JP2001109251A - トナー供給ロールおよびその製法 - Google Patents

トナー供給ロールおよびその製法

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JP2001109251A
JP2001109251A JP28795599A JP28795599A JP2001109251A JP 2001109251 A JP2001109251 A JP 2001109251A JP 28795599 A JP28795599 A JP 28795599A JP 28795599 A JP28795599 A JP 28795599A JP 2001109251 A JP2001109251 A JP 2001109251A
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sponge layer
polyurethane sponge
soft polyurethane
supply roll
toner supply
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Mitsuyoshi Kondo
光由 近藤
Yoshihiro Takeyama
可大 竹山
Akitoshi Nozawa
明敏 野沢
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Sumitomo Riko Co Ltd
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Sumitomo Riko Co Ltd
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    • G03G15/0806Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing using a solid developer, e.g. powder developer on a donor element, e.g. belt, roller
    • G03G15/0818Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing using a solid developer, e.g. powder developer on a donor element, e.g. belt, roller characterised by the structure of the donor member, e.g. surface properties
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Abstract

(57)【要約】 【課題】長期にわたって高画質を得ることができるトナ
ー供給ロールを提供する。 【解決手段】軸体1と、この軸体1の外周面に形成され
る軟質ポリウレタンスポンジ層2を備えたトナー供給ロ
ールであって、上記軟質ポリウレタンスポンジ層2内の
隣り合うセル3の境界部に存在する全てのセル膜4のう
ち、そのセル膜4に開口部5をもつものの割合が90%
以上である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機,プリンタ
ー,ファクシミリ等の画像形成装置の現像装置に用いら
れる、トナー供給ロールおよびその製法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来より、複写機,プリンター,ファク
シミリ等の画像形成装置においては、電子写真感光体や
静電記録誘電体等からなる像担持体上に静電潜像を形成
し、この静電潜像を現像装置により現像して、トナー像
として可視化することが行われている。このような現像
装置には、ホッパー内に収容された所定のトナー(現像
剤)を、上記像担持体側に供給するためのトナー供給ロ
ールが内蔵されている。
【0003】近年、トナー(特に、非磁性一成分カラー
トナー)の小粒径化、低融点化により、高画質化、高速
化が進み、使用中のトナーの劣化による帯電性や流動性
の変化によって引き起こされる、かぶり,濃度低下,ゴ
ースト等の画像不具合が従来にまして問題となってきて
いる。このような非磁性一成分トナー現像システムにに
おけるトナー供給ロールとしては、軸体の外周面に軟質
ポリウレタンスポンジ(ウレタンフォーム)層が形成さ
れた構造のものが用いられている。そして、上記軟質ポ
リウレタンスポンジ層としては、個々のセル(気泡)が
独立でセル同士がつながっていない独泡のものと、セル
同士がセル膜に開いた開口部でつながっている連泡のも
のとがある。
【0004】上記独泡の軟質ポリウレタンスポンジ層
は、表面に劣化トナーがつまってトナーが流動しにくく
なり、トナーのかきとりや供給がスムーズに行われなく
なるため、かぶり、濃度低下、ゴースト等の画像不具合
が発生するという難点がある。一方、上記連泡の軟質ポ
リウレタンスポンジ層は、ロール表面のトナーが流動し
やすく、常に新しいトナーを供給し、かつ、かきとり性
も良好になること、さらには低硬度化しやすい等の利点
がある。そのため、現在のトナー供給ロールにおいて
は、連泡の軟質ポリウレタンスポンジ層が主流となって
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記連
泡の軟質ポリウレタンスポンジ層は、長期使用によっ
て、軟質ポリウレタンスポンジ層の内部に入ったトナー
が徐々に蓄積されトナーの流動性が低下することによ
り、トナーの劣化が起こるとともに、トナーのかきとり
性と供給性が低下する結果、使用末期においては上記と
同様な画像不具合が発生するという難点がある。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、長期にわたって高画質を得ることができるトナ
ー供給ロールおよびその製法の提供をその目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、軸体と、この軸体の外周面に形成され
る軟質ポリウレタンスポンジ層を備えたトナー供給ロー
ルであって、上記軟質ポリウレタンスポンジ層内の隣り
合うセルの境界部に存在する全てのセル膜のうち、その
セル膜に開口部をもつものの割合が90%以上であるト
ナー供給ロールを第1の要旨とする。
【0008】また、本発明は、上記トナー供給ロールの
製法であって、ポリウレタン原料を発泡させて軸体の外
周面に軟質ポリウレタンスポンジ層を形成した後、高圧
の気体を吹き付けることにより、軟質ポリウレタンスポ
ンジ層内の隣り合うセルの境界部に存在する全てのセル
膜のうち、そのセル膜に開口部をもつものの割合を90
%以上にするトナー供給ロールの製法を第2の要旨とす
る。
【0009】すなわち、本発明者らは、所望のトナー供
給ロールを得るべく、軟質ポリウレタンスポンジ層を中
心に鋭意研究を重ねた結果、セル同士がセル膜に開いた
開口部でつながっている連泡の軟質ポリウレタンスポン
ジ層であっても、隣り合うセルの境界部に存在する全て
のセル膜のうち、そのセル膜に開口部をもつものの割合
が小さすぎる場合には、トナーの流動性が不充分とな
り、トナーが内部に詰まってトナーの劣化が促進される
ことを突き止めた。そこで、セル膜の開口部について研
究を重ねた結果、隣り合うセルの境界部に存在する全て
のセル膜のうち、そのセル膜に開口部をもつものの割合
を90%以上にすると、トナーの流動性が良好に維持さ
れ長期使用におけるトナーの劣化を最小限に抑制するこ
とができるとともに、トナーのかきとり性と供給性が安
定化するため、長期にわたって高画質を得ることができ
ることを見出し、本発明に到達した。
【0010】そして、上記軟質ポリウレタンスポンジ層
の通気量Aと、上記軟質ポリウレタンスポンジ層内のセ
ルの平均径Dが、A/D>7の関係を満たす場合には、
セルの平均径Dが小さくなった場合でも、長期の使用に
わたってトナーの流動性を安定的に維持することができ
る。
【0011】また、上記軟質ポリウレタンスポンジ層内
のセルの平均径が特定の範囲に設定されている場合に
は、トナーの流動性の低下やトナーの供給むらをより一
層抑制することができる。
【0012】さらに、上記軟質ポリウレタンスポンジ層
の硬度が特定の範囲に設定されている場合には、トナー
のかきとり性能の低下やトナーの劣化をより一層抑制す
ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態を詳
しく説明する。
【0014】本発明のトナー供給ロールは、例えば、図
1に示すように、軸体1の外周面に軟質ポリウレタンス
ポンジ層2が形成された構造である。そして、上記軟質
ポリウレタンスポンジ層2内のセル3が、セル膜4に開
いた開口部5で三次元的につながっている。なお、図に
おいて、6はセル骨格である。
【0015】上記軸体1は特に制限するものではなく、
例えば、金属製の中実体からなる芯金や、内部を中空に
くり抜いた金属製の円筒体等が用いられる。そして、そ
の材料としては、ステンレス、アルミニウム、鉄にメッ
キを施したもの等があげられる。
【0016】上記軟質ポリウレタンスポンジ層2を形成
するポリウレタン原料としては、通常の軟質ポリウレタ
ンフォームの製造に用いられるポリオール成分およびイ
ソシアネート成分が用いられる。上記ポリオール成分と
しては、例えば、ポリエーテルポリオール、ポリエステ
ルポリオール、ポリマーポリオール等があげられ、これ
らは単独でもしくは2種以上併せて用いられる。上記イ
ソシアネート成分としては、2官能以上のポリイソシア
ネートであれば特に限定はなく、例えば、2,4−(ま
たは2,6−)トリレンジイソシアネート(TDI)、
オルトトルイジンジイソシアネート(TODI)、ナフ
チレンジイソシアネート(NDI)、キシリレンジイソ
シアネート(XDI)、4,4′−ジフェニルメタンジ
イソシアネート(MDI)、カーボジイミド変成MD
I、ポリメチレンポリフェニルイソシアネート、ポリメ
リックポリイソシアネート等があげられ、これらは単独
でもしくは2種以上併せて用いられる。
【0017】なお、上記ポリウレタン原料には、ポリオ
ール成分およびイソシアネート成分に加えて、架橋剤、
発泡剤(水、低沸点物、ガス体等)、界面活性剤、触
媒、難燃剤、充填剤、導電性付与剤、帯電防止剤等を適
宜に配合しても差し支えない。
【0018】上記軟質ポリウレタンスポンジ層2は、セ
ル骨格6で囲まれたセル3同士が三次元的につながった
連泡構造であり、隣り合うセル3の境界部に存在する全
てのセル膜4のうち、そのセル膜4に開口部5をもつも
のの割合が90%以上である。すなわち、その割合が9
0%未満である場合には、トナーの流動性が不充分とな
り、トナーが内部に詰まってトナー劣化が促進され、長
期にわたって高画質を得ることができないからである。
【0019】そして、隣り合うセルの境界部に存在する
全てのセル膜のうち、そのセル膜に開口部をもつものの
割合は、例えば、軟質ポリウレタンスポンジ層を任意の
断面でカットし、光学顕微鏡を用いて開口部をもつセル
膜の数を数え、全セル膜に対する割合を調べることによ
り測定することができる。なお、測定は、トナー供給ロ
ールの軸方向および周方向(軸直角方向)の2方向にお
いて、それぞれ数ケ所の断面について行い、それらの平
均値で示したものである。
【0020】本発明のトナー供給ロールは、例えば、つ
ぎのような方法により製造することができる。すなわ
ち、まず、図2に示すように、トナー供給ロールの軟質
ポリウレタンスポンジ層2の軸方向の長さに略等しい長
さの円筒型21と、この円筒型21の両端を閉塞するキ
ャップ22,23とから構成された成形型を準備する。
この成形型は、円筒型21内に軸体1を位置せしめた状
態において、上記円筒型21の両端をキャップ22,2
3にて閉塞するとともに、キャップ22,23にて軸体
1を支持せしめることによって、円筒型21内に目的と
するトナー供給ロールの最終ロール形状(外径)を与え
る成形キャビティ24が形成されるようになっている。
そして、上記成形キャビティ24内にポリウレタン原料
を注入し、これを発泡硬化させた後、脱型して、軸体1
の外周面に軟質ポリウレタンスポンジ層2を形成する。
その後、この軟質ポリウレタンスポンジ層2を形成した
軸体1を所定の速度で回転させながら、ノズル等を用い
て高圧の気体(空気や窒素等のガス)を噴射する。この
ような高圧噴射法によると、高圧の気体が軸体1の抵抗
によって軟質ポリウレタンスポンジ層2内に拡散し、セ
ル膜の開口作用が著しく発揮される結果、隣り合うセル
3の境界部に存在する全てのセル膜4のうち、そのセル
膜4に開口部5をもつものの割合が90%以上である軟
質ポリウレタンスポンジ層2を備えたトナー供給ロール
を作製することができる。
【0021】また、本発明のトナー供給ロールは、例え
ば、上記と同様にして軸体1の外周面に軟質ポリウレタ
ンスポンジ層2を形成した後、この軟質ポリウレタンス
ポンジ層2を金属等の相手ローラに押し付け、軟質ポリ
ウレタンスポンジ層2の厚みの30%以上、好ましくは
50%以上を圧縮した状態で、相手ローラを同一方向も
しくは逆方向に回転させる、いわゆるロールクラッシン
グ法を行うことにより製造することも可能である。
【0022】なお、本発明において、軸体1の外周面に
軟質ポリウレタンスポンジ層2を形成する方法は、図2
に示した成形型を用いた方法に限定するものではなく、
例えば、通常のスラブ成形法により行うことも可能であ
る。
【0023】また、隣り合うセルの境界部に存在する全
てのセル膜のうち、そのセル膜に開口部をもつものの割
合を90%以上に設定する方法としては、上記の高圧噴
射法やロールクラッシング法に限定されるものではな
く、例えば、発泡成型時に細胞膜を除去する方法、アル
カリ液等の化学薬品を用い細胞膜を処理する方法、爆発
性ガスの爆発エネルギーを利用して細胞膜を除去する方
法等があげられる。
【0024】このようにして得られる本発明のトナー供
給ロールにおいて、軟質ポリウレタンスポンジ層の通気
量Aと、軟質ポリウレタンスポンジ層内のセルの平均径
Dは、A/D>7の関係を満たすことが好ましい。この
ように、A/D>7の関係を満たす場合には、セルの平
均径Dが小さくなった場合でも、長期の使用にわたって
トナーの流動性を安定的に維持することができる。
【0025】上記軟質ポリウレタンスポンジ層内のセル
の平均径Dは、100〜500μmの範囲に設定されて
いることが好ましく、特に好ましくは200〜400μ
mである。すなわち、セルの平均径Dが100μm未満
であると、トナーの流動性が悪くなり、逆に500μm
を超えると、トナーの供給むらが生じるからである。な
お、セルの平均径Dは、例えば、光学顕微鏡、CCDカ
メラ等を用いて軟質ポリウレタンスポンジ層の断面写真
を撮り、直線上に並んでいるセルの数を数え、直線の長
さ(μm)をセル数で除することにより求めることがで
きる。なお、上記軟質ポリウレタンスポンジ層内のセル
の形状としては、特に限定はなく、楕円状、真円状等の
いずれの形状であってもよい。
【0026】また、上記軟質ポリウレタンスポンジ層の
通気量Aは、2000cc/分・cm2 以上が好まし
く、特に好ましくは3000cc/分・cm2 以上であ
る。なお、上記通気量Aは、例えば、図3に示すような
装置を用いて測定することができる。すなわち、まず、
トナー供給ロールの軟質ポリウレタンスポンジ層の軸方
向の長さが25mmになるように切断してなる供試体3
1を、この供試体31の外径より若干小さな内径を有す
る円筒32内に圧入した後、上記円筒32の一端側を大
気にさらす一方、他端側を流量計33を介して真空ポン
プ34に接続する。ついで、上記円筒32の真空ポンプ
34に接続された側の圧力を圧力計35を用いて計測
し、それが1kPaになるように真空ポンプ34を作動
させ、その時の空気流量(cc/分)を流量計33を用
いて測定し、その測定値を軟質ポリウレタンスポンジ層
の断面積で除することにより測定することができる。
【0027】また、本発明のトナー供給ロールの軟質ポ
リウレタンスポンジ層の硬度は、50〜500gの範囲
が好ましく、特に好ましくは100〜350gである。
すなわち、50g未満であると、トナーのかきとり性能
が不充分で、逆に500gを超えると、トナーの劣化が
促進されるからである。
【0028】なお、軟質ポリウレタンスポンジ層の硬度
は、例えば、図4(a)に示すように、トナー供給ロー
ルを、その両端の軸体41部分において支持し、軟質ポ
リウレタンスポンジ層42を、板状押圧面(50mm×
50mm、厚み7mm)を有する治具43にて、10m
m/分の速度で押圧した時の、1mm変位時の荷重
(g)にて表した値である。なお、測定ポイントは、図
4(b)に示すように、軸方向の2ケ所×周方向の90
°ごとに4ケ所の計8ケ所とし、その平均値で示してい
る。この数値が大きくなる程、軟質ポリウレタンスポン
ジ層42の硬度が高い、すなわち硬いことを意味する。
【0029】上記軟質ポリウレタンスポンジ層の密度は
できるだけ小さい方が好ましいが、通常、0.05〜
0.3g/cm3 の範囲に設定される。
【0030】また、上記軟質ポリウレタンスポンジ層の
厚みは、通常、2〜8mmであり、好ましくは3〜5m
mである。
【0031】つぎに、実施例について比較例と併せて説
明する。
【0032】まず、実施例および比較例に先立ち、下記
の表1に示すポリウレタン原料A〜Cをそれぞれ調製し
た。
【0033】
【表1】
【0034】
【実施例1】まず、図2に示した成形型を準備し、円筒
型21内に軸体1となる芯金(直径5mm、SUS30
4製)をセットした後、成形キャビティ24内にポリウ
レタン原料Aを注入し、これを発泡硬化させた後、脱型
して、軸体1の外周面に厚み5.5mmの軟質ポリウレ
タンスポンジ層を形成した。ついで、この軟質ポリウレ
タンスポンジ層を形成した軸体を回転(回転速度:約3
00〜1500RPM)させながら、エアーノズル(直
径3mm)を用いて、約10mm離れた位置から軟質ポ
リウレタンスポンジ層に対して略直角となるように、高
圧(0.5MPa)のエアーを噴射した。その後、上記
エアーノズルを軟質ポリウレタンスポンジ層の軸方向に
ゆっくり(約10mm/秒)移動させ、軟質ポリウレタ
ンスポンジ層全体に均一にエアーを噴射した。これによ
り目的とするトナー供給ロールを作製した。
【0035】
【実施例2】ポリウレタン原料Bを用い、かつ、エアー
噴射の際の芯金の回転速度やエアーの噴射圧等を適宜変
更する以外は、実施例1と同様にしてトナー供給ロール
を作製した。
【0036】
【実施例3】ポリウレタン原料Cを用い、かつ、エアー
噴射の際の芯金の回転速度やエアーの噴射圧等を適宜変
更する以外は、実施例1と同様にしてトナー供給ロール
を作製した。
【0037】
【実施例4】エアー噴射の際のエアーの噴射圧を0.3
MPaとする以外は、実施例1と同様にしてトナー供給
ロールを作製した。
【0038】
【比較例1】軟質ポリウレタンスポンジ層に対してエア
ー噴射を行わない以外は、実施例1と同様にしてトナー
供給ロールを作製した。
【0039】
【比較例2】軟質ポリウレタンスポンジ層に対してエア
ー噴射を行わない以外は、実施例2と同様にしてトナー
供給ロールを作製した。
【0040】
【比較例3】エアー噴射の際のエアーの噴射圧を0.2
MPaとする以外は、実施例1と同様にしてトナー供給
ロールを作製した。
【0041】このようにして得られた実施例品および比
較例品のトナー供給ロールを用いて、下記の基準に従
い、各特性について比較評価を行った。これらの結果
を、後記の表2および表3に併せて示した。
【0042】〔画像評価〕外径16mmのトナー供給ロ
ールをレーザービームプリンターに組み込み、平均粒子
径7〜10μmのトナーを使用して、低温低湿(15℃
×10%)条件下において5%印字で5000枚プリン
トし、初期画像と5000枚プリント後の画像をべた画
像において比較評価した。なお、評価基準は、以下のよ
うに設定した。 ○:濃度低下10%以内で、すじの発生なし △:濃度低下10〜25%以内で、すじの発生あり ×:濃度低下25〜50%以内で、すじの発生あり
【0043】
【表2】
【0044】
【表3】
【0045】上記表2および表3の結果から、実施例品
のトナー供給ロールは、隣り合うセルの境界部に存在す
る全てのセル膜のうち、そのセル膜に開口部をもつもの
の割合が90%以上であるため、5000枚プリント後
の濃度低下が小さく、すじの発生も見られず、長期にわ
たって高画質を得ることができることがわかる。
【0046】これに対して、比較例1,2品のトナー供
給ロールは、エアー噴射を行っていないため、隣り合う
セルの境界部に存在する全てのセル膜のうち、そのセル
膜に開口部をもつものの割合が低く、5000枚プリン
ト後の濃度低下が大きく、すじが発生するため、長期使
用後に画像不具合が発生することがわかる。また、比較
例3品のトナー供給ロールは、エアー噴射を行っている
が、隣り合うセルの境界部に存在する全てのセル膜のう
ち、そのセル膜に開口部をもつものの割合が90%未満
であるため、長期使用後に画像不具合が発生することが
わかる。
【0047】
【発明の効果】以上のように、本発明のトナー供給ロー
ルは、軟質ポリウレタンスポンジ層内のセルが、セル膜
に開いた開口部で三次元的につながった連泡の軟質ポリ
ウレタンスポンジ層であるため、圧縮時に速やかに内部
の空気が外部に移動し、独泡の軟質ポリウレタンスポン
ジ層に比べて低硬度にすることができる。また、隣り合
うセルの境界部に存在する全てのセル膜のうち、そのセ
ル膜に開口部をもつものの割合が90%以上であるた
め、トナーの流動性が良好に維持され長期使用における
トナーの劣化を最小限に抑制することができるととも
に、トナーのかきとり性と供給性が安定化するため、長
期にわたって高画質を得ることができる。そして、本発
明のトナー供給ロールは、ポリウレタン原料を発泡させ
て軸体の外周面に軟質ポリウレタンスポンジ層を形成し
た後、高圧の気体を吹き付けることにより製造すること
ができるため、長期にわたって高画質を得ることができ
るトナー供給ロールを極めて簡単に製造することができ
る。
【0048】そして、上記軟質ポリウレタンスポンジ層
の通気量Aと、上記軟質ポリウレタンスポンジ層内のセ
ルの平均径Dが、A/D>7の関係を満たす場合には、
セルの平均径Dが小さくなった場合でも、長期の使用に
わたってトナーの流動性を安定的に維持することができ
る。
【0049】また、上記軟質ポリウレタンスポンジ層内
のセルの平均径が特定の範囲に設定されている場合に
は、トナーの流動性の低下やトナーの供給むらをより一
層抑制することができる。
【0050】さらに、上記軟質ポリウレタンスポンジ層
の硬度が特定の範囲に設定されている場合には、トナー
のかきとり性能の低下やトナーの劣化をより一層抑制す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のトナー供給ロールの一例を示す説明図
(一部断面図)である。
【図2】本発明のトナー供給ロールの製法に用いる成形
型の一例を示す断面図である。
【図3】トナー供給ロールの軟質ポリウレタンスポンジ
層の通気量の測定方法を示す説明図である。
【図4】トナー供給ロールの軟質ポリウレタンスポンジ
層の硬度の測定を方法を示す説明図であって、(a)は
平面図、(b)は側面図である。
【符号の説明】 1 軸体 2 軟質ポリウレタンスポンジ層 3 セル 4 セル膜 5 開口部 6 セル骨格
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野沢 明敏 愛知県小牧市大字北外山字哥津3600番地 東海ゴム工業株式会社内 Fターム(参考) 2H077 AC04 FA12 FA22 3J103 AA02 AA51 BA41 FA12 FA15 FA30 GA02 GA52 GA57 GA58 GA60 HA03 HA12 HA18 HA41 HA48

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸体と、この軸体の外周面に形成される
    軟質ポリウレタンスポンジ層を備えたトナー供給ロール
    であって、上記軟質ポリウレタンスポンジ層内の隣り合
    うセルの境界部に存在する全てのセル膜のうち、そのセ
    ル膜に開口部をもつものの割合が90%以上であること
    を特徴とするトナー供給ロール。
  2. 【請求項2】 軟質ポリウレタンスポンジ層の通気量を
    A(cc/分・cm 2 )、軟質ポリウレタンスポンジ層
    内のセルの平均径をD(μm)とするとき、A/D>7
    の関係を満たす請求項1記載のトナー供給ロール。
  3. 【請求項3】 上記軟質ポリウレタンスポンジ層内のセ
    ルの平均径が100〜500μmの範囲に設定されてい
    る請求項1または2記載のトナー供給ロール。
  4. 【請求項4】 上記軟質ポリウレタンスポンジ層の硬度
    が50〜500gの範囲に設定されている請求項1〜3
    のいずれか一項に記載のトナー供給ロール。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか一項に記載のト
    ナー供給ロールの製法であって、ポリウレタン原料を発
    泡させて軸体の外周面に軟質ポリウレタンスポンジ層を
    形成した後、高圧の気体を吹き付けることにより、軟質
    ポリウレタンスポンジ層内の隣り合うセルの境界部に存
    在する全てのセル膜のうち、そのセル膜に開口部をもつ
    ものの割合を90%以上にすることを特徴とするトナー
    供給ロールの製法。
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