JP2001116591A - 副尺式エンコーダ - Google Patents

副尺式エンコーダ

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JP2001116591A
JP2001116591A JP29322199A JP29322199A JP2001116591A JP 2001116591 A JP2001116591 A JP 2001116591A JP 29322199 A JP29322199 A JP 29322199A JP 29322199 A JP29322199 A JP 29322199A JP 2001116591 A JP2001116591 A JP 2001116591A
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scale
cycle
sine wave
waveform
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JP29322199A
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Yoshiharu Kobayashi
美晴 小林
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Ono Sokki Co Ltd
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Ono Sokki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高分解能でも長尺の測定が可能で、絶対値の
測定が簡単にできる副尺式エンコーダを提供する。 【解決手段】 移動スケール板10の移動を、測定範囲
Sをn分割した移動主尺11及び(n−1)分割した移
動副尺12を用いて、4つの正弦波を検出し、これらを
演算し、合成した波形を参照し、絶対位置を測定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主尺と、主尺とは
スケールの異なる副尺とを有する副尺式エンコーダに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は、従来のインクリメンタル式リニ
アエンコーダ100を示す図である。フレーム160
は、ステム161を有している。このステム161に
は、スピンドル150が、長手方向に移動自在に取り付
けられており、その先端には、測定子151が一体に取
り付けられている。フレーム160内には、ガラス等の
素材からなる移動スケール板110が、スピンドル15
0に一体に取り付けられている。移動スケール111
は、測定区間をn等分して印刷された遮光線の集合であ
り、移動スケール板110上にあって、スピンドル15
0の移動と一体になって移動する。固定スケール板12
0は、移動スケール板110に対して所定間隔離れた位
置に配置され、フレーム160に対して図示しない固定
手段により固定されている。固定スケール121は、移
動スケール111と同一の間隔で印刷された遮光線の集
合であり、固定スケール板120上に印刷されている。
移動スケール板110及び固定スケール板120を挟ん
で、投光部131,132及び受光部141,142が
固定されている。投光部131,132は、光を投光す
る発光ダイオード(以下、LED)である。受光部14
1,142は、受光した光を光電流に変換するフォトト
ランジスタである。
【0003】投光部131,132から投光された光
は、固定スケール121及び移動スケール111を通過
し、受光部141,142に到達する。移動スケール板
110が移動すると、固定スケール121及び移動スケ
ール111の位置関係が変化し、これに応じて光が透過
可能な面積は、増減する。よって、受光部141,14
2が受光する光量は、増減を繰り返し、移動スケールの
移動量をパラメータとした振動波形を示し、得られる光
電流も、同様な波形を示す。
【0004】この波形の周期は、移動スケール111及
び固定スケール121の遮光線の周期と1対1で対応す
るので、移動スケール板110の任意の位置を原点とし
て、そこから測定位置まで移動スケール板110が移動
するときに発生する波形を計数することにより、移動ス
ケール111の移動量、すなわち、測定子151の移動
量を測定する。
【0005】また、受光部141と受光部142の位置
関係は、得られる光電流の波形が1/4周期ずれるよう
な位置関係に固定されているので、これらから得られる
1/4周期ずれた2つの波形から、移動スケール板11
0の移動方向の判定もすることができる。
【0006】更に、得られる光電流の波形を所定間隔に
分割して、測定の分解能を上げること(逓倍)も行われ
ており、微小な変位を測定することが可能となってい
る。
【0007】しかし、ある基準点を設定し、そこからの
移動量を加減して現在位置を得る従来のインクリメンタ
ル式リニアエンコーダは、絶対位置を測定しないため、
停電等の電源切断時の後、再度電源投入しても、正しい
位置情報が得られなかった。
【0008】一方、絶対位置を測定可能なアブソリュー
ト式リニアエンコーダとして、副尺式リニアエンコーダ
がある。上述した従来のインクリメンタル式リニアエン
コーダ100を基本に、測定区間をn等分した移動スケ
ール111を主尺として、これに加えて、測定区間を
(n−1)等分した副尺を移動スケール板110上に更
に設け、この副尺に対応した副尺用の固定スケール、投
光部及び受光部を備える。主尺及び副尺から得られる波
形が正弦波であると仮定すると、測定区間中には、主尺
及び副尺の位相が一致する位置は存在しないので、これ
らの組み合わせから、絶対位置を特定することができ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した従来
の副尺式リニアエンコーダは、主尺の読みを、1波長に
ついて50逓倍程度まで行い、また、副尺の読みは、振
幅値をA/D変換して読み取り、その後に位相に変換し
ていたので、全測定区間に対して20分割程度が限界で
あった。よって、この組み合わせによって得られる測定
区間の分割数は、50×20=1000であり、全測定
区間を1000分割できる。よって、仮に、1μmの分
解能が必要なとき、1μm×1000=1mmの区間し
か測定できず、長尺に対応できないという問題点があっ
た。また、測定区間を分割した数量の組み合わせのマト
リックス等が必要であり、位置を求めるための演算処理
が複雑であるという問題点もあった。
【0010】本発明の課題は、高分解能でも長尺の測定
が可能で、絶対値の測定が簡単にできる副尺式エンコー
ダを提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、以下のような
解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容
易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付
して説明するが、これに限定されるものではない。すな
わち、請求項1の発明は、測定範囲に所定数のマークを
有し、移動可能に取り付けられた主尺(11)と、前記
主尺の移動に応じて、前記マークに対応した周期を有す
る波形A0を検出する第1の主尺検出器(41)と、前
記波形A0に対して1/4周期ずれた波形B0を前記主
尺の移動に応じて検出する第2の主尺検出器(42)
と、前記所定数に対して±1個のサブマークを前記測定
範囲に有し、前記主尺に一体に取り付けられた第1の副
尺(12)と、前記第1の副尺の移動に応じて、前記サ
ブマークに対応したサブ周期を有する波形C0を検出す
る第1の副尺検出器(43)と、前記波形C0に対して
1/4周期ずれた波形D0を前記第1の副尺の移動に応
じて検出する第2の副尺検出器(44)と、前記波形A
0〜D0に基いて、前記周期よりも長周期の波形E0
と、前記波形E0に対して1/4周期ずれた波形F0と
を、演算により合成し、前記波形E0及び前記波形F0
から、測定値を求める演算部(70)とを備える副尺式
エンコーダである。
【0012】請求項2の発明は、間隔Sの区間をn等分
したマークを有し、移動可能に取り付けられた主尺(1
1)と、前記主尺の移動に応じて、S/nを1周期とす
る正弦波Aを検出する第1の主尺検出器(41)と、S
/nを1周期とし、前記正弦波Aに対してS/(4・
n)周期ずれた正弦波Bを前記主尺の移動に応じて検出
する第2の主尺検出器(42)と、前記区間を(n−
1)等分した第1のサブマークを有し、前記主尺に一体
に取り付けられた第1の副尺(12)と、前記第1の副
尺の移動に応じて、S/(n−1)を1周期とする正弦
波Cを検出する第1の副尺検出器(43)と、S/(n
−1)を1周期とし、前記正弦波Cに対してS/(4・
(n−1))周期ずれた正弦波Dを前記第1の副尺の移
動に応じて検出する第2の副尺検出器(44)と、前記
正弦波A〜Dに基いて、Sを1周期とする正弦波Eと、
Sを1周期とし、前記正弦波Eに対してS/4周期ずれ
た正弦波Fとを、演算により合成し、前記波形E及び前
記波形Fから、測定値を求める演算部(70)とを備え
る副尺式エンコーダである。
【0013】請求項3の発明は、請求項2に記載の副尺
式エンコーダにおいて、前記区間を(n+1)等分した
第2のサブマークを有し、前記主尺に一体に取り付けら
れた第2の副尺と、前記第2の副尺の移動に応じて、S
/(n+1)を1周期とする正弦波Gを検出する第3の
副尺検出器と、S/(n+1)を1周期とし、前記正弦
波Gに対してS/(4・(n+1))周期ずれた正弦波
Hを前記第2の副尺の移動に応じて検出する第4の副尺
検出器と、前記正弦波A,B,G,Hに基いて、(S+
S/n)を1周期とする正弦波Iと、(S+S/n)を
1周期とし、前記正弦波Iに対して(S+S/n)/4
周期ずれた正弦波Jとを演算により合成し、前記正弦波
E,F,I,Jに基いて、S・(S+S/n)を1周期
とする正弦波Kと、S・(S+S/n)を1周期とし、
前記正弦波Kに対してS・(S+S/n)/4周期ずれ
た正弦波Lとを演算により合成し、前記正弦波K及び前
記正弦波Lから、測定値を求める演算部(70)とを備
えることを特徴とする副尺式エンコーダである。
【0014】請求項4の発明は、請求項2又は請求項3
に記載の副尺式エンコーダにおいて、前記演算部は、前
記正弦波A〜Lのある時点における振幅をそれぞれ振幅
a〜lとしたときに、e=a・d−b・c,f=b・d
+a・c,i=a・h−b・g,j=b・h+a・g,
k=e・j−f・i,l=f・j+e・iにより各正弦
波を合成することを特徴とする副尺式エンコーダであ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面等を参照して、本発明
の実施の形態について、さらに詳しく説明する。 (第1実施形態)図1は、本発明による副尺式エンコー
ダの第1実施形態の概要を示す図である。
【0016】移動スケール板10は、ガラス等を素材と
し、スピンドル50に一体に取り付けられて、スピンド
ル50の移動と一体となって移動する部材である。移動
スケール板10の表面10aは、移動主尺11及び移動
副尺12部分を除き、印刷等により遮光性を有してい
る。
【0017】移動主尺11は、移動スケール板10上に
設けられ、透光部により形成されたスケールであり、測
定区間S内に、所定数nが等間隔で並べられている。本
実施形態では、測定間隔Sを8等分(n=8)し、ピッ
チPm=S/8の周期で並んでいる。
【0018】移動副尺12は、移動スケール板10上に
設けられ、透光部により形成されたスケールであり、移
動主尺11に対する副尺である。移動副尺12は、測定
区間S内に、移動主尺11の目盛数nより1つ少ない所
定数(n−1)が等間隔で並べられている。本実施形態
では、測定間隔Sを7等分(8−1=7)し、ピッチP
s=S/7の周期で並んでいる。
【0019】固定スケール板20は、移動スケール板1
0に対して所定間隔離れた位置に配置され、図示しない
フレームに対して固定されている。固定スケール板20
は、移動スケール板10と同様に、一部を除き遮光性を
有している。
【0020】第1の固定主尺21は、固定スケール板1
0上に設けられ、透光部により形成されたスケールであ
り、移動主尺11と同じピッチPmで、第1の主尺用受
光部41に対応した範囲に並んでいる。
【0021】第2の固定主尺22は、固定スケール板1
0上に設けられ、透光部により形成されたスケールであ
り、移動主尺11と同じピッチPmで、第2の主尺用受
光部42に対応した範囲に並んでいる。また、第2の固
定主尺22は、移動主尺11と第1の固定主尺21との
相対位置関係から、1/4ピッチ=1/4・Pmずれた
相対位置関係を移動主尺11との間に有するように配置
される。
【0022】第1の固定副尺23は、固定スケール板1
0上に設けられ、透光部により形成されたスケールであ
り、移動副尺12と同じピッチPsで、第1の副尺用受
光部43に対応した範囲に並んでいる。
【0023】第2の固定副尺24は、固定スケール板1
0上に設けられ、透光部により形成されたスケールであ
り、移動副尺11と同じピッチPsで、第2の主尺用受
光部44に対応した範囲に並んでいる。また、第2の固
定副尺24は、移動副尺12と第1の固定副尺23との
相対位置関係から、1/4ピッチ=1/4・Psずれた
相対位置関係を移動副尺12との間に有するように配置
される。
【0024】投光部30は、光を投光するLEDであ
り、移動主尺及び移動副尺共通の光源である。
【0025】第1の主尺用受光部41,第2の主尺用受
光部42,第1の副尺用受光部43,第2の副尺用受光
部44は、受光した光を光電流に変換するフォトトラン
ジスタであり、移動スケール板10が移動すると、それ
ぞれ波形A,B,C,Dの光電流を発生する。
【0026】図2は、移動スケール板10の移動量θ
と、得られる波形の関係を示した図である。
【0027】第1の主尺用受光部41から得られる波形
Aは、sinθで示される正弦波であり、S/8を1周
期として、測定区間Sに対して8周期発生する。
【0028】第2の主尺用受光部42から得られる波形
Bは、波形Aに対して1/4ピッチずれた正弦波、すな
わちcosθで示される波形であり、S/8を1周期と
して、測定区間Sに対して8周期発生する。
【0029】第1の副尺用受光部43から得られる波形
Cは、sin((7/8)・θ)で示される正弦波であ
り、S/7を1周期として、測定区間Sに対して7周期
発生する。
【0030】第2の副尺用受光部44から得られる波形
Dは、波形Cに対して1/4ピッチずれた正弦波、すな
わちcos((7/8)・θ)で示される波形であり、
S/7を1周期として、測定区間Sに対して7周期発生
する。
【0031】図3は、波形A〜Dに基いて、移動スケー
ル板10の変位を求める時の、処理を説明するブロック
図である。
【0032】第1の主尺用受光部41から得られた波形
Aの信号は、A/D変換器61によってアナログ信号か
らディジタル信号に変換された後、演算器70へ送られ
る。また、波形B,C,Dの信号も、同様にA/D変換
器62,63,64によって変換された後、演算部70
へ送られる。
【0033】ここで、演算器70において行われる演算
について説明する。なお、本実施形態では、移動主尺1
1の分割数は、8であるが、ここでは、一般解を求める
ために、測定範囲をn等分する場合を取り上げる。
【0034】演算器70には、移動スケール板10の移
動量をθで表すと、以下の4種類の信号が入力されてい
る。
【0035】
【数1】
【0036】これら4つの信号から、測定範囲内で丁度
1周期の正弦波である波形E,Fを合成する。
【0037】
【数2】
【0038】本実施形態は、上記数式において、n=8
の場合である。演算器70で演算により合成された2つ
の波形E,Fの信号は、位相/変位換算部71に送られ
る。
【0039】位相/変位換算部71は、演算器70から
送られた2つの波形E,Fの信号を移動スケール板10
の変位に換算する部分である。波形E,Fは、測定範囲
長を1周期とする正弦波であり、互いの周期が1/4周
期ずれているので、これら2つの信号から得られる値
(位相)と、位置(θ)とは、1対1で対応する。従っ
て、位相/変位換算部71は、換算表等を参照すること
により、簡単に移動スケール板10の変位を求めること
ができる。
【0040】ここで、波形E,Fを合成せずに、測定範
囲内で1周期の波形を発生する主尺及び副尺を最初から
設ける場合、従来技術の説明において説明したように、
1波長を50逓倍程度までしか分解できないので、測定
範囲が長いと分解能不足になってしまう。しかし、本実
施形態では、8山×50逓倍×20逓倍=8000とな
り、長尺であっても、高い分解能を維持することができ
る。実際には、20山程度までは可能であるので、20
×50=1000分割まで可能である。
【0041】このように、第1実施形態では、簡単な演
算によって、新たに波形E,Fを合成し、変位換算に利
用するので、長尺であっても、高い分解能を持ち、絶対
位置を簡単に求めることができる。
【0042】(第2実施形態)図4は、第2実施形態に
おいて、変位を求める時の、処理を説明するブロック図
である。第2実施形態では、第1実施形態に示した副尺
式エンコーダに、第3の固定副尺25及び第4の固定副
尺26を設けた。第3の固定副尺25及び第4の固定副
尺26は、測定範囲を(n+1)等分し、第1の固定副
尺23及び第2の固定副尺24の関係と同様に、互いに
1/4波長ずれた位置に配置される。また、これに対応
した、第3の副尺用受光部45及び第4の副尺用受光部
46を設けた。第3の副尺用受光部45及び第4の副尺
用受光部46からは、以下に示す波形G及び波形Hが得
られる。
【0043】
【数3】
【0044】図5は、第2実施形態で得られる波形を示
している。なお、ここでは、S=1440とし、この区
間をn=4で分割したスケールを想定し、これを5個並
べて長尺に対応している。これらの波形G,Hの信号
は、第1実施形態と同様にして、A/D変換された後、
演算器70へと送られる。演算器70は、第1実施形態
で行った波形E,Fの合成に加えて、以下に示す波形
I,Jの合成を行う。
【0045】
【数4】
【0046】更に、演算器70は、合成された波形E,
F及び波形I,Jに基いて、以下に示す波形K,Lの合
成を行う。
【0047】
【数5】
【0048】得られた波形K,Lは、第1実施形態と同
様にして位相/変位換算部71における換算に利用さ
れ、移動スケール板10の変位を求めることができる。
【0049】このように、第2実施形態では、波形の合
成を2重に行った。これにより、第1実施形態よりも、
更に長尺であっても、高い分解能を達成することができ
る。具体的には、第1実施形態では、測定範囲を100
0分割できたので、仮に、最小目盛を1μmとすると、
1mmまでしか測定できないが、第2実施形態では、n
=20とすると、50×20×21=21000分割ま
で可能なので、最小目盛1μmでは、21mmまで測定
可能となる。
【0050】(変形形態)以上説明した実施形態に限定
されることなく、種々の変形や変更が可能であって、そ
れらも本発明の均等の範囲内である。
【0051】(1)各実施形態において、フォトトラン
ジスタを使用して、移動スケール板を透過する光を検出
する例を示したが、これに限らず、例えば、反射光を検
出してもよいし、磁気マーク等を検出してもよい。
【0052】(2)各実施形態において、本発明をリニ
アエンコーダに使用する例を示したが、これに限らず、
例えば、ロータリーエンコーダ等に使用してもよい。
【0053】(3)各実施形態において、投光部は、共
通である例を示したが、これに限らず、受光部毎に別の
投光部を設けてもよい。
【0054】(4)各実施形態において、得られる波形
は、正弦波である例を示したが、これに限らず、例え
ば、略三角形の波形であってもよい。
【0055】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、請求項1の
発明によれば、主尺の移動に応じて、波形A0,B0を
検出し、副尺の移動に応じて、波形C0,D0を検出し
て、波形A0〜D0に基いて、これらよりも長周期の波
形E0,波形F0を演算により合成するので、簡単に絶
対位置を検出することができる。
【0056】請求項2の発明によれば、主尺の移動に応
じて、正弦波A,Bを検出し、第1の副尺の移動に応じ
て、正弦波C,Dを検出して、正弦波A〜Dに基いて、
これらよりも長周期の正弦波E,Fを演算により合成す
るので、簡単に絶対位置を検出することができる。
【0057】請求項3の発明によれば、第2の副尺の移
動に応じて、正弦波G,Hを検出し、正弦波A,B,
G,Hに基いて、正弦波I,Jを演算により合成し、正
弦波E,F,I,Jに基いて、正弦波K,Lを演算によ
り合成し、正弦波K,Lから、測定値を求めるので、長
尺であっても高い分解能で絶対位置を簡単に測定するこ
とができる。
【0058】請求項4の発明によれば、正弦波A〜Lの
ある時点における振幅をそれぞれ振幅a〜lとしたとき
に、e=a・d−b・c,f=b・d+a・c,i=a
・h−b・g,j=b・h+a・g,k=e・j−f・
i,l=f・j+e・iにより各正弦波を合成するの
で、簡単な計算で波形を合成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による副尺式エンコーダの第1実施形態
の概要を示す図である。
【図2】移動スケール板10の移動量θと、得られる波
形の関係を示した図である。
【図3】波形A〜Dに基いて、移動スケール板10の変
位を求める時の、処理を説明するブロック図である。
【図4】第2実施形態において、変位を求める時の処理
を説明するブロック図である。
【図5】第2実施形態の波形A〜Lを示す図である。
【図6】従来のインクリメンタル式リニアエンコーダを
示す図である。
【符号の説明】
10 移動スケール板 11 移動主尺 12 移動副尺 20 固定スケール板 21 第1の固定主尺 22 第2の固定主尺 23 第1の固定副尺 24 第2の固定副尺 25 第3の固定副尺 26 第4の固定副尺 30 投光部 41 第1の主尺用受光部 42 第2の主尺用受光部 43 第1の副尺用受光部 44 第2の副尺用受光部 45 第3の副尺用受光部 46 第4の副尺用受光部 70 演算器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定範囲に所定数のマークを有し、移動
    可能に取り付けられた主尺と、 前記主尺の移動に応じて、前記マークに対応した周期を
    有する波形A0を検出する第1の主尺検出器と、 前記波形A0に対して1/4周期ずれた波形B0を前記
    主尺の移動に応じて検出する第2の主尺検出器と、 前記所定数に対して±1個のサブマークを前記測定範囲
    に有し、前記主尺に一体に取り付けられた第1の副尺
    と、 前記第1の副尺の移動に応じて、前記サブマークに対応
    したサブ周期を有する波形C0を検出する第1の副尺検
    出器と、 前記波形C0に対して1/4周期ずれた波形D0を前記
    第1の副尺の移動に応じて検出する第2の副尺検出器
    と、 前記波形A0〜D0に基いて、前記周期よりも長周期の
    波形E0と、前記波形E0に対して1/4周期ずれた波
    形F0とを、演算により合成し、前記波形E0及び前記
    波形F0から、測定値を求める演算部と、 を備えた副尺式エンコーダ。
  2. 【請求項2】 間隔Sの区間をn等分したマークを有
    し、移動可能に取り付けられた主尺と、 前記主尺の移動に応じて、S/nを1周期とする正弦波
    Aを検出する第1の主尺検出器と、 S/nを1周期とし、前記正弦波Aに対してS/(4・
    n)周期ずれた正弦波Bを前記主尺の移動に応じて検出
    する第2の主尺検出器と、 前記区間を(n−1)等分した第1のサブマークを有
    し、前記主尺に一体に取り付けられた第1の副尺と、 前記第1の副尺の移動に応じて、S/(n−1)を1周
    期とする正弦波Cを検出する第1の副尺検出器と、 S/(n−1)を1周期とし、前記正弦波Cに対してS
    /(4・(n−1))周期ずれた正弦波Dを前記第1の
    副尺の移動に応じて検出する第2の副尺検出器と、 前記正弦波A〜Dに基いて、Sを1周期とする正弦波E
    と、Sを1周期とし、前記正弦波Eに対してS/4周期
    ずれた正弦波Fとを、演算により合成し、前記波形E及
    び前記波形Fから、測定値を求める演算部と、 を備える副尺式エンコーダ。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の副尺式エンコーダにお
    いて、 前記区間を(n+1)等分した第2のサブマークを有
    し、前記主尺に一体に取り付けられた第2の副尺と、 前記第2の副尺の移動に応じて、S/(n+1)を1周
    期とする正弦波Gを検出する第3の副尺検出器と、 S/(n+1)を1周期とし、前記正弦波Gに対してS
    /(4・(n+1))周期ずれた正弦波Hを前記第2の
    副尺の移動に応じて検出する第4の副尺検出器と、 前記正弦波A,B,G,Hに基いて、(S+S/n)を
    1周期とする正弦波Iと、(S+S/n)を1周期と
    し、前記正弦波Iに対して(S+S/n)/4周期ずれ
    た正弦波Jとを演算により合成し、前記正弦波E,F,
    I,Jに基いて、S・(S+S/n)を1周期とする正
    弦波Kと、S・(S+S/n)を1周期とし、前記正弦
    波Kに対してS・(S+S/n)/4周期ずれた正弦波
    Lとを演算により合成し、前記正弦波K及び前記正弦波
    Lから、測定値を求める演算部とを備えること、 を特徴とする副尺式エンコーダ。
  4. 【請求項4】 請求項2又は請求項3に記載の副尺式エ
    ンコーダにおいて、 前記演算部は、前記正弦波A〜Lのある時点における振
    幅をそれぞれ振幅a〜lとしたときに、 e=a・d−b・c, f=b・d+a・c, i=a・h−b・g, j=b・h+a・g, k=e・j−f・i, l=f・j+e・iにより各正弦波を合成すること、を
    特徴とする副尺式エンコーダ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009294117A (ja) * 2008-06-06 2009-12-17 Delta Electronics Inc 絶対位置を検出するためのアブソリュート型エンコーダーおよび方法

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