JP2001115964A - 圧縮機のオイルチャンバ - Google Patents

圧縮機のオイルチャンバ

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JP2001115964A
JP2001115964A JP29841199A JP29841199A JP2001115964A JP 2001115964 A JP2001115964 A JP 2001115964A JP 29841199 A JP29841199 A JP 29841199A JP 29841199 A JP29841199 A JP 29841199A JP 2001115964 A JP2001115964 A JP 2001115964A
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compressed air
compressor
oil chamber
separator
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Noboru Chiyouse
昇 蝶勢
Jiyunichiro Higaki
純一朗 檜垣
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Denyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流路抵抗を低減して圧縮機本体に無駄な負荷
がかからないようにされ、また圧縮空気がセパレータを
極力均一に通過されるようにすること、オイルの液面か
らのオイルミストを再び吸収してしまうことを極力防止
することにより、分離性能が向上された圧縮機のオイル
チャンバを提供する。 【解決手段】 圧縮機本体3よりのオイルを含んだ圧縮
空気を貯留し、オイルを分離する円筒形状の圧縮機のオ
イルチャンバ6であって、オイルを分離するセパレータ
53を上部且つ内方中心側に設け、圧縮空気の入口52
を上部側面に設け、入口52から流入したオイルを含ん
だ圧縮空気を、円筒形状の内周面59に沿って旋回させ
るように内周面59の接線方向60に流入させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧縮機のオイルチ
ャンバに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の圧縮機について、以下、エンジン
駆動型圧縮機を例に挙げて説明する。図5に、エンジン
駆動型の圧縮機101の配管系統を示している。この圧
縮機101は、エンジン102等の駆動源と、圧縮機本
体103と、エアクリーナ104と、吸気調整弁105
と、オイルチャンバ106と、サービスバルブ107
と、圧力調整部108と、吸気調整弁105の開閉調整
用およびエンジン102の回転数調整用のエアシリンダ
109と、オイル循環回路110等とを備えている。
【0003】ここで、エンジン102は、圧縮機本体1
03に連結されており、圧縮機本体103を駆動するよ
うにされている。圧縮機本体103の内部には、オイル
が注入されることにより、圧縮熱の冷却、摺動部の潤滑
及びエアーリーク防止等が行われている。このため、圧
縮機本体103から送出される圧縮空気にはオイルが含
まれてしまっている。エアクリーナ104は、圧縮機本
体103の吸気口111に吸気配管112を介して接続
されており、圧縮機本体103に吸入される空気を浄化
している。吸気調整弁105は、圧縮機本体103の吸
気口111を適宜量、開閉することにより、圧縮機本体
103の空気の吸い込み量を決定するために設けられて
いる。
【0004】オイルチャンバ106は、逆止弁113を
備える吐出配管114を介して圧縮機本体103の吐出
側に接続されており、圧縮機本体103からミスト状の
オイルを含む圧縮空気が送られてくるので、セパレータ
153によりオイルと空気を分離し、オイルは回収す
る。オイルチャンバ106の圧縮空気の吐出側は、保圧
弁115を備える吐出配管116と接続されており、こ
の吐出配管116の先端部に設けられているサービスバ
ルブ107を介して各種空圧機器(図示省略)にオイル
を含まない圧縮空気を供給している。安全弁122によ
り、オイルチャンバ106の内圧が所定の値以上に上昇
した場合、圧縮空気を噴気するようにされている。ま
た、前記圧縮空気の吐出側は、分岐して導圧配管12
5,126を介して圧力調整部108に接続されてい
る。
【0005】圧力調整部108は、圧力調整弁123と
アンローダバルブ124とを並列に備えている。そし
て、圧力調整弁123とアンローダバルブ124の出力
側の導圧配管127,128は、導圧配管129を介し
てエアシリンダに接続されている。エアシリンダ109
は、圧力調整部108から導圧配管129を介して送圧
されるリリーフ空気により作動するようにされている。
エアシリンダ109のピストンロッド131には、調整
レバー132の一端部が連結されている。この調整レバ
ー132は、前記吸気調整弁105を構成するバタフラ
イバルブ133を回転させるように設けられている。こ
の調整レバー132の他端部には、連結ロッド134を
介してエンジンガバナレバー135が連結されている。
この連結ロッド134により、調整レバー132とエン
ジンガバナレバー135とが連動するように構成されて
いる。
【0006】サービスバルブ107よりの圧縮空気の供
給が減少して、エアシリンダ109にリリーフ空気が流
れて空気圧が上昇すると、調整レバー132が閉方向に
回転して、吸気調整弁105が吸気口111を閉塞方向
に動作し、このときエンジンガバナレバー135が低速
側に移動する。一方、サービスバルブ107よりの圧縮
空気の供給が増加して、エアシリンダ109に作用する
リリーフ空気圧が低下すると、そのリリーフ空気圧がエ
アシリンダ109のバネ圧に負けて、調整レバー132
が開く方向に回転して、吸気調整弁105が吸気口11
1を開く方向に動作し、このときエンジンガバナレバー
135が高速方向に回転する。このように、サービスバ
ルブ107よりの圧縮空気の使用量に対して、吐出圧力
を一定にして、圧縮機本体103の吸い込み量とエンジ
ン102の回転速度を自動調整する構成になっている。
【0007】前記オイルチャンバ106は、前記のよう
に圧縮空気からオイルを分離する機能を有している。圧
縮空気が供給される空圧機器は、その使用目的によって
はオイルが有害なものもある。そこで、オイルの回収と
圧縮空気の清浄のためにオイルと空気を分離している。
すなわち、オイルチャンバ106は、その内部で圧縮空
気を旋回させる間にオイルを分離したり、内蔵するセパ
レータ153により圧縮空気からフィルタ作用によりオ
イルを分離する。オイルチャンバ106では、分離され
たオイルの一部がオイルチャンバ106の底部に溜ま
り、またオイルの残りがセパレータ153の底部に溜ま
るものとなる。オイルチャンバ106は、オイル循環回
路110を介して圧縮機本体103に接続されており、
オイルチャンバ106の底部に溜まったオイルを圧縮機
本体103に戻すようにされている。オイル循環回路1
10には、オイルクーラ142が設けられている。この
オイルクーラ142は、エンジン148に設けられたエ
ンジンファン148の回転により冷却されるものであ
る。また、オイル循環回路110の分岐部に設けられた
オイルバイパス弁143により、オイルの温度の高低に
応じて油配管を切り換えるようになっている。また、オ
イルチャンバ106のセパレータ153と圧縮機本体1
03とは、フィルタ149とオリフィス150とを備え
る送油配管151を介して接続されており、セパレータ
153の底部に溜まったオイルを圧縮機本体103に戻
すようにされている。なお、当該送油配管151は、オ
イルチャンバ106から戻された圧縮空気とオイルの両
方を流通させている。
【0008】前記オイルチャンバ106の詳細な構造を
図6の全体断面図を参照して次に述べる。円筒形状に形
成されており、金属等からなる圧力容器であり、入口1
52と、セパレータ153と、分離板167と、出口1
54と、オイル取出管155と、送油配管151とを備
えている。
【0009】ここで、入口152は、オイルチャンバ1
06の上部側面に開口されている。入口152は、前記
のように、図5に示す圧縮機本体103の吐出側と吐出
配管114を介して接続されるものとされている。セパ
レータ153は、オイルチャンバ106の上部且つ内方
中心側に取り付けられて設けられている。セパレータ1
53は、円筒形状で、外側面部にフィルタを設け、底部
は分離したオイルを受ける構造とし、入口152から流
入されたオイルを含んだ圧縮空気から前記外側面におけ
るフィルタ作用によりオイルを分離するためのものであ
る。分離板167は、円筒形状に形成されており、オイ
ルチャンバ106の内周面とセパレータ153の外周面
との間に間隙をおいて設けられている。分離板167
は、入口152から流入されたオイルを含んだ圧縮空気
を衝突させることにより、オイルの一部を分離するため
に設けられている。出口154は、セパレータ153の
下流側(オイルチャンバ106の上端等)に開口されて
いる。出口154は、前記のように図5に示す吐出配管
116を介してサービスバルブ107に接続される。
【0010】このように構成されたオイルチャンバ10
6にあっては、入口152から流入されたオイルを含ん
だ圧縮空気が分離板167に衝突されることにより、オ
イルの一部が分離され、その後、オイルを含んだ圧縮空
気が分離板167とオイルチャンバ106の内周面15
9との間の間隙を降下し、オイルチャンバ106の底部
に溜まったオイルの液面168のところで上昇し、分離
板167の中に入り、セパレータ153の外側面から圧
縮空気がセパレータ153を通過することにより、オイ
ルが分離される。分離されたオイルは、オイルチャンバ
106の底部に溜まったり、セパレータ153の底部に
溜まり、送油配管151により圧縮機本体103に回収
される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記圧
縮機101のオイルチャンバ106によると、次の〜
のような問題がある。 内周面159とセパレータ153との隙間を2分して
分離板167を設けてあるので更に狭い間隙が圧縮空気
の流路となり、流路抵抗を大きくしている。また、圧縮
空気が円筒状のセパレータ153の側面に垂直に入って
流れるので、圧縮空気が左右に別れて、セパレータ15
3を半周すると衝突して乱れ、流路抵抗を大きくしてい
る。このように流路抵抗が大きい結果、圧縮機本体10
3に無駄な負荷がかかる。 圧縮空気がセパレータ153の下方と上方の側面を不
均一に通過するので、オイルの分離性能の効率が悪い。 圧縮空気が、オイルチャンバ163の底部に溜まった
オイルの液面168のところで、分離したオイルミスト
を再度吸収してしまうものもあり、オイルの分離性能が
悪い。
【0012】本発明の目的は、上述した〜の問題点
を全て解消することにある。すなわち、本発明の目的
は、流路抵抗を低減することにより圧縮機本体に無駄な
負荷がかからないようにされ、また圧縮空気がセパレー
タを極力均一に通過されるようにすること、オイルの液
面からオイルを吸収した圧縮空気がセパレータに入るこ
とを極力防止するようにすること等により、オイルの分
離性能が向上された圧縮機のオイルチャンバを提供する
ことにある。
【0013】
【課題を解決しようとする手段】この目的を達成するた
め、本発明の圧縮機のオイルチャンバは、オイルを分離
するセパレータを上部且つ内方中心側に設け、前記圧縮
空気の入口を上部側面に設け、前記入口から流入したオ
イルを含んだ前記圧縮空気を、前記円筒形状の内周面に
沿って旋回させるように前記内周面の接線方向に流入さ
せるように構成されている。
【0014】この圧縮機のオイルチャンバにあっては、
圧縮機本体から送出されるオイルを含んだ圧縮空気は、
オイルチャンバの円筒形状の内周面に沿って旋回しなが
ら、セパレータの外側面に流れていく。圧縮空気に含ま
れたオイルは、遠心力により内周面に付着した後、内周
面に沿って流下し、それと同時に、圧縮空気がセパレー
タの外周面全体から、邪魔なものがないので均等にセパ
レータに入って通過し、分離される。このようにオイル
は、旋回時の遠心力による分離作用、セパレータのフィ
ルタ作用による分離作用により、圧縮空気から分離され
る。
【0015】また、本発明の圧縮機のオイルチャンバ
は、入口の内方にガイド部材を設けて、前記圧縮空気の
流れを前記内周面の接線方向に変える。
【0016】この圧縮機のオイルチャンバにあっては、
前記旋回時の遠心力による分離作用、セパレータのフィ
ルタ作用による分離作用に加えて、ガイド部材への衝突
によるオイルの分離作用がなされる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図1乃至図4を参照して説明する。まず、図1乃至図3
を参照して、本発明の圧縮機1のオイルチャンバ6の一
実施形態を説明する。図3に、本実施形態のオイルチャ
ンバ6を備えた圧縮機1の配管系統図の一例を示してい
る。この圧縮機1は、エンジン2等の駆動源と、圧縮機
本体3と、エアクリーナ4と、吸気調整弁5と、オイル
チャンバ6と、サービスバルブ7と、圧力調整部8と、
吸気調整弁5の吸い込み量調整用およびエンジン2の回
転数調整用のエアシリンダ9と、オイル循環回路10等
とを備えている。
【0018】ここで、エンジン2は、圧縮機本体3に連
結されており、圧縮機本体3を駆動するようにされてい
る。駆動源としては、エンジン2の他に電動機を用いて
もよい。圧縮機本体3としては、スクリュコンプレッサ
等が用いられる。圧縮機本体3の内部には、オイルが注
入されることにより、圧縮熱の冷却、摺動部の潤滑及び
エアーリーク防止等が行われている。このため、圧縮機
本体3から送出される圧縮空気にはオイルが含まれてし
まっている。エアクリーナ4は、圧縮機本体3の吸気口
11に吸気配管12を介して接続されており、圧縮機本
体3に吸入される空気を浄化している。吸気調整弁5
は、圧縮機本体3の吸気口11を適宜量、開閉すること
により、圧縮機本体3の空気の吸い込み量を決定するた
めに設けられている。
【0019】オイルチャンバ6は、逆止弁13を備える
吐出配管14を介して圧縮機本体3の吐出側に接続され
ており、圧縮機本体3からミスト状のオイルを含む圧縮
空気を送られてくるので、セパレータ53によりオイル
と空気を分離し、オイルは回収する。オイルチャンバ6
の圧縮空気の吐出側は、保圧弁15を備える吐出配管1
6と接続されており、この吐出配管16の先端部に設け
られているサービスバルブ17を介して各種空圧機器
(図示省略)にオイルを含まない圧縮空気を供給してい
る。オイルチャンバ6の圧縮空気の吐出側と圧縮機本体
3の吐出側とは、自動放出弁18を備えた導圧配管19
を介して接続されている。自動放出弁18は、エンジン
2の停止時に圧縮機本体3の圧力が下がり、オイルチャ
ンバ6と圧縮機本体3との間に圧力差が発生した場合、
開放されるようになっている。自動放出弁18の先端部
には、オリフィス20を介してサイレンサ21が設けら
れている。安全弁22により、オイルチャンバ6の内圧
が所定の値以上に上昇した場合、圧縮空気を噴気するよ
うにされている。圧縮空気の吐出側は、分岐して導圧配
管25,26を介して圧力調整部8に接続されている。
【0020】圧力調整部8は、圧力調整弁23とアンロ
ーダバルブ24とを並列に備えている。そして、圧力調
整弁23とアンローダバルブ24の出力側の導圧配管2
7,28は、導圧配管29を介してエアシリンダ9に接
続されている。導圧配管29には、安全弁30が付設さ
れている。前記圧力調整弁23は、導圧配管25の圧力
が設定圧力値に達した場合、内蔵のリリーフバルブを開
放し、リリーフ空気を導圧配管27内に流すように設け
られている。アンローダバルブ24は、電磁弁等からな
り、圧縮機1の始動時に圧縮機本体3の回転が即座に高
速または高負荷(高圧)にならないようにするために設
けられている。このアンローダバルブ24は、エンジン
2の停止時に閉塞した状態であるが、始動スイッチ(図
示省略)を予熱にすると、通電して開放され、次にエン
ジン2を作動させて無負荷運転した後、負荷運転する前
にアンローダボタン(図示省略)を押して閉鎖した状態
に戻されるようにされている。
【0021】エアシリンダ9は、圧力調整部8から導圧
配管29を介して送圧されるリリーフ空気により作動す
るようにされている。エアシリンダ9のピストンロッド
31には、調整レバー32の一端部が連結されている。
この調整レバー32は、前記吸気調整弁5を構成するバ
タフライバルブ33を回転させるように設けられてい
る。この調整レバーの32他端部には、連結ロッド34
を介してエンジンガバナレバー35が連結されている。
連結ロッド34により、調整レバー32とエンジンガバ
ナレバー35とが連動するように構成されている。サー
ビスバルブ7よりの圧縮空気の供給が減少して、エアシ
リンダ9にリリーフ空気が流れて空気圧が上昇すると、
調整レバー32が閉方向に回転して、吸気調整弁5が吸
気口11を閉塞する方向に動作し、このときエンジンガ
バナレバー35が低速側に移動する。一方、サービスバ
ルブ7よりの圧縮空気の供給が増加して、エアシリンダ
9に作用するリリーフ空気圧が低下すると、そのリリー
フ空気圧がエアシリンダ9のバネ圧に負けて、調整レバ
ー32が開く方向に回転して、吸気調整弁5が吸気口1
1を開く方向に動作し、このときエンジンガバナレバー
35が高速方向に回転する。このようにサービスバルブ
7よりの圧縮空気の使用量に対して、吐出圧力を一定に
して、圧縮機本体3の吸い込み空気量とエンジン2の回
転速度を自動調整する構成になっている。
【0022】圧力調整弁23の下流側の導圧配管27
は、その中途で分岐されたオリフィス36を備えるバイ
パス配管37により吸気配管12に接続されて構成され
ている。この構成にあっては、リリーフ空気を吸気配管
12に流出させることにより、消音を図ると共に、圧縮
空気を圧縮機1の外部に排出させないで、再度、圧縮機
本体3が吸気する。
【0023】前記オイルチャンバ6は、圧縮空気からオ
イルを分離する機能を有している。すなわち、オイルチ
ャンバ6は、その内部で圧縮空気を旋回させる間にオイ
ルを分離し、またセパレータ53により圧縮空気からフ
ィルタ作用によりオイルを分離する。オイルチャンバ6
では、分離されたオイルの一部がオイルチャンバ6の底
部に溜まり、またオイルの残りがセパレータ53の底部
に溜まる。
【0024】オイルチャンバ6は、オイル循環回路10
を介して圧縮機本体3に接続されており、オイルチャン
バ6の底部に溜まったオイルを圧縮機本体3に戻すよう
にされている。このオイル循環回路10は、送油配管3
8〜41を備えている。オイル循環回路10は、オイル
チャンバ6側から圧縮機本体3の方向にかけて順次、オ
イルクーラ42、オイルバイパス弁43、オイルフィル
タ44を介して圧縮機本体3に接続されている。オイル
チャンバ6とオイルフィルタ44とは、その前後の油圧
差が大きい時に作動するリリーフ弁45を備える送油配
管46を介して接続されている。前記送油配管38は、
その中途部で分岐した他の送油配管47により、オイル
バイパス弁43と接続されている。オイルクーラ42
は、エンジン2に設けられたエンジンファン48が回転
することにより冷却される。
【0025】このオイルバイパス弁43は、送油配管3
9と送油配管47とを切り換えることにより、オイルの
温度を調節するために設けられている。すなわち、この
オイルバイパス弁43は、オイルが低温であるときに送
油配管47と送油配管40とを接続し、その一方、オイ
ルが高温であるときには送油配管40とオイルクーラ4
2を備えた送油配管39とを接続するように切り換え自
在にされている。また、オイルチャンバ6のセパレータ
53と圧縮機本体3とは、フィルタ49とオリフィス5
0とを備える送油配管51を介して接続されており、セ
パレータ53の底部に溜まったオイルを圧縮機本体3に
戻すようにされている。圧縮機本体3に戻されたオイル
は、圧縮機本体3の吸入側の負圧と吐出側の空気圧との
圧力差を利用するか、またはギアポンプ等を使用して圧
縮機本体3内を循環されるものとなる。
【0026】前記オイルチャンバ6の詳細な構造を図1
乃至図3を参照して、次に詳しく説明する。図1(a)
は、オイルチャンバ6の全体縦断面図、図1(b)は横
断面図である。図2(a)は、ガイド部材56の正面か
らみた斜視図、図2(b)は背面からみた斜視図であ
る。オイルチャンバ6は、円筒形状に形成されており、
金属等からなる圧力容器であり、入口52と、セパレー
タ53と、出口54と、オイル取出管55と、送油配管
51とを備えている。
【0027】ここで、入口52は、オイルチャンバ6の
上部側面に開口されている。入口52は、前記のよう
に、図3に示す圧縮機本体3の吐出側と吐出配管14を
介して接続されるものとされている。セパレータ53
は、オイルチャンバ6の上部且つ内方中心側に取り付け
られて設けられている。セパレータ53は、入口52か
ら流入されたオイルを含んだ圧縮空気からフィルタ作用
によりオイルを分離するためのものである。出口54
は、セパレータ53の下流側(オイルチャンバ6の上端
等)に開口されている。出口54は、図3に示す吐出配
管29を介してサービスバルブ7に接続されている。
【0028】入口52の内方には、主に図1(a)
(b)、図2(a)(b)に示すように、ガイド部材5
6が設けられている。このガイド部材56は、傾斜板5
7と、この傾斜板57の上下に設けられた一対の端板5
8とを備えている。傾斜板57は、入口52から流入し
たオイルを含んだ圧縮空気の流れを、オイルチャンバ6
の内周面59の接線方向60(図1(b)参照)に変え
る角度に傾斜して設けられている。また、一対の端板5
8は、先端にいくにしたがって流通断面積が広がるよう
に形成されている。オイル取出管55は、図3に示すオ
イル循環回路10の送油配管38に接続されるようにさ
れている。
【0029】前記のように構成された圧縮機1のオイル
チャンバ6にあっては、次のようにオイルを含んだ圧縮
空気からオイルを分離する。圧縮機本体3から吐出配管
14を通って圧送されてきたオイルを含んだ圧縮空気
は、オイルチャンバ6の入口52からオイルチャンバ6
の内部に図1(a)(b)に示す矢印61に示すように
オイルチャンバ6の半径方向に流入し、ガイド部材56
に衝突することにより、その流れが矢印62に示すよう
にオイルチャンバ6の内周面59の接線方向60(図1
(b)参照)に変えられる。続いて、このオイルを含ん
だ圧縮空気は、図1(a)(b)に示すようにオイルチ
ャンバ6の内周面59に沿って旋回しながら、セパレー
タ53の外側面に流れていく。
【0030】前記のように入口52から流入した圧縮空
気がガイド部材56に衝突する時に、オイルの一部が分
離されてガイド部材56に付着した後、ガイド部材56
から滴下する。また、オイルを含んだ圧縮空気がオイル
チャンバ6の内周面59に沿って旋回していく時、オイ
ルは、慣性力により内周面59側に寄せられ、内周面5
9に付着した後、内周面59に沿って流下し、オイルチ
ャンバ6の底部に溜まり、それと同時に、圧縮空気がセ
パレータ53の外周面全体から、邪魔するものがないの
で均等にセパレータ53に入って通過し、オイルが分離
され、セパレータ53の底部に溜まる。このようにオイ
ルは、ガイド部材56への衝突による分離作用、旋回時
の遠心力による分離作用、セパレータ53のフィルタ作
用による分離作用により、圧縮空気から分離される。
【0031】なお、本発明は、前記実施形態に限定され
ず、次のように種々の変形例が実施可能である。前記実
施形態では、ガイド部材56により圧縮空気の流れを内
周面59の接線方向60に変えているが、このようなガ
イド部材56を設けずに、図4に示すような構造のオイ
ルチャンバ63とすることができる。この構造は、オイ
ルを含んだ圧縮空気の流入方向(矢印64で示してい
る)が、流入当初から内周面65の接線方向66となる
ように、圧縮機本体3(図3参照)からの吐出配管14
(図3、図4参照)がオイルチャンバ63に接続されて
いる。
【0032】
【発明の効果】(1)請求項1の圧縮機のオイルチャン
バによると、次のような顕著な効果を奏する。 セパレータとオイルチャンバの内周面との間の広い間
隙をオイルを含んだ圧縮空気が方向性をもって旋回しな
がら流れ、流路抵抗を低減できるので、圧縮機本体に無
駄な負荷がかかることを極力低減できる。 圧縮空気がセパレータを極力均一に通過するので、オ
イルの分離性能を向上させることができる。 圧縮空気がオイル液面からのオイルミストを再び吸収
してしまうことが極力低減されるので、オイルの分離性
を向上させることができる。
【0033】(2)請求項2の圧縮機のオイルチャンバ
にあっては、オイルを含んだ圧縮空気が、ガイド部材に
衝突する時にもオイルが分離されるので、一層オイルの
分離性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の圧縮機のオイルチャンバの一実施形
態を示す図であり、(a)図は全体縦断面図、(b)図
は(a)図のA−A線矢視方向の横断面図である。
【図2】 図1のガイド部材周辺を示す図であり、
(a)図は正面からみた斜視図、(b)図は背面からみ
た斜視図である。
【図3】 図1の圧縮機のオイルチャンバを組み込んだ
圧縮機の配管系統図の一例である。
【図4】 本発明の圧縮機のオイルチャンバの一変形例
を示す横断面図である。
【図5】 従来の圧縮機のオイルチャンバを組み込んだ
圧縮機の配管系統図である。
【図6】 図5中の圧縮機のオイルチャンバの全体縦断
面図である。
【符号の説明】
3 圧縮機本体 6,63 オイルチャンバ 52 入口 53 セパレータ 56 ガイド部材 59,65 内周面 60,66 接線方向
【手続補正書】
【提出日】平成11年10月26日(1999.10.
26)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】ここで、入口52は、オイルチャンバ6の
上部側面に開口されている。入口52は、前記のよう
に、図3に示す圧縮機本体3の吐出側と吐出配管14を
介して接続されるものとされている。セパレータ53
は、オイルチャンバ6の上部且つ内方中心側に取り付け
られて設けられている。セパレータ53は、入口52か
ら流入されたオイルを含んだ圧縮空気からフィルタ作用
によりオイルを分離するためのものである。出口54
は、セパレータ53の下流側(オイルチャンバ6の上端
等)に開口されている。出口54は、図3に示す吐出配
16を介してサービスバルブ7に接続されている。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機本体から送出されるオイルを含ん
    だ圧縮空気を貯留し、オイルを分離する円筒形状の圧縮
    機のオイルチャンバであって、 オイルを分離するセパレータを上部且つ内方中心側に設
    け、 前記圧縮空気の入口を上部側面に設け、 前記入口から流入したオイルを含んだ前記圧縮空気を、
    前記円筒形状の内周面に沿って旋回させるように前記内
    周面の接線方向に流入させることを特徴とする圧縮機の
    オイルチャンバ。
  2. 【請求項2】 前記入口の内方にガイド部材を設けて、
    前記圧縮空気の流れを前記内周面の接線方向に変えるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の圧縮機のオイルチャン
    バ。
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