JP2001113874A - ボールペンチップ及びその製造方法 - Google Patents

ボールペンチップ及びその製造方法

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JP2001113874A
JP2001113874A JP29754599A JP29754599A JP2001113874A JP 2001113874 A JP2001113874 A JP 2001113874A JP 29754599 A JP29754599 A JP 29754599A JP 29754599 A JP29754599 A JP 29754599A JP 2001113874 A JP2001113874 A JP 2001113874A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 書き味が滑らかなボールペンチップを提供す
る。 【解決手段】 ボールペンチップ10を、ボール20と、ホ
ルダー30と、インク誘導芯40とによって構成する。ホル
ダー30には、ボールハウス31と、ボールハウス31に収納
されたボール20が外部に飛び出さないようにするための
カシメ部32と、反ボールハウス31側の端部からボールハ
ウス31まで貫通するインク誘導孔33とを設ける。インク
誘導芯40をインク誘導孔33に挿入したときに、ホルダー
30にポンチ部34を設けることにより、インク誘導芯40を
ホルダー30に固定する。ボール20をインク誘導芯40側へ
向けて押圧することにより、インク誘導芯40のボール20
側の端部にボール受け座50を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボールペンチッ
プ、更に詳しくは、ボールと、ホルダーと、インク誘導
芯とを備えたボールペンチップに関し、インク誘導芯の
ボール側の端部をボール受け座とすることにより、ボー
ルとボール受け座との間の摩擦を低減させて、書き味を
滑らかにしたものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、図7に示すように、ボール20
とホルダー30とを備え、ホルダー30の先端側にボール20
を回転自在に保持するボールペンチップ10が提供されて
いる。前記ボール20は、筆記面にインクを塗布するため
のものである。このボール20は、超硬合金や焼入鋼など
の金属、又はセラミックなどによって形成されている。
【0003】また、前記ホルダー30は、ボール20を保持
するためのものである。このホルダー30には、ボールハ
ウス31、インク誘導孔33及びチャンネル70などが設けら
れている。そして、このホルダー30は、洋白、真鍮又は
ステンレス鋼などの金属製の線材を切削することによっ
て形成される。また、前記ボールハウス31は、ボール20
を収納するための孔である。このボールハウス31は、ホ
ルダー30の先端側に設けられている。また、このボール
ハウス31は、側面部35と底面部36とを有している。前記
側面部35は、ボール20の直径より内径がわずかに大きい
円筒状に形成されている。また、前記底面部36は、ホル
ダー30の反ボールハウス31側へ向かって内径を次第に小
さくする円錐状に形成されている。そして、このボール
ハウス31は、線材の先端側から後端側へ向けて、線材の
軸心に回転軸を一致させたドリルで切削することによっ
て形成される。
【0004】また、前記インク誘導孔33は、ホルダー30
の後端側の端部からボールハウス31まで貫通する孔であ
る。このインク誘導孔33により、ボールハウス31に収納
されたボール20にインクが供給される。そして、このイ
ンク誘導孔33は、例えば、線材の後端側から先端側へ向
けて、線材の軸心に回転軸を一致させたドリルで切削す
ることによって形成される。なお、インク誘導孔33は、
直径が異なる複数種類のドリルを用いて複数工程で切削
されることにより、多段に形成されることがある。
【0005】更に、前記チャンネル70は、ボールハウス
31に収納されたボール20にインクが十分に供給されるよ
うにするための溝である。このチャンネル70は、インク
誘導孔33の内周面に設けられ、線材の軸心から見て放射
状に形成される。そして、このチャンネル70は、例え
ば、線材の先端側から後端側へ向けてブローチ加工を施
すことによって形成される。
【0006】そして、このボールペンチップ10は、ボー
ルハウス31にボール20を収納した後に、ホルダー30の先
端側の端部近辺にカシメ部32を形成することによって、
ボールハウス31からボール20の一部を突出させつつ、ホ
ルダー30の先端側にボール20を回転自在に保持させてい
る。ところで、ホルダー30の先端側に保持されているボ
ール20は、その先端側をカシメ部32の内周面と若干の距
離を有し、また、その周囲をボールハウス31の側面部35
と若干の距離を有し、更に、その後端側をボールハウス
31の底面部36に当接させて回転するため、これらの間の
滑らかさが、書き味の滑らかさに影響する。
【0007】特に、ボール20の後端側と当接する部分
は、ボール受け座50と呼ばれるが、このボール受け座50
には、筆記時にボール20が回転しつつ押圧当接するた
め、このボール受け座50の表面の滑らかさが、書き味の
滑らかさに大きく影響するのである。従って、ドリルで
切削した後のボールハウス31の底面部36に、先端がドリ
ルの先端と略同形状の円錐形をした押圧具を押圧するこ
とによって、ボールハウス31の底面部36の表面を滑らか
にすることがあった。
【0008】また、最近では、カシメ部32を形成してホ
ルダー30の先端側にボール20を保持させた後に、ボール
20をボールハウス31の底面部36側へ向けて押圧すること
により、ボール受け座50の表面を滑らかにすると共に、
ボール20とボール受け座50とを馴染ませることもあっ
た。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ボールが超硬
合金や焼入鋼などの金属、又はセラミックなどによって
形成されていると共に、ホルダーが洋白、真鍮又はステ
ンレス鋼などの金属によって形成されているボールペン
チップにあっては、ボールハウスの底面部の表面をどん
なに滑らかに加工しても、ボールとボール受け座との間
の摩擦を低減させるには限界があった。従って、書き味
の滑らかさを向上させるには限界があった。
【0010】特に、ボールの外形に沿った形状のボール
受け座の面積が小さいと、書き味の滑らかさを保つこと
が困難であったのである。そこで、本発明のうち請求項
1に記載した発明は、ボールペンチップを、ボールと、
ホルダーと、インク誘導芯とによって構成すると共に、
インク誘導芯のボール側の端部をボール受け座とするこ
とにより、接触面積を広げ、ボールとボール受け座との
間の摩擦を低減させて、書き味が滑らかなボールペンチ
ップを提供することを目的とする。
【0011】また、本発明のうち請求項2に記載した発
明は、請求項1に記載した発明の目的に加えて、ボール
受け座を、インク誘導芯をホルダーに固定した後に、ボ
ールをインク誘導芯側へ向けて押圧することによって形
成することにより、ボール受け座の形成が容易なボール
ペンチップを提供することを目的とする。また、本発明
のうち請求項3に記載した発明は、請求項1、又は2に
記載した発明の目的に加えて、インク誘導芯を合成樹脂
によって形成することにより、ボールとボール受け座と
の間の摩擦をより一層低減させて、書き味がより一層滑
らかなボールペンチップを提供することを目的とする。
【0012】また、本発明のうち請求項4に記載した発
明は、請求項3に記載した発明の目的に加えて、押圧
を、超音波溶着機のホーンを振動させながら押しつける
ことによって行うことにより、ボール受け座の形成が確
実なボールペンチップを提供することを目的とする。ま
た、本発明のうち請求項5に記載した発明は、請求項
1、2、3又は4に記載した発明の目的に加えて、イン
ク誘導芯の周囲又は内部に毛管溝を形成することによ
り、ボールへのインクの供給を十分に行えるようにした
ボールペンチップを提供することを目的とする。
【0013】また、本発明のうち請求項6に記載した発
明は、インク誘導芯をホルダーに固定するためのポンチ
部を、ホルダーの肉厚が薄い部分に設けることにより、
インク誘導芯のホルダーへの固定がボールペンチップを
提供することを目的とする。また、本発明のうち請求項
7に記載した発明は、ボールハウスのインク誘導芯側に
仮ボール受け座を設けることにより、ボールハウス内に
ボールを保持させる工程が容易なボールペンチップを提
供することを目的とする。
【0014】また、本発明のうち請求項8に記載した発
明は、仮ボール受け座を有するボールハウスにボールを
収納した後に、ホルダーの端部近辺にカシメ部を形成
し、その後に、インク誘導芯をインク誘導孔に挿入し
て、このインク誘導芯でボールを押すことにより、ボー
ルをカシメ部の内周面に当接させ、この状態でホルダー
にポンチ部を形成することにより、インク誘導芯をホル
ダーに固定し、その後に、ボールをインク誘導芯側へ向
けて押圧することにより、インク誘導芯のボール側の端
部にボール受け座を形成すると共に、ボールとカシメ部
の内周面との間にクリアランスを設けることにより、書
き味が滑らかなボールペンチップの製造方法を提供する
ことを目的とする。
【0015】また、本発明のうち請求項9に記載した発
明は、請求項8に記載した発明の目的に加えて、ポンチ
部を、ホルダーの肉厚が薄い部分に形成することによ
り、インク誘導芯のホルダーへの固定が容易なボールペ
ンチップの製造方法を提供することを目的とする。更
に、本発明のうち請求項10に記載した発明は、請求項
8又は9に記載した発明の目的に加えて、押圧を、超音
波溶着機のホーンを振動させながら押しつけることによ
って行うことにより、ボール受け座の形成が確実なボー
ルペンチップの製造方法を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】(請求項1)本発明のう
ち請求項1に記載した発明は、ボール(20)と、ボール
(20)を保持するためのホルダー(30)と、ボール(2
0)にインクを供給するためのインク誘導芯(40)とを
備え、ホルダー(30)の一方側にボール(20)を位置さ
せ、また、他方側にインク誘導芯(40)を位置させたボ
ールペンチップ(10)であって、前記ホルダー(30)
は、その一方側の端部近辺に設けた、ボール(20)を収
納するためのボールハウス(31)と、ボールハウス(3
1)に収納されたボール(20)が外部に飛び出さないよ
うにするためのカシメ部(32)と、その反ボールハウス
(31)側の端部からボールハウス(31)まで貫通し、イ
ンク誘導芯(40)を挿入可能とされるインク誘導孔(3
3)とを有するように形成され、前記ボール(20)は、
ボールハウス(31)に収納され、前記インク誘導芯(4
0)は、インク誘導孔(33)に挿入されたときにホルダ
ー(30)に形成されるポンチ部(34)によってホルダー
(30)に固定されていると共に、そのボール(20)側の
端部には、ボール受け座(50)が形成されていることを
特徴とする。
【0017】ここで、「ボール(20)」とは、筆記面に
インクを塗布するためのものをいう。このボール(20)
は、例えば、超硬合金、ステンレス鋼、焼入鋼、又はセ
ラミックなどによって形成することができる。また、
「ホルダー(30)」とは、ボール(20)を保持するため
のものをいう。
【0018】このホルダー(30)は、例えば、洋白、真
鍮、黄銅又はステンレス鋼などの金属製の線材を切削す
ることによって形成することができる。また、パイプ鋼
材を用いてホルダー(30)を形成することもできる。ま
た、「インク誘導芯(40)」とは、ボール(20)にイン
クを供給するためのものをいう。
【0019】このインク誘導芯(40)は、例えば、ポリ
アセタールなどの合成樹脂によって形成することができ
る。また、例えば、ガラス繊維によってインク誘導芯
(40)を形成することもできる。更に、例えば、砲金な
どの金属によってインク誘導芯(40)を形成することも
できる。また、「ボールハウス(31)」とは、ホルダー
(30)の一方側に設けられる、ボール(20)を収納する
ための孔をいう。
【0020】例えば、ホルダー(30)が金属製の線材か
ら形成される場合には、線材の一方側から他方側へ向け
て、線材の軸心に回転軸を一致させたドリルで切削する
ことによって、ボールハウス(31)を形成することがで
きる。また、ホルダー(30)がパイプ鋼材を用いて形成
される場合には、例えば、パイプ鋼材の一方の端部か
ら、パイプ鋼材の軸心に回転軸を一致させたドリルで切
削することによって、ボールハウス(31)を形成するこ
とができる。
【0021】また、ホルダー(30)がパイプ鋼材を用い
て形成される場合には、例えば、パイプ鋼材の内腔をそ
のままボールハウス(31)とすることもできる。また、
「カシメ部(32)」とは、ボールハウス(31)に収納さ
れたボール(20)が外部に飛び出さないようにするため
の部分をいう。このカシメ部(32)は、例えば、ホルダ
ー(30)のボールハウス(31)側の端部近辺の内径を、
ボール(20)の直径よりも小さく縮径させることによっ
て形成することができる。
【0022】また、「インク誘導孔(33)」とは、ホル
ダー(30)の反ボールハウス(31)側の端部からボール
ハウス(31)まで貫通する孔をいう。例えば、ホルダー
(30)が金属製の線材から形成される場合には、線材の
反ボールハウス(31)側の端部からボールハウス側へ向
けて、線材の軸心に回転軸を一致させたドリルで切削す
ることによって、インク誘導孔(33)を形成することが
できる。このとき、直径の異なる複数種類のドリルを用
いて複数工程で切削することにより、インク誘導孔(3
3)が多段に形成されることがある。
【0023】また、ホルダー(30)がパイプ鋼材を用い
て形成される場合には、例えば、パイプ鋼材の内腔をそ
のままインク誘導孔(33)とすることができる。また、
「ポンチ部(34)」とは、インク誘導孔(33)に挿入さ
れたインク誘導芯(40)をホルダー(30)に固定するた
めの部分をいう。このポンチ部(34)は、例えば、イン
ク誘導孔(33)にインク誘導芯(40)を挿入した際に、
ホルダー(30)の外周面にポンチ加工を施すことによっ
て形成することができる。
【0024】また、「ボール受け座(50)」とは、ボー
ル(20)の反カシメ部(32)側が当接する部分をいう。
本発明では、このボール受け座(50)は、インク誘導芯
(40)のボール(20)側の端部に形成される。そして、
このボール受け座(50)は、例えば、インク誘導芯(4
0)をホルダー(30)に固定した後に、ボール(20)を
インク誘導芯(40)側へ向けて押圧することによって形
成することができる。
【0025】また、例えば、インク誘導芯(40)をイン
ク誘導孔(33)に挿入する前に、インク誘導芯(40)の
一方の端部をボール(20)の外形に沿った形状とするこ
とにより、ボール受け座(50)を形成することもでき
る。このように、インク誘導芯(40)のボール(20)側
の端部をボール受け座(50)とすることにより、接触面
積が広くなり、ボール(20)とボール受け座(50)との
間の摩擦を低減させることができるので、書き味が滑ら
かなボールペンチップ(10)とすることができるのであ
る。 (請求項2)また、本発明のうち請求項2に記載した発
明は、請求項1に記載した発明の構成に加えて、ボール
受け座(50)は、インク誘導芯(40)をホルダー(30)
に固定した後に、ボール(20)をインク誘導芯(40)側
へ向けて押圧することによって形成されることを特徴と
する。
【0026】このように、インク誘導芯(40)をホルダ
ー(30)に固定した後に、ボール(20)をインク誘導芯
(40)側へ向けて押圧してボール受け座(50)を形成す
ることにより、ボールペンチップ(10)の製造を容易に
することができるのである。 (請求項3)また、本発明のうち請求項3に記載した発
明は、請求項1、又は2に記載した発明の構成に加え
て、インク誘導芯(40)は、合成樹脂によって形成され
ていることを特徴とする。
【0027】ここで、「合成樹脂」とは、例えば、ポリ
アセタールなどの樹脂をいう。このように、インク誘導
芯(40)を合成樹脂によって形成することにより、ボー
ル(20)とボール受け座(50)との間の摩擦をより一層
低減させることができるので、書き味をより一層滑らか
にすることができるのである。 (請求項4)また、本発明のうち請求項4に記載した発
明は、請求項3に記載した発明の構成に加えて、押圧
は、超音波溶着機のホーンを振動させながら押しつける
ことによって行われることを特徴とする。
【0028】ここで、「超音波溶着機」とは、超音波に
よる振動を利用して、プラスチック同士、あるいはプラ
スチックと金属などとを溶着する装置をいう。この超音
波溶着機は、「ホーン」と呼ばれる金属製の部品を備え
ている。また、このホーンは、超音波振動することとな
っている。そして、例えば、2つのプラスチック製品同
士を接触させた状態で、一方のプラスチック製品にホー
ンを押しつけると、ホーンと共に一方のプラスチック製
品が超音波振動することにより、プラスチック製品同士
の接触部分が発熱して、プラスチック製品同士が溶着す
るのである。
【0029】そして、このような超音波溶着機を用いて
押圧を行うことにより、インク誘導芯(40)にボール受
け座(50)を確実に形成することができるのである。特
に、インク誘導芯(40)が合成樹脂によって形成されて
いるので、インク誘導芯(40)のボール(20)側の端部
を溶かすことができ、ボール(20)の外形に沿った形状
のボール受け座(50)を確実に形成することができるの
である。 (請求項5)また、本発明のうち請求項5に記載した発
明は、請求項1、2、3又は4に記載した発明の構成に
加えて、インク誘導芯(40)の周囲又は内部には、イン
クを誘導するための毛管溝(41)が形成されていること
を特徴とする。
【0030】ここで、「毛管溝(41)」とは、毛細管現
象が認められる程度の細い溝をいう。この毛管溝(41)
は、例えば、インク誘導芯(40)の周囲のみ、又はイン
ク誘導芯(40)の内部のみに設けてもよく、また、イン
ク誘導芯(40)の周囲及び内部の双方に設けてもよい。
【0031】このように、インク誘導芯(40)の周囲又
は内部に毛管溝(41)を設けることにより、この毛管溝
(41)をインクが伝わるので、ボール(20)にインクを
十分に供給することができるのである。 (請求項6)また、本発明のうち請求項6に記載した発
明は、請求項1、2、3、4又は5に記載した発明の構
成に加えて、インク誘導芯(40)をホルダー(30)に固
定するためのポンチ部(34)は、ホルダー(30)の肉厚
が薄い部分に形成されていることを特徴とする。
【0032】例えば、ホルダー(30)が金属製の線材か
ら形成される場合には、線材の反ボールハウス(31)側
の外周を切削することにより、ホルダー(30)のインク
誘導孔(33)部分の肉厚を薄くする。そして、この肉厚
を薄くした部分にポンチ部(34)を設けることにより、
ポンチ部(34)を形成する際に加える力が小さくて済む
ので、インク誘導芯(40)のホルダー(30)への固定を
容易にすることができるのである。
【0033】更に、ホルダー(30)の肉厚が薄い部分に
ポンチ部(34)を設けることにより、ホルダー(30)全
体の変形を防止することができるのである。 (請求項7)また、本発明のうち請求項7に記載した発
明は、請求項1、2、3、4、5又は6に記載した発明
の構成に加えて、ボールハウス(31)のインク誘導芯
(40)側には、仮ボール受け座(60)が設けられている
ことを特徴とする。
【0034】ここで、「仮ボール受け座(60)」とは、
ボールハウス(31)のインク誘導孔(33)側に設けられ
る部分であって、製造段階においてのみ、ボール(20)
のインク誘導孔(33)側と当接する部分をいう。例え
ば、ホルダー(30)が金属製の線材から形成される場合
には、線材をドリルで切削することにより、従来のもの
と比較して軸心方向の長さが長いボールハウス(31)を
形成すると、このようなボールハウス(31)の底面部
(36)を仮ボール受け座(60)とすることができる。
【0035】そして、このような仮ボール受け座(60)
を設けることにより、ボールハウス(31)内にボール
(20)を保持させる工程が容易になるので、ボールペン
チップ(10)の製造を容易にすることができる。 (請求項8)また、本発明のうち請求項8に記載した発
明は、ボールペンチップ(10)の製造方法であって、一
方側に、ボール(20)を収納するためのボールハウス
(31)を有し、他方側には、インク誘導芯(40)を挿入
可能とされるインク誘導孔(33)を有し、ボールハウス
(31)には、仮ボール受け座(60)を有するように形成
したホルダー(30)のボールハウス(31)にボール(2
0)を収納し、その後に、ホルダー(30)のボールハウ
ス(31)側の端部近辺にカシメ部(32)を形成して、ボ
ール(20)がボールハウス(31)内でホルダー(30)の
軸心方向に移動可能となるように、ボールハウス(31)
内にボール(20)を保持させ、その後に、ホルダー(3
0)の反ボールハウス(31)側からインク誘導孔(33)
にインク誘導芯(40)を挿入して、このインク誘導芯
(40)のボール(20)側の端部でボール(20)を押すこ
とにより、ボール(20)をカシメ部(32)の内周面に当
接させ、この状態でホルダー(30)にポンチ部(34)を
形成することによりインク誘導芯(40)をホルダー(3
0)に固定し、その後に、ボール(20)をインク誘導芯
(40)側へ向けて押圧することにより、インク誘導芯
(40)のボール(20)側の端部にボール受け座(50)を
形成すると共に、ボール(20)とカシメ部(32)の内周
面との間にクリアランスを設けることを特徴とする。
【0036】このように、仮ボール受け座(60)を有す
るボールハウス(31)にボール(20)を収納した後に、
ホルダー(30)のボールハウス(31)側の端部近辺にカ
シメ部(32)を形成し、その後に、インク誘導芯(40)
をインク誘導孔(33)に挿入して、このインク誘導芯
(40)のボール(20)側の端部でボール(20)を押すこ
とにより、ボール(20)をカシメ部(32)の内周面に当
接させ、この状態でホルダー(30)にポンチ部(34)を
形成することにより、インク誘導芯(40)をホルダー
(30)に固定し、その後に、ボール(20)をインク誘導
芯(40)側へ向けて押圧することにより、インク誘導芯
(40)のボール(20)側の端部にボール受け座(50)を
形成すると共に、ボール(20)とカシメ部(32)の内周
面との間にクリアランスを設けることにより、書き味が
滑らかなボールペンチップ(10)を容易に製造すること
ができるのである。 (請求項9)また、本発明のうち請求項9に記載した発
明は、請求項8に記載した発明の構成に加えて、ポンチ
部(34)を、ホルダー(30)の肉厚が薄い部分に形成す
ることを特徴とする。
【0037】このように、ホルダー(30)の肉厚が薄い
部分にポンチ部(34)を形成することにより、ポンチ部
(34)を形成する際に加える力が小さくて済むので、イ
ンク誘導芯(40)のホルダー(30)への固定を容易にす
ることができるのである。更に、ホルダー(30)の肉厚
が薄い部分にポンチ部(34)を設けることにより、ホル
ダー(30)全体の変形を防止することができるのであ
る。 (請求項10)更に、本発明のうち請求項10に記載し
た発明は、請求項8又は9に記載した発明の構成に加え
て、押圧を、超音波溶着機のホーンを振動させながら押
しつけることによって行うことを特徴とする。
【0038】このように、押圧を、超音波溶着機のホー
ンを振動させながら押しつけることによって行うことに
より、ボール受け座(50)を確実に形成することができ
るのである。特に、インク誘導芯(40)が合成樹脂によ
って形成されている場合には、インク誘導芯(40)のボ
ール(20)側の端部を溶かすことができるので、ボール
(20)の外形に沿った形状のボール受け座(50)を確実
に形成することができるのである。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るボールペンチ
ップ10及びその製造方法の実施の形態を、図示例と共に
説明する。図1は、本実施の形態に係るボールペンチッ
プ10の断面図、図2は、本実施の形態に係るボールペン
チップ10の要部断面図、図3及び図4は、本実施の形態
に係るボールペンチップ10が備えるインク誘導芯40の断
面図、図5及び図6は、本実施の形態に係るボールペン
チップ10の製造段階における断面図である。
【0040】本実施の形態に係るボールペンチップ10
は、ボール20と、ボール20を保持するためのホルダー30
と、ボール20にインクを供給するためのインク誘導芯40
とを備えている。前記ホルダー30は、ボール20を収納す
るためのボールハウス31と、ボールハウス31に収納され
たボール20が外部に飛び出さないようにするためのカシ
メ部32と、インク誘導芯40を挿入可能とされるインク誘
導孔33とを有するように形成されている。
【0041】また、ボールハウス31のインク誘導孔33側
には、仮ボール受け座60が設けられている。また、前記
ボール20は、ボールハウス31に収納されている。また、
前記インク誘導芯40は、インク誘導孔33に挿入されたと
きにホルダー30に形成されるポンチ部34によってホルダ
ー30に固定されている。
【0042】更に、インク誘導芯40のボール20側の端部
には、ボール受け座50が形成されている。そして、本実
施の形態に係るボールペンチップ10は、インク誘導芯40
のボール20側の端部をボール受け座50とすることによ
り、ボール20とボール受け座50との間の摩擦を低減させ
て、書き味を滑らかにしているものである。
【0043】以下、更に、本実施の形態に係るボールペ
ンチップ10について詳述する。 (ボール20)前記ボール20は、筆記面にインクを塗布す
るためのものである。このボール20は、超硬合金、ステ
ンレス鋼、焼入鋼、又はセラミックなどによって形成さ
れている。 (ホルダー30)また、前記ホルダー30は、ボール20を保
持するためのものである。
【0044】このホルダー30は、洋白、真鍮、黄銅又は
ステンレス鋼などによって形成されている。また、この
ホルダー30には、ボールハウス31、インク誘導孔33、カ
シメ部32、ポンチ部34及び仮ボール受け座60が設けられ
ている。前記ボールハウス31は、ホルダー30の一方側に
設けられている。
【0045】そして、このボールハウス31は、ボール20
を収納可能に形成されている。また、前記インク誘導孔
33は、ホルダー30の反ボールハウス31側の端部からボー
ルハウス31まで貫通している。そして、このインク誘導
孔33は、インク誘導芯40を挿入可能に形成されている。
【0046】また、前記カシメ部32は、ホルダー30のボ
ールハウス31側の端部近辺に設けられている。そして、
このカシメ部32は、ホルダー30の端部近辺の内径をボー
ル20の直径よりも小さく縮径させることにより、ボール
ハウス31に収納されたボール20がホルダー30の外部に飛
び出さないようにしている。
【0047】また、このカシメ部32の内周面とボール20
との間には、クリアランスが設けられている。また、前
記ポンチ部34は、ホルダー30のインク誘導孔33側の周面
であって、ホルダー30の肉厚が薄い部分に設けられてい
る。そして、このポンチ部34は、インク誘導孔33の内方
へ向かって突出するように形成されることにより、イン
ク誘導孔33に挿入されたインク誘導芯40をホルダー30に
固定している。
【0048】また、前記仮ボール受け座60は、ボールハ
ウス31のインク誘導孔33側に設けられている。そして、
この仮ボール受け座60は、製造段階においてのみ、ボー
ル20のインク誘導孔33側と当接し、製造後にあっては、
ボール20のインク誘導孔33側と接触しないように形成さ
れている。 (インク誘導芯40)前記インク誘導芯40は、ボール20に
インクを供給するためのものである。
【0049】このインク誘導芯40は、ポリアセタールな
どの合成樹脂によって形成されている。また、このイン
ク誘導芯40は、ホルダー30のインク誘導孔33に挿入さ
れ、ホルダー30に設けられたポンチ部34によってホルダ
ー30に固定されている。また、このインク誘導芯40のボ
ール20側の端部には、ボール受け座50が形成されてい
る。
【0050】更に、このインク誘導芯40の周囲には、図
3に示すように、多数の毛管溝41が形成されている。そ
して、これらの毛管溝41は、毛細管現象が認められる程
度の幅に形成されている。なお、毛管溝41は、図4に示
すように、インク誘導芯40の内部に設けてもよい。 (ボールペンチップ10の製造方法)次に、本実施の形態
に係るボールペンチップ10の製造方法について説明す
る。
【0051】先ず、ホルダー30の製造方法、具体的に
は、ボールハウス31、仮ボール受け座60及びインク誘導
孔33などの形成方法について説明する。このホルダー30
は、洋白、真鍮、黄銅又はステンレス鋼などの金属製の
線材を切削して形成される。前記ボールハウス31は、線
材の一方側から他方側へ向けて、線材の軸心に回転軸を
一致させたドリルで切削して形成される。
【0052】このとき、従来よりも深く切削することに
より、従来のものと比較して軸心方向の長さが長いボー
ルハウス31を形成する。これにより、このボールハウス
31は、ボール20の直径よりわずかに内径が大きい円筒状
の側面部35と、線材の他方側へ向けて内径を次第に小さ
くする円錐状の底面部36とを有するように形成される。
【0053】そして、このようにして形成されるボール
ハウス31の底面部36が、仮ボール受け座60とされるので
ある。また、前記インク誘導孔33は、線材の反ボールハ
ウス31側からボールハウス31側へ向けて、線材の軸心に
回転軸を一致させたドリルで切削して形成される。これ
により、線材の反ボールハウス31側の端部からボールハ
ウス31まで貫通し、インク誘導芯40を挿入可能とされる
インク誘導孔33が形成される。
【0054】その後、線材のボールハウス31側の外周が
切削され、線材のボールハウス31側の外周がテーパー状
に形成される。更に、線材のインク誘導孔33側の外周が
切削され、線材のインク誘導孔33部分の肉厚が薄くされ
る。このようにして、ホルダー30が製造されるのであ
る。
【0055】次に、ボールペンチップ10の製造方法につ
いて説明する。先ず、仮ボール受け座60を有するボール
ハウス31に、ボール20を収納する。このとき、仮ボール
受け座60にボール20を載せるようにして、ボールハウス
31にボール20を収納する。その後に、図5に示すよう
に、ホルダー30のボールハウス31側の端部近辺にカシメ
部32を形成する。このとき、カシメ部32の内周面がボー
ル20に当接しないように、カシメ部32を形成する。そし
て、このようにカシメ部32を形成することにより、ボー
ル20がボールハウス31内でホルダー30の軸心方向に移動
可能となるように、ボールハウス31内にボール20を保持
させる。
【0056】その後に、図6に示すように、ホルダー30
の反ボールハウス31側から、インク誘導孔33にインク誘
導芯40を挿入する。このとき、インク誘導芯40のボール
20側の端部でボール20を押すことにより、ボール20をカ
シメ部32の内周面に当接させる。そして、この状態でホ
ルダー30の肉厚を薄くした部分にポンチ部34を形成する
ことにより、インク誘導芯40をホルダー30に固定する。
【0057】その後に、ボール20をインク誘導芯40側へ
向けて押圧する。また、押圧は、超音波溶着機のホーン
を振動させながらボール20に押しつけることによって行
う。このとき、ボール20が仮ボール受け座60に接触しな
い程度にボール20を押圧する。これにより、図2に示す
ように、インク誘導芯40のボール20側の端部に、ボール
20の外形に沿った形状のボール受け座50を形成すると共
に、ボール20とカシメ部32の内周面との間に適当なクリ
アランスを設ける。
【0058】なお、このような超音波溶着機を用いてボ
ール受け座50を形成するにあたっては、超音波振動によ
る加熱やホーンによる押圧により、毛管溝41のボール受
け座50側の開口部を塞がないようにして、十分なインク
の流通路を確保する必要がある。そして、そのために
は、インク誘導芯40の材質などにより、超音波溶着機の
設定を適宜調整する必要がある。
【0059】このように、インク誘導芯40のボール20側
の端部をボール受け座50とすることにより、接触面積が
広くなり、ボール20とボール受け座50との間の摩擦を低
減させることができるので、書き味が滑らかなボールペ
ンチップ10とすることができるのである。また、ボール
ハウス31に仮ボール受け座60を設けることにより、ボー
ルハウス31内にボール20を保持させる工程が容易になる
ので、ボールペンチップ10の製造を容易にすることがで
きるのである。
【0060】また、インク誘導芯40を合成樹脂によって
形成することにより、ボール20とボール受け座50との間
の摩擦をより一層低減させることができるので、書き味
をより一層滑らかにすることができるのである。また、
ボール受け座50を、インク誘導芯40をホルダー30に固定
した後に、ボール20をインク誘導芯40側へ向けて押圧す
ることによって形成することにより、ボール受け座50の
形成を容易にすることができるのである。
【0061】また、押圧を、超音波溶着機のホーンを振
動させながら押しつけることによって行うことにより、
インク誘導芯40のボール20側の端部を溶かすことができ
るので、ボール20の外形に沿った形状のボール受け座50
を確実に形成することができるのである。また、インク
誘導芯40の周囲に毛管溝41を設けることにより、毛管溝
41をインクが伝わるので、ボール20にインクを十分に供
給することができるのである。
【0062】また、ポンチ部34を、ホルダー30の肉厚が
薄い部分に設けることにより、ポンチ部34を形成する際
にホルダー30全体が変形しにくくなり、また、ポンチ部
34を形成する際に加える力が小さくて済むので、インク
誘導芯40のホルダー30への固定を容易にすることができ
るのである。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載し
た発明に発明によれば、書き味が滑らかなボールペンチ
ップを提供することができるのである。また、請求項2
に記載した発明によれば、ボール受け座の形成を容易に
することができるのである。
【0064】また、請求項3に記載した発明によれば、
ボールとボール受け座との間の摩擦をより一層低減させ
ることができるのである。また、請求項4に記載した発
明によれば、ボールの外形に沿った形状のボール受け座
を確実に形成することができるのである。また、請求項
5に記載した発明によれば、ボールにインクを十分に供
給することができるのである。
【0065】また、請求項6に記載した発明によれば、
インク誘導芯のホルダーへの固定を容易にすることがで
きるのである。また、請求項7に記載した発明によれ
ば、ボールハウス内にボールを保持させる工程を容易に
することができるのである。また、請求項8に記載した
発明によれば、書き味が滑らかなボールペンチップを容
易に製造することができるのである。
【0066】また、請求項9に記載した発明によれば、
インク誘導芯のホルダーへの固定を容易にすることがで
きるのである。更に、請求項10に記載した発明によれ
ば、ボールの外形に沿った形状のボール受け座を確実に
形成することができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係るボールペンチップの断面
図。
【図2】本実施の形態に係るボールペンチップの要部断
面図。
【図3】本実施の形態に係るボールペンチップが備える
インク誘導芯の断面図。
【図4】本実施の形態に係るボールペンチップが備える
インク誘導芯の断面図。
【図5】本実施の形態に係るボールペンチップの製造段
階における断面図。
【図6】本実施の形態に係るボールペンチップの製造段
階における断面図。
【図7】従来のボールペンチップの要部断面図。
【符号の説明】
10 ボールペンチップ 20 ボール 30 ホルダー 31 ボールハウス 32 カシメ部 33 インク誘導孔 34 ポンチ部 35 側面部 36 底面部 40 インク誘導芯 41 毛管溝 50 ボール受け座 60 仮ボール受け座 70 チャンネル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 武 神奈川県横浜市神奈川区入江2丁目5番12 号 三菱鉛筆株式会社横浜研究開発センタ ー内 Fターム(参考) 2C350 GA03 HA09 HA11 HA12 HA13 KA01 KA09 NC20 NE01 NE02

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボールと、ボールを保持するためのホル
    ダーと、ボールにインクを供給するためのインク誘導芯
    とを備え、 ホルダーの一方側にボールを位置させ、また、他方側に
    インク誘導芯を位置させたボールペンチップであって、 前記ホルダーは、その一方側の端部近辺に設けた、ボー
    ルを収納するためのボールハウスと、ボールハウスに収
    納されたボールが外部に飛び出さないようにするための
    カシメ部と、その反ボールハウス側の端部からボールハ
    ウスまで貫通し、インク誘導芯を挿入可能とされるイン
    ク誘導孔とを有するように形成され、 前記ボールは、ボールハウスに収納され、 前記インク誘導芯は、インク誘導孔に挿入されたときに
    ホルダーに形成されるポンチ部によってホルダーに固定
    されていると共に、そのボール側の端部には、ボール受
    け座が形成されていることを特徴とするボールペンチッ
    プ。
  2. 【請求項2】 ボール受け座は、インク誘導芯をホルダ
    ーに固定した後に、ボールをインク誘導芯側へ向けて押
    圧することによって形成されることを特徴とする請求項
    1記載のボールペンチップ。
  3. 【請求項3】 インク誘導芯は、合成樹脂によって形成
    されていることを特徴とする請求項1、又は2記載のボ
    ールペンチップ。
  4. 【請求項4】 押圧は、超音波溶着機のホーンを振動さ
    せながら押しつけることによって行われることを特徴と
    する請求項3記載のボールペンチップ。
  5. 【請求項5】 インク誘導芯の周囲又は内部には、イン
    クを誘導するための毛管溝が形成されていることを特徴
    とする請求項1、2、3又は4記載のボールペンチッ
    プ。
  6. 【請求項6】 インク誘導芯をホルダーに固定するため
    のポンチ部は、ホルダーの肉厚が薄い部分に形成されて
    いることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載
    のボールペンチップ。
  7. 【請求項7】 ボールハウスのインク誘導芯側には、仮
    ボール受け座が設けられていることを特徴とする請求項
    1、2、3、4、5又は6記載のボールペンチップ。
  8. 【請求項8】 一方側に、ボールを収納するためのボー
    ルハウスを有し、他方側には、インク誘導芯を挿入可能
    とされるインク誘導孔を有し、ボールハウスには、仮ボ
    ール受け座を有するように形成したホルダーのボールハ
    ウスにボールを収納し、 その後に、ホルダーのボールハウス側の端部近辺にカシ
    メ部を形成して、ボールがボールハウス内でホルダーの
    軸心方向に移動可能となるように、ボールハウス内にボ
    ールを保持させ、 その後に、ホルダーの反ボールハウス側からインク誘導
    孔にインク誘導芯を挿入して、このインク誘導芯のボー
    ル側の端部でボールを押すことにより、ボールをカシメ
    部の内周面に当接させ、この状態でホルダーにポンチ部
    を形成することによりインク誘導芯をホルダーに固定
    し、 その後に、ボールをインク誘導芯側へ向けて押圧するこ
    とにより、インク誘導芯のボール側の端部にボール受け
    座を形成すると共に、ボールとカシメ部の内周面との間
    にクリアランスを設けることを特徴とするボールペンチ
    ップの製造方法。
  9. 【請求項9】 ポンチ部を、ホルダーの肉厚が薄い部分
    に形成することを特徴とする請求項8記載のボールペン
    チップの製造方法。
  10. 【請求項10】 押圧を、超音波溶着機のホーンを振動
    させながら押しつけることによって行うことを特徴とす
    る請求項8又は9記載のボールペンチップの製造方法。
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