JP3293607B2 - 座席空調装置 - Google Patents

座席空調装置

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JP3293607B2
JP3293607B2 JP29525199A JP29525199A JP3293607B2 JP 3293607 B2 JP3293607 B2 JP 3293607B2 JP 29525199 A JP29525199 A JP 29525199A JP 29525199 A JP29525199 A JP 29525199A JP 3293607 B2 JP3293607 B2 JP 3293607B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、前後方向に複数列
で配置された各座席廻りを空調する座席空調装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年ではドーム球場等の観客席を設けた
大空間施設が多く見受けられるが、これら大空間施設で
は観客のために全体を冷暖房しようとすると、空調のた
めには無駄な空間が大きいため熱効率が悪く、また空調
装置の大型化や空調コストの高騰が来される。このた
め、このような大空間施設では省エネルギーを図るため
に観客席の座席近傍のみを個別に空調する、謂わゆる座
席空調が行われる。このような座席空調では、座席近く
の床部分に暖気および冷気の共通の吹き出し口が設けら
れることになる。
【0003】ところで、上記ドーム球場等の客席1は図
10に示すように前後方向に複数列で配置されていて、
後席側が徐々に高くなるように床部分2に段差部3が設
けられ、後席からの視界が確保されるようになってい
る。そして、空調装置の吹き出し口4をこの段差部分3
の垂直壁3aに設けて、調和空気を前席の背板1a後面
に当てるようにしたものが知られていて、この場合、調
和空気は該背板1a後面に沿って上方に案内されて、後
席に着席した観客に暖・冷気を供給するようになってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の座席空調装置にあっては、暖・冷気が共通の吹き
出し口4から吹き出されるようになっており、冷気の場
合は周囲の空気に比較して重いので、図11に示すよう
に前席の背板1a後面に当たって一旦上昇した後に下降
し、後席に着席した観客Sに冷気を当てることができ
る。このため、冷房効果は十分に発揮させることができ
る。しかしながら、暖気の場合は周囲の空気に比較して
軽いため、図12に示すように背板1a後面に当たった
後、観客Sに向かうことなくそのまま上方に流れてしま
い、暖房効果を十分に確保することができない。
【0005】そこで、図13に示すように前席の背板1
a内部に空調空気の通路を設けるとともに、該背板1a
の頂部に吹き出し口4を設け、該吹き出し口4に暖気と
冷気の吹き出し角度を変える機構を備えたものも知られ
ている。ところが、このように背板1aの頂部に吹き出
し口4を設けた場合には、客席1自体の構造が複雑にな
ってそのためにコストが高くなってしまう。また、吹き
出し角度の変更により暖気を下方に向けて吹き出させた
としても、背板1aの頂部という高い位置からの吹き出
しであるため、観客Sの足下へと暖気を十分に供給でき
るものではなく適切な暖房効果を得ることはできない。
【0006】そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑み
て成されたもので、床部分に暖気・冷気の吹き出し口を
設けて構造を簡単化できるとともに、暖気および冷気と
もに座席に着席した人の廻りを取り囲むことができ、特
に暖気は観客の足下にも十分に供給できるようにして座
席廻りの空調効果を著しく向上することができる座席空
調装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明の座席空調装置は、前後方向に複数列で配置
された各座席廻りを空調する座席空調装置において、前
席と後席との間の床部分に暖気および冷気の吹き出し口
をそれぞれ設け、上記暖気吹き出し口および冷気吹き出
し口両者に連通させた吹き出し経路に、吹き出し風量を
異ならせた暖気と冷気との風量差によってこれら暖気吹
き出し口と冷気吹き出し口とを切り換えるダンパーを設
け、該暖気吹き出し口は上記前席の座板に臨ませて、吹
き出される暖気が該前席の座板と上記床部分との間を流
れて該座板の前側から上昇する暖気流れ圏を形成する一
方、上記冷気吹き出し口は上記前席の背板に臨ませて、
吹き出される冷気が該背板に沿って上昇して上記後席の
座板に向かって下降する冷気流れ圏を形成することを特
徴とする。
【0008】この構成によれば、暖気および冷気の吹き
出し口が前席と後席との間の床部分に設けられることに
より空調装置の構造が簡単となる。そして、暖気吹き出
し口から吹き出される暖気で形成される暖気流れ圏は、
まず暖気が前席の座板と床部分との間を通るため前席に
着席した人の足下を暖め、その後に該座板の前側から上
昇して形成されるものであるため、この前席に着席した
人を全体的に包み込んで十分な暖房効果が得られる。一
方、冷気吹き出し口から吹き出される冷気で形成される
冷気流れ圏は、冷気が前席の背板に沿って上昇して、そ
の後に後席の座板下方に向かって自重により下降して形
成されるものであるため、後席に着席した人をその頭部
から全体的に包み込んで十分な冷房効果が得られる。
【0009】このように、暖気は前席に着席した人の足
下から全体を暖めるとともに、冷気は後席に着席した人
の頭部から全体を冷やすため、いずれの場合にあっても
理想とする頭寒足熱の暖・冷房を確保することができ、
かつ座席廻りのみを空調できるため、熱効率が大幅に向
上して省エネルギー化を達成できる。
【0010】
【0011】暖気吹き出し口と冷気吹き出し口とを切り
換えるダンパーは、通常の空調運転状態で、暖気の風量
と冷気の風量にある程度の差をつけてもよいことに着目
して構成されたもので、この風量の違いにより自動的に
ダンパーを暖気吹き出し口と冷気吹き出し口とに切り換
えるようになっている。このため、手動や他の動力を用
いることなく簡単な構造をもって暖気吹き出し口と冷気
吹き出し口との切り換えが行える。そして、暖気は暖気
吹き出し口から、冷気は冷気吹き出し口から吹き出され
て、上記暖気流れ圏および上記冷気流れ圏を容易に生成
できる。
【0012】更に、上記前席と上記後席との間の上記床
部分に該後席側が高くなるように段差部が形成され、該
段差部に上記暖気吹き出し口および冷気吹き出し口が設
けられていることを特徴とする。
【0013】この構成によれば、暖気および冷気の吹き
出し口を設けた段差部の前方は、前席の座板下方や前席
の背板に臨むことになる。このため、暖気吹き出し口
は、暖気をそのまま前席に着席した人の足下に供給でき
るとともに、冷気吹き出し口は、冷気をそのまま前席の
背板に向かって供給できる。
【0014】従って、この段差部の適宜位置にこれら暖
気吹き出し口および冷気吹き出し口を設けるだけで、暖
気や冷気はそのまま目的の方向に吹き出される。
【0015】更にまた、上記段差部に上記冷気吹き出し
口および暖気吹き出し口が上下に配設され、該暖気吹き
出し口は上記前席の座板下方に向かって下向きに形成さ
れるとともに、上記冷気吹き出し口が上記前席の背板に
向かって上向きに形成されていることを特徴とする。
【0016】この構成によれば、下向きの暖気吹き出し
口から吹き出した暖気は前席の座板下方の空間に案内さ
れて、前席の暖気流れ圏を生成する。一方、上向きの冷
気吹き出し口から吹き出した冷気は前席の背板に向かう
ため、そのまま背板に沿って案内されて上昇し、その後
に後席の座板へと下降されて、後席の冷気流れ圏を生成
することになる。
【0017】また、上記ダンパーにカウンターウエイト
を設け、このカウンターウエイトによってダンパーの切
り換え動作を調整可能とすることが望ましい。
【0018】この構成によれば、カウンターウエイトの
重量や位置を調整することによりダンパーのバランス位
置を容易に変化させることができるため、暖気と冷気と
の風量差の設定を異ならせた場合にも、その都度ダンパ
ーを交換することなく簡単かつ確実に暖気と冷気の切り
換えを行うことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面を参照して詳細に説明する。図1〜図3は本発明の座
席空調装置の一実施形態を示し、図1は(a)暖気流れ
圏および(b)冷気流れ圏を示す概略側面図、図2は暖
房状態における吹き出し口近傍の拡大断面図、図3は冷
房状態における吹き出し口近傍の拡大断面図である。
【0020】本実施形態の座席空調装置10は基本的に
は、前後方向に複数列で配置された各座席12,12…
廻りを空調するようになっており、前席Fと後席Rとの
間の床部分14に暖気および冷気の吹き出し口34,3
6をそれぞれ設け、暖気吹き出し口34は前席Fの座板
12aに臨ませて、吹き出される暖気が前席Fの座板1
2aと床部分14との間を流れて座板12aの前側から
上昇する暖気流れ圏Pを形成する一方、冷気吹き出し口
36は前席Fの背板12bに臨ませて、吹き出される冷
気が背板12bに沿って上昇して後席Rの座板12aに
向かって下降する冷気流れ圏Qを形成するように構成さ
れている。
【0021】即ち、本実施形態の座席空調装置10は大
空間施設の観客席に適用した場合を示し、図1に示すよ
うに前後方向に複数列に配置される座席12,12…
は、これらが設置される床部分14に段差部分16が設
けられて、後席R側が段々と高くなっている。座席1
2,12…は図外の脚部に支持される座板12aおよび
背板12bを備え、座板12aは略水平方向に配置され
るとともに、背板12bはやや後方に向けて傾斜され
る。
【0022】上記段差部分16には垂直壁16aが設け
られ、この垂直壁16a内に暖・冷気の吹き出し経路1
8が収納される。該吹き出し経路18は図2,図3に示
すように上記垂直壁16aに形成した開口部20に嵌め
込まれる筒部22を備え、この筒部22は図示省略した
が断面矩形状を成し、前方(図中左方)端部が開放され
るとともに、後方(図中右方)端部が端板24によって
閉止され、この端板24の上端部には、暖気または冷気
が図外のダクトを介して導入される空調空気の導入口2
6が設けられる。
【0023】上記筒部22の内部は隔壁28によって
上,下室30,32に画成され、下室32の前方開口部
は暖気吹き出し口34となり、かつ、上室30の前方開
口部は冷気吹き出し口36となる。上記隔壁28の後方
部分には多孔板等の流通抵抗部38が設けられ、上記導
入口26から導入された空調空気は流通抵抗部38を所
定の流通抵抗をもって通過するようになっている。ま
た、上室30の天井部には回動軸41を介して回動自在
に矩形状のダンパー40が垂設され、このダンパー40
によって冷気吹き出し口36が開閉される。該ダンパー
40は、図2に示す垂下状態が通常状態であり、この通
常状態では冷気吹き出し口36が閉止されるようになっ
ており、かつ、この通常状態のダンパー40自体の自重
や回動軸41に付加される付勢力等によって相当の開動
抵抗が与えられる。
【0024】ここで、上記ダンパー40は、暖気と冷気
の風量の違いによって開閉されるようになっている。即
ち、上記導入口26に導入する暖気と冷気の風量を異な
らせ、それに伴って本実施形態では暖気の風速よりも冷
気の風速が大きく設定される。従って、上記ダンパー4
0の開動抵抗を、これら暖気と冷気の風速に基づく動圧
の中間程度に設定しておくことにより、暖気の風量では
ダンパー40は閉じ状態に維持されるとともに、冷気の
風量ではダンパー40が開くようになっている。また、
上記流通抵抗部38を設けたことにより、冷気が暖気吹
き出し口34側へ流出するのを抑制できる。
【0025】従って、空調空気が暖気の場合は小さな動
圧によりダンパー40が閉じられているため、流通抵抗
部38を通って暖気が暖気吹き出し口34に供給され、
該暖気吹き出し口34から吹き出すことができるととも
に、冷気の場合は大きな動圧によりダンパー40が開放
されるため、冷気が冷気吹き出し口36に供給されて該
冷気吹き出し口36から吹き出すことができる。
【0026】また、それぞれの吹き出し口34,36に
は暖気および冷気の吹き出し方向を案内するグリル4
2,44が設けられる。暖気吹き出し口34のグリル4
2は水平方向に対してやや下方を向いており、吹き出し
た暖気を前席Fの座板12aと床部分14との間に案内
する。また、冷気吹き出し口36のグリル44は水平方
向に対してやや上方を向いており、吹き出した冷気を前
席Fの背板12bの下端部に当てるように案内する。
【0027】従って、暖気吹き出し口34から吹き出さ
れる暖気は比重が小さくて軽いため、図1(a)に示し
たように前席Fの座板12aと床部分14との間を通っ
てから該座板12aの前側から立ち昇り、ここに暖気流
れ圏Pを形成する。一方、冷気吹き出し口36から吹き
出される冷気は比重が大きくて重いため、図1(b)に
示したように前席Fの背板12bに突き当たった後、そ
の勢いで上方に案内されて後席Rの上方から自重により
下降し、ここに冷気流れ圏Qを形成する。
【0028】以上の構成により本実施形態の座席空調装
置10は、前席Fと後席Rとの間の床部分14の段差部
16に設けられた各吹き出し口34,36から暖気また
は冷気が吹き出されるようになっており、暖気の吹き出
しで形成される暖気流れ圏Pは、まず暖気が前席Fの座
板12aと床部分14との間を通るため、前席Fに着席
した観客Sの足下を暖房し、その後に該座板12bの前
側から立ち昇るため、観客Sを全体的に包み込んで十分
な暖房効果が得られる。一方、冷気の吹き出しで形成さ
れる冷気流れ圏Qは、冷気が前席Fの背板12bに沿っ
て上昇して後席Rの上方から下降するため、後席Rに着
席した観客Sの頭部から冷気を降り注ぐことができ、十
分な冷房効果が得られる。
【0029】このように、暖房時および冷房時いずれに
あっても座席12,12…廻りのみを空調することがで
きるため、ドーム球場等の大空間施設に適用した場合に
も省エネルギー化を適切に達成することができる。
【0030】また、本実施形態の座席空調装置10は、
上述したように各吹き出し口34,36を床部分14に
設けたことにより、座席12自体に空調空気の供給通路
や吹き出し口を設ける必要がないため、座席空調装置1
0の構造を簡単にすることができる。
【0031】ところで、上記吹き出し経路18には下方
に暖気吹き出し口34が設けられるとともに、上方に冷
気吹き出し口36が設けられ、これら両吹き出し口3
4,36はそれぞれ吹き出し風量が異なる暖気と冷気と
の風量差によって開閉するダンパー40によって切り換
えられるようになっている。このため、吹き出し経路1
8に暖気または冷気を供給することにより、これら両者
の吹き出し風量の違いを利用して暖気吹き出し口34と
冷気吹き出し口36とを自動で切り換えることができる
ため、手動操作や他の動力を用いた複雑な操作構造を不
要とし、座席空調装置10の構造をより簡単にすること
ができる。従って、暖気または冷気を導入口26を介し
て吹き出し経路18の筒部22内に導入することによ
り、暖気は暖気吹き出し口34から、冷気は冷気吹き出
し口36から吹き出して、上記暖気流れ圏Pおよび上記
冷気流れ圏Qを容易に形成することができる。
【0032】また、上記各吹き出し口34,36は上記
段差部16の垂直壁16aに設けられており、この垂直
壁16aは、これの前方が前席Fの座板12a下方、並
びに前席Fの背板12bの下端部に対向している。この
ため、上記暖気吹き出し口34に設けたルーバー42
は、水平方向からやや下方に向けることにより暖気を前
席Fの観客Sの足下に供給することができるとともに、
冷気吹き出し口36に設けたルーバー44は、水平方向
からやや上方に向けることにより冷気を前席Fの背板1
2bの下端部に向かって供給することができる。従っ
て、上記各吹き出し口34,36のルーバー42,44
は大きく傾斜させることなく、暖・冷気をそのまま目的
の方向に吹き出すことができ、またそれぞれのルーバー
42,44も不必要な流通抵抗を発生することがないの
で、所定量の暖・冷気の円滑な吹き出しを確保できて効
果的な空調を行うことができる。
【0033】図4〜図8は本発明の他の実施形態の座席
空調装置10を示し、図4は暖房状態における吹き出し
口近傍の拡大断面図、図5は冷房状態における吹き出し
口近傍の拡大断面図、図6は吹き出し口近傍の中央縦断
面図、図7は図6中A−A線断面図、図8は吹き出し口
近傍の正面図である。
【0034】即ち、本実施形態の座席空調装置10は、
床部分14に設けられる段差部分16に暖・冷気の吹き
出し口が設けられる。上記段差部分16には垂直壁16
aが設けられ、この垂直壁16a内に暖・冷気の吹き出
し経路18が収納される。該吹き出し経路18は図4,
図5に示すように上記垂直壁16aに形成した開口部2
0に嵌め込まれる断面円形状の筒部22を備える。該筒
部22は図6に示すように前方(図中左方)端部が開放
されるとともに、後方(図中右方)端部が端板24によ
って閉止され、この端板24の下半部には図7に示すよ
うに図外のダクトを介して導入される暖気および冷気の
導入口26が設けられる。そしてダンパー40の上流に
形成されるこの導入口26には、ダンパー40に向かっ
て縮径させて縮流部が形成されている。これにより、ダ
ンパー40に対する動圧の効果を高めることができ、当
該ダンパー40の作動を安定化させることができて通路
の切り替えを適切かつ確実化でき、送風の無駄をなくす
ことができる。縮流部の形態としては図示例では、導入
口26を形成する板材を折り曲げたものとしているが、
ベルマウス様の曲線状に成形してもよい。この導入口2
6には端板24に沿って、ゴミなどがダクト内に進入す
るのを防止するために金網50が取り付けられる。この
導入口26にはゴミなどがダクト内に進入するのを防止
するために金網50が取り付けられる。
【0035】上記筒部22の内部は隔壁28によって半
円状の上,下室30a,32aに画成され、上室30a
の前方開口部は暖気吹き出し口34となり、下室32a
の前方開口部は冷気吹き出し口36となる。上記隔壁2
8の後方部分には多孔板等で形成される流通抵抗部38
が設けられ、上記導入口26から導入された空調空気は
流通抵抗部38を所定の流通抵抗をもって通過するよう
になっている。該流通抵抗部38は多孔の開口率が例え
ば50パーセント程度とされる。
【0036】上記下室32aはダンパー40によって開
閉される。このダンパー40は該下室32aの形状に沿
った半円形に形成され、その上端となる直線辺部分が流
通抵抗部38の前端部分で筒部22の中心軸に直角に差
し渡される回動軸52に回動自在に枢着される。該ダン
パー40は鉛直に垂下された状態が下室32aの閉止状
態となり、この閉止状態でダンパー40下端部はストッ
パー54に当接される。該ダンパー40の中央上端部に
は上室30aに進入するように取付竿56が突設され、
この取付竿56にカウンターウエイト58が取り付けら
れる。該取付竿56はダンパー40の閉止状態で前方
(図中左方)に傾斜し、上記カウンターウエイト58の
荷重がダンパー40の閉止補助力として働き、該ダンパ
ー40には自重とカウンターウエイト58の荷重とが閉
止力として作用する。
【0037】ここで、上記ダンパー40は、暖気と冷気
の風量の違いによって開閉されるようになっている。即
ち、上記導入口26に導入する暖気と冷気の風量を異な
らせ、それに伴って本実施形態では暖気の風速よりも冷
気の風速が大きく設定される。従って、上記ダンパー4
0の自重とカウンターウエイト58の荷重とによって決
定されるダンパー40の開動抵抗を、これら暖気と冷気
の風速に基づく動圧の中間程度に設定しておくことによ
り、暖気の風量ではダンパー40は閉じ状態に維持され
るとともに、冷気の風量ではダンパー40が開くように
なっている。また、上記流通抵抗部38を設けたことに
より、冷気の動圧を確実にダンパー40に作用させるこ
とができるようになっている。
【0038】従って、空調空気が暖気の場合は小さな動
圧によりダンパー40が図6中実線に示すように閉じら
れているため、図4に示すように流通抵抗部38を通っ
て暖気が暖気吹き出し口34に供給され、該暖気吹き出
し口34から吹き出される。一方、冷気の場合は大きな
動圧によりダンパー40が同図中破線に示すように開放
されるため、図5に示すように冷気が冷気吹き出し口3
6に供給されて該冷気吹き出し口36から吹き出され
る。
【0039】また、図8にも示すようにそれぞれの吹き
出し口34,36には、暖気および冷気の吹き出し方向
を案内するグリル42,44が設けられる。本実施形態
では暖気吹き出し口34のグリル42は図6に示すよう
に水平方向に対して大きく下方(例えば、45゜程度)
を向いており、吹き出した暖気を前席Fの座板12aと
床部分14との間(図1(a)参照)に案内する。ま
た、冷気吹き出し口36のグリル44は水平方向に対し
て大きく上方(例えば、45゜程度)を向いており、吹
き出した冷気を前席Fの背板12bの下端部に当てる
(図1(b)参照)ように案内する。
【0040】従って、暖気吹き出し口34から吹き出さ
れる暖気は比重が小さくて軽いため、図1(a)に示し
たように前席Fの座板12aと床部分14との間を通っ
た後に、該座板12aの前側から立ち昇り、ここに暖気
流れ圏Pを形成する。一方、冷気吹き出し口36から吹
き出される冷気は比重が大きくて重いため、図1(b)
に示したように前席Fの背板12bに突き当たった後、
その勢いで上方に案内されて後席Rの上方から自重によ
り下降し、ここに冷気流れ圏Qを形成する。
【0041】以上の構成により本実施形態の座席空調装
置10は、前席Fと後席Rとの間の床部分14の段差部
16に設けられた各吹き出し口34,36から暖気また
は冷気が吹き出されるようになっており、暖気の吹き出
しで形成される暖気流れ圏Pは、まず暖気が前席Fの座
板12aと床部分14との間を通るため、前席Fに着席
した観客S(図1(a)参照)の足下を暖房し、その後
に該座板12bの前側から立ち昇るため、観客Sを全体
的に包み込んで十分な暖房効果が得られる。一方、冷気
の吹き出しで形成される冷気流れ圏Qは、冷気が前席F
の背板12bに沿って上昇して後席Rの上方から下降す
るため、後席Rに着席した観客S(図1(b)参照)の
頭部から冷気を下降させることができ、十分な冷房効果
が得られる。
【0042】このように、暖房時および冷房時いずれに
あっても座席12,12…廻りのみを空調することがで
きるため、ドーム球場等の大空間施設に適用した場合に
も省エネルギー化を適切に達成することができる。
【0043】また、本実施形態の座席空調装置10は、
上述したように各吹き出し口34,36を床部分14に
設けたことにより、座席12自体に空調空気の供給通路
や吹き出し口を設ける必要がないため、座席空調装置1
0の構造を簡単にすることができる。
【0044】ところで、上記吹き出し経路18には上方
に暖気吹き出し口34が設けられるとともに、下方に冷
気吹き出し口36が設けられ、これら両吹き出し口3
4,36はそれぞれ吹き出し風量が異なる暖気と冷気と
の風量差によって開閉するダンパー40によって切り換
えられるようになっている。このため、吹き出し経路1
8に暖気または冷気を供給することにより、これら両者
の吹き出し風量の違いを利用して暖気吹き出し口34と
冷気吹き出し口36とを自動で切り換えることができる
ため、手動操作や他の動力を用いた複雑な操作構造を不
要とし、座席空調装置10の構造をより簡単にすること
ができる。従って、暖気または冷気を導入口26を介し
て吹き出し経路18の筒部22内に導入することによ
り、暖気は暖気吹き出し口34から、冷気は冷気吹き出
し口36から吹き出して、上記暖気流れ圏Pおよび上記
冷気流れ圏Qを容易に形成することができる。
【0045】また、本実施形態では暖気吹き出し口34
を上段に設け、冷気吹き出し口36を下段に設けたの
で、冷房時に流通抵抗部38を通して暖気吹き出し口3
4から冷気が漏れ出ても、下段の冷気吹き出し口36か
ら斜め上方に吹き出される冷気の上昇流に合流させて一
緒に上昇させることができる。このため、流通抵抗部3
8から漏れ出る冷気が下方に流出するのを無くして、吹
き出し冷気の損失を抑制することができる。
【0046】更に、ダンパー40は自重とカウンターウ
エイト58の荷重とによって風量差に従って開閉制御さ
れるため、該カウンターウエイト58の重量や位置を調
整することによりダンパー40の開閉作動を容易にコン
トロールすることができる。従って、暖気と冷気との風
量差の設定を異ならせた場合にも、その都度ダンパー4
0を交換することなくカウンターウエイト58のみの交
換や位置調整により簡単かつ確実に暖気と冷気の切り換
えを行うことができる。
【0047】図9は他の実施形態を示し、冷気より暖気
の風量を大きくした場合で、ダンパー40によって暖気
通路となる上室30aを開閉するようにしたものであ
る。即ち、該ダンパー40は回動軸52を筒部22の中
心軸部に配置した状態で上方に起立され、この起立状態
で上室30aを閉止するようになっている。この場合、
カウンターウエイト58を取り付ける取付竿56は後方
下方に傾斜され、ダンパー40に常時閉止方向の荷重を
作用させる。また、空調空気の導入口26は端板24の
上半部に設けられるとともに、流通抵抗部38は上記回
動軸52位置から下室32aを閉止するように垂下され
る。
【0048】従って、風量が小さい冷気を供給して冷房
する場合には、ダンパー40は図中実線に示すように上
室30aを閉止する状態が保持される一方、風量が大き
な暖気を供給して暖房する場合には、暖気の動圧により
図中破線に示すようにダンパー40が開動して上室30
aが開放される。
【0049】また、この実施形態では流通抵抗部38を
下室32a方向に垂設したが、これに限ることなく隔壁
28と同一の平面に沿って配置しても良い。この場合、
該流通抵抗部38にカウンターウエイト40および取付
竿56を通過させるためのスリットが形成される。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1に
示す座席空調装置にあっては、暖気および冷気の吹き出
し口が前席と後席との間の床部分に設けられることによ
り空調装置の構造を簡単化することができる。そして、
暖気吹き出し口から吹き出される暖気で形成される暖気
流れ圏は、まず暖気が前席の座板と床部分との間を通る
ため前席に着席した人の足下を暖め、その後に該座板の
前側から上昇して形成されるものであるため、この前席
に着席した人を全体的に包み込んで十分な暖房効果を得
ることができる。一方、冷気吹き出し口から吹き出され
る冷気で形成される冷気流れ圏は、冷気が前席の背板に
沿って上昇して、その後に後席の座板に向かって自重に
より下降して形成されるものであるため、後席に着席し
た人をその頭部から全体的に包み込んで十分な冷房効果
を得ることができる。
【0051】このように、暖気は前席に着席した人の足
下から全体を暖めるとともに、冷気は後席に着席した人
の頭部から全体を冷やすため、座席廻りのみを空調で
き、熱効率を大幅に向上しつつ省エネルギー化を達成で
きる。
【0052】また、本発明の請求項1に示す座席空調装
置にあっては、通常の空調運転状態で暖気の風量と冷気
の風量にある程度の差をつけてもよいことに着目して、
この風量の違いにより自動的にダンパーを暖気吹き出し
口と冷気吹き出し口とに切り換えるようにしたので、手
動や他の動力を用いることなく簡単な構造をもって暖気
吹き出し口と冷気吹き出し口との切り換えを行うことが
できる。
【0053】更に、本発明の請求項2に示す座席空調装
置にあっては、暖気および冷気の吹き出し口を設けた段
差部の前方は、前席の座板下方や前席の背板に臨むこと
になるので、暖気吹き出し口は、暖気をそのまま前席に
着席した人の足下に供給することができるとともに、冷
気吹き出し口は、冷気をそのまま前席の背板に向かって
供給することができる。すなわち、段差部の適宜位置に
これら暖気吹き出し口および冷気吹き出し口を設けるだ
けで、暖気や冷気をそのまま目的の方向に吹き出すこと
ができる。
【0054】更にまた、本発明の請求項3に示す座席空
調装置にあっては、下向きの暖気吹き出し口から吹き出
した暖気は前席の座板下方の空間に案内されて、前席の
暖気流れ圏を生成することができるとともに、他方、上
向きの冷気吹き出し口から吹き出した冷気は前席の背板
に向かうため、そのまま背板に沿って案内されて上昇し
て、その後に後席の座板へと下降され、後席の冷気流れ
圏を生成することができ、これら流れ圏を容易に形成す
ることができる。
【0055】また、本発明の請求項4に示す座席空調装
置にあっては、上記ダンパーにカウンターウエイトを設
け、このカウンターウエイトによって切り換え動作を調
整可能としたため、該カウンターウエイトの重量や位置
を調整することによりダンパーの開閉作動を容易にコン
トロールすることができる。このため、暖気と冷気との
風量差の設定を異ならせた場合にも、その都度ダンパー
を交換することなく簡単かつ確実に暖気と冷気の切り換
えを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態で暖気流れ圏(a)および
冷気流れ圏(b)を示す概略側面図である。
【図2】本発明の一実施形態を示す暖房状態における吹
き出し口近傍の拡大断面図である。
【図3】本発明の一実施形態を示す冷房状態における吹
き出し口近傍の拡大断面図である。
【図4】本発明の他の実施形態を示す暖房状態における
吹き出し口近傍の断面図である。
【図5】本発明の他の実施形態を示す冷房状態における
吹き出し口近傍の断面図である。
【図6】本発明の他の実施形態を示す吹き出し口近傍の
中央縦断面図である。
【図7】図6中のA−A線断面図である。
【図8】本発明の他の実施形態を示す吹き出し口近傍の
正面図である。
【図9】本発明の他の実施形態を示す吹き出し口近傍の
断面図である。
【図10】従来の座席空調装置の概略構成図である。
【図11】従来の座席空調装置の暖気の流れ状態を示す
概略側面図である。
【図12】従来の座席空調装置の冷気の流れ状態を示す
概略側面図である。
【図13】従来の座席空調装置の他の形態を示す概略構
成図である。
【符号の説明】
10,10a 座席空調装置 12 座席 12a 座板 12b 背板 14 床部分 16 段差部 16a 垂直壁 18 吹き出し経路 34 暖気吹き出し口 36 冷気吹き出し口 40 ダンパー 42,44 ルーバー F 前席 R 後席 P 暖気流れ圏 Q 冷気流れ圏 S 観客
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−247709(JP,A) 特開 昭57−174642(JP,A) 特開 平8−110082(JP,A) 特開 平9−101057(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 13/06 F24F 5/00 F24F 13/02 F24F 13/068

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前後方向に複数列で配置された各座席廻
    りを空調する座席空調装置において、 前席と後席との間の床部分に暖気および冷気の吹き出し
    口をそれぞれ設け、上記暖気吹き出し口および冷気吹き
    出し口両者に連通させた吹き出し経路に、吹き出し風量
    を異ならせた暖気と冷気との風量差によってこれら暖気
    吹き出し口と冷気吹き出し口とを切り換えるダンパーを
    設け、該暖気吹き出し口は上記前席の座板に臨ませて、
    吹き出される暖気が該前席の座板と上記床部分との間を
    流れて該座板の前側から上昇する暖気流れ圏を形成する
    一方、上記冷気吹き出し口は上記前席の背板に臨ませ
    て、吹き出される冷気が該背板に沿って上昇して上記後
    席の座板に向かって下降する冷気流れ圏を形成すること
    を特徴とする座席空調装置。
  2. 【請求項2】 上記前席と上記後席との間の上記床部分
    に該後席側が高くなるように段差部が形成され、該段差
    部に上記暖気吹き出し口および冷気吹き出し口が設けら
    れていることを特徴とする請求項1に記載の座席空調装
    置。
  3. 【請求項3】 上記段差部に上記冷気吹き出し口および
    暖気吹き出し口が上下に配設され、該暖気吹き出し口は
    上記前席の座板下方に向かって下向きに形成されるとと
    もに、上記冷気吹き出し口が上記前席の背板に向かって
    上向きに形成されていることを特徴とする請求項2に記
    載の座席空調装置。
  4. 【請求項4】 上記ダンパーにカウンターウエイトを設
    け、このカウンターウエイトによってダンパーの切り換
    え動作を調整可能とすることを特徴とする請求項1〜3
    いずれかの項に記載の座席空調装置。
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