JP2001115913A - 車両用吸気パイプの振動防止構造 - Google Patents

車両用吸気パイプの振動防止構造

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JP2001115913A
JP2001115913A JP29473199A JP29473199A JP2001115913A JP 2001115913 A JP2001115913 A JP 2001115913A JP 29473199 A JP29473199 A JP 29473199A JP 29473199 A JP29473199 A JP 29473199A JP 2001115913 A JP2001115913 A JP 2001115913A
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intake pipe
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pipe
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Hidemi Kato
秀実 加藤
Kiyobumi Yamaguchi
清文 山口
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Kojima Industries Corp
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Kojima Press Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸気パイプ側におもりを配設できない場合で
も振動防止を果たすことができる車両用吸気パイプの振
動防止構造の提供。 【解決手段】 車両の吸気パイプ10と、吸気パイプ1
0に共鳴管30を介して連通され吸気パイプ10に接合
される容積部20と、容積部20の共鳴管30まわりに
形成された溝23と、容積部20の溝23に配置される
おもり40と、からなる車両用吸気パイプの振動防止構
造。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンとエアク
リーナとを連結する吸気パイプの振動防止構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】エンジンとエアクリーナとを連結する吸
気パイプには、エンジンの振動が吸気パイプを介してエ
アクリーナに伝達されることを防止するために、おもり
が取付けられる。おもりは、従来、たとえば図8〜図1
0に示すように、吸気パイプ1側に取付けられる。 図8は、プレス巻き曲げにて加工したリング状のお
もり(鉄板等)2が軟質材の吸気パイプ1の外周の溝に
嵌め込まれる場合を示している。この場合、おもり2は
軟質材の吸気パイプ1を変形させて溝に嵌め込まれる。 図9は、硬質材の吸気パイプ1を成形する時に図示
略の金型内におもり2をセットしておき、吸気パイプ1
を成形すると同時におもり2が吸気パイプ1に接着され
る(インサート成形される)場合を示している。この場
合、おもり2と吸気パイプ1との接着強度を得るため
に、おもり2にアンダーカットが形成されている。 図10は、吸気パイプ1におもり取付け用のステー
1aを設け、おもり2がボルト1bによりステー1aに
取付けられる場合を示している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記〜の
従来の車両用吸気パイプの振動防止構造にはつぎの問題
がある。上記〜では、全て、おもり2を吸気パイプ
1に取付ける構造を示しているが、吸気パイプ1側にお
もり2を配置できない場合(吸気パイプ1側におもりを
取付けることが困難な場合)、おもり2を取付けること
が不可能となる。また、取り付けたおもり2が直に見え
るため、見栄えが悪い。本発明の目的は、吸気パイプ側
におもりを配設できない場合でも振動防止を果たすこと
ができる車両用吸気パイプの振動防止構造を提供するこ
とにある。本発明のもう一つの目的は、上記の目的に加
えて、取り付けたおもりが外側から見えず、外観上の見
栄えが良い車両用吸気パイプの振動防止構造を提供する
ことにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明はつぎの通りである。 (1) 車両の吸気パイプと、前記吸気パイプに共鳴管
を介して連通され前記吸気パイプに接合される容積部
と、前記容積部の共鳴管まわりに形成された溝と、前記
容積部の溝に配置されるおもりと、からなる車両用吸気
パイプの振動防止構造。 (2) 前記容積部は前記共鳴管まわりに溶着リブを有
しており、前記溝は前記溶着リブと前記共鳴管の間に形
成されており、前記容積部は前記溶着リブ部位で前記吸
気パイプに溶着により接合されている(1)記載の車両
用吸気パイプの振動防止構造。 (3) 前記おもりは前記溶着リブの接合時に発生する
バリにより前記溝内に固定される(2)記載の車両用吸
気パイプの振動防止構造。 (4) 上端にアンダーカットをもつ吸気パイプ保持用
壁と前記溝とが形成された容積部上蓋に、前記おもりを
挿入して、前記吸気パイプをブロー成形し該吸気パイプ
を前記吸気パイプ保持用壁に接合せしめるとともに前記
おもりを押さえた(1)記載の車両用吸気パイプの振動
防止構造。 (5) 前記吸気パイプにおもり押さえ部を突出させて
形成しておき、前記容積部が前記吸気パイプに接着によ
り接合された時に前記おもり押さえ部が前記おもりを押
さえる構造とした(1)記載の車両用吸気パイプの振動
防止構造。 (6) 前記吸気パイプ側にも、前記容積部側の溝と対
応させて溝を形成しておき、前記容積部の溝と前記吸気
パイプ側の溝の少なくとも一方に前記おもりを配置し、
前記容積部の溝と前記吸気パイプの溝を合わせた状態で
前記容積部と前記吸気パイプとを溶着にて接合した
(1)記載の車両用吸気パイプの振動防止構造。 (7) 車両の吸気パイプと、前記吸気パイプの外側に
設けられる容積部と、前記吸気パイプおよび前記容積部
とは別体に作製されて、前記吸気パイプと前記容積部に
接合されて前記吸気パイプと前記容積部とを連通し、樹
脂より重い材料で構成された共鳴管と、からなる車両用
吸気パイプの振動防止構造。
【0005】上記(1)の車両用吸気パイプの振動防止
構造では、容積部に形成された溝におもりが配置される
ため、吸気パイプ側におもりを配置できない場合でも、
おもりを容易に配置することができる。また、おもりは
共鳴管まわりに形成された溝に配置されるため、吸気パ
イプと容積部との溶着部におもりによって偏った荷重が
かからず、溶着部全体に均等におもりの荷重をかけるこ
とができる。上記(2)の車両用吸気パイプの振動防止
構造では、溝が溶着リブと共鳴管との間に形成されてい
るため、溶着リブ部位で容積部を吸気パイプに取付けた
後ではおもりは外から見えず、おもりを取り付けたこと
により見栄えが悪くなることはない。上記(3)の車両
用吸気パイプの振動防止構造では、配置されたおもりは
溶着リブの接合時に発生するバリにより溝内に固定され
るため、おもりの溝内での移動(がたつき)を防止でき
る。上記(4)の車両用吸気パイプの振動防止構造で
は、吸気パイプをブロー成形し、吸気パイプを吸気パイ
プ保持用壁に接合せしめるとともに吸気パイプでおもり
を押さえたため、おもりの溝内でも移動(がたつき)を
防止できる。上記(5)の車両用吸気パイプの振動防止
構造では、吸気パイプに形成されたおもり押さえ部がお
もりを押さえる構造とされているため、おもりの溝内で
の移動(がたつき)を防止できる。上記(6)の車両用
吸気パイプの振動防止構造では、吸気パイプ側にも溝が
形成されているため、おもりを容積部側だけではなく、
吸気パイプ側にも配置することができる。上記(7)の
車両用吸気パイプの振動防止構造では、共鳴管が樹脂よ
り重い材料で構成されているため、共鳴管はおもりとし
てもはたらきを有する。そのため、吸気パイプ、容積
部、共鳴管と別体のおもりを設けることなく、共鳴管を
おもりとしてはたらかせることができる。また、おもり
を吸気パイプ、容積部、共鳴管と別に取付ける場合に比
べて、見栄えがよい。さらに、共鳴管は吸気パイプと容
積部に取付けられるため、共鳴管(おもり)はがたつく
ことはない。
【0006】
【発明の実施の形態】図1、図2は本発明の第1実施例
の車両用吸気パイプの振動防止構造を示しており、図
3、図4は本発明の第2実施例の車両用吸気パイプの振
動防止構造を示しており、図5は本発明の第3実施例の
車両用吸気パイプの振動防止構造を示しており、図6は
本発明の第4実施例の車両用吸気パイプの振動防止構造
を示しており、図7は本発明の第5実施例の車両用吸気
パイプの振動防止構造を示している。本発明の第1〜第
5実施例に共通する部分には全実施例にわたって同じ符
号を付してある。
【0007】まず、本発明の第1〜第4実施例にわたっ
て共通する部分を、たとえば図1〜図3を参照して、説
明する。本発明実施例の車両用吸気パイプの振動防止構
造は、図1に示すように、エンジンとエアクリーナとの
間に配設される吸気パイプ10と、吸気パイプ10に共
鳴管30を介して連通され、吸気パイプ10に接合され
る容積部20と、エンジンからの振動をおさえるおもり
40と、からなる。
【0008】吸気パイプ10は、図2に示すように、た
とえば樹脂製であり、たとえば図示略の金型を用いた樹
脂のブロー成形で成形される。吸気パイプ10には、共
鳴管30を介して容積部20と連通する開口部11が形
成されている。容積部20は、図1に示すように、たと
えば樹脂製であり、容積部上蓋21と容積部下蓋22と
からなる。容積部20は、たとえば図示略の金型を用い
た樹脂の射出成形(インジェクション成形)で成形され
る。容積部20は、図1、図3に示すように、容積部2
0の内部と吸気パイプ10の内部とを連通する、所定の
長さを有する共鳴管30を有している。容積部20に
は、共鳴管30まわりに周方向に連続する、溝23が形
成されている。容積部20には、溝23まわりにあるい
は溝23外側に吸気パイプ10との接合用の、溶着リブ
24または吸気パイプ保持用壁25が形成されている。
溶着リブ24または吸気パイプ保持用壁25の一部また
は全体は、溝23の近傍に位置している(図示例では、
一部のみが溝23の近傍に位置する場合を示してい
る)。溶着リブ24または吸気パイプ保持用壁25が吸
気パイプ10と溶着または接着により接合されることに
より、容積部20は吸気パイプ10に接合される。おも
り40は、容積部20の溝23に配置される。おもり4
0の形状は、溝23形状とほぼ同じとされている。おも
り40の材料は樹脂より比重が大の材料であれば如何な
る材料であってもよく、たとえば鉄からなる。
【0009】つぎに、作用を説明する。おもり40は、
容積部20の溝23に収納されるため、吸気パイプ10
側におもり40取付け用のスペースがない場合でも、容
積部20側におもり40を取付けることが可能となる。
また、溝23のまわりに溶着リブ24または吸気パイプ
保持用壁25が形成されているため、容積部20が吸気
パイプ10に接合された後では、おもり40は見えず、
外観上見栄えを悪くすることなく、おもり40を取付け
ることができる。また、おもり40は共鳴管30まわり
に形成される溝23に配置されるため、おもり40を容
積部20に配置した場合でも、吸気パイプ10と容積部
20の接合部におもりが偏荷重をかけることがない。
【0010】また、溶着リブ24または吸気パイプ保持
用壁25の一部のみが溝23の近傍に位置している場
合、溶着リブ24または吸気パイプ保持用壁25の全体
が溝23の近傍に位置している場合に比べて、吸気パイ
プ10との接合箇所を広範囲で取ることが可能となり、
容積部20の吸気パイプ10への接合強度を大とするこ
とができる。
【0011】つぎに、本発明の第1〜第4実施例の特有
な部分を説明する。本発明の第1実施例では、図1、図
2に示すように、容積部20にはほぼ矩形状に延びる溶
着リブ24が形成されており、溶着リブ24の一部のみ
が溝23の近傍に形成されている。本発明の第1実施例
の各構成部品の組付方法はつぎの通りである。まず、開
口部11が形成された吸気パイプ10と、共鳴管30と
溝23と溶着リブ24が形成された容積部20とを、図
示略の金型で別々に成形する。ついで、おもり40を溝
23内に配置し、熱板溶着または振動溶着にて溶着リブ
24を吸気パイプ10に接合する。そのとき、吸気パイ
プ10の開口部11の中心と共鳴管30の軸芯(中心)
とを合わせて接合する。
【0012】本発明の第1実施例では、溶着リブ24の
一部が溝23の近傍に形成されており、溶着リブ24は
熱板溶着または振動溶着にて吸気パイプ10と接合され
るため、溶着リブ24を接合する時バリが発生する。発
生するバリのうち、溝23近傍に形成された溶着リブ2
4から発生するバリ50が、おもり40と接触しておも
り40を押さえ、おもり40の溝23内での移動(がた
つき)を防止することができる。
【0013】本発明の第2実施例では、図3、図4に示
すように、容積部20には吸気パイプ保持用壁25が形
成されている。吸気パイプ保持用壁25は吸気パイプ1
0と平行に延びる2本の壁からなる。2本の壁間の間隔
は壁の先端に近づくにつれて拡がっている。吸気パイプ
保持用壁25の一部のみが溝23の近傍に位置してい
る。吸気パイプ保持用壁25の上端には、吸気パイプ1
0との接合を強固とするために、アンダーカット25a
が形成されている。本発明の第2実施例の組付方法はつ
ぎの通りである。まず、共鳴管30と溝23と吸気パイ
プ保持用壁25が形成された容積部上蓋21と、容積部
下蓋22とを、図示略の金型で別々に成形する。つい
で、おもり40を溝23に配置し、容積部上蓋21を図
示略の金型内にセットし、吸気パイプ10をブロー成形
する。ブロー成形された吸気パイプ10は容積部上蓋2
1の吸気パイプ保持用壁25と接合し、おもり40を溝
23内に押さえる。ついで、ブロー成形された吸気パイ
プ10に、共鳴管30と中心を合わせて、穴開け加工を
施して開口部11を形成する。ついで、容積部下蓋22
と容積部上蓋21とを接合する。
【0014】本発明の第2実施例では、容積部上蓋21
が金型内にセットされた状態で吸気パイプ10をブロー
成形することにより、吸気パイプ10を容積部上蓋21
の吸気パイプ保持用壁25に接合せしめるとともにおも
りを溝23内部に押さえることができる。そのため、お
もり40の溝23内での移動(がたつき)を防止するこ
とができる。
【0015】本発明の第3実施例では、図5に示すよう
に、容積部20には溶着リブ24が形成されている。ま
た、吸気パイプ10には、開口部11まわりに容積部2
0側に突出するおもり押さえ部12が形成されている。
おもり押さえ部12は、溶着リブ24が吸気パイプ10
に接合されたときおもり40と接触する。溶着リブ24
の一部または全部は、溝23近傍に位置している。本発
明の第3実施例の各構成部品の組付方法はつぎの通りで
ある。開口部11とおもり押さえ部12とが形成された
吸気パイプ10と、共鳴管30と溝23と溶着リブ24
が形成された容積部20とを、図示略の金型で別々に成
形する。ついで、おもり40を溝23に配置し、熱板溶
着または振動溶着にて容積部20を溶着リブ24部位に
て吸気パイプ10に接合する。そのとき、吸気パイプ1
0の開口部11の中心と共鳴管30の軸芯(中心)とを
合わせて接合する。
【0016】本発明の第3実施例では、溶着リブ24か
らバリが発生し、発生したバリのうち、溝23近傍のバ
リ50がおもり40と接触し、おもり40の溝23内で
の移動(がたつき)を防止する。さらに、おもり押さえ
部12がおもり40と接触するため、バリ50とともに
おもり40を溝23内に固定することができる。
【0017】本発明の第4実施例では、図6に示すよう
に、容積部20には溝23と溶着リブ24が形成されて
いる。また、吸気パイプ10にも、溝23と対向する位
置に溝13が形成されており、溶着リブ24と対向する
位置に溶着リブ14が形成されている。容積部20と吸
気パイプ10とは、溶着リブ24と溶着リブ14とを溶
着することにより、互いに接合される。本発明の第4実
施例の各構成部品の組付方法はつぎの通りである。ま
ず、開口部11と溝13と溶着リブ14とが形成された
吸気パイプ10と、共鳴管30と溝23と溶着リブ24
が形成された容積部20とを、図示略の金型でそれぞれ
別々に成形する。ついで、おもり40を溝23と溝13
の少なくとも一方に配置し、熱板溶着または振動溶着に
て溶着リブ24と溶着リブ14で、容積部20を吸気パ
イプ10に接合する。そのとき、吸気パイプ10の開口
部11の中心と共鳴管30の軸芯(中心)とを合わせて
接合する。
【0018】本発明の第4実施例では、溶着リブ24と
溶着リブ14を接合することによってバリが発生する。
発生するバリのうちの一部50が、おもり40と接触
し、おもり40の溝23および溝13内での移動(がた
つき)を防止することができる。
【0019】つぎに、本発明の第5実施例について、図
7を参照して、説明する。本発明の第5実施例の車両用
吸気パイプの振動防止構造は、エンジンとエアクリーナ
との間に配設される吸気パイプ10と、吸気パイプ10
の外側に設けられる容積部20と、吸気パイプ10と容
積部20とを連通する共鳴管30と、からなる。
【0020】吸気パイプ10は、たとえば樹脂製であ
り、たとえば図示略の金型を用いた樹脂のブロー成形で
成形される。容積部20は、たとえば樹脂製である。容
積部20は、たとえば図示略の金型を用いた樹脂の射出
成形(インジェクション成形)で成形される。共鳴管3
0は、樹脂より重い材料(たとえば、鉄、鋳物等)から
なり、吸気パイプ10と容積部20とを連通する。共鳴
管30自体がおもりとなる。
【0021】本発明の第5実施例の各構成部品の組付方
法はつぎの通りである。ただし、組み付けは他の方法で
行われてもよい。まず、共鳴管30を図示略の金型内に
セットした状態で、容積部20を射出成形することによ
り、容積部20と共鳴管30とを組み付ける(接合す
る)。ついで、容積部20が組付られた共鳴管30を図
示略の金型内にセットした状態で、吸気パイプ10をブ
ロー成形することにより、吸気パイプ10と共鳴管30
とを組付る(接合する)。
【0022】つぎに、本発明の第5実施例の作用を説明
する。共鳴管30は樹脂よりも重い材料で構成されてい
るため、共鳴管30におもりとしてのはたらきをもたせ
ることができる。そのため、吸気パイプ10におもりを
取付けることが困難な場合でも、おもり(共鳴管)を取
付けることができる。また、共鳴管30自体がおもりと
してのはたらきを有するため、おもりを吸気パイプ、容
積部、共鳴管と別に取付ける場合に比べて、見栄えがよ
い。また、共鳴管30がおもりとしてはたらくため、吸
気パイプ10と容積部20との連通部分がおもりとな
り、吸気パイプ10と容積部20との接合部に偏荷重を
かけることがない。
【0023】
【発明の効果】請求項1記載の車両用吸気パイプの振動
防止構造によれば、容積部に形成された溝におもりが配
置されるため、吸気パイプ側におもりを配置できない場
合でも、おもりを容易に配置することができる。また、
おもりは共鳴管まわりに形成された溝に配置されるた
め、吸気パイプと容積部との溶着部におもりによって偏
った荷重がかからず、溶着部全体に均等におもりの荷重
をかけることができる。請求項2記載の車両用吸気パイ
プの振動防止構造によれば、溝が溶着リブと共鳴管との
間に形成されているため、溶着リブ部位で容積部を吸気
パイプに取付けた後ではおもりは外から見えず、おもり
を取り付けたことにより見栄えが悪くなることはない。
請求項3記載の車両用吸気パイプの振動防止構造によれ
ば、配置されたおもりは溶着リブの接合時に発生するバ
リにより溝内に固定されるため、おもりの溝内での移動
(がたつき)を防止できる。請求項4記載の車両用吸気
パイプの振動防止構造によれば、吸気パイプをブロー成
形し、吸気パイプを吸気パイプ保持用壁に接合せしめる
とともに吸気パイプでおもりを押さえたため、おもりの
溝内でも移動(がたつき)を防止できる。請求項5記載
の車両用吸気パイプの振動防止構造によれば、吸気パイ
プに形成されたおもり押さえ部がおもりを押さえる構造
とされているため、おもりの溝内での移動(がたつき)
を防止できる。請求項6記載の車両用吸気パイプの振動
防止構造によれば、吸気パイプ側にも溝が形成されてい
るため、おもりを容積部側だけではなく吸気パイプ側に
も配置することができる。請求項7記載の車両用吸気パ
イプの振動防止構造によれば、共鳴管が樹脂より重い材
料で構成されているため、共鳴管はおもりとしてもはた
らきを有する。そのため、吸気パイプ、容積部、共鳴管
と別体のおもりを設けることなく共鳴管をおもりとして
はたらかせることができる。また、おもりを吸気パイ
プ、容積部、共鳴管と別に取付ける場合に比べて、見栄
えがよい。さらに、共鳴管は吸気パイプと容積部に取付
けられるため、共鳴管(おもり)はがたつくことはな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のおもりとその近傍を示す
分解斜視図である。
【図2】本発明の第1実施例のおもりとその近傍を示す
断面図である。
【図3】本発明の第2実施例のおもりと容積部を示す分
解斜視図である。
【図4】本発明の第2実施例のおもりとその近傍を示す
断面図である。
【図5】本発明の第3実施例のおもりとその近傍を示す
断面図である。
【図6】本発明の第4実施例のおもりとその近傍を示す
断面図である。
【図7】本発明の第5実施例のおもりとその近傍を示す
断面図である。
【図8】従来の、吸気パイプにおもりを取付ける方法を
示す分解斜視図である。
【図9】従来の、吸気パイプにおもりを取付ける方法を
示す分解斜視図である。
【図10】従来の、吸気パイプにおもりを取付ける方法
を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
10 吸気パイプ 12 おもり押さえ部 20 容積部 21 容積部上蓋 22 容積部下蓋 23 溝 24 溶着リブ 25 吸気パイプ保持用壁 25a アンダーカット 30 共鳴管 40 おもり 50 バリ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の吸気パイプと、 前記吸気パイプに共鳴管を介して連通され前記吸気パイ
    プに接合される容積部と、 前記容積部の共鳴管まわりに形成された溝と、 前記容積部の溝に配置されるおもりと、からなる車両用
    吸気パイプの振動防止構造。
  2. 【請求項2】 前記容積部は前記共鳴管まわりに溶着リ
    ブを有しており、前記溝は前記溶着リブと前記共鳴管の
    間に形成されており、前記容積部は前記溶着リブ部位で
    前記吸気パイプに溶着により接合されている請求項1記
    載の車両用吸気パイプの振動防止構造。
  3. 【請求項3】 前記おもりは前記溶着リブの接合時に発
    生するバリにより前記溝内に固定される請求項2記載の
    車両用吸気パイプの振動防止構造。
  4. 【請求項4】 上端にアンダーカットをもつ吸気パイプ
    保持用壁と前記溝とが形成された容積部上蓋に、前記お
    もりを挿入して、前記吸気パイプをブロー成形し該吸気
    パイプを前記吸気パイプ保持用壁に接合せしめるととも
    に前記おもりを押さえた請求項1記載の車両用吸気パイ
    プの振動防止構造。
  5. 【請求項5】 前記吸気パイプにおもり押さえ部を突出
    させて形成しておき、前記容積部が前記吸気パイプに接
    着により接合された時に前記おもり押さえ部が前記おも
    りを押さえる構造とした請求項1記載の車両用吸気パイ
    プの振動防止構造。
  6. 【請求項6】 前記吸気パイプ側にも、前記容積部側の
    溝と対応させて溝を形成しておき、前記容積部の溝と前
    記吸気パイプ側の溝の少なくとも一方に前記おもりを配
    置し、前記容積部の溝と前記吸気パイプの溝を合わせた
    状態で前記容積部と前記吸気パイプとを溶着にて接合し
    た請求項1記載の車両用吸気パイプの振動防止構造。
  7. 【請求項7】 車両の吸気パイプと、 前記吸気パイプの外側に設けられる容積部と、 前記吸気パイプおよび前記容積部とは別体に作製され
    て、前記吸気パイプと前記容積部に接合されて前記吸気
    パイプと前記容積部とを連通し、樹脂より重い材料で構
    成された共鳴管と、からなる車両用吸気パイプの振動防
    止構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004116739A (ja) * 2002-09-27 2004-04-15 Toyota Motor Corp 駆動ユニット
US7836985B2 (en) 2008-04-01 2010-11-23 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Motive power output device, vehicle equipped with the device, and control method for motive power output device

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