JP2001109032A - カメラの露出制御装置 - Google Patents

カメラの露出制御装置

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JP2001109032A
JP2001109032A JP28641099A JP28641099A JP2001109032A JP 2001109032 A JP2001109032 A JP 2001109032A JP 28641099 A JP28641099 A JP 28641099A JP 28641099 A JP28641099 A JP 28641099A JP 2001109032 A JP2001109032 A JP 2001109032A
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JP
Japan
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shutter speed
speed
exposure
shutter
aperture value
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JP28641099A
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English (en)
Inventor
Yutaka Osawa
裕 大澤
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Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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  • Exposure Control For Cameras (AREA)
  • Indication In Cameras, And Counting Of Exposures (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】絞り制御不良が起きても適正露出での撮影が可
能となるカメラの露出制御装置を提供する 【構成】撮影情報を表示する外部LCD41とファイン
ダ内LCD43を備え、CPU11は、使用者またはA
E演算により設定した露出制御用の絞り値と露出時に計
測した実絞り値が一致するかどうかを判断し、一致しな
いと判断した場合は、露出制御用のシャッタ速度を再演
算し、再演算したシャッタ速度でシャッタの走行を制御
する。ただし、再演算したシャッタ速度がCPU11の
制御可能なシャッタ速度範囲内に含まれていないとき
は、外部LCD41とファインダ内LCD43に所定の
警告表示をし、制御可能なシャッタ速度範囲の最高速度
(または最低速度)でシャッタの走行を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、撮影時のシャッタ速度、
絞り値などの露出状態を制御するカメラの露出制御装置
に関する。
【0002】
【従来技術およびその問題点】従来、測光した被写体輝
度及びフィルム感度等を用いて所定の演算を実行し、求
めた適正シャッタ速度及び絞り値に基づいて露出制御を
行う機能を備えたカメラが多数知られている。この自動
露出機能を利用して撮影を行う場合において、通常はカ
メラが所定の演算により求めた演算値(適正シャッタ速
度及び絞り値)通りに露出制御が行われるが、ごく稀に
シャッタまたは絞りが正常に動作せず、正常に露出制御
が行われない露出不良の場合もある。しかしながら、使
用者は、露出不良が起きてもそれを認知できないため露
出不良の状態で露出処理を実行してしまい、使用者の意
図しない露出値で撮影がなされてしまうという不具合が
生じていた。
【0003】
【発明の目的】本発明は、絞り制御不良が起きても適正
露出での撮影が可能となるカメラの露出制御装置を提供
することを目的とする。
【0004】
【発明の概要】本発明は、露出時のシャッタ速度及び絞
り値を設定する設定手段と、前記設定手段が設定したシ
ャッタ速度及び絞り値に基づき露出制御を実行するレリ
ーズ手段と、該レリーズ手段による露出制御時の実絞り
値を計測する計測手段と、前記設定手段が設定した絞り
値と前記計測手段が計測した実絞り値が一致するかどう
かを判断する判断手段を備え、該判断手段により前記設
定手段が設定した絞り値と前記計測手段が計測した実絞
り値が一致しないと判断されたときは、前記設定手段
は、シャッタ速度を再設定し、前記レリーズ手段は、再
設定されたシャッタ速度でシャッタを制御することに特
徴を有するカメラの露出制御装置である。前記設定手段
は、設定したシャッタ速度及び絞り値、前記計測手段が
計測した実絞り値に基づき所定の演算を実行してシャッ
タ速度を求め、再設定することが好ましく、演算したシ
ャッタ速度が前記レリーズ手段の制御できる最高速度よ
りも高速であった場合には、前記最高速度を前記レリー
ズ手段に制御させるシャッタ速度として設定するのがよ
く、最低速度よりも低速であった場合には、前記最低速
度を前記レリーズ手段に制御させるシャッタ速度として
設定するのがよい。以上の構成によれば、絞り制御不良
が起きた場合でも適正露出での撮影が可能となり露出不
良を回避することができる。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
の形態を説明する。図1は、本発明を適用した一眼レフ
カメラの制御系の主要構成の一実施形態をブロックで示
す図である。カメラボディ10に搭載されたこの制御系
は、バスラインを介して相互に接続されたCPU11と
DPU13で構成されていて、CPU11及びDPU1
3はカメラボディ10のシステム全体を総括的に制御す
る制御手段としての機能を有している。
【0006】DPU13には、測光IC15、DC/D
Cコンバータ21等の周辺回路、操作部45、撮影レン
ズLに搭載されたレンズCPU51が接続されており、
CPU11はDPU13を介して上記周辺回路及びレン
ズCPU51を制御する。測光IC15は、受光量に応
じて光電変換した電気信号を、DPU13を介してCP
U11に測光信号(被写体輝度Bv)として入力する。
CPU11は、入力した被写体輝度Bv及びフィルム感
度Sv等に基づいて所定の露出演算(AE演算)を実行
して適正露出値Ev、適正シャッタ速度Tv及び絞り値
Avを算出する。さらに本実施形態では、絞り制御フォ
トインタラプタ29が絞り込み機構(図2)の絞り込み
動作に連動して出力するパルス数(以下「EEパルス
数」)も算出する。なお、本実施形態では、測光IC1
5はいわゆる分割測光センサを備えていて、撮影範囲を
複数のエリアに分割して各測光エリア毎に分割測光がで
きる。
【0007】DC/DCコンバータ21は、DPU13
とバッテリ(不図示)に接続されていて、CPU11か
ら出力された電源制御信号をDPU13を介して入力す
ると、フィルム給送制御フォトインタラプタ27、絞り
制御フォトインタラプタ29、ファインダ内LCD43
等に電力供給を行う。操作部(スイッチ部)45は、露
出値の自動設定または手動設定を選択する露出値設定ス
イッチ等を含み、DPU13は操作部45から入力した
各スイッチ情報に応じてカメラボディ10の状態を設定
する。
【0008】DPU13は、撮影レンズLに搭載された
レンズCPU51との間で、マウント面に設けられた電
気接点群を介して通信を行う。レンズCPU51には、
焦点距離情報、開放絞り値及び最小絞り値情報など、そ
の撮影レンズ固有のレンズ情報が格納されていて、これ
らの撮影情報が通信によりDPU13に読み込まれる。
DPU13は、レンズCPU51との通信で読み込んだ
レンズ情報をCPU11との間で実行する通信によりC
PU11に伝える。
【0009】CPU11は、カメラの機能に関するプロ
グラム等が書き込まれたROM及び各種パラメータ、レ
ンズ情報などを一時的に記憶するRAMを内蔵してい
る。CPU11は、DPU13を介して撮影レンズLの
レンズ情報、測光IC15が検出した被写体輝度Bvを
入力する。CPU11は、カメラボディ10のシステム
全体を総括的に制御する制御手段のほかに、設定手段、
計測手段、レリーズ手段、判断手段、判定手段としてま
たはその一部としての機能を有する。
【0010】CPU11には、EEPROM23、モー
タドライバ24、フィルム給送制御フォトインタラプタ
27、絞り制御フォトインタラプタ29が接続されてい
る。EEPROM23は、撮影に関する各種データを格
納し、そのデータは適時にCPU11により読み出され
る。フィルム給送制御フォトインタラプタ27は、フィ
ルムの走行によって回転駆動されるローラ(図示せず)
に連動してパルス(以下「フィルムパルス」)を発生さ
せる。CPU11は、フィルム給送制御フォトインタラ
プタ27が発生するフィルムパルスをカウントし、その
カウント値が所定値に達したときにフィルムが1コマ分
送られたことを、つまり巻上げ完了を検知する。
【0011】絞り制御フォトインタラプタ29は、撮影
レンズLの絞りを絞り込む絞り込み機構の絞込み動作に
連動してEEパルスを出力する。絞り込み機構は、不図
示のミラーがダウンしている初期状態では、撮影レンズ
Lの絞りを開放位置に係止し、ミラーがアップされる際
に機械的係止が解除され、撮影レンズLの絞りの絞り込
みを許容する方向に絞りばね(不図示)の付勢力により
スライドする絞り込みレバー61を有している(図2参
照)。絞り込みレバー61は、カメラボディ10にスラ
イド自在にガイドされたスライド板63と一体に形成さ
れている。スライド板63には、絞り値1Avに対して
8個のスリット63a及び溝(歯)63bが設けられて
いて、スリット63aの1個が絞り制御フォトインタラ
プタ29を通過する毎に絞り制御フォトインタラプタ2
9からEEパルスが1パルス分出力される。CPU11
は、このEEパルスを検知する毎にカウントし、そのカ
ウント値がAE演算で求めたEEパルス数に達した時点
でラッチ信号を出力してトランジスタTrをオンし、絞
り係止マグネットEEMgにバッテリ(不図示)の電力
を供給する。絞り係止マグネットEEMgは、永久磁石
とコイルにより形成されていて、平時はラッチ爪65を
図のA方向に永久磁石の磁力で吸着して絞りの機械的係
止を解除する解除位置に保持しているが、通電時に永久
磁石とコイルの磁力を相殺し、バネ66の付勢力により
ラッチ爪65を図のB方向に回動させ溝63bに係合さ
せることにより、スライド板63のスライドを止めて絞
り込みレバー61の絞り込み動作を停止させる。なお、
EEパルスのチェックを停止したときに、カウント値が
EEパルス数と一致しない場合は、CPU11は絞り制
御不良が起きたことを検知する。
【0012】メインモータ25は、モータドライバ24
を介してCPU11に接続されている。メインモータ2
5は、フィルム給送モータとしての機能とメカチャージ
モータとしての機能を有し、フィルムの給送(巻上げ・
巻戻し)と並行してメカチャージを行っている。このメ
カチャージとは、シャッタの先幕及び後幕をそれぞれ走
行させるばね力に抗して初期位置まで移動(チャージ)
し、不図示のミラーを初期位置まで移動(チャージ)
し、ミラーをアップさせる際に絞りを絞り込ませる絞り
込みレバー61をばね力に抗して初期位置まで移動(チ
ャージ)させることをいう。上記各部材は、それぞれチ
ャージ位置で図示しない機械的係止手段によって係止さ
れる。
【0013】CPU11には、マグネット類として、絞
り係止マグネットEEMgの他に先幕マグネット31、
後幕マグネット33、レリーズマグネット35が接続さ
れている。先幕マグネット31及び後幕マグネット33
は、レリーズ処理時に通電され、先幕及び後幕をそれぞ
れ電磁力により係止し、通電が断たれたときに先幕及び
後幕の磁力係止を解除して走行させることで、その走行
を制御する。レリーズマグネット35は、先幕マグネッ
ト31及び後幕マグネット33の通電後に通電され、先
幕及び後幕の機械的係止を解除する。
【0014】また、CPU11には、スイッチ類とし
て、測光スイッチSWS及びレリーズスイッチSWR、
メインスイッチSWM、先幕走行完了検知スイッチSW
X、後幕走行完了検知スイッチSWYが接続されてい
る。測光スイッチSWS及びレリーズスイッチSWR
は、周知の通り、シャッタボタン39に連動していて、
その半押しで測光スイッチSWSがオンし、その全押し
でレリーズスイッチSWRがオンする。メインスイッチ
SWMは、メインスイッチレバー37に連動するスイッ
チであり、メインスイッチレバー37がオン操作されて
オンすると、DPU13を介して周辺回路に電力供給を
開始し、各スイッチ操作に応じた操作を実行する。先幕
走行完了検知スイッチSWXは、先幕の走行完了位置に
設けられ、先幕の走行が完了したときにオンする。後幕
走行完了検知スイッチSWYは、後幕の走行完了位置に
設けられ、後幕の走行が完了したときにオンする。
【0015】さらに、CPU11は、撮影に必要な情報
を表示する表示手段として機能する外部LCD41及び
ファインダ内LCD43を有している。メインスイッチ
SWMがオフした状態では、外部LCD41及びファイ
ンダ内LCD43は何も表示しない。メインスイッチS
WMがオンした状態では、外部LCD41には撮影枚
数、ISO感度などを表示し、ファインダ内LCD43
にはAE演算を実行するまで何も表示しない。AE演算
実行後は、設定した適正シャッタ速度、適正絞り値など
撮影に有用な情報を外部LCD41及びファインダ内L
CD43に表示する。CPU11は、露出不良が起きた
ことを検知したときは、外部LCD41及びファインダ
内LCD43に所定の露出エラー表示をさせる。
【0016】以上は、カメラボディ10の制御系の主要
構成であるが、カメラボディ10は、その他にも図示し
ない被写体の焦点状態を検出して自動的に焦点調節を行
うAFセンサユニット、露出時の撮影データをフィルム
に写し込むためのデータ写し込みLED、DXコードを
入力してフィルム感度などを検知するDXコード入力回
路など、公知の部材を備えている。
【0017】以上の構成に基づきカメラボディ10の露
出制御動作の概要を説明する。シャッタボタン39が半
押しされて測光スイッチSWSがオンすると、カメラボ
ディ10(CPU11)は測光処理を実行し測光IC1
5を介して被写体輝度Bvを求め、求めた被写体輝度B
v及びフィルム感度Sv等に基づいてAE演算を実行
し、適正露出値Ev、適正シャッタ速度Tv及び絞り値
Av、さらに適正絞り値Avに対応するEEパルス数を
求める。そして、シャッタボタン39が全押しされレリ
ーズスイッチSWRがオンすると、CPU11はレリー
ズ処理を開始する。先ずCPU11は、先幕マグネット
31及び後幕マグネット33に通電し、先幕及び後幕を
電磁力により係止させ、レリーズマグネット35に通電
して先幕及び後幕の機械的係止を解除する。次に、メイ
ンモータ25を介して不図示のミラーをアップさせると
ともに、撮影レンズLの絞りを絞り込ませ、絞り制御フ
ォトインタラプタ29から出力されるEEパルスのチェ
ックを開始し、EEパルスを検知したらカウント値を1
加算する。そしてEEパルスのカウント値がAE演算で
求めたEEパルス数に達したら、絞り係止マグネットE
EMgに通電し、絞り込みレバー61の絞り込み動作を
停止させ、ミラーアップが完了するまで待機する。
【0018】ミラーアップが完了したら、EEパルスの
チェックを停止して、停止時のカウント値に対応する絞
り値をEEPROM23にメモリし、AE演算で求めた
EEパルス数と停止時のカウント値が一致するかどうか
をチェックする。一致する場合には、設定した適正シャ
ッタ速度Tvでシャッタ幕の走行を制御するが、一致し
ない場合には、AE演算で設定した適正露出値Evで露
出が行えるように、実際の絞り値(カウント値)に基づ
き適正シャッタ速度Tvを再演算し、再設定した適正シ
ャッタ速度Tvに基づいてシャッタの走行を制御する。
しかし、再設定した適正シャッタ速度TvがCPU11
の制御できるシャッタ速度範囲を超えているため露出不
良を回避できない場合には、外部LCD41及びファイ
ンダ内LCD43に所定の露出エラー表示をさせ、CP
U11の制御できる最高速度(または最低速度)を適正
シャッタ速度Tvとしてシャッタの走行を制御する。
【0019】上記のとおり、EEパルス数と計測したE
Eパルス数が一致しない場合には適正シャッタ速度Tv
を再設定すること、再設定した適正シャッタ速度Tvで
シャッタ幕を制御できない場合には露出エラー表示をす
ることが本発明の特徴である。これにより、絞り制御不
良が起きた場合でも適正露出で撮影ができ露出不良を回
避することができる。また露出不良を回避できなかった
場合には、使用者は露出不良が起きたことを知ることが
できる。
【0020】次に、カメラボディ10の主要動作につい
て図3及び図4に示したフローチャートを参照してより
詳細に説明する。これらのフローチャートは、CPU1
1が内蔵ROMによって書き込まれたプログラムによっ
て制御する処理である。
【0021】図3は、カメラボディ10のメイン処理で
あって、バッテリ(不図示)が装填されているときの処
理である。CPU11は、バッテリが装填されると、各
入出力ポートに接続された周辺回路を初期化し(S1
1)、各入出力ポート、内蔵RAMなどを初期化し(S
13)、周辺回路への電力供給を遮断する(S15)。
【0022】『メインスイッチSWM OFFループ』
各スイッチのオン/オフ状態を入力してメインスイッチ
SWMがオンしているかどうかをチェックする(S1
7、S19)。メインスイッチSWMがオフしていると
きは(S19;N)、250ms(ミリ秒)タイマの割
り込みを許可して250msタイマをセットし、スタン
バイ状態(スリープ状態)に移行して250ms経過す
るまで待ち、250ms経過したらスタンバイ状態を解
除して起動する(S21〜S25)。メインスイッチS
WMがオフしている間は、以上のS17〜S25の処理
を繰り返す。なお、250msタイマは、メインスイッ
チSWMがオンしたかどうかを定期的にチェックする周
期を設定するタイマである。
【0023】『PH OFFループ』メインスイッチS
WMがオンすると(S19;Y)、再びCPU11は周
辺回路への電力供給を遮断する(S27)。そして、外
部LCD41に撮影枚数、ISO感度などの撮影情報を
表示し、各スイッチのオン/オフ状態を入力して、メイ
ンスイッチSWMがオンしているかどうかをチェック
し、メインスイッチSWMがオフしていたらS15へ戻
る(S29、S31、S33;N)。メインスイッチS
WMがオンしていたら、測光スイッチSWSの割り込み
を許可し、250msタイマの割り込みを許可して25
0msタイマをセットし、スタンバイ状態(スリープ状
態)に移行する(S33;Y、S35、S37、S3
9)。そして、測光スイッチSWSの割り込みがあった
かどうかをチェックし、割り込みがあったときは、S4
5へ進み、周辺回路への電力供給を開始し、測光10秒
タイマをスタートさせてPH ONループ処理に入る
(S41;Y、S45、S47)。測光スイッチSWS
の割り込みがないときは、250msタイマが経過する
のを待ち、250ms経過したら起動してS29へ戻る
(S41;N、S43、S29)。
【0024】『PH ONループ』PH ONループに
入ると先ず、各スイッチのオン/オフ状態をチェックし
てメインスイッチSWMがオンしているかどうかをチェ
ックする(S49、S51)。メインスイッチSWMが
オンしていないときは、S15へ戻り、周辺回路への電
力供給を遮断してメインスイッチSWM OFFループ
処理を実行する(S51;N、S15)。メインスイッ
チSWMがオンしているときは、測光処理を実行して被
写体輝度Bvを検出し、検出した被写体輝度Bv及びフ
ィルム感度Svなどに基づいてAE演算(自動露出演
算)を実行して適正露出値Evを求め、適正シャッタ速
度Tv及び絞り値Avを求めて外部LCD41及びファ
インダ内LCD43に表示する(S51;Y、S53、
S55、S57)。なおAE演算処理では、適正絞り値
Avに対応するEEパルス数も算出している。
【0025】そして、125msタイマをスタートさ
せ、レリーズスイッチSWRの割り込みを許可し、12
5msタイマが経過していれば、S49へ戻り、PH
ONループ処理を実行する(S59、S61、S63;
Y、S49)。125msタイマは、測光処理及びAE
演算処理を実行する周期を設定するタイマである。12
5msタイマが経過していなければ、測光タイマ時間が
経過したかどうかをチェックし、測光タイマ時間が経過
していたらS27に戻り、周辺回路への電力供給を遮断
してPH OFFループ処理を実行する(S63;N、
S65;Y、S27)。ただし、S73で測光タイマ2
秒をセットしてPH ONループに入ってきた場合に
は、タイマ時間2秒が経過していたらS27へ戻る。測
光タイマ時間が経過していないときは、レリーズスイッ
チSWRの割り込みがあったかどうかをチェックし、割
り込みがなかったときはS63に戻り、125msタイ
マまたは測光タイマが経過するまでレリーズ指令待ちの
状態となる(S65;N、S67;N、S63)。レリ
ーズ割り込みがあったときは、AE演算で求めた適正シ
ャッタ速度Tv及び絞り値Avに基づいてレリーズ処理
を実行する(S67;Y、S69)。レリーズ処理終了
後は、巻上げ処理を実行してフィルムを1コマ分巻上
げ、測光2秒タイマをスタートさせてS49へ戻り、P
H ONループ処理を実行する(S71、S73)。
【0026】S69で実行されるレリーズ処理について
図4に示されるフローチャートを参照してより詳細に説
明する。この処理に入ると先ず、先幕マグネット31お
よび後幕マグネット33に通電し、先幕及び後幕を初期
位置で電磁力により係止し、レリーズマグネット35に
通電して機械的係止を解除する。(S101)。
【0027】次に、より正確な測光値を得るため測光処
理を再実行し、求めた被写体輝度Bv及びフィルム感度
Svなどに基づきAE演算を実行する(S103、S1
05)。AE演算処理では、適正露出値Ev、適正シャ
ッタ速度Tv及び絞り値Avのほかに、撮影レンズLの
絞りが適正絞り値Avに絞り込まれる時点までに絞り制
御フォトインタラプタ29が出力するEEパルス数も算
出する。表1及び2に適正絞り値Avと絞り制御フォト
インタラプタ29が出力するEEパルス数の関係の一例
を示してあるが、表1は開放絞り値F1.4及びISO
感度100の場合で、表2は開放絞り値F2.8及びI
SO感度100の場合である。
【0028】そして、求めた適正シャッタ速度Tv及び
絞り値Avなど撮影に有用な情報を外部LCD41及び
ファインダ内LCD43に表示して、求めた適正絞り値
Avが開放絞り値と一致するかどうかをチェックする
(S107、S109)。適正絞り値Avが開放絞り値
と一致する場合は、絞りを絞り込む必要がないので、絞
り係止マグネットEEMgに通電して絞りを開放絞り値
で保持する(S109;Y、S111)。適正絞り値が
開放絞り値と一致しない場合は、不図示のミラーをアッ
プさせるとともに撮影レンズLの絞りを絞り込ませるた
めに、モータドライバ24を介してメインモータ25の
駆動を開始させ、EEカウンタ(EE_COUNT)に0を設定
して絞り制御フォトインタラプタ29から出力されるE
Eパルスのカウントを開始する(S109;N、S11
3、S115)。
【0029】そして、EEパルスの立上がりまたは立下
り(以下「エッジ」という)を検出したらEEカウンタ
に1加算してS121へ進み(S117;Y、S11
9)、EEパルスのエッジを検出しなかった場合にはS
119をスキップしてS121へ進み(S117;
N)、EEカウンタ値がAE演算で求めたEEパルス数
(EE_PULSE)と一致するかどうかをチェックする(S1
21)。EEカウンタ値とEEパルス数が一致する場合
は、絞り係止マグネットEEMgに通電し(S121;
Y、S123)、一致しない場合はS123をスキップ
して(S121;N)、ミラーアップが完了するまでS
117〜S125の処理を繰り返す(S125;N)。
つまり、EEパルスを検出する毎にEEカウント値を1
づつ加算し、ミラーアップ動作が完了するまでS117
〜S125の処理を繰り返してEEパルスのカウントを
実行する。通常は、EEカウント値がEEパルス数に達
した時点で絞り係止マグネットEEMgを通電し、絞り
込みレバー61の絞り込み動作を停止させるので、以降
EEパルスは出力されないはずであるが、ラッチ爪65
が溝63bに係合しないなどの何らかの異常が発生して
絞りが適正絞り値よりも絞り込まれ、さらにEEパルス
が出力される可能性もあるので、EEカウント値がEE
パルス数に達していてもミラーアップが完了するまでは
EEパルスのチェックを続行する。
【0030】ミラーアップが完了したときは、メインモ
ータ25の駆動を停止し、EEパルスのチェックを停止
してチェック停止時のEEカウント値に対応する絞り値
AvデータとしてEEPROM23にメモリし、EEカ
ウント値とEEパルス数が一致するかどうかをチェック
する(S125;Y、S127、S129、S13
1)。EEカウント値とEEパルス数が一致する場合
は、絞りはAE演算で求めた適正絞り値Avに保持され
ているので、S133〜S137をスキップしてS13
9へ進む(S131;Y)。
【0031】EEカウント値とEEパルス数が一致しな
い場合は、絞り制御不良が起きているので、AE演算で
設定した適正露出値Evで露出が行えるように、S10
3で求めた被写体輝度Bv及び実際の絞り値(EEカウ
ント値に対応する絞り値)に基づき所定の演算を実行
し、適正シャッタ速度Tvを求めて設定しなおす(S1
31;N、S133)。ただし、再演算した適正シャッ
タ速度TvがCPU11の制御できるシャッタ速度範囲
内の最高速度よりも高速であった場合は、CPU11の
制御できる最高速度が適正シャッタ速度Tvとして設定
され、再演算した適正シャッタ速度TvがCPU11の
制御できるシャッタ速度範囲内の最低速度よりも低速で
あった場合は、CPU11の制御できる最低速度が適正
シャッタ速度Tvとして設定される。
【0032】そして、再演算した適正シャッタ速度Tv
がCPU11の制御できるシャッタ速度範囲外かどうか
をチェックする(S135)。再演算した適正シャッタ
速度TvがCPU11の制御できるシャッタ速度範囲外
である場合は、再演算した適正シャッタ速度Tvでシャ
ッタの走行を制御できないため、外部LCD41及びフ
ァインダ内LCD43に所定の露出エラー表示をしてS
139に進み、使用者に露出不良が起きたことを知らせ
る(S135;Y、S137)。この場合には、CPU
11の制御できるシャッタ速度範囲内の最高速度(また
は最低速度)でシャッタの走行を制御する。再演算した
適正シャッタ速度TvがCPU11の制御できるシャッ
タ速度範囲外でない場合は、再演算した適正シャッタ速
度Tvに基づいてシャッタ幕の走行を制御することによ
り露出不良を回避できるので、S137をスキップして
S139に進む(S135;N)。
【0033】そして、先幕マグネット31の通電を停止
して先幕を走行させ、S105またはS133で設定し
た適正シャッタ速度Tv時間のカウントを開始して適正
シャッタ速度Tv時間が経過するまで待機し、適正シャ
ッタ速度Tv時間経過時に後幕マグネット33への通電
を停止して後幕を走行させ、後幕の走行が完了するまで
または後幕の走行完了後の機械的振動がおさまるのを待
つために10ms待機してリターンする(S139、S
141、S143、S145、S147)。
【0034】以上のように、本実施形態では、AE演算
で求めた適正絞り値Avが実際の露出時の絞り値と一致
しない場合は、実際の絞り値に基づいて適正シャッタ速
度を再演算し、再演算した適正シャッタ速度に基づいて
シャッタ幕の走行を制御するので、絞り制御不良が起き
た場合でもAE演算で求めた適正露出で撮影ができ、露
出不良を回避することができる。ただし、再演算した適
正シャッタ速度TvがCPU11の制御できるシャッタ
速度範囲内に含まれない場合は、再演算した適正シャッ
タ速度Tvでシャッタの走行を制御できず露出不良を回
避することができないが、外部LCD41及びファイン
ダ内LCD43に所定の露出エラー表示をさせるので、
使用者は露出不良が起きたことを知ることができる。な
お、再演算した適正シャッタ速度TvがCPU11の制
御可能な最低速度より低速であった場合には、適正シャ
ッタ速度Tvとして最低速度が設定されるので、露出エ
ラー表示を表示するとともに、使用者に手ブレ注意を促
すため警告表示を外部LCD41及びファインダ内LC
D43に表示する構成にもできる。
【0035】以上の本実施形態の説明では、CPU11
が測光処理から得た被写体輝度Bv及びフィルム感度S
v等に基づいて自動的に露出制御用の適正シャッタ速度
Tv及び絞り値Avを演算し設定する自動露出制御モー
ドが選択されている場合について説明したが、本発明
は、使用者が手動で適正シャッタ速度Tv及び絞り値A
vを設定するマニュアル露出制御モードが選択されてい
る場合にも適用できる。
【0036】
【発明の効果】本発明では、設定手段が設定した絞り値
と計測手段が計測した実絞り値が一致しない場合は、設
定手段はシャッタ速度を再演算し、レリーズ手段は再演
算されたシャッタ速度でシャッタの走行を制御するの
で、絞り制御不良が起きた場合でも適正露出で撮影がで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用した自動露出カメラの制御系の
主要構成の一実施の形態をブロックで示す図である。
【図2】 同自動露出カメラの絞り込み機構の概要を説
明する図である。
【図3】 同自動露出カメラのメイン処理をフローチャ
ートで示す図である。
【図4】 同自動露出カメラのレリーズ処理をフローチ
ャートで示す図である。
【符号の説明】
10 カメラボディ 11 CPU 15 測光IC 31 先幕マグネット 33 後幕マグネット 35 レリーズマグネット 61 絞り込みレバー 63 スライド板 63a スリット 63b 溝 65 ラッチ爪 66 ばね

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 露出時のシャッタ速度及び絞り値を設定
    する設定手段と、前記設定手段が設定したシャッタ速度
    及び絞り値に基づき露出制御を実行するレリーズ手段
    と、 前記レリーズ手段による露出制御時の実絞り値を計測す
    る計測手段と、 前記設定手段が設定した絞り値と前記計測手段が計測し
    た実絞り値が一致するかどうかを判断する判断手段とを
    備え、 該判断手段により前記設定手段が設定した絞り値と前記
    計測手段が計測した実絞り値が一致しないと判断された
    ときは、前記設定手段は、シャッタ速度を再設定し、前
    記レリーズ手段は、再設定されたシャッタ速度でシャッ
    タを制御することを特徴とするカメラの露出制御装置。
  2. 【請求項2】 前記設定手段は、前記判断手段により前
    記設定手段が設定した絞り値と前記計測手段が計測した
    実絞り値が一致しないと判断されたときは、設定したシ
    ャッタ速度、絞り値、及び前記計測手段が計測した実絞
    り値に基づき所定の演算を実行してシャッタ速度を求め
    ることを特徴とする請求項1記載のカメラの露出制御装
    置。
  3. 【請求項3】 前記設定手段により再演算されたシャッ
    タ速度が前記レリーズ手段の制御できる所定のシャッタ
    速度範囲内の最高速度よりも高速かどうか、及び最低速
    度よりも低速かどうかを判定する判定手段を備え、 該判定手段が、前記再演算されたシャッタ速度は前記最
    高速度よりも高速であると判定したときは、前記設定手
    段は、前記最高速度を前記レリーズ手段に制御させるシ
    ャッタ速度に再設定し、前記判定手段が前記再演算され
    たシャッタ速度は前記最低速度よりも低速であると判定
    したときは、前記設定手段は、前記最低速度を前記レリ
    ーズ手段に制御させるシャッタ速度に再設定することを
    特徴とする請求項1または2記載のカメラの露出制御装
    置。
  4. 【請求項4】 種々の撮影情報を表示する表示手段を備
    え、 前記判定手段が、前記再設定されたシャッタ速度は前記
    最高速度よりも高速である、または前記最低速度よりも
    低速であると判定したときは、前記表示手段は、所定の
    警告表示をすることを特徴とする請求項3記載のカメラ
    の露出制御装置。
  5. 【請求項5】 前記表示手段は、前記判定手段により前
    記再設定されたシャッタ速度が前記最高速度よりも高速
    であると判定されたときと、前記最低速度よりも低速で
    あると判定されたときでは、表示態様を変えて警告表示
    をすることを特徴とする請求項4記載のカメラの露出制
    御装置。
  6. 【請求項6】 前記表示手段は、シャッタの走行開始前
    に所定の警告表示を行うことを特徴とする請求項4また
    は5記載のカメラの露出制御装置。
  7. 【請求項7】 前記設定手段は、露出時のシャッタ速度
    及び絞り値を所定の演算により自動的に設定するオート
    設定手段と、手動で設定するマニュアル設定手段とを有
    していることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか
    一項に記載のカメラの露出制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7313323B2 (en) 2003-12-26 2007-12-25 Pentax Corporation Camera system with a photometering device and an external operating device

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