JP3551367B2 - 旋回クランプシリンダ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、シリンダチューブの一端部を塞ぐロッドカバーと一体にシリンダチューブ内側に設けたガイド部材とピストンロッドに設けた旋回用案内溝とを係合させてなる旋回クランプシリンダに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来この形式のクランプシリンダは、実用新案登録第2504549号や特公昭62−5739号で知られている。これらでは、シリンダチューブ前端をロッドカバーで塞ぎ、そのロッドカバーのシリンダチューブ内に嵌まり込んでいる軸部分にガイド部材を取付け、そのガイド部材とピストンロッドに設けた旋回用案内溝とを係合させ、ピストンを軸方向に移動させると、ピストンロッドが軸方向移動しつつ旋回するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来のものは、ロッドカバーの一部(シリンダチューブ内に嵌まり込む軸部)にガイド部材が一体に取付けてある。そのため、そのようにロッドカバーと一体のガイド部材が不要な他の形式のシリンダ、例えば、ピストンロッドが直進のみを行うシリンダなどとの間でロッドカバーを共通した部品として採用することができない問題があった。そのため、従来では、前記したガイド部材不要の他の形式のシリンダのロッドカバーは、ピストンロッド直径、シリンダ内径、シリンダ外径が全て同じ寸法であっても、別の形態の(要するにシリンダチューブに嵌まり込んでガイド部材を取付けるための軸部を備えていない形式の)ロッドカバーを別形状として製作しており、上記旋回クランプシリンダとその他の形式のシリンダとを製造する場合に、部品種類が増える問題があった。この発明の課題は、ロッドカバーを上記旋回クランプシリンダと、その他のクランプシリンダとで共通する部品として使用できるようにして上記旋回クランプシリンダとその他の形式のシリンダとを製造する場合に、部品種類を減少させ、安価に製作できるようにすることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題解決のため、この発明はシリンダチューブの一端部をロッドカバーで塞ぎ、ロッドカバーからピストンロッドが突出し、そのロッドカバーとシリンダチューブ内側において一体に設けたガイド部材とピストンロッドに設けた旋回用案内溝とを係合させてなる旋回クランプシリンダにおいて、シリンダチューブとロッドカバーとの間にガイド部材用保持部材を介在させ、そのガイド部材用保持部材に前記ガイド部材を設けてロッドカバーと一体にシリンダチューブに取付け、そのロッドカバーは、ロッドカバーと一体にガイド部材を設けない別の形式のクランプシリンダのロッドカバーとして適用可能なロッドカバーになっていることを特徴とする(請求項1)。
ガイド部材用保持部材は、シリンダチューブのシリンダ孔に嵌入する嵌入軸部にガイド部材を設けると共にロッドカバー側に嵌め込み孔を備え、ロッドカバーは、前記嵌め込み孔に嵌入される嵌入軸部を備えており、ロッドカバーの前記嵌入軸部とガイド用保持部材の嵌入軸部との直径が同一径に設定されている(請求項2)。
シリンダチューブの周壁に軸線方向に複数のボルト貫通孔を設け、ガイド部材用保持部材に、それらのボルト貫通孔と対応してボルト貫通孔を設け、シリンダチューブの他端部を塞ぐヘッドカバー側から締結ボルトを前記シリンダチューブ、ガイド部材用保持部材の各ボルト貫通孔を通して締結ボルト先端のおねじ部をヘッドカバーのめねじ孔に螺合してヘッドカバー、シリンダチューブ、ガイド部材用保持部材、及びロッドカバーを一体に結合して成る(請求項3)。
【0005】
【発明の実施の形態】
図1において、1はシリンダチューブでアルミ押し出し又は冷間引き抜きの型材から成り、その周壁1a外周には、チューブ軸線方向にセンサ取付け溝2が形成され、また、周壁1aには、チューブ軸線方向に貫通して、複数のボルト貫通孔3が形成されていると共に流体通過孔(片側配管用の軸方向孔)4a,4bが形成された断面を有する。シリンダチューブのシリンダ孔5は、チューブ外形がアルミ押し出しで形成されている場合でも、冷間引き抜き加工で形成されている。冷間引き抜き加工によりシリンダ孔5が形成されているため、寸法精度が大変良い。そのため、これまでのように鉄系材料(非磁性材料であればステンレス鋼等)で削り出して加工する必要がなく、また、アルミ押し出しでシリンダ孔を形成した場合と比較すると、冷間引き抜き加工したものは切削などの加工が全く不要で安価に生産できる。また、周壁1a外周には、センサ取付け溝2のほか、比較的広い幅で浅い溝6が円周方向に複数形成されている。このように周壁1aに浅い溝6をいくつか設けておくことで、シリンダチューブ1を作業者が握ったときに一種の滑り止め効果が期待でき、また、最外周面の面積が小さくなって傷が付きにくくなり外観が向上する。
【0006】
7はガイド部材用保持部材で、シリンダチューブ1の外径と同じ外径のフランジ部8と、そのフランジ部8の背面9から軸線後方(図1では下方)へ突出し、シリンダ孔5内部へ大きく入りこむ嵌入軸部としてのガイド部材保持軸部10と、前面側(図1では上面側)の浅い嵌め込み孔11を備えている。ガイド部材用保持部材7には、シリンダチューブ1のボルト貫通孔3に対応してボルト貫通孔12が設けてあり、また、組み付け状態においてロッドカバー13の後述の第1連通孔22aと前側シリンダ室P1とを連通する連通路14と、シリンダチューブ1の一方の流体連通路4bとロッドカバー13の第2連通孔22bとを連通する連絡流路15が形成してある。
【0007】
ロッドカバー13は、ピストンロッドが摺動孔16内を摺動するので、耐摩耗性の高い鉄系材料、例えばダクタイル鋳鉄でパーライト系の材質から成る。ロッドカバー13は、外形がシリンダチューブ1の外形よりさらにチューブ半径方向の外側に広がった略矩形を成し、その背面17から前記前記嵌め込み孔11に嵌入される短い嵌入軸部18が突出している。ロッドカバー13の前記嵌入軸部18とガイド部材用保持部材7のガイド部材保持軸部10との直径は同一径に設定されている。背面17において、前記ガイド部材用保持部材7のフランジ部8の前端面(上端面)と対向する部分がシール面19となっている。背面17のシール面19の外側は、機械ベースなど固定側部材への取付け面20となっている。シール面19と取付け面20とは同一平面を形成している。
【0008】
ロッドカバー13には、その側面13aに一対の側面配管ポート21a,21bが設けてある。一方の側面配管ポート21aは、嵌入軸部18の後端面(図1では、下端面)に開口する第1連通路22aに連通している。他方の側面配管ポート21bはシール面19に開口する第2連通路22bに連通している。また、取付け面20には、各側面配管ポート21a,21bに連通する端面配管ポート23a,23bが開口している。ロッドカバー13の背面17には、さらに前記シリンダチューブ1のボルト貫通孔3と対向して所定深さの有底のめねじ孔24が形成されている。ロッドカバー13には、機械ベースなどの固定側部材への取付けボルト用のボルト孔26が貫通して設けてある。なお、本実施形態では流体通過孔4aは使用していない。
【0009】
シリンダチューブ1の後端(図1では下端)を塞ぐヘッドカバー27は、前記センサ取付け溝2と対応してセンサ110を出し入れするためのセンサ挿通溝28と、ボルト貫通孔3に対応するボルト孔29が断面として形成されているアルミの引き抜き型材から構成され、その型材を必要厚さ(必要軸線方向長さ)に切断し、その切断部材を加工して、シリンダ孔5に嵌まり込む短い嵌入軸部30と、ピストンロッドの後端部が入りこむ逃げ孔31と、後側シリンダ室P2と前記流体通過孔4bとを連通させる連絡溝32と、前記ボルト孔29入り口の座ぐり孔33が形成されている。ヘッドカバー27の背面(シリンダチューブ1に対向する面)はすべてシール面34になっており、前記連絡溝32は嵌入軸部30からシール面34にかけて設けてある。
【0010】
ロッドカバー13の背面17と前記ガイド部材用保持部材7との間、ガイド部材用保持部材7とシリンダチューブ1の前端面(上端面)の間、及び、ヘッドカバー27とシリンダチューブ1の後端面(下端面)との間には、シール材として薄い板状のガスケット35,36,37が夫々介在される。ガスケット35〜37は、弾性を有するゴム材料等から成るシール板の間に薄い金属板(アルミ、あるいは鋼板)を挟んで成る。図6に示すように、ヘッドカバー27とシリンダチューブ1との間のガスケット37は、前記センサ挿通溝28、ボルト孔29、及び連絡溝32に対応する部分28E,29E,32Eが切りかかれており、嵌入軸部30の外側に嵌め込まれる。一方、ロッドカバー13とガイド部材用保持部材7との間のガスケット35は、図5に示すように、めねじ孔24、第2連通路22b、端面配管ポート23a,23b、及び、ボルト孔26に対応する部分24E,22bE、23aE、23bE、26Eが切り欠かれており、嵌入軸部18の外側に嵌め込まれて、シール面19のみならず、その外側の取付け面20全体に広がる大きさになっている。また、ガイド部材用保持部材7とシリンダチューブ1の前端面との間のガスケット36は、図7に示すように、前記ボルト貫通孔12、連絡流路15に対応する部分が切り欠かれている。
ロッドカバー13、ガイド部材用保持部材7、シリンダチューブ1、ヘッドカバー27は、これらのガスケット35,36,37を挟んでヘッドカバー27のボルト孔29から4本の締結ボルト38を通し、締結ボルト38は、シリンダチューブ1とガイド部材用保持部材7のボルト貫通孔3、12を通って、先端のおねじ部がロッドカバー13のめねじ孔24にねじ込まれて一体に共締めされてシリンダ本体が構成され、共締めされる各部材13,7,1,27間は夫々ガスケット35,36,37でシールされる。
【0011】
ピストンロッド40はガイド部材用保持部材7とロッドカバー13の摺動孔10a、16を貫通して前方へ突出し、突出部にはクランプアーム41が一体に設けてある。ピストンロッド40の後部は細径の取付軸部42に形成され、この取付軸部42には、シリンダ孔5内を摺動するピストン43の中心孔43aが回動可能に嵌め込んである。取付軸部42の軸線方向後側(図では下側)には、磁石保持部材44がピストン43との間に環状永久磁石45を挟んで回動可能に嵌め込まれ、その後方から締め付けボルト46でピストン43と磁石保持部材44とを前記取付軸部42の段部47との間で挟んでいる。締め付け状態で締め付けボルト46の座金(抜止部材)48の前端面48aは取付軸部42の後端面(下端面)に圧接していて、ピストン43と磁石保持部材44とを取付軸部42の段部47との間で挟持しておらず、ピストン43と磁石保持部材44は取付軸部42に嵌められた状態で、段部47と座金48との間に軸方向に僅かな隙間をもっている。そのため、ピストン43、磁石保持部材44とピストンロッド40とは相対回転できる。取付軸部42とピストン中心孔43aとの間には、シール部材(Oリング)49が介在される。
【0012】
ピストンロッド40の外周には、図8に展開図で示されるように、断面が半円弧で、直進溝51と旋回溝52とからなる旋回用案内溝50が形成されている。前記ガイド部材用保持部材7のガイド部材保持軸部10には半径方向にガイド部材用収容孔53が設けてあり、その収容孔53には、りん青銅から成り、前記旋回用案内溝50に係合するガイド部材としての鋼球54を回転自在に支持する球受部材55が埋設してある。旋回用案内溝50は、ピストン43が後退端(図1)から前進端へ移動すると、鋼球54との係合でクランプアーム(ピストンロッド)41が僅かに前進(上昇)した後、クランプ角度位置Aからアンクランプ角度位置B(図3参照)に軸線移動しつつ旋回してアンクランプ角度位置Bで僅かに前進(上昇)し、逆に前進端から後退端へ移動すると、アンクランプ角度位置Bで僅かに直進下降した後、アンクランプ角度位置Bからクランプ角度位置Aに軸線移動しつつ旋回してクランプ角度位置Aで僅かに直進下降するように形成されている。
【0013】
シリンダチューブ1と、及び前後のカバー13,27とをヘッドカバー27側からの締結ボルト38で共締めしたので、締結ボルト38の数が少なくてすむ上に、ロッドカバー13の前面にめねじ孔24が貫通していないので、ロッドカバー13を上向きとなるように使用したとき、加工により生じる切粉がめねじ孔24に入りこまない。また、締結ボルト38はシリンダチューブ1やガイド部材用保持部材7のボルト貫通孔3、12を通って、外部から見えないので、シリンダ装置の外観がよい。また、シリンダチューブ1をアルミ型材として、締結ボルト38をヘッドカバー27側からロッドカバー13側へ貫通させるためのボルト貫通孔3がシリンダチューブ1の周壁に予め断面形状の一部として設けてあるため、シリンダチューブ1にボルト貫通孔3を別途加工する必要が無く、シリンダチューブ1は、型材を必要長さに切断することで直ちに得ることが出来、加工が容易である。また、ヘッドカバー27も、センサ挿通溝28や、ボルト孔29を断面形状として有するアルミ型材を母材として、必要部分に追加加工をしているだけなので、加工が容易である。
【0014】
このようなクランプシリンダは、機械や治具ベースなどの固定側部材100にロッドカバー13のボルト孔26を利用して取付けボルト101で締め付けられる。この時、ロッドカバー13の取付け面20に、シール材を兼ねるガスケット35が広がっているので、固定側部材100との間にも前記ガスケット35が挟持される。従って、クランプシリンダでワークやパレットをクランプし、工作機械によりワークを加工するときに、クランプシリンダに振動が作用しても、ガスケット35の弾性により、取付けボルト101の弛みが防止され、クランプ作用が確実である。また、ガスケット101が取付け面17に設けてある端面配管ポート23a,23bと固定側部材100との間をシールするため、従来のようにシールのために小さなOリングが不要である。なお、端面配管ポート23a,23bに配管部材を接続するとき、あるいは、固定側部材100の上面に開口する配管口を接続するときには、側面配管ポート21a,21bは埋栓で塞ぐが、この時には、前記ガスケット35が端面配管ポート23a,23bと配管部材あるいは配管口との間のシールを兼用する。
【0015】
次に動作を説明する。端面配管ポート23a,23bは固定側部材100で塞がれ、側面配管ポート21a,21bから圧流体を給排するものとする。クランプ状態(図1)において、ポート21b,第2連通路22b、連絡流路15、流体通過孔4b、連絡溝32を介して後側シリンダ室P2に流体が供給されると、鋼球54と旋回用案内溝50との係合でクランプアーム41は少し上昇した後、クランプ角度位置Aからアンクランプ角度位置Bへ軸方向移動しつつ旋回し、アンクランプ角度位置Bで少し上昇する。また、アンクランプ状態でポート21a、第1連通路22a、連通路14を介して前側シリンダ室P1に流体を供給すると、前記と逆に動作する。これらの旋回動作中、鋼球54がりん青銅の球受部材55で転動案内されているので、旋回用案内溝50内を転動するとき、転動抵抗が極めて小さく、ピストン43を移動させる流体の作動圧力を小さくできる。また、ピストン43に対してピストンロッド40を旋回自在に装着したので、ピストンロッド40が旋回用案内溝50と鋼球54との係合で旋回するときには、ピストンロッド40の軸心との距離の関係で、ピストン43とシリンダ孔5との間の回転に対するシール部材(ピストンパッキン)49aによる抵抗の方が、取付軸部42とピストン43との間の回転に対するシール部材49による抵抗より大きいため、取付軸部42とピストン43との間で相対回転を生じることとなり、ピストン43は旋回することなく直進する。そのため、従来のように、ピストン43とピストンロッド40とが一体で回転するものと比べて、小さな推力でピストンロッド40が旋回できる。
【0016】
クランプアーム41がワークWをクランプしている時、および、クランプアーム41がアンクランプ状態にある時のピストン43の磁石45の位置に対応して磁気感応センサ110が前記シリンダチューブ1外側のセンサ取付け溝2に埋設してあり、クランプアーム41が前記クランプ角度位置AでワークWをクランプしている状態(図1)、および、クランプアーム41がアンクランプ角度位置Bにある状態となったことがそれらの磁気感応センサ110により検出される。ピストンロッド43には鉄系材料から成るロッドカバー13から軸線方向に離れた位置に磁石45が取付けてあるので、ロッドカバー13によって磁石45の外部への磁界が弱められないため、磁気感応センサ110を確実に作動させることができる。
【0017】
前記ロッドカバー13は、ガイド部材用保持部材を必要としない別の形式のクランプシリンダに簡単に適用できるロッドカバーとなっている。例えば、シリンダチューブ内径が同一寸法であって、しかもピストンロッド40Aの直径が同じで、ピストンロッド40Aが進退のみ行うクランプシリンダとしたいときには、そのクランプシリンダのシリンダチューブ1Aを前記シリンダチューブ1と同一型材で構成することにより、締結ボルトの位置関係等が全く同じとなり、嵌入軸部18の直径がガイド部材用保持部材7のガイド部材保持軸部10の直径と同じとしてあるので、図9に示すように、シリンダチューブ1Aの前端にガスケット35を介して前記ロッドカバー13の嵌入軸部18を嵌め込んでそのまま適用できる。また、図10に示すように、ピストンロッド40Bに対してピストン43Bが相対的に軸方向移動することで両者間に介在されたガイド部材120と旋回用案内溝121とによりピストンロッド40Bを軸線方向移動を伴うこと無く旋回させるような別の形式のクランプシリンダでも、前記シリンダチューブと同一型材でチューブ1Bを構成し、ピストンロッド40Aの直径が同じであれば、同様にそのまま適用できる。従って、1種類のロッドカバー13が複数の動作形式のクランプシリンダに適用でき、複数形式のクランプシリンダを混在生産する場合、部品種類少なくなってコストを低減できる。
【0018】
【発明の効果】
以上のように本願発明では、シリンダチューブのロッド側を塞ぐロッドカバーと別部材でガイド部材用保持部材を設け、そのガイド部材用保持部材に旋回運動用のガイド部材を設け、ロッドカバーはガイド部材を必要としない別形式のクランプシリンダのロッドカバーとして兼用できるものとしたので、旋回クランプシリンダとガイド部材を必要としない別形式のクランプシリンダとを混合して生産する場合、1種類のヘッドカバーで複数の動作形式の異なるクランプシリンダに対応でき、部品管理の観点から極めて有利であり、異なるクランプシリンダを製造する場合であっても、安価に製造することができる。
また、ヘッドカバー、シリンダチューブ、ガイド部材用保持部材、及びロッドカバーを共通の締結ボルトで共締めして一体に結合したので、締結ボルトの本数を減らし、組み立て工数を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願クランプシリンダの縦断面図である。
【図2】図1のII−II線拡大断面図である。
【図3】図1の平面図である。
【図4】図1のIV視図である。
【図5】ロッドカバー側のガスケットを、シール面、取付け面と共に示す図である。
【図6】ヘッドカバー側のガスケットを示す図である。
【図7】ガイド部材用保持部材のガスケットを示す図である。
【図8】旋回用案内溝を示す展開図である。
【図9】本願のヘッドカバーを適用した他の形式のクランプシリンダである。
【図10】本願のヘッドカバーを適用した他の形式のクランプシリンダである。
【符号の説明】
1 シリンダチューブ
1a 周壁
3 ボルト貫通孔
5 シリンダ孔
7 ガイド部材用保持部材
10 嵌入軸部
11 嵌め込み孔
12 ボルト貫通孔
13 ロッドカバー
18 ロッドカバーの嵌入軸部
24 めねじ孔
38 締結ボルト
40 ピストンロッド
50 旋回用案内溝
54 鋼球(ガイド部材)
Claims (3)
- シリンダチューブの一端部をロッドカバーで塞ぎ、ロッドカバーからピストンロッドが突出し、そのロッドカバーとシリンダチューブ内側において一体に設けたガイド部材とピストンロッドに設けた旋回用案内溝とを係合させてなる旋回クランプシリンダにおいて、シリンダチューブとロッドカバーとの間にガイド部材用保持部材を介在させ、そのガイド部材用保持部材に前記ガイド部材を設けてロッドカバーと一体にシリンダチューブに取付け、そのロッドカバーは、ロッドカバーと一体にガイド部材を設けない別の形式のクランプシリンダのロッドカバーとして適用可能なロッドカバーになっていることを特徴とする旋回クランプシリンダ。
- ガイド部材用保持部材は、シリンダチューブのシリンダ孔に嵌入する嵌入軸部にガイド部材を設けると共にロッドカバー側に嵌め込み孔を備え、ロッドカバーは、前記嵌め込み孔に嵌入される嵌入軸部を備えており、ロッドカバーの前記嵌入軸部とガイド用保持部材の嵌入軸部との直径が同一径に設定されていることを特徴とする請求項1記載の旋回クランプシリンダ。
- シリンダチューブの周壁に軸線方向に複数のボルト貫通孔を設け、ガイド部材用保持部材に、それらのボルト貫通孔と対応してボルト貫通孔を設け、シリンダチューブの他端部を塞ぐヘッドカバー側から締結ボルトを前記シリンダチューブ、ガイド部材用保持部材の各ボルト貫通孔を通してその締結ボルト先端のおねじ部をヘッドカバーのめねじ孔に螺合してヘッドカバー、シリンダチューブ、ガイド部材用保持部材、及びロッドカバーを一体に結合して成ることを特徴とする請求項1または2記載の旋回クランプシリンダ。
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