JP2001116189A - ディスク式スチームトラップ - Google Patents

ディスク式スチームトラップ

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JP2001116189A
JP2001116189A JP29388699A JP29388699A JP2001116189A JP 2001116189 A JP2001116189 A JP 2001116189A JP 29388699 A JP29388699 A JP 29388699A JP 29388699 A JP29388699 A JP 29388699A JP 2001116189 A JP2001116189 A JP 2001116189A
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JP
Japan
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valve
outer ring
ring
seat
annular plate
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Pending
Application number
JP29388699A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Nishikawa
西川  佳弘
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TLV Co Ltd
Original Assignee
TLV Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 バイメタル環が弁ディスクに叩かれ難くする
と共に、外輪弁座が摩耗し難くする。 【解決手段】 内外輪弁座6,7と保護座16と、蓋部
材5とにより形成する変圧室4内に弁ディスク11を配
置し、外輪弁座7と保護座16との間の斜面部12に有
端のバイメタル環13を配置すると共に、弁ディスクと
バイメタル環の間に環状板14を配置する。弁ディスク
の外径を外輪弁座7の内径よりも大きく外径よりも小さ
くし、外周に6個の突起15を設ける。突起15の外端
は同心円上に位置し、その直径は保護座16の内径より
も大きく保護座16に離着座する。外輪弁座と弁ディス
クの間を高速に通過する蒸気は突起15の間の空き間か
ら変圧室4に廻り込むことができるので、環状板14と
弁ディスク11の間を通過する量が少なくなり、環状板
14が上方に吸寄せられ難く、バイメタル環13が環状
板14を介して弁ディスク11に叩かれ難くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、変圧室すなわち熱
力学的蒸気室の圧力変化に応じて弁ディスクが開閉する
ことにより、蒸気配管系に発生する復水を自動的に排出
するディスク式スチームトラップに関し、特にバイメタ
ルを用いてエアバインディングを解消できるようにした
ものに関する。
【0002】ディスク式スチームトラップは内外輪弁座
からなる弁座面に対して離着座する弁ディスクを、弁デ
ィスクの背後に形成した変圧室の圧力変化によって自力
的に制御して開閉弁させ復水を自動的に排出するもので
ある。このものにおいては、始動時に空気が流入してき
ても、蒸気の場合と同様に瞬時に閉弁してしまい、一旦
閉弁すると空気は蒸気と異なり凝縮作用を起こさないの
で、その後は開弁できない、いわゆるエアバインディン
グが起こる。そこで、従来からバイメタルを用いてこの
エアバインディングを解消することが行なわれている。
すなわち、バイメタルの温度変化による湾曲作用を利用
して、低温時に弁ディスクを強制的に持上げて開弁さ
せ、高温時に弁ディスクに干渉しない様にしたものであ
る。
【0003】
【従来の技術】この一例が特公昭50−8809号公報
に示されている。ここに開示されたものは、外輪弁座の
外周に形成した円錐状の斜面部に有端のバイメタル環を
配置すると共に、弁ディスクとバイメタル環の間に環状
板を配置し、斜面部と温度変化によるバイメタル環の拡
開縮閉作用との協働によってエアバインディングを解消
するものである。すなわち、バイメタル環は低温時に斜
面部に沿って上動し、環状板を介して弁ディスクを持上
げて内外輪弁座から離座開弁させるもので、高温時には
斜面部に沿って下動し、弁ディスクに干渉しなくなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のものでは、
斜面部に摺接するバイメタル環の下部が摩耗したり、バ
イメタル環が破損したりする問題がある。すなわち、デ
ィスク式スチームトラップは、蒸気が内外輪弁座と弁デ
ィスクの間を高速に通過することによって内外輪弁座と
弁ディスクの間の圧力が低下し、また蒸気が変圧室に廻
り込むことによって変圧室の圧力が上昇することによっ
て閉弁するのであるが、蒸気が変圧室に廻り込むときに
環状板と弁ディスクの間を高速に通過するために、環状
板が上方に吸寄せられ、環状板を介してバイメタル環が
弁ディスクに叩かれるためである。また、弁ディスクの
離着座時のガタツキによって外輪弁座が摩耗し易く、閉
弁時に変圧室内の圧力が流出して閉弁を維持できなくな
る問題がある。従って本発明の技術的課題は、バイメタ
ル環が弁ディスクに叩かれ難くすると共に、外輪弁座が
摩耗し難くすることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の技術的課題を解決
するために講じた本発明の技術的手段は、内外輪弁座と
蓋部材とにより形成する変圧室内に弁ディスクを配置
し、外輪弁座の外周に形成した円錐状の斜面部に有端の
バイメタル環を配置すると共に、弁ディスクとバイメタ
ル環の間に環状板を配置し、斜面部と温度変化によるバ
イメタル環の拡開縮閉作用との協働によって低温時に環
状板を介して弁ディスクを内外輪弁座から離座せしめて
エアバインディングを解消するディスク式スチームトラ
ップにおいて、バイメタル環と環状板の外側に内外輪弁
座と同一平面の保護座を形成し、弁ディスクの外径を外
輪弁座の内径よりも大きく外輪弁座の外径よりも小さく
形成し、弁ディスクの外周に突起を設けて突起の外端を
保護座に離着座させたことを特徴とするディスク式スチ
ームトラップにある。
【0006】
【発明の実施の形態】エアバインディングの解消は、バ
イメタル環が低温時に斜面部に沿って上動し、環状板を
介して弁ディスクを持上げて内外輪弁座から離座開弁さ
せることによって行なわれる。バイメタル環は高温時に
拡開して斜面部を下動し、このバイメタル環の下動に伴
って環状板も下動し、バイメタル環と環状板は弁ディス
クに干渉しなくなる。この高温時において、外輪弁座と
弁ディスクの間を高速に通過する蒸気は、弁ディスクの
突起の間の空き間から変圧室に廻り込むことができるの
で、環状板と弁ディスクの間を通過する量が少なくな
る。そのため、環状板が上方に吸寄せられ難くなり、バ
イメタル環が環状板を介して弁ディスクに叩かれ難くな
る。また、弁ディスクが離着座時にガタツキを生じても
その衝撃を保護座が受けるので、外輪弁座が摩耗し難く
なる。
【0007】
【実施例】上記の技術的手段の具体例を示す実施例を説
明する(図1と図2参照)。本体1に同一軸上に入口2
と出口3を形成し、この入口2及び出口3と連通する変
圧室4を蓋部材5と本体1とで形成する。入口2と出口
3の変圧室4側開口端に内輪弁座6と外輪弁座7と保護
座16を同心円状で同一平面に形成し、内輪弁座6と外
輪弁座7の間に環状溝8を形成し、外輪弁座7と保護座
16の間に収容溝17を形成する。入口2と変圧室4は
内輪弁座6に形成した入口通路9を介して連通し、変圧
室4と出口3は環状溝8の一部から形成した出口通路1
0を介して連通する。
【0008】内外輪弁座6,7と保護座16に離着座す
る円板状の弁ディスク11を変圧室4内に配置する。収
容溝17に円錐状の斜面部12を形成し、有端のバイメ
タル環13を配置すると共に、バイメタル環13と弁デ
ィスク11の間に環状板14を配置する。弁ディスク1
1は、その外径が外輪弁座7の内径よりも大きく外輪弁
座7の外径よりも小さく、外周に6個の突起15を有す
る。突起15の外端は、総て同心円上に位置し、その同
心円の直径は保護座16の内径よりも大きく、保護座1
6に離着座する。
【0009】上記実施例の作動を説明する。トラップ本
体が低温の場合、バイメタル環13は縮閉して斜面部1
2を上動し、環状板14を介して弁ディスク11の突起
15を持上げて、弁ディスク11を内外輪弁座6,7と
保護座16から離座開弁状態にし、低温の復水や空気を
出口通路10から出口3に排出する。高温復水が流入し
てくると、図1に示すようにバイメタル環13は拡開し
て斜面部12を下動し、このバイメタル環13の下動に
伴って環状板14も下動し、バイメタル環13と環状板
14は弁ディスク11の動作に干渉しなくなる。
【0010】この高温時において、入口通路9を介して
弁ディスク11に作用する入口2側の流体圧力により、
弁ディスク12は内外輪弁座6,7と保護座16から離
座開弁し、高温復水を出口通路10から出口3に排出す
る。高温復水が排出されて蒸気が内外輪弁座6,7と弁
ディスク11の間を高速に通過することによって内外輪
弁座6,7と弁ディスク11の間の圧力が低下し、また
蒸気が変圧室4に廻り込むことによって変圧室4の圧力
が上昇することによって、弁ディスク11が内外輪弁座
6,7と保護座16に着座閉弁して出口通路10を閉止
する。このとき、蒸気は弁ディスク11の突起15の間
の空き間から変圧室4に廻り込むことができるので、環
状板14と弁ディスク11の間を通過する量が少なくな
る。そのため、環状板14が上方に吸寄せられ難くな
り、バイメタル環13が環状板14を介して弁ディスク
11に叩かれ難くなる。また、弁ディスク11が離着座
時にガタツキを生じてもその衝撃を保護座16が受ける
ので、外輪弁座7が摩耗し難くなる。そして、変圧室4
内の蒸気が放熱等により凝縮しその蒸気圧力が低下して
くると、弁ディスク11は内外輪弁座6,7と保護座1
6から離座開弁する。このような開閉弁のサイクルを繰
り返す。
【0011】
【発明の効果】上記のように本発明は、バイメタル環と
環状板の外側に内外輪弁座と同一平面の保護座を形成
し、弁ディスクの外径を外輪弁座の内径よりも大きく外
輪弁座の外径よりも小さく形成し、弁ディスクの外周に
突起を設けて突起の外端を保護座に離着座させたもので
あるので、外輪弁座と弁ディスクの間を高速に通過する
蒸気が弁ディスクの突起の間の空き間から変圧室に廻り
込み、環状板と弁ディスクの間を通過する量が少なくな
る。そのため、環状板が上方に吸寄せられ難くなり、バ
イメタル環が環状板を介して弁ディスクに叩かれ難くな
る。そのため、バイメタル環の摩耗や破損を少なくする
ことができ、長期間に渡って良好なエアバインディング
解消機能を維持できるディスク式スチームトラップを提
供することができる。また、弁ディスクが離着座時にガ
タツキを生じてもその衝撃を保護座が受けるので、外輪
弁座が摩耗し難くなる。そのため、長期間に渡って良好
な開閉弁機能を維持できるディスク式スチームトラップ
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディスク式スチームトラップの実施例
の断面図。
【図2】図1の弁ディスクの平面図。
【符号の説明】
1 本体 2 入口 3 出口 4 変圧室 5 蓋部材 6 内輪弁座 7 外輪弁座 8 環状溝 9 入口通路 10 出口通路 11 弁ディスク 12 斜面部 13 バイメタル環 14 環状板 15 突起 16 保護座 17 収容溝

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内外輪弁座と蓋部材とにより形成する変
    圧室内に弁ディスクを配置し、外輪弁座の外周に形成し
    た円錐状の斜面部に有端のバイメタル環を配置すると共
    に、弁ディスクとバイメタル環の間に環状板を配置し、
    斜面部と温度変化によるバイメタル環の拡開縮閉作用と
    の協働によって低温時に環状板を介して弁ディスクを内
    外輪弁座から離座せしめてエアバインディングを解消す
    るディスク式スチームトラップにおいて、バイメタル環
    と環状板の外側に内外輪弁座と同一平面の保護座を形成
    し、弁ディスクの外径を外輪弁座の内径よりも大きく外
    輪弁座の外径よりも小さく形成し、弁ディスクの外周に
    突起を設けて突起の外端を保護座に離着座させたことを
    特徴とするディスク式スチームトラップ。
JP29388699A 1999-10-15 1999-10-15 ディスク式スチームトラップ Pending JP2001116189A (ja)

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