JP2001113432A - クランプシリンダ - Google Patents

クランプシリンダ

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JP2001113432A
JP2001113432A JP29059599A JP29059599A JP2001113432A JP 2001113432 A JP2001113432 A JP 2001113432A JP 29059599 A JP29059599 A JP 29059599A JP 29059599 A JP29059599 A JP 29059599A JP 2001113432 A JP2001113432 A JP 2001113432A
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cylinder
cylinder tube
hole
bolt
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JP29059599A
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Mitsuo Noda
光雄 野田
Kanji Miyata
寛二 宮田
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Howa Machinery Ltd
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Howa Machinery Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロッドカバー、シリンダチューブ、ヘッドカ
バーを夫々別部材としても、これらの結合に要する部品
の点数を少なくし、組み付けが容易でかつ、外観の良い
クランプシリンダ構造を提供する。 【解決手段】 ロッドカバー7、シリンダチューブ1、
ヘッドカバー21は、ガスケット30,31を挟んでヘ
ッドカバー21のボルト孔23から4本の締結ボルト3
2を通し、締結ボルト32は、シリンダチューブ1のボ
ルト貫通孔3を通って、先端のおねじ部がロッドカバー
7の有底のめねじ孔18にねじ込まれて一体に共締めさ
れてシリンダ本体が構成され、ロッドカバー7、ヘッド
カバー21とシリンダチューブ1前後端面間は、ガスケ
ット30,31でシールされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、クランプシリン
ダに関し、特に、ヘッドカバー、ロッドカバー、シリン
ダチューブを結合してシリンダ本体を構成するものに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来のクランプシリンダは、ロッドカバ
ーをシリンダチューブの一端に締め付けボルトで結合
し、ヘッドカバーをシリンダチューブの他端に別の締め
付けボルトで結合してシリンダ本体を構成したもの(特
公昭62−5739号)、あるいは、シリンダチュー
ブとロッドカバーとが一体成形されていてヘッドカバー
がシリンダチューブに止め輪で止められているもの(特
開平10−315083号)が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ロッドカバー、ヘッド
カバーとシリンダチューブとが夫々別部材である従来の
技術では、ロッドカバー、ヘッドカバーをシリンダチ
ューブに取付ける締め付けボルトの数が多く、部品管
理、組み付け工数がかかり好ましくない。一方、シリン
ダチューブとロッドカバーとが一体部材として構成さ
れ、ヘッドカバーが止め輪で止めてある前記では、
に比べてチューブとカバー部材との結合に要する部品点
数が少ない利点があるが、シリンダチューブとロッドカ
バーとが一体部材としてあるために、シリンダチューブ
をロッドカバーと別材質としたくてもできない不都合が
ある。この発明の課題は、ロッドカバー、シリンダチュ
ーブ、ヘッドカバーを夫々別部材としても、これらの結
合に要する部品の点数を少なくし、組み付けが容易でか
つ、外観の良いクランプシリンダ構造を提供することに
ある。また、本願の他の課題は、ロッドカバーの前面に
設けられる貫通孔が少なくなる前記クランプシリンダ構
造を提供することにある。また、本願の他の課題は、ロ
ッドカバー、ヘッドカバー、シリンダチューブを締結ボ
ルトで締結することにより各部材間のシールが成される
前記クランプシリンダ構造を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題解決のため、本
願では、シリンダチューブの両端部をカバー部材で塞
ぎ、一方のカバー部材からピストンロッドが突出してい
るクランプシリンダにおいて、シリンダチューブの周壁
にチューブ軸線方向に貫通する複数のボルト貫通孔を設
け、締結ボルトを、一方のカバー部材に設けたボルト孔
から前記ボルト貫通孔を通して他方のカバー部材のめね
じ孔に螺合させてシリンダチューブを挟んでその前後に
カバー部材を取付けて成ることを特徴とする(請求項
1)。これによれば、シリンダチューブを挟んで前後の
カバー部材が共通の締結ボルトで共締めされるので、締
結ボルトの数を少なくでき、しかも、締結ボルトがシリ
ンダチューブのボルト貫通孔を通るので、締結ボルトが
外側から見えにくく、外観が向上する。一方のカバー部
材はヘッドカバーであり、他方のカバー部材はロッドカ
バーであり、ロッドカバーのめねじ孔はロッドカバーの
背面から所定深さの有底孔であると好ましい(請求項
2)。これによれば、ロッドカバーを上向きにしてクラ
ンプシリンダを使用する態様において、ワーク加工等に
より生じる切粉等が、ロッドカバー上面に落下したと
き、切粉がめねじ孔に入りこまず、切粉排出性がよい。
ロッドカバー、ヘッドカバーとシリンダチューブとの間
にはガスケットが介在され、前記締結ボルトにより共締
めされると好適である(請求項3)。ガスケットも締結
ボルトで一気に組み付けできるので組み付け工数が低減
する。
【0005】
【発明の実施の形態】図1において、1は円筒状のシリ
ンダチューブでアルミ押し出し又はアルミ冷間引き抜き
の型材から成り、その周壁1a外周には、図2に示すよ
うにチューブ軸線方向にセンサ取付け溝2が形成され、
また、周壁1aには、チューブ軸線方向に貫通して、複
数のボルト貫通孔3が形成されていると共に流体通過孔
(片側配管用の軸方向孔)4a,4bが形成された断面
を有する。シリンダチューブのシリンダ孔5は、チュー
ブ外形がアルミ押し出しで形成されている場合でも、冷
間引き抜き加工で形成されている。冷間引き抜き加工に
よりシリンダ孔5が形成されているため、寸法精度が大
変良い。そのため、これまでのように鉄系材料(非磁性
材料であればステンレス鋼等)で削り出して加工する必
要がなく、また、アルミ押し出しでシリンダ孔を形成し
た場合と比較すると、冷間引き抜き加工したものは切削
などの加工が全く不要で安価に生産できる。また、周壁
1a外周には、センサ取付け溝2のほか、比較的広い幅
で浅い溝6が円周方向に複数形成されている。このよう
に周壁1aに浅い溝6をいくつか設けておくことで、シ
リンダチューブ1を作業者が握ったときに一種の滑り止
め効果が期待でき、また、円筒状の外形のシリンダチュ
ーブ1が転がりにくくなり、組み付け時に便利であり、
更に、最外周面の面積が小さくなって運搬などで傷が付
きにくくなり外観が向上する。7は他方のカバー部材と
して示すロッドカバーで、ピストンロッド44が摺動孔
8内を摺動するので、耐摩耗性の高い鉄系材料、例えば
ダクタイル鋳鉄でパーライト系の材質から成る。図3に
示すように、ロッドカバー7は、外形がシリンダチュー
ブ1の外形よりさらにチューブ半径方向の外側に広がっ
た略矩形を成し、その背面9から前記シリンダ孔5に嵌
入される短い嵌入軸部10が突出している。背面9にお
いて、前記シリンダチューブ1の端面と対向する部分が
シール面11となっている。背面9のシール面11のチ
ューブ半径方向外側部分は、機械ベースなど固定側部材
100への取付け面12となっている。シール面11と
取付け面12とは同一平面を形成している。
【0006】ロッドカバー7には、その側面7aに一対
の側面配管ポート15a,15bが設けてある。一方の
側面配管ポート15aは、嵌入軸部10の後端面(図で
は下端面)に開口して前側シリンダ室P1に連通する第
1連通路16aに連通している。他方の側面配管ポート
15bは、シール面11に開口して前記シリンダチュー
ブ1の一方の流体通過孔4bに連通する第2連通路16
bに連通している。また、取付け面12には、各側面配
管ポート15a,15bに連通する端面配管ポート17
a,17bが開口している。ロッドカバー7の背面9に
は、さらに前記シリンダチューブ1のボルト貫通孔3と
対向して所定深さの有底のめねじ孔18が形成されてい
る。ロッドカバー7の前面(ピストンロッド44突出
側)は、摺動孔8から外方へ向けて傾斜面19が形成さ
れている。傾斜面19には、機械ベースなどの固定側部
材への取付けボルト用のボルト孔20が設けてある。
【0007】図5に示すようにシリンダチューブ1の後
端(図では下端)を塞ぐ一方のカバー部材としてのヘッ
ドカバー21は、前記センサ取付け溝2と対応してセン
サ105を軸線方向から出し入れするためのセンサ挿通
溝22とボルト貫通孔3に対応するボルト孔23が断面
として形成されているアルミの引き抜き型材から構成さ
れ、その型材を必要厚さ(必要軸線方向長さ)に切断
し、その切断部材を加工して、シリンダ孔5に嵌まり込
む短い嵌入軸部24と、ピストンロッド44の後端部が
入りこむ段付孔25と、後側シリンダ室P2と一方の流
体通過孔4bとを連通させる連絡溝26と、ボルト孔2
3の入り口の座ぐり孔27が形成されている。ヘッドカ
バー21の背面(シリンダチューブ1に対向する面)は
すべてシール面28になっており、前記連絡溝26は嵌
入軸部24からシール面28にかけて設けてある。ボル
ト孔23は、その円周の一部が切りかかれた形状となっ
ていてもよい。なお、本実施形態において、他方の流体
通過孔4aは使用していない。
【0008】ロッドカバー7の背面9とシリンダチュー
ブ1の前端面(上端面)の間、及び、ヘッドカバー21
とシリンダチューブ1の後端面(下端面)との間には、
シール材として薄い板状のガスケット30,31が夫々
介在される。ガスケット30,31は、弾性を有するゴ
ム材料等から成るシール板の間に薄い金属板(アルミ、
あるいは鋼板)を挟んで成る。ヘッドカバー21とシリ
ンダチューブ1との間のガスケット31(図7)は、前
記センサ挿通溝22、ボルト孔23、及び連絡溝26に
対応する部分22E、23E,26Eが切りかかれてお
り、嵌入軸部24の外側に嵌め込まれる。一方、ロッド
カバー21とシリンダチューブ1との間のガスケット3
0(図6)は、めねじ孔18、第2連通孔16b、端面
配管ポート17a,17b、及びボルト孔20に対応す
る部分18E、16bE、17aE,17bE,20E
が切り欠かれており、嵌入軸部10の外側に嵌め込まれ
て、シール面11のみならず、その外側の取付け面12
全体に広がる大きさになっている。ロッドカバー7、シ
リンダチューブ1、ヘッドカバー21は、これらのガス
ケット30,31を挟んでヘッドカバー21のボルト孔
23から4本の締結ボルト32を通し、締結ボルト32
は、シリンダチューブ1のボルト貫通孔3を通って、先
端のおねじ部がロッドカバー7のめねじ孔18にねじ込
まれて一体に共締めされてシリンダ本体が構成され、ロ
ッドカバー7、ヘッドカバー21とシリンダチューブ1
前後端面間は、ガスケット30,31でシールされる。
【0009】シリンダ孔5には中空のピストン40が軸
方向移動自在に嵌装されている。ピストン40外周には
軸方向案内溝41が形成され、この案内溝41はシリン
ダチューブ1に取付けた半径方向のガイドピン42と係
合してピストン40を回り止めして直線移動のみさせる
ようにしてある。ピストン40の中心孔43にピストン
ロッド44が回転かつ軸方向に移動するように嵌め込ま
れ、ピストンロッド44はロッドカバー7の摺動孔8を
貫通して前方へ突出し、突出部にはクランプアーム45
が一体に設けてある。ピストンロッド44には、ピスト
ンロッド44に対するピストン40の前進端を決めるフ
ランジ46が一体に設けてある。ピストンロッド44の
後部は細い段付軸47に形成され、段付軸47には、ピ
ストンロッド44に対するピストン40の軸方向後退端
を決めるリング状の規制部材48が嵌め込まれ、直径方
向の取付ピン49で一体に取付けてある。段付軸47は
規制部材48より後方に突出している。
【0010】ピストンロッド44の外周には、断面が半
円弧の旋回用案内溝(案内カム溝)51が形成されてい
る。ピストン40には半径方向のガイド部材収容孔52
が設けてあり、その収容孔52には、りん青銅から成
り、前記旋回用案内溝51に係合する鋼球53を回転自
在に支持する球受部材54が、球受部材54とシリンダ
孔5との間にウエアリング55を介在して埋設してあ
る。旋回用案内溝51は、後述の2面幅部56が長孔5
8から軸方向に抜け出た状態で、ピストン40がピスト
ンロッド44に対して後退端から前進端へ移動すると、
鋼球53との係合でクランプアーム45(ピストンロッ
ド44)がクランプ角度位置Aからアンクランプ角度位
置Bに旋回し、前進端から後退端へ移動するとアンクラ
ンプ角度位置Bからクランプ角度位置Aに旋回するよう
に形成されている。
【0011】段付軸47の後端部(下端部)には、所定
軸方向長さで係止部としての2面幅部56が形成され、
この2面幅部56はクランプアーム45がクランプ角度
位置Aにあって、ヘッドカバー21に一体に設けた係合
ブッシュ57の係合部としての長孔58に嵌まり込んで
いるときには(図1,4の状態)、ピストンロッド44
を旋回させないように機能する。段付軸47の後端面
は、前記2面幅部56が長孔58から軸方向に抜け出た
状態において、ピストンロッド44がアンクランプ角度
位置Bからクランプ角度位置Aに向けて旋回するとき、
係合ブッシュ57のロッド側端面(上端面)で形成され
る規制端面59と当接して、ピストンロッド44の軸方
向後退を規制する係止端面60となっている。前記係合
ブッシュ57は鉄系材料から成り、ヘッドカバー21に
対して一対の固定ピン61により旋回方向を位置固定さ
れ、また、軸線方向はC型止め輪62等で規制されてい
る。ピストン40は、シリンダ孔5との間のシール部材
65に対して、ロッドカバー7と軸方向反対側にセンサ
用の環状永久磁石66が取付けてある。磁石66は前記
規制部材48より大径であって、規制部材48の半径方
向外側となる大きさであり、軸線方向をC型止め輪67
等で位置規制されている。
【0012】薄いガスケット30,31でシールする構
造としたことで、ロッドカバー7、ヘッドカバー21の
シリンダ孔5への嵌入軸部10,24に従来のようにO
リング溝を形成しなくてよく、Oリング溝形成のための
軸線方向長さが不要となり、シリンダ本体全長が短かく
なる。また、シリンダチューブ1と前後のカバー7,2
1とをヘッドカバー21側からの締結ボルト32で共締
めしたので、締結ボルト32の数が少なくてすむ上に、
ロッドカバー7の前面にめねじ孔18が貫通していない
ので、ロッドカバー7が上向きとなる使用形態におい
て、上方から機械加工により切粉が落下してもめねじ孔
18に切粉が入りこまず、切粉排出性が良い。また、締
結ボルト32はシリンダチューブ1のボルト貫通孔3を
通って、外部から見えないので、シリンダ装置の外観が
よい。また、シリンダチューブ1をアルミ型材として、
締結ボルト32をヘッドカバー21側からロッドカバー
7側へ貫通させるためのボルト貫通孔3がシリンダチュ
ーブ1の周壁1aに予め断面形状の一部として設けてあ
るため、シリンダチューブ1にボルト貫通孔3を別途加
工する必要が無く、シリンダチューブ1は、型材を必要
長さに切断することで直ちに得ることが出来、加工が容
易である。また、ヘッドカバー21も、センサ挿通溝2
2や、ボルト孔23を断面形状として有するアルミ型材
を母材として、必要部分に追加加工をしているだけなの
で、製造容易である。また、ヘッドカバー21をアルミ
型材としたものでも、ピストンロッド44の旋回を規制
する係合ブッシュ57を鉄系材料で別部材としてヘッド
カバー21に取付けたことで、鉄系材料からなるピスト
ンロッド44の2面幅部56や係止端面60との摺接が
あっても、耐久性が高い。
【0013】このようなクランプシリンダは、機械や治
具ベースなどの固定側部材100にロッドカバー7のボ
ルト孔20を利用して取付けボルト101で締め付けら
れる。この時、ロッドカバー7の取付け面12に、シー
ル材を兼ねるガスケット30が広がっているので、固定
側部材100との間にも前記ガスケット30が挟持され
る。従って、クランプシリンダでワークやパレットをク
ランプし、工作機械により加工されるときに、クランプ
シリンダに振動が作用しても、ガスケット30の弾性に
より、取付けボルト101の弛みが防止され、クランプ
作用が確実である。また、固定側部材100と取付け面
12との間がシールされることで、この部分にシールの
ない場合に比べて、取付け面12から加工に伴う切削液
などがシリンダチューブ1の外周面を伝い落ちることが
防止でき、その結果、シリンダチューブ1の外周の磁気
感応センサを切削液から保護できる。また、ガスケット
30が取付け面12に設けてある端面配管ポート17
a,17bと固定側部材100との間をシールするた
め、従来のようにシールのために小さなOリングが不要
である。なお、端面配管ポート17a,17bに配管部
材を接続するときには、側面配管ポート15a,15b
は埋栓で塞ぐが、この時には、前記ガスケット30が端
面配管ポート17a,17bと配管部材との間のシール
を兼用する。また、側面配管ポート15a,15bに配
管する場合において、端面配管ポート17a,17bが
固定側部材100と対向しない場合や、固定側部材の表
面が粗い場合などのように、前記ガスケット30で端面
配管ポート17a,17bがシール不可能な取付け状態
であるとき等には、端面配管ポート17a,17bは埋
栓で塞がれる。
【0014】次に動作を説明する。端面配管ポート17
a,17bは固定側部材100で塞がれ、側面配管ポー
ト15a,15bから圧流体を給排するものとする。2
面幅部56が係合ブッシュ57から抜け出た状態でアン
クランプ角度位置Bとなっている状態(図8)から、ポ
ート15a、第1連通路16aを介して前側シリンダ室
P1に流体を供給すると、ピストン40がピストンロッ
ド44に対して前進端から後退する。この時、2面幅部
56と長孔58との円周方向の位相がずれていて(図4
の二点鎖線B1)、ピストンロッド44は係止端面60
と係合ブッシュ57の規制端面59とが当接して後退を
阻止され、鋼球53と旋回用案内溝51との係合でクラ
ンプアーム45はアンクランプ角度位置Bからクランプ
角度位置Aへ水平に旋回する。鋼球53がりん青銅の球
受部材52で転動案内されているので、旋回用案内溝5
1内を転動するとき、転動抵抗が極めて小さく、ピスト
ン40を移動させる流体の作動圧力を小さくできる。ク
ランプ角度位置Aとなるとピストン40が規制部材48
に当接し、2面幅部56と長孔58の両側面との位相が
一致する。この状態でさらに流体作用でピストン40が
後退すると、ピストンロッド44は2面幅部56が係合
ブッシュ57の長孔58の対向面により旋回を阻止され
た状態でピストン40が規制部材48を引っ掛けること
で一体に後退し、軸線方向下方に引き込まれてワークW
をクランプする(図1の状態)。
【0015】2面幅部56が係合ブッシュ57の長孔5
8に入りこんで、クランプ角度位置Aでワークをクラン
プしている状態からポート15b、第2連通路16b、
流体通過孔4b、連絡溝26を介して後側シリンダ室P
2に圧流体を供給すると、2面幅部56と係合ブッシュ
57の長孔58との係合でピストンロッド44が回転阻
止されたまま、ピストン40と共に一体に軸線方向に前
進(上昇)し、クランプ角度位置Aのまま、ワークWか
らクランプアーム45が直進して離れる。2面幅部56
が係合ブッシュ57の長孔58から軸線方向に抜けるタ
イミングでフランジ46がロッドカバー7に当接してピ
ストンロッド44は前進を規制され、その状態でピスト
ン40が前進して前記旋回用案内溝51と鋼球53との
係合でクランプアーム45がクランプ角度位置Aからア
ンクランプ角度位置Bへ水平に旋回する。
【0016】クランプアーム45がクランプ角度位置A
でワークをクランプしている時、および、クランプアー
ム45がアンクランプ角度位置Bにある時のピストン4
0の各磁石位置に対応して磁気感応センサ105が前記
シリンダチューブ1外側のセンサ取付け溝2に埋設して
あり、クランプアーム45が前記クランプ角度位置Aで
ワークをクランプしている状態、および、クランプアー
ム45がアンクランプ角度位置Bにある状態となったこ
とがそれらの磁気感応センサ105により検出される。
ピストンロッド44に取付ける規制部材48をアルミ合
金などの非磁性材料で構成してあり、また、ヘッドカバ
ー21がアルミでそれに設けた鉄系材料から成る係合ブ
ッシュ57を磁石60の内径より小径としたことで、磁
石60の磁界が係合ブッシュ57に影響されることが少
なく、磁石60によるシリンダチューブ1の半径方向外
側への磁界が弱められず、磁気感応センサ105が確実
に作動できる。また、センサ105がセンサ取付け溝2
内に埋設されて、チューブ1の外方へ露出していないた
め、クランプシリンダの取付け時に小さな取付け空間で
取付けできる。
【0017】次に、図9に示す別の形態のクランプシリ
ンダでは、ピストン40Aに連結されたピストンロッド
44Aの先端にクランプ部材45Aの一端をピン連結
し、クランプ部材45Aの中間と、ロッドカバー7A上
面に突出している軸支部110とを、リンク111の両
端部に回動自在に軸支し、ロッド44Aが進退すること
でクランプ部材45Aが上下揺動するようになってい
る。本願のクランプシリンダ構造によれば、この軸支部
110のちょうど背面となるところに背面側からめねじ
孔18が設けられることがあるが、めねじ孔18が有底
孔であることから、軸支部110にまでねめじ孔18が
到達せず、軸支部110の剛性を下げることがない。従
来は、ロッドカバーの上面側からシリンダチューブとロ
ッドカバーを結合する結合ねじのためのねじ孔が、ちょ
うど軸支部をシリンダ軸方向に貫通する形態で構成され
ることがあり、軸支部の剛性が低下することがあったも
のである。
【0018】
【発明の効果】以上のように本願発明では、シリンダチ
ューブを挟んで前後のカバー部材が共通の締結ボルトで
共締めされるので、締結ボルトの数を少なくでき、しか
も、締結ボルトがシリンダチューブのボルト貫通孔を通
るので、締結ボルトが外側から見えにくく、外観が向上
する。また本願請求項2では、ロッドカバーを上向きに
してクランプシリンダを使用する態様において、ワーク
加工等により生じる切粉等が、ロッドカバー上面に落下
したとき、切粉がめねじ孔に入りこまず、切粉排出性が
よい。また本願請求項3では、ロッドカバー、ヘッドカ
バーとシリンダチューブとの間にはガスケットが介在さ
れ、前記締結ボルトにより共締めするようにしたので、
ガスケットも締結ボルトで一気に組み付けできて組み付
け工数が低減する利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願クランプシリンダの縦断面図である。
【図2】図1のII−II線断面拡大図である。
【図3】図1の平面図である。
【図4】図1のIV−IV線断面図である。
【図5】図1のV視図である。
【図6】ロッドカバー側のガスケットを、シール面、取
付け面と共に示す図である。
【図7】ヘッドカバー側のガスケットを示す図である。
【図8】アンクランプ状態を示す断面図である。
【図9】他のクランプシリンダを示す図である。
【符号の説明】
1 シリンダチューブ 1a 周壁 3 ボルト貫通孔 7 ロッドカバー 18 めねじ孔 21 ヘッドカバー 23 ボルト孔 30 ガスケット 31 ガスケット 32 締結ボルト 44 ピストンロッド

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダチューブの両端部をカバー部材
    で塞ぎ、一方のカバー部材からピストンロッドが突出し
    ているクランプシリンダにおいて、シリンダチューブの
    周壁にチューブ軸線方向に貫通する複数のボルト貫通孔
    を設け、締結ボルトを、一方のカバー部材に設けたボル
    ト孔から前記ボルト貫通孔を通して他方のカバー部材の
    めねじ孔に螺合させてシリンダチューブを挟んでその前
    後にカバー部材を取付けて成ることを特徴とするクラン
    プシリンダ。
  2. 【請求項2】 一方のカバー部材はヘッドカバーであ
    り、他方のカバー部材はロッドカバーであり、ロッドカ
    バーのめねじ孔はロッドカバーの背面から所定深さの有
    底孔であることを特徴とする請求項1記載のクランプシ
    リンダ。
  3. 【請求項3】 ロッドカバー、ヘッドカバーとシリンダ
    チューブとの間にはガスケットが介在され、前記締結ボ
    ルトにより共締めされることを特徴とする請求項2記載
    のクランプシリンダ。
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