JP2001116495A - 電気発火式イニシエータ - Google Patents

電気発火式イニシエータ

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JP2001116495A
JP2001116495A JP29212799A JP29212799A JP2001116495A JP 2001116495 A JP2001116495 A JP 2001116495A JP 29212799 A JP29212799 A JP 29212799A JP 29212799 A JP29212799 A JP 29212799A JP 2001116495 A JP2001116495 A JP 2001116495A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気信号の入力に対して応答性に優れる電気
発火式イニシエータを提供すること。 【解決手段】 本発明では、一対の電流伝達ピン12の
間を接続する抵抗エレメント22が、その中央部分22
aに断面積が小となる部分を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一対の電気信号入
力部を通じて与えられた電気信号に基づいてこれら電気
信号入力部の間を接続する抵抗エレメントを発熱させ、
当該抵抗エレメントの発熱により火薬を燃焼させるよう
にした電気発火式イニシエータの改良に関するもので、
特に、シートベルトやエアバッグ等の車両用安全装置を
瞬時に作動させるためのガス発生装置においてその点火
具として用いるのに好適な電気発火式イニシエータに関
する。
【0002】
【従来の技術】例えば、車両用安全装置であるシートベ
ルトには、ベルトの巻取装置に急速引込手段が付設され
ており、事故等の緊急時にこの急速引込手段を作動さ
せ、ベルトを瞬時に引き込むことによって衝突の際の衝
撃から運転者等を確実に保護するようにしている。ま
た、エアバッグにおいては、急速ガス充填手段が設けら
れており、事故等の緊急時にこの急速ガス充填手段を作
動させ、収縮したバッグに瞬時にガスを充填することに
よって衝突の際に運転者等に加わる衝撃を緩和するよう
にしている。
【0003】これらシートベルトの急速引込手段やエア
バッグの急速ガス充填手段としては、ガス発生剤の燃焼
によってガスを発生させるようにしたガス発生装置を適
用するのが一般的である。すなわち、衝突の際の衝撃で
作動する機械発火式、または電気信号で作動する電気発
火式点火具による点火によってガス発生剤を燃焼させ、
その際に発生する燃焼ガスの圧力を利用してベルトを急
速に巻き取ったり、バッグに瞬時にガスを充填するよう
にしたものである。
【0004】この種のガス発生装置においてその点火具
となる電気発火式イニシエータの従来例としては、図8
に示すものがある。すなわち、この電気発火式イニシエ
ータでは、電気信号入力部である一対の電流伝達ピン1
の先端部間を抵抗エレメント2によって接続し、さらに
この抵抗エレメント2を覆うように点火薬3を配設する
ようにしている。電流伝達ピン1は、ガラスハーメチッ
クあるいは樹脂製のプラグ4に固定してある。さらにプ
ラグ4の外周部には、上述した抵抗エレメント2および
点火薬3を覆うように金属製ケース5を配設し、その内
部に着火薬6を充填してある。
【0005】抵抗エレメント2としては、金属、もしく
は合金製のワイヤを適用したもののほか、昨今において
は、基板の上面に設けた金属、もしくは合金製の薄膜に
エッチングを施すことによって所定の形状に構成したも
のも提供されている。
【0006】この電気発火式イニシエータでは、例えば
事故等により車両に衝撃力が作用すると、衝撃センサか
らの出力信号が一対の電流伝達ピン1を通じて抵抗エレ
メント2に与えられ、当該抵抗エレメント2がジュール
熱により発熱する。
【0007】この抵抗エレメント2の発熱温度が所定の
値になると、これに接する点火薬3が点火し、これによ
って着火薬6、さらにはガス発生剤が順次燃焼するよう
になり、その燃焼ガスが、シートベルトの急速引込手段
やエアバッグの急速ガス充填手段を動作させるべくそれ
ぞれに対して瞬時に供給されることになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したシ
ートベルトの急速引込手段やエアバッグの急速ガス充填
手段においては、衝撃センサが衝撃を検出してからこれ
らが作動するまでの時間が短ければ短いほど、運転者等
の保護もより確実なものとなるため、少なくともmsオ
ーダの作動応答性が必要となる。このため、これらシー
トベルトの急速引込手段やエアバッグの急速ガス充填手
段を作動させるためのガス発生装置に対しては、その点
火具である電気発火式イニシエータに1/10msオー
ダの作動応答性が要求されるようになる。
【0009】しかも、昨今のようにシートベルトとエア
バッグとを併用した車両にあっては、エアバッグよりも
シートベルトを先に作動させることが好ましいという要
求もあり、これらを正確に制御するためにも電気発火式
イニシエータを如何に応答性よく作動させるかが重要な
課題となる。ここで、電気発火式イニシエータにおいて
は、所定の燃焼温度まで加熱されれば、点火薬3は瞬時
に燃焼するものであるから、その加熱源である抵抗エレ
メント2が燃焼温度に達するまでの時間がその作動応答
性を大きく左右する要因となる。
【0010】上述した従前の電気発火式イニシエータの
場合、抵抗エレメント2としてワイヤ状に構成したもの
および箔状に構成したもののいずれにおいても、当該抵
抗エレメント2の抵抗値がその全長に亘って一様であ
り、電気信号の入力による温度上昇もその全長に亘って
一様となる。
【0011】このため、点火薬3を燃焼させるために
は、抵抗エレメント2の全体が燃焼温度に達するまで暫
時時間が必要となり、応答性の点で必ずしも好ましいと
はいえない。さらに、一様に温度上昇する抵抗エレメン
ト2からは、その放熱も全長に亘る部位から行われるよ
うになり、この放熱量が作動応答性に与える影響も多大
なものとなる。特に、昨今にあっては、環境問題を考慮
して熱的に敏感なトリシネート等の鉛含有火薬を適用す
ることが困難な状況にあり、熱的に鈍感な火薬を適用せ
ざるを得ず、応答時間が一層長大化する傾向にある。
【0012】因に、車両用安全装置に適用するガス発生
装置においては、その規格により抵抗エレメント2の抵
抗値が定められており、抵抗エレメント2全体の抵抗値
を高めて発熱量を増やすといった規格外の手法を適用す
ることができない。また仮に、抵抗値を高めた場合に
も、上述したように、抵抗エレメント2全体からの放熱
量の影響が大きく、思うように応答性を向上させること
ができないのが実情である。
【0013】本発明は、上記実情に鑑みて、電気信号の
入力に対して応答性に優れる電気発火式イニシエータを
提供することを解決課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明では、一対の電気
信号入力部を通じて与えられた電気信号に基づいてこれ
ら電気信号入力部の間を接続する抵抗エレメントを発熱
させ、当該抵抗エレメントの発熱により火薬を燃焼させ
るようにした電気発火式イニシエータにおいて、前記抵
抗エレメントが、その一部に断面積が小となる部分を有
するようにしている。
【0015】前記抵抗エレメントは、生産性を考慮した
場合、基板の上面に設けた金属、もしくは合金製の薄膜
にエッチングを施すことによって構成した箔状のもので
あることが好ましく、特に、ニッケル−クロム合金によ
り構成したものであれば、電流−発熱特性の面でも好ま
しいものとなる。さらに、前記抵抗エレメントが、前記
基板の上面に設けた一対の導電部を介して前記一対の電
気信号入力部の間を接続するものである場合、これら一
対の導電部をそれぞれ金属の電気良導体、例えば金によ
り構成すれば、両者の半田付け作業も良好となる。ま
た、金属、もしくは合金製の薄膜を基板の上面に貼り付
けるようにすれば、大量生産が可能であり、さらに当該
基板に耐熱性を考慮する必要がなくなるため、例えばよ
り安価なコンポジットプラスティックを適用することが
できる等、製造コストの面でも有利となる。燃焼させる
火薬としては、ジルコニウムおよび酸化剤の混合物を主
成分とするものを適用するのが好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態を示す図面に基
づいて本発明を詳細に説明する。図1乃至図4は、本発
明に係る電気発火式イニシエータの一実施形態を示した
ものである。ここで例示する電気発火式イニシエータ1
0は、先に説明したシートベルトやエアバッグ等の車両
用安全装置に適用されるガス発生装置の点火具として用
いられるもので、封止材となるガラスハーメチック11
を備えている。
【0017】ガラスハーメチック11は、円柱状を成す
もので、その中心軸線に沿った2カ所に電流伝達ピン1
2を貫通保持している。
【0018】このガラスハーメチック11には、その上
面に発熱抵抗基板20を設けてある。発熱抵抗基板20
は、コンポジットプラスティック、具体的にはガラスエ
ポキシによって円板状に構成したもので、上述した電流
伝達ピン12に対応する部位にそれぞれ貫通孔20aを
有しており、これら貫通孔20aに電流伝達ピン12を
貫通させた状態でガラスハーメチック11の上面に載置
してある。
【0019】この発熱抵抗基板20には、その上面に導
電部となる一対の電気伝導性エリア21を設けてあると
ともに、これら電気伝導性エリア21の間に抵抗エレメ
ント22を設けてある。
【0020】電気伝導性エリア21は、それぞれ上述し
た貫通孔20aの周囲に設けた環状の電気良導体であ
り、各貫通孔20aを貫通した電流伝達ピン12との間
が半田、もしくは導電性接着剤等の導電性接続体23に
よって個別に接続してある。
【0021】抵抗エレメント22は、電気伝導性エリア
21の相互間を接続する板厚A(図3)が一定の高抵抗
体であり、その中央部分22aに向けて漸次幅の狭くな
る、つまり断面積が小さくなる長さDの箔状を成してい
る。具体的には、図2に明示するように、抵抗エレメン
ト22は、両端がそれぞれ幅C、中央部分22aが幅B
(<C)となるように、一方の側面が他方の直線状に延
在する側面に対して「く」の字状に凹んだ形状を成して
いる。
【0022】本実施形態の場合、上述した発熱抵抗基板
20は、以下の手順に従って構成してある。すなわち、
まず、所望の形状に成形したコンポジットプラスティッ
ク20′の上面にニッケル−クロム合金製の薄膜22′
を貼り付ける。貼り付ける方法としては、熱圧着、もし
くは接着剤を使用すればよい。
【0023】次いで、このニッケル−クロム合金製の薄
膜22′に対して写真製版法によりエッチングを施し、
上述した形状の抵抗エレメント22を有した薄膜22′
の層を構成する。本実施形態の場合、一般的な自動車用
イニシエータの規格に定められた抵抗値(2±0.2
Ω)および作動電流特性に合致させるため、上述した板
厚A=0.005mm、最小幅B=0.05mm、最大
幅C=0.1mm、長さD=0.5mmとなる形状の抵
抗エレメント22を構成するようにしている。この抵抗
エレメント22の寸法は、要求される抵抗値および作動
電流の大きさによって適宜調整しなければならないもの
であるが、板厚A=約0.002〜0.01mm、最小
幅B=約0.04〜0.14mm、最大幅C=0.08
〜0.5mm、長さD=0.3〜2.mmの範囲にある
ことが好ましい。
【0024】最後に、コンポジットプラスティック2
0′の上面において電気伝導性エリア21に相当する部
分以外にマスキング処理を施した後、ニッケル21aお
よび金21bを順次メッキ処理すれば、これらニッケル
21aおよび金21bによって構成された一対の電気伝
導性エリア21が抵抗エレメント22によって相互に接
続された発熱抵抗基板20を得ることができる。
【0025】この発熱抵抗基板20には、抵抗エレメン
ト22を中心とした上面に点火薬30を配置し、さらに
これら抵抗エレメント22および点火薬30を覆うよう
に金属ケース40を配設してある。点火薬30は、Zr
(ジルコニウム)と酸化剤との混合物を主成分とする火
薬で、発熱抵抗基板20に塗布後乾燥させたものであ
る。金属ケース40は、その内部にB(ホウ素)を主成
分とする着火薬50の粉末を充填したもので、該着火薬
50の粉末が点火薬30を覆うようにガラスハーメチッ
ク11にかしめて固定してある。
【0026】上記のように構成した電気発火式イニシエ
ータ10においても、従前のものと同様に、例えばガス
発生剤を充填した外筒の内部に金属ケース40を組み込
み、さらに各電流伝達ピン12の基端部に電気信号出力
線をコネクタ接続した状態で車両に搭載される。
【0027】そして、事故等により車両に衝撃力が作用
すると、衝撃センサからの出力信号が電気信号出力線を
通じて上述したガス発生装置の電気発火式イニシエータ
10に入力され、一対の電流伝達ピン12の間を接続す
る抵抗エレメント22が発熱する。
【0028】この抵抗エレメント22の発熱温度が所定
の値になると、これに接する点火薬30が点火し、これ
によって着火薬50およびガス発生剤が順次燃焼するよ
うになり、その燃焼ガスが、シートベルトの急速引込手
段やエアバッグの急速ガス充填手段を動作させるべくそ
れぞれに対して瞬時に供給されることになる。
【0029】ここで、上記電気発火式イニシエータ10
によれば、抵抗エレメント22としてその中央部分22
aに断面積が小となる部分を有したものを適用している
ため、抵抗エレメント22全体としての抵抗値は規格通
りに2±0.2Ωではあるものの、その中央部分22a
の抵抗値はこれよりも遙かに大きな値となっている。従
って、電流伝達ピン12を介してこの抵抗エレメント2
2に電流が流れた場合には、この断面積が小となる中央
部分22aのみが集中的に発熱するようになり、しかも
集中的に発熱した部分からの放熱量もごく僅かとなるた
め、短時間に所望の温度まで発熱することになる。
【0030】この結果、電気信号が入力されてから点火
薬30が燃焼するまでの時間を短縮し、シートベルトの
急速引込手段やエアバッグの急速ガス充填手段を応答性
よく動作させることができるようになり、ごく短い時間
内においてエアバッグよりもシートベルトを先に作動さ
せる、といった制御も容易となる。
【0031】図5および図6は、こうした本実施形態の
電気発火式イニシエータ10と従前のものとの性能試験
の結果を示したものである。このうち、図5に示すもの
は、初期状態のものであり、図6に示すものは、以下に
示すような環境試験を行った後のものである。
【0032】 〈環境試験〉 落下試験 1.5mから4方向で5回づつ コンクリート面に落下 サーマルショック試験 −30℃と80℃ 1000サイクル スイープ試験 10〜25Hz往復5分のログスイープにて 上下4Gで24h、左右2.6Gで24h、 前後1.6Gで24h 高温高湿通電試験 80℃、95%RH 50mA 1000h
【0033】これら図5および図6からも明らかなよう
に、本実施形態の電気発火式イニシエータ10において
は、従前のものに比べて、電流−発火特性は同等である
が、同一電流値における作動時間が約1/2にも短縮し
ており、応答性の点で明らかに優れている。また、環境
試験後においても、平均値およびバラツキに差が現れる
ようなこともない。
【0034】なお、上述した実施の形態では、抵抗エレ
メントとして、一方の側面に「く」の字状の凹部を設け
てその幅が中央に向けて漸次狭くなるものを例示してい
るが、一部に断面積の小となる部分を有しているもので
あればこれらの形状に限定されない。例えば、図7
(a)に示すように、両方の側面から「く」の字状の凹
部を形成してその幅が中央部分60aに向けて漸次狭く
なる抵抗エレメント60を適用してもよいし、図7
(b)に示すように、一方の側面からのみ、あるいは両
方の側面から切欠61bを形成して中央部分61aの幅
が両端部に比べて急に狭くなる抵抗エレメント61を適
用してもよい。この場合の切欠61bは、必ずしも矩形
状のものに限らず、三角形状や半円形等、その他の形状
であっても構わない。さらに図7(c)に示すように、
中央部分62aに孔62bを形成した抵抗エレメント6
2を適用してもよいし、図7(d)に示すように板厚が
中央部分63aに向けて漸次小さくなる抵抗エレメント
63を適用することも可能である。これら実施形態およ
び変形例において断面積が小となる部分は、必ずしも抵
抗エレメントの中央部分である必要もなく、少なくとも
点火薬に接する部分であれば、いずれの箇所であっても
同様の作用効果を期待することができる。また、これら
実施形態および変形例に示すものは、必ずしも択一的で
ある必要はなく、必要に応じて適宜組み合わせるように
しても構わないものである。
【0035】さらに、上述した実施の形態では、基板の
上面に設けた金属、もしくは合金製の薄膜にエッチング
を施すことによって抵抗エレメントを箔状に構成するよ
うにしているため、金属製ワイヤを電気信号入力部に対
して個別に接続するものに比べて生産性、特に量産性の
点で優れるばかりか、接続信頼性の点でも有利となる
が、その一部に断面積が小となる部分を有した金属製の
ワイヤを適用しても構わない。この場合、断面積が小と
なる部分を形成する方法としては、箔状のものと同様の
方法を適用すればよい。なお、基板の上面に設けた金
属、もしくは合金製の薄膜にエッチングを施すことによ
って抵抗エレメントを箔状に構成する場合に上述した実
施の形態では、基板と薄膜との間を熱圧着もしくは接着
剤により貼り付けるようにしているため、当該基板とし
て耐熱性を考慮する必要がなく、コンポジットプラステ
ィック等の安価な材質を適用してコストの低減を図るこ
とが可能になるものの、セラミック基板等の耐熱性に優
れる基板を適用するようにしても構わない。
【0036】また、上述した実施の形態では、ニッケル
−クロム合金によって抵抗エレメントを構成するように
しているが、電流−発熱特性の良い金属もしくは合金で
あれば、例えば白金等その他のものを用いるようにして
もよい。さらに、抵抗エレメントが導電部を介して電気
信号入力部の間を接続するものである場合にこの導電部
を金により構成するようにしているため、耐酸化性、お
よび半田濡れ性の点で有利となり、生産性の向上を図る
ことができるが、体積固有抵抗の小さい金属もしくは合
金であれば、その他のものから構成してもよい。
【0037】さらに、上述した実施の形態では、点火薬
としてジルコニウムと酸化剤との混合物を主成分とする
ものを使用しているが、火薬で一般的に点火薬として使
用されているもの、例えばトリシネート等の起爆薬を使
用するようにしてもよい。また、着火薬としてホウ素を
主成分とするものを使用しているが、火薬で一般的に着
火薬として用いられるもの、例えばチタンと酸化剤との
混合物を主成分とする火薬等、その他のものを使用する
ようにしても構わない。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
一部に断面積が小となる部分を有した抵抗エレメントを
適用して電気発火式イニシエータを構成するようにして
いるため、従前のものに比べて作動応答時間を短縮する
ことができるようになり、シートベルトやエアバッグ等
の車両用安全装置の有効にかつ瞬時に作動できる等の制
御を実現することが可能になる。
【0039】また、基板の上面に設けた金属、もしくは
合金製の薄膜にエッチングを施すことによって抵抗エレ
メントを構成するようにすれば、生産性の点で有利とな
るばかりか、接続信頼性の点にも優れるようになる。さ
らにこの場合、金属、もしくは合金製の薄膜を基板の上
面に接着するようにすれば、大量生産が可能になり、さ
らに当該基板に耐熱性を考慮する必要がなくなるため、
例えばより安価なコンポジットプラスティックを適用す
ることができる等、製造コストの面でも有利となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電気発火式イニシエータの要部を
概念的に示す斜視図である。
【図2】抵抗エレメントの拡大平面図である。
【図3】抵抗エレメントを構成した基板の拡大断面図で
ある。
【図4】電気発火式イニシエータの断面図である。
【図5】初期状態における電気発火式イニシエータの性
能試験結果を従来例と比較して示す図表である。
【図6】環境試験後における電気発火式イニシエータの
性能試験結果を従来例と比較して示す図表である。
【図7】本発明に係る電気発火式イニシエータに適用す
る抵抗エレメントの変形例を示した図である。
【図8】従来の電気発火式イニシエータを示す断面図で
ある。
【符号の説明】
10 電気発火式イニシエータ 11 ガラスハーメチック 12 電流伝達ピン 20 発熱抵抗基板 20′ コンポジットプラスティック 20a 貫通孔 21 電気伝導性エリア 21a ニッケル 21b 金 22 抵抗エレメント 22′ 薄膜 22a 中央部分 23 導電性接続体 30 点火薬 40 金属ケース 50 着火薬 60 抵抗エレメント 60a 中央部分 61 抵抗エレメント 61a 中央部分 61b 切欠 62 抵抗エレメント 62a 中央部分 62b 孔 63 抵抗エレメント 63a 中央部分
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年4月11日(2000.4.1
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明では、一対の電気
信号入力部を通じて与えられた電気信号に基づいてこれ
ら電気信号入力部の間を接続する抵抗エレメントを発熱
させ、当該抵抗エレメントの発熱により火薬を燃焼させ
るようにした電気発火式イニシエータにおいて、前記抵
抗エレメントとして、各電気信号入力部から離隔するに
従って漸次断面積が減少し、かつこれら断面積が減少す
る部分の会合部に最小断面積部分を設けたものを適用し
ている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】なお、上述した実施の形態では、抵抗エレ
メントとして、一方の側面に「く」の字状の凹部を設け
てその幅が中央に向けて漸次狭くなるものを例示してい
るが、各電気信号入力部から離隔するに従って漸次断面
積が減少し、かつこれら断面積が減少する部分の会合部
に最小断面積部分を設けたものであればこれらの形状に
限定されない。例えば、図7(a)に示すように、両方
の側面から「く」の字状の凹部を形成してその幅が中央
部分60aに向けて漸次狭くなる抵抗エレメント60を
適用してもよいし、図7(b)に示すように、板厚が中
央部分63aに向けて漸次小さくなる抵抗エレメント6
3を適用することも可能である。これら実施形態および
変形例において断面積が小となる部分は、必ずしも抵抗
エレメントの中央部分である必要はなく、少なくとも点
火薬に接する部分であれば、いずれの箇所であっても同
様の作用効果を期待することができる。また、これら実
施形態および変形例に示すものは、必ずしも択一的であ
る必要はなく、必要に応じて適宜組み合わせるようにし
ても構わないものである。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】さらに、上述した実施の形態では、基板の
上面に設けた金属、もしくは合金製の薄膜にエッチング
を施すことによって抵抗エレメントを箔状に構成するよ
うにしているため、金属製ワイヤを電気信号入力部に対
して個別に接続するものに比べて生産性、特に量産性の
点で優れるばかりか、接続信頼性の点でも有利となる
が、各電気信号入力部から離隔するに従って漸次断面積
が減少し、かつこれら断面積が減少する部分の会合部に
最小断面積部分を設けた金属製のワイヤを適用しても構
わない。この場合、断面積が小となる部分を形成する方
法としては、箔状のものと同様の方法を適用すればよ
い。なお、基板の上面に設けた金属、もしくは合金製の
薄膜にエッチングを施すことによって抵抗エレメントを
箔状に構成する場合に上述した実施の形態では、基板と
薄膜との間を熱圧着もしくは接着剤により貼り付けるよ
うにしているため、当該基板として耐熱性を考慮する必
要がなく、コンポジットプラスティック等の安価な材質
を適用してコストの低減を図ることが可能になるもの
の、セラミック基板等の耐熱性に優れる基板を適用する
ようにしても構わない。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
各電気信号入力部から離隔するに従って漸次断面積が減
少し、かつこれら断面積が減少する部分の会合部に最小
断面積部分を設けた抵抗エレメントを適用して電気発火
式イニシエータを構成するようにしているため、従前の
ものに比べて作動応答時間を短縮することができるよう
になり、シートベルトやエアバッグ等の車両用安全装置
の有効にかつ瞬時に作動できる等の制御を実現すること
が可能になる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】符号の説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【符号の説明】 10 電気発火式イニシエータ 11 ガラスハーメチック 12 電流伝達ピン 20 発熱抵抗基板 20′ コンポジットプラスティック 20a 貫通孔 21 電気伝導性エリア 21a ニッケル 21b 金 22 抵抗エレメント 22′ 薄膜 22a 中央部分 23 導電性接続体 30 点火薬 40 金属ケース 50 着火薬 60 抵抗エレメント 60a 中央部分 63 抵抗エレメント 63a 中央部分
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年7月27日(2000.7.2
7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】この種のガス発生装置においてその点火具
となる電気発火式イニシエータの従来例としては、図7
に示すものがある。すなわち、この電気発火式イニシエ
ータでは、電気信号入力部である一対の電流伝達ピン1
の先端部間を抵抗エレメント2によって接続し、さらに
この抵抗エレメント2を覆うように点火薬3を配設する
ようにしている。電流伝達ピン1は、ガラスハーメチッ
クあるいは樹脂製のプラグ4に固定してある。さらにプ
ラグ4の外周部には、上述した抵抗エレメント2および
点火薬3を覆うように金属製ケース5を配設し、その内
部に着火薬6を充填してある。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明では、一対の電気
信号入力部を通じて与えられた電気信号に基づいてこれ
ら電気信号入力部の間を接続する抵抗エレメントを発熱
させ、当該抵抗エレメントの発熱により火薬を燃焼させ
ことによって車両用安全装置を動作させるようにした
電気発火式イニシエータにおいて、前記抵抗エレメント
として、基板の上面に設けたニッケル−クロム合金の薄
膜にエッチングを施すことによって形成し、一方の側面
が電気信号入力部の間を直線状に延在する一方、他方の
側面が各電気信号入力部から離隔するに従って漸次一方
の側面との幅を減少するように傾斜し、かつこれら幅が
減少する部分の会合部に最小断面積部分を構成するもの
を適用している。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】前記抵抗エレメントは、前記基板の上面に
設けた一対の導電部を介して前記一対の電気信号入力部
の間を接続するものである場合、これら一対の導電部を
それぞれ金属の電気良導体、例えば金により構成すれ
ば、両者の半田付け作業も良好となる。また、ニッケル
−クロム合金の薄膜を基板の上面に貼り付けるようにす
れば、大量生産が可能であり、さらに当該基板に耐熱性
を考慮する必要がなくなるため、例えばより安価なコン
ポジットプラスティックを適用することができる等、製
造コストの面でも有利となる。燃焼させる火薬として
は、ジルコニウムおよび酸化剤の混合物を主成分とする
ものを適用するのが好ましい。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】さらに、上述した電気発火式イニシエータ
10によれば、基板の上面に設けたニッケル−クロム合
金の薄膜にエッチングを施すことによって抵抗エレメン
トを箔状に構成するようにしているため、金属製ワイヤ
を電気信号入力部に対して個別に接続するものに比べて
生産性、特に量産性の点で優れるばかりか、接続信頼性
の点でも有利となる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】なお、上述した実施の形態では、最小断面
積部分を抵抗エレメントの中央部分に設けているが、最
小断面積部分は必ずしも抵抗エレメントの中央部分であ
る必要はなく、少なくとも点火薬に接する部分であれ
ば、いずれの箇所であっても同様の作用効果を期待する
ことができる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】また、上述した実施の形態では、基板と薄
膜との間を熱圧着もしくは接着剤により貼り付けるよう
にしているため、当該基板として耐熱性を考慮する必要
がなく、コンポジットプラスティック等の安価な材質を
適用してコストの低減を図ることが可能になるものの、
セラミック基板等の耐熱性に優れる基板を適用するよう
にしても構わない。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】さらに、抵抗エレメントが導電部を介して
電気信号入力部の間を接続するものである場合に、当該
導電部を金により構成しているため、耐酸化性、および
半田濡れ性の点で有利となり、生産性の向上を図ること
ができるが、体積固有抵抗の小さい金属もしくは合金で
あれば、その他のものから構成してもよい。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】またさらに、上述した実施の形態では、点
火薬としてジルコニウムと酸化剤との混合物を主成分と
するものを使用しているが、火薬で一般的に点火薬とし
て使用されているもの、例えばトリシネート等の起爆薬
を使用するようにしてもよい。また、着火薬としてホウ
素を主成分とするものを使用しているが、火薬で一般的
に着火薬として用いられるもの、例えばチタンと酸化剤
との混合物を主成分とする火薬等、その他のものを使用
するようにしても構わない。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
基板の上面に設けたニッケル−クロム合金の薄膜にエッ
チングを施すことによって形成し、一方の側面が電気信
号入力部の間を直線状に延在する一方、他方の側面が各
電気信号入力部から離隔するに従って漸次一方の側面と
の幅を減少するように傾斜し、かつこれら幅が減少する
部分の会合部に最小断面積部分を構成する抵抗エレメン
トを適用して電気発火式イニシエータを構成するように
しているため、従前のものに比べて作動応答時間を短縮
することができるようになり、シートベルトやエアバッ
グ等の車両用安全装置の有効にかつ瞬時に作動できる等
の制御を実現することが可能になる。 また、基板の上面
に設けたニッケル−クロム合金の薄膜にエッチングを施
すことによって抵抗エレメントを構成しているため、生
産性の点で有利となるばかりか、接続信頼性の点にも優
れるようになる。この場合、ニッケル−クロム合金の薄
膜を基板の上面に接着するようにすれば、大量生産が可
能になり、さらに当該基板に耐熱性を考慮する必要がな
くなるため、例えばより安価なコンポジットプラスティ
ックを適用することができる等、製造コストの面でも有
利となる。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電気発火式イニシエータの要部を
概念的に示す斜視図である。
【図2】抵抗エレメントの拡大平面図である。
【図3】抵抗エレメントを構成した基板の拡大断面図で
ある。
【図4】電気発火式イニシエータの断面図である。
【図5】初期状態における電気発火式イニシエータの性
能試験結果を従来例と比較して示す図表である。
【図6】環境試験後における電気発火式イニシエータの
性能試験結果を従来例と比較して示す図表である。
【図7】従来の電気発火式イニシエータを示す断面図で
ある。
【符号の説明】 10 電気発火式イニシエータ 11 ガラスハーメチック 12 電流伝達ピン 20 発熱抵抗基板 20′ コンポジットプラスティック 20a 貫通孔 21 電気伝導性エリア 21a ニッケル 21b 金 22 抵抗エレメント 22′ 薄膜 22a 中央部分 23 導電性接続体 30 点火薬 40 金属ケース 50 着火薬
【手続補正12】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
【手続補正13】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】削除 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年10月4日(2000.10.
4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明では、一対の電気
信号入力部を通じて与えられた電気信号に基づいてこれ
ら電気信号入力部の間を接続する抵抗エレメントを発熱
させ、当該抵抗エレメントの発熱により火薬を燃焼させ
ることによって車両用安全装置を動作させるようにした
電気発火式イニシエータにおいて、前記火薬として、ジ
ルコニウムおよび酸化剤の混合物を主成分とするものを
適用するとともに、前記抵抗エレメントとして、基板の
上面に設けたニッケル−クロム合金の薄膜にエッチング
を施すことによって形成し、一方の側面が電気信号入力
部の間を直線状に延在する一方、他方の側面が各電気信
号入力部から離隔するに従って漸次一方の側面との幅を
減少するように傾斜し、かつこれら幅が減少する部分の
会合部に最小断面積部分を構成するものを適用してい
る。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】前記抵抗エレメントは、前記基板の上面に
設けた一対の導電部を介して前記一対の電気信号入力部
の間を接続するものである場合、これら一対の導電部を
それぞれ金属の電気良導体、例えば金により構成すれ
ば、両者の半田付け作業も良好となる。また、ニッケル
−クロム合金の薄膜を基板の上面に貼り付けるようにす
れば、大量生産が可能であり、さらに当該基板に耐熱性
を考慮する必要がなくなるため、例えばより安価なコン
ポジットプラスティックを適用することができる等、製
造コストの面でも有利となる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】またさらに、上述した実施の形態では、着
火薬としてホウ素を主成分とするものを使用している
が、火薬で一般的に着火薬として用いられるもの、例え
ばチタンと酸化剤との混合物を主成分とする火薬等、そ
の他のものを使用するようにしても構わない。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
基板の上面に設けたニッケル−クロム合金の薄膜にエッ
チングを施すことによって形成し、一方の側面が電気信
号入力部の間を直線状に延在する一方、他方の側面が各
電気信号入力部から離隔するに従って漸次一方の側面と
の幅を減少するように傾斜し、かつこれら幅が減少する
部分の会合部に最小断面積部分を構成する抵抗エレメン
トを適用して電気発火式イニシエータを構成するように
しているため、火薬としてジルコニウムおよび酸化剤の
混合物を主成分とする、熱的に鈍感なものを適用してい
るにも関わらず、従前のものに比べて作動応答時間を短
縮することができるようになり、シートベルトやエアバ
ッグ等の車両用安全装置有効にかつ瞬時に作動できる
等の制御を実現することが可能になる。また、基板の上
面に設けたニッケル−クロム合金の薄膜にエッチングを
施すことによって抵抗エレメントを構成しているため、
生産性の点で有利となるばかりか、接続信頼性の点にも
優れるようになる。この場合、ニッケル−クロム合金の
薄膜を基板の上面に接着するようにすれば、大量生産が
可能になり、さらに当該基板に耐熱性を考慮する必要が
なくなるため、例えばより安価なコンポジットプラステ
ィックを適用することができる等、製造コストの面でも
有利となる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の電気信号入力部を通じて与えられ
    た電気信号に基づいてこれら電気信号入力部の間を接続
    する抵抗エレメントを発熱させ、当該抵抗エレメントの
    発熱により火薬を燃焼させるようにした電気発火式イニ
    シエータにおいて、前記抵抗エレメントは、その一部に
    断面積が小となる部分を有することを特徴とする電気発
    火式イニシエータ。
  2. 【請求項2】 前記抵抗エレメントは、基板の上面に設
    けた金属、もしくは合金製の薄膜にエッチングを施すこ
    とによって構成した箔状のものである請求項1記載の電
    気発火式イニシエータ。
  3. 【請求項3】 前記抵抗エレメントは、ニッケル−クロ
    ム合金により構成されたものである請求項1記載の電気
    発火式イニシエータ。
  4. 【請求項4】 前記抵抗エレメントは、前記基板の上面
    に設けた一対の導電部を介して前記一対の電気信号入力
    部の間を接続するものであり、かつこれら一対の導電部
    がそれぞれ金属の電気良導体により構成されたものであ
    る請求項2記載の電気発火式イニシエータ。
  5. 【請求項5】 前記金属、もしくは合金製の薄膜は、前
    記基板の上面に貼り付けたものである請求項2記載の電
    気発火式イニシエータ。
  6. 【請求項6】 前記火薬は、ジルコニウムおよび酸化剤
    の混合物を主成分とするものである請求項1から請求項
    5のいずれか1項記載の電気発火式イニシエータ。
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