JP2000337312A - シリンダ装置 - Google Patents
シリンダ装置Info
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Abstract
施すことなく、ポート部材を取り付けるための肉厚部を
容易にしかも歩留まりよく構成する。 【解決手段】 シリンダチューブ2の外周面に給排ポー
ト22をもつポート部材25を設けた筒状のアダプター
26を通して嵌着固定し、このポート部材25における
給排ポート22をアダプター26に穿った通孔27から
シリンダチューブ2に設けた給排孔24を通してロッド
側の作動室20へと連通する。また、伸縮両ポートの取
り合いに制約があるときには、通孔27を内周面側の環
状溝28からロッド側の作動室20へと連通し、かつ、
当該環状溝28を挟んでシリンダチューブ2とアダプタ
ー26との間に二組のシール部材29,30を施すと共
に、アダプター26の外端内周面に鍔部31を形成して
シリンダチューブ2の端面とシリンダヘッド8とで挟持
し、シリンダチューブ2の所定の位置にアダプター26
を通してポート部材25を回動方向へと調整自在に嵌着
する。
Description
等を利用して伸縮動作させるシリンダ装置の改良に関
し、さらに詳しくは、アルミニウム合金等の軽量な材料
を用いて作ったこの種シリンダ装置のロッド側の作動室
に対する給排ポートの改良に関する。
るために、シリンダチューブをアルミニウム合金等の軽
量な材料を用いて作る場合には、シリンダチューブに対
する油圧または空圧の給排部位をその他の部分よりも肉
厚に構成し、当該肉厚の部位にねじ穴を施してポート部
材を取り付けてやるのが一般である。
ンダチューブを型成形により作ってポート部材を螺着す
るための肉厚部を構成してやるなり、或いは、予め肉厚
部に相当する厚肉のチューブ素材を用いてポート部材を
螺着するための肉厚部を削り出しにより作ってやる等の
手段が用いられてきた。
なシリンダチューブを型成形により作って必要な肉厚部
を構成してやる前者の手段にあっては、型成形に当って
の成形型の製作そのものに手数が掛って著しく高価に付
くことから少量の生産には不向きである。
素材を用いて必要な肉厚部を削り出しにより作ってやる
後者の手段では、軽量化に当って肉厚部以外の部分を切
削して除去する必要があることから材料の歩留まりの点
で著しく劣るという不都合をもつ。
チューブに型成形や切削等の手段を施すことなく、シリ
ンダチューブに対してポート部材を取り付けるための肉
厚部を容易にしかも歩留まりよく構成することのできる
シリンダ装置を提供することである。
明において、シリンダチューブの外周面に給排ポートを
もつポート部材を設けた筒状のアダプターを通して嵌着
固定し、このポート部材における給排ポートをアダプタ
ーに穿った通孔からシリンダチューブに設けた給排孔を
通して当該シリンダチューブ内のロッド側の作動室へと
連通することにより達成される。
り、給排ポートを設置するシリンダチューブの肉厚部を
型成形や切削等の手段によらず、筒状のアダプターを利
用して安価にかつ材料の無駄を最小限に保って作ること
ができる。
材の給排ポートをアダプターの通孔から内周面に設けた
環状溝を通してシリンダチューブ内のロッド側の作動室
へと連通し、当該環状溝を挟んでシリンダチューブとア
ダプターとの間に二組のシール部材を配設すると共に、
アダプターの外端側における内周面に鍔部を形成して当
該鍔部をシリンダチューブの端面とシリンダヘッドとで
挟持しつつ、シリンダチューブの所定の位置にアダプタ
ーを通してポート部材を回動自在に嵌着し得るようにし
てやる。
給排ポートとロッド側の作動室に対するアダプター側の
給排ポートとの取り合いに制約がある場合にあっても、
アダプターをシリンダチューブに対して回動調整しつ
つ、ボトム側の給排ポートとの取り合い関係を設定して
締結することが可能になるのである。
るシリンダ装置を添付した図1に基いて説明していくこ
とにする。
けるシリンダ装置1は、均一な肉厚をもつアルミニウム
合金等の軽量な材料からなるシリンダチューブ2を有
し、当該シリンダチューブ2の一端にパッキング3を介
装してシリンダボトム4を螺着し、当該シリンダボトム
4でシリンダチューブ2の基端側を閉じている。
る先端側には、内周面にベアリング5とシール6および
ダストシール7とを有するシリンダヘッド8を上記シリ
ンダボトム4と同様に、シリンダチューブ2との間にパ
ッキング9を介装することにより密封状態を保って螺着
してある。
たベアリング5を貫通してチューブ状のピストンロッド
10を摺動自在にガイドし、かつ、シール6とダストシ
ール7とでピストンロッド10との摺接面を密封しつつ
シリンダチューブ2に対し同芯状態を保って摺動自在に
保持している。
ダチューブ2に設けた前記シリンダボトム4と対応する
ロッドヘッド11を溶着等の手段により固着し、これら
シリンダボトム4とロッドヘッド11のそれぞれに取付
穴12,13を設けることでシリンダ装置1を取付対象
物体間に装着し得るようにしてある。
同芯状に延長した取付軸14を溶着等の手段によって取
り付け、当該取付軸14を介してピストン15をナット
16で固定してある。
ング17と、当該ベアリング17を挟んで配置したシー
ル18,19を介してシリンダチューブ2の内壁面へと
摺接し、これらベアリング17とシール18,19を介
して当該シリンダチューブ2の内部をロッド側の作動室
20とヘッド側の作動室21とに密封状態を保って摺動
自在に区画している。
ド側の作動室21とに選択的に作動媒体を給排してシリ
ンダ装置1を伸縮動作させるために、シリンダチューブ
2とシリンダボトム4には、ロッド側の作動室20とヘ
ッド側の作動室21をそれぞれ個々に外部へと向って導
くための給排ポート22,23を設けてある。
一方からロッド側或いはヘッド側の作動室20,21へ
と選択的に作動媒体を送り込みつつ他方の作動室20,
21内の作動媒体を押し出すことにより、ピストンロッ
ド10とピストン15を通してシリンダ装置1を所定の
方向へと伸縮動作させることができることになる。
1を外部へと導く後者の給排ポート23は、もともとシ
リンダボトム4を充分な肉厚をもった部材として構成す
ることができることから、当該給排ポート23を強度上
の理由でシリンダボトム4に直に穿って設けることがで
きる。
は、強度さえもてばシリンダ装置1としての重量をでき
るだけ軽くして取り扱いを便利にするために、最小限の
肉厚を保持して構成してやるのが有利である。
と導く前者の給排ポート22をも同様にしてシリンダチ
ューブ2に直に穿つことは、当該シリンダチューブ2の
強度上からみて不可能な場合がしばしば生じる。
を型成形により製作して給排ポート22を設けるシリン
ダチューブ2の部分を肉厚に構成するなり、或いは、厚
肉のチューブ素材から必要な肉厚部を残してシリンダチ
ューブ2を削り出し、これらの肉厚部を利用してロッド
側の作動室20に対する給排孔(給排ポート)24を穿
って作っていた。
たり、或いは、材料の歩留まりが著しく劣ることになる
ので、図1に示すこの発明の実施の形態であるシリンダ
装置1にあっては、給排ポート22をもつポート部材2
5を設けた筒状のアダプター26を通してシリンダチュ
ーブ2の外周面に嵌着固定する。
ト22をアダプター26に穿った通孔27から、シリン
ダチューブ2に設けた給排孔24を通してシリンダチュ
ーブ2内のロッド側の作動室20へと連通するようにし
たのである。
ッド側の作動室20に対するポート部材25を設置して
やることにより、シリンダチューブ2に対する肉厚部を
型成形や切削等の手段によらず、筒状のアダプター26
を利用して安価にかつ材料の無駄を最小限に保って作る
ことが可能になる。
給排ポート22をアダプター26の通孔27から内周面
に設けた環状溝28、および、シリンダチューブ2の給
排孔24を通して当該シリンダチューブ2内のロッド側
の作動室20へと連通してやる。
チューブ2とアダプター26との間にシール部材29,
30を配設すると共に、アダプター26の外端側におけ
る内周面に鍔部31を形成して当該鍔部31をシリンダ
チューブ2とシリンダヘッド8の両端面で挟持しつつ、
シリンダチューブ2の所定の位置にアダプター26を通
してポート部材25を回動自在に嵌着してやる。
ポート23とアダプター26側の給排ポート22との取
り合いに制約がある場合にあっても、アダプター26を
シリンダチューブ2に対して回動調整しつつ、シリンダ
ボトム4側の給排ポート23との取り合い関係を容易に
設定して締結することが可能になるのである。
れば、シリンダチューブの外周面に給排ポートをもつポ
ート部材を設けた筒状のアダプターを通して嵌着固定
し、このポート部材における給排ポートをアダプターに
穿った通孔からシリンダチューブに設けた給排孔を通し
てシリンダチューブ内のロッド側の作動室へと連通する
ように構成したことにより、給排ポートを設置するシリ
ンダチューブの肉厚部を型成形や切削等の手段によら
ず、筒状のアダプターを利用して安価にかつ材料の無駄
を最小限に保って作ることが可能になる。
ート部材の給排ポートをアダプターの通孔から内周面に
設けた環状溝を通してシリンダチューブ内のロッド側の
作動室へと連通し、当該環状溝を挟んでシリンダチュー
ブとアダプターとの間に二組のシール部材を配設すると
共に、アダプターの外端側における内周面に鍔部を形成
して当該鍔部をシリンダチューブの端面とシリンダヘッ
ドとで挟持しつつ、シリンダチューブの所定の位置にア
ダプターを通してポート部材を回動自在に嵌着したこと
により、ボトム側の給排ポートとアダプター側の給排ポ
ートとの取り合いに制約がある場合にあっても、アダプ
ターをシリンダチューブに対して回動調整しつつ、ボト
ム側の給排ポートとの取り合い関係を設定して締結する
ことが可能になるのである。
部分のみ残して切断して示した正面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 シリンダチューブの外周面に給排ポート
をもつポート部材を設けた筒状のアダプターを通して嵌
着固定し、このポート部材における給排ポートをアダプ
ターに穿った通孔からシリンダチューブに設けた給排孔
を通して当該シリンダチューブ内のロッド側の作動室へ
と連通したことを特徴とするシリンダ装置。 - 【請求項2】 ポート部材の給排ポートをアダプターの
通孔から内周面に設けた環状溝を通してシリンダチュー
ブ内のロッド側の作動室へと連通し、当該環状溝を挟ん
でシリンダチューブとアダプターとの間に二組のシール
部材を配設すると共に、アダプターの外端側における内
周面に鍔部を形成して当該鍔部をシリンダチューブの端
面とシリンダヘッドとで挟持しつつ、シリンダチューブ
の所定の位置にアダプターを通してポート部材を回動自
在に嵌着した請求項1のシリンダ装置。
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1999
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