JP2001110650A - 誘導電器巻線 - Google Patents
誘導電器巻線Info
- Publication number
- JP2001110650A JP2001110650A JP28267399A JP28267399A JP2001110650A JP 2001110650 A JP2001110650 A JP 2001110650A JP 28267399 A JP28267399 A JP 28267399A JP 28267399 A JP28267399 A JP 28267399A JP 2001110650 A JP2001110650 A JP 2001110650A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- winding
- induction
- disk
- elastic body
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- Withdrawn
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Abstract
(57)【要約】
【課題】従来より絶縁耐力の高い誘導電器巻線を提供す
る。 【解決手段】複数の円板巻線７が絶縁スペーサ３を介し
て積層されてなる誘導電器巻線において、絶縁スペーサ
３の円板巻線積層方向の表面に絶縁性の弾性体４が固着
される。
る。 【解決手段】複数の円板巻線７が絶縁スペーサ３を介し
て積層されてなる誘導電器巻線において、絶縁スペーサ
３の円板巻線積層方向の表面に絶縁性の弾性体４が固着
される。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数の円板巻線
が積層されてなる誘導電器巻線に関し、特に、縮小化さ
れた誘導電器巻線に関する。
が積層されてなる誘導電器巻線に関し、特に、縮小化さ
れた誘導電器巻線に関する。
【０００２】
【従来の技術】図３は、従来の誘導電器巻線の構成を示
す要部片側断面図である。図３の左側に図示されていな
い鉄心が配され、その鉄心を周回する絶縁筒１の外周に
縦ダクトピース２を介して複数の円板巻線７が巻回され
ている。円板巻線７は絶縁スペーサ３を介して上下方向
に積層され、円板巻線７の外周は縦ダクトピース６を介
して絶縁筒５が周回している。円板巻線７は絶縁被覆さ
れた素線導体７Ｐでもって円板状に巻回されたものであ
って、上下に積層された円板巻線７同士は、その素線導
体７Ｐでもって接続されている。この誘導電器巻線全体
は絶縁ガスあるいは絶縁油などの絶縁性の冷媒の中に配
されている。
す要部片側断面図である。図３の左側に図示されていな
い鉄心が配され、その鉄心を周回する絶縁筒１の外周に
縦ダクトピース２を介して複数の円板巻線７が巻回され
ている。円板巻線７は絶縁スペーサ３を介して上下方向
に積層され、円板巻線７の外周は縦ダクトピース６を介
して絶縁筒５が周回している。円板巻線７は絶縁被覆さ
れた素線導体７Ｐでもって円板状に巻回されたものであ
って、上下に積層された円板巻線７同士は、その素線導
体７Ｐでもって接続されている。この誘導電器巻線全体
は絶縁ガスあるいは絶縁油などの絶縁性の冷媒の中に配
されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たような従来の誘導電器巻線は、絶縁耐力が低いという
問題があった。
たような従来の誘導電器巻線は、絶縁耐力が低いという
問題があった。
【０００４】すなわち、図３に示されたように円板巻線
７と絶縁スペーサ３との間に楔状ギャップが形成され
る。この楔状ギャップ中には冷媒が存在し、その冷媒の
比誘電率が絶縁スペーサ３や素線導体７Ｐの絶縁被覆の
それより小さいので、楔状ギャップ中の電界は高くな
り、特に、円板巻線７の内径側および外径側の端部７Ａ
に形成される楔状ギャップ中の電界が高くなる。しか
も、冷媒自体の絶縁耐力は一般に絶縁スペーサ３などの
固体絶縁物より低いので、誘導電器巻線の絶縁破壊は円
板巻線７の端部７Ａにおける楔状ギャップ中の電界でも
ってぼぼ決まる。したがって、円板巻線７の間の絶縁寸
法を大きくしておかないと、低い電圧でもって誘導電器
巻線が絶縁破壊してしまう。そのために、従来は誘導電
器巻線全体が大きくなりその製作コストを押し上げてい
た。この発明の目的は、従来より絶縁耐力の高い誘導電
器巻線を提供することにある。
７と絶縁スペーサ３との間に楔状ギャップが形成され
る。この楔状ギャップ中には冷媒が存在し、その冷媒の
比誘電率が絶縁スペーサ３や素線導体７Ｐの絶縁被覆の
それより小さいので、楔状ギャップ中の電界は高くな
り、特に、円板巻線７の内径側および外径側の端部７Ａ
に形成される楔状ギャップ中の電界が高くなる。しか
も、冷媒自体の絶縁耐力は一般に絶縁スペーサ３などの
固体絶縁物より低いので、誘導電器巻線の絶縁破壊は円
板巻線７の端部７Ａにおける楔状ギャップ中の電界でも
ってぼぼ決まる。したがって、円板巻線７の間の絶縁寸
法を大きくしておかないと、低い電圧でもって誘導電器
巻線が絶縁破壊してしまう。そのために、従来は誘導電
器巻線全体が大きくなりその製作コストを押し上げてい
た。この発明の目的は、従来より絶縁耐力の高い誘導電
器巻線を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明によれば、複数の円板巻線が絶縁スペーサ
を介して積層されてなる誘導電器巻線において、前記絶
縁スペーサの円板巻線積層方向の表面に絶縁性の弾性体
が固着されてなるようにするとよい。それによって、弾
性体が膨らんで円板巻線の端部に形成される楔状ギャッ
プの部分に入り込み、その楔状ギャップの空間が弾性体
で充填される。弾性体自体は、その比誘電率が冷媒のそ
れより大きく、かつ、その絶縁耐力も冷媒のそれより高
いので、円板巻線端部の電界が緩和されるとともに絶縁
破壊も起き難くなる。したがって、誘導電器巻線の絶縁
耐力が従来より高くなる。
に、この発明によれば、複数の円板巻線が絶縁スペーサ
を介して積層されてなる誘導電器巻線において、前記絶
縁スペーサの円板巻線積層方向の表面に絶縁性の弾性体
が固着されてなるようにするとよい。それによって、弾
性体が膨らんで円板巻線の端部に形成される楔状ギャッ
プの部分に入り込み、その楔状ギャップの空間が弾性体
で充填される。弾性体自体は、その比誘電率が冷媒のそ
れより大きく、かつ、その絶縁耐力も冷媒のそれより高
いので、円板巻線端部の電界が緩和されるとともに絶縁
破壊も起き難くなる。したがって、誘導電器巻線の絶縁
耐力が従来より高くなる。
【０００６】かかる構成において、前記弾性体が前記絶
縁スペーサの円板巻線積層方向の両側の表面に固着され
てなるようにしてもよい。それによって、円板巻線の積
層方向の両端部に電界が集中する構成の場合に、その両
端部に形成される楔状ギャップの空間が同時に弾性体で
充填され、その誘導電器巻線の絶縁耐力が従来より高く
なる。
縁スペーサの円板巻線積層方向の両側の表面に固着され
てなるようにしてもよい。それによって、円板巻線の積
層方向の両端部に電界が集中する構成の場合に、その両
端部に形成される楔状ギャップの空間が同時に弾性体で
充填され、その誘導電器巻線の絶縁耐力が従来より高く
なる。
【０００７】
【発明の実施の形態】以下、この発明を実施例に基づい
て説明する。図１は、この発明の実施例にかかる誘導電
器巻線の構成を示す要部片側断面図である。絶縁スペー
サ３の上面側にシ−ト状の絶縁性の弾性体４が固着され
ている。図１のその他は、図３の従来の構成と同じであ
り、従来と同じ部分は同一参照符号を付けることによっ
て詳細な説明は省略する。
て説明する。図１は、この発明の実施例にかかる誘導電
器巻線の構成を示す要部片側断面図である。絶縁スペー
サ３の上面側にシ−ト状の絶縁性の弾性体４が固着され
ている。図１のその他は、図３の従来の構成と同じであ
り、従来と同じ部分は同一参照符号を付けることによっ
て詳細な説明は省略する。
【０００８】図１において、誘導電器巻線の上下方向が
締め付けられると、弾性体４がその弾性でもって膨ら
み、円板巻線７の素線導体間の楔状ギャップに入り込
み、その楔状ギャップの空間が弾性体４で充填される。
特に、円板巻線７の端部７Ａにおいて、弾性体４が円板
巻線７の素線導体７Ｐと縦ダクトピース２あるいは６と
の間に入り込み、冷媒中に形成されていた楔状ギャップ
が弾性体４でもって充填されている。弾性体４として
は、例えば、ゴムやゲル化した材料が用いられ、その比
誘電率は冷媒より大きく、かつ、その絶縁耐力も冷媒よ
り高い。したがって、円板巻線７の端部７Ａの電界が緩
和されるとともに絶縁破壊が起き難くなる。したがっ
て、誘導電器巻線の絶縁耐力が従来より高くなる。しか
も、弾性体４の介装によって運転時における円板巻線７
の振動が吸収されるので、誘導電器巻線から発生する騒
音が抑制される。また、短絡時における円板巻線７の振
動が吸収されるので、誘導電器巻線が崩れ難くなり機械
的な信頼性も向上する。さらに、径年劣化によって例え
絶縁スペーサ３の上下方向の寸法が縮んでも誘導電器巻
線の上下方向の締付け力が低下することがなく、誘導電
器巻線の寿命が伸びる。
締め付けられると、弾性体４がその弾性でもって膨ら
み、円板巻線７の素線導体間の楔状ギャップに入り込
み、その楔状ギャップの空間が弾性体４で充填される。
特に、円板巻線７の端部７Ａにおいて、弾性体４が円板
巻線７の素線導体７Ｐと縦ダクトピース２あるいは６と
の間に入り込み、冷媒中に形成されていた楔状ギャップ
が弾性体４でもって充填されている。弾性体４として
は、例えば、ゴムやゲル化した材料が用いられ、その比
誘電率は冷媒より大きく、かつ、その絶縁耐力も冷媒よ
り高い。したがって、円板巻線７の端部７Ａの電界が緩
和されるとともに絶縁破壊が起き難くなる。したがっ
て、誘導電器巻線の絶縁耐力が従来より高くなる。しか
も、弾性体４の介装によって運転時における円板巻線７
の振動が吸収されるので、誘導電器巻線から発生する騒
音が抑制される。また、短絡時における円板巻線７の振
動が吸収されるので、誘導電器巻線が崩れ難くなり機械
的な信頼性も向上する。さらに、径年劣化によって例え
絶縁スペーサ３の上下方向の寸法が縮んでも誘導電器巻
線の上下方向の締付け力が低下することがなく、誘導電
器巻線の寿命が伸びる。
【０００９】図２は、この発明の異なる実施例にかかる
誘導電器巻線の構成を示す要部片側断面図である。絶縁
スペーサ３の上下両面にシ−ト状の絶縁性の弾性体４が
固着されている。図２のその他は、図１の構成と同じで
ある。円板巻線７の端部７Ａの電界は、誘導電器巻線の
半径方向に対向して配される他の巻線の有無や、誘導電
器巻線の耐電圧試験方法の差異などによって、円板巻線
７の端部７Ａの電界が上下とも高くなる場合がある。こ
のような場合に、予め、絶縁スペーサ３の上下両面に弾
性体４が固着されてあれば、上下両端部に形成される楔
状ギャップの空間が同時に弾性体４でもって充填され、
その誘導電器巻線の絶縁耐力が従来より高くなる。
誘導電器巻線の構成を示す要部片側断面図である。絶縁
スペーサ３の上下両面にシ−ト状の絶縁性の弾性体４が
固着されている。図２のその他は、図１の構成と同じで
ある。円板巻線７の端部７Ａの電界は、誘導電器巻線の
半径方向に対向して配される他の巻線の有無や、誘導電
器巻線の耐電圧試験方法の差異などによって、円板巻線
７の端部７Ａの電界が上下とも高くなる場合がある。こ
のような場合に、予め、絶縁スペーサ３の上下両面に弾
性体４が固着されてあれば、上下両端部に形成される楔
状ギャップの空間が同時に弾性体４でもって充填され、
その誘導電器巻線の絶縁耐力が従来より高くなる。
【００１０】
【発明の効果】この発明は前述のように、絶縁スペーサ
の円板巻線積層方向の表面に絶縁性の弾性体が固着され
てなるようにすることによって、誘導電器巻線の絶縁耐
力が従来より高くなり、誘導電器巻線全体が従来より縮
小化されるとともに製作コストも低くなる。また、この
構成は、誘導電器巻線から発生する騒音が抑制されると
ともに機械的な信頼性も向上し、さらには、誘導電器巻
線の寿命が伸びると言う利点もある。
の円板巻線積層方向の表面に絶縁性の弾性体が固着され
てなるようにすることによって、誘導電器巻線の絶縁耐
力が従来より高くなり、誘導電器巻線全体が従来より縮
小化されるとともに製作コストも低くなる。また、この
構成は、誘導電器巻線から発生する騒音が抑制されると
ともに機械的な信頼性も向上し、さらには、誘導電器巻
線の寿命が伸びると言う利点もある。
【００１１】また、かかる構成において、弾性体が絶縁
スペーサの円板巻線積層方向の両側の表面に固着されて
なるようにすることによって、円板巻線の積層方向の両
端部に電界が集中するような誘導電器巻線の絶縁耐力が
従来より高くなり、誘導電器巻線全体が従来より縮小化
されるとともに製作コストも低くなる。
スペーサの円板巻線積層方向の両側の表面に固着されて
なるようにすることによって、円板巻線の積層方向の両
端部に電界が集中するような誘導電器巻線の絶縁耐力が
従来より高くなり、誘導電器巻線全体が従来より縮小化
されるとともに製作コストも低くなる。
【図１】この発明の実施例にかかる誘導電器巻線の構成
を示す要部片側断面図
を示す要部片側断面図
【図２】この発明の異なる実施例にかかる誘導電器巻線
の構成を示す要部片側断面図
の構成を示す要部片側断面図
【図３】従来の誘導電器巻線の構成を示す要部片側断面
図
図
３：絶縁スペーサ、４：弾性体、７：円板巻線
Claims (2)
- 【請求項１】複数の円板巻線が絶縁スペーサを介して積
層されてなる誘導電器巻線において、前記絶縁スペーサ
の円板巻線積層方向の表面に絶縁性の弾性体が固着され
てなることを特徴とする誘導電器巻線。 - 【請求項２】請求項１に記載の誘導電器巻線において、
前記弾性体が前記絶縁スペーサの円板巻線積層方向の両
側の表面に固着されてなることを特徴とする誘導電器巻
線。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28267399A JP2001110650A (ja) | 1999-10-04 | 1999-10-04 | 誘導電器巻線 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28267399A JP2001110650A (ja) | 1999-10-04 | 1999-10-04 | 誘導電器巻線 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001110650A true JP2001110650A (ja) | 2001-04-20 |
Family
ID=17655577
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28267399A Withdrawn JP2001110650A (ja) | 1999-10-04 | 1999-10-04 | 誘導電器巻線 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001110650A (ja) |
-
1999
- 1999-10-04 JP JP28267399A patent/JP2001110650A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060201 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060207 |
|
| A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20060410 |