JP2001116339A - 吹出し口装置 - Google Patents

吹出し口装置

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JP2001116339A
JP2001116339A JP29525299A JP29525299A JP2001116339A JP 2001116339 A JP2001116339 A JP 2001116339A JP 29525299 A JP29525299 A JP 29525299A JP 29525299 A JP29525299 A JP 29525299A JP 2001116339 A JP2001116339 A JP 2001116339A
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Sadao Tomiya
貞男 冨家
Hisashi Fujita
尚志 藤田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 暖房時または冷房時に供給される暖気や冷気
のように、風量が異なる2種類の送風が選択的に供給さ
れた場合に、これら両送風の風量の違いを利用してそれ
ぞれの吹出し方向を自動的に切り換えるようにした吹出
し口装置を提供する。 【解決手段】 吹出し口装置10は、筒部22の下室3
2の前方開口部は暖気吹出し口34となり、上室30の
前方開口部は冷気吹出し口36となる。隔壁28の後方
部分には少風量側の暖気を十分に通過させることができ
るように流通抵抗部38を設け、大風量側の冷気に対し
ては大きな流通抵抗が発生する。上室30の天井部に冷
気吹出し口36を開閉するダンパー40を回動自在に設
ける。ダンパー40は暖気と冷気の風量の違いによって
開閉され、暖気によってダンパー40を閉止し、冷気に
よってダンパー40を開放する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、それぞれ風量が異
なる2種類の送風が選択的に導入されて、導入された一
方の送風を吹き出すようになった吹出し口装置に関し、
とりわけ、これら2種類の送風の風量差を利用してそれ
ぞれの吹出し方向を自動的に選択するようにした吹出し
口装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年ではビルや大型住宅を建築するにあ
たって空調装置をシステム化し、空調装置の吹出し口を
天井や壁または床などに埋設して一体化するとともに、
吹出し口に通ずるダクトは天井裏や床下に収納して空調
装置本体に接続されている。そして、暖房時には空調装
置本体から暖気を吹出し口に供給して室内に送風すると
ともに、冷房時には空調装置本体から冷気を吹出し口に
供給して送風するようになっている。
【0003】このようなシステム化された空調装置で
は、暖房するための暖気と冷房するための冷気の2種類
の送風を選択的に供給するようになっているが、暖気用
および冷気用としてそれぞれ専用のダクトを設けた場合
は、構造が複雑になるとともにコスト高となるため、暖
気と冷気を共通のダクトによって供給することが望まし
い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来のシステム化した空調装置にあっては、暖気と冷気
を同一のダクトを兼用して供給した場合には、必然的に
吹出し口から吹き出される暖気および冷気の吹き出し方
向は同一方向となる。ところが、暖気は比重が小さくて
上方に溜まり易く、また、冷気は比重が大きくて下方に
溜まり易い。このため、吹出し口からの吹出し方向は暖
気と冷気とで異ならせることが望ましく、たとえば特に
座席空調などの個別空調の場合には、暖気は座席下など
積極的に下方に向けて吹き出させるとともに、冷気は積
極的に上方に向けて吹き出させることが望ましい。
【0005】しかし、暖気と冷気の吹き出し方向が一方
向となった上記吹出し口では、暖気および冷気の特質、
つまり比重の大小にかかわり無く吹き出されるため、室
内に暖気溜まりや冷気溜まりを発生して均一な暖房や冷
房を行うことができない。このような暖気溜まりおよび
冷気溜まりを無くすためには、暖房時と冷房時とで吹出
し口の吹出し方向をその都度切り換える必要があった。
この切り換え作業は、手動とした場合、手間がかかりす
ぎ、また電動式とした場合には構造が複雑になり、コス
ト高になってしまうという課題があった。
【0006】そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑み
て成されたもので、暖房時または冷房時に供給される暖
気や冷気のように、異なる2種類の送風が共通の経路を
介して供給される場合に、これら両送風の風量に違いを
もたせてそれぞれの吹出し方向を自動的に切り換えるよ
うにした吹出し口装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明の吹出し口装置は、第1の吹出し口と第2の
吹出し口とを備え、これら両吹出し口に通ずる通路間
に、導入される第1の送風と第2の送風の風量差によっ
て通路を切り換えて、第1の送風は第1の吹出し口に、
第2の送風は第2の吹出し口に選択供給するダンパーを
設けたことを特徴とする。
【0008】この構成によれば、第1の送風が導入され
た場合、または第2の送風が導入された場合には、これ
ら第1の送風と第2の送風の風量差によってダンパーが
自動的に切り換えられ、第1の送風は第1の吹出し口に
供給されるとともに、第2の送風は第2の吹出し口に選
択供給される。このため、第1の吹出し口および第2の
吹出し口のそれぞれの吹出し方向を予め設定しておくこ
とにより、第1の送風と第2の送風とをそれぞれ異なる
方向へ吹き出すことができる。たとえば、第1の送風と
して暖気を用い、第2の送風として冷気を用いることに
より、これら暖気と冷気の吹出し方向をそれぞれの特質
を考慮して最適方向に設定することができ、第1の吹出
し口から吹き出された暖気によって効率の良い暖房環境
を作ることができるとともに、第2の吹出し口から吹き
出された冷気によって効率の良い冷房環境を作ることが
できる。従って、第1の送風または第2の送風を、共通
の通路を介して吹出し口装置に供給した場合にも、該吹
出し口装置では風量差によって通路を切り替えるダンパ
ーを付加するという簡単な構成によって自動的にそれぞ
れの吹出し口を選択して吹き出すことができる。
【0009】また、上記ダンパーには、少風量の送風時
に該ダンパーの切り換え位置を保持するダンパー保持機
構を設けたことを特徴とする。
【0010】この構成によれば、少風量の送風が供給さ
れているときにはダンパー保持機構によってダンパーの
切り換え位置が保持されるので、少風量の送風によりダ
ンパーの切り換え作動が不安定状態になるのを防止する
ことができる。
【0011】更に、上記ダンパーを大風量の送風を供給
する通路に開閉自在に配置するとともに、少風量の送風
を供給する通路に流通抵抗部を設けたことを特徴とす
る。
【0012】この構成によれば、少風量の送風が導入さ
れる時はダンパーが閉止されることになり、大風量の送
風が導入される時はダンパーが開放されることになる。
この大風量の送風が導入されるときは、この送風は第1
・第2の吹出し口双方から吹き出し得るが、上記流通抵
抗部によって少風量の送風を供給する通路への流入が阻
止されるため、該送風は大風量の送風を供給する通路に
積極的に供給されて、本来の吹出し口から吹き出すこと
ができる。また、上記ダンパーは大風量の送風を供給す
る通路を開閉するのみであるからその構造が簡単になる
とともに、その切り換え動作の確実性を高めることがで
きる。勿論、上記流通抵抗部は少風量の送風を十分に供
給できるようになっている。
【0013】また、上記ダンパーの上流に形成される導
入口に、該ダンパーに向かって縮径させて縮流部を形成
したことを特徴とする。
【0014】このようにすると、ダンパーに対する動圧
の効果を高めることができ、当該ダンパーの作動を安定
化させることができて通路の切り替えを適切かつ確実化
でき、送風の無駄をなくすことができる。
【0015】更にまた、上記第1の吹出し口および上記
第2の吹出し口のうち、大風量の送風が供給される吹出
し口を、少風量の送風が供給される吹出し口に向けたこ
とを特徴とする。
【0016】この構成によれば、大風量の送風を供給す
る際、この送風の一部が上記流通抵抗部を通過して少風
量用の吹出し口から漏れ出た場合でも、大風量の送風が
吹き出される吹出し口が、少風量の送風の吹出し口に向
けられているので、少風量用の吹出し口から漏れ出た送
風を、大風量用の吹出し口から吹き出された送風の流れ
に取り込んで合流させることができるため、送風の損失
を防止することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面を参照して詳細に説明する。図1〜図4は本発明の吹
出し口装置の一実施形態を示し、図1は吹出し口装置の
基本構成を示す概略説明図、図2(a)および(b)は
それぞれ暖気流れ圏および冷気流れ圏を示す概略側面
図、図3は暖房状態における吹出し口装置の断面図、図
4は冷房状態における吹出し口装置の断面図である。
【0018】本発明の吹出し口装置10の基本的な構成
は、図1に示すように第1の吹出し口34と第2の吹出
し口36とを備え、これら両吹出し口34,36に通ず
る通路32,30間に、導入される第1の送風と第2の
送風の風量差によって通路32,30を切り換えて、第
1の送風は第1の吹出し口34に、第2の送風は第2の
吹出し口36に選択供給するダンパー40を設けてあ
る。
【0019】また、上記ダンパー40を大風量用の通路
30に開閉自在に配置するとともに、少風量用の通路3
2に流通抵抗部38を設けてある。
【0020】即ち、本実施形態の吹出し口装置10は、
図2に示すように大空間施設の観客席の座席空調装置に
適用した場合を示し、前後方向に複数列に配置される座
席12,12…は、これらが設置される床部分14に段
差部分16が設けられて、後席R側が段々と高くなって
いる。座席12,12…は図外の脚部に支持される座板
12aおよび背板12bを備え、座板12aは略水平方
向に配置されるとともに、背板12bはやや後方に向け
て傾斜される。
【0021】上記段差部分16には垂直壁16aが設け
られ、この垂直壁16a内に第1の送風としての暖気と
第2の送風としての冷気を選択的に吹き出す吹出し口装
置10が収納される。該吹出し口装置10は図3,図4
に示すように上記垂直壁16aに形成した開口部20に
嵌め込まれる筒部22を備え、この筒部22は図示省略
したが断面矩形状を成し、前方(図中左方)端部が開放
されるとともに、後方(図中右方)端部が端板24によ
って閉止され、この端板24の上端部には、図外のダク
トを介して導入される暖気および冷気の導入口26が設
けられる。
【0022】上記筒部22の内部は隔壁28によって
上,下室30,32に画成され、下室32の前方開口部
は第1の吹出し口としての暖気吹出し口34となり、か
つ、上室30の前方開口部は第2吹出し口としての冷気
吹出し口36となる。上記隔壁28の後方部分には少風
量の暖気を十分に通過させることができるように多孔板
等で形成される流通抵抗部38が設けられ、大風量の冷
気に対しては該流通抵抗部38で大きな流通抵抗が発生
されるようになっている。また、上室30の天井部には
回動軸41を介して回動自在に矩形状のダンパー40が
垂設され、このダンパー40によって冷気吹出し口36
が開閉される。該ダンパー40は、図3に示す垂下状態
が通常状態であり、この通常状態では冷気吹出し口36
が閉止されるようになっている。このダンパー40に
は、それ自体の自重や回動軸41に付加される付勢力等
によって相当の開動抵抗が与えられる。
【0023】ここで、上記ダンパー40は、暖気と冷気
の風量の違いによって開閉されるようになっている。即
ち、上記導入口26に導入する暖気と冷気の風量を異な
らせ、それに伴って本実施形態では暖気の風速よりも冷
気の風速が大きく、つまり、暖気が少風量となり冷気が
大風量に設定される。従って、上記ダンパー40の開動
抵抗を、これら暖気と冷気の風速に基づく動圧の中間程
度に設定しておくことにより、暖気の風量ではダンパー
40は閉じ状態に維持されるとともに、冷気の風量では
ダンパー40が開くようになっている。また、上記流通
抵抗部38を設けたことにより、冷気が暖気吹出し口3
4側へ流出するのが抑制される。
【0024】従って、空調空気が暖気の場合は小さな動
圧によりダンパー40が閉じられているため、流通抵抗
部38を通って暖気が暖気吹出し口34に供給され、該
暖気吹出し口34から吹き出すことができるとともに、
冷気の場合は大きな動圧によりダンパー40が開放され
るため、冷気が冷気吹出し口36に供給されて該冷気吹
出し口36から吹き出すことができる。
【0025】また、それぞれの吹出し口34,36には
暖気および冷気の吹出し方向を案内するグリル42,4
4が設けられる。暖気吹出し口34のグリル42は水平
方向に対してやや下方を向いており、吹出した暖気を前
席Fの座板12aと床部分14との間に案内する。ま
た、冷気吹出し口36のグリル44は水平方向に対して
やや上方を向いており、吹出した冷気を前席Fの背板1
2bの下端部に当てるように案内する。
【0026】上記暖気吹出し口34から吹き出される暖
気は比重が小さくて軽いため、図1(a)に示したよう
に前席Fの座板12aと床部分14との間を通った後、
該座板12aの前側から立ち昇り、ここに暖気流れ圏P
を形成する。一方、冷気吹出し口36から吹き出される
冷気は比重が大きくて重いため、図1(b)に示したよ
うに前席Fの背板12bに突き当たった後、その勢いで
上方に案内されて後席Rの上方から自重により下降し、
ここに冷気流れ圏Qを形成する。
【0027】以上の構成により本実施形態の吹出し口装
置10は座席空調装置に適用した場合、前席Fと後席R
との間の床部分14の段差部16に設けられた各吹出し
口34,36から暖気または冷気が選択的に吹き出され
るようになっており、暖気の吹出しで形成される暖気流
れ圏Pは、まず暖気が前席Fの座板12aと床部分14
との間を通るため、前席Fに着席した観客Sの足下を暖
房し、その後に該座板12bの前側から立ち昇るため、
観客Sを全体的に包み込んで十分な暖房効果が得られ
る。一方、冷気の吹出しで形成される冷気流れ圏Qは、
冷気が前席Fの背板12bに沿って上昇して後席Rの上
方から下降するため、後席Rに着席した観客Sの頭部か
ら冷気を下降させることができ、十分な冷房効果が得ら
れる。
【0028】ところで、上記吹出し口装置10には下方
に暖気吹出し口34が設けられるとともに、上方に冷気
吹出し口36が設けられ、これら両吹出し口34,36
はそれぞれ吹出し風量が異なる暖気と冷気との風量差に
よって開閉するダンパー40によって切り換えられるよ
うになっている。このため、吹出し口装置10に暖気ま
たは冷気を供給することにより、これら両者の吹出し風
量の違いを利用して暖気吹出し口34と冷気吹出し口3
6とを自動で切り換えることができるため、手動操作や
他の動力を用いた複雑な操作構造を不要とし、座席空調
装置10の構造をより簡単にすることができる。従っ
て、暖気または冷気を導入口26を介して吹出し口装置
10の筒部22内に導入することにより、暖気は暖気吹
出し口34から、冷気は冷気吹出し口36から吹出し
て、上記暖気流れ圏Pおよび上記冷気流れ圏Qを容易に
形成することができる。
【0029】更に、本実施形態の吹出し口装置10で
は、上記ダンパー40は少風量の暖気が導入されること
により冷気吹出し口36に通ずる上室30を閉止すると
ともに、大風量の冷気が導入されることにより冷気吹出
し口36に通ずる上室30を開放する構造となってい
る。そしてまた、暖気が供給される下室32には流通抵
抗部38を設けてある。このため、暖気の導入時には上
室30がダンパー40によって閉止されるため、この暖
気は下室32のみを通過して暖気吹出し口34から吹き
出される。他方、冷気の導入時には、下室32に設けた
上記流通抵抗部38によって冷気は上室30に積極的に
供給される。従って、冷気は本来の冷気吹出し口36か
ら主に吹き出すことができて、暖気吹出し口34からの
漏れを著しく抑制することができる。また、上記ダンパ
ー40は上室30を開閉するのみであるからその構造が
簡単になるとともに、その切り換え動作の確実性を高め
ることができる。
【0030】図5〜図9は本発明の他の実施形態の吹出
し口装置10aを示し、図5は暖房状態における吹出し
口装置の断面図、図6は冷房状態における吹出し口装置
の断面図、図7は吹出し口装置の拡大断面図、図8は図
7中A−A線断面図、図9は吹出し口装置の正面図であ
る。
【0031】即ち、本実施形態の吹出し口装置10a
は、図7に示すように上記実施形態と同様に筒部22の
前方(図中左方)端部が開放されるとともに、後方(図
中右方)端部が端板24によって閉止され、この端板2
4の下半部には図8に示すように図外のダクトを介して
導入される暖気および冷気の導入口26が設けられる。
そしてダンパー40の上流に形成されるこの導入口26
には、ダンパー40に向かって縮径させて縮流部が形成
されている。これにより、ダンパー40に対する動圧の
効果を高めることができ、当該ダンパー40の作動を安
定化させることができて通路の切り替えを適切かつ確実
化でき、送風の無駄をなくすことができる。縮流部の形
態としては図示例では、導入口26を形成する板材を折
り曲げたものとしているが、ベルマウス様の曲線状に成
形してもよい。この導入口26には端板24に沿って、
ゴミなどがダクト内に進入するのを防止するために金網
50が取り付けられる。
【0032】上記筒部22の内部は隔壁28によって半
円状の上,下室30a,32aに画成され、上室30a
の前方開口部は暖気吹出し口34となり、下室32aの
前方開口部は冷気吹出し口36となる。上記隔壁28の
後方部分には多孔板等で形成される流通抵抗部38が設
けられ、上記導入口26から導入された空調空気は流通
抵抗部38を所定の流通抵抗をもって通過するようにな
っている。該流通抵抗部38は多孔の開口率が例えば5
0パーセント程度とされる。
【0033】上記下室32aはダンパー40によって開
閉される。このダンパー40は該下室32aの形状に沿
った半円形に形成され、その上端となる直線辺部分が流
通抵抗部38の前端部分で筒部22の中心軸Cに直角に
差し渡される回動軸52に回動自在に枢着される。該ダ
ンパー40は鉛直に垂下された状態が下室32aの閉止
状態となり、この閉止状態でダンパー40下端部はスト
ッパー54に当接される。該ダンパー40の中央上端部
には上室30aに進入するように取付竿56が突設さ
れ、この取付竿56にカウンターウエイト58が取り付
けられることにより、これら取付竿56およびカウンタ
ーウエイト58によってダンパー保持機構60が構成さ
れる。該取付竿56はダンパー40の閉止状態で前方
(図中左方)に傾斜し、上記カウンターウエイト58の
荷重がダンパー40の閉止補助力として働き、該ダンパ
ー40には自重とカウンターウエイト58の荷重とが閉
止力として作用する。
【0034】ここで、上記ダンパー40は、暖気と冷気
の風量の違いによって開閉されるようになっている。即
ち、上記導入口26に導入する暖気と冷気の風量を異な
らせ、それに伴って本実施形態では暖気の風速よりも冷
気の風速が大きく設定される。従って、上記ダンパー4
0の自重とカウンターウエイト58の荷重とによって決
定されるダンパー40の開動抵抗を、これら暖気と冷気
の風速に基づく動圧の中間程度に設定しておくことによ
り、暖気の風量ではダンパー40は閉じ状態に維持され
るとともに、冷気の風量ではダンパー40が開くように
なっている。また、上記流通抵抗部38を設けたことに
より、冷気の動圧を確実にダンパー40に作用させるこ
とができるようになっている。
【0035】従って、空調空気が暖気の場合は小さな動
圧によりダンパー40が図7中実線に示すように閉じら
れているため、図5に示すように流通抵抗部38を通っ
て暖気が暖気吹出し口34に供給され、該暖気吹出し口
34から吹き出される。一方、冷気の場合は大きな動圧
によりダンパー40が同図中破線に示すように開放され
るため、図6に示すように冷気が冷気吹出し口36に供
給されて該冷気吹出し口36から吹き出される。
【0036】また、図9にも示すようにそれぞれの吹出
し口34,36には、暖気および冷気の吹出し方向を案
内するグリル42,44が設けられる。本実施形態では
暖気吹出し口34のグリル42は図6に示すように水平
方向に対して大きく下方(例えば、45゜程度)を向い
ており、吹出した暖気を前席Fの座板12aと床部分1
4との間(図1(a)参照)に案内する。また、冷気吹
出し口36のグリル44は水平方向に対して大きく上方
(例えば、45゜程度)を向いており、吹出した冷気を
前席Fの背板12bの下端部に当てる(図1(b)参
照)ように案内する。
【0037】従って、暖気吹出し口34から吹き出され
る暖気は比重が小さくて軽いため、図1(a)に示した
ように前席Fの座板12aと床部分14との間を通った
後に、該座板12aの前側から立ち昇り、ここに暖気流
れ圏Pを形成する。一方、冷気吹出し口36から吹き出
される冷気は比重が大きくて重いため、図1(b)に示
したように前席Fの背板12bに突き当たった後、その
勢いで上方に案内されて後席Rの上方から自重により下
降し、ここに冷気流れ圏Qを形成する。
【0038】以上の構成により本実施形態の吹出し口装
置10aは、前席Fと後席Rとの間の床部分14の段差
部16に設けられた各吹出し口34,36から暖気また
は冷気が吹き出されるようになっており、暖気の吹出し
で形成される暖気流れ圏Pは、まず暖気が前席Fの座板
12aと床部分14との間を通るため、前席Fに着席し
た観客S(図1(a)参照)の足下を暖房し、その後に
該座板12bの前側から立ち昇るため、観客Sを全体的
に包み込んで十分な暖房効果が得られる。一方、冷気の
吹出しで形成される冷気流れ圏Qは、冷気が前席Fの背
板12bに沿って上昇して後席Rの上方から下降するた
め、後席Rに着席した観客S(図1(b)参照)の頭部
から冷気を下降させることができ、十分な冷房効果が得
られる。
【0039】ところで、この実施形態にあっても上記吹
出し口装置10aには上方に暖気吹出し口34が設けら
れるとともに、下方に冷気吹出し口36が設けられ、こ
れら両吹出し口34,36はそれぞれ吹出し風量が異な
る暖気と冷気との風量差によって開閉するダンパー40
によって切り換えられるようになっている。このため、
暖気と冷気の吹出し風量の違いによって暖気吹出し口3
4と冷気吹出し口36とを自動で切り換えることがで
き、手動操作や他の動力を用いた複雑な操作構造を不要
とし、吹出し口装置10aの構造をより簡単にすること
ができる。
【0040】また、上記ダンパー40は大風量の冷気の
導入時に、流通抵抗部38を通過して冷気の一部が暖気
吹出し口34から漏れ出し得るが、本実施形態では下段
に設けた冷気吹出し口36を上段の暖気吹出し口34方
向に向けて傾斜させたので、暖気吹出し口34から漏れ
た冷気は、下段の冷気吹出し口36から斜め上方に吹き
出される冷気の上昇流に合流されて一緒に上昇させるこ
とができる。このため、冷気の損失を防止でき、効率の
良い空調効果を得ることができる。
【0041】更に、暖・冷気の風量差によってダンパー
40が開閉されるが、該ダンパー40はダンパー保持機
構60が設けられて、自重とカウンターウエイト58の
荷重とによって風量差による開閉制御が行われるため、
該カウンターウエイト58の重量や取付竿56に対する
位置調整により、ダンパー40の作動を容易にコントロ
ールすることができる。従って、少風量の暖気が供給さ
れているときにはダンパー保持機構60によってダンパ
ー40の閉止状態が確実に保持されるので、ダンパー4
0の開度が不安定状態になるのを防止することができ
る。また、暖気と冷気との風量差の設定を異ならせた場
合にも、その都度ダンパー40を交換することなくカウ
ンターウエイト58のみの交換や位置調整により簡単か
つ確実に暖気と冷気の切り換えを行うことができる。
【0042】また、本実施形態ではダンパー保持機構6
0をカウンタウエイト58を用いて構成した場合を開示
したが、これ以外にも磁石を用いて構成することができ
る。この磁石を用いてダンパー保持する場合、たとえば
図7に示したストッパー54を磁石で形成する一方、ダ
ンパー40を鉄板などの磁性体で形成することになる。
勿論、この場合の磁石の磁力は、少風量の暖気の導入時
にダンパー40の閉止状態が保持され、大風量の冷気の
導入時に開放されるように設定される。
【0043】図10は他の実施形態の吹出し口装置10
bを示し、冷気を少風量、暖気を大風量とした場合で、
ダンパー40によって暖気通路となる上室30aを開閉
するようにしたものである。即ち、該ダンパー40は回
動軸52を筒部22の中心軸部に配置した状態で上方に
起立され、この起立状態で上室30aを閉止するように
なっている。この場合、カウンターウエイト58を取り
付ける取付竿56は後方下方に傾斜され、ダンパー40
に常時閉止方向の荷重を作用させる。また、空調空気の
導入口26は端板24の上半部に設けられるとともに、
流通抵抗部38は上記回動軸52位置から下室32aを
閉止するように垂下される。
【0044】従って、風量が小さい冷気を供給して冷房
する場合には、ダンパー40は図中実線に示すように上
室30aを閉止する状態が保持される一方、風量が大き
な暖気を供給して暖房する場合には、暖気の動圧により
図中破線に示すようにダンパー40が開動して上室30
aが開放される。
【0045】また、この実施形態では流通抵抗部38を
下室32a方向に垂設したが、これに限ることなく隔壁
28と同一の平面に沿って配置しても良い。この場合、
該流通抵抗部38にカウンターウエイト40および取付
竿56を通過させるためのスリットを形成する。
【0046】ところで、上記各実施形態では流通抵抗部
38を多孔板で形成した場合を開示したが、これに限る
ことなく該流通抵抗部38はこれを通過する送風に抵抗
を与える機能を有しておればよく、たとえば1枚のバッ
フル(じゃま)板を配置した構造や複数枚のバッフル板
を用いたラビリンス構造としても良い。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1に
示す吹出し口装置にあっては、第1の送風と第2の送風
の風量差によってダンパーが自動的に切り換えられ、第
1の送風は第1の吹出し口に、第2の送風は第2の吹出
し口に選択供給することができる。従って、第1の送風
または第2の送風を、共通の通路を介して吹出し口装置
に供給した場合にも、該吹出し口装置では風量差によっ
て通路を切り換えるダンパーを付加するという簡単な構
成によって自動的にそれぞれの吹出し口を選択して吹き
出すことができる。
【0048】また、本発明の請求項2に示す吹出し口装
置にあっては、上記ダンパーにダンパー保持機構を設け
て、少風量の送風時にダンパーの切り換え位置を保持す
るようにしたので、少風量の送風によりダンパーの切り
換え作動が不安定状態になるのを防止することができ
る。
【0049】更に、本発明の請求項3に示す吹出し口装
置にあっては、上記ダンパーを大風量用の通路に開閉自
在に配置するとともに、少風量用の通路に流通抵抗部を
設けることにより、ダンパーは大風量用の通路を開閉す
るのみであるからその構造を簡単にしてその切り換え動
作の確実性を高めるとともに、大風量の送風は上記流通
抵抗部によって少風量用の通路への流入が阻止されるた
め、該送風を大風量用の通路に積極的に供給して少風量
用の吹出し口から漏れ出ることを抑制することができ
る。
【0050】また、本発明の請求項4に示す吹出し口装
置にあっては、上記ダンパーの上流に形成される導入口
に、該ダンパーに向かって縮径させて縮流部を形成した
ので、ダンパーに対する動圧の効果を高めることがで
き、当該ダンパーの作動を安定化させることができて通
路の切り替えを適切かつ確実化でき、送風の無駄をなく
すことができる。
【0051】更にまた、本発明の請求項5に示す吹出し
口装置にあっては、上記第1の吹出し口および上記第2
の吹出し口のうち、大風量の送風が供給される吹出し口
を、少風量用の吹出し口に向けたので、少風量用の吹出
し口から漏れ出た大風量の送風の一部を、大風量用の吹
出し口から吹き出された送風の流れに取り込んで合流さ
せることができるため、送風の損失を防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の吹出し口装置の基本構成を示す概略説
明図である。
【図2】本発明による暖気流れ圏(a)および冷気流れ
圏(b)を示す概略側面図である。
【図3】本発明の一実施形態を示す暖房状態における吹
出し口装置の断面図である。
【図4】本発明の一実施形態を示す冷房状態における吹
出し口装置の断面図である。
【図5】本発明の他の実施形態を示す暖房状態における
吹出し口装置の断面図である。
【図6】本発明の他の実施形態を示す冷房状態における
吹出し口装置の断面図である。
【図7】本発明の他の実施形態を示す吹出し口装置の拡
大断面図である。
【図8】図7中のA−A線断面図である。
【図9】本発明の他の実施形態を示す吹出し口装置の正
面図である。
【図10】本発明の他の実施形態を示す吹出し口装置の
断面図である。
【符号の説明】
10,10a,10b 吹出し口装置 34 暖気吹出し口 36 冷気吹出し口 38 流通抵抗部 40 ダンパー 60 ダンパー保持機構

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の吹出し口と第2の吹出し口とを備
    え、これら両吹出し口に通ずる通路間に、導入される第
    1の送風と第2の送風の風量差によって通路を切り換え
    て、第1の送風は第1の吹出し口に、第2の送風は第2
    の吹出し口に選択供給するダンパーを設けたことを特徴
    とする吹出し口装置。
  2. 【請求項2】 上記ダンパーには、少風量の送風時に該
    ダンパーの切り換え位置を保持するダンパー保持機構を
    設けたことを特徴とする請求項1に記載の吹出し口装
    置。
  3. 【請求項3】 上記ダンパーを大風量の送風を供給する
    通路に開閉自在に配置するとともに、少風量の送風を供
    給する通路に流通抵抗部を設けたことを特徴とする請求
    項1または2に記載の吹出し口装置。
  4. 【請求項4】 上記ダンパーの上流に形成される導入口
    に、該ダンパーに向かって縮径させて縮流部を形成した
    ことを特徴とする請求項1〜3いずれかの項に記載の吹
    出し口装置。
  5. 【請求項5】 上記第1の吹出し口および上記第2の吹
    出し口のうち、大風量の送風が供給される吹出し口を、
    少風量の送風が供給される吹出し口に向けたことを特徴
    とする請求項1〜4いずれかの項に記載の吹出し口装
    置。
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KR20200030200A (ko) * 2018-09-12 2020-03-20 오텍캐리어 주식회사 환기 기능을 가지는 공기조화기
JP2021134994A (ja) * 2020-02-27 2021-09-13 ダイキン工業株式会社 吹出口ユニット及び空気調和装置

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