JPH10143676A - 画像処理装置、画像処理方法、および記録媒体 - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、および記録媒体

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JPH10143676A
JPH10143676A JP30531696A JP30531696A JPH10143676A JP H10143676 A JPH10143676 A JP H10143676A JP 30531696 A JP30531696 A JP 30531696A JP 30531696 A JP30531696 A JP 30531696A JP H10143676 A JPH10143676 A JP H10143676A
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line
drawing position
position coordinate
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coordinate
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JP30531696A
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English (en)
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Masahiko Harada
政彦 原田
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1ライン上に複数の塗りつぶし領域がある図
形を高速に描画する。 【解決手段】 描画部2において生成された図形輪郭を
指示する座標および傾き情報KDが描画座標格納部3に
格納される。制御部4は、1ライン前後でX座標の個数
および各X座標の傾き情報KDを比較し、両者に相違が
あるか否かを判定する。相違がある場合には、ラインイ
ンサート部5によって、X座標を昇降順に並べ替え、X
座標の小さいものから順にそのXアドレスを生成する。
制御部4では、このXアドレスに対応する各X座の傾き
情報KDに基づいて、塗りつぶし規則を実行して塗りつ
ぶし領域を特定するとともにランクテーブル42の内容
を更新する。一方、両者が一致する場合には、ランクテ
ーブル42に格納されているXアドレスの組を用いて塗
りつぶし領域を特定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ベクトルデータで
表される図形において、その描画領域を判定するのに好
適な画像処理装置、画像処理方法、およびこの方法を格
納した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】グラフィックスや文字フォント等の図形
をコンピュータを用いて描く場合、インタプリタに代表
される上位機構では、図形の輪郭を直線または曲線の始
点・終点座標や傾きで表したベクトルデータの形式で保
持している。一方、ディスプレイやプリンタ等の出力装
置に図形を出力する際には、描画部でベクトルデータか
らビットマップデータに変換する必要がある。このた
め、描画部をDDA(Digital Differential Analyse
r)等で構成し、これによりベクトルデータの情報(始
点・終点座標、傾き)から当該図形の輪郭を指示する全
ての座標値を算出する処理がなされる。この座標値はメ
モリに一旦格納される。
【0003】ところで、ディスプレイやプリンタ等の出
力装置にあっては、横方向にスキャンするのが通常であ
るから、そこでは、図形をラスタデータ(ラインデー
タ)で取り扱うことが多い。このため、前記メモリに格
納されているY座標(ラスタ)毎のX座標値を塗りつぶ
し領域として扱うのが有効である。
【0004】一つの図形を表すベクトルデータは、例え
ば、ポストスプリクト(Postscript)言語で定義される
パス(Path;線分)を組み合わせて構成される。この場
合、描画部で行われるベクトルデータからビットマップ
データへの変換は、各線分毎に順次行われ、変換順序に
従ってメモリに格納される。そして、線分の傾きやX座
標値の大小を考慮した一定の規則に従って塗りつぶし領
域がライン(Y座標)毎に決定される。したがって、塗
りつぶし規則を適用するためには、メモリに格納されて
いるX座標値を昇降順に全てのラインについて並べ替え
る必要があり、この処理はソーティングと呼ばれる。
【0005】このソーティングの処理には長時間を要す
ることから、全てのライン毎にX座標の比較を行い、X
座標の昇降が逆転する場合にのみデータの並べ替えを行
うことによって、処理時間を短縮する技術が特開平1−
166180号に開示されている。
【0006】例えば、図9に示す図形を点Pを始点とし
て、線分PQ→線分QR→線分RS→線分SP
の順に描いた場合に、従来の技術を適用するものとす
る。なお、図9に示すX座標は、右方向に増大するもの
とする。この例では、Y座標YmにおけるX座標はXa
が先にメモりに格納された後、Xbが格納される。ま
た、Y座標YnにおけるX座標は、Xdが先にメモリに
格納された後、Xcが格納される。ここで、Y座標Ym
に係わるラインについて考えると、まず、XaとXbの
大小比較が行われる。この場合には、Xa<Xbであっ
て昇降順にX座標が格納されているので、ソーティング
は行われず、メモリの内容が維持される。一方、Y座標
Ynに係わるラインにあっては、まず、XcとXdの大
小比較が行われる。この場合には、Xc<Xdであって
Xdの方がXcより先にメモりに格納されているので、
ソーティングが行われる。こうして、2つのX座標が昇
降順に整列された後、各X座標に対応するループ交差方
向(傾き)に基づいて塗りつぶし規則が適用され、塗り
つぶし領域が決定される。
【0007】また、現在のY座標におけるX座標とその
線分の傾きから次のY座標におけるX座標を推定し、推
定したX座標を用いて大小比較を行う技術が特開平1−
166181号に開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の技術では、ラインと交差する2点のX座標の大小関
係のみを取り扱っている。したがって、この技術では、
各ラインの塗りつぶし領域が常に1箇所の場合にしか対
応できず、複雑な図形を描画することができなかった。
また、全てのライン毎にX座標の大小比較を行なったの
で、ラインと交差するX座標の数が増加すると、大小比
較に長時間を要し、処理時間の短縮が困難になるといっ
た問題があった。
【0009】本発明は、上述した事情に鑑みてなされた
ものであり、複雑な図形であってもソーティングを高速
で行うことができる画像処理装置等を提供することを目
的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に記載した発明は、描画すべき図形の複数
のベクトルデータに基づいて、各描画位置座標値と当該
各描画位置座標値における傾き情報を各々生成する第1
の演算手段と、一つの座標軸に平行なライン上において
前記各描画位置座標値の個数を示す座標数情報を各ライ
ン毎に演算する第2の演算手段と、塗りつぶし領域の演
算対象となるラインとその一つ前のラインについて、前
記座標数情報および前記各描画位置座標値に対応する傾
き情報を比較する比較手段と、前記比較手段の比較結果
が不一致を示す場合に、塗りつぶし領域の演算対象とな
るラインについて前記各描画位置座標値を昇降順に並べ
替えるソート手段と、前記比較手段の比較結果が不一致
を示す場合には、前記ソート手段によって並べ替えられ
た前記各描画位置座標値に対応する前記傾き情報に基づ
いて演算対象のラインに係わる塗りつぶし領域を演算
し、前記比較手段の比較結果が一致を示す場合には、一
つ前のラインについてすでに演算されている塗りつぶし
領域に基づいて、当該演算対象のラインに係わる塗りつ
ぶし領域を演算する塗りつぶし領域演算手段とを備えた
ことを特徴とする。
【0011】また、請求項2に記載の発明は、描画すべ
き図形の複数のベクトルデータから各描画位置座標値を
演算する第1の演算手段と、一つの座標軸に平行なライ
ン上において前記描画位置座標値の個数を示す座標数情
報を各ライン毎に演算する第2の演算手段と、前記描画
位置座標値と前記座標数情報とを各ライン毎に記憶する
第1の記憶手段と、塗りつぶし領域の演算対象となるラ
インとその一つ前のラインについて、前記第1の記憶手
段に記憶された前記座標数情報および前記各描画位置座
標値に対応する前記傾き情報を各々読み出し、これらを
比較する比較手段と、前記比較手段の比較結果が不一致
を示す場合に、前記塗りつぶし領域の演算対象となるラ
インについて前記各描画位置座標値を前記第1の記憶手
段から各記憶領域と対応づけて各々読み出し、読み出さ
れた前記各描画位置座標値を昇降順に並べ替え、並べ替
えられた前記各描画位置座標値に対応する各記憶領域を
指示する記憶領域情報を生成するソート手段と、前記比
較手段の比較結果が不一致を示す場合に、前記記憶領域
情報に基づいて、前記第1の記憶手段から並べ替えられ
た各描画位置座標値に対応する前記傾き情報を各々読み
出し、読み出された前記傾き情報に基づいて、前記演算
対象のラインに係わる塗りつぶし領域の始点と終点を指
示する前記記憶領域情報の各組を生成する第2の演算手
段と、前記第2の演算手段で生成された前記記憶領域情
報の各組を記憶する第2の記憶手段と、前記比較手段の
比較結果が不一致を示す場合には、前記記憶領域情報の
各組に対応する描画位置座標値を前記第1の記憶手段か
ら読み出して塗りつぶし情報として出力し、前記比較手
段の比較結果が一致を示す場合には、前記記憶領域情報
の各組に対応する描画位置座標値を前記第2の記憶手段
から読み出して塗りつぶし情報として出力する出力手段
とを備えることを特徴とする。
【0012】また、請求項3に記載に記載の発明は、前
記比較手段は、前記座標数情報を前記各描画位置座標値
より先に比較し、前記座標数情報が不一致であれば前記
各描画位置座標値を比較せずに不一致と判定し、前記座
標数情報が一致であれば前記各描画位置座標値を比較し
て一致するか否かを判定することを特徴とする。
【0013】また、請求項4に記載の発明は、描画すべ
き図形の複数のベクトルデータに基づいて、各描画位置
座標値と当該各描画位置座標値における傾き情報を各々
生成するステップと、一つの座標軸に平行なライン上に
おいて前記各描画位置座標値の個数を示す座標数情報を
各ライン毎に演算するステップと、塗りつぶし領域の演
算対象となるラインとその一つ前のラインについて、前
記座標数情報および前記各描画位置座標値に対応する傾
き情報を比較するステップと、前記比較結果が不一致を
示す場合に、塗りつぶし領域の演算対象となるラインに
ついて前記各描画位置座標値を昇降順に並べ替え、並べ
替えられた前記各描画位置座標値に対応する前記傾き情
報に基づいて前記演算対象のラインに係わる塗りつぶし
領域を演算するステップと、前記比較結果が一致を示す
場合には、一つ前のラインについてすでに演算されてい
る塗りつぶし領域に基づいて、当該演算対象のラインに
係わる塗りつぶし領域を演算するステップとを備えたこ
とを特徴とする。また、請求項5に記載の発明は、前記
画像処理方法を記述したコンピュータプログラムを格納
した記録媒体であることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
1.実施形態の構成 以下、本発明の一実施形態に係わる画像処理装置の構成
を説明する。図1は本実施形態に係わる画像処理装置の
ブロック図である。図において、1は入力部であって、
そこでは、ポストスクリプト等のページ記述言語(PD
L)で記述された図形の内容が解釈され、複数のベクト
ルデータVDが出力される。このベクトルデータVD
は、当該図形の輪郭をベクトルの形式で示している。ま
た、2はDDA等で構成される描画部であって、複数の
ベクトルデータVDに基づいて、ビットマップデータB
Dと傾き情報KDとを生成する。ビットマップデータB
Dは、図形の輪郭を構成する各点の座標を指示するもの
であり、Y座標(縦方向)とX座標(横方向)の組とし
て生成される。
【0015】また、傾き情報KDは、X,Y座標で特定
される輪郭描画位置を通過する線分の傾きを示してい
る。具体的には、図3に示すように傾き情報KDを定め
る。この場合、線分の始点のY座標をYs、終点の座標
をYeとしたとき、Ys<Yeならば傾きを「+1」
と、Ys>Yeならば傾きを「−1」と定める。この傾
き情報KDは、後述するように塗りつぶし領域を決定す
る際に用いられる。
【0016】また、3はRAM等で構成される描画座標
格納部であって、ビットマップデータBDをY座標毎に
格納する。図2は描画座標格納部3を構成するRAMの
内容を示す概念図である。同図において、XABは画素の
X座標データであって、添字Aは当該画素のY座標を、
また、添字Bは何番目に得られたデータであるかを示し
ている。この例にあっては、データが得られた順に描画
座標格納部3に格納されていくので、添字Bは、データ
の格納領域の順番(アドレス)を示す。また、X座標デ
ータの先頭または末尾の1ビットには、当該座標位置に
係わる傾き情報KDが付加されている。
【0017】また、上記RAMには図2に示すように、
Y座標毎に当該Y座標で特定されるスキャンラインに含
まれるX座標の個数(輪郭画素の数)が格納される。な
お、X座標の個数は描画座標格納部3の内部に設けられ
たカウンタで計測される。例えば、図中太枠で囲んだ部
分には、X40,X41,…X44があるので、X座標の個数
は5となる。したがって、この情報を参照すれば、当該
スキャンラインと交差する線分の数が直ちに分かる。
【0018】次に、図1に示す4は、各部分と接続され
る制御部であって、画像処理装置全体を制御する。制御
部4は、CPU、この作業領域として機能するRAM、
処理動作を定めたプログラムが格納されるROM等によ
って構成される。制御部4に所定のデータが供給される
と、制御部4は塗りつぶし規則に基づいて塗りつぶし領
域を生成する処理を実行する。塗りつぶし規則には各種
のものがあるが、この例にあっては、Even-Odd Winding
規則を用いるものとする。このEven-Odd Winding規則
は、傾き情報KDの累算和によって塗りつぶし領域を決
定するものであり、累算和が奇数の領域で塗りつぶしが
実行され、一方、累積和が偶数の領域では塗りつぶしが
実行されない。図4を参照して具体的に説明する。図に
おいて、星形の図形は→→→の順に描画された
ものとすると、Y座標Ymのラインと交差する点A,
B,C,Dの傾きは+1,+1,−1,−1となる。こ
のラインにおいて、左端A’から点Aまでの間の累算和
は「0」となり(偶数)、点Aと点Bの間の累算和は
「1」となり(奇数)、点Bと点Cの間の累算和は
「2」となり(偶数)、点Cと点Dの間の累算和は
「1」となり(奇数)、点Dと右端D’の間の累積和は
「0」(偶数)となる。したがって、点Aと点Bの間お
よび点Cと点Dの間が塗りつぶし領域となる。このよう
な処理を各ラインついて行うと、図中斜線の部分を塗り
つぶすことができる。なお、塗りつぶし規則は、プログ
ラムの一部としてROMに格納されている。
【0019】また、図1に示す5はラインソート部であ
り、制御部4を介して供給される1ライン分のX座標に
ついて大小比較を行い昇降順に並べ替える処理を行う。
例えば、図4に示すY座標Ynのライン上には、(Xn
0,Yn)と(Xn1,Yn)の交差点がある。この図形
が、→→→の順に描画されたものとすると、X
n0,Xn1の順に交差点が求まるので、描画座標格納部3
のXアドレス「0」にはXn0がXアドレス「1」にはX
n1が各々格納される。ラインソート部5がXn0とXn1の
大小を比較すると、比較結果としてXn1<Xn0を得る。
このため、ラインソート部5は、Xn1とXn0の座標を入
れ替える。具体的には、Xn1の座標に対応するXアドレ
ス「1」に続いてXn0の座標に対応するXアドレス
「0」を制御部4に出力する。
【0020】また、41はライン座標格納部であって、
制御部4のRAMの一部分に構成される。このライン座
標格納部41には、現在処理中の1ライン前のX座標の
個数と各X座標の傾き情報KDとが、描画座標格納部3
のXアドレスと対応づけられて格納される。このため、
制御部4は1ラインの処理が終了した時点で、描画座標
格納部3からX座標の個数と各X座標の傾き情報KDと
をライン座標格納部41に転送し、これらの情報をXア
ドレスと対応づけて格納するようになっている。すなわ
ち、現在処理中のラインのY座標がYmであるとすれ
ば、ライン座標格納部41に格納されている情報は、Y
座標Ym-1のラインに係わる描画座標格納部3に格納さ
れている情報と一致する。この例におけるライン座標格
納部4の内容を図5に示す。
【0021】次に、制御部4は、描画座標格納部3から
Y座標Ymに係わるX座標の個数と各X座標の傾き情報
KDを読み出し、これらとライン座標格納部41に格納
されているY座標Ym-1に係わるX座標の個数と各X座
標の傾き情報KDとを比較し、それが全て一致するか否
かを判定する。この判定結果によって、ラインインサー
ト部5で行うX座標の並べ替え処理が必要であるか否か
を知ることができる。上述したように、塗りつぶし規則
は、各X座標の傾き情報KDに基づいて決定されるの
で、X座標の個数と各X座標の傾き情報KDに変化なけ
れば、前のラインの処理結果を利用することができる。
したがって、上記判定結果が一致を示す場合には、並べ
替えの処理は不要である。一方、判定結果が不一致を示
す場合には、前のラインの処理結果を利用することがで
きないので、並べ替えの処理が必要となる。この場合に
は、当該ラインに係わる各X座標をXアドレスと対応づ
けてラインインサート部4に供給し、並べ替え処理を行
う。
【0022】また、42はランクテーブルであって、制
御部4のRAMの一部分に構成される。このランクテー
ブル42には、制御部4で実行された塗りつぶし処理の
結果が1ライン分格納される。図6にランクテーブル4
2の内容の一例を示す。この例では{Xアドレス[3],
Xアドレス[1]}、{Xアドレス[2],Xアドレス[0]}
といったように{}内のXアドレスの組が示されている
が、これは当該Xアドレスに対応するX座標間を塗りつ
ぶすことを意味する。このランクテーブル42の更新
は、ラインインサート部5によって並べ替え処理が行わ
れ、その処理結果に基づいて制御部4で塗りつぶし規則
が実行された際に行われる。したがって、並べ替え処理
が行われない場合には、ランクテーブル42の内容はそ
のまま維持される。
【0023】また、6は出力部であって、描画座標格納
部3と制御部4とに接続され、最終的な塗りつぶしデー
タNDを生成する。出力部6は制御部4からXアドレス
の組が各Y座標毎に供給されると、これらに基づいて描
画座標格納部4にアクセスし、そこに格納されているX
座標を読み出し、塗りつぶしデータNDを生成する。こ
の例における塗りつぶしデータNDは、Y座標と塗りつ
ぶし領域に対応するX座標の組からなり、Ym(Xm3〜
Xm1),Ym(Xm2〜Xm1)といったように表される。
この場合、Ym(Xm3〜Xm1)は、Y座標Ymのライン
において、X座標Xm3からX座標Xm1の間は塗りつぶし
領域であることを意味する。
【0024】2.実施形態の動作 次に、本実施形態の動作を図面を参照しつつ説明する。
図4は、本実施形態に係わる画像処理装置の動作を説明
するためのフローチャートである。まず、入力部1から
の1ページ分のベクトルデータBDが描画部2に順次供
給される。そして、描画部2がベクトルデータVDをビ
ットマップデータBDに変換すると、図形の輪郭を指示
する座標が描画座標格納部3(エッジリスト)に格納さ
れる(ステップS1)。
【0025】この後、制御部4は1ページ分のデータ供
給が終了したか否かを例えばページ終了のフラブを検出
することによって判定する。1ページ分のデータ供給が
終了していない場合には、判定結果はNOとなり、ベク
トルデータVDの展開処理および描画座標格納部3への
ビットマップデータBDの格納処理を繰り返す。そし
て、1ページ分のデータ供給が終了すると判定結果がY
ESとなり、ステップS3に進む。例えば、図4に示す
星形の図形の場合には、描画座標格納部3の最終的な内
容は図8に示すものとなる。
【0026】ステップS3において、制御部4は、ライ
ン座標格納部41に格納されている1ライン前のX座標
の個数および各X座標の傾き情報KDを読み出し、これ
らと処理中のラインに係わるX座標の個数および各X座
標の傾き情報KDとを比較し、両者に相違があるか否か
を判定する。両者が相違がある場合には判定結果はNO
となり、ステップS4に進んで、当該ラインに係わる各
X座標をXアドレスと対応づけてラインインサート部5
に供給する。ラインインサート部5では、X座標の大小
比較を行いX座標を昇降順に並べ替え、X座標の小さい
ものから順にそのXアドレスを制御部4に出力する。制
御部4では、供給されたXアドレスに対応する各X座の
傾き情報KDに基づいて、塗りつぶし規則を実行して塗
りつぶし領域を特定し、ランクテーブル42の内容を更
新する。また、制御部4は、塗りつぶし領域に対応する
Xアドレスの組を出力部6に供給する。これを受けた出
力部6は、Xアドレスの組に基づいて描画座標格納部3
をアクセスして、塗りつぶし領域に対応するX座標の組
を読み出して、当該ラインに係わる塗りつぶしデータN
Dを生成出力する。
【0027】一方、ステップ3において、ラインの前後
でX座標の個数および各X座標の傾き情報KDが全て一
致する場合には、判定結果はNOとなり、ステップS6
に進む。この場合、制御部4は、直前のソーティング結
果を利用すべく、ランクテーブル42に格納されている
Xアドレスの組を出力部6に供給する。したがって、こ
の場合には、塗りつぶし規則を実行する処理とソーティ
ング処理が省略され、処理時間の短縮が図られる。出力
部6からのXアドレスの組を受けた出力部6は、前述し
た場合と同様の処理を行い塗りつぶしデータNDを生成
出力する。
【0028】こうしてステップS4またはステップS6
によって、1ライン分の塗りつぶしデータNDが生成さ
れると、ステップS5に進んで、全てのラインについて
塗りつぶしデータNDの生成が終了したか否かが判定さ
れる。データの生成が終了していない場合にはステップ
S3に戻り、ステップS3からステップS5が繰り返さ
れる。そして、全てのラインについて塗りつぶしデータ
NDの生成が終了すると、判定結果がYESとなり、処
理を終了する。
【0029】このように本実施形態によれば、単にX座
標の大小比較を行うのではなく、各ラインにおいてX座
標の個数をも比較してソーティングを行うか否かを決定
したので、一つのライン上に複数の塗りつぶし領域があ
る複雑な図形であっても、塗りつぶしデータNDを高速
に生成することができる。また、従来の技術で行われて
いた各X座標の大小比較の替わりに、各X座標の傾き情
報KDの一致・不一致を判定すれば足り、しかも傾き情
報KDは「−1」「+1」といったように2値で表され
るので、ソートの必要性を判定する比較処理に要する時
間を大幅に短縮することができる。
【0030】3.変形例 本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、
例えば、以下に述べる各種の変形が可能である。 上述した実施形態において、画像処理装置は、図形を
描画するためだけではなく、アウトラインフォントのよ
うに文字データがベクトルデータの形式で与えられてい
る場合にも適用できることは勿論である。 上述した実施形態において、図形は直線で描かれてい
たが、曲線を含むものであってもよい。この場合、曲線
を直線で近似してベクトルデータVDを生成し、これを
用いて上述した処理を行えばよい。
【0031】上述した実施形態において、制御部4は
描画座標格納部3に格納されているX座標の個数と各X
座標の傾き情報KDを、ライン座標格納部42に格納さ
れている1ライン前のX座標の個数と各X座標の傾き情
報KDとを比較して、X座標の並べ替えが必要であるか
否かを判別した。ところで、X座標の個数に変化がある
場合には、塗りつぶし領域に必ず変化があるから、X座
標の並べ替えが必要となる。そこで、前記比較処理を、
X座標の個数の比較と各X座標の傾き情報KDの比較の
2段階に分割してもよい。この場合には、まずX座標の
個数の比較を先に行い、X座標の個数が一致した場合に
のみ各X座標の傾きを比較する。これにより、X座標の
個数が多い複雑な図形であっても、X座標の個数が変化
すれば、各X座標毎に傾き情報KDを比較しなくとも判
定結果を得ることができるので処理時間を短縮すること
ができる。
【0032】上述した実施形態において、X座標とY
座標とを入れ替えても同様に処理を行うことができる。
この場合には、X座標毎にY座標の個数と各Y座標の傾
き情報KDを描画座標格納部3に格納し、ライン座標格
納部42には1つ前のライン(縦方向)X座標に対応す
るY座標の個数と各Y座標の傾き情報KDを格納し、現
在のラインと一つ前のラインとでY座標の個数と各Y座
標の傾き情報KDを比較すればよい。すなわち、一つの
座標軸に平行なライン上において各描画位置の座標値と
それらの個数を描画座標格納部3に格納すればよい。
【0033】 以上説明した点は、画像処理方法とし
て捉えることも勿論可能であり、このような方法を実現
するためのプログラムが記録媒体に記録されていてもよ
い。記録媒体としては、例えば、半導体メモリ、フロッ
ピーデイスク、磁気テープ等の磁気記録媒体、CD−R
OM等の光記録媒体等が用いることができる。
【0034】
【発明の効果】上述したように本発明に係わる発明特定
事項によれば、 塗りつぶし領域の演算対象となるライ
ンとその一つ前のラインについて、座標数情報および各
描画位置座標値に対応する傾き情報を比較し、その比較
結果に基づいて塗りつぶし領域を演算したので、一つの
ライン上に複数の塗りつぶし領域がある複雑な図形であ
っても、塗りつぶし情報を高速に生成することができ
る。また、特に、比較手段において、座標数情報を各描
画位置座標値より先に比較する場合には、座標数情報が
異なれば直ちに不一致と判定することができるので、複
雑な図形をより高速で処理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係わる画像処理装置の
ブロック図である。
【図2】 同実施形態に係わる描画座標格納部3を構成
するRAMの内容を示す概念図である。
【図3】 同実施形態に係わる傾き情報KDを説明する
ための説明図である。
【図4】 同実施形態に係わる塗りつぶし規則を説明す
るための説明図である。
【図5】 同実施形態に係わるライン座標格納部41の
内容を示す概念図である。
【図6】 同実施形態に係わるランクテーブル42の内
容を示す概念図である。
【図7】 同実施形態の動作を説明するためのフローチ
ャートである。
【図8】 同実施形態の動作において、図4に示す図形
を描画する場合、描画座標格納部3を構成するRAMの
内容を示す概念図である。
【図9】 従来のソーティングを説明するための説明図
である。
【符号の説明】
2 描画部(第1の演算手段) 3 描画座標格納部(第1の記憶手段、第2の演算手
段) 4 制御部(比較手段、塗りつぶし領域演算手段) 5 ラインソート部(ソート手段) 6 出力部(出力手段) 42 ランクテーブル(第2の記憶手段) VD ベクトルデータ BD ビットマップデータ(描画位置座標値) KD 傾き情報 ND 塗りつぶしデータ(塗りつぶし情報)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 描画すべき図形の複数のベクトルデータ
    に基づいて、各描画位置座標値と当該各描画位置座標値
    における傾き情報を各々生成する第1の演算手段と、 一つの座標軸に平行なライン上において前記各描画位置
    座標値の個数を示す座標数情報を各ライン毎に演算する
    第2の演算手段と、 塗りつぶし領域の演算対象となるラインとその一つ前の
    ラインについて、前記座標数情報および前記各描画位置
    座標値に対応する傾き情報を比較する比較手段と、 前記比較手段の比較結果が不一致を示す場合に、塗りつ
    ぶし領域の演算対象となるラインについて前記各描画位
    置座標値を昇降順に並べ替えるソート手段と、 前記比較手段の比較結果が不一致を示す場合には、前記
    ソート手段によって並べ替えられた前記各描画位置座標
    値に対応する前記傾き情報に基づいて演算対象のライン
    に係わる塗りつぶし領域を演算し、前記比較手段の比較
    結果が一致を示す場合には、一つ前のラインについてす
    でに演算されている塗りつぶし領域に基づいて、当該演
    算対象のラインに係わる塗りつぶし領域を演算する塗り
    つぶし領域演算手段とを備えたことを特徴とする画像処
    理装置。
  2. 【請求項2】 描画すべき図形の複数のベクトルデータ
    から各描画位置座標値を演算する第1の演算手段と、 一つの座標軸に平行なライン上において前記描画位置座
    標値の個数を示す座標数情報を各ライン毎に演算する第
    2の演算手段と、 前記描画位置座標値と前記座標数情報とを各ライン毎に
    記憶する第1の記憶手段と、 塗りつぶし領域の演算対象となるラインとその一つ前の
    ラインについて、前記第1の記憶手段に記憶された前記
    座標数情報および前記各描画位置座標値に対応する前記
    傾き情報を各々読み出し、これらを比較する比較手段
    と、 前記比較手段の比較結果が不一致を示す場合に、前記塗
    りつぶし領域の演算対象となるラインについて前記各描
    画位置座標値を前記第1の記憶手段から各記憶領域と対
    応づけて各々読み出し、読み出された前記各描画位置座
    標値を昇降順に並べ替え、並べ替えられた前記各描画位
    置座標値に対応する各記憶領域を指示する記憶領域情報
    を生成するソート手段と、 前記比較手段の比較結果が不一致を示す場合に、前記記
    憶領域情報に基づいて、前記第1の記憶手段から並べ替
    えられた各描画位置座標値に対応する前記傾き情報を各
    々読み出し、読み出された前記傾き情報に基づいて、前
    記演算対象のラインに係わる塗りつぶし領域の始点と終
    点を指示する前記記憶領域情報の各組を生成する第2の
    演算手段と、 前記第2の演算手段で生成された前記記憶領域情報の各
    組を記憶する第2の記憶手段と、 前記比較手段の比較結果が不一致を示す場合には、前記
    記憶領域情報の各組に対応する描画位置座標値を前記第
    1の記憶手段から読み出して塗りつぶし情報として出力
    し、前記比較手段の比較結果が一致を示す場合には、前
    記記憶領域情報の各組に対応する描画位置座標値を前記
    第2の記憶手段から読み出して塗りつぶし情報として出
    力する出力手段とを備えることを特徴とする画像処理装
    置。
  3. 【請求項3】 前記比較手段は、前記座標数情報を前記
    各描画位置座標値より先に比較し、前記座標数情報が不
    一致であれば前記各描画位置座標値を比較せずに不一致
    と判定し、前記座標数情報が一致であれば前記各描画位
    置座標値を比較して一致するか否かを判定することを特
    徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 描画すべき図形の複数のベクトルデータ
    に基づいて、各描画位置座標値と当該各描画位置座標値
    における傾き情報を各々生成するステップと、 一つの座標軸に平行なライン上において前記各描画位置
    座標値の個数を示す座標数情報を各ライン毎に演算する
    ステップと、 塗りつぶし領域の演算対象となるラインとその一つ前の
    ラインについて、前記座標数情報および前記各描画位置
    座標値に対応する傾き情報を比較するステップと、 前記比較結果が不一致を示す場合に、塗りつぶし領域の
    演算対象となるラインについて前記各描画位置座標値を
    昇降順に並べ替え、並べ替えられた前記各描画位置座標
    値に対応する前記傾き情報に基づいて前記演算対象のラ
    インに係わる塗りつぶし領域を演算するステップと、 前記比較結果が一致を示す場合には、一つ前のラインに
    ついてすでに演算されている塗りつぶし領域に基づい
    て、当該演算対象のラインに係わる塗りつぶし領域を演
    算するステップとを備えたことを特徴とする画像処理方
    法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載した画像処理方法を記述
    したコンピュータプログラムを格納した記録媒体。
JP30531696A 1996-11-15 1996-11-15 画像処理装置、画像処理方法、および記録媒体 Pending JPH10143676A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008009897A (ja) * 2006-06-30 2008-01-17 Mitsubishi Electric Corp ベクトル図形描画装置及びそのプログラム
JP2010515131A (ja) * 2006-12-26 2010-05-06 ベイダファンジェンジトゥアンヨウシャンゴンシ ベクトルグラフィックをラスター化するプロセスにおいて境界を発生させるための方法およびシステム、ならびに、システムを製造するための方法

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