JP2001114365A - 衣料品包装材及び衣料品包装用カバー - Google Patents

衣料品包装材及び衣料品包装用カバー

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JP2001114365A
JP2001114365A JP29238799A JP29238799A JP2001114365A JP 2001114365 A JP2001114365 A JP 2001114365A JP 29238799 A JP29238799 A JP 29238799A JP 29238799 A JP29238799 A JP 29238799A JP 2001114365 A JP2001114365 A JP 2001114365A
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Japan
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heat
clothing
packaging material
pulp
cover
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JP29238799A
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English (en)
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Koichi Tanida
浩一 谷田
Makoto Watanabe
誠 渡邊
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IDE SHIGYO KK
SUMISHO KAMI PULP KK
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IDE SHIGYO KK
SUMISHO KAMI PULP KK
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/80Packaging reuse or recycling, e.g. of multilayer packaging

Abstract

(57)【要約】 【課題】通気性、撥水性、ヒートシール性があって、衣
料品を傷めることなく安全に包装でき、また、混抄紙よ
りなる包装材たる柔軟紙には表面加工液を塗布する必要
がなく、したがって加工液の乾燥という工程が不要で、
生産効率を向上できて製造コストを低減でき、さらにリ
サイクルが可能で省資源化を期することができ、しかも
十分な強度を有する衣料品カバー用包装材及び同カバー
を提供する。 【解決手段】木材パルプと化学パルプと撥水剤及び界面
活性剤とを混抄した通気性、ヒートシール性、撥水性を
有する薄い柔軟紙1よりなり、薄い柔軟紙は、加熱圧延
ロールにて加熱、圧延されたもので構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は衣料品包装材及び同
包装材を使用したカバーに関する。
【0002】
【従来技術とその問題点】例えばクリーニング店では、
客から預かってクリーニングした衣料品をカバー(通称
ガーメント)に入れて客に渡している。
【0003】カバーにはポリエチレン等の透明なプラス
チックフィルムを筒状に形成したものが一般的に使用さ
れており、例えばクリーニング店で自動包装機を備える
店であれば、ロール巻きにしてある筒状フィルムを自動
包装機に装着し、クリーニングされた衣料品を自動包装
機へセットすることにより筒状フィルムを所要の長さに
カットし、かつ切り口が所要にヒートシールされて、カ
バーとして衣料品を包装する。
【0004】上述したプラスチックフィルム製のカバー
は透明なので、カバーを外すことなく中の衣料品を見て
確認したり、あるいは衣料品に付した客の名札やバーコ
ードの読み取りを行えるというメリットがある。
【0005】しかし、プラスチックフィルム製のカバー
は通気性が悪く、クリーニングに使用された各種の溶剤
が衣料品に残っていると溶剤の揮発ガスがカバー内に充
満して衣料品の生地が変色等によって傷められ、また、
場合によっては衣料品を着用した人が肌荒れすることも
ある。
【0006】また、プラスチックフィルム製のカバー
は、現実にはリサイクルによる再生利用は不可能であ
り、回収業者は引き取ってくれず、消費者は、使用後の
プラスチックフィルム製カバーはそのまま廃棄してお
り、いわゆるごみ問題を惹起しているのが現状である。
【0007】
【本発明の目的】本発明の目的とするところは、通気
性、撥水性、ヒートシール性があって、衣料品を傷める
ことなく安全に包装でき、また、混抄紙よりなる包装材
たる柔軟紙には表面加工液を塗布する必要がなく、した
がって加工液の乾燥という工程が不要で、生産効率を向
上できて製造コストを低減でき、さらにリサイクルが可
能で省資源化を期することができ、しかも十分な強度を
有する衣料品カバー用包装材及び同カバーを提供するこ
とにある。
【0008】
【本発明の手段】上記目的を達成するために、本発明の
衣料品包装材は、木材パルプと化学パルプと撥水剤及び
界面活性剤とを混抄した通気性、ヒートシール性、撥水
性を有する薄い柔軟紙よりなるものとしてあり、薄い柔
軟紙は、加熱圧延ロールにて加熱、圧延されたものとし
てある。
【0009】また、化学パルプには、結晶性のポリエス
テル系ポリマー、ポリオレフィン系ポリマー、ポリビニ
ル系ポリマー、ポリアミド系ポリマーで構成される熱融
着性繊維のいずれか1種、あるいは前記熱融着性繊維の
成分と、同成分よりも低い融点の高分子化合物成分を芯
鞘型または並列型の複合に配し、ポリエステル系ポリマ
ー、ポリオレフィン系ポリマー、変性ポリオレフィン系
ポリマー、エチレンビニルアルコール系ポリマー、イオ
ノマー等の成分が繊維表面の一部を長さ方向に連続して
形成された熱融着性複合繊維よりなるものを使用してあ
る。
【0010】さらに、撥水剤には、パラフィンワックス
エマルジョン、オレフィン系樹脂、フッ素系樹脂の少な
くとも1種を使用してある。
【0011】また、柔軟紙によりなる包装材を扁平な筒
状体に形成してあり、筒状体にはカバー前部用と同後部
用の包装材とを2枚合わせにして対向縁部どうしを貼り
合わせて形成してある。
【0012】さらに、本発明の衣料品包装用カバーは、
上記のごとき筒状体の一端開口部を適宜ヒートシールし
て構成したものとしてある。
【0013】
【実施例】以下に本発明の実施例を添付図面に示す具体
例によって説明する。衣料品カバーに使用される包装材
1は、通気性、撥水性、ヒートシール性を有する薄い柔
軟紙で構成してある。ここで、柔軟紙には例えば重量が
1m2 当たり(米坪当たり)10〜30gの混抄紙を使
用する。
【0014】柔軟紙たる混抄紙は木材パルプ51%以上
の適量に化学パルプ49%以下の適量と、撥水剤及び界
面活性剤の適量とを混抄したものであり、本実施例では
例えば木材パルプ80〜85%に化学パルプ20〜15
%と適量の撥水剤、界面活性剤とを混抄したものを使用
する。
【0015】前記化学パルプとしては結晶性のポリエス
テル系ポリマー、ポリオレフィン系ポリマー、ポリビニ
ル系ポリマー、ポリアミド系ポリマーで構成される熱融
着性繊維のいずれか1種あるいは上記熱融着性繊維成分
と、これよりも低い融点の高分子化合物成分を芯鞘型ま
たは並列型の複合に配し、ポリエステル系ポリマー、ポ
リオレフィン系ポリマー、変性ポリオレフィン系ポリマ
ー、エチレンビニルアルコール系ポリマー、イオノマー
等の成分が繊維表面の一部を長さ方向に連続して形成さ
れた熱融着性複合繊維を使用する。したがって、柔軟紙
は上記化学パルプの熱融着性によって、柔軟紙自体がヒ
ートシール性を有する。
【0016】また、ヒートシール性を向上せしめるため
にヒートシール性補助剤を混抄時に適量加える場合もあ
り、このヒートシール性補助剤としては酢酸ビニール
系、エチレン酢酸ビニール系樹脂、ラテックス系樹脂、
アクリル系樹脂重合体、天然ゴム系樹脂等を使用し、こ
れらのヒートシール性補助剤のうち、ラテックス系樹脂
またはアクリル系樹脂重合体を使用すると包装材たる柔
軟紙をある程度透明にできる。
【0017】撥水剤としてはパラフィンワックスエマル
ジョン、オレフィン系樹脂、フッ素系樹脂が挙げられ、
特にパラフィンワックスエマルジョンを使用すると包装
材をより透明にすることができる。
【0018】混抄紙よりなる柔軟紙はさらに2個一対の
ロールによって加熱しながら圧延する。かくすることに
より化学パルプは溶融して平らに薄く伸ばされ、木材パ
ルプは化学パルプをバインダーとして互いの絡合度が増
し、紙力が大となり、また、化学パルプは平らで表面積
が大となるので、ヒートシール性が向上する。
【0019】上述した柔軟紙よりなる包装材1は図1の
ように二つ折りにして対向縁部どうしを接着あるいはヒ
ートシールして筒状包装材2にし、あるいは図2のよう
に前部用の包装材1Aと後部用の包装材1Bを2枚合わ
せにして対向縁部どうしを接着あるいはヒートシールし
て筒状包装材3にし、符号4は筒状包装材の貼り合わせ
部を示す。
【0020】筒状包装材は所定の長さや形にカットし、
その一方の切り口を所要にヒートシールして図3に示さ
れるようなカバー5に成形し、符号6カバーのヒートシ
ール部を示す。なお、同図3に示すカバー5は図1の筒
状包装材2、すなわち二つ折りのもので構成してある。
【0021】筒状包装材からカバーにするには、例えば
クリーニング店で公知の自動包装機(図示省略)を備え
る店であれば、ロール巻きにしてある筒状包装材を自動
包装機に装着し、クリーニングされた衣料品を自動包装
機へセットすることにより筒状包装材を所要の長さにカ
ットし、かつ切り口が所要にヒートシールされて、カバ
ー5として衣料品7を包装する。
【0022】自動包装機のない店であれば、筒状包装材
を所要の長さにカットするか、あるいは所要の長さにカ
ットされた短筒状の包装材を購入し、短筒状包装材を衣
料品に被せ、切り口の一端を所要にヒートシールして衣
料品を包装する。
【0023】
【作用、効果】このようにして作られたカバー5は、包
装材に木材パルプと化学パルプよりなる混抄紙を使用し
ているので、容易に破れたりするようなことのない十分
な強度が得られる。
【0024】また、前記包装材に化学パルプが含まれて
いるので、衣料品を包装する際のヒートシールをそのま
までも行うことができ、ヒートシールにより衣料品を手
早く包装することができるが、包装材はヒートシール性
補助剤を含むことにより十分なシール強度を得ることが
できる。
【0025】さらに界面活性剤を含んでいるので、包装
材は柔軟紙ではあるが紙力の大なるものとなっており、
かつ帯電防止効果もある。
【0026】また、撥水剤が含まれているので、包装材
は水に耐えられるようになっており、したがってカバー
は雨に濡れても破れる恐れはなく、客は雨に逢っても安
心して衣料品を持ち帰ることができる。
【0027】さらに、撥水剤、ヒートシール性補助剤は
通気性を阻害しないので、柔軟紙の通気性が損なわれる
ことはなく、カバーは通気性を有する。したがって、ク
リーニング品のカバー用に使用するばあいには充分に乾
燥してない部分のあるクリーニング衣料品を包装して
も、残っているクリーニング溶剤の気化ガスはカバーか
ら放出し、カバー内に残ることはないので、クリーニン
グ店から持ち帰っても急いでカバーを外す必要はなく、
カバーを掛けたままにしても、衣料品が溶剤ガスによっ
て変色、傷められるというようなこともない。
【0028】また、帯電防止効果もあるので、カバーに
空気中の塵埃が付着することが少なく、衣料品を汚れる
ことなく保管できる。
【0029】さらに、カバーは化学パルプ、ヒートシー
ル性補助剤および撥水剤を溶剤で溶かして紙(木材パル
プ)から分離、廃棄できるので、残った紙を古紙として
再利用でき、ごみ問題に対処できるとともに省資源化を
期せるという利点がある。
【0030】なお、以上の実施例ではカバーにクリーニ
ング品用のものを説明したが、カバーはクリーニング品
用に限らず、衣料品一般の包装、被覆に使用できる。
【0031】本発明においては木材パルプ、化学パルプ
とともに撥水剤や界面活性剤を混抄するので、混抄した
柔軟紙には撥水剤や界面活性剤を塗布する工程が不要と
なり、次ぎのようなメリットがある。
【0032】すなわち、混抄した柔軟紙に撥水剤や界面
活性剤を塗布する方法だと、塗布液の乾燥に長い時間を
要し、生産効率が低く、また、乾燥に大掛かりな装置を
要し、生産コストが高くなるが、本発明では乾燥工程、
乾燥装置が不要で生産効率の向上、設備費の抑制を実現
でき、生産コストを低減できるメリットがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】筒状包装材の一例を示す斜視図。
【図2】筒状包装材の他の例を示す斜視図。
【図3】本発明に係る衣料品包装用カバーの実施例を示
す正面図。
【符号の説明】
1 包装材 1A カバーの前部用包装材 1B カバーの後部用包装材 2、3 筒状包装材 4 貼り合わせ部 5 カバー 6 ヒートシール部 7 衣料品
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年4月7日(2000.4.7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は衣料品包装材及び同包装材を使用
したカバーに関する。
【0002】
【従来技術とその問題点】例えばクリーニング店では、
客から預かってクリーニングした衣料品をカバー(通称
ガーメント)に入れて客に渡している。
【0003】カバーにはポリエチレン等の透明なプラス
チックフィルムを筒状に形成したものが一般的に使用さ
れており、例えばクリーニング店で自動包装機を備える
店であれば、ロール巻きにしてある筒状フィルムを自動
包装機に装着し、クリーニングされた衣料品を自動包装
機へセットすることにより筒状フィルムを所要の長さに
カットし、かつ切り口が所要にヒートシールされて、カ
バーとして衣料品を包装する。
【0004】上述したプラスチックフィルム製のカバー
は透明なので、カバーを外すことなく中の衣料品を見て
確認したり、あるいは衣料品に付した客の名札やバーコ
ードの読み取りを行えるというメリットがある。
【0005】しかし、プラスチックフィルム製のカバー
は通気性が悪く、クリーニングに使用された各種の溶剤
が衣料品に残っていると溶剤の揮発ガスがカバー内に充
満して衣料品の生地が変色等によって傷められ、また、
場合によっては衣料品を着用した人が肌荒れすることも
ある。
【0006】また、プラスチックフィルム製のカバー
は、現実にはリサイクルによる再生利用は不可能であ
り、回収業者は引き取ってくれず、消費者は、使用後の
プラスチックフィルム製カバーはそのまま廃棄してお
り、いわゆるごみ問題を惹起しているのが現状である。
【0007】
【本発明の目的】本発明の目的とするところは、通気
性、撥水性、ヒートシール性があって、衣料品を傷める
ことなく安全に包装でき、また、混抄紙よりなる包装材
たる柔軟紙には表面加工液を塗布する必要がなく、した
がって加工液の乾燥という工程が不要で、生産効率を向
上できて製造コストを低減でき、さらにリサイクルが可
能で省資源化を期することができ、しかも十分な強度を
有する衣料品カバー用包装材及び同カバーを提供するこ
とにある。
【0008】
【本発明の手段】上記目的を達成するために、本発明の
衣料品包装材は、木材パルプと、結晶性のポリエステル
系ポリマー、ポリオレフィン系ポリマー、ポリビニル系
ポリマー、ポリアミド系ポリマーで構成される熱融着性
繊維のいずれか1種、あるいは前記熱融着性繊維の成分
にこれよりも低い融点の高分子化合物成分を芯鞘型また
は並列型の複合に配し、ポリエステル系ポリマー、ポリ
オレフィン系ポリマー、変性ポリオレフィン系ポリマ
ー、エチレンビニルアルコール系ポリマー、イオノマー
の成分が繊維表面の一部を長さ方向に連続して形成され
た熱融着性複合繊維と撥水剤及び界面活性剤とを混抄し
た通気性、ヒートシール性、撥水性を有する薄い柔軟紙
よりなるものとしてあ
【0009】また、前記薄い柔軟紙は、加熱圧延ロール
にて加熱、圧延されたものとしてある。
【0010】さらに、撥水剤には、パラフィンワックス
エマルジョン、オレフィン系樹脂、フッ素系樹脂の少な
くとも1種を使用してある。
【0011】また、柔軟紙によりなる包装材を扁平な筒
包装材に形成してあり、筒状包装材はカバー前部用と
同後部用の包装材とを2枚合わせにして対向縁部どうし
を貼り合わせて形成してある。
【0012】さらに、本発明の衣料品包装用カバーは、
上記のごとき筒状包装材の一端開口部を適宜ヒートシー
ルして構成したものとしてある。
【0013】
【実施例】以下に本発明の実施例を添付図面に示す具体
例によって説明する。衣料品包装用カバーに使用される
包装材1は、通気性、撥水性、ヒートシール性を有する
薄い柔軟紙で構成してある。ここで、柔軟紙には例えば
重量が1m2 当たり(米坪当たり)10〜30gの混抄
紙を使用する。
【0014】柔軟紙たる混抄紙は木材パルプ51%以上
に、熱融着性繊維あるいは熱融着性複合繊維49%以下
の適量と、撥水剤及び界面活性剤の適量とを混抄したも
のであり、本実施例では例えば木材パルプ80〜85%
に、熱融着性繊維あるいは熱融着性複合繊維20〜15
%と適量の撥水剤、界面活性剤とを混抄したものを使用
する。
【0015】前記熱融着性繊維あるいは熱融着性複合繊
としては結晶性のポリエステル系ポリマー、ポリオ
レフィン系ポリマー、ポリビニル系ポリマー、ポリアミ
ド系ポリマーで構成される熱融着性繊維のいずれか1
あるいは前記熱融着性繊維成分、これよりも低い
融点の高分子化合物成分を芯鞘型または並列型の複合に
配し、ポリエステル系ポリマー、ポリオレフィン系ポリ
マー、変性ポリオレフィン系ポリマー、エチレンビニル
アルコール系ポリマー、イオノマー等の成分が繊維表面
の一部を長さ方向に連続して形成された熱融着性複合繊
維を使用する。したがって、柔軟紙は上記熱融着性繊維
あるいは熱融着性複合繊維の熱融着性によって、柔軟紙
自体がヒートシール性を有する。
【0016】また、ヒートシール性を向上せしめるため
にヒートシール性補助剤を混抄時に適量加える場合もあ
り、このヒートシール性補助剤としては酢酸ビニール
系、エチレン酢酸ビニール系樹脂、ラテックス系樹脂、
アクリル系樹脂重合体、天然ゴム系樹脂等を使用し、こ
れらのヒートシール性補助剤のうち、ラテックス系樹脂
またはアクリル系樹脂重合体を使用すると包装材たる柔
軟紙をある程度透明にできる。
【0017】撥水剤としてはパラフィンワックスエマル
ジョン、オレフィン系樹脂、フッ素系樹脂が挙げられ、
特にパラフィンワックスエマルジョンを使用すると包装
材をより透明にすることができる。
【0018】混抄紙よりなる柔軟紙はさらに2個一対の
ロールによって加熱しながら圧延する。かくすることに
より熱融着性繊維あるいは熱融着性複合繊維は溶融して
平らに薄く伸ばされ、木材パルプは熱融着性繊維あるい
は熱融着性複合繊維をバインダーとして互いの絡合度が
増し、紙力が大となり、また、熱融着性繊維あるいは熱
融着性複合繊維は平らで表面積が大となるので、ヒート
シール性が向上する。
【0019】上述した柔軟紙よりなる包装材1は図1の
ように二つ折りにして対向縁部どうしを接着あるいはヒ
ートシールして筒状包装材2にし、あるいは図2のよう
に前部用の包装材1Aと後部用の包装材1Bを2枚合わ
せにして対向縁部どうしを接着あるいはヒートシールし
て筒状包装材3にし、符号4は筒状包装材の貼り合わせ
部を示す。
【0020】筒状包装材は所定の長さや形にカットし、
その一方の切り口を所要にヒートシールして図3に示さ
れるようなカバー5に成形し、符号6カバーのヒートシ
ール部を示す。なお、同図3に示すカバー5は図1の筒
状包装材2、すなわち二つ折りのもので構成してある。
【0021】筒状包装材からカバーにするには、例えば
クリーニング店で公知の自動包装機(図示省略)を備え
る店であれば、ロール巻きにしてある筒状包装材を自動
包装機に装着し、クリーニングされた衣料品を自動包装
機へセットすることにより筒状包装材を所要の長さにカ
ットし、かつ切り口が所要にヒートシールされて、カバ
ー5として衣料品7を包装する。
【0022】自動包装機のない店であれば、筒状包装材
を所要の長さにカットするか、あるいは所要の長さにカ
ットされた短筒状の包装材を購入し、短筒状包装材を衣
料品に被せ、切り口の一端を所要にヒートシールして衣
料品を包装する。
【0023】
【作用、効果】このようにして作られたカバー5は、包
装材に木材パルプと熱融着性繊維あるいは熱融着性複合
繊維とよりなる混抄紙を使用しているので、容易に破れ
たりするようなことのない十分な強度が得られる。
【0024】また、前記包装材に熱融着性繊維あるいは
熱融着性複合繊維が含まれているので、衣料品を包装す
る際のヒートシールをそのままでも行うことができ、ヒ
ートシールにより衣料品を手早く包装することができる
が、包装材はヒートシール性補助剤を含むことにより十
分なシール強度を得ることができる。
【0025】さらに界面活性剤を含んでいるので、包装
材は柔軟紙ではあるが紙力の大なるものとなっており、
かつ帯電防止効果もある。
【0026】また、撥水剤が含まれているので、包装材
は水に耐えられるようになっており、したがってカバー
は雨に濡れても破れる恐れはなく、客は雨に逢っても安
心して衣料品を持ち帰ることができる。
【0027】さらに、撥水剤、ヒートシール性補助剤は
通気性を阻害しないので、柔軟紙の通気性が損なわれる
ことはなく、カバーは通気性を有する。したがって、ク
リーニング品のカバー用に使用するばあいには充分に乾
燥してない部分のあるクリーニング衣料品を包装して
も、残っているクリーニング溶剤の気化ガスはカバーか
ら放出し、カバー内に残ることはないので、クリーニン
グ店から持ち帰っても急いでカバーを外す必要はなく、
カバーを掛けたままにしても、衣料品が溶剤ガスによっ
て変色、傷められるというようなこともない。
【0028】また、帯電防止効果もあるので、カバーに
空気中の塵埃が付着することが少なく、衣料品を汚れる
ことなく保管できる。
【0029】さらに、カバーは熱融着性繊維あるいは熱
融着性複合繊維、ヒートシール性補助剤および撥水剤を
溶剤で溶かして紙(木材パルプ)から分離、廃棄できる
ので、残った紙を古紙として再利用でき、ごみ問題に対
処できるとともに省資源化を期せるという利点がある。
【0030】なお、以上の実施例ではカバーにクリーニ
ング品用のものを説明したが、カバーはクリーニング品
用に限らず、衣料品一般の包装、被覆に使用できる。
【0031】本発明においては木材パルプ、熱融着性繊
維あるいは熱融着性複合繊維とともに撥水剤や界面活性
剤を混抄するので、混抄した柔軟紙には撥水剤や界面活
性剤を塗布する工程が不要となり、次ぎのようなメリッ
トがある。
【0032】すなわち、混抄した柔軟紙に撥水剤や界面
活性剤を塗布する方法だと、塗布液の乾燥に長い時間を
要し、生産効率が低く、また、乾燥に大掛かりな装置を
要し、生産コストが高くなるが、本発明では乾燥工程、
乾燥装置が不要で生産効率の向上、設備費の抑制を実現
でき、生産コストを低減できるメリットがある。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】木材パルプと化学パルプと撥水剤及び界面
    活性剤とを混抄した通気性、ヒートシール性、撥水性を
    有する薄い柔軟紙よりなる衣料品包装材。
  2. 【請求項2】木材パルプと化学パルプと撥水剤及び界面
    活性剤とを混抄した通気性、ヒートシール性、撥水性を
    有する薄い柔軟紙が加熱、圧延されて化学パルプが薄く
    伸ばされ、木材パルプが化学パルプによって絡合されて
    なる衣料品包装材。
  3. 【請求項3】請求項1、2に記載中の化学パルプが、結
    晶性のポリエステル系ポリマー、ポリオレフィン系ポリ
    マー、ポリビニル系ポリマー、ポリアミド系ポリマーで
    構成される熱融着性繊維のいずれか1種、あるいは前記
    熱融着性繊維の成分と、同成分よりも低い融点の高分子
    化合物成分を芯鞘型または並列型の複合に配し、ポリエ
    ステル系ポリマー、ポリオレフィン系ポリマー、変性ポ
    リオレフィン系ポリマー、エチレンビニルアルコール系
    ポリマー、イオノマー等の成分が繊維表面の一部を長さ
    方向に連続して形成された熱融着性複合繊維よりなる衣
    料品包装材。
  4. 【請求項4】請求項1、2に記載中の撥水剤が、パラフ
    ィンワックスエマルジョン、オレフィン系樹脂、フッ素
    系樹脂の少なくとも1種よりなる衣料品包装材。
  5. 【請求項5】請求項1、2に記載中の撥水剤がパラフィ
    ンワックスエマルジョンである衣料品包装材。
  6. 【請求項6】木材パルプと化学パルプと撥水剤及び界面
    活性剤とを混抄した通気性、ヒートシール性、撥水性を
    有する薄い柔軟紙よりなる包装材を扁平な筒状体に形成
    してなる衣料品包装材。
  7. 【請求項7】木材パルプと化学パルプと撥水剤及び界面
    活性剤とを混抄した通気性、ヒートシール性、撥水性を
    有する薄い柔軟紙が加熱、圧延されて化学パルプが薄く
    伸ばされ、木材パルプが化学パルプによって絡合されて
    いる包装材を扁平な筒状体に形成してなる衣料品包装
    材。
  8. 【請求項8】請求項6、7に記載中の筒状体が、カバー
    前部用と同後部用の包装材とが2枚合わせにされて対向
    縁部どうしが貼り合わされて形成されてなる衣料品包装
    材。
  9. 【請求項9】木材パルプと化学パルプと撥水剤及び界面
    活性剤とを混抄した通気性、ヒートシール性、撥水性を
    有する薄い柔軟紙よりなる包装材を扁平な筒状体に形成
    し、該筒状体の一端開口部を適宜ヒートシールしてなる
    衣料品包装用カバー。
  10. 【請求項10】木材パルプと化学パルプと撥水剤及び界
    面活性剤とを混抄した通気性、ヒートシール性、撥水性
    を有する薄い柔軟紙が加熱、圧延されて化学パルプが薄
    く伸ばされ、木材パルプが化学パルプによって絡合され
    ている包装材を扁平な筒状体に形成し、該筒状体の一端
    開口部を適宜ヒートシールしてなる衣料品包装用カバ
    ー。
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