JP2001113563A - 樹脂成形品の製法 - Google Patents
樹脂成形品の製法Info
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Abstract
ローラを簡単な工程により製作することのできる樹脂成
形品の製法、射出成形装置を提供すること。 【解決手段】軸部(6、9)のまわりに筒状の外殻層
(8)を成形した後、この外殻層(8)を開閉式の型
(10a、10b)で包囲すると共に前記外殻層(8)
の内側に有る空隙部(9)に樹脂を射出して内側層を形
成しつつ該内側層への加圧により前記外殻層(8)を前
記開閉式の型(10a、10b)の内周面形状に沿う形
状に変形させかつ、前記内側層と前記外殻層(8)とを
一体化させて太鼓形をした最終成形品を得る。
Description
法に関する。
込みや読み出しを行なうテープ駆動機構やリール駆動機
構、カセットテープ等には、磁気テープを支持しながら
回転して送る送り手段として円筒形状のガイドローラが
使用されている。
用箇所により種々の形状があるが、その代表的なもの
は、軸方向1に沿う形状が凸状の寸法変化を有する太鼓
形をした図15(a)、(b)に示すガイドローラ2で
ある。また、用途によっては軸方向1に沿う形状が凹状
の寸法変化を有する図16に示すガイドローラ3が用い
られることも考えられる。一般的には、軸方向1に沿う
形状が寸法変化を有しない図17に示すストレートのガ
イドローラ4が使用されている。因みに、磁気テープ用
のガイドローラ2の概略寸法は、長さL=18mm、大
径D1=6mm、小径D2=5mm、内径d=4mmで
ある。
も、磁気テープはこれらガイドローラに直接、接して搬
送されることから、ガイドローラの表面は滑らかである
ことが要求され、少しでも傷による凹凸等があると、テ
ープを傷め、データや情報の書き込みや再生機能に影響
が出てしまう。このため、ガイドローラの表面は滑らか
であることが要求される。
射出成形することにより製作されている。射出成形によ
る製作の場合、図17に示すようなストレートなガイド
ローラ4については、開閉式分割型の分割ラインを軸方
向1と直交する方向とし、この分割ラインの位置をガイ
ドローラ4の軸方向1の一端側にすることにより、ガイ
ドローラ4の周面に分割ラインを位置させることなく滑
らかな外周面を有するガイドローラ4を得ることができ
る。
をしたガイドローラ2や、図16に示すような鼓形をし
たガイドローラ3について、上記ガイドローラ4の場合
のように分割ラインを軸方向1と直交する方向の金型の
構成とした場合には、射出後、可動側の金型を成形品か
ら引き抜く際に成形品の外径部の膨らんでいる部分が該
型抜きの障害となり、無理に引き抜こうとすると軸方向
1に沿って筋状にむしられた無数の跡が形成されてしま
い、滑らかな表面状態を得ることができない。
くて済むようにするため、例えば、型の分割ラインを軸
方向1と平行にした場合には、型の分割ラインが必ず転
写されてガイドローラの周面上に筋状に現われてしま
う。この分割ラインは、型の合わせ面部の加工精度を上
げたとしても避けることができない。
2、3等では、従来どおりの射出成形を行なう限り、成
形後に外周面部に残る筋状の凸部や凹部を修正するため
に、後工程での機械加工仕上げ作業が必要となり、製作
に工程と工数を必要とし結果的に製作コスト低減の障害
となっている。また、射出成形によらず当初から切削加
工により製作する場合には、製作に時間を要してしま
う。
番号2521152号)には、ガイドローラの製造方法
が開示されているが、このガイドローラの基本的な構造
は図17に示したストレートな形状を基本とするもので
あり、分割ライン発生の問題は生じない形状であり、太
鼓形や鼓形等のガイドローラの製作に際して生ずる外周
面の筋状の凹凸発生について何らの解決を与えるもので
はない。
面が滑らかな樹脂成形品を簡単な工程により製作するこ
とのできる樹脂成形品の製法、射出成形装置を提供する
ことを目的とする。
成するため、以下の構成とした。 (1).軸部のまわりに筒状の外殻層を成形した後、こ
の外殻層を開閉式の型で包囲すると共に前記外殻層の内
側に有る空隙部に樹脂を射出して内側層を形成しつつ該
内側層への加圧により前記外殻層を前記開閉式の型の内
周面形状に沿う形状に変形させかつ、前記内側層と前記
外殻層とを一体化させて中実若しくは中空の最終成形品
を得ることとした(請求項1)。 (2).軸部を第1の型で包囲して第1樹脂を1次射出
することにより前記軸部のまわりに筒状の外殻層を成形
した後、前記第1の型を解放し、この外殻層を開閉式の
型で包囲すると共に前記外殻層の内側に有る前記軸部全
体又は前記軸部の一部を解放することにより前記外殻層
の内側に空隙部を形成してから、該空隙部に第2樹脂を
2次射出して内側層を形成しつつ該内側層への加圧によ
り前記外殻層を前記開閉式の型の内周面形状に沿う形状
に変形させかつ、前記内側層と前記外殻層とを一体化さ
せて中実若しくは中空の最終成形品を得ることとした
(請求項2)。 (3).(2)記載の樹脂製品の製法において、前記軸
部がコアピンと該コアピンに着脱自在に嵌合されたスリ
ーブとの組み合わせにより構成され、前記空隙部が前記
スリーブを前記コアピンに沿わせて移動することにより
形成された、前記軸部と前記外殻層の内周面との間の隙
間からなることとした(請求項3)。 (4).(3)記載の樹脂製品の製法において、前記ス
リーブは前記最終成形品を前記コアピンから押し出すイ
ジェクト手段でもあることとした(請求項4)。 (5).(2)又は(3)記載の樹脂製品の製法におい
て、前記第1の型は前記軸部の軸方向に移動可能であ
り、前記開閉式の型は前記軸部の軸方向と直交する方向
に開閉可能とした(請求項5)。 (6).(2)、(3)、(4)又は(5)記載の樹脂
製品の製法において、前記外殻層の外周面を形成する前
記第1の型の内周面は前記軸部の軸方向に沿う形状が凹
状或いは凸状の寸法変化を有しない形状であり、前記最
終成形品の外周面を形成する前記開閉式の型の内周面は
前記軸部の軸方向に沿う形状が凹状或いは凸状の寸法変
化を有する形状とした(請求項6)。 (7).(2)、(3)、(4)、(5)又は(6)記
載の樹脂製品の製法において、前記1次射出により形成
される前記外殻層が固化した後、前記2次射出が行なわ
れることとした(請求項7)。 (8).(2)、(3)、(4)、(5)、(6)又は
(7)記載の樹脂製品の製法において、前記第1樹脂及
び前記第2樹脂は共にポリアセタールとした(請求項
8)。 (9).コアピンに嵌合されたスリーブの周りに第1空
隙を介して第1の型で包囲し該第1空隙に第1樹脂を1
次射出して筒状の外殻層を形成し、前記第1の型を解放
してから前記外殻層の周りに第2空隙を介して開閉式の
型で包囲し、前記コアピンから前記スリーブを解放し、
該解放により前記外殻層の内側に形成された第3空隙に
第2樹脂を2次射出して内側層を形成しつつ該内側層へ
の加圧により前記外殻層を前記開閉式の型の内周面形状
に沿う形状に変形させかつ、前記内側層と前記外殻層と
を一体化させて中空の最終成形品を得ることとした(請
求項9)。 (10).(9)記載の樹脂製品の製法において、前記
開閉式の型の内周面形状は前記コアピンの軸方向に軸心
を有する太鼓形の形状である(請求項10)。 (11).(2)、(3)、(4)、(5)、(6)、
(7)、(8)、(9)又は(10)記載の樹脂製品の
製法において、前記2次射出は前記1次射出後、前記外
殻層の表面部分が前記開閉式の型の分割ラインを転写せ
ずかつ、前記内側層と分離不能に一体化され得る所定の
時間経過後に行なうこととした(請求項11)。
する。以下では、図15(a)、(b)に示した太鼓形
のガイドローラ2の製法及び射出成形装置について説明
するが、本例は図16に示したガイドローラ18や、図
17に示したガイドローラ4の製法にも適用することが
できるほか、他の筒状体や、中実の軸状体、その他任意
の形状の樹脂成形品でも適用可能である。 [1]請求項1に対応する例 図1により説明する。基台5にはコアピン6が固定され
ている。コアピン6にはスリーブ7が図中の上下方向に
矢印で示すように摺動可能に嵌合しており、図1(b)
に示すようにスリーブの上端面を基台5の上面と同じ位
置に合わせてある。
脂、本例では熱可塑性樹脂であるポリアセタールにより
形成された筒状の外殻層8がコアピン6と同心上に位置
している。外殻層8の内側とコアピン6との間にはスリ
ーブ7と同じ内径、外径を有する円筒状の空隙部9が形
成されている。
(b)において、スリーブ7を図示の空隙部9を埋める
位置まで上方に引き上げた状態のもとで外殻層8に相当
する隙間をおいた内周面を具備した第1の型(図示せ
ず)を配置して第1樹脂としてポリアセタールを射出す
る。射出後、上記第1の型は除去する。こうして外殻層
8ができる。外殻層8の成形後、スリーブは図1(b)
に示すように空隙部9を形成するように下降退避させ
る。
置その他の手段により成形し、その成形されたものを図
1(b)に示すようにコアピン6に挿通させた状態にお
くこともできる。
軸方向と直交する方向に開閉可能な一対の開閉式の型1
0a、10bを閉じ、外殻層8を包囲する。ここで、開
閉式の型10aと開閉式の型10bの内周面形状はこれ
らを閉じたときの形状がガイドローラ2の外径部に対応
している。本例では、ガイドローラ2が太鼓形をしてい
るので、軸方向の中央部において外殻層8との間に隙間
11を形成している。こうして開閉式の型10a、10
bを閉じた状態にしたら、空隙部9の上部に樹脂を射出
するノズル(図示されず)を位置させる。
経過すると溶融状態から冷却により固化した後、上記ノ
ズルより、第2樹脂として外殻層8と同じ材料、本例で
はポリアセタールを空隙部9に射出する。
じ材料である必要はないが、本例では同じ材料とし、特
にポリアセタール樹脂とした。
層8は変形、変位しつつ外側に膨らませられ開閉式の型
10a、10bの内周面にまで押し広げられて、空隙部
11が消滅し、外殻層9は開閉式の型10a、10bの
内周面形状に沿う形状となる。但し、外殻層9の表面部
は適度の硬さになっているので、開閉式の型10a、1
0bの分割ラインは外殻層9の表面に転写されない。
ノズルから射出されたポリアセタールで充填されて内側
層12を形成し、該内側層12は太鼓形をなし、外殻層
9と内側層12とが実質的に一体化されて、全体として
図1(c)に示すような太鼓形のガイドローラ2が最終
成形品として成形される。
は樹脂同士が融合した状態で一体化されるのが理想であ
るが、内側層12も太鼓形に形成されることからその形
状特性により、内側層12から外殻層9を分離すること
は極めて困難な構成となり、少なくとも実質的一体化は
容易に図ることができる。同様のことは、鼓形のガイド
ローラ3(図16参照)の場合にもいえる。
い、湯口に相当する部分はきれいに自動切断される。こ
のような切断が可能なように、湯口の部分はガイドロー
ラ2の軸方向端面部に相当する部位だけ肉厚が薄くなる
ノズルの先端形状を整える。
(a)、図1(b)における左右方向に開き、スリーブ
7を上方に摺動させることにより、コアピン6から図1
(c)に示す如き太鼓形をしたガイドローラ2を取り出
すことができる。
わりに筒状の外殻層8を成形した後、この外殻層8を開
閉式の型10a、10bで包囲すると共に外殻層8の内
側に有る空隙部9に樹脂を射出して内側層12を形成し
つつ該内側層12への加圧により外殻層9を開閉式の型
10a、10bの内周面形状に沿う太鼓形に変形させか
つ、内側層12と外殻層8とを一体化させて中空の最終
成形品であるガイドローラ2を得る。
グは、外殻層8が固化してからであるが、2次射出に際
しては射出可能な温度と圧力を有する2次射出の樹脂
(ポリアセタール)が外殻層8の内周面部に接触するこ
とから、温度と圧力が外殻層8に作用し、内側層と外殻
層8とが一体化される。ここで、外殻層8は固化してい
るので、外殻層8が開閉式の型10a、10bの分割ラ
インが外殻層8の外周面部に転写されることはない。
出タイミングは、開閉式の型10a、10bの内周面に
沿わせるように外殻層8を変形させる上で重要な要素で
あるので、1次射出後、2次射出開始までの時間管理は
必要である。
コアピン6を設けたが、中実の成形品を製作する場合に
は中空部を形成するためのコアピン6を用いない。 [2]請求項2乃至11に対応する例 本発明によるガイドローラ2の製作の概要については、
図1により概要を説明した。以下では、図2乃至図14
によりさらに具体的に説明をする。 工程1:工程1では、図2に示すように基台5には軸部
を構成するコアピン6が固定されている。コアピン6に
は軸部を構成するスリーブ7が摺動可能に嵌合してお
り、スリーブ7は基台5のガイド穴5aに沿って往復動
可能である。スリーブ7の上端面は基台5の上面から、
ガイドローラ2の長さに相当する長さLの位置にある。
13が位置し、該第1の型13の円形の穴13aがその
軸線をコアピン6の軸心と合致させて位置している。穴
13aの内径はスリーブ7の外径よりも大きく、これら
内径と外径との差が図1で述べたまた、後述する外殻層
8の肉厚に相当する。
ン6の軸方向に沿う形状が凹状或いは凸状の寸法変化を
有しないストレートな形状であり、抜き勾配などを考慮
しなくても、軸方向に抜くことができる。 工程2:工程2では基台5が図2における矢印の向きに
移動する。つまり、第1の型13は基台5との関係で
は、コアピン5の軸方向に相対的に移動することで開閉
される。この移動動作により図3に示すようにスリーブ
7を穴13aが包囲する。このとき、前記工程1で述べ
たように、穴13aの内径がスリーブ7の外径よりも大
きいのでスリーブ7の周りには第1空隙14が形成され
る。 工程3:図4に示すように第1の型13上に第1ノズル
15を密着させている。第1ノズル15には第1樹脂
(ポリアセタール17)を射出する出口部15aがあ
り、この出口部15aの先端部に形成された出口開口は
円形をしていて、ここから樹脂が射出される。この出口
開口の径は穴部13aの径とスリーブ7の外径との中間
の大きさの径にして湯口に相当する部位の肉厚を小さく
してある。
にしたのは、出口部15aより第1樹脂としてのポリア
セタール17が1次射出された後、出口部15a内樹脂
は固化後、図示しない射出手段とともに引き上げられる
が、その際に、出口開口の径が外殻層8の外径よりも小
さい関係にあるので、外殻層8の上端部が第1ノズル1
5により保持されることとなり、上記の肉厚を小さくし
た箇所から自動的に湯口が切断されるようにするためで
ある。1次射出により、コアピン6の周りに筒状の外殻
層8が形成される。 工程4:軸部であるコアピン6及びスリーブ7の周りに
筒状の外殻層8が形成されると、図5に示すように第1
の型13から、基台5が矢印の向きに退避する。これに
より第1の型13は軸部から解放される。 工程5:図6に示すように、外殻層8は開閉式の型10
a、10bにより包囲される。外殻層8を間にして対向
して位置している2つの開閉式の型10a、10bは矢
印で示すように互いに接近する向きに移動して、図7に
示すように型を閉じる。この型を閉じた状態は該開閉式
の型10a、10bに関しては前記図1(a)、(b)
に示した状態と同じである。
面形状は、軸部を構成するコアピン6の軸方向に軸心を
有する太鼓形の形状である。太鼓形の場合、軸部の軸方
向に沿う形状が凸状をなしている。なお、軸部の軸方向
に沿う形状が凹状の型を使用すれば、図16に示したよ
うな鼓形のガイドローラ3を製作することができる。 工程6:図8に示すように、軸部であるスリーブ7が図
中下向きに基台5内を移動し、該スリーブ7の端部が図
9に示すように基台5の面に合致したところで移動を停
止する。これにより、図9に示すように外殻層8の内側
に空隙部9が形成される。なお、最終成形品が中空でな
く、中実の場合には軸部全体、つまりコアピン6とスリ
ーブ7とを外殻層8の内側から退避させる。本例では最
終成形品がガイドローラ2のように中空であるので、ス
リーブ8のみを退避させる。 工程7:図10に示すように、開閉式の型10a、10
b上に第2ノズル16が密着状態となる。第2ノズル1
6には第2樹脂を射出する出口部16aがあり、この出
口部16aの先端部に形成された出口開口は円形をして
いて、この出口開口から第2樹脂が射出される。この出
口開口の径は、前記した図4における第1ノズル15の
場合と同様、湯口切断の容易性を考慮し、外殻層8の内
径とコアピン6の外径の中間の値としている。この出口
部16aより第2樹脂であるポリアセタール17が2次
射出される。このように、本例では、第1樹脂と第2樹
脂とは同じものを使用している。異なる樹脂を使用する
こともできる。 工程8:2次射出により、図11に示すように外殻層8
の内側の空隙部9にはポリアセタールが充填され内側層
12を形成しつつ該内側層12への加圧により外殻層8
を開閉式の型10a、10bの内周面形状に沿う太鼓形
の形状に変形させかつ、内側層12と外殻層8とを一体
化させて中空の最終成形品たるガイドローラ2の形状を
したものが得られる。前記したように、第2ノズル16
の出口開口の径を外殻層8の内径よりも小さく形成する
ことで、湯口部は部分的に肉厚が薄く、切断されやすい
形状になっているので、出口部16a内で固化したポリ
アセタール樹脂とともに図示しない射出手段が引き上げ
られる際に自動切断され、湯口切断工程を簡略化するこ
とができる。 工程9:図12に示すように、2次射出後、第2ノズル
16は図10に示す位置から図示されない位置に退避さ
れ、該退避に際して作用する力により湯口は自動切断さ
れ図11に示すように開閉式の型10a、10b内に太
鼓形をした成形品が残る。
で示すように互いに離間する向きに移動させて閉じてい
た型を開き、成形品を取り出すための通路を形成する。
開閉式の型10a、10bを開いた状態を図13に示
す。 工程10:図14において、スリーブ7を図中の上方
へ、コアピン6を案内にして移動することにより、外殻
層8と内側層12とからなる最終成形品を該スリーブ7
の先端部で押し動かして開閉式の型10a、10bの外
側へ出すことができる。よって、スリーブ8は空隙部8
を残して外殻層8を形成するための部材であるととも
に、最終成形品を押し出すイジェクト手段でもある。
(c)に示したように太鼓形をしたガイドローラ2とな
っていて、外周面は外殻層8からなる。この外殻層8
は、内側層12からの加圧による開閉式の型10a、1
0bの内周面への密着による変形時においてある程度の
硬さを有していたので、開閉式の型10a、10bにお
ける分割ラインを転写することはなく、滑らかな周面を
している。
セタールを使用したが、これ以外にも、例えば、ポリプ
ロピレン、ポリアミド等を使用することができるし、ま
た、その他、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂を問わず、所
謂合成樹脂材を本発明に適用することができる。
外殻層の形成後に内側層を射出するという時間の経過を
おくので、外殻層と内側層とを一体化させると共に、開
閉式の型の分割ラインを外殻層に転写させずに内側層の
加圧力により外殻層を変形させることができ、射出成形
装置における工程だけで簡単に、表面に不要な凹凸状を
形成することなく太鼓形や、鼓形を含む複雑な形状の樹
脂成形品得ることができる。
のに用いたスリーブを最終成形品のイジェクト手段とし
ても利用できる。請求項5記載の発明では、第1の型の
移動方向と開閉式の型の開閉方向とを異ならせたので、
型同士の干渉を極力避けることができる。
状が凹状或いは凸状をなす形状の成形品について表面が
滑らかなものを射出成形により成形することができる。
請求項7記載の発明では、外殻層を変形させて開閉式の
型の内周面形状になじませることができる。
プのガイドローラとして適性のある材料について射出成
形により表面形状の滑らかなものを得ることができる。
請求項10記載の発明では、磁気テープのガイドローラ
等に使用される太鼓形をしたなめらかな周面の樹脂成形
品を得ることができる。
(a)におけるB―B矢視断面図、図1(c)はガイド
ローラの斜視図である。
図6(a)のC―C矢視端面図である。
5(b)は図15(a)における矢視A―Aの断面図で
ある。
る。
る。
Claims (11)
- 【請求項1】軸部のまわりに筒状の外殻層を成形した
後、この外殻層を開閉式の型で包囲すると共に前記外殻
層の内側に有る空隙部に樹脂を射出して内側層を形成し
つつ該内側層への加圧により前記外殻層を前記開閉式の
型の内周面形状に沿う形状に変形させかつ、前記内側層
と前記外殻層とを一体化させて中実若しくは中空の最終
成形品を得ることを特徴とする樹脂成形品の製法。 - 【請求項2】軸部を第1の型で包囲して第1樹脂を1次
射出することにより前記軸部のまわりに筒状の外殻層を
成形した後、前記第1の型を解放し、この外殻層を開閉
式の型で包囲すると共に前記外殻層の内側に有る前記軸
部全体又は前記軸部の一部を解放することにより前記外
殻層の内側に空隙部を形成してから、該空隙部に第2樹
脂を2次射出して内側層を形成しつつ該内側層への加圧
により前記外殻層を前記開閉式の型の内周面形状に沿う
形状に変形させかつ、前記内側層と前記外殻層とを一体
化させて中実若しくは中空の最終成形品を得ることを特
徴とする樹脂成形品の製法。 - 【請求項3】請求項2記載の樹脂製品の製法において、
前記軸部がコアピンと該コアピンに着脱自在に嵌合され
たスリーブとの組み合わせにより構成され、前記空隙部
が前記スリーブを前記コアピンに沿わせて移動すること
により形成された、前記軸部と前記外殻層の内周面との
間の隙間からなることを特徴とする樹脂成形品の製法。 - 【請求項4】請求項3記載の樹脂製品の製法において、
前記スリーブは前記最終成形品を前記コアピンから押し
出すイジェクト手段でもあることを特徴とする樹脂成形
品の製法。 - 【請求項5】請求項2又は3記載の樹脂製品の製法にお
いて、前記第1の型は前記軸部の軸方向に移動可能であ
り、前記開閉式の型は前記軸部の軸方向と直交する方向
に開閉可能であることを特徴とする樹脂成形品の製法。 - 【請求項6】請求項2、3、4又は5記載の樹脂製品の
製法において、前記外殻層の外周面を形成する前記第1
の型の内周面は前記軸部の軸方向に沿う形状が凹状或い
は凸状の寸法変化を有しない形状であり、前記最終成形
品の外周面を形成する前記開閉式の型の内周面は前記軸
部の軸方向に沿う形状が凹状或いは凸状の寸法変化を有
する形状であることを特徴とする樹脂成形品の製法。 - 【請求項7】請求項2、3、4、5又は6記載の樹脂製
品の製法において、前記1次射出により形成される前記
外殻層が固化した後、前記2次射出が行なわれることを
特徴とする樹脂成形品の製法。 - 【請求項8】請求項2、3、4、5、6又は7記載の樹
脂製品の製法において、前記第1樹脂及び前記第2樹脂
は共にポリアセタールであることを特徴とする樹脂成形
品の製法。 - 【請求項9】コアピンに嵌合されたスリーブの周りに第
1空隙を介して第1の型で包囲し該第1空隙に第1樹脂
を1次射出して筒状の外殻層を形成し、前記第1の型を
解放してから前記外殻層の周りに第2空隙を介して開閉
式の型で包囲し、前記コアピンから前記スリーブを解放
し、該解放により前記外殻層の内側に形成された第3空
隙に第2樹脂を2次射出して内側層を形成しつつ該内側
層への加圧により前記外殻層を前記開閉式の型の内周面
形状に沿う形状に変形させかつ、前記内側層と前記外殻
層とを一体化させて中空の最終成形品を得ることを特徴
とする樹脂成形品の製法。 - 【請求項10】請求項9記載の樹脂製品の製法におい
て、前記開閉式の型の内周面形状は前記コアピンの軸方
向に軸心を有する太鼓形の形状であることを特徴とする
樹脂成形品の製法。 - 【請求項11】請求項2、3、4、5、6、7、8、9
又は10記載の樹脂製品の製法において、前記2次射出
は前記1次射出後、前記外殻層の表面部分が前記開閉式
の型の分割ラインを転写せずかつ、前記内側層と分離不
能に一体化され得る所定の時間経過後に行なうことを特
徴とする樹脂成形品の製法。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1999
- 1999-10-20 JP JP29847699A patent/JP4157659B2/ja not_active Expired - Fee Related
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EP1115115A2 (en) * | 1999-12-06 | 2001-07-11 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Magnetic tape cassette, guide roller, and a method of manufacturing a guide roller |
EP1115115A3 (en) * | 1999-12-06 | 2007-10-24 | FUJIFILM Corporation | Magnetic tape cassette, guide roller, and a method of manufacturing a guide roller |
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