JP2001115544A - 溝蓋及びその製造方法 - Google Patents
溝蓋及びその製造方法Info
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- JP2001115544A JP2001115544A JP29266299A JP29266299A JP2001115544A JP 2001115544 A JP2001115544 A JP 2001115544A JP 29266299 A JP29266299 A JP 29266299A JP 29266299 A JP29266299 A JP 29266299A JP 2001115544 A JP2001115544 A JP 2001115544A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 部品点数が一点であり、溶接を行わず、歪み
補正やテンパー除去の必要がなく、また予め製作してお
いて設置する溝の寸法に合わせて切断して使用すること
ができる溝蓋及びその製造方法を提供すること 【解決手段】 板材を水平に延びた上面部、該上面部の
端部から下方に延びた第一垂直部、該第一垂直部の下端
部から水平に延びた下面部、及び該下面部の端部から上
方へ延びた第ニ垂直部、該第ニ垂直部の上端部から水平
に延びた前記上面部を繰り返してなる溝蓋であって、前
記下面部は、複数の連結部によって形成されていること
を特徴とする溝蓋。
補正やテンパー除去の必要がなく、また予め製作してお
いて設置する溝の寸法に合わせて切断して使用すること
ができる溝蓋及びその製造方法を提供すること 【解決手段】 板材を水平に延びた上面部、該上面部の
端部から下方に延びた第一垂直部、該第一垂直部の下端
部から水平に延びた下面部、及び該下面部の端部から上
方へ延びた第ニ垂直部、該第ニ垂直部の上端部から水平
に延びた前記上面部を繰り返してなる溝蓋であって、前
記下面部は、複数の連結部によって形成されていること
を特徴とする溝蓋。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、側溝等を塞ぐが雨
水は透過して側溝内に流入させる溝蓋、グレーチング等
と呼ばれるものに関し、特に、一枚の金属板材を溶接す
ることなくプレス加工のみによって製造可能な溝蓋及び
その製造方法に関する。
水は透過して側溝内に流入させる溝蓋、グレーチング等
と呼ばれるものに関し、特に、一枚の金属板材を溶接す
ることなくプレス加工のみによって製造可能な溝蓋及び
その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】金属製溝蓋を製造する従来の方法として
は、鋳造方法と、鋼やステンレス等の鋼材を格子状に組
合わせて交差部を溶接して製作する方法が知られてい
る。後者の溶接による方法は、実開平6−1484号公
報に開示されているように、ステンレス・フラットバー
またはステンレスの帯材をスリットした材料を使用し、
溝の幅方向に向けて配置されるメインバーの所定箇所
に、溝の長手方向に向けて配置されるクロスバーが挿入
される孔をプレス等で形成する。メインバーにクロスバ
ーを挿入した後、それらの交差部を溶接してメインバー
とクロスバーを固定する。後者の溶接による他の方法
は、実開昭56−9357号公報に開示されているよう
に、メインバーの所定箇所に孔を設け、メインバーとメ
インバーの間には円筒状のスペーサーを介在させ、溝蓋
の一端から頭付きまたはナット止めにしたロッドまたは
ロングボルトを順次通してナット止めして組みたてた
後、固定のため溶接する。
は、鋳造方法と、鋼やステンレス等の鋼材を格子状に組
合わせて交差部を溶接して製作する方法が知られてい
る。後者の溶接による方法は、実開平6−1484号公
報に開示されているように、ステンレス・フラットバー
またはステンレスの帯材をスリットした材料を使用し、
溝の幅方向に向けて配置されるメインバーの所定箇所
に、溝の長手方向に向けて配置されるクロスバーが挿入
される孔をプレス等で形成する。メインバーにクロスバ
ーを挿入した後、それらの交差部を溶接してメインバー
とクロスバーを固定する。後者の溶接による他の方法
は、実開昭56−9357号公報に開示されているよう
に、メインバーの所定箇所に孔を設け、メインバーとメ
インバーの間には円筒状のスペーサーを介在させ、溝蓋
の一端から頭付きまたはナット止めにしたロッドまたは
ロングボルトを順次通してナット止めして組みたてた
後、固定のため溶接する。
【0003】金属製溝蓋を製造する他の従来の方法は、
特開平10−331321号公報及び特開平10−33
1322号公報に開示されているように、断面がコの字
形であり組み立て用スリットを有するメインバーをプレ
ス加工によって形成し、該メインバーの組み立て用スリ
ットに係合する略平面状のクロスバーをプレス加工によ
って形成し、両者を組み合わせて溝蓋とする。金属製溝
蓋を製造するさらに他の従来の方法は、実新案登録第3
006397号公報に開示されているように、溝全体を
塞ぐ平面寸法の上面を有し断面がコの字形の蓋部材と、
前記コの字形断面の空間を塞ぐ梁部材とを組み合わせて
両者を溶接して形成する。
特開平10−331321号公報及び特開平10−33
1322号公報に開示されているように、断面がコの字
形であり組み立て用スリットを有するメインバーをプレ
ス加工によって形成し、該メインバーの組み立て用スリ
ットに係合する略平面状のクロスバーをプレス加工によ
って形成し、両者を組み合わせて溝蓋とする。金属製溝
蓋を製造するさらに他の従来の方法は、実新案登録第3
006397号公報に開示されているように、溝全体を
塞ぐ平面寸法の上面を有し断面がコの字形の蓋部材と、
前記コの字形断面の空間を塞ぐ梁部材とを組み合わせて
両者を溶接して形成する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来技術にお
いては、部品点数が多く、またそれらの組み立ても複雑
であり、製造コストが高いものであった。また、上述し
た従来技術においては、溶接が必須であり、特開平10
−331321号公報及び特開平10−331322号
公報に開示されている技術においても、溝蓋としての剛
性は組み立て用スリットのみでは不充分であり、特開平
10−331321号公報では実施形態の一つとして溶
接結合を開示している。しかしながら、溶接は必ず歪み
が生じるため、溶接後に歪み矯正を行わなければならな
い。またステンレスの溶接には通常TIG溶接が用いら
れるが、その溶接熱によるテンパーが物体表面に褐色に
なって残り、その部分から腐食する。この腐食を防止す
るためまたは美的観点からこのテンパーを電解研磨等に
よって除去せざるを得なかった。さらに、上述した従来
技術においては、原則として敷設する側溝に合わせた寸
法に製作するものであり、一定寸法のものを予め製作し
ておいて配置する溝に合わせて切断して使用することは
できず、製作に長時間又はを要するという問題もあっ
た。
いては、部品点数が多く、またそれらの組み立ても複雑
であり、製造コストが高いものであった。また、上述し
た従来技術においては、溶接が必須であり、特開平10
−331321号公報及び特開平10−331322号
公報に開示されている技術においても、溝蓋としての剛
性は組み立て用スリットのみでは不充分であり、特開平
10−331321号公報では実施形態の一つとして溶
接結合を開示している。しかしながら、溶接は必ず歪み
が生じるため、溶接後に歪み矯正を行わなければならな
い。またステンレスの溶接には通常TIG溶接が用いら
れるが、その溶接熱によるテンパーが物体表面に褐色に
なって残り、その部分から腐食する。この腐食を防止す
るためまたは美的観点からこのテンパーを電解研磨等に
よって除去せざるを得なかった。さらに、上述した従来
技術においては、原則として敷設する側溝に合わせた寸
法に製作するものであり、一定寸法のものを予め製作し
ておいて配置する溝に合わせて切断して使用することは
できず、製作に長時間又はを要するという問題もあっ
た。
【0005】
【発明の目的】本発明は、従来技術の上述した問題点に
鑑みてなされたものであって、部品点数が一点であり、
溶接を行わず、歪み補正やテンパー除去の必要がなく、
また予め製作しておいて設置する溝の寸法に合わせて切
断して使用することができる溝蓋及びその製造方法を提
供することを目的とする。
鑑みてなされたものであって、部品点数が一点であり、
溶接を行わず、歪み補正やテンパー除去の必要がなく、
また予め製作しておいて設置する溝の寸法に合わせて切
断して使用することができる溝蓋及びその製造方法を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、板材を水平に
延びた上面部、該上面部の端部から下方に延びた第一垂
直部、該第一垂直部の下端部から水平に延びた下面部、
及び該下面部の端部から上方へ延びた第ニ垂直部、該第
ニ垂直部の上端部から水平に延びた前記上面部を繰り返
してなる溝蓋であって、前記下面部は、複数の連結部に
よって形成されていることを特徴とする溝蓋である。前
記上面部に、滑り止め孔を設けたことを特徴とする。ま
た、前記滑り止め孔が、滑り止め孔周囲を他の部分より
隆起させて形成したことを特徴とする。さらに、前記上
面部に、滑り止め凹凸を形成したことを特徴とする。
延びた上面部、該上面部の端部から下方に延びた第一垂
直部、該第一垂直部の下端部から水平に延びた下面部、
及び該下面部の端部から上方へ延びた第ニ垂直部、該第
ニ垂直部の上端部から水平に延びた前記上面部を繰り返
してなる溝蓋であって、前記下面部は、複数の連結部に
よって形成されていることを特徴とする溝蓋である。前
記上面部に、滑り止め孔を設けたことを特徴とする。ま
た、前記滑り止め孔が、滑り止め孔周囲を他の部分より
隆起させて形成したことを特徴とする。さらに、前記上
面部に、滑り止め凹凸を形成したことを特徴とする。
【0007】本発明はまた、板材を水平に延びた上面
部、該上面部の端部から下方に延びた第一垂直部、該第
一垂直部の下端部から水平に延びた下面部、及び該下面
部の端部から上方へ延びた第ニ垂直部、該第ニ垂直部の
上端部から水平に延びた前記上面部を繰り返してなる溝
蓋であって、前記下面部は、複数の連結部によって形成
されていて、該連結部を変形させて昇降する溝に配置す
ることを特徴とする溝蓋である。本発明はまた、板材を
水平に延びた上面部、該上面部の端部から下方に延びた
第一垂直部、該第一垂直部の下端部から水平に延びた下
面部、及び該下面部の端部から上方へ延びた第ニ垂直
部、該第ニ垂直部の上端部から水平に延びた前記上面部
を繰り返してなる溝蓋であって、前記下面部は、複数の
連結部によって形成されていて、該連結部を変形させて
一平面内で湾曲する溝に配置することを特徴とする溝蓋
である。
部、該上面部の端部から下方に延びた第一垂直部、該第
一垂直部の下端部から水平に延びた下面部、及び該下面
部の端部から上方へ延びた第ニ垂直部、該第ニ垂直部の
上端部から水平に延びた前記上面部を繰り返してなる溝
蓋であって、前記下面部は、複数の連結部によって形成
されていて、該連結部を変形させて昇降する溝に配置す
ることを特徴とする溝蓋である。本発明はまた、板材を
水平に延びた上面部、該上面部の端部から下方に延びた
第一垂直部、該第一垂直部の下端部から水平に延びた下
面部、及び該下面部の端部から上方へ延びた第ニ垂直
部、該第ニ垂直部の上端部から水平に延びた前記上面部
を繰り返してなる溝蓋であって、前記下面部は、複数の
連結部によって形成されていて、該連結部を変形させて
一平面内で湾曲する溝に配置することを特徴とする溝蓋
である。
【0008】本発明はさらに、板材を、水平に延びた上
面部、該上面部の端部から下方に延びた第一垂直部、該
第一垂直部の下端部から水平に延びた下面部、及び該下
面部の端部から上方へ延びた第ニ垂直部、該第ニ垂直部
の上端部から水平に延びた前記上面部、を繰り返すよう
に形成してなる溝蓋であって、前記板材に、繰り返し方
向と直交する方向に延び、複数箇所で途切れた長孔を、
繰り返し方向において一定間隔をおいて複数個設け、該
長孔が前記下面部となるように成形加工してなることを
特徴とする溝蓋の製造方法である。前記成形加工が、長
孔毎に繰り返して行われることを特徴とする。ここで、
上述した水平及び垂直は溝蓋の構成の理解を容易にする
ために用いた用語であり、溝蓋内の方向関係を示し、測
量学的な厳密な水平及び垂直に限定的に解釈されるべき
でない。
面部、該上面部の端部から下方に延びた第一垂直部、該
第一垂直部の下端部から水平に延びた下面部、及び該下
面部の端部から上方へ延びた第ニ垂直部、該第ニ垂直部
の上端部から水平に延びた前記上面部、を繰り返すよう
に形成してなる溝蓋であって、前記板材に、繰り返し方
向と直交する方向に延び、複数箇所で途切れた長孔を、
繰り返し方向において一定間隔をおいて複数個設け、該
長孔が前記下面部となるように成形加工してなることを
特徴とする溝蓋の製造方法である。前記成形加工が、長
孔毎に繰り返して行われることを特徴とする。ここで、
上述した水平及び垂直は溝蓋の構成の理解を容易にする
ために用いた用語であり、溝蓋内の方向関係を示し、測
量学的な厳密な水平及び垂直に限定的に解釈されるべき
でない。
【0009】
【発明の効果】本発明によれば、部品点数が一点であ
り、溶接を行わず、歪み補正やテンパー除去の必要がな
く、また予め製作しておいて設置する溝の寸法に合わせ
て切断して使用することができる溝蓋及びその製造方法
を提供することができる。
り、溶接を行わず、歪み補正やテンパー除去の必要がな
く、また予め製作しておいて設置する溝の寸法に合わせ
て切断して使用することができる溝蓋及びその製造方法
を提供することができる。
【0010】
【実施の形態】以下に、本発明の一実施形態の溝蓋の製
造方法を図に基づいて説明する。使用する板材は、板厚
1.2mm、幅200mmのステンレス帯板である。使用す
るプレス装置1は、70トンの機械プレスである。最初
に、板材10に、図1に示すように、公知のプレス加工
によって下面部12となる部分に、複数の連通部14を
残して長孔16を形成する。板材10の長手方向におけ
る長孔16の間隔は、実質上上面部20、第一垂直部2
2、及び第ニ垂直部24の前記長手方向の幅の合計より
僅かに短くする。
造方法を図に基づいて説明する。使用する板材は、板厚
1.2mm、幅200mmのステンレス帯板である。使用す
るプレス装置1は、70トンの機械プレスである。最初
に、板材10に、図1に示すように、公知のプレス加工
によって下面部12となる部分に、複数の連通部14を
残して長孔16を形成する。板材10の長手方向におけ
る長孔16の間隔は、実質上上面部20、第一垂直部2
2、及び第ニ垂直部24の前記長手方向の幅の合計より
僅かに短くする。
【0011】プレス装置1は、図2に示すように、上型
30及び下型32を有する。上型30は、第一垂直部2
2、上面部20、及び第ニ垂直部24に合致した外形の
成形凸部34を有する。下型32は、長孔16に係合し
て板材10の位置決めをする位置決め部材36、成形凸
部34が嵌合する成形凹部40、成形された第一垂直部
22、上面部20、及び第ニ垂直部24すなわちコの字
形断面部分を収容する成形受部42を有する。位置決め
部材36は、先端部の成形凹部40と反対側に傾斜部4
5を有し、下型本体46内に表面と同一面となるまで押
し込み可能に保持され、圧縮ばね50によって一定長さ
だけ突出するように付勢されている。成形凹部40内に
は、成形中に板材10が成形凸部34に対し移動しない
ように保持するための押さえ部材51が成形凹部40の
底面52と同一面となるまで押し込み可能に保持され、
圧縮ばね60によって成形凹部40内で一定長さだけ突
出するように付勢されている。下型32は、押さえ部材
51の組み込みに関連して上下2つ割りでボルト62に
よって締結され一体化されており、これら一体化したも
のがプレステーブル面のクランプ(図示せず)によって
プレステーブル64に固定されている。
30及び下型32を有する。上型30は、第一垂直部2
2、上面部20、及び第ニ垂直部24に合致した外形の
成形凸部34を有する。下型32は、長孔16に係合し
て板材10の位置決めをする位置決め部材36、成形凸
部34が嵌合する成形凹部40、成形された第一垂直部
22、上面部20、及び第ニ垂直部24すなわちコの字
形断面部分を収容する成形受部42を有する。位置決め
部材36は、先端部の成形凹部40と反対側に傾斜部4
5を有し、下型本体46内に表面と同一面となるまで押
し込み可能に保持され、圧縮ばね50によって一定長さ
だけ突出するように付勢されている。成形凹部40内に
は、成形中に板材10が成形凸部34に対し移動しない
ように保持するための押さえ部材51が成形凹部40の
底面52と同一面となるまで押し込み可能に保持され、
圧縮ばね60によって成形凹部40内で一定長さだけ突
出するように付勢されている。下型32は、押さえ部材
51の組み込みに関連して上下2つ割りでボルト62に
よって締結され一体化されており、これら一体化したも
のがプレステーブル面のクランプ(図示せず)によって
プレステーブル64に固定されている。
【0012】プレス装置1の作動は、以下のとおりであ
る。第一に、図2に示すように、板材10を下型32に
載置し、長孔16を位置決め部材36を嵌合させる。次
に、図3に示すように、上型30を降下させ、成形凸型
34を成形凹型40に嵌合させ、板材10の成形を開始
し、開始直後に板材10の長孔16付近が上昇して、長
孔16が位置決め部材36から外れる。この時、板材1
0は、成形凸型34と押さえ部材51によって挟持され
ている。上型30をさらに降下させ、成形凸型34を成
形凹型40内により深く嵌合させると、図4に示すよう
に、板材10はさらに成形凹型40内に引き込まれる。
上型30が板材10を介して下型32に突き当たり、図
5に示すように、 溝蓋のコの字形断面が完成する。こ
の時、位置決め部材36は板材10によって下型32内
に完全に押しこまれる。続いて、図6に示すように、上
型30が上昇し、一個のコの字形部分が成形された板材
10が押さえ部材51によって押し上げられて取り出し
可能になる。
る。第一に、図2に示すように、板材10を下型32に
載置し、長孔16を位置決め部材36を嵌合させる。次
に、図3に示すように、上型30を降下させ、成形凸型
34を成形凹型40に嵌合させ、板材10の成形を開始
し、開始直後に板材10の長孔16付近が上昇して、長
孔16が位置決め部材36から外れる。この時、板材1
0は、成形凸型34と押さえ部材51によって挟持され
ている。上型30をさらに降下させ、成形凸型34を成
形凹型40内により深く嵌合させると、図4に示すよう
に、板材10はさらに成形凹型40内に引き込まれる。
上型30が板材10を介して下型32に突き当たり、図
5に示すように、 溝蓋のコの字形断面が完成する。こ
の時、位置決め部材36は板材10によって下型32内
に完全に押しこまれる。続いて、図6に示すように、上
型30が上昇し、一個のコの字形部分が成形された板材
10が押さえ部材51によって押し上げられて取り出し
可能になる。
【0013】続いて、図7に示すように、板材10を移
動させて次の長孔16を位置決め部材36を嵌合させ
る。次に、図8に示すように、図3に示す状態と同様
に、上型30を降下させ、成形凸型34を成形凹型40
に嵌合させ、板材10の成形を行う。続いて、上型30
が板材10を介して下型32に突き当たり、図9に示す
ように、 図5に示す状態と同様に、溝蓋の次のコの字
形断面が完成する。
動させて次の長孔16を位置決め部材36を嵌合させ
る。次に、図8に示すように、図3に示す状態と同様
に、上型30を降下させ、成形凸型34を成形凹型40
に嵌合させ、板材10の成形を行う。続いて、上型30
が板材10を介して下型32に突き当たり、図9に示す
ように、 図5に示す状態と同様に、溝蓋の次のコの字
形断面が完成する。
【0014】次に、上面部20に滑り止め孔100を設
ける装置について説明する。暫定滑り止め孔120を形
成するための第1穿孔装置102は、図10に示すよう
に、成形されたコの字形断面に隙間なく嵌合し中央に滑
り止め孔100の直径に略等しい打ち抜き孔110を設
けた下受部材112と、打ち抜き孔110より僅かに大
きい直径を持ち、周囲にクッション材114を取り付け
た打ち抜き部材116とを有する。この下受部材112
上に成形されたコの字形断面の部分すなわち上面部20
を載置し、打ち抜き部材116を降下させ、打ち抜き孔
110に嵌合させて、暫定滑り止め孔120を形成す
る。暫定滑り止め孔120の周囲を隆起させて滑り止め
孔100を形成するための第2穿孔装置140は、図1
1に示すように、頂角90度の円錐形突起部142を設
けた打ち上げ部材144と、打ち上げ部材144を受け
入れる受孔146を設けた受け部材150とを有する。
暫定滑り止め孔120を円錐形突起部142に合致させ
て成形された板材10を円錐形突起部142の中間部に
位置させ、受け部材150を降下させ、図12に示すよ
うに、暫定滑り止め孔120の周囲を隆起させて滑り止
め孔100を形成する。なお、滑り止め孔100の形状
は、丸孔に限定されることなく、三角形、四角形、多角
形、楕円または幅を有する直線を一定間隔で配置しても
よい。
ける装置について説明する。暫定滑り止め孔120を形
成するための第1穿孔装置102は、図10に示すよう
に、成形されたコの字形断面に隙間なく嵌合し中央に滑
り止め孔100の直径に略等しい打ち抜き孔110を設
けた下受部材112と、打ち抜き孔110より僅かに大
きい直径を持ち、周囲にクッション材114を取り付け
た打ち抜き部材116とを有する。この下受部材112
上に成形されたコの字形断面の部分すなわち上面部20
を載置し、打ち抜き部材116を降下させ、打ち抜き孔
110に嵌合させて、暫定滑り止め孔120を形成す
る。暫定滑り止め孔120の周囲を隆起させて滑り止め
孔100を形成するための第2穿孔装置140は、図1
1に示すように、頂角90度の円錐形突起部142を設
けた打ち上げ部材144と、打ち上げ部材144を受け
入れる受孔146を設けた受け部材150とを有する。
暫定滑り止め孔120を円錐形突起部142に合致させ
て成形された板材10を円錐形突起部142の中間部に
位置させ、受け部材150を降下させ、図12に示すよ
うに、暫定滑り止め孔120の周囲を隆起させて滑り止
め孔100を形成する。なお、滑り止め孔100の形状
は、丸孔に限定されることなく、三角形、四角形、多角
形、楕円または幅を有する直線を一定間隔で配置しても
よい。
【0015】上述した実施形態においては、本発明をプ
レス装置によって構成したが、ベンター、ロール加工等
によって構成することも可能である。また、滑り止め部
の加工は、長孔16と同時にあるいは別工程によってコ
の字形断面加工の前にプレス加工することも可能であ
り、また暫定滑り止め孔のみを長孔16と同時に別工程
によってコの字形断面加工の前にプレス加工することも
可能である。さらに、上述した実施形態では、コの字形
断面を形成しているが、への字形断面(三角形)、台形
断面または半円形断面を形成することも可能である。但
し、溝蓋はコの字形断面相互の隙間に靴底が弾性変形し
て沈み込むことによる滑り止め効果が期待されるので、
コの字形断面がより好ましい。次に、本発明の溝蓋の敷
設について説明する。溝蓋は所定長さのものを予め製造
して保管しておき、敷設状況に合わせて切断すること
が、製造コストを低減するために望ましい。
レス装置によって構成したが、ベンター、ロール加工等
によって構成することも可能である。また、滑り止め部
の加工は、長孔16と同時にあるいは別工程によってコ
の字形断面加工の前にプレス加工することも可能であ
り、また暫定滑り止め孔のみを長孔16と同時に別工程
によってコの字形断面加工の前にプレス加工することも
可能である。さらに、上述した実施形態では、コの字形
断面を形成しているが、への字形断面(三角形)、台形
断面または半円形断面を形成することも可能である。但
し、溝蓋はコの字形断面相互の隙間に靴底が弾性変形し
て沈み込むことによる滑り止め効果が期待されるので、
コの字形断面がより好ましい。次に、本発明の溝蓋の敷
設について説明する。溝蓋は所定長さのものを予め製造
して保管しておき、敷設状況に合わせて切断すること
が、製造コストを低減するために望ましい。
【0016】溝蓋は、一平面内で湾曲する側溝に敷設さ
れる場合、図13に示すように、全体的に扇状になり、
外側の連結部14−1は、図14に示すように、平面の
ままであるが、内側の連結部14−2は、図15に示す
ように、湾曲して連結部14−2の両側の垂直部の間隔
が狭くなる。溝蓋が昇降する側溝に敷設される場合に
は、連結部14とその両側の垂直部のなす角度を直角以
外の角度とすることにより、全体として側溝の昇降に沿
った形態とすることができる。また、アンコイラー、ス
リッター、前記プレス装置、前記第1穿孔装置、前記第
2穿孔装置、及び切断装置、そして適宜アキュムレータ
ーを一製造ラインに配置することによって効率的な量産
を行うことが可能である。
れる場合、図13に示すように、全体的に扇状になり、
外側の連結部14−1は、図14に示すように、平面の
ままであるが、内側の連結部14−2は、図15に示す
ように、湾曲して連結部14−2の両側の垂直部の間隔
が狭くなる。溝蓋が昇降する側溝に敷設される場合に
は、連結部14とその両側の垂直部のなす角度を直角以
外の角度とすることにより、全体として側溝の昇降に沿
った形態とすることができる。また、アンコイラー、ス
リッター、前記プレス装置、前記第1穿孔装置、前記第
2穿孔装置、及び切断装置、そして適宜アキュムレータ
ーを一製造ラインに配置することによって効率的な量産
を行うことが可能である。
【図1】本発明の実施形態の溝蓋用の板材の平面図であ
る。
る。
【図2】本発明の実施形態のプレス装置の、成形開始前
の状態の垂直断面説明図である。
の状態の垂直断面説明図である。
【図3】本発明の実施形態のプレス装置の、成形開始直
後の状態の垂直断面説明図である。
後の状態の垂直断面説明図である。
【図4】本発明の実施形態のプレス装置の、成形中間時
期の状態の垂直断面説明図である。
期の状態の垂直断面説明図である。
【図5】本発明の実施形態のプレス装置の、成形完了の
状態の垂直断面説明図である。
状態の垂直断面説明図である。
【図6】本発明の実施形態のプレス装置の、成形完了し
て上型が上昇した状態の垂直断面説明図である。
て上型が上昇した状態の垂直断面説明図である。
【図7】本発明の実施形態のプレス装置の、2回目の成
形開始前の状態の垂直断面説明図である。
形開始前の状態の垂直断面説明図である。
【図8】本発明の実施形態のプレス装置の、2回目の成
形開始直後の状態の垂直断面説明図である。
形開始直後の状態の垂直断面説明図である。
【図9】本発明の実施形態のプレス装置の、2回目の成
形完了の状態の垂直断面説明図である。
形完了の状態の垂直断面説明図である。
【図10】本発明の実施形態の第1穿孔装置の垂直断面
説明図である。
説明図である。
【図11】本発明の実施形態の第2穿孔装置の垂直断面
説明図である。
説明図である。
【図12】本発明の実施形態の滑り止め孔の垂直断面図
である。
である。
【図13】本発明の実施形態の溝蓋を蛇行した側溝に敷
設した場合の、溝蓋の平面図である。
設した場合の、溝蓋の平面図である。
【図14】図13の線14−14に沿った断面図であ
る。
る。
【図15】図13の線15−15に沿った断面図であ
る。
る。
1 プレス装置 10 板材 12 下面部 14 連通部 16 長孔 20 上面部 22 第一垂直部 24 第ニ垂直部 30 上型 32 下型 34 成形凸部 36 位置決め部材 40 成形凹部 45 傾斜部 50 圧縮ばね 51 押さえ部材 100 滑り止め孔 102 第1穿孔装置 120 暫定滑り止め孔 140 第2穿孔装置
Claims (8)
- 【請求項1】 板材を水平に延びた上面部、該上面部の
端部から下方に延びた第一垂直部、該第一垂直部の下端
部から水平に延びた下面部、及び該下面部の端部から上
方へ延びた第ニ垂直部、該第ニ垂直部の上端部から水平
に延びた前記上面部を繰り返してなる溝蓋であって、 前記下面部は、複数の連結部によって形成されているこ
とを特徴とする溝蓋。 - 【請求項2】 前記上面部に、滑り止め孔を設けたこと
を特徴とする請求項1に記載の溝蓋。 - 【請求項3】 前記滑り止め孔が、滑り止め孔周囲を他
の部分より隆起させて形成したことを特徴とする請求項
2に記載の溝蓋。 - 【請求項4】 前記上面部に、滑り止め凹凸を形成した
ことを特徴とする請求項1に記載の溝蓋。 - 【請求項5】 板材を水平に延びた上面部、該上面部の
端部から下方に延びた第一垂直部、該第一垂直部の下端
部から水平に延びた下面部、及び該下面部の端部から上
方へ延びた第ニ垂直部、該第ニ垂直部の上端部から水平
に延びた前記上面部を繰り返してなる溝蓋であって、 前記下面部は、複数の連結部によって形成されていて、
該連結部を変形させて昇降する溝に配置することを特徴
とする溝蓋。 - 【請求項6】板材を水平に延びた上面部、該上面部の端
部から下方に延びた第一垂直部、該第一垂直部の下端部
から水平に延びた下面部、及び該下面部の端部から上方
へ延びた第ニ垂直部、該第ニ垂直部の上端部から水平に
延びた前記上面部を繰り返してなる溝蓋であって、 前記下面部は、複数の連結部によって形成されていて、
該連結部を変形させて一平面内で湾曲する溝に配置する
ことを特徴とする溝蓋。 - 【請求項7】 板材を、水平に延びた上面部、該上面部
の端部から下方に延びた第一垂直部、該第一垂直部の下
端部から水平に延びた下面部、及び該下面部の端部から
上方へ延びた第ニ垂直部、該第ニ垂直部の上端部から水
平に延びた前記上面部、を繰り返すように形成してなる
溝蓋であって、 前記板材に、繰り返し方向と直交する方向に延び、複数
箇所で途切れた長孔を、繰り返し方向において一定間隔
をおいて複数個設け、該長孔が前記下面部にあるように
成形加工してなることを特徴とする溝蓋の製造方法。 - 【請求項8】 前記成形加工が、長孔毎に繰り返して行
われることを特徴とする請求項7に記載の溝蓋の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29266299A JP2001115544A (ja) | 1999-10-14 | 1999-10-14 | 溝蓋及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29266299A JP2001115544A (ja) | 1999-10-14 | 1999-10-14 | 溝蓋及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001115544A true JP2001115544A (ja) | 2001-04-24 |
Family
ID=17784690
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29266299A Pending JP2001115544A (ja) | 1999-10-14 | 1999-10-14 | 溝蓋及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001115544A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006080810A1 (en) * | 2005-01-27 | 2006-08-03 | My's Tech Co., Ltd. | A grating using press process and method thereof |
KR20110078309A (ko) * | 2009-12-31 | 2011-07-07 | 재단법인 포항산업과학연구원 | 그레이팅의 제조방법 |
-
1999
- 1999-10-14 JP JP29266299A patent/JP2001115544A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006080810A1 (en) * | 2005-01-27 | 2006-08-03 | My's Tech Co., Ltd. | A grating using press process and method thereof |
KR20110078309A (ko) * | 2009-12-31 | 2011-07-07 | 재단법인 포항산업과학연구원 | 그레이팅의 제조방법 |
KR101585468B1 (ko) | 2009-12-31 | 2016-01-15 | 재단법인 포항산업과학연구원 | 그레이팅의 제조방법 |
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