JP2001110436A - 燃料電池 - Google Patents

燃料電池

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JP2001110436A
JP2001110436A JP28782199A JP28782199A JP2001110436A JP 2001110436 A JP2001110436 A JP 2001110436A JP 28782199 A JP28782199 A JP 28782199A JP 28782199 A JP28782199 A JP 28782199A JP 2001110436 A JP2001110436 A JP 2001110436A
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裕 堀田
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Abstract

(57)【要約】 【課題】 液状の接着剤でガスシール性を確保する際
に、接着剤がガス流路に入り込むのを防止する。 【解決手段】 セパレータ20は、単セル内酸化ガス流
路を形成する凹凸形状を設けたガス流路形成部29を備
える。ガス流路形成部29は、凹面上に、複数の凸部3
7を設けて成る。ガス流路形成部29において、酸化ガ
ス供給マニホールドを形成する酸化ガス供給孔20との
接続部の近傍には、凸部37を有しない空隙Sが設けら
れている。セパレータ10のガス流路形成部29にこの
ような空隙Sを設けることにより、燃料電池内部では、
酸化ガス供給マニホールドから単セル内酸化ガス流路に
酸化ガスが流入する開口部は、仕切の無い開口部とな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料電池に関し、
詳しくは、水素を含有する燃料ガスと酸素を含有する酸
化ガスとの供給を受け、電気化学反応により起電力を得
る燃料電池に関する。
【0002】
【従来の技術】固体高分子型燃料電池は、動作温度が比
較的低く、電解質を含むすべての部材を固体により形成
することができて有利な燃料電池として知られており、
種々の改良が試みられている。図12に、従来知られる
燃料電池の一例として、セパレータ110を用いた燃料
電池の構成を表わす分解斜視図を示す。このような燃料
電池では、電解質膜140を2枚の電極141で両側か
ら挟持した構造を、さらに両側から2枚のセパレータ1
10によって挟むことによって単セル115が形成され
ており、このような単セル115を複数積層することに
よって燃料電池は形成される。
【0003】セパレータ110の表面にはそれぞれ、単
セル内で隣接する部材との間で単セル内ガス流路を形成
する凹凸形状が設けられている。セパレータ110の一
方の面上の凹凸形状は燃料ガスを通過させる単セル内ガ
ス流路を形成し、他方の面上の凹凸形状は酸化ガスを通
過させる単セル内ガス流路を形成する。また、セパレー
タ110は、2つの酸化ガス孔120,121および2
つの燃料ガス孔122,123という孔を備えており、
これらの孔は、セパレータ110を積層して燃料電池を
構成すると、その積層方向に沿って燃料ガスマニホール
ドおよび酸化ガスマニホールドを形成する。これらのガ
スマニホールドは、外部から供給されるガスを各単セル
内ガス流路に分配するため、あるいは、各単セル内ガス
流路から排出されたガスを外部に導くための構造であ
る。
【0004】これらの各部材を積層して燃料電池を構成
する際には、電解質膜140は、セパレータ110上に
おいて、図中に破線で囲って示した領域M上に配設され
る。したがって、電解質膜140の端部は、燃料電池内
で、各ガスマニホールドと単セル内ガス流路との接続部
(ガス流入部)付近に位置する。このような燃料電池で
は、電解質膜140は薄い膜上の部材であるため、燃料
電池の運転中に電解質膜140の端部がセパレータ11
0上に形成された上記凹凸形状の凹部にたれ込んでしま
うおそれがあったが、このような問題に対しては、セパ
レータの凹凸形状が形成される領域において上記ガスマ
ニホールドとの接続部近傍に支持板(図12中のプレー
ト143)を配置する構成が既に提案されている(例え
ば、特開平9−35726号公報等)。プレート143
のような構造を配設することによって、電解質膜140
が上記凹部にたれ込んで、上記ガス流入部におけるガス
の流入状態が不均一となったり、ガスのシール性が損な
われるのを防ぐことができる。
【0005】燃料電池において、セパレータと電解質膜
との間のガスシール性を確保するための方法として、液
状の接着剤を使用することが知られているが、この液状
の接着剤を上記プレート143と電解質膜140との間
に塗布することにより、上記ガス流入部付近におけるガ
スシール性を容易に確保できる。液状の接着剤は、充分
量を塗布した上で接着する部材間に所定の押圧力を加え
れば良く、操作が簡単であり望ましい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】さらに、燃料電池は、
より小型化するための改良が重ねられており、セパレー
タを含む各部材の薄型化が図られている。このようなセ
パレータを含む部材の薄型化を進めることにより、上記
ガス流入部におけるガスシールの構造において新たな問
題を生じた。すなわち、上記ガス流入部には、セパレー
タが備える凹凸形状と上記プレートによって、複数の開
口部が形成されるが(図12における開口部165参
照)、燃料電池の組み付けを行なう際に、上記液状接着
剤を用いて部材間の接着を行なうと、接着された部材間
からはみ出した液状接着剤が上記開口部内に入り込み、
ガス流路を塞いでしまうおそれがあった。このような開
口部に液体が接触すると、この液体は表面張力を発生し
て容易に内部(単セル内流路の内部)に引き込まれて上
記ガス流入部に滞留してしまう。液状接着剤のガス流入
部への入り込み易さは、上記開口部の大きさによるが、
セパレータが薄型化して開口部が小さくなるほど流路が
塞がれやすくなる。また、図12に示した構成の燃料電
池を組み立てる際には、接着剤は、通常はプレート14
3と電解質膜140との間に塗布することになり、接着
剤がはみ出すおそれのある電解質膜140の周辺と開口
部との間には、プレート143の厚さ分だけ距離がある
が、セパレータの薄型化に伴ってプレート143を薄型
化することにより、この距離も小さくなり、接着剤が入
り込む危険性が高まることとなった。
【0007】このように接着剤が開口部内に入り込んだ
場合には、部材の接着後に入り込んだ接着剤を除去する
必要があり、製造工程の煩雑化を招いてしまう。また、
接着剤が入り込むおそれの無いように、使用する接着剤
の量を減らすことは、既述したガスのシール性を充分に
確保するという観点から採用し難い。
【0008】本発明の燃料電池は、こうした問題を解決
し、液状の接着剤でガスシール性を確保する際に、接着
剤がガス流路に入り込むのを防止することを目的として
なされ、次の構成を採った。
【0009】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】本
発明の燃料電池は、電解質膜と、その表面に単セル内ガ
ス流路を形成するための凹凸部を備えるセパレータとを
含む部材から成る単セルを構成単位とし、該単セルを複
数積層してなるスタック構造を有する燃料電池であっ
て、前記セパレータ表面上で前記凹凸部が形成された領
域の外縁部であって、前記単セル内ガス流路の入口部ま
たは出口部となる開口部が形成される部分に、支持部材
を配設し、前記セパレータ上に配設された前記支持部材
と、他のセパレータとを、前記電解質膜の外縁部を間に
挟んで液状接着剤で接着すると共に、前記開口部は、前
記接着を行なう際に前記他のセパレータと前記支持部材
との間からはみ出す前記液状接着剤が、前記開口部から
前記単セル内ガス流路に入り込むのを防止する大きさま
たは形状に形成されていることを要旨とする。
【0010】このような燃料電池によれば、セパレータ
表面上で凹凸部が形成された領域の外縁部であって、単
セル内ガス流路の入口部または出口部となる開口部が形
成される部分に支持部材を配設し、この支持部材と他の
セパレータとを、電解質膜の外縁部を間に挟んで液状接
着剤で接着する際に、上記他のセパレータと支持部材と
の間からはみ出す液状接着剤が、上記開口部から単セル
内ガス流路に入り込むのを防止することができる。
【0011】このような燃料電池において、前記開口部
の大きさまたは形状は、前記液状接着剤の有する粘性
と、前記支持部材の厚みと、前記液状接着剤の使用量の
うちの少なくともいずれか一つに基づいて形成されてい
ることが望ましい。
【0012】また、本発明の燃料電池において、前記開
口部は、仕切りを有しないこととしても良い。仕切を有
しない開口部を設けることは、セパレータ表面上で前記
凹凸部が形成される領域内において、この開口部を設け
る部位に隣接して、凸構造を有しない空隙を設けること
によって容易に実現可能であり、効果的に上記接着剤の
入り込みを防止することができる。
【0013】さらに、本発明の燃料電池において、前記
電解質膜と前記セパレータとの間に配設されると共に、
前記電解質膜の外縁部を除く領域において前記電解質膜
と接するガス拡散電極をさらに備え、前記支持部材は、
前記他のセパレータと共に前記電解質膜を挟持する第1
の領域と、前記セパレータと前記ガス拡散電極の外縁部
とによって挟持される第2の領域と、前記第1および第
2の領域を互いに接続する第3の領域とからなることと
してもよい。
【0014】このような燃料電池によれば、電解質膜に
おいて、セパレータおよび支持部材によって挟持される
領域と、ガス拡散電極によって支持される領域との間
に、この電解質膜に接触して支持する部材が存在しない
領域があっても、この領域の電解質膜は、上記支持部材
とガス拡散電極とによって包囲され保護される。これに
よって、電解質膜のそれぞれの面側に供給されるガスの
圧力に差がある場合であっても、上記支持する部材が存
在しない領域の電解質膜に対して、ガスの圧力差に起因
して加わる力が軽減され、上記領域において電解質膜が
損傷されるのを防ぐことができる。なお、このような支
持部材は、ガス拡散電極の厚みや、セパレータ上に設け
られた凹凸部が有する段差などに応じた段差を設けて、
上記第1の領域と第2の領域とを接続するよう形成すれ
ばよい。
【0015】また、本発明の燃料電池において、前記セ
パレータは、その表面上の、前記電解質膜の外縁部を間
に挟んで他のセパレータと接着する領域において、前記
液状接着剤が流入可能な凹部を備えることとしてもよ
い。
【0016】このような構成とすれば、液状接着剤を用
いてセパレータを含む部材間を接着する際に、液状接着
剤が上記凹部内に流入し、接着剤とセパレータとの間の
接触面積が増大し、接着剤による接着力が強まる。した
がって、電解質膜の外縁部におけるガスシール性を向上
させることができる。
【0017】このような燃料電池において、前記凹部
は、少なくとも、前記セパレータ上に配設される前記電
解質膜の角部が位置する部位の近傍に設けられることと
してもよい。燃料電池を動作させ、燃料電池内のガス流
路に圧力の高いガスを供給する際には、燃料電池を構成
する各部材において上記接着を剥がす方向に働く力が作
用するが、特に電解質膜の角部が位置する部位の近傍は
このような力が強く働くため、ここに上記凹部を設ける
ことにより、燃料電池内のガスシール性に対する信頼性
を大きく向上させることができる。
【0018】また、このような燃料電池は、前記各単セ
ル内ガス流路に対して前記ガスを供給するマニホール
ド、あるいは、前記各単セル内ガス流路から排出される
前記ガスが流れ込むマニホールドとして、複数のマニホ
ールドを備え、該複数のマニホールドの内の少なくとも
2つのマニホールドは、前記電解質膜の外縁部に沿って
互いに隣り合って配設されており、前記凹部は、少なく
とも、前記隣り合って配設されたマニホールド間を分離
する部材の近傍に設けられることとしてもよい。
【0019】2つのマニホールドが隣接する領域も、燃
料電池内のガス流路を通過するガスの圧力によって、各
部材において上記接着を剥がす方向に働く力が大きい部
位であり、隣り合うマニホールド間を分離する部材の近
傍に上記凹部を設けることによって、燃料電池内のガス
シール性に対する信頼性を大きく向上させることができ
る。特に、積層するセパレータのそれぞれに設けられた
孔部によってマニホールドを形成する場合には、隣り合
うマニホールドを形成するために、細い梁状構造によっ
て隔てられた2つの孔部をセパレータに設けることにな
る。このような梁状構造の近傍は、マニホールド内を高
圧のガスが通過することによって特に強い力を受け易
く、より強い剥離の力が働く。したがって、このような
梁構造の近傍に上記凹部を設けることによって、効果的
にガスシール性を向上させることができる。
【0020】また、このような燃料電池において、前記
凹部は、少なくとも、前記セパレータ上に配設される前
記電解質膜の辺の中央部近傍に設けられることとしても
よい。燃料電池を動作させ、燃料電池内のガス流路に圧
力の高いガスを供給する際には、上記したように、燃料
電池を構成する各部材において上記接着を剥がす方向に
働く力が作用するが、特に電解質膜の辺の中央部近傍は
このような力が強く働くため、ここに上記凹部を設ける
ことにより、燃料電池内のガスシール性に対する信頼性
を大きく向上させることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以上説明した本発明の構成・作用
を一層明らかにするために、以下本発明の実施の形態を
実施例に基づき説明する。図1は、本実施例のセパレー
タ10の構成を表わす平面図である。以下にまず、セパ
レータ10の構成を説明し、その後、このセパレータ1
0を備える燃料電池の構成を説明する。
【0022】(1)セパレータ10の構成:セパレータ
10を備える燃料電池は、後述するようにセパレータ1
0を複数積層してなるが、セパレータ10は、燃料電池
内に組み込んだときの積層面が四角形となる板状構造を
有している。図1は、この積層面に対応するセパレータ
10の一方の面の様子を表わしている。また、セパレー
タ10の他方の面の様子を、図2に示す。
【0023】図1に示すように、セパレータ10は、そ
の周辺部に10個の孔部を有している。セパレータ10
の一つの角部の近傍には、互いに隣接する2つの酸化ガ
ス供給孔20が設けられており、この角部に対向する角
部の近傍には、互いに隣接する2つの酸化ガス排出孔2
1が設けられている。また、セパレータ10の他の角部
の近傍には、互いに隣接する2つの燃料ガス供給孔22
が設けられており、この角部に対向する角部の近傍に
は、互いに隣接する2つの燃料ガス排出孔23が設けら
れている。さらに、2つの燃料ガス排出孔23の近傍に
は、より角部に近い領域に冷却水供給孔25が設けられ
ており、2つの燃料ガス供給孔22の近傍には、より角
部に近い領域に冷却水排出孔24が設けられている。こ
れらの孔部は、セパレータ10を用いて燃料電池を構成
したときには、後述するように、流体の流路となるマニ
ホールドを形成する。
【0024】なお、上記10個の孔部の内、ガスの給排
に関わり互いに隣接する2つの孔部の間は、細い梁状構
造によって隔てられている。すなわち、2つずつ隣接し
て設けられた酸化ガス供給孔20,酸化ガス排出孔2
1,燃料ガス供給孔22,燃料ガス排出孔23では、2
つの孔部の間にそれぞれ、梁部33,34,35,36
が設けられている。
【0025】また、セパレータ10の一方の面上(図1
に表わした側の面上)には、セパレータ10の周辺部
(上記各孔部を取り囲む領域)に比べて凹状に形成され
たガス流路形成部29が設けられている。この流路形成
部29は、略四角形状を成しており、その一辺において
既述した2つの酸化ガス供給孔20と連通している。ま
た、ガス流路形成部29は、他の一辺において既述した
2つの酸化ガス排出孔21と連通している。なお、図2
に示すように、セパレータ10の他方の面上には、周辺
部に比べて凹状に形成されたガス流路形成部32が設け
られている。このガス流路形成部32もまたガス流路形
成部29と同様に略四角形状を成しており、その一辺に
おいて既述した2つの燃料ガス供給孔22と連通し、他
の一辺において既述した2つの燃料ガス排出孔23と連
通している。これら凹状に形成されたガス流路形成部2
9,32は、セパレータ10を用いて燃料電池を構成し
たときには、セパレータ10に隣接する部材(後述する
ガス拡散電極)との間で所定の空間を形成し、電気化学
反応に供するガスを導く流路(単セル内ガス流路)を形
成する。
【0026】なお、セパレータ10では、梁部33の近
傍において、2つの酸化ガス供給孔20と連通するガス
流路形成部29の一辺をその中央部で中断する位置に、
梁部33からガス流路形成部29内に突出する形状で、
突出部80が設けられている(図1参照)。この突出部
80は、梁部33に連続して、既述したセパレータ10
の周辺部と同じ高さに形成されている。同様に、梁部3
4からガス流路形成部29内に突出する形状で突出部8
1が設けられており、図2に示すセパレータ10の他方
の面では、梁部35からガス流路形成部32内に突出す
る形状で突出部82が、梁部36からガス流路形成部3
2内に突出する形状で突出部83が形成されている。こ
れら突出部80〜83は、その中央部に、窪み状に形成
された係合凹部27をそれぞれ備えている。
【0027】さらに、セパレータ10には、ガス流路形
成部29,32に隣接して、電極保持部28が設けられ
ている。すなわち、セパレータ10の一方の面上では、
ガス流路形成部29において酸化ガス供給孔20および
酸化ガス排出孔21と連通する辺とは異なる2辺のそれ
ぞれに沿って、電極保持部28が設けられており、セパ
レータ10の他方の面上では、ガス流路形成部32にお
いて燃料ガス供給孔22および燃料ガス排出孔23と連
通する辺とは異なる2辺のそれぞれに沿って、電極保持
部28が設けられている。これらの電極保持部28は、
ガス流路形成部29,32の底面と、セパレータ10の
周辺部との中間の高さを持つように形成されている。電
極保持部28は、セパレータ10を含む部材を積層して
燃料電池を構成する際に、後述するガス拡散電極を保持
するための構造である。
【0028】また、セパレータ10において図1に示し
た面側には、2つの電極保持部28に沿って、それぞれ
の電極保持部28よりもセパレータ10の外周部側に、
溝状に形成された係合凹部26が設けられている。この
係合凹部26は、電極保持部28の形状に沿って、ガス
流路形成部29の角部を覆って「コ」の字型に形成され
ている。図2に示したセパレータ10の他面には、ガス
流路形成部32および電極保持部28よりも外周部側に
おいて、ガス流路形成部32の4つの角部のそれぞれの
近傍に、係合凹部31が設けられている。さらに、それ
ぞれの電極保持部28の外周側の領域において、梁部3
3,34付近に、係合凹部30が設けられている。これ
ら係合凹部26,30,31および、既述した係合凹部
27は、燃料電池を組み立てる際にセパレータ10を含
む部材を互いに接着させる構成に関わるものであり、後
に詳しく説明する。
【0029】なお、図1および図2では、ガス流路形成
部29,32は、底面が平坦な凹構造のように表わした
が、これらガス流路形成部29,32には、実際には、
その底面から突出する所定の形状の複数の凸部が設けら
れている。ガス流路形成部29,32に設けられたこの
ような凸部の一例を図3に示す。図3は、セパレータ1
0において、2つの酸化ガス供給孔20周辺部を拡大し
た様子を表わす平面図である。図3に示すように、ガス
流路形成部29には、その底面から突出する複数の凸部
37が設けられている。これらそれぞれの凸部37は、
互いに平行に形成され、酸化ガス供給孔20側から酸化
ガス排出孔21側に向かって直線状に形成されたリブ状
の凸部であり、後述する支持板43と接する領域を除い
て、それぞれの高さが略同一となるように形成されてい
る。各々の凸部37において、支持板43と接する領域
は、他の領域よりも高さが低くなるように形成されてお
り、この領域は段部37aとして図3に示した。
【0030】図3には、ガス流路形成部29に設けられ
た凸部37のみを示したが、セパレータ10の他面に形
成されたガス流路形成部32にも、その底面から突出す
る同様の複数の凸部が設けられている。すなわち、ガス
流路形成部32には、燃料ガス供給孔22側から燃料ガ
ス排出孔23に向かって直線状に形成され、互いに平行
に形成された複数のリブ状の凸部37が設けられてい
る。このように、ガス流路形成部29上に設けたリブ状
の凸部37と、ガス流路形成部32上に設けたリブ状の
凸部37とは、互いに直交する方向に形成されている。
セパレータ10を用いて燃料電池を構成したときには、
これらの凸部は、セパレータ10に隣接する部材(ガス
拡散電極)と接触することによって充分な導電性を確保
すると共に、ガス流路形成部29,32が形成する上記
した単セル内ガス流路を通過するガスを拡散させつつ導
いて、単セル内ガス流路を通過するガスを効率よく電気
化学反応に供するために働く。したがって、凸部37の
形状は、図3に示した形状とは異なる形状としてもよ
く、隣接する部材との間で充分な導電性を実現可能であ
って、形成される単セル内ガス流路を通過するガスを充
分に拡散させることができればよい。
【0031】なお、図3に示すように、ガス流路形成部
29では、酸化ガス供給孔20と接する領域において、
凸部37が設けられていない空隙Sが形成されている。
図示は省略したが、ガス流路形成部29において酸化ガ
ス排出孔21と接する領域、ガス流路形成部32におい
て燃料ガス供給孔22と接する領域、ガス流路形成部3
2において燃料ガス排出孔23と接する領域においても
同様に、凸部37が設けられていない空隙が形成されて
いる。この空隙は、セパレータを含む部材間の接着に関
わる構成であり、後に詳しく説明する。
【0032】(2)セパレータ10を備える燃料電池の
構成:セパレータ10を備える本発明の燃料電池は、固
体高分子型燃料電池であり、単セルを積層してなるスタ
ック構造を有している。図4は、この燃料電池を構成す
る単セル15の構成を表わす分解斜視図、図5は、単セ
ル15を積層してなるスタック構造18の外観を表わす
斜視図である。単セル15は、電解質膜40を、アノー
ド41およびカソード42(後述する図8参照)で挟持
し、このサンドイッチ構造をさらに両側からセパレータ
10で挟持することによって構成されている。このよう
な単セル15を所定数積層することによって、スタック
構造18が構成される。以下、図4および図5に基づい
て、単セル15およびスタック構造18について説明す
る。
【0033】電解質膜40は、固体高分子材料、例えば
フッ素系樹脂により形成されたプロトン伝導性のイオン
交換膜であり、湿潤状態で良好な電気伝導性を示す。本
実施例では、ナフィオン膜(デュポン社製)を使用し
た。電解質膜40の表面には、触媒としての白金または
白金と他の金属からなる合金が担持されている。アノー
ド41およびカソード42は、ガス拡散電極である。こ
れらは、炭素繊維からなる糸で織成したカーボンクロス
や、カーボンペーパ、あるいはカーボンフエルトなど、
充分なガス拡散性および導電性を有する部材によって構
成される。セパレータ10は、充分な導電性と強度と耐
食性とを有する材料によって形成される。本実施例で
は、カーボン材料をプレス成形することによってセパレ
ータ10を形成したが、充分な耐食性を実現可能であれ
ば、金属など他の材料によってセパレータ10を形成す
ることとしてもよい。
【0034】セパレータ10が、電解質膜40,アノー
ド41,カソード42と共に積層されて単セル15を形
成し、さらにスタック構造18を構成するときには、セ
パレータ10上に設けられたガス流路形成部29,32
は、既述したように、隣接するガス拡散電極との間で単
セル内ガス流路を形成する。すなわち、ガス流路形成部
29は、隣接するカソード42の表面との間に単セル内
酸化ガス流路を形成し、ガス流路形成部32は、隣接す
るアノード41の表面との間に単セル内燃料ガス流路を
形成する。
【0035】単セル15を積層してスタック構造18を
組み立てるときには、各セパレータ10が備える2つの
酸化ガス供給孔20は、それぞれ、スタック構造18内
部をその積層方向に貫通する酸化ガス供給マニホールド
60(後述する図6参照)を形成する。また、2つの酸
化ガス排出孔21は、同じく、スタック構造18内部を
その積層方向に貫通する酸化ガス排出マニホールド61
(後述する図6参照)をそれぞれ形成する。さらに、2
つの燃料ガス供給孔22は、同じくスタック構造をその
積層方向に貫通する燃料ガス供給マニホールドをそれぞ
れ形成し、2つの燃料ガス排出孔23は、燃料ガス排出
マニホールドをそれぞれ形成する(図示せず)。スタッ
ク構造18内に形成されたこれらガス流路内でのガスの
流れについては、後に詳しく説明する。また、スタック
構造18では、各セパレータ10が備える冷却水供給孔
25および冷却水排出孔24は、それぞれ、スタック構
造18内部をその積層方向に貫通する冷却水供給マニホ
ールド、冷却水排出マニホールドを形成する。この冷却
水マニホールドは、燃料電池の内部に冷却水を循環させ
るための構造である。燃料電池の内部では発電に伴って
熱が発生するため、燃料電池の内部を所定の温度範囲に
保つため、このような構造が設けられている。
【0036】以上説明した各部材を備えるスタック構造
18を組み立てるときには、セパレータ10、アノード
41、電解質膜40、カソード42、セパレータ10の
順序で順次重ね合わせ、所定の数の単セル15を積層す
る。さらに、その両端に集電板44、絶縁板45、エン
ドプレート46を順次配置して図5に示すスタック構造
18を完成する。
【0037】集電板44は、緻密質カーボンや銅板など
ガス不透過な導電性部材によって形成され、絶縁板45
は、ゴムや樹脂等の絶縁性部材によって形成され、エン
ドプレート46は、剛性を備えた鋼等の金属によって形
成されている。また、2枚の集電板44にはそれぞれ出
力端子47が設けられており、スタック構造18によっ
て構成される燃料電池で生じた起電力を出力可能となっ
ている。なお、エンドプレート46、絶縁板45、集電
板44には、互いに対応する位置に、複数の孔部が設け
られている。例えば、エンドプレート46には、孔部5
0〜55が設けられている(図5参照)。
【0038】孔部50、および、絶縁板45と集電板4
4においてこれに対応して設けられた孔部は、スタック
構造18を構成したときには、既述した酸化ガス供給マ
ニホールド60(各セパレータ10が備える2つの酸化
ガス供給孔20によって形成される)に連通するガス流
路を形成する。また、孔部51、および、絶縁板45と
集電板44においてこれに対応して設けられた孔部は、
スタック構造18を構成したときには、既述した酸化ガ
ス排出マニホールド61(各セパレータ10が備える2
つの酸化ガス排出孔21によって形成される)に連通す
るガス流路を形成する。同じく、孔部52、および、絶
縁板45と集電板44においてこれに対応して設けられ
た孔部は、燃料ガス供給マニホールド(各セパレータ1
0が備える2つの燃料ガス供給孔22によって形成され
る)に連通するガス流路を形成し、孔部53、および、
絶縁板45と集電板44においてこれに対応して設けら
れた孔部は、燃料ガス排出マニホールド(各セパレータ
10が備える2つの燃料ガス排出孔23によって形成さ
れる)に連通するガス流路を形成する。また、孔部5
3、および、絶縁板45と集電板44においてこれに対
応して設けられた孔部は、スタック構造18を構成した
ときには、既述した冷却水供給マニホールド(各セパレ
ータ10が備える冷却水供給孔25によって形成され
る)に連通する冷却水流路を形成する。さらに、孔部5
4、および、絶縁板45と集電板44においてこれに対
応して設けられた孔部は、既述した冷却水排出マニホー
ルド(各セパレータ10が備える冷却水排出孔24によ
って形成される)に連通する冷却水流路を形成する。
【0039】スタック構造18からなる燃料電池を動作
させるときには、エンドプレート46が備える孔部52
と図示しない燃料ガス供給装置とが接続され、水素リッ
チな燃料ガスが燃料電池内部に供給される。同様に、燃
料電池を動作させるときには、孔部50と図示しない酸
化ガス供給装置とが接続され、酸素を含有する酸化ガス
(空気)が燃料電池内部に供給される。ここで、燃料ガ
ス供給装置と酸化ガス供給装置は、それぞれのガスに対
して所定量の加湿および加圧を行なって燃料電池に供給
する装置である。また、燃料電池を動作させるときに
は、孔部53と図示しない燃料ガス排出装置とが接続さ
れ、孔部51と図示しない酸化ガス排出装置とが接続さ
れる。なお、燃料ガスとしては、炭化水素を改質して得
た水素リッチガスの他、純度の高い水素ガスを用いるこ
ととしても良い。さらに、燃料電池を動作させるときに
は、孔部55と図示しない冷却水供給装置とが接続さ
れ、孔部54と図示しない冷却水排出装置とが接続され
る。これによって、燃料電池内で発生した熱が、冷却水
によって燃料電池外部に排出される。
【0040】スタック構造18を構成するときの各部材
の積層順序は既述した通りであるが、電解質膜40の周
辺部には、セパレータ10と接する領域において、接着
剤から成る接着層が設けられる。この接着層は、所定の
部材同士を接着剤によって接着することで、各単セル内
部から燃料ガスおよび酸化ガスが漏れ出すのを防ぐと共
に、スタック構造18内において燃料ガスと酸化ガスと
が混合してしまうのを防止する役割を果たす。この電解
質膜40およびセパレータ10の接着に関わる構成は後
に詳しく説明する。
【0041】以上説明した各部材からなるスタック構造
18は、その積層方向に所定の押圧力がかかった状態で
保持され、燃料電池が完成する。スタック構造18を押
圧する構成については、本発明の要部とは直接関わらな
いため図示は省略した。
【0042】なお、セパレータ10と共に積層される電
解質膜およびガス拡散電極の、セパレータ10上での積
層位置を、図1および図2において、それぞれ領域Mお
よび領域Eとして示した。各部材を積層する際には、ま
ず、触媒を担持させた電解質膜40をアノード41およ
びカソード42で挟持して、これらを圧着などにより一
体化する。これら一体化した電解質膜とガス拡散電極と
をセパレータ10上の所定の位置に配設し、さらにもう
1枚のセパレータ10を積層する。このような積層時
に、セパレータ10上で電解質膜40によって覆われる
領域を領域Mと示した。また、このような積層時に、ガ
ス拡散電極が配設される部位を、領域Eと示した。
【0043】次に、以上のような構成を備えた燃料電池
における酸化ガスおよび燃料ガスの流れについて説明す
る。最初に、酸化ガスについて説明する。図6は、スタ
ック構造18内での酸化ガスの流れを立体的に表わす説
明図である。既述したように、燃料電池外部に設けられ
た酸化ガス供給装置は、エンドプレート46に設けられ
た孔部50に接続され、酸化ガス供給装置から供給され
る酸化ガスは、絶縁板45、集電板44に設けられた既
述した孔部を介して、酸化ガス供給マニホールド60内
に導入される。なお、ここで、酸化ガス供給マニホール
ド60とは、2つの酸化ガス供給孔20が形成する2本
のマニホールドを総称するものであり、上記酸化ガス供
給装置から供給される酸化ガスは、スタック構造18の
入口部で二分されて、上記2本のマニホールドのいずれ
かに導入される。
【0044】酸化ガス供給マニホールド60内を通過す
る酸化ガスは、各単セル15において、各セパレータ1
0が備えるガス流路形成部29と隣接するカソード42
との間に形成される単セル内酸化ガス流路(図6では流
路62として表わす)内に導かれる。これら単セル内酸
化ガス流路に導かれた酸化ガスは、各単セルにおいて電
気化学反応に供されるが、反応に関与しなかった残りの
燃料ガスは、セパレータ10に設けられた酸化ガス排出
孔21によって形成される酸化ガス排出マニホールド6
1に排出される(酸化ガス排出マニホールド61もま
た、2つの酸化ガス排出孔が形成する2本のマニホール
ドを総称するものである)。なお、図6では、単セル内
酸化ガス流路における酸化ガスの流れは、スタック構造
18の中で3カ所のみ示したが、実際にはすべての単セ
ル15において、内部に形成される単セル内酸化ガス流
路でこのようにガスが流れる。酸化ガス排出マニホール
ド61では、酸化ガス供給マニホールド60とは逆向き
に酸化ガスが通過しながら、各単セル内に形成された単
セル内酸化ガス流路から排出される酸化ガスが合流す
る。このような酸化ガスは、エンドプレート46に設け
られた孔部51と、これに対応して集電板44および、
絶縁板45に設けられた孔部とを介して、孔部51に接
続する酸化ガス排出装置に排出される。
【0045】以上、スタック構造18内における酸化ガ
スの流れについて説明したが、スタック構造18内にお
ける燃料ガスの流れについても同様である。すなわち、
燃料ガスの流れは、図6に基づいた上記説明において、
2つの酸化ガス供給孔20によって形成される酸化ガス
供給マニホールド60を、2つの燃料ガス供給孔22に
よって形成される燃料ガス供給マニホールドに、2つの
酸化ガス排出孔21によって形成される酸化ガス排出マ
ニホールド61を、2つの燃料ガス排出孔23によって
形成される燃料ガス排出マニホールドに、ガス流路形成
部29が形成する単セル内酸化ガス流路を、ガス流路形
成部32が形成する単セル内燃料ガス流路に、孔部50
を孔部52に、孔部51を孔部53に、酸化ガス供給装
置を燃料ガス供給装置に、酸化ガス排出装置を燃料ガス
排出装置に読み替えればよい。
【0046】なお、本実施例の燃料電池では、スタック
構造18内に、セパレータ10に加えて、セパレータ1
0と並行に配設される板状部材であって、その表面に形
成される凹凸形状によって冷却水流路を形成する冷却水
セパレータを、所定数の積層された単セルごとに配設さ
れている。この冷却水セパレータが形成する冷却水流路
は、既述した冷却水供給孔25が形成する冷却水供給マ
ニホールドから冷却水の供給を受け、冷却水排出孔24
が形成する冷却水排出マニホールドに冷却水を排出する
が、冷却水に関するこれ以上の説明は省略する。
【0047】(3)単セル内ガス流路へガスが流出入す
る部位の構成:次に、単セル内ガス流路にガスが流出入
する部位の構成について説明する。本実施例の燃料電池
では、セパレータ10を含む部材を積層する際に、セパ
レータ10上の所定の位置に、電解質膜40を支持する
ための支持板43を配設する。図7は、セパレータ10
上において支持板43を配設する位置、および、支持板
43の形状を表わす説明図である。
【0048】図7(A)は、セパレータ10上において
支持板43を配設する位置を表わし、支持板43を配設
する位置を、ハッチを付した領域Pで示した。図7
(B)は、支持板43の形状を表わす平面図であり、図
7(C)は、図7(B)のB−B断面のようすを表わす
断面図である。図7(A)に示すように、支持板43
は、流路形成部29上において、2つの酸化ガス供給孔
20と接する辺に沿って、流路形成部29が備える既述
した凸部37上に配設される(図3参照)。
【0049】支持板43は、肉厚部57と肉薄部58と
からなり、肉厚部57が酸化ガス供給孔20側となるよ
うに配設される。支持板43が流路形成部29上の所定
の位置にはめ込まれると、支持板43の肉厚部の上面
は、セパレータ10の周辺部と同じ高さとなり、支持板
43の肉薄部の上面は、既述した電極保持部28と同じ
高さとなる。なお、図7(A)には、支持板43が配設
される位置として、流路形成部29上であって、酸化ガ
ス供給孔20と接する辺に沿った領域を示したが、流路
形成部29上であって酸化ガス排出孔21と接する辺に
沿った同様の領域、流路形成部32上であって燃料ガス
供給孔22と接する辺に沿った同様の領域、流路形成部
32上であって燃料ガス排出孔23と接する辺に沿った
同様の領域にも、それぞれ支持板43は配設される。な
お、燃料電池の組み立て時には、これらの支持板43
は、既述した電解質膜およびガス拡散電極を積層するの
に先立って、それぞれのセパレータ10上の所定の位置
にはめ込まれ固定される。
【0050】図8は、積層された単セル15において、
支持板43が配設された領域の周辺の様子を表わす断面
図である。この図8は、図1に示したセパレータ10に
おけるA−A断面に対応する断面であって、酸化ガス供
給孔20が形成する酸化ガス供給マニホールド60の近
傍の様子を表わす。既述したように、各マニホールドか
ら単セル内ガス流路にガスが流出入する領域では、ガス
流路形成部に設けられた凸部上に支持板43が配設され
るが、図8では、酸化ガス供給孔20が形成する酸化ガ
ス供給マニホールド60から、単セル内酸化ガス流路に
酸化ガスが流入する領域に配設された支持板43を示し
た。
【0051】既述したように、支持板43をセパレータ
10上に配設すると、支持板43の肉厚部57の上面
は、セパレータ10の周辺部と同じ高さになるが、この
肉厚部57の上面は、隣接するセパレータ10と共に電
解質膜40を挟み込んで支持する。なお、ガス流路形成
部29上に設けられた各々の複数の凸部37は、支持板
43によって覆われる領域(図7(A)では領域Pで示
した)内では、他の領域にに比べて高さが低くなるよう
形成されている(既述した段部37a)。すなわち、ガ
ス流路形成部29上の所定の位置に支持板43をはめ込
むと、支持板43に覆われる領域に形成された凸部37
(段部37a)の高さと支持板43の肉薄部58の厚さ
とを合わせた高さが、他の領域に形成された凸部37の
高さに等しくなるように形成されている。そのため、ガ
ス拡散電極を図1に示した領域E内に配設すると、ガス
拡散電極の4辺のうちの対向する所定の2辺の近傍領域
は支持板43の肉薄部58に支持され、ガス拡散電極の
他の2辺の近傍領域はセパレータ10上に形成された電
極保持部28に支持され、周辺部以外の他の領域は凸部
37の上面に支持されて、単セル15内で真っ直ぐな状
態で保持することが可能となる。
【0052】酸化ガス供給マニホールド60内を通過す
る酸化ガスが各単セル内酸化ガス流路に分配される際
に、酸化ガスが各単セル内酸化ガス流路に流入する開口
部65を図8に示した。この開口部65は、セパレータ
10上に形成されたガス流路形成部29の端部と、支持
板43における肉厚部57側の下面端部によって形成さ
れる。この開口部65の近傍を図8における矢印C側か
ら見た様子を、図9に示す。なお、図9は、断面ではな
く部材端部の外観を表わすが、図8に示した部材に対応
する部材には、図8と同じハッチを付して表わした。
【0053】図3に示したように、ガス流路形成部29
には空隙Sが設けられており、酸化ガス供給マニホール
ドから単セル内酸化ガス流路への酸化ガスの流入部付近
には、凸部37が設けられていない。したがって、酸化
ガスの流入口である開口部65は、空隙Sが設けられて
いる領域に対応する長さにわたって開口している。開口
部65から流入した酸化ガスは、単セル内酸化ガス流路
を通過して、酸化ガス排出マニホールドとの接続部に設
けられる同様の開口部から、酸化ガス排出マニホールド
に排出される。
【0054】なお、図9では記載を省略しているが、開
口部65の内部には、実際には、空隙Sを隔てた位置に
設けられた凸部37の側面が見える。また、図9では、
支持板43に隣接する電解質膜40が表わされている
が、燃料電池の組み立ての際には、支持板43と、電解
質膜40を介してこれと隣接するセパレータ10との間
には、接着剤から成る既述した接着層が形成されるた
め、図9において電解質膜40が示されている層には、
実際には接着層が見えることになる。
【0055】(4)各部材を接着する際の動作と、接着
に関わる構造:以下に、燃料電池を組み立てるために各
部材を接着する際の動作、および、この接着に関わる構
造について説明する。図10は、セパレータ10を含む
所定の部材間に、液状またはゲル状等の接着剤70を塗
布して接着を行なう動作を表わす説明図である。接着を
行なう際には、まず、セパレータ10上の所定の位置に
支持板43を嵌め込み、図1に表わした領域Mの周辺部
に接着剤70を塗布する。その後、このセパレータ10
上に、ガス拡散電極で挟持した電解質膜40を載せる。
その際、ガス拡散電極を領域E内にはめ込むと共に、電
解質膜40が領域M上に重なるようにする。さらに、こ
のセパレータ10上に載せた電解質膜40の周辺部に接
着剤70を塗布し、この上からもう一枚のセパレータ1
0を位置を合わせて重ね合わせると、図10に示す状態
となる。ここで、図10中に示した矢印方向(積層方
向)に押圧力を加えて、単セル15を構成する部材間の
接着を行なう。
【0056】このような接着を行なう際には、部材間の
シール性を充分に確保するために、充分量の接着剤70
を塗布する。したがって、部材間に上記押圧力を加える
と、接着層を形成しない残りの接着剤は部材間からはみ
出す。図11は、部材間に上記押圧力を加えた後の様子
を表わす説明図である。セパレータ10と支持板43の
間、および、隣り合うセパレータ10間に接着層72が
形成されると共に、接着された部材の端部には、はみ出
し部73が生じる。
【0057】なお、既述したように、セパレータ10の
表面には、係合凹部26,27,30,31が設けられ
ているが、これらの係合凹部は、その内部に液状の接着
剤70を保持することによって、接着層72の接着強度
を高めるための構造である。すなわち、これらの係合凹
部は、セパレータ10上で接着剤70が塗布される領域
(電解質膜40の端部が位置する場所の近傍)に設けら
れており、セパレータ10上に接着剤70が塗布される
と、液状の接着剤はこれら係合凹部内に入り込み、入り
込んだ接着剤70は接着層72の形成時にそのまま固ま
る。したがって、接着層72とセパレータ10間の接触
面積が増大し、接着層72はこの係合凹部においてより
強くセパレータ10と係合する。
【0058】以上のように構成した本実施例の燃料電池
によれば、セパレータ10上に形成したガス流路形成部
29上において、酸化ガス供給孔20と隣接する領域
に、凸部37を有しない空隙Sを設け、酸化ガス供給マ
ニホールドから単セル内酸化ガス流路に酸化ガスが流入
する部位に開口部65を形成することとした。このよう
に空隙Sを設けることにより、開口部65は、仕切を持
たずに横長に広く開口する形状となる。したがって、燃
料電池の組み立て時に部材間の接着を行なう際に、部材
間からはみ出した接着剤が、マニホールドから単セル内
ガス流路へのガスの入口部を塞いでしまうのを防ぐこと
ができる。
【0059】図12に示した従来知られるセパレータ1
10のように、ガス供給孔あるいはガス排出孔と接する
領域にまで、単セル内ガス流路を形成するための凹凸構
造が設けられている場合には、上記マニホールドから単
セル内ガス流路へのガスの入口部には、複数の小さな開
口部が並んで形成されることになる(図12の開口部1
65参照)。このような場合には、既述したように、液
状の接着剤がこの開口部に接触すると、液状の接着剤は
表面張力を発生して開口部を塞ぎ、単セル内ガス流路内
部に液状の接着剤が入り込んでしまうおそれがあった。
本実施例のように、ガス流路形成部上において、ガスマ
ニホールドと接触する領域に空隙Sを設けて、仕切が無
く広く開口する開口部65を設けることによって、液状
の接着剤が接触しても、液状の接着剤が生じる表面張力
によって開口部が塞がれてしまうのを効果的に防止する
ことができる。
【0060】なお、接着時に部材間からはみ出した液状
接着剤が開口部に接触しても、接着剤が単セル内流路に
入り込むのを充分に防止可能な開口部の大きさは、確実
にシール性を実現できる充分量として定めたセパレータ
上に塗布する液状接着剤の量(はみ出す接着剤の量)
と、この接着剤の粘性と、支持板43の厚み(接着剤が
はみ出す部位と入り込む部位との距離)などに応じて定
まる。本実施例では、開口部65は、一つの酸化ガス供
給マニホールド60と単セル内酸化ガス流路との接続部
において、この所定の酸化ガス供給マニホールドから酸
化ガスが流れ込むことができる全域にわたって開口する
こととした。すなわち、図3に示した各空隙Sの幅に相
当する幅を有する開口部65を設けた。このような構成
とすることで、開口部を大きく形成して接着剤が入り込
むのを防止する効果をより大きくすることができる。
【0061】なお、このように、仕切を有しない開口部
65を形成する構成は、複数の凸部37を備える流路形
成部を形成する際に、マニホールドと単セル内ガス流路
との接続部位に接して空隙Sを設けて、この領域内には
凸部37を設けないことにより容易に実現可能であっ
て、凹凸形状の複雑化などを伴わないため、製造工程が
煩雑化するおそれがない。なお、空隙Sを設けることに
よって、酸化ガス供給孔20において流路形成部に接す
る辺と、最も酸化ガス供給孔20寄りに形成された凸部
37との間に所定の距離が設けられているため、液状の
接着剤が開口部65に到達した場合にも、これが上記最
も酸化ガス供給孔20よりに形成された凸部37が形成
する単セル内ガス流路にまで入り込んで、この流路を塞
いでしまうのを防止することができる。なお、開口部6
5の幅は、液状の接着剤が内部に入り込んでしまうのを
充分に防止可能であれば良く、一つのマニホールドと単
セル内ガス流路との接続部位に、複数の開口部が設けら
れても良い。
【0062】また、上記実施例の燃料電池によれば、セ
パレータ10上において、接着剤を塗布する領域に係合
凹部を設けたため、接着剤による接着性を高め、燃料電
池内部のシール性に対する信頼度を高めることができ
る。燃料電池の運転を行なう際には、燃料電池に供給さ
れる各ガスによって、燃料電池内のガス流路には高い圧
力がかかり、燃料電池を構成する各部材にも強い力が働
く。このような力が働くと、強度的に不十分な部位は損
傷を受けやすくなるが、上記のように係合凹部を設けて
接着剤による接着性を高めることにより、接着層72に
上記したような力が作用しても、接着層72が損傷され
るのを防ぎ、充分なシール性を確保することができる。
【0063】本実施例のセパレータ10では特に、電解
質膜40が配設されたときにその角部が位置する部位の
近傍と、セパレータ10が備える梁部の近傍(および、
本実施例のセパレータ10では、この梁部の近傍と同じ
位置を指すことになるが、電解質膜40が配設されたと
きにその辺の中央部近傍)とに係合凹部を設けることと
した。これは、燃料電池の運転中に燃料電池を構成する
各部材で発生する応力をFEM(有限要素法)解析し、
特に電解質膜40の角部の近傍およびセパレータ10が
備える梁部の近傍(電解質膜40の辺の中央部近傍)に
おいて、接着層72を剥離しようとする応力が強く働く
という知見を得た結果に基づくものであり、このような
部位に係合凹部を設けることによって効果的に接着層7
2によるシール性を確保することができる。
【0064】なお、上記実施例において、セパレータ1
0のそれぞれの面では異なる形状の係合凹部を設けるこ
ととしたが、両面に設ける係合凹部の形状は同一として
も良い。図2に示す係合凹部27,30,31のよう
に、電解質膜の角部が位置する領域と梁部の近傍とに係
合凹部を設けることにより、上記した効果を充分に得る
ことができる。
【0065】また、上記実施例の燃料電池は、この燃料
電池が備える支持板43が、電解質膜40を支持する肉
厚部57と、ガス拡散電極を支持する肉薄部58とを連
続して形成して成るため、燃料電池の強度(燃料電池の
耐久性)を向上させることができる。すなわち、このよ
うな構成の支持板43を設けることによって、燃料電池
を構成する部材の中で最も機械的強度の劣る電解質膜を
充分に保護することが可能となる。電解質膜40は、ア
ノード41およびカソード42と接触する領域では、こ
れら平板状のガス拡散電極によって充分な接触面で挟持
されることで、充分な強度を確保する。また、電解質膜
40は、その周辺部の領域では、セパレータ10と支持
板43とによって充分な接触面で挟持されることで、充
分な強度を確保する。ここで、電解質膜40における上
記2つの領域に挟まれた領域は、他の部材と接触してい
ないが、一方の側はセパレータ10の電極保持部28に
よって包囲され、他方の側は支持板43の肉薄部58に
よって包囲される(図8参照)。したがって、このよう
な構造によって単セル内燃料ガス流路と単セル内酸化ガ
ス流路との間のガス圧差が抑えられ、電解質膜40が損
傷されるのを防ぐことができる。
【0066】このような支持板43の形状は、電解質膜
の周辺部を支持する領域と、ガス拡散電極を支持する領
域とが連続して形成され、周辺部材の厚みや段差に応じ
た段差を備えていれば良く、このような構成とすること
によって、他の部材によって支持されない電解質膜の領
域を包囲して、電解質膜のこの領域をガス圧差から充分
に保護することができる。
【0067】なお、本実施例では、支持板43は樹脂に
よって形成した。充分な耐熱性や強度や安定性を有して
いれば他の材料によって形成しても構わないが、樹脂は
安定性に優れるため、金属のように燃料電池の動作環境
中でイオンを発生してしまうおそれが無く、このように
生じたイオンの電池反応への影響を考慮する必要がない
ため望ましい。さらに、樹脂により支持板43を形成す
る場合には、支持板43を形成する樹脂材料中にさらに
ガラス繊維などを混合し、機械的強度をさらに向上させ
ることとしてもよい。
【0068】以上本発明の実施例について説明したが、
本発明はこうした実施例に何等限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々なる
様態で実施し得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な一実施例におけるセパレータ1
0の一方の面の様子を表わす平面図である。
【図2】セパレータ10の他方の面の様子を表わす平面
図である。
【図3】セパレータ10の一部を拡大して示す説明図で
ある。
【図4】単セル15の構成を表わす分解斜視図である。
【図5】スタック構造18の外観を表わす斜視図であ
る。
【図6】スタック構造18内での酸化ガスの流れを立体
的に表わす説明図である。
【図7】支持板43を配設する位置、および、支持板4
3の形状を表わす説明図である。
【図8】積層された単セル15の様子を表わす断面図で
ある。
【図9】開口部65近傍の様子を表わす説明図である。
【図10】接着剤70を塗布して接着を行なう動作を表
わす説明図である。
【図11】接着の動作を行なった後の様子を表わす説明
図である。
【図12】従来知られるセパレータ110を用いた燃料
電池の構成を表わす分解斜視図である。
【符号の説明】
10…セパレータ 15…単セル 18…スタック構造 20…酸化ガス供給孔 21…酸化ガス排出孔 22…燃料ガス供給孔 23…燃料ガス排出孔 24…冷却水排出孔 25…冷却水供給孔 26,27,30,31…係合凹部 28…電極保持部 29,32…ガス流路形成部 33,34,35,36…梁部 37…凸部 40…電解質膜 41…アノード 42…カソード 43…支持板 44…集電板 45…絶縁板 46…エンドプレート 47…出力端子 50〜55…孔部 57…肉厚部 58…肉薄部 60…酸化ガス供給マニホールド 61…酸化ガス排出マニホールド 62…流路 65…開口部 70…接着剤 72…接着層 73…はみ出し部 80〜83…突出部 110…セパレータ 115…単セル 120,121…酸化ガス孔 122,123…燃料ガス孔 140…電解質膜 141…電極 143…プレート 165…開口部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電解質膜と、その表面に単セル内ガス流
    路を形成するための凹凸部を備えるセパレータとを含む
    部材から成る単セルを構成単位とし、該単セルを複数積
    層してなるスタック構造を有する燃料電池であって、 前記セパレータ表面上で前記凹凸部が形成された領域の
    外縁部であって、前記単セル内ガス流路の入口部または
    出口部となる開口部が形成される部分に、支持部材を配
    設し、 前記セパレータ上に配設された前記支持部材と、他のセ
    パレータとを、前記電解質膜の外縁部を間に挟んで液状
    接着剤で接着すると共に、 前記開口部は、前記接着を行なう際に前記他のセパレー
    タと前記支持部材との間からはみ出す前記液状接着剤
    が、前記開口部から前記単セル内ガス流路に入り込むの
    を防止する大きさまたは形状に形成されていることを特
    徴とする燃料電池。
  2. 【請求項2】 前記開口部の大きさまたは形状は、前記
    液状接着剤の有する粘性と、前記支持部材の厚みと、前
    記液状接着剤の使用量のうちの少なくともいずれか一つ
    に基づいて形成されている請求項1記載の燃料電池。
  3. 【請求項3】 前記開口部は、仕切りを有しないことを
    特徴とする請求項1または2記載の燃料電池。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3いずれか記載の燃料電
    池であって、 前記電解質膜と前記セパレータとの間に配設されると共
    に、前記電解質膜の外縁部を除く領域において前記電解
    質膜と接するガス拡散電極をさらに備え、 前記支持部材は、前記他のセパレータと共に前記電解質
    膜を挟持する第1の領域と、前記セパレータと前記ガス
    拡散電極の外縁部とによって挟持される第2の領域と、
    前記第1および第2の領域を互いに接続する第3の領域
    とからなることを特徴とする燃料電池。
  5. 【請求項5】 前記セパレータは、その表面上の、前記
    電解質膜の外縁部を間に挟んで他のセパレータと接着す
    る領域において、前記液状接着剤が流入可能な凹部を備
    えることを特徴とする請求項1ないし4いずれか記載の
    燃料電池。
  6. 【請求項6】 前記凹部は、少なくとも、前記セパレー
    タ上に配設される前記電解質膜の角部が位置する部位の
    近傍に設けられることを特徴とする請求項5記載の燃料
    電池。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の燃料電池であって、 前記各単セル内ガス流路に対して前記ガスを供給するマ
    ニホールド、あるいは、前記各単セル内ガス流路から排
    出される前記ガスが流れ込むマニホールドとして、複数
    のマニホールドを備え、該複数のマニホールドの内の少
    なくとも2つのマニホールドは、前記電解質膜の外縁部
    に沿って互いに隣り合って配設されており、 前記凹部は、少なくとも、前記隣り合って配設されたマ
    ニホールド間を分離する部材の近傍に設けられることを
    特徴とする燃料電池。
  8. 【請求項8】 前記凹部は、少なくとも、前記セパレー
    タ上に配設される前記電解質膜の辺の中央部近傍に設け
    られることを特徴とする請求項5記載の燃料電池。
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