JP2001116996A - ズームレンズ及びそれを用いたビデオカメラ - Google Patents

ズームレンズ及びそれを用いたビデオカメラ

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JP2001116996A
JP2001116996A JP29403899A JP29403899A JP2001116996A JP 2001116996 A JP2001116996 A JP 2001116996A JP 29403899 A JP29403899 A JP 29403899A JP 29403899 A JP29403899 A JP 29403899A JP 2001116996 A JP2001116996 A JP 2001116996A
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lens
refractive power
lens group
positive refractive
optical axis
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Katsu Yamada
克 山田
Shusuke Ono
周佑 小野
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
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    • G02B27/64Imaging systems using optical elements for stabilisation of the lateral and angular position of the image
    • G02B27/646Imaging systems using optical elements for stabilisation of the lateral and angular position of the image compensating for small deviations, e.g. due to vibration or shake
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B15/00Optical objectives with means for varying the magnification
    • G02B15/14Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective
    • G02B15/145Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective having five groups only
    • G02B15/1451Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective having five groups only the first group being positive

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 手振れ補正時の収差の劣化を抑えた手振れ補
正機能搭載ズームレンズを用いたビデオカメラの小型、
軽量、及び省電力化を図ること。 【解決手段】 物体側より順に、全体として正の屈折力
を有し像面に対して固定された第1レンズ群11と、全
体として負の屈折力を有し光軸上を移動することにより
変倍作用をもたらす第2レンズ群12と、全体として正
の屈折力を有し変倍及び合焦時に光軸方向に対して固定
される第3レンズ群13と、全体として正の屈折力を有
し、前記第2レンズ群の光軸上での移動及び物体の移動
によって変動する像面を基準面から一定の位置に保つよ
うに光軸上を移動する第4レンズ群41とを備え、第3
レンズ群における前記負の屈折力のレンズをメニスカス
レンズとし、手振れ補正時に第3レンズ群全体を光軸に
対して垂直方向に移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビデオカメラなど
に用いられ、手振れ、振動等によって生じる像の振れを
光学的に補正する手振れ補正機能を搭載したズームレン
ズおよびそれを用いたビデオカメラに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】 従来よりビデオカメラ等の撮影系に
は、手振れなどの振動を防ぐ振れ防止機能は必須となっ
ており、様々なタイプの防振光学系が提案されている。
【0003】例えば、特開平8−29737号公報で
は、ズームレンズの前面に2枚構成の手振れ補正用の光
学系を装着し、そのうちのいずれか1枚を光軸に対して
垂直に移動させることにより、手振れによる像の移動を
補正している。
【0004】また、特開平7−128619号公報で
は、4群構成のズームレンズで、複数枚のレンズで構成
されている第3群レンズの一部を光軸に対して垂直に移
動させることによって手振れによる像の移動を補正して
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平8−29737号公報の場合は、2枚構成の手振れ
補正用の光学系をズームレンズの前面に装着するため
に、手振れ補正用の光学系のレンズ径が大きくなるとい
う問題があり、それに伴い装置全体も大きくなり、駆動
系への負担も大きくなってしまう。そのため、この防振
光学系は装置の小型、軽量、及び省電力化にとって不利
であった。
【0006】また、上記特開平7−128619号公報
の場合は、像面に対して固定である第3レンズ群の一部
を光軸に対して垂直に可動させることにより手振れによ
る像の揺れを補正しているので、レンズ全面に装着する
タイプと比較して大きさ的には有利だが、第3レンズ群
の一部を動かしているためにレンズシフト時の収差の劣
化、特に色収差の劣化が大きいという問題があった。
【0007】本発明は、これらの課題を解決するために
なされたもので、4群構成のズームレンズにおいて、変
倍及び合焦時に像面に対して固定されている第3レンズ
群全体を光軸と垂直方向に動かすことによって、レンズ
シフト時の収差の劣化を極力抑えると共に、手振れ補正
機能搭載ズームレンズを用いたビデオカメラの小型、軽
量、及び省電力化を図ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明の第1のズームレンズは、物体側より順に負
の屈折力のレンズ、正の屈折力のレンズ、及び正の屈折
力のレンズを含み、全体として正の屈折力を有し、像面
に対して固定された第1レンズ群と、物体側から順に負
の屈折力のレンズ、負の屈折力のレンズ、及び正の屈折
力のレンズを含み、全体として負の屈折力を有し、光軸
上を移動することにより変倍作用をもたらす第2レンズ
群と、物体側から順に正の屈折力のレンズと負の屈折力
のレンズからなり、全体として正の屈折力を有し、変倍
及び合焦時に光軸方向に対して固定される第3レンズ群
と、少なくとも1つの正の屈折力のレンズを含み、全体
として正の屈折力を有し、前記第2レンズ群の光軸上で
の移動及び物体の移動によって変動する像面を基準面か
ら一定の位置に保つように光軸上を移動する第4レンズ
群とを備え、前記第3レンズ群における前記負の屈折力
のレンズはメニスカスレンズであり、前記第3レンズ群
は、手振れによる像の移動を補正するために光軸に対し
て垂直方向に全体が移動可能であることを特徴とする。
【0009】前記第1のズームレンズによれば、正の屈
折力のレンズと負の屈折力のメニスカスレンズからなる
径の小さい第3レンズ群を可動させることによって手振
れの補正を行うので、レンズの前面に手振れ補正用の光
学系を装着するタイプと比較して小型化できる。
【0010】また、一般にズームレンズは各群毎の収差
性能を整える事によって、変倍時の光学性能の劣化を小
さくしている。すなわち、第3レンズ群内部の一部のレ
ンズを可動させるタイプと比較して、光学性能のまとま
っている第3レンズ群全体を偏芯させるため収差の劣化
も小さくてすむ。
【0011】さらに、第3レンズ群における負の屈折力
のレンズをメニスカスレンズで構成することにより、静
止時の球面収差及び非点収差を良好に補正でき、手振れ
補正時の収差の変動を抑えることができる。
【0012】前記の目的を達成するため、本発明の第2
のズームレンズは、物体側より順に負の屈折力のレン
ズ、正の屈折力のレンズ、及び正の屈折力のレンズを含
み、全体として正の屈折力を有し、像面に対して固定さ
れた第1レンズ群と、物体側から順に負の屈折力のレン
ズ、負の屈折力のレンズ、及び正の屈折力のレンズを含
み、全体として負の屈折力を有し、光軸上を移動するこ
とにより変倍作用をもたらす第2レンズ群と、物体側か
ら順に正の屈折力のレンズと負の屈折力のレンズからな
り、全体として正の屈折力を有し、変倍及び合焦時に光
軸方向に対して固定される第3レンズ群と、少なくとも
1つの正の屈折力のレンズを含み、全体として正の屈折
力を有し、前記第2レンズ群の光軸上での移動及び物体
の移動によって変動する像面を基準面から一定の位置に
保つように光軸上を移動する第4レンズ群とを備え、前
記第3レンズ群における前記負の屈折力のレンズは両凹
レンズであり、前記第3レンズ群は、手振れによる像の
移動を補正するために光軸に対して垂直方向に全体が移
動可能であることを特徴とする。
【0013】前記第2のズームレンズによれば、正の屈
折力のレンズと負の屈折力の両凹レンズからなる径の小
さい第3レンズ群を可動させることによって手振れの補
正を行うので、レンズの前面に手振れ補正用の光学系を
装着するタイプと比較して小型化できる。
【0014】また、一般にズームレンズは各群毎の収差
性能を整える事によって、変倍時の光学性能の劣化を小
さくしている。すなわち、第3レンズ群内部の一部のレ
ンズを可動させるタイプと比較して、光学性能のまとま
っている第3レンズ群全体を偏芯させるため収差の劣化
も小さくてすむ。
【0015】さらに、第3レンズ群における負の屈折力
のレンズを両凹レンズで構成することにより、第3レン
ズ群内での各レンズの偏芯公差を小さくすることができ
る。
【0016】前記の目的を達成するため、本発明の第3
のズームレンズは、物体側から順に負の屈折力のレン
ズ、正の屈折力のレンズ、及び正の屈折力のレンズを含
み、全体として正の屈折力を有し、像面に対して固定さ
れた第1レンズ群と、物体側から順に負の屈折力のレン
ズ、負の屈折力のレンズ、及び正の屈折力のレンズを含
み、全体として負の屈折力を有し、光軸上を移動するこ
とにより変倍作用をもたらす第2レンズ群と、物体側か
ら順に正の屈折力のレンズと負の屈折力のレンズからな
り、変倍及び合焦時には光軸方向に対して固定される第
3レンズ群と、少なくとも1つの正の屈折力のレンズを
含み、全体として正の屈折力を有し、前記第2レンズ群
の光軸上での移動及び物体の移動によって変動する像面
を基準面から一定の位置に保つように光軸上を移動する
第4レンズ群とを備え、前記第3レンズ群における前記
負の屈折力のレンズは面の両側で曲率半径の絶対値が等
しく、前記第3レンズ群は、手振れによる像の移動を補
正するために光軸に対して垂直方向に全体が移動可能で
あることを特徴とする。
【0017】前記第3のズームレンズによれば、正の屈
折力のレンズと面の両側で曲率半径の絶対値が等しい負
の屈折力のレンズからなる径の小さい第3レンズ群を可
動させることによって手振れの補正を行うので、レンズ
の前面に手振れ補正用の光学系を装着するタイプと比較
して小型化できる。
【0018】また、一般にズームレンズは各群毎の収差
性能を整える事によって、変倍時の光学性能の劣化を小
さくしている。すなわち、第3レンズ群内部の一部のレ
ンズを可動させるタイプと比較して、光学性能のまとま
っている第3レンズ群全体を偏芯させるため収差の劣化
も小さくてすむ。
【0019】さらに、第3レンズ群における負の屈折力
のレンズを両面で曲率半径の絶対値が等しく構成するこ
とにより、第3レンズ群の組み立て工程において、負の
屈折力のレンズ面を判別する工程が削除されるので、歩
留まりを向上させることができる。
【0020】前記の目的を達成するため、本発明の第4
のズームレンズは、物体側から順に負の屈折力のレン
ズ、正の屈折力のレンズ、及び正の屈折力のレンズを含
み、全体として正の屈折力を有し、像面に対して固定さ
れた第1レンズ群と、物体側から順に負の屈折力のレン
ズ、負の屈折力のレンズ、及び正の屈折力のレンズを含
み、全体として負の屈折力を有し、光軸上を移動するこ
とにより変倍作用をもたらす第2レンズ群と、物体側か
ら順に正の屈折力のレンズと負の屈折力のレンズからな
り、変倍及び合焦時には光軸方向に対して固定される第
3レンズ群と、少なくとも1つの正の屈折力のレンズを
含み、全体として正の屈折力を有し、前記第2レンズ群
の光軸上での移動及び物体の移動によって変動する像面
を基準面から一定の位置に保つように光軸上を移動する
第4レンズ群とを備え、前記第3レンズ群における前記
正の屈折力のレンズは両面のサグ量が等しく、前記第3
レンズ群は、手振れによる像の移動を補正するために光
軸に対して垂直方向に全体が移動可能であることを特徴
とする。
【0021】前記第4のズームレンズによれば、両面の
サグ量が等しい正の屈折力のレンズと負の屈折力のレン
ズからなる径の小さい第3レンズ群を可動させることに
よって手振れの補正を行うので、レンズの前面に手振れ
補正用の光学系を装着するタイプと比較して小型化でき
る。
【0022】また、一般にズームレンズは各群毎の収差
性能を整える事によって、変倍時の光学性能の劣化を小
さくしている。すなわち、第3レンズ群内部の一部のレ
ンズを可動させるタイプと比較して、光学性能のまとま
っている第3レンズ群全体を偏芯させるため収差の劣化
も小さくてすむ。
【0023】さらに、第3レンズ群における正の屈折力
のレンズを両面のサグ量が等しく構成することにより、
第3レンズ群の組み立て工程において、負の屈折力のレ
ンズ面を判別する工程が削除されるので、歩留まりを向
上させることができる。
【0024】前記の目的を達成するため、本発明の第5
のズームレンズは、物体側から順に負の屈折力のレン
ズ、正の屈折力のレンズ、及び正の屈折力のレンズを含
み、全体として正の屈折力を有し、像面に対して固定さ
れた第1レンズ群と、物体側から順に負の屈折力のレン
ズ、負の屈折力のレンズ、及び正の屈折力のレンズを含
み、全体として負の屈折力を有し、光軸上を移動するこ
とにより変倍作用をもたらす第2レンズ群と、物体側か
ら順に正の屈折力のレンズと負の屈折力のレンズからな
り、変倍及び合焦時には光軸方向に対して固定される第
3レンズ群と、正の屈折力のレンズと負の屈折力のレン
ズより構成された接合レンズであり、変倍及び合焦時に
は光軸方向に固定された全体として正の屈折力の第3レ
ンズ群と、少なくとも1つの正の屈折力のレンズを含
み、全体として正の屈折力を有し、前記第2レンズ群の
光軸上での移動及び物体の移動によって変動する像面を
基準面から一定の位置に保つように光軸上を移動する第
4レンズ群とを備え、第3レンズ群は、前記正の屈折力
のレンズと前記負の屈折力のレンズより構成された接合
レンズであり、手振れによる像の移動を補正するために
光軸に対して垂直方向に全体が移動可能であることを特
徴とする。
【0025】前記第5のズームレンズによれば、正の屈
折力のレンズと負の屈折力のレンズとの接合レンズから
なる径の小さい第3レンズ群を可動させることによって
手振れの補正を行うので、レンズの前面に手振れ補正用
の光学系を装着するタイプと比較して小型化できる。
【0026】また、一般にズームレンズは各群毎の収差
性能を整える事によって、変倍時の光学性能の劣化を小
さくしている。すなわち、第3レンズ群内部の一部のレ
ンズを可動させるタイプと比較して、光学性能のまとま
っている第3レンズ群全体を偏芯させるため収差の劣化
も小さくてすむ。
【0027】さらに、第3レンズ群を正の屈折力のレン
ズと負の屈折力のレンズとの接合レンズで構成すること
により、第3レンズ群が1枚のレンズとして組み立てら
れるので、群内偏芯の発生を防止することができる。
【0028】前記第1から第5のズームレンズにおい
て、少なくとも1面以上の非球面を含む第2レンズ群を
備えることが好ましい。
【0029】この構成によれば、収差の補正、特に軸外
の収差の補正をより効率的に行うことができる。
【0030】また、前記第2レンズ群のi番目の非球面
において、レンズ有効径の1割の径における局所的な曲
率半径r2i1と有効径の9割の径における局所的な曲率
半径r2i9とが、 0.40<|r2i1/r2i9|<1.70・・・(1) の条件式を満足することが好ましい。
【0031】この構成によれば、コマ収差の補正量を最
適に設定して十分な収差性能を得ることができる。すな
わち、条件式(1)は、非球面量を規定する式であり、
ズームレンズの高い解像度を実現するために十分な収差
補正能力を得る条件である。条件式(1)において、上
限を上回ると、コマ収差の補正量が少なくなりすぎ、下
限を下回ると、コマ収差の補正量が大きくなりすぎて、
十分な収差性能が得られなくなる。
【0032】また、前記第1から第5のズームレンズに
おいて、少なくとも1面以上の非球面を含む第3レンズ
群を備えることが好ましい。
【0033】この構成によれば、手振れ補正時に収差の
補正をより効率的に行うことができる。
【0034】また、前記第3レンズ群のi番目の非球面
において、レンズ有効径の1割の径における局所的な曲
率半径r3i1と有効径の9割の径における局所的な曲率
半径r3i9とが、 0.01<|r3i1/r3i9|<4.00・・・(2) の条件式を満足することが好ましい。
【0035】この構成によれば、球面収差の補正量を最
適に設定して十分な収差性能を得ることができる。すな
わち、条件式(2)は、非球面量を規定する式であり、
ズームレンズの高い解像度を実現するために十分な収差
補正能力を得る条件である。条件式(2)において、上
限を上回ると、球面収差の補正量が少なくなりすぎ、ま
た、手振れ補正時にコマフレアが発生しやすくなる。一
方、下限を下回ると、コマ収差の補正量が大きくなりす
ぎて、十分な収差性能が得られなくなる。
【0036】また、前記第1から第5のズームレンズに
おいて、少なくとも1面以上の非球面を含む第4レンズ
群を備えることが好ましい。
【0037】この構成によれば、収差の補正、特に合焦
時に発生する球面収差及びコマ収差の補正を効率的に行
うことができる。
【0038】また、前記第4レンズ群のi番目の非球面
において、レンズ有効径の1割の径における局所的な曲
率半径r4i1と有効径の9割の径における局所的な曲率
半径r4i9とが、 0.10<|r4i1/r4i9|<13.00・・・(3) の条件式を満足することが好ましい。
【0039】この構成によれば、コマ収差の補正量を最
適に設定して十分な収差性能を得ることができる。すな
わち、条件式(3)は、非球面量を規定する式であり、
ズームレンズの高い解像度を実現するために十分な収差
補正能力を得る条件である。条件式(3)において、上
限を上回ると、コマ収差の補正量が少なくなりすぎ、下
限を下回ると、コマ収差の補正量が大きくなりすぎて、
十分な収差性能が得られなくなる。
【0040】また、前記第1から第5のズームレンズに
おいて、各レンズ群の焦点距離fi(i=1〜4)と広
角端の焦点距離fwとが、 5.0<f1/fW<12.0 ・・・(4) 0.5<|f2|/fW<1.9 ・・・(5) 4.0<f3/fW<9.5 ・・・(6) 2.0<f4/fW<7.0 ・・・(7) の条件式を満足することが好ましい。
【0041】条件式(4)は第1レンズ群の屈折力に関
する条件である。下限を越えると第1レンズ群の屈折力
が大きくなりすぎるため、長焦点側における球面収差の
補正が困難となる。上限を越えるとレンズ長が大きくな
り、コンパクトなズームレンズが実現できない。
【0042】条件式(5)は第2レンズ群の屈折力に関
する条件である。下限からはずれる時には、光学全体系
をコンパクトに出来るが、全系のペッツバール和が大き
く負になり、硝材の選択のみでは像面湾曲の補正ができ
ない。上限を越えると収差補正は容易であるが、変倍系
が長くなり全系のコンパクト化が達成できない。
【0043】条件式(6)は第3レンズ群の屈折力に関
する条件である。下限を越えると第3レンズ群の屈折力
が大きくなりすぎるため、十分なバックフォーカスを確
保できず、さらに球面収差の補正が困難となる。上限を
越えると第1レンズ群、第2レンズ群、第3レンズ群の
合成系が発散系となるため、その後ろに位置する第4レ
ンズ群のレンズ外径を小さくすることができず、また、
全系のペッツバール和をゼロに近づけることができな
い。
【0044】条件式(7)は第4レンズ群の屈折力に関
する条件である。下限からはずれる時には、画面包括範
囲が狭くなり、所望の範囲を得るには第1レンズ群のレ
ンズ径を大きくする必要があり、小型・軽量化が実現で
きない。上限を越えると収差補正は容易であるが、近距
離撮影時での第4レンズ群の移動量が大きくなり、全系
のコンパクト化が達成できないばかりでなく、近距離撮
影時と遠距離撮影時の軸外収差のアンバランスを補正す
ることが困難になる。
【0045】また、前記第1から第5のズームレンズに
おいて、手振れによる像の移動を補正する際の全系の焦
点距離fにおける第3レンズ群の移動量Y、望遠端にお
ける第3レンズ群の移動量Yt、及び望遠端の焦点距離
ftが、 Yt>Y ・・・(8) (Y/Yt)/(f/ft)<1.5・・・(9) の条件式を満足することが好ましい。
【0046】条件式(8)及び(9)は補正レンズの移
動量に関する式である。ズームレンズの場合、補正角が
全ズーム域で一定の時には、ズーム比が大きいほど補正
レンズの移動量は大きく、逆にズーム比が小さいほど補
正レンズの移動量は小さくなる。条件式(8)及び
(9)の上限を越えると補正過剰となって光学性能の劣
化が大きくなる。
【0047】さらに、ビデオカメラに前記第1から第5
のズームレンズを用いることが好ましい。
【0048】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例における手
振れ補正用光学系として、手振れ補正機能を搭載したズ
ームレンズについて図面及び表を参照しつつ詳細に説明
する。
【0049】(第1の実施形態)図1は、本発明の第1
の実施形態によるズームレンズを示す。図1において、
図面左側の物体位置から図面右側の像面に向かって、第
1レンズ群11、第2レンズ群12、第3レンズ群1
3、第4レンズ群14、及び第5レンズ群15が配置さ
れている。
【0050】次に各レンズ群について説明する。第1レ
ンズ群11は、全体として正の屈折力を有し、像面に対
して変倍、合焦時も固定されている。
【0051】第2レンズ群12は、全体として負の屈折
力を有し、光軸を移動することにより変倍作用をもたら
すレンズ群である。
【0052】第3レンズ群13は、正の屈折力のレンズ
13Aと負の屈折力のメニスカスレンズ13Bで構成さ
れており、変倍及び合焦時には光軸方向に対して固定で
ある。手振れ発生時には、第3レンズ群13を光軸方向
に対して垂直方向に移動させることによって像の振れを
補正している。上記の構成により球面収差及び非点収差
を良好に補正できる。また、第1レンズ群よりも径の小
さい第3レンズ群全体を移動させることにより手振れの
補正を行うので、駆動系への負担が軽く消費電力も低減
することができる。
【0053】第4レンズ群14は全体として正の屈折力
を有し、光軸上を移動することにより変倍による像の移
動とフォーカス調整を同時に行っている。
【0054】また、第2レンズ群、第3レンズ群、第4
レンズ群のレンズのいずれかに少なくとも1面以上の非
球面を導入することにより、静止時及び手振れ補正時の
収差性能を向上させる事ができる。
【0055】以下の表1に、第1の実施形態によるズー
ムレンズの設計値を示す。表1において、rはレンズの
曲率半径、dはレンズの肉厚またはレンズの空気間隔、
nは各レンズの基準d線に対する屈折率、νは各レンズ
のd線に対するアッベ数を表している。
【0056】
【表1】
【0057】以下の表2は、表1の数値でズームレンズ
を設計した場合の非球面係数を示している。
【0058】
【表2】
【0059】表2において、レンズ面8(図1のS8に
対応)が第2レンズ群の1番目の非球面に相当し、レン
ズ面11(図1のS11に対応)及びレンズ面12(図
1のS12に対応)が第3レンズ群の1番目及び2番目
の非球面に相当し、またレンズ面17(図1のS17に
対応)が第4レンズ群の1番目の非球面に相当し、非球
面形状は次式で定義している。
【0060】
【数1】
【0061】上式において、光軸からの高さがHにおけ
る非球面上の点の非球面頂点からの距離SAGで非球面
を示し、Hは光軸からの高さ、Rは非球面頂点の曲率半
径、Kは円錐常数、D,E,F,Gはそれぞれ非球面係
数を表している。
【0062】以下の表3は、表1の数値でズームレンズ
を設計した場合のズーム間隔を示している。d5、d1
0、d14、d17は、ズーミングにより可変な空気間
隔としてレンズ先端から測って無限位置に物点をとった
場合の値である。
【0063】表3において、標準位置とは第3レンズ群
と第4レンズ群が最接近する位置である。また、fは焦
点距離、F/NOはFナンバー、ωは入射半画角を表し
ている。
【0064】
【表3】
【0065】また、第2レンズ群の1番目の非球面S8
において、レンズ有効径の1割の径における局所的な曲
率半径をr211、有効径の9割の径における局所的な曲
率半径をr219とした場合、r211とr219は、 |r211/r219|=1.10 の関係にあり、条件式(1)0.40<|r2i1/r2i9
|<1.70(i=1)を満たしている。
【0066】また、第3レンズ群の1、2番目の非球面
S11、S12において、レンズ有効径の1割の径にお
ける局所的な曲率半径をr311、r321、有効径の9割の
径における局所的な曲率半径をr319、r329とした場
合、r311とr319、及びr321とr329は、 |r311/r319|=0.73 |r321/r329|=0.03 の関係にあり、条件式(2)0.01<|r3i1/r3i9
|<4.00(i=1、2)を満たすように設計されて
いる。
【0067】また、第4レンズ群の1番目の非球面S1
7において、レンズ有効径の1割の径における局所的な
曲率半径をr411、有効径の9割の径における局所的な
曲率半径をr419とした場合、r411とr419は、 |r411/r419|=0.65 の関係にあり、条件式(3)0.10<|r4i1/r4i9
|<13.00(i=1)を満たすように設計されてい
る。
【0068】また、第1、第2、第3、及び第4レンズ
群の焦点距離f1、f2、f3、及びf4と、広角端の
焦点距離fWとは、 f1/fW=9.70 |f2|/fW=1.49 f3/fW=5.50 f4/fW=4.27 の関係にあり、それぞれ条件式(4)5.0<f1/f
W<12.0、条件式(5)0.5<|f2|/fW<
1.9、条件式(6)4.0<f3/fW<9.5、条
件式(7)2.0<f4/fW<7.0を満たすように
設計されている。
【0069】さらに、手振れ補正実施時の全系の焦点距
離fにおける補正レンズの移動量Y、望遠端における補
正レンズの移動量Yt、及び望遠端の焦点距離をft
は、 (Y/Yt)/(f/ft)=0.99 の関係にあり、条件式(9)(Y/Yt)/(f/f
t)<1.5を満たすように設計されている。
【0070】図2、図3及び図4はそれぞれ、上記のよ
うな条件で設計した第1の実施形態によるズームレンズ
の広角端、標準位置及び望遠端における収差性能を示
す。
【0071】尚、図2(a)、図3(a)及び図4
(a)は球面収差を示す図であり、実線はd線に対する
値、点線は正弦条件を示している。
【0072】図2(b)、図3(b)及び図4(b)
は、非点収差の図であって、実線はサジタル像面湾曲、
点線はメリディオナル像面湾曲を示す。
【0073】図2(c)、図3(c)及び図4(c)は
歪曲収差を示す図である。
【0074】図2(d)、図3(d)及び図4(d)は
軸上色収差の図であって、実線はd線、点線はF線、波
線はC線に対する値を示す。
【0075】図2(e)、図3(e)及び図4(e)は
倍率色収差の図であって、点線はF線、波線はC線に対
する値を示す。
【0076】図2、図3、及び図4から明らかなよう
に、本発明の第1の実施形態によるズームレンズは良好
な収差性能を有していることが分かる。
【0077】(第2の実施形態)図5は、本発明の第2
の実施形態によるズームレンズを示す。図5において、
図面左側の物体位置から図面右側の像面に向かって、第
1レンズ群51、第2レンズ群52、第3レンズ群5
3、第4レンズ群54、及び第5レンズ群55が配置さ
れている。
【0078】次に各レンズ群について説明する。第1レ
ンズ群51は、全体として正の屈折力を有し、像面に対
して変倍、合焦時も固定されている。
【0079】第2レンズ群52は、全体として負の屈折
力を有し、光軸を移動することにより変倍作用をもたら
すレンズ群である。
【0080】第3レンズ群53は、正の屈折力のレンズ
53Aと負の屈折力の両凹レンズ53Bで構成されてお
り、変倍及び合焦時には光軸方向に対して固定である。
手振れ発生時には、第3レンズ群53を光軸方向に対し
て垂直方向に移動させることによって像の振れを補正し
ている。上記の構成により第3レンズ群53のレンズ玉
の偏芯公差を緩くすることができる。また、第1レンズ
群よりも径の小さい第3レンズ群全体を移動させること
により手振れの補正を行うので、駆動系への負担が軽く
消費電力も低減することができる。
【0081】第4レンズ群54は全体として正の屈折力
を有し、光軸上を移動することにより変倍による像の移
動とフォーカス調整を同時に行っている。
【0082】また、第2レンズ群、第3レンズ群、第4
レンズ群のレンズのいずれかに少なくとも1面以上の非
球面を導入することにより、静止時及び手振れ補正時の
収差性能を向上させる事ができる。
【0083】以下の表4に、第2の実施形態によるズー
ムレンズの設計値を示す。
【0084】
【表4】
【0085】以下の表5は、表4の数値でズームレンズ
を設計した場合の非球面係数を示している。
【0086】
【表5】
【0087】以下の表6は、表4の数値でズームレンズ
を設計した場合のズーム間隔を示している。
【0088】
【表6】
【0089】また、第2レンズ群の1番目の非球面S8
において、レンズ有効径の1割の径における局所的な曲
率半径をr211、有効径の9割の径における局所的な曲
率半径をr219とした場合、r211とr219は、 |r211/r219|=0.98
の関係にあり、条件式(1)0.40<
|r2i1/r2i9|<1.70(i=1)を満たしてい
る。
【0090】また、第3レンズ群の1、2番目の非球面
S11、S12において、レンズ有効径の1割の径にお
ける局所的な曲率半径をr311、r321、有効径の9割の
径における局所的な曲率半径をr319、r329とした場
合、r311とr319、及びr321とr329は、 |r311/r319|=0.85 |r321/r329|=0.01 の関係にあり、条件式(2)0.01<|r3i1/r3i9
|<4.00(i=1、2)を満たすように設計されて
いる。
【0091】また、第4レンズ群の1番目の非球面S1
7において、レンズ有効径の1割の径における局所的な
曲率半径をr411、有効径の9割の径における局所的な
曲率半径をr419とした場合、r411とr419は、 |r411/r419|=0.25 の関係にあり、条件式(3)0.10<|r4i1/r4i9
|<13.00(i=1)を満たすように設計されてい
る。
【0092】また、第1、第2、第3、及び第4レンズ
群の焦点距離f1、f2、f3、及びf4と、広角端の
焦点距離fWとは、 f1/fW=9.67 |f2|/fW=1.49 f3/fW=5.22 f4/fW=4.44 の関係にあり、それぞれ条件式(4)5.0<f1/f
W<12.0、条件式(5)0.5<|f2|/fW<
1.9、条件式(6)4.0<f3/fW<9.5、条
件式(7)2.0<f4/fW<7.0を満たすように
設計されている。
【0093】さらに、手振れ補正実施時の全系の焦点距
離fにおける補正レンズの移動量Y、望遠端における補
正レンズの移動量Yt、及び望遠端の焦点距離をft
は、 (Y/Yt)/(f/ft)=0.95 の関係にあり、条件式(9)(Y/Yt)/(f/f
t)<1.5を満たすように設計されている。
【0094】図6、図7及び図8にそれぞれ、上記のよ
うな条件で設計した第2の実施形態によるズームレンズ
の広角端、標準位置及び望遠端における収差性能を示
す。
【0095】尚、図6(a)、図7(a)及び図8
(a)は球面収差を示す図であり、実線はd線に対する
値、点線は正弦条件を示している。
【0096】図6(b)、図7(b)及び図8(b)
は、非点収差の図であって、実線はサジタル像面湾曲、
点線はメリディオナル像面湾曲を示す。
【0097】図6(c)、図7(c)及び図8(c)は
歪曲収差を示す図である。
【0098】図6(d)、図7(d)及び図8(d)は
軸上色収差の図であって、実線はd線、点線はF線、波
線はC線に対する値を示す。
【0099】図6(e)、図7(e)及び図8(e)は
倍率色収差の図であって、点線はF線、波線はC線に対
する値を示す。
【0100】図6、図7、及び図8から明らかなよう
に、本発明の第2の実施形態によるズームレンズは良好
な収差性能を有していることが分かる。
【0101】(第3の実施形態)図9は、本発明の第3
の実施形態によるズームレンズを示す。図9において、
図面左側の物体位置から図面右側の像面に向かって、第
1レンズ群91、第2レンズ群92、第3レンズ群9
3、第4レンズ群94、及び第5レンズ群95が配置さ
れている。
【0102】次に各レンズ群について説明する。第1レ
ンズ群91は、全体として正の屈折力を有し、像面に対
して変倍、合焦時も固定されている。
【0103】第2レンズ群92は、全体として負の屈折
力を有し、光軸を移動することにより変倍作用をもたら
すレンズ群である。
【0104】第3レンズ群93は、正の屈折力のレンズ
93Aと両側の面の曲率半径が等しい、いわゆる共Rで
ある負の屈折力のレンズ93Bとの2枚のレンズにて構
成されており、変倍及び合焦時には光軸方向に対して固
定である。凹レンズを共Rにする事によって、組み立て
工程において面を判別する必要が無くなり、歩留まりを
向上させることができる。手振れ発生時には、第3レン
ズ群93を光軸方向に対して垂直方向に移動させること
によって像の振れを補正している。また、第1レンズ群
よりも径の小さい第3レンズ群全体を移動させることに
より手振れの補正を行うので、駆動系への負担が軽く消
費電力も低減することができる。
【0105】第4レンズ群94は全体として正の屈折力
を有し、光軸上を移動することにより変倍による像の移
動とフォーカス調整を同時に行っている。
【0106】また、第2レンズ群、第3レンズ群、第4
レンズ群のレンズのいずれかに少なくとも1面以上の非
球面を導入することにより、静止時及び手振れ補正時の
収差性能を向上させる事ができる。
【0107】以下の表7に、第3の実施形態によるズー
ムレンズの設計値を示す。
【0108】
【表7】
【0109】以下の表8は、表7の数値でズームレンズ
を設計した場合の非球面係数を示している。
【0110】
【表8】
【0111】以下の表9は、表7の数値でズームレンズ
を設計した場合のズーム間隔を示している。
【0112】
【表9】
【0113】また、第2レンズ群の1番目の非球面S8
において、レンズ有効径の1割の径における局所的な曲
率半径をr211、有効径の9割の径における局所的な曲
率半径をr219とした場合、r211とr219は、 |r211/r219|=0.96 の関係にあり、条件式(1)0.40<|r2i1/r2i9
|<1.70(i=1)を満たしている。
【0114】また、第3レンズ群の1、2番目の非球面
S11、S12において、レンズ有効径の1割の径にお
ける局所的な曲率半径をr311、r321、有効径の9割の
径における局所的な曲率半径をr319、r329とした場
合、r311とr319、及びr321とr329は、 |r311/r319|=1.01 |r321/r329|=0.23 の関係にあり、条件式(2)0.01<|r3i1/r3i9
|<4.00(i=1、2)を満たすように設計されて
いる。
【0115】また、第4レンズ群の1番目の非球面S1
7において、レンズ有効径の1割の径における局所的な
曲率半径をr411、有効径の9割の径における局所的な
曲率半径をr419とした場合、r411とr419は、 |r411/r419|=0.24 の関係にあり、条件式(3)0.10<|r4i1/r4i9
|<13.00(i=1)を満たすように設計されてい
る。
【0116】また、第1、第2、第3、及び第4レンズ
群の焦点距離f1、f2、f3、及びf4と、広角端の
焦点距離fWとは、 f1/fW=9.70 |f2|/fW=1.49 f3/fW=5.38 f4/fW=4.49 の関係にあり、それぞれ条件式(4)5.0<f1/f
W<12.0、条件式(5)0.5<|f2|/fW<
1.9、条件式(6)4.0<f3/fW<9.5、条
件式(7)2.0<f4/fW<7.0を満たすように
設計されている。
【0117】さらに、手振れ補正実施時の全系の焦点距
離fにおける補正レンズの移動量Y、望遠端における補
正レンズの移動量Yt、及び望遠端の焦点距離をft
は、 (Y/Yt)/(f/ft)=1.23 の関係にあり、条件式(9)(Y/Yt)/(f/f
t)<1.5を満たすように設計されている。
【0118】図10、図11及び図12にそれぞれ、上
記のような条件で設計した第3の実施形態によるズーム
レンズの広角端、標準位置及び望遠端における収差性能
を示す。
【0119】尚、図10(a)、図11(a)及び図1
2(a)は球面収差を示す図であり、実線はd線に対す
る値、点線は正弦条件を示している。
【0120】図10(b)、図11(b)及び図12
(b)は、非点収差の図であって、実線はサジタル像面
湾曲、点線はメリディオナル像面湾曲を示す。
【0121】図10(c)、図11(c)及び図12
(c)は歪曲収差を示す図である。
【0122】図10(d)、図11(d)及び図12
(d)は軸上色収差の図であって、実線はd線、点線は
F線、波線はC線に対する値を示す。
【0123】図10(e)、図11(e)及び図12
(e)は倍率色収差の図であって、点線はF線、波線は
C線に対する値を示す。
【0124】図10、図11、及び図12から明らかな
ように、本発明の第3の実施形態によるズームレンズは
良好な収差性能を有していることが分かる。
【0125】(第4の実施形態)図13は、本発明の第
4の実施形態によるズームレンズを示す。図13におい
て、図面左側の物体位置から図面右側の像面に向かっ
て、第1レンズ群131、第2レンズ群132、第3レ
ンズ群133、第4レンズ群134、及び第5レンズ群
135が配置されている。
【0126】次に各レンズ群について説明する。第1レ
ンズ群131は、全体として正の屈折力を有し、像面に
対して変倍、合焦時も固定されている。
【0127】第2レンズ群132は、全体として負の屈
折力を有し、光軸を移動することにより変倍作用をもた
らすレンズ群である。
【0128】第3レンズ群133は、両側の面のサグ量
が等しい正の屈折力のレンズ133Aと負の屈折力のレ
ンズ133Bの2枚のレンズにて構成されており、変倍
及び合焦時には光軸方向に対して固定である。正の屈折
力を有する凸レンズの両側面のサグ量を等しくする事に
よって、組み立て工程において面を判別する必要が無く
なり、歩留まりを向上させることができる。手振れ発生
時には、第3レンズ群133を光軸方向に対して垂直方
向に移動させることによって像の振れを補正している。
また、第1レンズ群よりも径の小さい第3レンズ群全体
を移動させることにより手振れの補正を行うので、駆動
系への負担が軽く消費電力も低減することができる。
【0129】第4レンズ群134は全体として正の屈折
力を有し、光軸上を移動することにより変倍による像の
移動とフォーカス調整を同時に行っている。
【0130】また、第2レンズ群、第3レンズ群、第4
レンズ群のレンズのいずれかに少なくとも1面以上の非
球面を導入することにより、静止時及び手振れ補正時の
収差性能を向上させる事ができる。
【0131】以下の表10に、第4の実施形態によるズ
ームレンズの設計値を示す。
【0132】
【表10】
【0133】以下の表11は、表10の数値でズームレ
ンズを設計した場合の非球面係数を示している。
【0134】
【表11】
【0135】以下の表12は、表10の数値でズームレ
ンズを設計した場合のズーム間隔を示している。
【0136】
【表12】
【0137】また、第2レンズ群の1番目の非球面S8
において、レンズ有効径の1割の径における局所的な曲
率半径をr211、有効径の9割の径における局所的な曲
率半径をr219とした場合、r211とr219は、 |r211/r219|=1.43 の関係にあり、条件式(1)0.40<|r2i1/r2i9
|<1.70(i=1)を満たしている。
【0138】また、第3レンズ群の1、2、3番目の非
球面S11、S12、S13において、レンズ有効径の
1割の径における局所的な曲率半径をr311、r321、r
331、有効径の9割の径における局所的な曲率半径をr
319、r329、r339とした場合、r311とr319、r321
329、及びr331とr339は、 |r311/r319|=0.25 |r321/r329|=0.31 |r331/r339|=0.90 の関係にあり、条件式(2)0.01<|r3i1/r3i9
|<4.00(i=1、2、3)を満たすように設計さ
れている。
【0139】また、第4レンズ群の1、2番目の非球面
S15、S17において、レンズ有効径の1割の径にお
ける局所的な曲率半径をr411、r421、有効径の9割の
径における局所的な曲率半径をr419、r429とした場
合、r411とr419、及びr421とr429は、 |r411/r419|=1.70 |r421/r429|=11.96 の関係にあり、条件式(3)0.10<|r4i1/r4i9
|<13.00(i=1、2)を満たすように設計され
ている。
【0140】また、第1、第2、第3、及び第4レンズ
群の焦点距離f1、f2、f3、及びf4と、広角端の
焦点距離fWとは、 f1/fW=9.73 |f2|/fW=1.46 f3/fW=4.93 f4/fW=6.03 の関係にあり、それぞれ条件式(4)5.0<f1/f
W<12.0、条件式(5)0.5<|f2|/fW<
1.9、条件式(6)4.0<f3/fW<9.5、条
件式(7)2.0<f4/fW<7.0を満たすように
設計されている。
【0141】さらに、手振れ補正実施時の全系の焦点距
離fにおける補正レンズの移動量Y、望遠端における補
正レンズの移動量Yt、及び望遠端の焦点距離をft
は、 (Y/Yt)/(f/ft)=0.87 の関係にあり、条件式(9)(Y/Yt)/(f/f
t)<1.5を満たすように設計されている。
【0142】図14、図15及び図16にそれぞれ、上
記のような条件で設計した第3の実施形態によるズーム
レンズの広角端、標準位置及び望遠端における収差性能
を示す。
【0143】尚、図14(a)、図15(a)及び図1
6(a)は球面収差を示す図であり、実線はd線に対す
る値、点線は正弦条件を示している。
【0144】図14(b)、図15(b)及び図16
(b)は、非点収差の図であって、実線はサジタル像面
湾曲、点線はメリディオナル像面湾曲を示す。
【0145】図14(c)、図15(c)及び図16
(c)は歪曲収差を示す図である。
【0146】図14(d)、図15(d)及び図16
(d)は軸上色収差の図であって、実線はd線、点線は
F線、波線はC線に対する値を示す。
【0147】図14(e)、図15(e)及び図16
(e)は倍率色収差の図であって、点線はF線、波線は
C線に対する値を示す。
【0148】図14、図15、及び図16から明らかな
ように、本発明の第4の実施形態によるズームレンズは
良好な収差性能を有していることが分かる。
【0149】(第5の実施形態)図17は、本発明の第
5の実施形態によるズームレンズを示す。図17におい
て、図面左側の物体位置から図面右側の像面に向かっ
て、第1レンズ群171、第2レンズ群172、第3レ
ンズ群173、第4レンズ群174、及び第5レンズ群
175が配置されている。
【0150】次に各レンズ群について説明する。第1レ
ンズ群171は、全体として正の屈折力を有し、像面に
対して変倍、合焦時も固定されている。
【0151】第2レンズ群172は、全体として負の屈
折力を有し、光軸を移動することにより変倍作用をもた
らすレンズ群である。
【0152】第3レンズ群173は、正の屈折力を有す
る凸レンズと負の屈折力を有する凹レンズからなる接合
レンズであり、変倍及びフォーカス時には光軸方向に対
して固定である。第3レンズ群173を接合レンズとす
ることにより、組立時の工程を減らすことができ、組み
立て公差も緩くできるので、歩留まりを向上させること
ができる。手振れ発生時には、第3レンズ群173を光
軸方向に対して垂直方向に移動させることによって像の
振れを補正している。また、第1レンズ群よりも径の小
さい第3レンズ群全体を移動させることにより手振れの
補正を行うので、駆動系への負担が軽く消費電力も低減
することができる。
【0153】第4レンズ群174は全体として正の屈折
力を有し、光軸上を移動することにより変倍による像の
移動とフォーカス調整を同時に行っている。
【0154】また、第2レンズ群、第3レンズ群、第4
レンズ群のレンズのいずれかに少なくとも1面以上の非
球面を導入することにより、静止時及び手振れ補正時の
収差性能を向上させる事ができる。
【0155】以下の表13に、第5の実施形態によるズ
ームレンズの設計値を示す。
【0156】
【表13】
【0157】以下の表11は、表13の数値でズームレ
ンズを設計した場合の非球面係数を示している。
【0158】
【表14】
【0159】以下の表12は、表13の数値でズームレ
ンズを設計した場合のズーム間隔を示している。
【0160】
【表15】
【0161】また、第2レンズ群の1番目の非球面S8
において、レンズ有効径の1割の径における局所的な曲
率半径をr211、有効径の9割の径における局所的な曲
率半径をr219とした場合、r211とr219は、 |r211/r219|=0.69 の関係にあり、条件式(1)0.40<|r2i1/r2i9
|<1.70(i=1)を満たしている。
【0162】また、第3レンズ群の1、2、3番目の非
球面S11、S12、S13において、レンズ有効径の
1割の径における局所的な曲率半径をr311、r321、r
331、有効径の9割の径における局所的な曲率半径をr
319、r329、r339とした場合、r311とr319、r321
329、及びr331とr339は、 |r311/r319|=1.20 |r321/r329|=0.29 |r331/r339|=3.69 の関係にあり、条件式(2)0.01<|r3i1/r3i9
|<4.00(i=1、2、3)を満たすように設計さ
れている。
【0163】また、第4レンズ群の1番目の非球面S1
6において、レンズ有効径の1割の径における局所的な
曲率半径をr411、有効径の9割の径における局所的な
曲率半径をr419とした場合、r411とr419は、 |r411/r419|=0.57 の関係にあり、条件式(3)0.10<|r4i1/r4i9
|<13.00(i=1、2)を満たすように設計され
ている。
【0164】また、第1、第2、第3、及び第4レンズ
群の焦点距離f1、f2、f3、及びf4と、広角端の
焦点距離fWとは、 f1/fW=11.18 |f2|/fW=1.75 f3/fW=6.09 f4/fW=5.06 の関係にあり、それぞれ条件式(4)5.0<f1/f
W<12.0、条件式(5)0.5<|f2|/fW<
1.9、条件式(6)4.0<f3/fW<9.5、条
件式(7)2.0<f4/fW<7.0を満たすように
設計されている。
【0165】さらに、手振れ補正実施時の全系の焦点距
離fにおける補正レンズの移動量Y、望遠端における補
正レンズの移動量Yt、及び望遠端の焦点距離をft
は、 (Y/Yt)/(f/ft)=1.41 の関係にあり、条件式(9)(Y/Yt)/(f/f
t)<1.5を満たすように設計されている。
【0166】図18、図19及び図20にそれぞれ、上
記のような条件で設計した第3の実施形態によるズーム
レンズの広角端、標準位置及び望遠端における収差性能
を示す。
【0167】尚、図18(a)、図19(a)及び図2
0(a)は球面収差を示す図であり、実線はd線に対す
る値、点線は正弦条件を示している。
【0168】図18(b)、図19(b)及び図20
(b)は、非点収差の図であって、実線はサジタル像面
湾曲、点線はメリディオナル像面湾曲を示す。
【0169】図18(c)、図19(c)及び図20
(c)は歪曲収差を示す図である。
【0170】図18(d)、図19(d)及び図20
(d)は軸上色収差の図であって、実線はd線、点線は
F線、波線はC線に対する値を示す。
【0171】図18(e)、図19(e)及び図20
(e)は倍率色収差の図であって、点線はF線、波線は
C線に対する値を示す。
【0172】図18、図19、及び図20から明らかな
ように、本発明の第5の実施形態によるズームレンズは
良好な収差性能を有していることが分かる。
【0173】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のズームレ
ンズによれば、正の屈折力を有するレンズと負の屈折力
を有するレンズからなる径の小さい第3レンズ群全体を
動かして手振れを補正することにより、レンズの前面に
手振れ補正用の光学系を装着するタイプと比較して小
型、軽量化でき、駆動電力を低減できると共に、手振れ
補正時に第3レンズ群の一部を可動するタイプと比較し
て収差の劣化も小さくてすむ。
【0174】また、第2、第3、及び第4レンズ群のレ
ンズに非球面を導入することによって、収差の補正、特
に軸外の収差の補正をより効率的に行うことができると
共に、コマ収差の補正量を最適に設定して十分な収差性
能を得ることができ、高性能なズームレンズを実現する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態によるズームレンズ
の構成図
【図2】 本発明の第1の実施形態によるズームレンズ
の広角端における収差図
【図3】 本発明の第1の実施形態によるズームレンズ
の標準位置における収差図
【図4】 本発明の第1の実施形態によるズームレンズ
の望遠端における収差図
【図5】 本発明の第2の実施形態によるズームレンズ
の構成図
【図6】 本発明の第2の実施形態によるズームレンズ
の広角端における収差図
【図7】 本発明の第2の実施形態によるズームレンズ
の標準位置における収差図
【図8】 本発明の第2の実施形態によるズームレンズ
の望遠端における収差図
【図9】 本発明の第3の実施形態によるズームレンズ
の構成図
【図10】 本発明の第3の実施形態によるズームレン
ズの広角端における収差図
【図11】 本発明の第3の実施形態によるズームレン
ズの標準位置における収差図
【図12】 本発明の第3の実施形態によるズームレン
ズの望遠端における収差図
【図13】 本発明の第4の実施形態によるズームレン
ズの構成図
【図14】 本発明の第4の実施形態によるズームレン
ズの広角端における収差図
【図15】 本発明の第4の実施形態によるズームレン
ズの標準位置における収差図
【図16】 本発明の第4の実施形態によるズームレン
ズの望遠端における収差図
【図17】 本発明の第5の実施形態によるズームレン
ズの構成図
【図18】 本発明の第5の実施形態によるズームレン
ズの広角端における収差図
【図19】 本発明の第5の実施形態によるズームレン
ズの標準位置における収差図
【図20】 本発明の第5の実施形態によるズームレン
ズの望遠端における収差図
【符号の説明】
11、51、91、131、171 第1レンズ群 12、52、92、132、172 第2レンズ群 13、53、93、133、173 第3レンズ群 14、54、94、134、174 第4レンズ群 15、55、95、135、175 第5レンズ群 13A、53A、93A、133A、173A 第3レ
ンズ群における正の屈折力のレンズ 13B、53B、93B、133B、173B 第3レ
ンズ群における負の屈折力のレンズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H044 EF04 2H087 KA03 MA15 NA07 PA06 PA07 PA16 PA20 PB10 QA02 QA06 QA07 QA17 QA21 QA25 QA32 QA34 QA42 QA46 RA05 RA12 RA13 RA42 SA23 SA27 SA29 SA32 SA63 SA65 SA72 SA74 SB04 SB14 SB23 SB33

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体側より順に負の屈折力のレンズ、正
    の屈折力のレンズ、及び正の屈折力のレンズを含み、全
    体として正の屈折力を有し、像面に対して固定された第
    1レンズ群と、 物体側から順に負の屈折力のレンズ、負の屈折力のレン
    ズ、及び正の屈折力のレンズを含み、全体として負の屈
    折力を有し、光軸上を移動することにより変倍作用をも
    たらす第2レンズ群と、 物体側から順に正の屈折力のレンズと負の屈折力のレン
    ズからなり、全体として正の屈折力を有し、変倍及び合
    焦時に光軸方向に対して固定される第3レンズ群と、 少なくとも1つの正の屈折力のレンズを含み、全体とし
    て正の屈折力を有し、前記第2レンズ群の光軸上での移
    動及び物体の移動によって変動する像面を基準面から一
    定の位置に保つように光軸上を移動する第4レンズ群と
    を備え、 前記第3レンズ群における前記負の屈折力のレンズはメ
    ニスカスレンズであり、前記第3レンズ群は、手振れに
    よる像の移動を補正するために光軸に対して垂直方向に
    全体が移動可能であることを特徴とするズームレンズ。
  2. 【請求項2】 物体側より順に負の屈折力のレンズ、正
    の屈折力のレンズ、及び正の屈折力のレンズを含み、全
    体として正の屈折力を有し、像面に対して固定された第
    1レンズ群と、 物体側から順に負の屈折力のレンズ、負の屈折力のレン
    ズ、及び正の屈折力のレンズを含み、全体として負の屈
    折力を有し、光軸上を移動することにより変倍作用をも
    たらす第2レンズ群と、 物体側から順に正の屈折力のレンズと負の屈折力のレン
    ズからなり、全体として正の屈折力を有し、変倍及び合
    焦時に光軸方向に対して固定される第3レンズ群と、 少なくとも1つの正の屈折力のレンズを含み、全体とし
    て正の屈折力を有し、前記第2レンズ群の光軸上での移
    動及び物体の移動によって変動する像面を基準面から一
    定の位置に保つように光軸上を移動する第4レンズ群と
    を備え、 前記第3レンズ群における前記負の屈折力のレンズは両
    凹レンズであり、前記第3レンズ群は、手振れによる像
    の移動を補正するために光軸に対して垂直方向に全体が
    移動可能であることを特徴とするズームレンズ。
  3. 【請求項3】 物体側から順に負の屈折力のレンズ、正
    の屈折力のレンズ、及び正の屈折力のレンズを含み、全
    体として正の屈折力を有し、像面に対して固定された第
    1レンズ群と、 物体側から順に負の屈折力のレンズ、負の屈折力のレン
    ズ、及び正の屈折力のレンズを含み、全体として負の屈
    折力を有し、光軸上を移動することにより変倍作用をも
    たらす第2レンズ群と、 物体側から順に正の屈折力のレンズと負の屈折力のレン
    ズからなり、変倍及び合焦時には光軸方向に対して固定
    される第3レンズ群と、 少なくとも1つの正の屈折力のレンズを含み、全体とし
    て正の屈折力を有し、前記第2レンズ群の光軸上での移
    動及び物体の移動によって変動する像面を基準面から一
    定の位置に保つように光軸上を移動する第4レンズ群と
    を備え、 前記第3レンズ群における前記負の屈折力のレンズは面
    の両側で曲率半径の絶対値が等しく、前記第3レンズ群
    は、手振れによる像の移動を補正するために光軸に対し
    て垂直方向に全体が移動可能であることを特徴とするズ
    ームレンズ。
  4. 【請求項4】 物体側から順に負の屈折力のレンズ、正
    の屈折力のレンズ、及び正の屈折力のレンズを含み、全
    体として正の屈折力を有し、像面に対して固定された第
    1レンズ群と、 物体側から順に負の屈折力のレンズ、負の屈折力のレン
    ズ、及び正の屈折力のレンズを含み、全体として負の屈
    折力を有し、光軸上を移動することにより変倍作用をも
    たらす第2レンズ群と、 物体側から順に正の屈折力のレンズと負の屈折力のレン
    ズからなり、変倍及び合焦時には光軸方向に対して固定
    される第3レンズ群と、 少なくとも1つの正の屈折力のレンズを含み、全体とし
    て正の屈折力を有し、前記第2レンズ群の光軸上での移
    動及び物体の移動によって変動する像面を基準面から一
    定の位置に保つように光軸上を移動する第4レンズ群と
    を備え、 前記第3レンズ群における前記正の屈折力のレンズは両
    面のサグ量が等しく、前記第3レンズ群は、手振れによ
    る像の移動を補正するために光軸に対して垂直方向に全
    体が移動可能であることを特徴とするズームレンズ。
  5. 【請求項5】 物体側から順に負の屈折力のレンズ、正
    の屈折力のレンズ、及び正の屈折力のレンズを含み、全
    体として正の屈折力を有し、像面に対して固定された第
    1レンズ群と、 物体側から順に負の屈折力のレンズ、負の屈折力のレン
    ズ、及び正の屈折力のレンズを含み、全体として負の屈
    折力を有し、光軸上を移動することにより変倍作用をも
    たらす第2レンズ群と、 物体側から順に正の屈折力のレンズと負の屈折力のレン
    ズからなり、変倍及び合焦時には光軸方向に対して固定
    される第3レンズ群と、正の屈折力のレンズと負の屈折
    力のレンズより構成された接合レンズであり、変倍及び
    合焦時には光軸方向に固定された全体として正の屈折力
    の第3レンズ群と、 少なくとも1つの正の屈折力のレンズを含み、全体とし
    て正の屈折力を有し、前記第2レンズ群の光軸上での移
    動及び物体の移動によって変動する像面を基準面から一
    定の位置に保つように光軸上を移動する第4レンズ群と
    を備え、 第3レンズ群は、前記正の屈折力のレンズと前記負の屈
    折力のレンズより構成された接合レンズであり、手振れ
    による像の移動を補正するために光軸に対して垂直方向
    に全体が移動可能であることを特徴とするズームレン
    ズ。
  6. 【請求項6】 少なくとも1面以上の非球面を含む第2
    レンズ群を備えた請求項1から5のいずれか一項に記載
    のズームレンズ。
  7. 【請求項7】 前記第2レンズ群のi番目の非球面にお
    いて、レンズ有効径の1割の径における局所的な曲率半
    径r2i1と有効径の9割の径における局所的な曲率半径
    2i9とが、 0.40<|r2i1/r2i9|<1.70・・・(1) の条件式を満足する請求項6に記載のズームレンズ。
  8. 【請求項8】 少なくとも1面以上の非球面を含む第3
    レンズ群を備えた請求項1から7のいずれか一項に記載
    のズームレンズ。
  9. 【請求項9】 前記第3レンズ群のi番目の非球面にお
    いて、レンズ有効径の1割の径における局所的な曲率半
    径r3i1と有効径の9割の径における局所的な曲率半径
    3i9とが、 0.01<|r3i1/r3i9|<4.00・・・(2) の条件式を満足する請求項8に記載のズームレンズ。
  10. 【請求項10】 少なくとも1面以上の非球面を含む第
    4レンズ群を備えた請求項1から9のいずれか一項に記
    載のズームレンズ。
  11. 【請求項11】 前記第4レンズ群のi番目の非球面に
    おいて、レンズ有効径の1割の径における局所的な曲率
    半径r4i1と有効径の9割の径における局所的な曲率半
    径r4i9とが、 0.10<|r4i1/r4i9|<13.00・・・(3) の条件式を満足する請求項10に記載のズームレンズ。
  12. 【請求項12】 各レンズ群の焦点距離fi(i=1〜
    4)と広角端の焦点距離fwとが、 5.0<f1/fW<12.0 ・・・(4) 0.5<|f2|/fW<1.9 ・・・(5) 4.0<f3/fW<9.5 ・・・(6) 2.0<f4/fW<7.0 ・・・(7) の条件式を満足する請求項1から11のいずれか一項に
    記載のズームレンズ。
  13. 【請求項13】 手振れによる像の移動を補正する際の
    全系の焦点距離fにおける第3レンズ群の移動量Y、望
    遠端における第3レンズ群の移動量Yt、及び望遠端の
    焦点距離ftが、 Yt>Y ・・・(8) (Y/Yt)/(f/ft)<1.5・・・(9) の条件式を満足する請求項1から12のいずれか一項に
    記載のズームレンズ
  14. 【請求項14】 請求項1から13のいずれか一項に記
    載のズームレンズを用いたビデオカメラ。
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