JPH11237551A - ズームレンズ及びそれを用いたビデオカメラ - Google Patents
ズームレンズ及びそれを用いたビデオカメラInfo
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- JPH11237551A JPH11237551A JP10302109A JP30210998A JPH11237551A JP H11237551 A JPH11237551 A JP H11237551A JP 10302109 A JP10302109 A JP 10302109A JP 30210998 A JP30210998 A JP 30210998A JP H11237551 A JPH11237551 A JP H11237551A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 手振れを補正することができ、かつ、小型
化、軽量化が可能なズームレンズを実現する。 【解決手段】 物体側から像面側に向かって、正の屈折
力を有し、像面に対して固定された第1レンズ群11
と、負の屈折力を有し、光軸上を移動することによって
変倍作用を行う第2レンズ群12と、正の屈折力を有
し、像面に対して固定された第3レンズ群13と、正の
屈折力を有し、前記第2レンズ群及び物体の移動によっ
て変動する像面を基準面から一定の位置に保つように光
軸上を移動する第4レンズ群14とを順に配置する。第
3レンズ群13の全体を光軸と垂直な方向に移動させる
ことによって手振れ発生時の像の振れを補正する。
化、軽量化が可能なズームレンズを実現する。 【解決手段】 物体側から像面側に向かって、正の屈折
力を有し、像面に対して固定された第1レンズ群11
と、負の屈折力を有し、光軸上を移動することによって
変倍作用を行う第2レンズ群12と、正の屈折力を有
し、像面に対して固定された第3レンズ群13と、正の
屈折力を有し、前記第2レンズ群及び物体の移動によっ
て変動する像面を基準面から一定の位置に保つように光
軸上を移動する第4レンズ群14とを順に配置する。第
3レンズ群13の全体を光軸と垂直な方向に移動させる
ことによって手振れ発生時の像の振れを補正する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ズームレンズ及び
それを用いたビデオカメラに関する。さらに詳細には、
手振れ、振動等によって生じる像の振れを光学的に補正
する手振れ補正機能を備えたズームレンズ及びそれを用
いたビデオカメラに関する。
それを用いたビデオカメラに関する。さらに詳細には、
手振れ、振動等によって生じる像の振れを光学的に補正
する手振れ補正機能を備えたズームレンズ及びそれを用
いたビデオカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ビデオカメラ等の撮影系に
は、手振れなどの振動を防止する振れ防止機能が必須と
なっており、様々なタイプの防振光学系が提案されてい
る。例えば、特開平8−29737号公報には、ズーム
レンズの前面に2枚構成の手振れ補正用の光学系を装着
し、そのうちのいずれか1枚を光軸に対して垂直に移動
させることにより、手振れによる像の移動を補正するも
のが開示されている。
は、手振れなどの振動を防止する振れ防止機能が必須と
なっており、様々なタイプの防振光学系が提案されてい
る。例えば、特開平8−29737号公報には、ズーム
レンズの前面に2枚構成の手振れ補正用の光学系を装着
し、そのうちのいずれか1枚を光軸に対して垂直に移動
させることにより、手振れによる像の移動を補正するも
のが開示されている。
【0003】また、特開平7−128619号公報に
は、4群構成のズームレンズのうち、複数枚のレンズで
構成された第3レンズ群の一部を光軸に対して垂直に移
動させることにより、手振れによる像の移動を補正する
ものが開示されている。
は、4群構成のズームレンズのうち、複数枚のレンズで
構成された第3レンズ群の一部を光軸に対して垂直に移
動させることにより、手振れによる像の移動を補正する
ものが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
従来の光学系には、以下のような問題があった。 (1)ズームレンズの前面に2枚構成の手振れ補正用光
学系を装着し、そのうちのいずれか1枚を光軸に対して
垂直に移動させるものでは、手振れ補正用光学系レンズ
がズームレンズの前面に装着されるために、レンズ径が
大きくなり、それに伴って装置全体も大きくなり、その
結果、駆動系への負担が大きくなって小型化、軽量化及
び省電力化に不利であった。 (2)4群構成のズームレンズのうち、複数枚のレンズ
で構成された第3レンズ群の一部を光軸に対して垂直に
移動させるものは、ズームレンズの前面に装着するタイ
プと比較して小型化、軽量化の点では有利であるが、第
3レンズ群の一部を動かしているためにレンズシフト時
の収差の劣化、特に色収差の劣化が大きい。
従来の光学系には、以下のような問題があった。 (1)ズームレンズの前面に2枚構成の手振れ補正用光
学系を装着し、そのうちのいずれか1枚を光軸に対して
垂直に移動させるものでは、手振れ補正用光学系レンズ
がズームレンズの前面に装着されるために、レンズ径が
大きくなり、それに伴って装置全体も大きくなり、その
結果、駆動系への負担が大きくなって小型化、軽量化及
び省電力化に不利であった。 (2)4群構成のズームレンズのうち、複数枚のレンズ
で構成された第3レンズ群の一部を光軸に対して垂直に
移動させるものは、ズームレンズの前面に装着するタイ
プと比較して小型化、軽量化の点では有利であるが、第
3レンズ群の一部を動かしているためにレンズシフト時
の収差の劣化、特に色収差の劣化が大きい。
【0005】本発明は、従来技術における前記課題を解
決するためになされたものであり、4群ズームレンズで
あって、変倍時及びフォーカス時に像面に対して固定さ
れている第3レンズ群全体を光軸と垂直方向に動かすこ
とにより、手振れを補正することができ、かつ、小型
化、軽量化が可能なズームレンズ及びそれを用いたビデ
オカメラを提供することを目的とする。
決するためになされたものであり、4群ズームレンズで
あって、変倍時及びフォーカス時に像面に対して固定さ
れている第3レンズ群全体を光軸と垂直方向に動かすこ
とにより、手振れを補正することができ、かつ、小型
化、軽量化が可能なズームレンズ及びそれを用いたビデ
オカメラを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係るズームレンズの構成は、物体側から像
面側に向かって順に配置された、正の屈折力を有し、像
面に対して固定された第1レンズ群と、負の屈折力を有
し、光軸上を移動することによって変倍作用を行う第2
レンズ群と、正の屈折力を有し、像面に対して固定され
た第3レンズ群と、正の屈折力を有し、前記第2レンズ
群及び物体の移動によって変動する像面を基準面から一
定の位置に保つように光軸上を移動する第4レンズ群と
を備えたズームレンズであって、前記第3レンズ群の全
体を光軸と垂直な方向に移動させることによって手振れ
発生時の像の振れを補正することを特徴とする。このズ
ームレンズの構成によれば、レンズの前面に手振れ補正
用の光学系を装着するタイプと比較して小型化を図るこ
とができる。また、光学性能のまとまっている群全体を
偏芯させるものであるため、群内部の一部のレンズを動
かすタイプと比較して収差の劣化を抑えることができ
る。
め、本発明に係るズームレンズの構成は、物体側から像
面側に向かって順に配置された、正の屈折力を有し、像
面に対して固定された第1レンズ群と、負の屈折力を有
し、光軸上を移動することによって変倍作用を行う第2
レンズ群と、正の屈折力を有し、像面に対して固定され
た第3レンズ群と、正の屈折力を有し、前記第2レンズ
群及び物体の移動によって変動する像面を基準面から一
定の位置に保つように光軸上を移動する第4レンズ群と
を備えたズームレンズであって、前記第3レンズ群の全
体を光軸と垂直な方向に移動させることによって手振れ
発生時の像の振れを補正することを特徴とする。このズ
ームレンズの構成によれば、レンズの前面に手振れ補正
用の光学系を装着するタイプと比較して小型化を図るこ
とができる。また、光学性能のまとまっている群全体を
偏芯させるものであるため、群内部の一部のレンズを動
かすタイプと比較して収差の劣化を抑えることができ
る。
【0007】また、前記本発明のズームレンズの構成に
おいては、前記第3レンズ群のレンズが1枚であるのが
好ましい。この好ましい例によれば、手振れ補正の際の
駆動系の負担が小さく、消費電力を低減することができ
る。
おいては、前記第3レンズ群のレンズが1枚であるのが
好ましい。この好ましい例によれば、手振れ補正の際の
駆動系の負担が小さく、消費電力を低減することができ
る。
【0008】また、前記本発明のズームレンズの構成に
おいては、前記第3レンズ群のレンズが、正レンズ及び
負レンズの2枚であるのが好ましい。この好ましい例に
よれば、手振れ補正時の収差をより効果的に補正するこ
とができるため、手振れ補正時においても画質の劣化を
小さくすることができる。
おいては、前記第3レンズ群のレンズが、正レンズ及び
負レンズの2枚であるのが好ましい。この好ましい例に
よれば、手振れ補正時の収差をより効果的に補正するこ
とができるため、手振れ補正時においても画質の劣化を
小さくすることができる。
【0009】また、前記本発明のズームレンズの構成に
おいては、前記第3レンズ群のレンズが、少なくとも1
枚の正レンズと少なくとも1枚の負レンズを含む3枚で
あるのが好ましい。小型タイプのズームレンズのように
全長を短くするためには第3レンズ群に強い正のパワー
が必要となるが、この好ましい例によれば、そのときに
発生する収差を、3枚のレンズを用いることによって補
正することができる。
おいては、前記第3レンズ群のレンズが、少なくとも1
枚の正レンズと少なくとも1枚の負レンズを含む3枚で
あるのが好ましい。小型タイプのズームレンズのように
全長を短くするためには第3レンズ群に強い正のパワー
が必要となるが、この好ましい例によれば、そのときに
発生する収差を、3枚のレンズを用いることによって補
正することができる。
【0010】また、前記本発明のズームレンズの構成に
おいては、前記第3レンズ群のレンズが、少なくとも1
面の非球面を含むのが好ましい。この好ましい例によれ
ば、手振れ補正時の収差の補正をより効果的に行うこと
ができるので、レンズを移動させたときの性能を向上さ
せることができる。
おいては、前記第3レンズ群のレンズが、少なくとも1
面の非球面を含むのが好ましい。この好ましい例によれ
ば、手振れ補正時の収差の補正をより効果的に行うこと
ができるので、レンズを移動させたときの性能を向上さ
せることができる。
【0011】また、前記本発明のズームレンズの構成に
おいては、手振れ補正時の全系の焦点距離fにおける前
記第3レンズ群の移動量をY、望遠端における前記第3
レンズ群の移動量をYt、望遠端の焦点距離をftとした
とき、Yt>Y及び(Y/Yt)/(f/ft)<1.5
の関係を満足するのが好ましい。この好ましい例によれ
ば、手振れ時における光学性能の劣化を防止することが
できる。
おいては、手振れ補正時の全系の焦点距離fにおける前
記第3レンズ群の移動量をY、望遠端における前記第3
レンズ群の移動量をYt、望遠端の焦点距離をftとした
とき、Yt>Y及び(Y/Yt)/(f/ft)<1.5
の関係を満足するのが好ましい。この好ましい例によれ
ば、手振れ時における光学性能の劣化を防止することが
できる。
【0012】また、本発明に係るビデオカメラの構成
は、ズームレンズを備えたビデオカメラであって、前記
ズームレンズとして前記本発明に係るズームレンズを用
いることを特徴とする。このビデオカメラの構成によれ
ば、手振れ補正機能を備え、かつ、小型化、軽量化が可
能なビデオカメラを実現することができる。
は、ズームレンズを備えたビデオカメラであって、前記
ズームレンズとして前記本発明に係るズームレンズを用
いることを特徴とする。このビデオカメラの構成によれ
ば、手振れ補正機能を備え、かつ、小型化、軽量化が可
能なビデオカメラを実現することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態を用いて、本発
明をさらに具体的に説明する。 〈第1の実施の形態〉図1は本発明の第1の実施の形態
におけるズームレンズの構成を示す配置図である。
明をさらに具体的に説明する。 〈第1の実施の形態〉図1は本発明の第1の実施の形態
におけるズームレンズの構成を示す配置図である。
【0014】図1に示すように、物体側(図1では、左
側)から像面側(図1では、右側)に向かって第1レンズ
群11、第2レンズ群12、第3レンズ群13、第4レ
ンズ群14が順に配置されており、これによりズームレ
ンズが構成されている。ここで、第1レンズ群11は、
正の屈折力を有し、変倍時、合焦時においても、像面に
対して固定された状態にある。第2レンズ群12は、負
の屈折力を有し、光軸上を移動することによって変倍作
用を行う。第3レンズ群13は、正の屈折力を有する単
レンズによって構成されており、変倍時及びフォーカス
時においては、像面に対して固定された状態にある。一
方、手振れ発生時においては、第3レンズ群13を光軸
と垂直な方向に動かすことにより、像の振れが補正され
る。このように径の小さいレンズを1枚動かすことによ
って手振れの補正を行うようにしたので、小型化、軽量
化が可能となる。また、駆動系の負担が小さいため、消
費電力を低減することも可能である。第4レンズ群14
は、正の屈折力を有し、第2レンズ群12及び物体の移
動によって変動する像面を基準面から一定の位置に保つ
ように光軸上を移動することにより、変倍による像の移
動とフォーカス調整とを同時に行う。また、第3レンズ
群13のレンズに少なくとも1面の非球面を導入するこ
とにより、手振れ補正時の収差の補正をより効果的に行
うことができるので、レンズを移動させたときの性能を
向上させることができる。
側)から像面側(図1では、右側)に向かって第1レンズ
群11、第2レンズ群12、第3レンズ群13、第4レ
ンズ群14が順に配置されており、これによりズームレ
ンズが構成されている。ここで、第1レンズ群11は、
正の屈折力を有し、変倍時、合焦時においても、像面に
対して固定された状態にある。第2レンズ群12は、負
の屈折力を有し、光軸上を移動することによって変倍作
用を行う。第3レンズ群13は、正の屈折力を有する単
レンズによって構成されており、変倍時及びフォーカス
時においては、像面に対して固定された状態にある。一
方、手振れ発生時においては、第3レンズ群13を光軸
と垂直な方向に動かすことにより、像の振れが補正され
る。このように径の小さいレンズを1枚動かすことによ
って手振れの補正を行うようにしたので、小型化、軽量
化が可能となる。また、駆動系の負担が小さいため、消
費電力を低減することも可能である。第4レンズ群14
は、正の屈折力を有し、第2レンズ群12及び物体の移
動によって変動する像面を基準面から一定の位置に保つ
ように光軸上を移動することにより、変倍による像の移
動とフォーカス調整とを同時に行う。また、第3レンズ
群13のレンズに少なくとも1面の非球面を導入するこ
とにより、手振れ補正時の収差の補正をより効果的に行
うことができるので、レンズを移動させたときの性能を
向上させることができる。
【0015】下記(表1)に、本実施の形態におけるズー
ムレンズの具体的実施例を示す。下記(表1)中、r(m
m)はレンズの曲率半径、d(mm)はレンズの肉厚又
はレンズの空気間隔、nは各レンズのd線に対する屈折
率、νは各レンズのd線に対するアッベ数である。これ
らは、以下の(表4)、(表7)、(表10)、(表13)につ
いても同じである。
ムレンズの具体的実施例を示す。下記(表1)中、r(m
m)はレンズの曲率半径、d(mm)はレンズの肉厚又
はレンズの空気間隔、nは各レンズのd線に対する屈折
率、νは各レンズのd線に対するアッベ数である。これ
らは、以下の(表4)、(表7)、(表10)、(表13)につ
いても同じである。
【0016】
【表1】
【0017】下記(表2)に、上記(表1)に示した実施例
の非球面係数を示す。下記(表2)中、Kは円錐常数、
D、E、F、Gは非球面係数である。これらは、以下の
(表5)、(表8)、(表11)、(表14)についても同じで
ある。
の非球面係数を示す。下記(表2)中、Kは円錐常数、
D、E、F、Gは非球面係数である。これらは、以下の
(表5)、(表8)、(表11)、(表14)についても同じで
ある。
【0018】
【表2】
【0019】下記(表3)に、物点がレンズ先端から測っ
て2mの位置の場合の、ズーミングによって可変な空気
間隔(mm)を示す。標準位置は、第3レンズ群13と
第4レンズ群14とが最接近する位置である。下記(表
3)中、f(mm)は焦点距離、F/NOはFナンバ
ー、ω(°)は入射半画角であり、それぞれズームレン
ズの広角端、標準位置、及び望遠端における場合を示し
ている。これらは、以下の(表6)、(表9)、(表12)、
(表15)についても同じである。
て2mの位置の場合の、ズーミングによって可変な空気
間隔(mm)を示す。標準位置は、第3レンズ群13と
第4レンズ群14とが最接近する位置である。下記(表
3)中、f(mm)は焦点距離、F/NOはFナンバ
ー、ω(°)は入射半画角であり、それぞれズームレン
ズの広角端、標準位置、及び望遠端における場合を示し
ている。これらは、以下の(表6)、(表9)、(表12)、
(表15)についても同じである。
【0020】
【表3】
【0021】図2〜図4に、上記(表1)に示した実施例
のズームレンズの、広角端(図2)、標準位置(図
3)、望遠端(図4)における収差性能図を示す。尚、
各図において、(a)は球面収差の図であって、実線は
d線に対する値、破線は正弦条件を示している。(b)
は、非点収差の図であって、実線はサジタル像面湾曲、
破線はメリディオナル像面湾曲を示している。(c)は
歪曲収差を示す図、(d)は軸上色収差の図であって、
実線はd線、短い破線はF線、長い破線はC線に対する
値を示している。(e)は倍率色収差の図であって、短
い破線はF線、長い破線はC線に対する値を示してい
る。これらは、以下の図6〜図8、図10〜図12、図
14〜図16、図18〜20についても同じである。
のズームレンズの、広角端(図2)、標準位置(図
3)、望遠端(図4)における収差性能図を示す。尚、
各図において、(a)は球面収差の図であって、実線は
d線に対する値、破線は正弦条件を示している。(b)
は、非点収差の図であって、実線はサジタル像面湾曲、
破線はメリディオナル像面湾曲を示している。(c)は
歪曲収差を示す図、(d)は軸上色収差の図であって、
実線はd線、短い破線はF線、長い破線はC線に対する
値を示している。(e)は倍率色収差の図であって、短
い破線はF線、長い破線はC線に対する値を示してい
る。これらは、以下の図6〜図8、図10〜図12、図
14〜図16、図18〜20についても同じである。
【0022】図2〜図4から分かるように、本実施例の
ズームレンズは良好な収差性能を示している。下記(数
1)、(数2)は補正レンズ(第3レンズ群13)の移
動量に関する式である。
ズームレンズは良好な収差性能を示している。下記(数
1)、(数2)は補正レンズ(第3レンズ群13)の移
動量に関する式である。
【0023】
【数1】Yt>Y
【0024】
【数2】(Y/Yt)/(f/ft)<1.5 但し、上記(数1)、(数2)中、Yは手振れ補正時の全系
の焦点距離fにおける補正レンズ(第3レンズ群13)
の移動量、Ytは望遠端における補正レンズ(第3レン
ズ群13)の移動量、ftは望遠端の焦点距離をそれぞ
れ表わしている。
の焦点距離fにおける補正レンズ(第3レンズ群13)
の移動量、Ytは望遠端における補正レンズ(第3レン
ズ群13)の移動量、ftは望遠端の焦点距離をそれぞ
れ表わしている。
【0025】ズームレンズの場合、補正角が全ズーム域
で一定のときには、ズーム比が大きいほど補正レンズの
移動量も大きく、逆にズーム比が小さいほど補正レンズ
の移動量は小さくなる。すなわち、レンズの移動量が上
記(数1)、(数2)の上限を超えると、補正過剰とな
って光学性能の劣化が大きくなる。このため、上記(数
1)、(数2)を満足すれば、手振れ時においても収差
性能の劣化が小さい手振れ補正機能を搭載したズームレ
ンズを実現することができる。このことは、以下の第2
〜第5の実施の形態においても同様である。
で一定のときには、ズーム比が大きいほど補正レンズの
移動量も大きく、逆にズーム比が小さいほど補正レンズ
の移動量は小さくなる。すなわち、レンズの移動量が上
記(数1)、(数2)の上限を超えると、補正過剰とな
って光学性能の劣化が大きくなる。このため、上記(数
1)、(数2)を満足すれば、手振れ時においても収差
性能の劣化が小さい手振れ補正機能を搭載したズームレ
ンズを実現することができる。このことは、以下の第2
〜第5の実施の形態においても同様である。
【0026】第3レンズ群13の非球面形状は、下記
(数3)で定義されており、以下の第2〜第5の実施の
形態においても同様である。
(数3)で定義されており、以下の第2〜第5の実施の
形態においても同様である。
【0027】
【数3】
【0028】但し、上記(数3)中、Hは光軸からの高
さ、SAGは光軸からの高さがHの非球面上の点の非球
面頂点からの距離、Rは非球面頂点の曲率半径、Kは円
錐常数、D、E、F、Gは非球面係数を表わしている。
さ、SAGは光軸からの高さがHの非球面上の点の非球
面頂点からの距離、Rは非球面頂点の曲率半径、Kは円
錐常数、D、E、F、Gは非球面係数を表わしている。
【0029】〈第2の実施の形態〉図5は本発明の第2
の実施の形態におけるズームレンズの構成を示す配置図
である。
の実施の形態におけるズームレンズの構成を示す配置図
である。
【0030】図5に示すように、物体側(図5では、左
側)から像面側(図5では、右側)に向かって第1レンズ
群51、第2レンズ群52、第3レンズ群53、第4レ
ン群54が順に配置されており、これによりズームレン
ズが構成されている。ここで、第1レンズ群51は正の
屈折力を有し、変倍時、合焦時においても、像面に対し
て固定された状態にある。第2レンズ群52は、負の屈
折力を有し、光軸上を移動することによって変倍作用を
行う。第3レンズ群53は、正の屈折力を有する単レン
ズによって構成されており、変倍時及びフォーカス時に
おいては、像面に対して固定された状態にある。一方、
手振れ発生時においては、第3レンズ群53を光軸と垂
直な方向に動かすことにより、像の振れが補正される。
このように径の小さいレンズを1枚動かすことによって
手振れの補正を行うようにしたので、小型化、軽量化が
可能となる。また、駆動系への負担が小さいため、小電
力化も可能である。第4レンズ群54は、正の屈折力を
有し、第2レンズ群52及び物体の移動によって変動す
る像面を基準面から一定の位置に保つように光軸上を移
動することにより、変倍による像の移動とフォーカス調
整とを同時に行う。また、第3レンズ群53のレンズに
少なくとも1面の非球面を導入することにより、手振れ
補正時の収差の補正をより効果的に行うことができるの
で、レンズを移動させたときの性能を向上させることが
できる。
側)から像面側(図5では、右側)に向かって第1レンズ
群51、第2レンズ群52、第3レンズ群53、第4レ
ン群54が順に配置されており、これによりズームレン
ズが構成されている。ここで、第1レンズ群51は正の
屈折力を有し、変倍時、合焦時においても、像面に対し
て固定された状態にある。第2レンズ群52は、負の屈
折力を有し、光軸上を移動することによって変倍作用を
行う。第3レンズ群53は、正の屈折力を有する単レン
ズによって構成されており、変倍時及びフォーカス時に
おいては、像面に対して固定された状態にある。一方、
手振れ発生時においては、第3レンズ群53を光軸と垂
直な方向に動かすことにより、像の振れが補正される。
このように径の小さいレンズを1枚動かすことによって
手振れの補正を行うようにしたので、小型化、軽量化が
可能となる。また、駆動系への負担が小さいため、小電
力化も可能である。第4レンズ群54は、正の屈折力を
有し、第2レンズ群52及び物体の移動によって変動す
る像面を基準面から一定の位置に保つように光軸上を移
動することにより、変倍による像の移動とフォーカス調
整とを同時に行う。また、第3レンズ群53のレンズに
少なくとも1面の非球面を導入することにより、手振れ
補正時の収差の補正をより効果的に行うことができるの
で、レンズを移動させたときの性能を向上させることが
できる。
【0031】下記(表4)に、本実施の形態におけるズー
ムレンズの具体的実施例を示す。
ムレンズの具体的実施例を示す。
【0032】
【表4】
【0033】下記(表5)に、上記(表4)に示した実
施例の非球面係数を示す。
施例の非球面係数を示す。
【0034】
【表5】
【0035】下記(表6)に、物点がレンズ先端から測
って2mの位置の場合の、ズーミングによって可変な空
気間隔(mm)を示す。
って2mの位置の場合の、ズーミングによって可変な空
気間隔(mm)を示す。
【0036】
【表6】
【0037】図6〜図8に、上記(表4)に示した実施
例のズームレンズの、広角端(図6)、標準位置(図
7)、望遠端(図8)における収差性能図を示す。図6
〜図8から分かるように、本実施例のズームレンズは良
好な収差性能を示している。
例のズームレンズの、広角端(図6)、標準位置(図
7)、望遠端(図8)における収差性能図を示す。図6
〜図8から分かるように、本実施例のズームレンズは良
好な収差性能を示している。
【0038】また、上記(数1)、(数2)を満足すれ
ば、手振れ時においても収差性能の劣化が小さい手振れ
補正機能を搭載したズームレンズを実現することができ
る。 〈第3の実施の形態〉図9は本発明の第3の実施の形態
におけるズームレンズの構成を示す配置図である。
ば、手振れ時においても収差性能の劣化が小さい手振れ
補正機能を搭載したズームレンズを実現することができ
る。 〈第3の実施の形態〉図9は本発明の第3の実施の形態
におけるズームレンズの構成を示す配置図である。
【0039】図9に示すように、物体側(図9では、左
側)から像面側(図9では、右側)に向かって第1レンズ
群91、第2レンズ群92、第3レンズ群93、第4レ
ンズ群94が順に配置されており、これによりズームレ
ンズが構成されている。ここで、第1レンズ群91は、
正の屈折力を有し、変倍時、合焦時においても、像面に
対して固定された状態にある。第2レンズ群92は、負
の屈折力を有し、光軸上を移動することによって変倍作
用を行う。第3レンズ群93は、正の屈折力を有するレ
ンズと負の屈折力を有するレンズの2枚のレンズによっ
て構成されており、変倍時及びフォーカス時において
は、像面に対して固定された状態にある。一方、手振れ
発生時においては、第3レンズ群93の全体を光軸と垂
直な方向に動かすことにより、像の振れが補正される。
このように、可動レンズの枚数を増やすことにより、レ
ンズ可動時に高い光学性能を維持することができる。ま
た、光学性能のまとまっている群全体を偏芯させるもの
であるため、群内部の一部のレンズを動かすタイプと比
較して収差の劣化を抑えることができる。第4レンズ群
94は、正の屈折力を有し、第2レンズ群92及び物体
の移動によって変動する像面を基準面から一定の位置に
保つように光軸上を移動することにより、変倍による像
の移動とフォーカス調整とを同時に行う。また、第3レ
ンズ群93のレンズに少なくとも1面の非球面を導入す
ることにより、手振れ補正時の収差の補正をより効果的
に行うことができるので、レンズを移動させたときの性
能を向上させることができる。
側)から像面側(図9では、右側)に向かって第1レンズ
群91、第2レンズ群92、第3レンズ群93、第4レ
ンズ群94が順に配置されており、これによりズームレ
ンズが構成されている。ここで、第1レンズ群91は、
正の屈折力を有し、変倍時、合焦時においても、像面に
対して固定された状態にある。第2レンズ群92は、負
の屈折力を有し、光軸上を移動することによって変倍作
用を行う。第3レンズ群93は、正の屈折力を有するレ
ンズと負の屈折力を有するレンズの2枚のレンズによっ
て構成されており、変倍時及びフォーカス時において
は、像面に対して固定された状態にある。一方、手振れ
発生時においては、第3レンズ群93の全体を光軸と垂
直な方向に動かすことにより、像の振れが補正される。
このように、可動レンズの枚数を増やすことにより、レ
ンズ可動時に高い光学性能を維持することができる。ま
た、光学性能のまとまっている群全体を偏芯させるもの
であるため、群内部の一部のレンズを動かすタイプと比
較して収差の劣化を抑えることができる。第4レンズ群
94は、正の屈折力を有し、第2レンズ群92及び物体
の移動によって変動する像面を基準面から一定の位置に
保つように光軸上を移動することにより、変倍による像
の移動とフォーカス調整とを同時に行う。また、第3レ
ンズ群93のレンズに少なくとも1面の非球面を導入す
ることにより、手振れ補正時の収差の補正をより効果的
に行うことができるので、レンズを移動させたときの性
能を向上させることができる。
【0040】下記(表7)に、本実施の形態におけるズ
ームレンズの具体的実施例を示す。
ームレンズの具体的実施例を示す。
【0041】
【表7】
【0042】下記(表8)に、上記(表7)に示した実
施例の非球面係数を示す。
施例の非球面係数を示す。
【0043】
【表8】
【0044】下記(表9)に、物点がレンズ先端から測
って2mの位置の場合の、ズーミングによって可変な空
気間隔(mm)を示す。
って2mの位置の場合の、ズーミングによって可変な空
気間隔(mm)を示す。
【0045】
【表9】
【0046】図10〜図12に、上記(表7)に示した
実施例のズームレンズの、広角端(図10)、標準位置
(図11)、望遠端(図12)における収差性能図を示
す。図10〜図12から分かるように、本実施例のズー
ムレンズは良好な収差性能を示している。
実施例のズームレンズの、広角端(図10)、標準位置
(図11)、望遠端(図12)における収差性能図を示
す。図10〜図12から分かるように、本実施例のズー
ムレンズは良好な収差性能を示している。
【0047】また、上記(数1)、(数2)を満足すれ
ば、手振れ時においても収差性能の劣化が小さい手振れ
補正機能を搭載したズームレンズを実現することができ
る。 〈第4の実施の形態〉図13は本発明の第4の実施の形
態におけるズームレンズの構成を示す配置図である。
ば、手振れ時においても収差性能の劣化が小さい手振れ
補正機能を搭載したズームレンズを実現することができ
る。 〈第4の実施の形態〉図13は本発明の第4の実施の形
態におけるズームレンズの構成を示す配置図である。
【0048】図13に示すように、物体側(図13で
は、左側)から像面側(図13では、右側)に向かって第
1レンズ群131、第2レンズ群132、第3レンズ群
133、第4レンズ群134が順に配置されており、こ
れによりズームレンズが構成されている。ここで、第1
レンズ群131は、正の屈折力を有し、変倍時、合焦時
においても、像面に対して固定された状態にある。第2
レンズ群132は、負の屈折力を有し、光軸上を移動す
ることによって変倍作用を行う。第3レンズ群133
は、正の屈折力を有するレンズと負の屈折力を有するレ
ンズの2枚のレンズによって構成されており、変倍時及
びフォーカス時においては、像面に対して固定された状
態にある。一方、手振れ発生時においては、第3レンズ
群133の全体を光軸と垂直な方向に動かすことによ
り、像の振れが補正される。このように、可動レンズの
枚数を増やすことにより、レンズ可動時に高い光学性能
を維持することができる。また、本実施の形態のよう
に、第3レンズ群133を、正の屈折力を有するレンズ
と負の屈折力を有するレンズの2枚のレンズによって構
成することにより、手振れ補正時の収差をより効果的に
補正することができるため、手振れ補正時においても画
質の劣化を小さくすることができる。第4レンズ群13
4は、正の屈折力を有し、第2レンズ群132及び物体
の移動によって変動する像面を基準面から一定の位置に
保つように光軸上を移動することにより、変倍による像
の移動とフォーカス調整とを同時に行う。また、第3レ
ンズ群133のレンズに少なくとも1面の非球面を導入
することにより、手振れ補正時の収差の補正をより効果
的に行うことができるので、レンズを移動させたときの
性能を向上させることができる。
は、左側)から像面側(図13では、右側)に向かって第
1レンズ群131、第2レンズ群132、第3レンズ群
133、第4レンズ群134が順に配置されており、こ
れによりズームレンズが構成されている。ここで、第1
レンズ群131は、正の屈折力を有し、変倍時、合焦時
においても、像面に対して固定された状態にある。第2
レンズ群132は、負の屈折力を有し、光軸上を移動す
ることによって変倍作用を行う。第3レンズ群133
は、正の屈折力を有するレンズと負の屈折力を有するレ
ンズの2枚のレンズによって構成されており、変倍時及
びフォーカス時においては、像面に対して固定された状
態にある。一方、手振れ発生時においては、第3レンズ
群133の全体を光軸と垂直な方向に動かすことによ
り、像の振れが補正される。このように、可動レンズの
枚数を増やすことにより、レンズ可動時に高い光学性能
を維持することができる。また、本実施の形態のよう
に、第3レンズ群133を、正の屈折力を有するレンズ
と負の屈折力を有するレンズの2枚のレンズによって構
成することにより、手振れ補正時の収差をより効果的に
補正することができるため、手振れ補正時においても画
質の劣化を小さくすることができる。第4レンズ群13
4は、正の屈折力を有し、第2レンズ群132及び物体
の移動によって変動する像面を基準面から一定の位置に
保つように光軸上を移動することにより、変倍による像
の移動とフォーカス調整とを同時に行う。また、第3レ
ンズ群133のレンズに少なくとも1面の非球面を導入
することにより、手振れ補正時の収差の補正をより効果
的に行うことができるので、レンズを移動させたときの
性能を向上させることができる。
【0049】下記(表10)に、本実施の形態における
ズームレンズの具体的実施例を示す。
ズームレンズの具体的実施例を示す。
【0050】
【表10】
【0051】下記(表11)に、上記(表10)に示し
た実施例の非球面係数を示す。
た実施例の非球面係数を示す。
【0052】
【表11】
【0053】下記(表12)に、物点がレンズ先端から
測って2mの位置の場合の、ズーミングによって可変な
空気間隔(mm)を示す。
測って2mの位置の場合の、ズーミングによって可変な
空気間隔(mm)を示す。
【0054】
【表12】
【0055】図14〜図16に、上記(表10)に示し
た実施例のズームレンズの、広角端(図14)、標準位
置(図15)、望遠端(図16)における収差性能図を
示す。
た実施例のズームレンズの、広角端(図14)、標準位
置(図15)、望遠端(図16)における収差性能図を
示す。
【0056】図14〜図16から分かるように、本実施
例のズームレンズは良好な収差性能を示している。ま
た、上記(数1)、(数2)を満足すれば、手振れ時に
おいても収差性能の劣化が小さい手振れ補正機能を搭載
したズームレンズを実現することができる。
例のズームレンズは良好な収差性能を示している。ま
た、上記(数1)、(数2)を満足すれば、手振れ時に
おいても収差性能の劣化が小さい手振れ補正機能を搭載
したズームレンズを実現することができる。
【0057】〈第5の実施の形態〉図17は本発明の第
5の実施の形態におけるズームレンズの構成を示す配置
図である。
5の実施の形態におけるズームレンズの構成を示す配置
図である。
【0058】図17に示すように、物体側(図17で
は、左側)から像面側(図17では、右側)に向かって第
1レンズ群171、第2レンズ群172、第3レンズ群
173、第4レンズ群174が順に配置されており、こ
れによりズームレンズが構成されている。ここで、第1
レンズ群171は、正の屈折力を有し、変倍時、合焦時
においても、像面に対して固定された状態にある。第2
レンズ群172は、負の屈折力を有し、光軸上を移動す
ることによって変倍作用を行う。第3レンズ群173
は、少なくとも1枚の正の屈折力を有するレンズと少な
くとも1枚の負の屈折力を有するレンズを含む全体とし
て3枚のレンズによって構成されており、変倍時及びフ
ォーカス時においては、像面に対して固定された状態に
ある。一方、手振れ発生時においては、第3レンズ群1
73の全体を光軸と垂直な方向に動かすことにより、像
の振れが補正される。ズームレンズを小型化にする場合
には、全長を短くするために第3レンズ群173に強い
正の屈折力が必要となり、このとき、収差が発生してし
まう。しかし、本実施の形態のように、第3レンズ群1
73を3枚構成とすることにより、第3レンズ群173
で発生する収差を抑え、かつ、レンズ可動時に高い光学
性能を維持することができる。第4レンズ群174は、
正の屈折力を有し、第2レンズ群172及び物体の移動
によって変動する像面を基準面から一定の位置に保つよ
うに光軸上を移動することにより、変倍による像の移動
とフォーカス調整とを同時に行う。また、第3レンズ群
173のレンズに少なくとも1面の非球面を導入するこ
とにより、手振れ補正時の収差の補正をより効果的に行
うことができるので、レンズを移動させたときの性能を
向上させることができる。
は、左側)から像面側(図17では、右側)に向かって第
1レンズ群171、第2レンズ群172、第3レンズ群
173、第4レンズ群174が順に配置されており、こ
れによりズームレンズが構成されている。ここで、第1
レンズ群171は、正の屈折力を有し、変倍時、合焦時
においても、像面に対して固定された状態にある。第2
レンズ群172は、負の屈折力を有し、光軸上を移動す
ることによって変倍作用を行う。第3レンズ群173
は、少なくとも1枚の正の屈折力を有するレンズと少な
くとも1枚の負の屈折力を有するレンズを含む全体とし
て3枚のレンズによって構成されており、変倍時及びフ
ォーカス時においては、像面に対して固定された状態に
ある。一方、手振れ発生時においては、第3レンズ群1
73の全体を光軸と垂直な方向に動かすことにより、像
の振れが補正される。ズームレンズを小型化にする場合
には、全長を短くするために第3レンズ群173に強い
正の屈折力が必要となり、このとき、収差が発生してし
まう。しかし、本実施の形態のように、第3レンズ群1
73を3枚構成とすることにより、第3レンズ群173
で発生する収差を抑え、かつ、レンズ可動時に高い光学
性能を維持することができる。第4レンズ群174は、
正の屈折力を有し、第2レンズ群172及び物体の移動
によって変動する像面を基準面から一定の位置に保つよ
うに光軸上を移動することにより、変倍による像の移動
とフォーカス調整とを同時に行う。また、第3レンズ群
173のレンズに少なくとも1面の非球面を導入するこ
とにより、手振れ補正時の収差の補正をより効果的に行
うことができるので、レンズを移動させたときの性能を
向上させることができる。
【0059】下記(表13)に、本実施の形態における
ズームレンズの具体的実施例を示す。
ズームレンズの具体的実施例を示す。
【0060】
【表13】
【0061】下記(表14)に、上記(表13)に示し
た実施例の非球面係数を示す。
た実施例の非球面係数を示す。
【0062】
【表14】
【0063】下記(表15)に、物点がレンズ先端から
測って2mの位置の場合の、ズーミングによって可変な
空気間隔(mm)を示す。
測って2mの位置の場合の、ズーミングによって可変な
空気間隔(mm)を示す。
【0064】
【表15】
【0065】図18〜図20に、上記(表13)に示し
た実施例のズームレンズの、広角端(図18)、標準位
置(図19)、望遠端(図20)における収差性能図を
示す。
た実施例のズームレンズの、広角端(図18)、標準位
置(図19)、望遠端(図20)における収差性能図を
示す。
【0066】図18〜図20から分かるように、本実施
例のズームレンズは良好な収差性能を示している。ま
た、上記(数1)、(数2)を満足すれば、手振れ時に
おいても収差性能の劣化が小さい手振れ補正機能を搭載
したズームレンズを実現することができる。
例のズームレンズは良好な収差性能を示している。ま
た、上記(数1)、(数2)を満足すれば、手振れ時に
おいても収差性能の劣化が小さい手振れ補正機能を搭載
したズームレンズを実現することができる。
【0067】下記(表16)に、本実施の形態における
ズームレンズの他の具体的実施例を示す。
ズームレンズの他の具体的実施例を示す。
【0068】
【表16】
【0069】下記(表17)に、上記(表16)に示し
た実施例の非球面係数を示す。
た実施例の非球面係数を示す。
【0070】
【表17】
【0071】下記(表18)に、物点がレンズ先端から
測って2mの位置の場合の、ズーミングによって可変な
空気間隔(mm)を示す。
測って2mの位置の場合の、ズーミングによって可変な
空気間隔(mm)を示す。
【0072】
【表18】
【0073】図21〜図23に、上記(表16)に示し
た実施例のズームレンズの、広角端(図21)、標準位
置(図22)、望遠端(図23)における収差性能図を
示す。 図21〜図23から分かるように、本実施例の
ズームレンズは良好な収差性能を示している。
た実施例のズームレンズの、広角端(図21)、標準位
置(図22)、望遠端(図23)における収差性能図を
示す。 図21〜図23から分かるように、本実施例の
ズームレンズは良好な収差性能を示している。
【0074】また、上記(数1)、(数2)を満足すれ
ば、手振れ時においても収差性能の劣化が小さい手振れ
補正機能を搭載したズームレンズを実現することができ
る。上記第1〜第5の実施の形態においては、ズームレ
ンズについて説明してきたが、これらのズームレンズを
ビデオカメラのズームレンズとして用いれば、手振れ補
正機能を備え、かつ、小型化、軽量化が可能なビデオカ
メラを実現することができる。
ば、手振れ時においても収差性能の劣化が小さい手振れ
補正機能を搭載したズームレンズを実現することができ
る。上記第1〜第5の実施の形態においては、ズームレ
ンズについて説明してきたが、これらのズームレンズを
ビデオカメラのズームレンズとして用いれば、手振れ補
正機能を備え、かつ、小型化、軽量化が可能なビデオカ
メラを実現することができる。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のズームレ
ンズの構成によれば、4群ズームレンズにおいて、変倍
時及びフォーカス時に像面に対して固定されている第3
群全体を光軸と垂直な方向に動かすことにより、手振れ
を補正することができ、かつ、小型化、軽量化を図るこ
とができる。
ンズの構成によれば、4群ズームレンズにおいて、変倍
時及びフォーカス時に像面に対して固定されている第3
群全体を光軸と垂直な方向に動かすことにより、手振れ
を補正することができ、かつ、小型化、軽量化を図るこ
とができる。
【0076】また、このようなズームレンズをビデオカ
メラに用いることにより、手振れ補正機能を備え、か
つ、小型化、軽量化が可能なビデオカメラを実現するこ
とができる。
メラに用いることにより、手振れ補正機能を備え、か
つ、小型化、軽量化が可能なビデオカメラを実現するこ
とができる。
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるズームレン
ズの構成を示す配置図である。
ズの構成を示す配置図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態のズームレンズの広
角端における収差性能図である。
角端における収差性能図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態のズームレンズの標
準位置における収差性能図である。
準位置における収差性能図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態のズームレンズの望
遠端における収差性能図である。
遠端における収差性能図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態におけるズームレン
ズの構成を示す配置図である。
ズの構成を示す配置図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態のズームレンズの広
角端における収差性能図である。
角端における収差性能図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態のズームレンズの標
準位置における収差性能図である。
準位置における収差性能図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態のズームレンズの望
遠端における収差性能図である。
遠端における収差性能図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態におけるズームレン
ズの構成を示す配置図である。
ズの構成を示す配置図である。
【図10】本発明の第3の実施の形態のズームレンズの
広角端における収差性能図である。
広角端における収差性能図である。
【図11】本発明の第3の実施の形態のズームレンズの
標準位置における収差性能図である。
標準位置における収差性能図である。
【図12】本発明の第3の実施の形態のズームレンズの
望遠端における収差性能図である。
望遠端における収差性能図である。
【図13】本発明の第4の実施の形態におけるズームレ
ンズの構成を示す配置図である。
ンズの構成を示す配置図である。
【図14】本発明の第4の実施の形態のズームレンズの
広角端における収差性能図である。
広角端における収差性能図である。
【図15】本発明の第4の実施の形態のズームレンズの
標準位置における収差性能図である。
標準位置における収差性能図である。
【図16】本発明の第4の実施の形態のズームレンズの
望遠端における収差性能図である。
望遠端における収差性能図である。
【図17】本発明の第5の実施の形態におけるズームレ
ンズの構成を示す配置図である。
ンズの構成を示す配置図である。
【図18】本発明の第5の実施の形態のズームレンズの
広角端における収差性能図である。
広角端における収差性能図である。
【図19】本発明の第5の実施の形態のズームレンズの
標準位置における収差性能図である。
標準位置における収差性能図である。
【図20】本発明の第5の実施の形態のズームレンズの
望遠端における収差性能図である。
望遠端における収差性能図である。
【図21】本発明の第5の実施の形態の他のズームレン
ズの広角端における収差性能図である。
ズの広角端における収差性能図である。
【図22】本発明の第5の実施の形態の他のズームレン
ズの標準位置における収差性能図である。
ズの標準位置における収差性能図である。
【図23】本発明の第5の実施の形態の他のズームレン
ズの望遠端における収差性能図である。
ズの望遠端における収差性能図である。
11、51、91、131、171 第1レンズ群 12、52、92、132、172 第2レンズ群 13、53、93、133、173 第3レンズ群 14、54、94、134、174 第4レンズ群
Claims (7)
- 【請求項1】 物体側から像面側に向かって順に配置さ
れた、正の屈折力を有し、像面に対して固定された第1
レンズ群と、負の屈折力を有し、光軸上を移動すること
によって変倍作用を行う第2レンズ群と、正の屈折力を
有し、像面に対して固定された第3レンズ群と、正の屈
折力を有し、前記第2レンズ群及び物体の移動によって
変動する像面を基準面から一定の位置に保つように光軸
上を移動する第4レンズ群とを備えたズームレンズであ
って、前記第3レンズ群の全体を光軸と垂直な方向に移
動させることによって手振れ発生時の像の振れを補正す
ることを特徴とするズームレンズ。 - 【請求項2】 前記第3レンズ群のレンズが1枚である
請求項1に記載のズームレンズ。 - 【請求項3】 前記第3レンズ群のレンズが、正レンズ
及び負レンズの2枚である請求項1に記載のズームレン
ズ。 - 【請求項4】 前記第3レンズ群のレンズが、少なくと
も1枚の正レンズと少なくとも1枚の負レンズを含む3
枚である請求項1に記載のズームレンズ。 - 【請求項5】 前記第3レンズ群のレンズが、少なくと
も1面の非球面を含む請求項1から4のいずれかに記載
のズームレンズ。 - 【請求項6】 手振れ補正時の全系の焦点距離fにおけ
る前記第3レンズ群の移動量をY、望遠端における前記
第3レンズ群の移動量をYt、望遠端の焦点距離をftと
したとき、Yt>Y及び(Y/Yt)/(f/ft)<
1.5の関係を満足する請求項1から5のいずれかに記
載のズームレンズ。 - 【請求項7】 ズームレンズを備えたビデオカメラであ
って、前記ズームレンズとして請求項1から請求項6の
いずれかに記載のズームレンズを用いたビデオカメラ。
Priority Applications (8)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10302109A JPH11237551A (ja) | 1997-12-18 | 1998-10-23 | ズームレンズ及びそれを用いたビデオカメラ |
EP05026492A EP1666946A2 (en) | 1998-06-01 | 1999-05-31 | Zoom lens and video camera comprising the same |
PCT/JP1999/002910 WO1999063380A1 (fr) | 1998-06-01 | 1999-05-31 | Objectif a distance focale variable et camera video le comportant |
EP05026493A EP1650594A2 (en) | 1998-06-01 | 1999-05-31 | Zoom lens and video camera comprising the same |
EP99922617A EP1103834A4 (en) | 1998-06-01 | 1999-05-31 | VARIABLE FOCAL LENS AND VIDEO CAMERA PROVIDED WITH SAME |
US11/067,432 US7336419B2 (en) | 1998-06-01 | 2005-02-22 | Zoom lens, still image camera comprising the zoom lens, and video camera comprising the zoom lens |
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