JP2001109899A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP2001109899A
JP2001109899A JP28648499A JP28648499A JP2001109899A JP 2001109899 A JP2001109899 A JP 2001109899A JP 28648499 A JP28648499 A JP 28648499A JP 28648499 A JP28648499 A JP 28648499A JP 2001109899 A JP2001109899 A JP 2001109899A
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coordinate
scan line
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JP28648499A
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Masahiko Harada
政彦 原田
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 システムに負荷をかけることなく、座標デー
タの数に応じて最適な量の記憶領域を確保し、また、処
理時間を短縮する。 【解決手段】 プレカウント部4は、ベクタ数判定部3
で判定したベクタ数が閾値より多い場合には、描画対象
図形の特性である、各スキャンラインのエッジデータ数
とバウンディングボックスのy座標の最大値・最小値と
を先読みする。エッジリスト領域確保法選択部7は、上
記描画対象図形の特性に応じて、異なるアルゴリズムの
動的領域確保部8a,8b,8c,……の中から、必要
最小限の新たなエッジリスト領域を動的に確保するため
に適したものを選択する。エッジリスト領域切り替え部
6は、選択された動的領域確保部を用いて、描画部2で
変換されたエッジデータを描画座標格納部L1に格納す
るか、描画座標格納部L2に格納するかを切り替える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、画像処理装置に
係り、特にベクタデータで表現された文字や図形をフレ
ームバッファ等の二次元空間へ描画する際、エッジデー
タに変換する画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】デスクトップ・パブリッシング(DT
P)等における画像処理において、PostScript等に代表
されるページ記述言語(PDL)の場合、文字や図形な
ど対象の外形をベクトルデータで表現し、対象の拡大・
変形等の操作に対しても滑らかな境界線を保ち、高品位
な出力を可能にしている。一方、描画システム内では、
出力画像を形成する際、フレームバッファなどの二次元
空間に座標(エッジ)データとして描画するため、ベク
トルデータからエッジデータへの変換が必要である。こ
れには、例えば描画部にDDA(Digital Differential
Analyzer)等を用いてベクトルデータの情報(始点/
終点座標・傾き等)から輪郭エッジデータすべての座標
を算出し、エッジリストとして保持する。
【0003】エッジリストは、DDAなどが出力した塗
りつぶし領域の輪郭エッジデータを格納するものであ
る。ここで、図8は、エッジリストの構成を説明するた
めの図である。また、図9は、ベクトルデータからエッ
ジデータへの変換イメージを示す概念図である。図8に
示すエッジリストには、図9−左図のベクトル図形から
算出されたエッジデータが格納されている。ここでは、
説明のためYmライン・Ynラインのx座標におけるエ
ッジデータのみ記している。このYmラインには、Xm
0,Xm1,Xm2,Xm3の4点が、Ynラインに
は、Xn0,Xn1の2点が格納されている。これは、
図9−右図のYmライン・Ynラインと対応が取れてい
る。
【0004】CRTやプリンタなどのラスタデータを扱
うデバイスに対しては、このエッジリストに格納されて
いるエッジデータのy座標(スキャンライン)毎のデー
タを塗り潰し領域として扱うのが有効である。但し、こ
のエッジデータは、(例えば、PostScriptの
pathのような)線分ごとに算出したものであるた
め、エッジリストに格納されているx座標は、その順序
のままでは塗り潰し領域を正確に表していない。このた
め、あるy座標における塗り潰し領域のx座標の始点・
終点座標を求めるために、エッジデータの並べ替え・傾
き情報等に基づいて、塗り潰し領域の内部判定を行う必
要がある。
【0005】一般的に複雑な図形は、ベクタ数が多く、
スキャンラインと交差する座標点も多くなる。ここで、
図10は、複雑な図形の一例を示す概念図である。図示
の例では、スキャンラインykにおいてベクタと交差す
る座標点(図中●参照)が12点であり、最も多くなっ
ている。このため、エッジリストに格納できるエッジデ
ータが多いほど、つまり図8に示すエッジリストの列数
が多いほど複雑な図形の塗り潰し領域抽出に対応できる
ことになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、エッジ
リストは、通常、システムメモリを利用しており、エッ
ジリスト領域を大きく確保するには、大量のシステムメ
モリを必要とする。つまり高いコストを要し、コスト削
減の妨げとなる。従来、エッジリスト領域の持ち方とし
ては、予めその使用量を見積もって静的に確保する方法
と、領域が必要になってから動的に確保する方法とがあ
る。
【0007】例えば、特開平02−176881には、
エッジリストの座標格納部を、エッジデータ生成時に動
的に確保する方式が開示されている。この場合、図11
に示すように、エッジデータの生成時に必要なメモリ領
域を確保し、同一スキャンライン上の既に求めたエッジ
データ格納領域に対してリンク情報を張るリンクリスト
構造を成している。したがって、この方法では、図形を
処理するのに必要なメモリだけを確保するので、余分な
メモリをほとんど必要としない。しかしながら、動的な
メモリ確保は、一般的にシステムに高い負荷がかかり、
全体的な処理速度の低下を招くという問題がある。ま
た、エッジデータの1つ1つがリンク形式で連なってい
るため、例えばn番目の要素を特定する、というような
処理の場合、1番目のエッジデータからリンクを辿って
いかなければならないという問題がある。
【0008】また、例えば、特開平08−054869
には、図12に示すように、エッジリストを予め静的に
確保し、エッジデータをエッジリストに格納するときに
エッジデータがオーバーフローしそうになると、スキャ
ンしようとしていたスキャンラインを半分に減らし、代
わりに1スキャンラインにおけるエッジリストのエッジ
データの格納数を倍にすることで対応する技術が開示さ
れている。しかしながら、この方法では、描画処理中に
エッジデータ格納エリアが足りなくなってから対処する
ため、それまで処理していた下半分のスキャンライン上
の既に求めたエッジデータが無駄になり、その処理時間
が再びかかってしまうという問題がある。
【0009】この発明は上述した事情に鑑みてなされた
もので、システムに負荷をかけることなく、座標データ
の数に応じて最適な量の記憶領域を確保することがで
き、また、処理時間を短縮することができる画像処理装
置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した問題点を解決す
るために、請求項1記載の発明では、図形の輪郭を表す
ベクタデータを入力する入力手段と、前記入力手段によ
り入力されたベクタデータと各スキャンラインとの交点
となる座標データを認識する認識手段と、前記認識手段
により認識された座標データを格納する座標格納手段と
を備える画像処理装置において、前記認識手段によって
前記座標データを認識する前に、スキャンライン毎に、
同一スキャンライン上に位置する座標データ数を算出す
る算出手段と、前記算出手段により算出された座標デー
タ数が、予め前記座標格納手段に割り当てられた1スキ
ャンラインの座標データ数を超えるか否かを判断する判
断手段と、それぞれ異なるアルゴリズムを有し、前記判
断手段により超えると判断された数の座標データを記憶
するための新たな記憶領域を、それぞれのアルゴリズム
に従って、前記算出手段によって算出された座標データ
数に基づいて動的に確保する複数の確保手段と、前記複
数の確保手段の中から、座標データを記憶するための必
要最小限の新たな記憶領域を確保するのに適したアルゴ
リズムを有する確保手段を選択する選択手段と、前記選
択手段によって選択された確保手段により確保された新
たな記憶領域に前記判断手段により超えると判断された
座標データを記憶させる記憶制御手段とを備えることを
特徴とする。
【0011】この発明によれば、算出手段は、前記認識
手段によって前記座標データを認識する前に、スキャン
ライン毎に、同一スキャンライン上に位置する座標デー
タ数を算出する。判断手段は、前記算出手段により算出
された座標データ数が、予め前記座標格納手段に割り当
てられた1スキャンラインの座標データ数を超えるか否
かを判断する。選択手段は、それぞれ異なるアルゴリズ
ムを有する前記複数の確保手段の中から、座標データを
記憶するための必要最小限の新たな記憶領域を確保する
のに適したアルゴリズムを有する確保手段を選択する。
選択された確保手段は、自身のアルゴリズムに従って、
前記判断手段により超えると判断された数の座標データ
を記憶するための新たな記憶領域を、前記算出手段によ
って算出された座標データ数に基づいて動的に確保す
る。記憶制御手段は、前記選択手段によって選択された
確保手段により確保された新たな記憶領域に前記判断手
段により超えると判断された座標データを記憶させる。
したがって、システムに負荷をかけることなく、座標デ
ータ数に応じて最適な量の記憶領域を確保することが可
能となり、また、処理時間を短縮することが可能とな
る。
【0012】
【発明の実施の形態】次に図面を参照してこの発明の実
施形態について説明する。 A.実施形態の構成 図1は、本発明の実施形態による画像処理装置の構成を
示すブロック図である。図において、画像処理装置は、
パーソナルコンピュータ(PC)やワークステーション
(W/S)などのクライアントが、例えばイーサネット
のようなネットワークを利用して送信したデータを受信
して画像出力するようになっている。クライアントが送
信するデータとしては、PostScriptなどに代
表されるページ記述言語(PDL)がある。画像処理装
置は、入力部1、描画部2、ベクタ数判定部3、プレカ
ウント部4、制御部5、エッジリスト領域切り替え部
6、エッジリスト領域確保法選択部7、動的領域確保部
8a,8b,8c,…、ライン並び替え部9、塗り潰し
領域判定部10、出力部11、および描画座標格納部
(エッジリスト)L1,L2を備えている。
【0013】入力部1は、クライアントから送信された
PDLデータを保持し、必要に応じて描画部2、ベクタ
数判定部3およびプレカウント部4に渡す。描画部2
は、入力部1から渡されたPDLデータに基づいて、D
DA等を用いてベクタデータ(以下、「path」とい
う)とスキャンラインとの交点となる座標(エッジ)デ
ータを認識し、描画座標格納部L1または/および描画
座標格納部L2に格納するようになっている。ベクタ数
判定部3は、入力部1から渡されたpathのベクタ数
(辺の数)を判定する。次に、プレカウント部4は、描
画対象となる図形の全てのpathをy軸に投影し、そ
の時に投影されたy軸上の重なっている座標値をカウン
トし、どのスキャンラインでエッジデータが最も多くな
るかを判定する。また、プレカウント部4は、path
の要素1つ1つの始点・終点座標を調べ、描画対象図形
を外接するバウンディングボックス(後述)のy座標の
最大値・最小値も求める。制御部5は、入力部1で受け
たPDLデータを描画部2、ベクタ数判定部3、プレカ
ウント部4に渡す制御を行う。また、制御部5は、描画
部2、ベクタ数判定部3、プレカウント部4での処理結
果に応じてエッジリスト領域切り替え部6を制御した
り、描画部2から描画座標格納部L1,L2へのエッジ
データ格納を制御したりする。
【0014】次に、エッジリスト領域切り替え部6は、
制御部5からの指示に基づいて、後述するエッジリスト
領域確保法選択部7によって選択された、動的領域確保
部を用いて、描画部2から出力されるエッジデータを描
画座標格納部L1に格納するか、描画座標格納部L2に
格納するかの切り替えを行う。また、エッジリスト領域
確保法選択部7は、プレカウント部4によって求められ
た、各スキャンラインのエッジデータ数とバウンディン
グボックス(bounding−box)のy座標の最
大値・最小値と(描画対象図形の特性)に従って、異な
るアルゴリズムを有する動的領域確保部8a,8b,8
c,……の中から、エッジリストを記憶するために必要
最小限の新たなエッジリスト領域を動的に確保するため
に適したものを選択する。動的領域確保部8a,8b,
8cは、各々、動的に領域を確保するための異なるアル
ゴリズム(動的領域確保法)によって、エッジリストを
記憶するために必要最小限の新たなエッジリスト領域を
動的に確保する。動的領域確保法としては、例えば、プ
レカウント部4が求めたエッジデータ格納数と描画対象
図形のバウンディングボックスの最大・最小y座標値か
ら、対象ベクトルデータを描画処理するために必要なエ
ッジリスト領域を動的に確保するというアルゴリズムが
ある。該アルゴリズムは、描画しようとする図形が一様
に複雑な同形の場合に適用される。
【0015】次に、ライン並び替え部9は、描画座標格
納部L1,L2から同一スキャンライン上のエッジデー
タ群を抽出し、それらを例えば昇順に並べ替える。ま
た、塗り潰し領域判定部10は、ライン並び替え部9で
並び替えられたエッジデータおよび付加情報(例えば、
傾き情報)を用いてスキャンライン毎の塗り潰し領域を
抽出する。出力部11は、塗り潰し領域判定部8から出
力されたデータに基づいて描画データを出力するように
なっている。描画座標格納部(エッジリスト)L1,L
2は、エッジリスト領域切り替え部6により切り替え制
御され、描画部2からのエッジデータをスキャンライン
毎に記憶する。
【0016】このような構成からなる画像処理装置で
は、ベクタ数判定部3で判定したpathのベクタ数が
閾値より多い場合には、プレカウント部4で、どのスキ
ャンラインでエッジデータが最も多くなるか、また、そ
の値はいくつなのか、各スキャンラインの座標格納数を
先読みする。これにより、pathのベクタ数が閾値よ
りも多い場合には、エッジリスト領域切り替え部6によ
る切り替え対象が描画座標格納部(エッジリスト)L1
とL2とになり、より多くのエッジデータを格納できる
ようになる。一方、pathのベクタ数が閾値以下の場
合には、静的に確保された描画座標格納部L1のみでエ
ッジデータを格納できるようになる。
【0017】また、プレカウント部4は、pathの要
素1つ1つの始点・終点座標を調べ、描画対象の図形を
外接するバウンディングボックスのy座標の最大値・最
小値も求める。これにより、図形と交差してエッジデー
タが存在するスキャンラインのy座標の範囲が特定で
き、その範囲でのみスキャンラインに対応するエッジデ
ータを描画座標格納部L1,L2に格納すればよいこと
になる。
【0018】B.実施形態の動作 次に、上述した実施形態の動作について説明する。図2
は、本発明の処理の流れを示すフローチャートである。
画像処理装置では、データが入力されたか否かを判断
し、データが入力されるまで待機する(ステップS
1)。そして、パソコン(PC)やワークステーション
(W/S)などのクライアントから、例えばイーサネッ
トのようなネットワークを利用して、画像出力のために
本画像処理装置に対してPostScriptに代表さ
れるページ記述言語(PDL)で記述されたデータ(p
ath)が入力部1に入力されると、入力部1は、受信
したPDLデータを保持する。このとき、制御部5は、
pathデータを描画部2に渡す前にpathのベクタ
数をチェックするためにベクタ数判定部3を呼び出す
(ステップS2)。
【0019】次に、ベクタ数判定部3では、入力部1が
保持しているpathデータのベクタ数(辺の数)を調
べ、そのベクタ数と所定の閾値とを比較し、ベクタ数が
閾値以下であるか否かを判断する(ステップS3)。処
理しようとする図形が明らかに単純な図形なら、予め静
的に確保したエッジリストを用いた通常の描画処理がで
きる。具体的な判定方法としては、予め静的に確保した
エッジリストのスキャンラインにおけるx座標格納数
(すなわち、エッジリストの列数)が例えば「8」な
ら、閾値として「8」を設定する。ベクタ数判定部3
は、この閾値と入力部1のpathデータのベクタ数と
を比較する。入力部1のpathデータが直線でのみ構
成されているなら、ベクタの数をそのまま閾値と比較す
る。そして、比較の結果、ベクタ数が閾値よりも少ない
場合には、予め静的に確保したエッジリストの領域を超
えることはないので、制御部5は、入力部1のベクタデ
ータ(path)を描画部2に渡す(ステップS4)。
【0020】描画部2では、DDA等を用いてpath
から各スキャンラインの交点となる座標データ(エッジ
データ)を算出し(ステップS5)、算出した座標デー
タをエッジリストである描画座標格納部L1の対応する
スキャンライン行に格納し(ステップS6)、ライン並
び替え部9に渡す(ステップS7)。ライン並び替え部
9では、同一スキャンライン上のエッジデータ群を抽出
し、それらを例えば昇順に並べ替え、該並べ替えたエッ
ジデータを塗り潰し領域判定部8へ渡す(ステップS
8)。塗り潰し領域判定部10では、エッジデータに対
応した付加情報、例えば傾き情報等を用いてスキャンラ
イン毎の塗り潰し領域を抽出し、出力部11に描画デー
タを出力するという、通常の描画処理を行う。そして、
図形を構成する全てのpathからエッジデータを算出
し終えたか否かを判断し、終えていなければ、ステップ
S2へ戻り、上述した処理を繰り返し実行する。一方、
図形を構成する全てのpathからエッジデータを算出
し終えたら、当該処理を終了する。
【0021】一方、ベクタ数判定部3が、入力部1に保
存されているpathデータのベクタ数が閾値よりも多
いと判断した場合には、このpathからスキャンライ
ンとの交点座標データを算出するときに予め静的に確保
したエッジリスト領域を用いると、その領域を越えてし
まう恐れがある。そこで、制御部5は、pathデータ
をエッジデータに変換したときに、予め静的に確保した
エッジリストの領域に格納可能であるか否かをチェック
するために、プレカウント部4を呼び出す(ステップS
10)。プレカウント部4では、全てのpathをy軸
に投影し、その時に投影されたy軸上の重なっている座
標値をカウントし、すなわち、スキャンライン毎に格納
するエッジデータの数をカウントし、各スキャンライン
の座標格納数を先読みする。そして、1ラインの座標格
納数が閾値以上であるか否かを判断する(ステップS1
1)。
【0022】ここで、図3は、pathのy軸への投影
を説明するための概念図である。図示の例では、ベクタ
データv0〜v3によって図形が構成されている。プレ
カウント部4では、この図形の各ベクタデータv0〜v
3のy軸への投影v0’〜v3’を構成する。そして、
この投影v0’〜v3’がy軸上で重なっている座標値
をカウントする。図示の例では、y軸上の範囲y1で投
影v0’とv3’との2つが重なることから、この範囲
y1で各スキャンラインにおけるx座標格納数は2個と
なる。また、y軸上の範囲y2で投影v0’〜v3’の
4つが重なることから、この範囲y2で各スキャンライ
ンにおけるx座標格納数は4個となる。また、path
データの要素1つ1つの始点・終点座標を調べ、描画対
象図形を外接するバウンディングボックスのy座標の最
大値・最小値も求める。
【0023】プレカウント部4が各スキャンラインの座
標格納数を求めた結果、あるスキャンラインに格納する
座標データが予め静的に確保したエッジリスト領域を越
えない場合、すなわち、1ラインの座標格納数が閾値を
越えない場合には、ステップS4へ進み、上述したステ
ップS4〜S9で通常の描画処理を行う。
【0024】一方、あるスキャンラインに格納する座標
データが予め静的に確保したエッジリスト領域を越える
場合、すなわち、1ラインの座標格納数が閾値以上とな
った場合には、制御部5は、エッジリスト領域確保法選
択部7を呼び出す(ステップS12)。エッジリスト領
域確保法選択部7では、プリカウント手段4による判定
結果に従って、異なるアルゴリズムを有する動的領域確
保部8a,8b,8c,……の中から描画対象図形の特
性に応じたものを選択する。
【0025】次に、制御部5は、エッジリスト領域切り
替え部6を呼び出す(ステップ13)。エッジリスト領
域切り替え部6は、エッジリスト領域確保法選択部7に
よって選択された動的領域確保部8i(i=a,b,
c,…)に従って、対象ベクトルデータを描画処理する
ために必要なエッジリスト領域(図1のL2)を動的に
確保する(ステップS14)。例えば、描画しようとす
る図形が一様に複雑な同形の場合には、プレカウント部
4が求めたエッジデータ格納数と描画対象図形のバウン
ディングボックスの最大・最小y座標値から、対象ベク
トルデータを描画処理するために必要なエッジリスト領
域を動的に確保する。例えば、プレカウント部4が求め
たエッジデータ格納数がXn個で、バウンディングボッ
クスの最大ラインがYmaxで最小ラインがYminと
すると、Xn*(Ymax−Ymin+1)の二次元配
列を構成するメモリ領域を動的に一括して確保する。
【0026】ここで、図4は、バウンディングボックス
を説明するための概念図である。バウンディングボック
スは、描画対象の図形に外接する矩形である。この場
合、リングボックスにおけるy軸上の最小値から最大値
までの範囲でスキャンラインが図形と交差することにな
る。したがって、エッジリスト領域切り替え部6は、描
画対象の図形におけるバウンディングボックスの最大ラ
インYmaxと最小ラインYminとの間のスキャンライン分
で、その1本のスキャンラインについてプレカウント部
4が求めた座標データ格納数Xnを記憶できるメモリ領
域であるXn*(Ymax−Ymin+1)を新たに確
保することになる。
【0027】また、図5は、図11に示す図形における
新たなエッジリスト構成の例を示す図である。この場
合、上記式の座標データ格納数Xnは「12」となり、
バウンディングボックスの最大ラインがYkmax、最小ラ
インがYkminとなっている。これにより、12・(Ykm
ax−Ykmin+1)のメモリ領域を確保することになる。
また、描画しようとする図形が図6に示すように部分的
に複雑な部分を含む場合には、図7に示すように、予め
静的に確保したエッジリスト領域の、一部のスキャンラ
イン領域(スキャンラインk)を、スキャンラインk’
として新たに動的に確保することになる。
【0028】そして、制御部5は、予め静的に確保した
エッジリスト領域の代わりに、該エッジリスト領域確保
法選択部7が選択した動的領域確保部8i(i=a,
b,c,…)に従って、エッジリスト領域切り替え部6
によって確保されたエッジリスト領域、すなわち、新た
に動的に確保したエッジリスト領域にエッジデータを書
き込むよう描画部2に対して切り替えを指示するととも
に、並べ替え対象を新たに動的に確保したエッジリスト
領域とするようライン並び替え部9に対して切り替えを
指示する(図1の破線矢印およびステップS15)。そ
の後、ステップS4へ進み、前述したステップS4〜S
9の処理を実行することで、切り替え指示を受けた描画
部2は、ベクタから変換したエッジデータを新たなエッ
ジリスト領域に格納する。そして、図形を構成するpa
thのエッジデータヘの変換が終了すると、ライン並び
替え部9、塗り潰し領域判定部10によりスキャンライ
ン毎の塗り潰し領域を抽出し、出力部11に描画データ
を出力する。
【0029】上述した実施形態では、描画部2が入力部
1から受けたpathを座標データに変換する前に、エ
ッジリストに格納できるか否かを予測し、画像処理の早
い段階で複雑な図形に対するエッジリスト領域の確保を
行うことができるようになる。また、新たに動的にエッ
ジリストを確保する場合も、必要な領域を一括して確保
するため、例えば2次元の配列指定で操作するように実
装すれば、スキャンライン上のn番目の要素も例えばne
w Edge List[Yn][n]というように直接取り出す
ことができ、エッジデータ格納領域を細かく動的に確保
する従来技術(特開平2−176881)に比べ、処理
速度を向上させることができる。また、エッジリスト領
域に入りきらなくなってから処置を施すような従来技術
(特開平8−54869)に比べ、既に求めたエッジデ
ータを無駄にしてしまうようなことがない。さらに、予
め静的に確保したエッジリスト領域に収まるような単純
な図形処理時には、静的に確保されたエッジリストを用
いて即座に処理を行うことができるようになる。また、
異なるアルゴリズムを有する動的領域確保部8a,8
b,8c,……を複数備えることにより、図形の形状に
よって冗長なエッジリスト領域を確保し、システムに対
して負荷をかけることも減らすことができる。
【0030】
【発明の効果】以上、説明したように、この発明によれ
ば、算出手段によって、前記認識手段によって前記座標
データを認識する前に、スキャンライン毎に、同一スキ
ャンライン上に位置する座標データ数を算出し、判断手
段によって、前記算出手段により算出された座標データ
数が、予め前記座標格納手段に割り当てられた1スキャ
ンラインの座標データ数を超えるか否かを判断し、選択
手段によって、それぞれ異なるアルゴリズムを有する前
記複数の確保手段の中から、座標データを記憶するため
の必要最小限の新たな記憶領域を確保するのに適したア
ルゴリズムを有する確保手段を選択し、選択された確保
手段によって、自身のアルゴリズムに従って、前記判断
手段により超えると判断された数の座標データを記憶す
るための新たな記憶領域を、前記算出手段によって算出
された座標データ数に基づいて動的に確保し、記憶制御
手段によって、前記選択手段によって選択された確保手
段により確保された新たな記憶領域に前記判断手段によ
り超えると判断された座標データを記憶させるようにし
たので、システムに負荷をかけることなく、座標データ
数に応じて最適な量の記憶領域を確保することができ、
また、処理時間を短縮することができるという利点が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態による画像処理装置の概
略の構成を示すブロック図である。
【図2】 本実施形態の動作を説明するためのフローチ
ャートである。
【図3】 プレカウント部の実現方法の1つである投影
法の例を示す概念図である。
【図4】 ベクタデータのバウンディングボックスの一
例を示す概念図である。
【図5】 図4の図形をエッジデータに変換するときに
必要なエッジリストの構成例を示す概念図である。
【図6】 部分的に複雑な図形の例を示す概念図であ
る。
【図7】 部分的にエッジリスト領域を動的に確保する
例を示す概念図である。
【図8】 算出したエッジデータを格納するエッジリス
トの構成例を示す概念図である。
【図9】 ベクタデータから変換されたエッジデータの
一例を示す図である。
【図10】 複雑な図形の例を示す概念図である。
【図11】 従来技術で用いられているリンクリスト構
成の例を示す概念図である。
【図12】 従来技術で用いられているエッジリスト構
成の例を示す概念図である。
【符号の説明】 1 入力部(入力手段) 2 描画部(認識手段) 3 ベクタ数判定部(ベクタ認識手段) 4 プレカウント部(算出手段) 5 制御部(判断手段) 6 エッジリスト領域切り替え部(記憶制御手段) 7 エッジリスト領域確保法選択部(選択手段) 8a〜8c 動的領域確保部(複数の確保手段) 9 ライン並び替え部 10 塗り潰し領域判定部 11 出力部 L1 描画座標格納部(座標格納手段) L2 描画座標格納部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 図形の輪郭を表すベクタデータを入力す
    る入力手段と、 前記入力手段により入力されたベクタデータと各スキャ
    ンラインとの交点となる座標データを認識する認識手段
    と、 前記認識手段により認識された座標データを格納する座
    標格納手段とを備える画像処理装置において、 前記認識手段によって前記座標データを認識する前に、
    スキャンライン毎に、同一スキャンライン上に位置する
    座標データ数を算出する算出手段と、 前記算出手段により算出された座標データ数が、予め前
    記座標格納手段に割り当てられた1スキャンラインの座
    標データ数を超えるか否かを判断する判断手段と、 それぞれ異なるアルゴリズムを有し、前記判断手段によ
    り超えると判断された数の座標データを記憶するための
    新たな記憶領域を、それぞれのアルゴリズムに従って、
    前記算出手段によって算出された座標データ数に基づい
    て動的に確保する複数の確保手段と、 前記複数の確保手段の中から、座標データを記憶するた
    めの必要最小限の新たな記憶領域を確保するのに適した
    アルゴリズムを有する確保手段を選択する選択手段と、 前記選択手段によって選択された確保手段により確保さ
    れた新たな記憶領域に前記判断手段により超えると判断
    された座標データを記憶させる記憶制御手段とを備える
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記確保手段は、前記判断手段により超
    えると判断された座標データを含む図形全体の座標デー
    タを記憶可能な記憶領域を確保することを特徴とする請
    求項1記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記入力手段により入力されたベクタデ
    ータから前記図形全体のベクタ数を認識するベクタ認識
    手段を備え、 前記判断手段は、前記ベクタ認識手段により認識された
    ベクタ数が所定の閾値を超える場合に、前記判断を行う
    ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記算出手段は、前記座標データ数に加
    えて、前記図形に外接する矩形を表すバウンディングボ
    ックスに包含される最大・最小スキャンラインの座標値
    を算出することを特徴とする請求項1記載の画像処理装
    置。
  5. 【請求項5】 前記確保手段は、図形が一様に複雑な輪
    郭を有する場合、バウンディングボックスの前記最小ス
    キャンラインから前記最大スキャンラインまでのスキャ
    ンライン分で、1スキャンラインについて前記座標デー
    タ数の座標データを記憶可能な二次元配列の記憶領域を
    動的に一括して確保することを特徴とする請求項4記載
    の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記確保手段は、図形が部分的に複雑な
    部分を含む場合、予め静的に確保しておいた座標格納手
    段における一部のスキャンラインに対する記憶領域を、
    新たに動的に確保することを特徴とする請求項4記載の
    画像処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011034139A (ja) * 2009-07-29 2011-02-17 Canon Inc 画像処理装置及び画像処理方法
CN102682419A (zh) * 2011-03-14 2012-09-19 扬智科技股份有限公司 用于向量图形的动态线段对照表产生方法及装置

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