜角度θ(t)、お
よび先端筆記部位2aに対して筆記平面上のX,Y方向
に作用する加速度Ax(t),Ay(t)を演算するこ
とが可能となる。
により、演算回路33が、加速度データDX1,DY1,D
X2,DY2に基づいて、筆記具2の傾斜角度θ(t)、お
よび先端筆記部位2aに対して筆記平面上のX,Y方向
に作用する加速度Ax(t),Ay(t)を演算するこ
とが可能となる。
【0033】次に、入力装置1の全体的な動作を説明す
る。
る。
【0034】まず、加速度センサ11,12から加速度
検出信号SX1,SY1,SX2,SY2が出力されると、A/
D変換器31,32が、アナログ−ディジタル変換して
加速度データDX1,DY1,DX2,DY2を生成する。次い
で、演算回路33が、上記した算出原理に従って、加速
度データDX1,DY1,DX2,DY2に基づいて傾斜角度θ
(t)を演算した後、加速度Ax(t),Ay(t)を
演算する。
検出信号SX1,SY1,SX2,SY2が出力されると、A/
D変換器31,32が、アナログ−ディジタル変換して
加速度データDX1,DY1,DX2,DY2を生成する。次い
で、演算回路33が、上記した算出原理に従って、加速
度データDX1,DY1,DX2,DY2に基づいて傾斜角度θ
(t)を演算した後、加速度Ax(t),Ay(t)を
演算する。
【0035】一方、FFT処理回路34は、加速度デー
タDX1,DY1,DX2,DY2に含まれている周波数成分を
検出して周波数データDF を筆記状態検出回路35に出
力する。次いで、筆記状態検出回路35が、周波数デー
タDF に基づいて筆記具2が筆記状態であると判別した
ときに判別信号SD を演算回路33に出力する。
タDX1,DY1,DX2,DY2に含まれている周波数成分を
検出して周波数データDF を筆記状態検出回路35に出
力する。次いで、筆記状態検出回路35が、周波数デー
タDF に基づいて筆記具2が筆記状態であると判別した
ときに判別信号SD を演算回路33に出力する。
【0036】次に、演算回路33は、演算した加速度A
x(t),Ay(t)に対して積分処理を行うことによ
り、筆記具2の先端筆記部位2aの移動速度を算出す
る。この場合、加速度検出信号SX1,SY1,SX2,SY2
に雑音が重畳していると、演算結果に対する雑音の影響
が大きくなる。また、演算した加速度Ax(t),Ay
(t)に定常偏差が重畳していると、時間に比例して雑
音の影響が大きくなる。したがって、この後に行う移動
量演算において、加速度検出信号SX1,SY1,SX2,S
Y2に雑音が重畳している場合には、時間に比例して雑音
の影響が大きくなり、定常偏差が重畳している場合に
は、演算結果に含まれる移動量誤差が二次関数的に増大
する。具体的には、図5(a)に示すように、文字や記
号の各画が筆記された場合、雑音が重畳している加速度
検出信号SX1,SY1,SX2,SY2に基づいて移動速度を
演算すると、同図(b)に示すように、演算結果である
移動速度の波形に雑音に起因する速度誤差が積み重ねら
れる。このため、時間に比例して速度誤差が増大する。
x(t),Ay(t)に対して積分処理を行うことによ
り、筆記具2の先端筆記部位2aの移動速度を算出す
る。この場合、加速度検出信号SX1,SY1,SX2,SY2
に雑音が重畳していると、演算結果に対する雑音の影響
が大きくなる。また、演算した加速度Ax(t),Ay
(t)に定常偏差が重畳していると、時間に比例して雑
音の影響が大きくなる。したがって、この後に行う移動
量演算において、加速度検出信号SX1,SY1,SX2,S
Y2に雑音が重畳している場合には、時間に比例して雑音
の影響が大きくなり、定常偏差が重畳している場合に
は、演算結果に含まれる移動量誤差が二次関数的に増大
する。具体的には、図5(a)に示すように、文字や記
号の各画が筆記された場合、雑音が重畳している加速度
検出信号SX1,SY1,SX2,SY2に基づいて移動速度を
演算すると、同図(b)に示すように、演算結果である
移動速度の波形に雑音に起因する速度誤差が積み重ねら
れる。このため、時間に比例して速度誤差が増大する。
【0037】したがって、演算回路33は、筆記状態検
出回路35から判別信号SD が出力されたときに、文字
や記号の各画の書き始めであると判別し、各画における
書き始めの移動速度を0cm/Sに補正する。具体的に
は、演算回路33は、図5(a)に示すように、1画目
からn画目までに対応する判別信号SD を順次入力した
場合、同図(c)に示すように、各画の書き始めにおけ
る先端筆記部位2aの速度が0cm/Sとなるようにそ
の速度を補正する。これは、各画の書き始めの移動速
度、すなわち、筆記具2の先端筆記部位2aが紙面など
に接触したときの移動速度が0cm/Sもしくは非常に
低速度のため、この補正によって演算結果としての移動
速度を実際の移動速度に合致させることを目的としてい
る。
出回路35から判別信号SD が出力されたときに、文字
や記号の各画の書き始めであると判別し、各画における
書き始めの移動速度を0cm/Sに補正する。具体的に
は、演算回路33は、図5(a)に示すように、1画目
からn画目までに対応する判別信号SD を順次入力した
場合、同図(c)に示すように、各画の書き始めにおけ
る先端筆記部位2aの速度が0cm/Sとなるようにそ
の速度を補正する。これは、各画の書き始めの移動速
度、すなわち、筆記具2の先端筆記部位2aが紙面など
に接触したときの移動速度が0cm/Sもしくは非常に
低速度のため、この補正によって演算結果としての移動
速度を実際の移動速度に合致させることを目的としてい
る。
【0038】この補正処理では、演算回路33は、例え
ば、補正前の演算結果である1画目に対応する移動速度
(通常、0cm/Sとなる)と、2画目に対応する移動
速度とを演算する。この場合、1画目の書き始めに対応
する移動速度から2画目の書き始めに対応する移動速度
(この場合、この図では、2画目の書き始めに対応する
移動速度が雑音に起因する移動速度誤差となる)までは
時間に比例して増大することが多い。したがって、演算
回路33は、両画の書き始めの中間過程における移動速
度誤差を、1画目の書き始め時点から2画目の書き始め
時点までに要する時間と、1画目の書き始め時点から各
中間過程までの経過時間と、1画目および2画目の書き
始めの移動速度差とに基づいて、補正前の移動速度から
雑音に起因する移動速度誤差を減算することにより、各
中間過程における移動速度を演算する。これにより、同
図(c)に示すように、移動速度が補正される。
ば、補正前の演算結果である1画目に対応する移動速度
(通常、0cm/Sとなる)と、2画目に対応する移動
速度とを演算する。この場合、1画目の書き始めに対応
する移動速度から2画目の書き始めに対応する移動速度
(この場合、この図では、2画目の書き始めに対応する
移動速度が雑音に起因する移動速度誤差となる)までは
時間に比例して増大することが多い。したがって、演算
回路33は、両画の書き始めの中間過程における移動速
度誤差を、1画目の書き始め時点から2画目の書き始め
時点までに要する時間と、1画目の書き始め時点から各
中間過程までの経過時間と、1画目および2画目の書き
始めの移動速度差とに基づいて、補正前の移動速度から
雑音に起因する移動速度誤差を減算することにより、各
中間過程における移動速度を演算する。これにより、同
図(c)に示すように、移動速度が補正される。
【0039】次いで、演算回路33は、補正後の移動速
度を積分処理して先端筆記部位2aの移動量を演算す
る。この後、演算回路33は、筆記具2の傾斜角度θ
(t)と、先端筆記部位2aについての加速度Ax
(t),Ay(t)、移動速度および移動量とからなる
筆記パラメータデータDP を認識回路36に出力する。
一方、認識回路36は、筆記パラメータデータDP のう
ちの加速度、移動速度および移動量のいずれか1つまた
は二以上に基づいて筆記軌跡を再現すると共に、再現し
た筆記軌跡と認識用データROM37の認識用データD
W とを比較することにより、文字記号認識処理や、署名
認証処理を実行する。
度を積分処理して先端筆記部位2aの移動量を演算す
る。この後、演算回路33は、筆記具2の傾斜角度θ
(t)と、先端筆記部位2aについての加速度Ax
(t),Ay(t)、移動速度および移動量とからなる
筆記パラメータデータDP を認識回路36に出力する。
一方、認識回路36は、筆記パラメータデータDP のう
ちの加速度、移動速度および移動量のいずれか1つまた
は二以上に基づいて筆記軌跡を再現すると共に、再現し
た筆記軌跡と認識用データROM37の認識用データD
W とを比較することにより、文字記号認識処理や、署名
認証処理を実行する。
【0040】このように、この入力装置1によれば、筆
記具2の軸方向上の互いに異なる位置に配設した2つの
加速度センサ11,12の加速度検出信号SX1,SY1,
SX2,SY2に基づいて、実際には加速度センサを取付け
不可能な筆記具2の先端筆記部位2aの筆記平面のX,
Y方向に対する加速度Ax(t),Ay(t)を演算す
ることができる。また、演算した加速度Ax(t),A
y(t)に基づいて、先端筆記部位2aの移動速度およ
び移動量を正確に演算することができるため、筆記再現
処理や文字記号認識処理を高精度で行うことができる。
記具2の軸方向上の互いに異なる位置に配設した2つの
加速度センサ11,12の加速度検出信号SX1,SY1,
SX2,SY2に基づいて、実際には加速度センサを取付け
不可能な筆記具2の先端筆記部位2aの筆記平面のX,
Y方向に対する加速度Ax(t),Ay(t)を演算す
ることができる。また、演算した加速度Ax(t),A
y(t)に基づいて、先端筆記部位2aの移動速度およ
び移動量を正確に演算することができるため、筆記再現
処理や文字記号認識処理を高精度で行うことができる。
【0041】なお、本発明は、上記した本発明の実施の
形態に示した構成に限定されない。例えば、本発明の実
施の形態では、2つの加速度センサ11,12を用いる
例について説明したが、3つ以上の加速度センサを用い
ることもできる。また、加速度センサの種類は特に限定
されず、各種のタイプを採用することができる。さら
に、加速度センサ11,12の取付け位置についても、
筆記具2の軸方向の異なる位置であれば任意の位置に取
り付けることができる。ただし、両加速度センサ11,
12の間隔を広げておく方が精度の面でより好ましい。
なお、加速度の算出処理を簡易に行う場合には、上記
式において、近似的に値Lと値Dとが等しいものとして
取り扱うこともできる。
形態に示した構成に限定されない。例えば、本発明の実
施の形態では、2つの加速度センサ11,12を用いる
例について説明したが、3つ以上の加速度センサを用い
ることもできる。また、加速度センサの種類は特に限定
されず、各種のタイプを採用することができる。さら
に、加速度センサ11,12の取付け位置についても、
筆記具2の軸方向の異なる位置であれば任意の位置に取
り付けることができる。ただし、両加速度センサ11,
12の間隔を広げておく方が精度の面でより好ましい。
なお、加速度の算出処理を簡易に行う場合には、上記
式において、近似的に値Lと値Dとが等しいものとして
取り扱うこともできる。
【0042】また、本発明の実施の形態では、処理部2
1をディジタル回路で構成した例について説明したが、
各種フィルタなどはアナログタイプのものを採用するこ
ともできる。また、FFT処理回路34に代えて、ハイ
パスフィルタを採用することもできるのは勿論である。
さらに、両加速度センサ11,12と入力装置本体3と
を信号出力ケーブルで接続した例について説明したが、
これに限らず、両者を無線回線で接続することもでき
る。また、本発明は、その用途が限定されるものではな
く、例えば、測定装置を初めとする各種の入力装置に適
用することができる。
1をディジタル回路で構成した例について説明したが、
各種フィルタなどはアナログタイプのものを採用するこ
ともできる。また、FFT処理回路34に代えて、ハイ
パスフィルタを採用することもできるのは勿論である。
さらに、両加速度センサ11,12と入力装置本体3と
を信号出力ケーブルで接続した例について説明したが、
これに限らず、両者を無線回線で接続することもでき
る。また、本発明は、その用途が限定されるものではな
く、例えば、測定装置を初めとする各種の入力装置に適
用することができる。
【0043】
【発明の効果】以上のように、請求項1,2,5記載の
入力装置によれば、処理手段が、筆記具の軸方向に対し
て互いに異なる位置に配設された二以上の加速度センサ
によってそれぞれ検出された加速度検出信号に基づいて
筆記平面筆記情報を算出することにより、筆記具を傾け
た状態で用いた際に加速度センサの加速度検出信号に含
まれている筆記情報の誤差を激減させることができるた
め、筆記具の先端筆記部位についての筆記平面筆記情報
を高精度で算出することができ、これにより、筆記具の
先端筆記部位の軌跡を正確に再現することができる。
入力装置によれば、処理手段が、筆記具の軸方向に対し
て互いに異なる位置に配設された二以上の加速度センサ
によってそれぞれ検出された加速度検出信号に基づいて
筆記平面筆記情報を算出することにより、筆記具を傾け
た状態で用いた際に加速度センサの加速度検出信号に含
まれている筆記情報の誤差を激減させることができるた
め、筆記具の先端筆記部位についての筆記平面筆記情報
を高精度で算出することができ、これにより、筆記具の
先端筆記部位の軌跡を正確に再現することができる。
【0044】また、請求項3記載の入力装置によれば、
処理手段が、算出した傾斜角度に基づいて筆記平面筆記
情報を算出することにより、傾斜センサなどを不要にす
ることができるため、筆記具の大型化やコストの高騰を
招くことなく、筆記情報を正確に算出することができ
る。
処理手段が、算出した傾斜角度に基づいて筆記平面筆記
情報を算出することにより、傾斜センサなどを不要にす
ることができるため、筆記具の大型化やコストの高騰を
招くことなく、筆記情報を正確に算出することができ
る。
【0045】さらに、請求項4記載の入力装置によれ
ば、処理手段が、2つの加速度センサ間の距離と、2つ
の加速度センサ間の中心位置から筆記具の先端筆記部位
までの距離とに基づいて、先端筆記部位の回転に応じた
加速度を補正することにより、先端筆記部位に作用する
加速度と、加速度センサの取付け部位に作用する加速度
との相違に起因する加速度誤差を除去することができ
る。
ば、処理手段が、2つの加速度センサ間の距離と、2つ
の加速度センサ間の中心位置から筆記具の先端筆記部位
までの距離とに基づいて、先端筆記部位の回転に応じた
加速度を補正することにより、先端筆記部位に作用する
加速度と、加速度センサの取付け部位に作用する加速度
との相違に起因する加速度誤差を除去することができ
る。
【0046】また、請求項6記載の入力装置によれば、
処理手段が、二以上の加速度センサの少なくとも1つに
よって検出された加速度検出信号に含まれている所定の
周波数成分に基づいて筆記具の筆記状態を検出して文字
または記号における各画の書き始めおよび書き終わりを
検出することにより、文字記号の軌跡再現処理および文
字記号認識処理を高精度で行うことができる。
処理手段が、二以上の加速度センサの少なくとも1つに
よって検出された加速度検出信号に含まれている所定の
周波数成分に基づいて筆記具の筆記状態を検出して文字
または記号における各画の書き始めおよび書き終わりを
検出することにより、文字記号の軌跡再現処理および文
字記号認識処理を高精度で行うことができる。
【0047】さらに、請求項7記載の筆記具によれば、
処理手段が、二以上の各画の書き始めにおける先端筆記
部位の速度が0cm/Sとなるように先端筆記部位の速
度を補正することにより、雑音の重畳に起因する筆記具
の移動速度誤差や移動量誤差を激減させることができ
る。
処理手段が、二以上の各画の書き始めにおける先端筆記
部位の速度が0cm/Sとなるように先端筆記部位の速
度を補正することにより、雑音の重畳に起因する筆記具
の移動速度誤差や移動量誤差を激減させることができ
る。
【0048】また、請求項8記載の入力装置によれば、
軌跡再現、文字記号認識および署名認証などが高精度で
行われるため、図形入力装置、情報入力装置および署名
認証装置などに好適に用いることができる。
軌跡再現、文字記号認識および署名認証などが高精度で
行われるため、図形入力装置、情報入力装置および署名
認証装置などに好適に用いることができる。
【0049】また、請求項9記載の筆記具によれば、軸
方向に対して互いに異なる位置に二以上の加速度センサ
を配設したことにより、軌跡再現などを高精度で行う入
力装置に適した筆記具を提供することができる。
方向に対して互いに異なる位置に二以上の加速度センサ
を配設したことにより、軌跡再現などを高精度で行う入
力装置に適した筆記具を提供することができる。
【図1】本発明の実施の形態に係る入力装置1の構成を
示すブロック図である。
示すブロック図である。
【図2】入力装置1における筆記情報の算出原理を説明
するための説明図である。
するための説明図である。
【図3】筆記具2の外観斜視図である。
【図4】(a)〜(d)は、入力装置1における筆記情
報の算出原理を説明するための説明図である。
報の算出原理を説明するための説明図である。
【図5】入力装置1における移動速度補正処理を説明す
るための波形図であって、(a)は判別信号SD の信号
波形図、(b)は補正前の移動速度を示す波形図、
(c)は補正後の移動速度を示す波形図である。
るための波形図であって、(a)は判別信号SD の信号
波形図、(b)は補正前の移動速度を示す波形図、
(c)は補正後の移動速度を示す波形図である。
【図6】発明者が既に提案している手書き入力装置にお
ける筆記具51の外観図である。
ける筆記具51の外観図である。
1 入力装置 2 筆記具 2a 先端筆記部位 11,12 加速度センサ 21 処理部 33 演算回路 34 FFT処理回路 35 筆記状態検出回路 36 認識回路 DP 筆記パラメータデータ SX1,SY1,SX2,SY2 加速度検出信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B068 AA04 BD02 BD17 BE06 CC06 CC17 CC19 CD06 DD03 DD04
Claims (9)
- 【請求項1】 二次元加速度をそれぞれ検出する二以上
の加速度センサが軸方向に対して互いに異なる位置に配
設された入力用の筆記具と、前記二以上の加速度センサ
によってそれぞれ検出された前記加速度検出信号に基づ
いて筆記平面方向に対する前記筆記具についての筆記情
報としての筆記平面筆記情報を算出する処理手段とを備
えたことを特徴とする入力装置。 - 【請求項2】 前記処理手段は、前記加速度検出信号に
基づいて前記筆記具の傾斜角度を算出し、その傾斜角度
および前記加速度検出信号に基づいて、前記筆記平面筆
記情報を算出することを特徴とする請求項1記載の入力
装置。 - 【請求項3】 前記処理手段は、前記算出した傾斜角度
に基づいて、前記各加速度センサ各々の加速度検出平面
に対する筆記情報を前記筆記平面に対する筆記情報に変
換することにより、前記筆記平面筆記情報を算出するこ
とを特徴とする請求項2記載の入力装置。 - 【請求項4】 前記筆記具は、2つの前記加速度センサ
を備え、前記処理手段は、前記2つの加速度センサ間の
距離と、前記2つの加速度センサ間の中心位置から前記
筆記具の先端筆記部位までの距離とに基づいて、前記筆
記平面筆記情報としての当該先端筆記部位の回転に応じ
た加速度を補正することを特徴とする請求項1から3の
いずれかに記載の入力装置。 - 【請求項5】 前記筆記平面筆記情報は、前記筆記具に
おける先端筆記部位の加速度、移動速度および移動量の
うちの少なくとも1つであることを特徴とする請求項1
から4のいずれかに記載の入力装置。 - 【請求項6】 前記処理手段は、前記二以上の加速度セ
ンサの少なくとも1つによって検出された前記加速度検
出信号に含まれている所定の周波数成分に基づいて前記
筆記具の筆記状態を検出することにより文字または記号
における各画の書き始めおよび書き終わりを検出するこ
とを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の入力
装置。 - 【請求項7】 前記処理手段は、前記筆記平面筆記情報
としての前記先端筆記部位の加速度を積分処理すること
により当該先端筆記部位の速度を算出すると共に、前記
検出した二以上の前記各画の書き始めにおける前記先端
筆記部位の速度が0cm/Sとなるように当該先端筆記
部位の速度を補正することを特徴とする請求項6記載の
入力装置。 - 【請求項8】 前記筆記状態検出結果と前記筆記平面筆
記情報とに基づいて、軌跡再現、文字記号認識および署
名認証の少なくとも1つを行うことを特徴とする請求項
6または7記載の入力装置。 - 【請求項9】 軸方向に対して互いに異なる位置に二以
上の加速度センサが配設されると共に当該二以上の加速
度センサによって検出された加速度検出信号を出力可能
に構成されたことを特徴とする筆記具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29489199A JP2001117711A (ja) | 1999-10-18 | 1999-10-18 | 入力装置および筆記具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29489199A JP2001117711A (ja) | 1999-10-18 | 1999-10-18 | 入力装置および筆記具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001117711A true JP2001117711A (ja) | 2001-04-27 |
Family
ID=17813597
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29489199A Pending JP2001117711A (ja) | 1999-10-18 | 1999-10-18 | 入力装置および筆記具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001117711A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2017516251A (ja) * | 2014-05-15 | 2017-06-15 | シュタビロ インターナツィオナール ゲーエムベーハーSTABILO International GmbH | ドリフト補償/並行最小化 |
-
1999
- 1999-10-18 JP JP29489199A patent/JP2001117711A/ja active Pending
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