JP3119712U - コンクリート型枠用間隔保持具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 型枠仮組立後でも設置位置の変更ができコンクリート打設後でも取外し再使用可能とすることで、型枠の設置効率が向上するだけでなく省資源化されて経済的効果を得ることができるコンクリート型枠用間隔保持具を提供する。
【解決手段】 間隔保持具5は、薄板鋼鈑で幅方向略中央の長手方向にスリット10を形成し、内枠2および/または外枠4の底部を個別に保持する保持具本体6と、型枠1の外側を規制すべく保持具本体6の一端に立設し下端中央に上記スリット10に連通する開口14aを形成した外側規制片14と、保持具本体6の底面に接合された底板8と、外側枠15aと上記外側規制片14下端の開口14aを通して上記凹溝内に回動可能にほぼ面一に挿嵌支持される底枠15bとから成る回動枠15と、スリット10の端部に連通するよう直交する横スリット12とから構成されている。
【選択図】図2

Description

本考案は、コンクリート型枠用間隔保持具の改良に関する。
従来より、コンクリート基礎を施工する際にコンクリート基礎の打設時に内外の型枠を立設保持するコンクリート型枠用間隔保持具として、短冊状の鋼鈑よりなる本体に外側規正板と内側規正板とを折り曲げて一対の嵌合部を形成し、各嵌合部に型枠を嵌合して所定の対向間隔で保持するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
図9は、従来のコンクリート型枠用間隔保持具であって、(a)は間隔保持具に嵌合した型枠間にコンクリートを打設した状態を示す断面図、(b)はコンクリート型枠用間隔保持具の部分斜視図である。
図9(a)、(b)において、301は、コンクリート型枠用間隔保持具(以下間隔保持具と称する)であって、この間隔保持具301は、薄肉状の短冊状鋼鈑で形成された保持具本体303の両側には、外側規制片304が上方へ折曲げて形成され、各外側規制片304の内側には内側規制片305が上方へ切り起こして形成されている。
そして、保持具本体303両側に一体に形成された上記の外側規制片304と内側規制片305は、コンクリート基礎の内外型枠306,308を立設保持する一対の型枠嵌合部302a,302bを備えている。
この間隔保持具301がベースコンクリートBC上にコンクリート基礎の長手方向に沿って所定間隔毎に設置されると、各嵌合部302a,302bに型枠306,308を上方から嵌合して所定の対向間隔で保持できるように構成されている。
そこで、間隔保持具301によって型枠306,308が所定の対向間隔で保持されると、これら型枠306,308間のベースコンクリートBC上にコンクリートCが打設されるようになっている。
特開平5−195623号公報
ところで、上記のような間隔保持具301は、コンクリート基礎の長手方向に沿って所定間隔毎に設置された各嵌合部302a,302bに、内外の型枠306,308を上方から嵌合して所定の対向間隔で保持して仮組みされる際に、型枠306,308の強度を保持するために上記内外型枠306,308の長手方向接続部が一致しないように長手方向に交互に配置した状態で列設施行される。
しかしながら、上記接続部がたまたま一致すると、内外型枠306,308の長手方向の直線性が維持できず平面視く字状に折曲してしまうため、間隔保持具301の配置を変更する作業が余儀なくされるが、この間隔保持具301は左右の嵌合部302a,302bが保持具本体303によって連結されているため、上記内外型枠306,308を分解
組立する作業が必要となる問題を有している。
また、設置された型枠306,308間にコンクリートCが打設されて固化された後は全ての型枠306,308が取外されるが、間隔保持具301は、固化によりコンクリートCと共に一体化して取外すことができないため、外側規制片304と内側規制片305がベースコンクリートBCや基礎コンクリートCから突出しコンクリート仕上げ面の外観が悪くなる問題を有している。
そこで、コンクリートCから突出した外側規制片304と内側規制片305を切断する作業が必要となる。このため、上記の切断作業を全ての間隔保持具301に対して実施すると多くの労力が必要とされ、型枠306,308の設置効率が極めて悪くなる問題を有していた。
本考案は、このような問題点に着目してなされたもので、型枠仮組立後でも設置位置の変更ができコンクリート打設後でも取外し再使用可能とすることで、型枠の設置効率が向上するだけでなく省資源化されて経済的効果を得ることができるコンクリート型枠用間隔保持具を提供することを目的とする。
上記目的を解決するために、本考案の請求項1に記載のコンクリート型枠用間隔保持具は、ベースコンクリートBC上にコンクリート基礎を打設する際に使用すべく所定間隔で対向配置される内枠2と外枠4から成る型枠を立設状態に保持するコンクリート型枠用間隔保持具5に於いて、上記間隔保持具5は、薄板鋼鈑で短冊状に構成された幅方向略中央の長手方向に凹溝を形成し上記型枠1の内枠2および/または外枠4の底部を個別に保持する保持具本体6と、上記型枠1の外側を規制すべく上記保持具本体6の少なくとも一端に立設し下端中央に上記凹溝に連通する開口14aを形成した外側規制片14と、鋼製の棒体をコ字型に折曲形成して上記外側規制片14の外側面に沿って立設する外側枠15aと上記外側規制片14下端の開口14aを通して上記凹溝内に回動可能にほぼ面一に挿嵌支持される底枠15bと上記型枠1の内側を規制すべく立設した内側枠15cとで構成される回動枠15とから成り、上記回動枠15は、手動操作により上記凹溝内で上記底枠15bを中心として回動した際、垂直状態と水平状態をとるように構成され、上記型枠1の底部と上記ベースコンクリートBC上面の間で形成される隙間を挿通して上記保持具本体6を長手方向に抜き差しする際は上記回動枠15を水平状態とし、上記型枠1の両側面を規制する際は上記回動枠15を垂直状態に保持することを特徴とするコンクリート型枠用間隔保持具である。
上記のコンクリート型枠用間隔保持具によれば、内枠2と外枠4から成る型枠1をベースコンクリートBC上に立設状態で保持する際に、予め、ベースコンクリートBC上に所定間隔毎に仮り止めされた間隔保持具5に外側規制片14を基準として上記外枠4が長手方向に沿って立設保持されると、この外枠4に対応してベースコンクリートBC上に仮り置きされた間隔保持具5に内枠2が所定間隔離間して立設保持される。仮り止めされた間隔保持具5上に外枠4を設置する際は、上記回動枠15を水平状態として外枠4を載置した後に垂直に起立し、外枠4間の接続部Tに対し間隔保持具5上に保持された内枠の接続部Tの位置調整を行うために長手方向に移動する際は、上記回動枠15を水平状態として外側に引出した状態で位置調整ののち再び回動枠15を水平状態にして外側規制片14が当接するまで内枠2の底部から差込んで回動枠15を垂直に起立させることで内枠2が上記間隔保持具5に保持される。
本考案の請求項2に記載のコンクリート型枠用間隔保持具は、上記回動枠15が、垂直状態を保持する垂直保持手段Wを備えていることを特徴とするコンクリート型枠用間隔保持具である。
上記のコンクリート型枠用間隔保持具によれば、コンクリート基礎を打設する際に使用される内枠2および/または外枠4の底部を間隔保持具5上に個別に立設状態に保持する際は、回動枠15を回動させて垂直状態に起立し、この状態が垂直保持手段Wにより垂直に保持される。
本考案の請求項3に記載のコンクリート型枠用間隔保持具は、上記間隔保持具5が、上記型枠1の底部を支持する上記保持具本体6の支持部位に上記回動枠15の底枠15bが挿通可能な間隔のスリット10が長手方向に形成されると共に、上記外側規制片14の外側面に近接して上記回動枠15の外側枠15aを収容保持する横スリット12が上記スリット10の端部に連通するよう直交して形成され、上記保持具本体6の底面には薄板鋼鈑から成る底板8が接合されていることを特徴とするコンクリート型枠用間隔保持具である。
上記のコンクリート型枠用間隔保持具によれば、保持具本体6の底面に底板8を接合した構成とすることで、保持具本体6の支持部位の長手方向に上記底枠15bをスリット10に挿嵌した際に上記保持具本体6の支持部位と面一になるように上記底板8上に支持され、且つ回動枠15を水平に回動した際に外側枠15aが上記保持具本体6の横スリット12内に面一になるように底板8上に保持される。
本考案の請求項4に記載のコンクリート型枠用間隔保持具は、上記保持具本体6が、上記回動枠15の底枠15bが面一に収容される凹溝20が長手方向に沿って折曲形成され、且つ上記外側規制片14の外側面に近接して上記回動枠15の外側枠15aが収容保持される横スリット12が上記凹溝20の片側に連通するよう直交して形成されていることを特徴とするコンクリート型枠用間隔保持具である。
上記のコンクリート型枠用間隔保持具によれば、保持具本体6の長手方向に沿って回動枠15の底枠15bを収容する凹溝20を形成することにより、上記底枠15bを上記凹溝20内に収容した際に支持部位と面一に支持され、且つ回動枠15を水平に回動した際に外側枠15aが上記保持具本体6の横スリット12内に面一になるように支持される。
本考案は以下の効果を奏する。
請求項1に記載の考案によれば、内枠および/または外枠の底部が間隔保持具によって個別に立設状態に保持されるので型枠仮組立後においては設置位置の変更が可能となり、またコンクリート打設後でも、従来のようにコンクリートと共に固設されることがなく取外し可能に構成されているので再使用が可能となり、型枠の設置効率を向上するだけでなく省資源化されて経済的効果を得ることができる。
請求項2に記載の考案によれば、回動枠に垂直保持手段を備えているので、回動枠を水平状態から垂直状態に起立させた状態で保持することができ、また起立状態から容易に水平状態に回動することができるため間隔保持具の取扱い作業が極めて容易となる。
請求項3に記載の考案によれば、保持具本体の支持部位の長手方向、ならびに外側規制片の外側面に近接した位置に形成されたスリットおよび該スリットに直交する横スリットには、水平状態に回動した回動枠の底枠ないし外側枠が保持具本体と面一になるように底板上に支持されるので、上記保持具本体を型枠の底部とベースコンクリート上面の間で形成される隙間を通して容易に抜き差しすることができる。
請求項4に記載の考案によれば、保持具本体に長手方向に沿って折曲形成された凹溝およびに直交する横スリットに、水平状態に回動した回動枠の底枠ないし外側枠が保持具本体と面一になるように支持されるので、型枠の底部とベースコンクリート上面の間で形成される隙間を通して上記保持具本体を容易に抜き差しすることができる。
本考案の実施例を以下に説明する。
図1〜図4には、本考案の実施例が示されている。図1は本考案に係る間隔保持具を使用してベースコンクリートBC上に立設保持したコンクリート基礎型枠を配置した状態を示す斜視図、図2は本考案に係る間隔保持具の全体斜視図、図3の(a)は間隔保持具の平面図、(b)は(a)のA−A断面図、図4の(a)は図3(a)のB−B断面図、(b)は図3(a)のC−C断面図である。
図1において、1はコンクリート基礎型枠であって、このコンクリート基礎型枠1(以下型枠と称する)は、後述する間隔保持具を使用してベースコンクリートBC上に立設状態に保持される。
型枠1は、所定間隔で対向配置される内枠2と外枠4とから構成されており、これら内枠2と外枠4は、コンクリート型枠用間隔保持具(以下間隔保持具5と称する)を使用してベースコンクリートBC上に立設状態で個別に保持されるようになっている。
間隔保持具5は、薄板鋼鈑で短冊状に形成された所定厚みの保持具本体6と、上記内枠2または外枠4の外側を規制すべく上記保持具本体6の略中央に立設し下端中央に開口14aを形成した外側規制片14と、上記保持具本体6の底面に溶接接合された薄板鋼鈑から成る底板8とで構成される。
詳しくは、保持具本体6には、略中央部位に立設した外側規制片14下端の外側近傍から該外側規制片14の下端を通過して保持具本体6の端部に至るスリット10が、型枠支持部位の幅方向中央に長手方向に沿って挿通形成されており、上記外側規制片14の外側面側に臨む上記スリット10の端部には、横スリット12が直交するように形成されている。
図2において、15は回動枠であって、この回動枠15は、鋼製の丸断面の棒体をコ字型に折曲形成して上記外側規制片14の外側面に沿って立設する外側枠15aと、上記外側規制片14下端の開口14aを通して上記スリット10と底板8とで構成される凹溝内に回動可能にほぼ保持具本体6と面一に挿嵌支持される底枠15bと、上記内枠2または外枠4の内側を規制すべく立設した内側枠15cとで構成されている。
外側規制片14の外側に延出した上記保持具本体6の延出部6aの略中央部には、釘孔16aが穿設されると共に保持具本体6の型枠支持部位には、上記スリット10の片側に釘孔16bが穿設されている。
また、回動枠15は、この回動枠15を垂直状態に保持する垂直保持手段Wを備えている。この垂直保持手段Wは、回動枠15の底枠15bの中央部位が外側枠15aと同じ上方に向けて大きく湾曲形成されており、その湾曲部位の中央は、回動枠15が立設状態において保持具本体6の上面より僅かに突出するように構成されている。
すなわち、回動枠15の垂直保持手段Wは、保持具本体6の型枠支持部位に内枠2または外枠4を載置した際に、底枠15b中央部位の湾曲部位中央が上記内枠2または外枠4の底部との当接で弾力的に押圧変形した状態となり、上記型枠底面と底枠15bとの摩擦力により垂直に保持されるようになっている。
次に、間隔保持具を使用した型枠の組立手順に付き、図5、図6を参照して説明する。図5(a)は間隔保持具をベースコンクリート上に仮り止めする状態を示し、(b)はベースコンクリート上に仮り止めした間隔保持具に外枠を載置する状態を示し、(c)は回動枠を垂直に起立して間隔保持具に載置した外枠を垂直状態に保持する状態を示す説明図、図6は外枠に対応して所定間隔で立設保持した内枠の位置を変更する際の間隔保持具の作業手順であって、(a)はベースコンクリート上に仮り止めされた間隔保持具を内枠の底面から抜出す直前の工程を示し、(b)は内枠の底面から間隔保持具を抜出した状態を示し、(c)は内枠の位置調整後に再び間隔保持具を上記内枠の底面に差込みベースコンクリート上に仮り止めする状態を示す説明図である。
図5(a)において、ベースコンクリートBC上にコンクリート基礎を形成するための外枠4が列設される位置に複数の間隔保持具5を長手方向に所定間隔毎に配設し、保持具本体6及びその延出部6aの釘孔16a,16bを通して止め釘18を、ベースコンクリートBCに打ち込み保持具本体6を仮り止めする。
次に、図5(b)に示すようにベースコンクリートBC上に仮り止めされた保持具本体6の型枠支持部位に外枠4を載置する。この外枠4を載置する際に、外枠4の外側面を基準となる外側規制片14に当接させる。
次いで、図5(c)に示すように保持具本体6の型枠支持部位に外枠4が載置されると、水平状態にある回動枠15の外側枠15aを回動して垂直に起立させることで外枠4の両側が規制される。この回動枠15を垂直に起立すると、垂直保持手段Wが作用して湾曲部位の中央頂部が外枠4の底部を弾力的に押圧し、底枠15bとの摩擦力により上記回動枠15が垂直に保持される。これにより、複数の外枠4が長手方向に立設保持された状態で列設される。
次に、内枠2を立設保持する間隔保持具5の作業手順に付き説明する。
内枠2は、図1に示すように間隔保持具5を使用して複数列設された外枠4を基準として所定間隔離間させた状態で長手方向に並設されるが、列設した際の横方向の型枠強度を確保するために外枠4に対し、内枠2を長手方向交互に列設して外枠4同士の接続部Tと内枠2同士の接続部Tが対応するのを防止している。
このように、外枠4と内枠2を長手方向交互に列設させるよう配慮されているにも拘わらず、たまたま長手方向に列設した際に両枠2,4の接続部が一致してしまう不具合が生じた際に、内枠2の位置を変更するための間隔保持具の抜き差し作業が行われる。
以下、図6を参照して内枠を立設保持し、又は内枠の位置を変更する際の間隔保持具の作業手順を説明する。
図6(a)において、内枠2の位置を変更するために、内枠2を立設保持した間隔保持具5をベースコンクリートBCから取外す作業が開始される。この間隔保持具5の延出部6aの釘孔16aからベースコンクリートBCに打ち込まれた止め釘18を取外す。
次に図6(b)に示すように、回動枠15を回動操作して水平位置まで倒した状態とし、間隔保持具5を内枠2の底面から長手方向外方に抜出す。次いで、図6(c)に示すように、内枠2の位置が修正位置に変更されると、回動枠15を水平状態に倒した状態で間隔保持具5を再び内枠2の底面とベースコンクリートBCとの間隙に差込む作業が行われ、延出部6aの釘孔16aを通して止め釘18をベースコンクリートBCに打ち込むことで内枠2が立設保持される。
このようにして、図1に示されるように所定配置のコンクリート基礎型枠1が構築される。そこで、対向配置される内枠2と外枠4とで構成される所定間隔内に打設されたコンクリートが固化されると、全ての内枠2と外枠4が間隔保持具5から取外され、その後は、
間隔保持具5から止め釘18を引き抜くことでベースコンクリートBC上に仮り止めされている全ての間隔保持具5を取外すことができる。
このように上記実施例によれば、間隔保持具5が、内枠2および/または外枠4の底部を個別に立設状態に保持するようになっているので、型枠1の仮組立後であっても設置位置の変更が可能となり、またコンクリート打設後であっても、従来のようにコンクリートと共に固設されることがなく取外し可能に構成されているので再使用が可能となり、型枠1の設置効率を向上するだけでなく省資源化されて経済的効果を得ることができる。
また、回動枠15に垂直保持手段Wを備えているので、回動枠15を水平状態から垂直状態に起立させた状態で保持することができ、また起立状態から容易に水平状態に回動することができるため型枠1底部からの抜き差し作業が可能となり、間隔保持具5の取扱い作業が極めて容易となる。
さらに、保持具本体6の型枠支持部位の長手方向、ならびに外側規制片14の外側面に近接した位置に形成されたスリット10および横スリット12には、回動枠15が底枠15bを中心として水平状態に回動したとき、底枠15bないし外側枠15aが保持具本体6と面一に挿嵌支持されるので、型枠1の底部とベースコンクリートBC上面の間で形成される隙間を通して上記保持具本体6を容易に抜き差しすることができる。
なお、上記間隔保持具5には、これをベースコンクリートBC上に止め釘18で仮止めするために保持具本体6ないし延出部6aにそれぞれ単一の釘孔16a,16bが穿設されているが、各部位に複数の釘孔を設けても良く、または釘孔を設けずに側端縁を止め釘18または止め金具を用いて仮り止めすることができる。
また、回動枠15には、丸断面の棒体が使用されているが四角断面の棒体を使用しても良く、四角断面の棒体を使用した場合は、平面上の一辺がスリット10内で底板8上に支持されるので、上方に向けて大きく湾曲形成した垂直保持手段Wが不用となる。
次に、間隔保持具の変形例に付き、図7を参照して説明する。図7は間隔保持具の変形例であって保持具本体の延出部を省略した間隔保持具の斜視図である。尚、上記実施例と同一部分に付いては同一符号を付しその説明は省略する。
この変形例に係る間隔保持具5’は、上記の実施例における間隔保持具5と略同一構造であって、延出部が設けられていない構造上相違する点について説明する。
この間隔保持具5’は、保持具本体6’の型枠支持部位に形成されるスリット10の両側斜め位置に一対の釘孔16b,16b’が穿設されている。また、保持具本体6’の端部には外側規制片14が立設しており、外側規制片14の外側には保持具本体6’の底面に溶接接合された底板8が若干延出しており、回動枠15が水平状態に回動した際に外側枠15aが延出した底板8に支持されるようになっている。これにより、間隔保持具5’の構造を簡素化することができる。
次に、間隔保持具の別の変形例に付き、図8を参照して説明する。図8は間隔保持具の別の変形例であって保持具本体の中央部に凹溝を長手方向に沿って折曲形成した間隔保持具の斜視図である。尚、上記実施例と同一部分に付いては同一符号を付しその説明は省略する。
この変形例に係る間隔保持具5’’は、上記の実施例における間隔保持具5と略同一構造であって、スリットが保持具本体を折曲した凹溝として構成されている点で相違しており、この構造上相違する点について説明する。
この間隔保持具5’’は、保持具本体6’’が外側規制片14の外側に延出した延出部6a’’を有しており、保持具本体6’’および延出部6a’’の中央には凹溝20が全長に亘って一体的に折曲形成されており、保持具本体6’’の凹溝20の片側には釘孔16bが、延出部6a’’における凹溝20の反対側にも釘孔16aが穿設されている。
この延出部6a’’における外側規制片14の下端近傍には、上記凹溝20に直交するスリット12が形成されている。
このように構成することにより、保持具本体6’’に長手方向に沿って折曲形成された凹溝20およびに直交する横スリット12に、水平状態に回動した回動枠15の底枠15bないし外側枠15aが保持具本体6’’と面一になるように支持されるので、内枠2または外枠4の底部とベースコンクリートBC上面の間で形成される隙間を通して上記間隔保持具5’’を容易に抜き差しすることができる。
また、回動枠15を収容する凹溝20が保持具本体6’’と一体的に折曲形成されるので、間隔保持具5’’の剛性が向上する。
本考案に係る間隔保持具を使用してベースコンクリートBC上に立設保持したコンクリート基礎型枠を配置した状態を示す斜視図である。 本考案に係る間隔保持具の全体斜視図である。 (a)は間隔保持具の平面図、(b)は(a)のA−A断面図である。 (a)は図3(a)のB−B断面図、(b)は図3(a)のC−C断面図である。 (a)は間隔保持具をベースコンクリート上に仮り止めする状態を示し、(b)はベースコンクリート上に仮り止めした間隔保持具に外枠を載置する状態を示し、(c)は回動枠を垂直に起立して間隔保持具に載置した外枠を垂直状態に保持する状態を示す説明図である。 外枠に対応して所定間隔で立設保持した内枠の位置を変更する際の間隔保持具の作業手順であって、(a)はベースコンクリート上に仮り止めされた間隔保持具を内枠の底面から抜出す直前の工程を示し、(b)は内枠の底面から間隔保持具を抜出した状態を示し、(c)は内枠の位置調整後に再び間隔保持具を上記内枠の底面に差込みベースコンクリート上に仮り止めする状態を示す説明図である。 間隔保持具の変形例であって保持具本体の延出部を省略した間隔保持具の斜視図である。 間隔保持具の別の変形例であって保持具本体の中央部に凹溝を長手方向に沿って折曲形成した間隔保持具の斜視図である。 従来のコンクリート型枠用間隔保持具であって、(a)は間隔保持具に嵌合した型枠間にコンクリートを打設した状態を示す断面図、(b)はコンクリート型枠用間隔保持具の部分斜視図である。
符号の説明
1 コンクリート基礎型枠(型枠)
2 内枠
4 外枠
5,5’,5’’ コンクリート型枠用間隔保持具(間隔保持具)
6,6’,6’’ 保持具本体
6a,6a’’ 延出部
8 底板
10 スリット
12 横スリット
14 外側規制片
14a 開口
15 回動枠
15a 外側枠
15b 底枠
15c 内側枠
16a,16b 釘孔
18 止め釘
20 凹溝
BC ベースコンクリート
T 接続部
W 垂直保持手段

Claims (4)

  1. ベースコンクリートBC上にコンクリート基礎を打設する際に使用すべく所定間隔で対向配置される内枠2と外枠4から成る型枠を立設状態に保持するコンクリート型枠用間隔保持具5に於いて、
    上記間隔保持具5は、薄板鋼鈑で短冊状に構成された幅方向略中央の長手方向に凹溝を形成し上記型枠1の内枠2および/または外枠4の底部を個別に保持する保持具本体6と、上記型枠1の外側を規制すべく上記保持具本体6の少なくとも一端に立設し下端中央に上記凹溝に連通する開口14aを形成した外側規制片14と、鋼製の棒体をコ字型に折曲形成して上記外側規制片14の外側面に沿って立設する外側枠15aと上記外側規制片14下端の開口14aを通して上記凹溝内に回動可能にほぼ面一に挿嵌支持される底枠15bと上記型枠1の内側を規制すべく立設した内側枠15cとで構成される回動枠15とから成り、
    上記回動枠15は、手動操作により上記凹溝内で上記底枠15bを中心として回動した際、垂直状態と水平状態をとるように構成され、上記型枠1の底部と上記ベースコンクリートBC上面の間で形成される隙間を挿通して上記保持具本体6を長手方向に抜き差しする際は上記回動枠15を水平状態とし、上記型枠1の両側面を規制する際は上記回動枠15を垂直状態に保持することを特徴とするコンクリート型枠用間隔保持具。
  2. 上記回動枠15は、垂直状態を保持する垂直保持手段Wを備えていることを特徴とする請求項1に記載のコンクリート型枠用間隔保持具。
  3. 上記間隔保持具5は、上記型枠1の底部を支持する上記保持具本体6の支持部位に上記回動枠15の底枠15bが挿通可能な間隔のスリット10が長手方向に形成されると共に、上記外側規制片14の外側面に近接して上記回動枠15の外側枠15aを収容保持する横スリット12が上記スリット10の端部に連通するよう直交して形成され、上記保持具本体6の底面には薄板鋼鈑から成る底板8が接合されていることを特徴とする請求項1または2に記載のコンクリート型枠用間隔保持具。
  4. 上記保持具本体6は、上記回動枠15の底枠15bが面一に収容される凹溝20が長手方向に沿って折曲形成され、且つ上記外側規制片14の外側面に近接して上記回動枠15の外側枠15aが収容保持される横スリット12が上記凹溝20の片側に連通するよう直交して形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のコンクリート型枠用間隔保持具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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