JP2001109055A - データ写し込み機能付きカメラ - Google Patents

データ写し込み機能付きカメラ

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JP2001109055A
JP2001109055A JP28640899A JP28640899A JP2001109055A JP 2001109055 A JP2001109055 A JP 2001109055A JP 28640899 A JP28640899 A JP 28640899A JP 28640899 A JP28640899 A JP 28640899A JP 2001109055 A JP2001109055 A JP 2001109055A
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JP
Japan
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film
imprinting
photographing data
photographing
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JP28640899A
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English (en)
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Soichiro Kawakami
聡一郎 川上
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Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B17/00Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor
    • G03B17/24Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor with means for separately producing marks on the film, e.g. title, time of exposure
    • G03B17/245Optical means

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure Control For Cameras (AREA)
  • Camera Data Copying Or Recording (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】露出不良の原因がシャッタ制御不良によるのか
絞り制御不良によるのかを知ることができるデータ写し
込み機能付きカメラを提供する 【構成】フィルムにデータを写し込むデータ写し込みL
ED19を備え、CPU11は、使用者または露出演算
により設定された撮影データと露出時に計測した撮影デ
ータが一致するかどうかを判断し、一致すると判断した
場合は、データ写し込みLED19に計測した撮影デー
タをフィルムに写し込ませ、一致しないと判断した場合
は、データ写し込みLED19に計測した撮影データの
代わりに「Err」を写し込ませる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、シャッタ速度、絞り値な
どの撮影データをフィルムに記録することができるカメ
ラに関する。
【0002】
【従来技術及びその問題点】従来、測光した被写体輝度
及びフィルム感度等を用いて所定の演算を実行し、求め
た適正シャッタ速度及び絞り値に基づいて露出制御を行
う機能を備えたカメラが多数知られている。この自動露
出機能を利用して撮影を行う場合において、通常はカメ
ラが所定の演算により求めた演算値(適正シャッタ速度
及び絞り値)通りに露出制御が行われるが、露出制御が
正常に行われず演算値と実際の露出値に誤差が生じて使
用者の意図しない露出がなされてしまう場合がある。こ
の露出不良はごく稀に起こるため、露出不良時のカメラ
ボディ状態を再現しがたく、露出不良の発生原因が測光
不良なのか、シャッタ制御不良なのか、絞り制御不良な
のかを解明することは困難であった。
【0003】
【発明の目的】本発明は、露出不良の原因がシャッタ制
御不良によるのか絞り制御不良によるのかを知ることが
できるデータ写しこみ機能付きカメラを提供することを
目的とする。
【0004】
【発明の概要】本発明は、露出制御に関する撮影データ
を設定する設定手段と、前記設定手段が設定した撮影デ
ータに基づいて露出処理を実行するレリーズ手段と、前
記レリーズ手段による露出処理時の実撮影データを計測
する計測手段と、前記設定手段が設定した撮影データと
該撮影データに対応する前記計測手段が計測した実撮影
データの値が一致するかどうかを判断する判断手段と、
フィルムに前記計測手段が計測した実撮影データを写し
込む手段であって、前記判断手段により前記設定手段が
設定した撮影データと一致しないと判断された実撮影デ
ータがあるときは、所定のエラー表示をフィルムに写し
込むデータ写し込み手段とを有することに特徴を有する
データ写し込み機能付きカメラである。上記の構成によ
れば、使用者は、露出時の撮影状態(カメラボディ状
態)が容易に把握でき、露出不良が起きたこと及び露出
不良の原因がシャッタ制御不良によるのか絞り制御不良
によるのかを知ることができる。
【0005】前記データ写し込み手段は、前記判断手段
が一致しないと判断した撮影データがあるときは、該撮
影データを写し込む代わりに所定のエラー表示をフィル
ムに写し込む構成にもできる。前記計測手段は、計測し
た実撮影データを記憶するメモリ手段を備えていること
が好ましく、前記データ写し込み手段は、フィルムの巻
上げ時に前記メモリ手段からフィルム1コマ分の全撮影
データを読み出し、各撮影データ毎にフィルムの所定位
置へ写し込むことが好ましい。前記設定手段は、前記撮
影データを演算して自動的に設定するオート設定手段
と、前記撮影データを手動で設定するマニュアル設定手
段とを有するのが好ましく、使用者は所望する方を選択
できる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
の形態を説明する。図1は、本発明を適用した一実施形
態としてブローニー判フィルムを使用するいわゆる6×
4.5中判一眼レフカメラの制御系の主要構成の一実施
例をブロックで示す図である。カメラボディ10に搭載
されたこの制御系は、バスラインを介して相互に接続さ
れたCPU11とDPU13で構成されていて、CPU
11及びDPU13はカメラボディ10のシステム全体
を総括的に制御する制御手段としての機能を有してい
る。
【0007】DPU13には、測光IC15、データ写
しこみLED19、DC/DCコンバータ21の周辺回
路、及び撮影レンズLに搭載されたレンズCPU51が
接続されており、CPU11はDPU13を介して上記
周辺回路及びレンズCPU51を制御する。測光IC1
5は、受光量に応じて光電変換した電気信号をDPU1
3を介してCPU11に測光信号(被写体輝度Bv)と
して入力する。CPU11は、被写体輝度Bv及びフィ
ルム感度Sv等に基づいて所定の露出演算(AE演算)
を実行して適正露出値Evを求め、適正シャッタ速度T
v及び絞り値Avを求める。さらに本実施形態では、絞
り制御フォトインタラプタ29が不図示の絞り込み機構
の絞り込み動作に連動して出力するパルス数(以下「E
Eパルス数」)も算出する。なお、本実施形態では、測
光IC15はいわゆる分割測光センサを備えていて、撮
影範囲を複数のエリアに分割して各測光エリア毎に分割
測光ができる。
【0008】データ写し込みLED19は、フィルムの
所定領域へのデータ写し込み用発光素子であり、CPU
11の制御下でDPU13を介して点灯する(表1〜3
参照)。本実施形態では、データ写しこみLED19
は、詳細は図示しないが直線一列に7個配置されてお
り、7×5ドットで表示された英数文字及び記号をフィ
ルムに写し込む。データ写し込みLED19の近傍に
は、データ写し込みLED19から射出された光束デー
タを所定の写し込み部へ導くための写し込み光学系(図
示せず)がデータ写しこみLED19を覆うようにして
設けられていて、写し込み光学系はデータ写し込みLE
D19から射出したデータ光束によって写し込み位置に
形成されるドット配列を適当な向きにする反射面を有し
ている。したがって、データ写し込みLED19から射
出したデータ光束は、写し込み光学系を経由してフィル
ムの裏面から写し込まれることになる。本実施形態で
は、データ写し込みLED19によって、露出時のAv
データ(絞り値)・Tvデータ(シャッタ速度)の2項
目の撮影データがフィルムに写し込まれるが、AE演算
で求めた適正シャッタ速度Tv及び絞り値Avと計測し
たシャッタ速度及び絞り値が一致していない場合には、
一致していないデータ値の代わりに「Err」が写し込
まれる。なお、フィルムに写し込むデータ項目及び項目
数などは任意である。このデータ写し込みLED19、
CPU11、DPU13によってデータ写し込み手段が
構成される。
【0009】DC/DCコンバータ21は、DPU13
と不図示のバッテリに接続されていて、CPU11から
出力された電源制御信号をDPU13を介して入力する
と、データ写し込みLED19、フィルム給送制御フォ
トインタラプタ27、絞り制御フォトインタラプタ29
等に電力供給を行う。
【0010】DPU13は、撮影レンズLに搭載された
レンズCPU51との間で、マウント面に設けられた電
気接点群を介して通信を行う。レンズCPU51には、
焦点距離情報、開放絞り値及び最小絞り値情報など、そ
の撮影レンズ固有のレンズ情報が格納されていて、これ
らのレンズ情報が通信によりDPU13に読み込まれ
る。DPU13は、レンズCPU51との通信で読み込
んだレンズ情報をCPU11との間で実行する通信によ
りCPU11に伝える。
【0011】CPU11は、カメラの機能に関するプロ
グラム等が書き込まれたROM及び各種パラメータ、レ
ンズ情報などを一時的に記憶するRAMを内蔵してい
る。CPU11は、DPU13を介して撮影レンズLの
レンズ情報、測光IC15が検出した被写体輝度Bvを
入力し、DPU13を介してデータ写し込みLED19
を所定のテーブルデータに基づいて点灯させる。CPU
11は、カメラボディ10のシステム全体を総括的に制
御する制御手段のほかに、設定手段、判断手段、計測手
段、レリーズ手段、データ写し込み手段としてまたはそ
の一部としての機能を有する。
【0012】CPU11には、EEPROM23、モー
タドライバ24、フィルム給送制御フォトインタラプタ
27、絞り制御フォトインタラプタ29に接続されてい
る。EEPROM23は、撮影に関する各種データが格
納されるメモリ手段として機能し、そのデータは適時に
CPU11により読み出される。フィルム給送制御フォ
トインタラプタ27は、フィルムの走行によって回転駆
動されるローラ(図示せず)に連動してパルスを発生さ
せる。CPU11は、フィルム給送制御フォトインタラ
プタ27が発生するパルス数をカウントして、カウント
値が所定値に達することによりフィルムが1コマ分送ら
れたことを、つまり巻上げ完了を検知する。絞り制御フ
ォトインタラプタ29は、撮影レンズLの絞りを絞り込
む絞り込み機構(図示せず)の絞込み動作に連動してE
Eパルスを出力する。CPU11は、このEEパルスを
検知してカウントし、そのカウント値がAE演算で求め
たEEパルス数に達したときに、絞り係止マグネットE
EMgに通電して絞り込み機構の絞り込み動作を停止さ
せ、撮影レンズLの絞り値を適正絞り値Avに保つ。
【0013】メインモータ25は、モータドライバ24
を介してCPU11に接続されている。メインモータ2
5は、フィルム給送モータとしての機能とメカチャージ
モータとしての機能を有し、フィルムの給送(巻上げ・
巻戻し)と並行してメカチャージを行っている。このメ
カチャージとは、シャッタの先幕及び後幕のそれぞれを
走行させるばね力に抗して初期位置まで移動(チャー
ジ)し、不図示のミラーを初期位置まで移動(チャー
ジ)し、ミラーをアップさせる際に絞りを絞り込ませる
絞り込み機構の絞りレバーをばね力に抗して初期位置ま
で移動(チャージ)することをいう。上記各部材は、そ
れぞれチャージ位置で図示しない機械的係止手段によっ
て係止される。
【0014】CPU11には、マグネット類として、絞
り係止マグネットEEMg、先幕マグネット31、後幕
マグネット33、レリーズマグネット35、フィルムマ
グネット36が接続されている。絞り係止マグネットE
EMgは、その通電時に絞り込み機構の絞り込み動作を
停止させて、絞りを所定の絞り値に保持する。先幕マグ
ネット31及び後幕マグネット33は、レリーズ処理時
に通電され、先幕及び後幕をそれぞれ電磁力により係止
し、通電が断たれたときに先幕及び後幕の磁力係止を解
除して走行させることで、その走行を制御する。レリー
ズマグネット35は、先幕マグネット31及び後幕マグ
ネット33の通電後に通電され、先幕及び後幕の機械的
係止を解除する。フィルムマグネット36は、その通電
時にフィルムの走行を停止させる。
【0015】CPU11には、スイッチ類として、測光
スイッチSWS及びレリーズスイッチSWR、メインス
イッチSWM、先幕走行完了検知スイッチSWX、後幕
走行完了検知スイッチSWY、データ写し込み許可スイ
ッチSWD、シャッタ幕巻上げ完了検知スイッチSWE
が接続されている。測光スイッチSWS及びレリーズス
イッチSWRは、周知の通り、シャッタボタン39に連
動していて、その半押しで測光スイッチSWSがオン
し、その全押しでレリーズスイッチSWRがオンする。
メインスイッチSWMは、メインスイッチレバー37に
連動するスイッチであり、メインスイッチレバー37が
オン操作されてオンすると、DPU13を介して周辺回
路に電力供給を開始し、各スイッチ操作に応じた処理を
実行する。先幕走行完了検知スイッチSWXは、先幕の
走行完了位置に設けられ、先幕の走行が完了したときに
オンする。後幕走行完了検知スイッチSWYは、後幕の
走行完了位置に設けられ、後幕の走行が完了したときに
オンする。データ写し込み許可スイッチSWDは、使用
者によってオン操作されたときにフィルムへのデータ写
し込みを許可するスイッチである。シャッタ幕巻上げ完
了検知スイッチSWEは、シャッタ幕の巻上げ完了を検
知したときにオフするスイッチである。
【0016】以上は、カメラボディ10の制御系の主要
構成であるが、カメラボディ10は、被写体の焦点状態
を検出して自動的に焦点調節を行うAFセンサユニッ
ト、CPU11の制御下でストロボを発光させるストロ
ボ装置、DXコードを入力してフィルム感度Svなどを
検知するDXコード入力回路、各種情報を表示する外部
及びファインダ内LCDなど、公知の部材を備えてい
る。
【0017】以上の構成に基づいて、カメラボディ10
のレリーズ処理及びデータ写し込み処理の概略を説明す
る。シャッタボタン39が半押しされて測光スイッチS
WSがオンすると、カメラボディ10(CPU11)は
測光処理を行い、測光IC15を介して入力した被写体
輝度Bv及びフィルム感度Sv等に基づいてAE演算を
実行し、適正露出値Evを求め、適正シャッタ速度Tv
及び絞り値Avを求めて、さらに適正絞り値Avに対応
するEEパルス数を求める。そして、シャッタボタン3
9が全押しされ、レリーズスイッチSWRがオンする
と、CPU11はレリーズ処理を開始する。
【0018】先ず、CPU11は、先幕マグネット31
及び後幕マグネット33に通電し、先幕及び後幕を電磁
力により係止させ、レリーズマグネット35に通電して
先幕及び後幕の機械的係止を解除する。次に、メインモ
ータ25を介して不図示のミラーをアップさせるととも
に、撮影レンズLの絞りを絞り込ませ、絞り制御フォト
インタラプタ29から出力されるEEパルスのチェック
を開始し、EEパルスを検知する毎にカウント値を1加
算する。そしてEEパルスのカウント値がAE演算で求
めたEEパルス数に達したら、絞り係止マグネットEE
Mgに通電し、絞り込み機構(不図示)の絞り込み動作
を停止させ、ミラーアップが完了するのを待つ。ミラー
アップが完了したら、EEパルスのチェックを停止し
て、停止時のカウント値に対応する絞り値をAvデータ
としてEEPROM23にメモリし、AE演算で求めた
EEパルス数とカウント停止時のカウント値が一致する
かどうかをチェックする。一致しない場合は、絞り制御
不良による露出不良が起きたことをCPU11は検知す
る。
【0019】そして、先幕マグネット31への通電を遮
断して先幕を走行させるとともに走行チェックタイマを
スタートさせ、適正シャッタ速度Tv時間の経過時に後
幕マグネット33への通電を遮断し、後幕を走行させ
る。CPU11は、後幕の走行完了を検知したら、走行
チェックタイマをストップさせてそのタイマ時間をTv
データとしてEEPROM23にメモリして、タイマ時
間とAE演算で求めた適正シャッタ速度Tvが一致する
かどうかをチェックする。一致しない場合は、シャッタ
制御不良による露出不良が起きたことをCPU11は検
知する。そして、メインモータ25を介してミラーをダ
ウンさせるとともにフィルムを1コマ分巻上げる。この
巻上げ動作の際に、CPU11は、フィルム給送制御フ
ォトインタラプタ27のフィルムパルスを検知しなが
ら、DPU13を介してデータ写し込みLED19にA
v・Tvデータをフィルムの所定領域へ写し込ませる。
【0020】図2には、データ写しこみLED19によ
りフィルムの所定領域へ写し込まれた撮影データの一例
を示してある。露出がAE演算で求めた適正シャッタ速
度Tv及び絞り値Av通りに行われたときは、図2
(A)に示すように、左からTvデータ(シャッタ速
度)、Avデータ(絞り値)の各データ値がフィルムの
所定領域に写し込まれる。露出時のシャッタ速度及び絞
り値(EEPROM23にメモリしたAv・Tvデー
タ)がAE演算で求めた適正シャッタ速度Tv及び絞り
値Avと一致しない場合、つまりCPU11が露出不良
を検知した場合は、本実施形態では図2(B)、(C)
に示すように、一致しない撮影データを写し込む領域に
データ値ではなく「Err」を写し込む。したがって、
使用者は、露出時の撮影状態、露出不良が起きたこと、
さらには露出不良の原因が絞り制御不良によるのか、シ
ャッタ制御不良によるのかを知ることができる。
【0021】次に、カメラボディ10の主要動作につい
て図3〜6に示したフローチャートを参照してより詳細
に説明する。これらのフローチャートは、CPU11が
内蔵ROMによって書き込まれたプログラムによって制
御する処理である。
【0022】図3は、カメラボディ10のメイン処理で
あって、図示しないバッテリが装填されているときの処
理である。CPU11は、バッテリが装填されると、各
入出力ポートに接続された周辺回路を初期化し(S1
1)、各入出力ポート、内蔵RAMなどを初期化し(S
13)、周辺回路への電力供給を遮断する(S15)。
【0023】『メインスイッチSWM OFFループ』
各スイッチのオン/オフ状態を入力してメインスイッチ
SWMがオンしているかどうかをチェックする(S1
7、S19)。メインスイッチSWMがオフしていると
きは(S19;N)、250ms(ミリ秒)タイマの割
り込みを許可して250msタイマをセットし、スタン
バイ状態(スリープ状態)に移行して250ms経過す
るまで待ち、250ms経過したらスタンバイ状態を解
除して起動する(S21〜S25)。メインスイッチS
WMがオフしている間は、以上のS17〜S25の処理
を繰り返す。なお、250msタイマは、メインスイッ
チSWMがオンしたかどうかを定期的にチェックする周
期を設定するタイマである。
【0024】『PH OFFループ』メインスイッチS
WMがオンすると(S19;Y)、再びCPU11は周
辺回路への電力供給を遮断する(S27)。そして、各
スイッチのオン/オフ状態を入力して、メインスイッチ
SWMがオンしているかどうかをチェックし、メインス
イッチSWMがオフしていたらS15へ戻る(S29、
S31;N)。メインスイッチSWMがオンしていた
ら、測光スイッチSWSの割り込みを許可し、250m
sタイマの割り込みを許可して250msタイマをセッ
トし、スタンバイ状態(スリープ状態)に移行する(S
31;Y、S33、S35、S37)。そして、測光ス
イッチSWSの割り込みがあったかどうかをチェック
し、割り込みがあったときは、S43へ進み、周辺回路
への電力供給を開始し、測光10秒タイマをスタートさ
せてPH ONループ処理に入る(S39;Y、S4
3、S45)。測光スイッチSWSの割り込みがなかっ
たときは、250msタイマが経過するまで待ち、経過
したら起動してS29へ戻る(S39;N、S41、S
29)。
【0025】『PH ONループ』PH ONループに
入ると先ず、各スイッチのオン/オフ状態をチェックし
てメインスイッチSWMがオンしているかどうかをチェ
ックする(S47、S49)。メインスイッチSWMが
オンしていないときは、S15へ戻り、周辺回路への電
力供給を遮断してメインスイッチSWM OFFループ
処理を実行する(S49;N、S15)。メインスイッ
チSWMがオンしているときは、測光処理を実行し、求
めた被写体輝度Bv及びフィルム感度Svなどに基づい
てAE演算(自動露出演算)を実行し、適正露出値Ev
を求め、適正シャッタ速度Tv及び適正絞り値Avを求
める(S49;Y、S51、S53)。AE演算処理で
は、さらに、適正絞り値Avに対応するEEパルス数も
算出している。なお、以下の説明では、AE演算で求め
た適正シャッタ速度Tv、適正絞り値Av、適正露出値
Ev、EEパルス数を単に「演算値」ということにす
る。
【0026】そして、125msタイマをスタートさ
せ、レリーズスイッチSWRの割り込みを許可し、12
5msタイマが経過していれば、S47へ戻り、PH
ONループ処理を実行する(S55、S57、S59;
Y、S47)。125msタイマは、測光処理及びAE
演算処理を実行する周期を設定するタイマである。12
5msタイマが経過していなければ、測光タイマ時間が
経過したかどうかをチェックし、測光タイマ時間が経過
していたらS27に戻り、周辺回路への電力供給を遮断
してPH OFFループ処理を実行する(S59;N、
S61、S27)。ただし、S69で測光タイマ2秒を
セットしてPH ONループに入ってきた場合には、タ
イマ時間2秒が経過していたらS27へ戻る。測光タイ
マ時間が経過していなければ、レリーズスイッチSWR
の割り込みがあったかどうかをチェックし、割り込みが
なかったときはS59に戻り、125msタイマまたは
測光タイマが経過するまでレリーズ指令待ちの状態とな
る(S61;N、S63;N、S59)。レリーズ割り
込みがあったときは、レリーズ処理及び巻上げ処理を実
行し、測光2秒タイマをスタートさせてS47へ戻り、
PH ONループ処理を実行する(S63;Y、S6
5、S67、S69、S47)。
【0027】S65で実行されるレリーズ処理について
図4に示されるフローチャートを参照してより詳細に説
明する。この処理に入ると先ず、先幕マグネット31及
び後幕マグネット33に通電し、先幕及び後幕を初期位
置で電磁力により係止し、レリーズマグネット35に通
電して機械的係止を解除する(S101)。次に、より
正確な測光値を得るため最終的な測光処理を実行し、求
めた被写体輝度Bv及びフィルム感度Svなどに基づい
てAE演算を再実行し、最終的な適正露出値Evを求
め、適正シャッタ速度Tv、適正絞り値Av、この適正
絞り値Avに対応するEEパルス数等を求める(S10
3、S105)。そして、図示しないミラーをアップさ
せるとともに、撮影レンズLの絞りを絞り込ませるため
にモータドライバ24を介してメインモータ25の駆動
を開始させ、AE演算で求めた適正絞り値Avが開放絞
り値と一致するかどうかをチェックする(S107、S
109)。
【0028】適正絞り値Avが開放絞り値と一致すると
きは、絞りを絞り込む必要がないので、S123へ進み
絞り係止マグネットEEMgに通電し、絞りを開放絞り
値で保持して、S125以降の処理を実行する(S10
9;Y、S123)。適正絞り値Avが開放絞り値以外
であったときは、不図示の絞り込み機構の絞り込み動作
に連動して絞り制御フォトインタラプタ29が発生する
EEパルスのカウントを開始し、絞り連動タイマをスタ
ートさせる(S109;N、S111、S113)。絞
り連動タイマは、絞り込み機構が絞りを絞り込む最長時
間を設定するタイマである。絞り連動タイマ時間が経過
していない間は、絞り制御フォトインタラプタ29から
EEパルスが出力される毎にEEパルス数に+1加算し
てメモリし、EEパルス数がAE演算で求めた演算値に
達するまで上記のS115〜S121の処理を繰り返す
(S115;N、S117;Y、S119、S121;
N)。
【0029】S115で絞り連動タイマ時間が経過した
ことをチェックしたときは、EEパルス数が演算値に達
していないのでAvエラーフラグをセットし、S125
以降の処理を実行する(S115;Y、S124)。A
vエラーフラグがセットされると、後述する巻上げ処理
の際に、撮影時の絞り値(Avデータ)を写し込む代わ
りに「Err」がフィルムの所定領域に写し込まれる。
【0030】EEパルス数が演算値に達したときは、絞
り係止マグネットEEMgに通電して絞り込み機構の絞
り込み動作を停止させ、絞り制御フォトインタラプタ2
9からEEパルスが出力されているかどうかをチェック
する(S121;Y、S123、S125)。絞り係止
マグネットEEMgへの通電後は、通常、絞り制御フォ
トインタラプタ29からEEパルスは出力されないの
で、S127をスキップしてS129へ進む(S12
5;N)。何らかの異常が発生し、絞り係止マグネット
EEMgに通電した後に絞り制御フォトインタラプタ2
9からEEパルスが出力された場合は、絞りが適正絞り
値Avよりも絞り込まれてしまっているので、Avエラ
ーフラグをセットし、S129へ進む(S125;Y、
S127)。
【0031】S129では、ミラーアップが完了したか
どうかをチェックし、ミラーアップが完了していないと
きは、S125へ戻り、ミラーアップが完了するまでS
125〜S129の処理を繰り返し、EEパルスのチェ
ックを続行する(S129;N、S125)。ミラーア
ップが完了したら、メインモータ25を停止し、EEパ
ルスのチェックを停止して、この時点のEEパルス数に
対応する絞り値をAvデータとしてEEPROM23に
メモリしてS137へ進む(S129;Y、S131、
S133)。
【0032】S137では、先幕マグネット31への通
電を停止して先幕の走行を開始させる(S137)。次
に、適正シャッタ速度Tv時間のカウントを開始する
(S139)。高速シャッタ時間用のハードカウンタで
は、時間経過とともにシャッタ速度時間を0からカウン
トアップし、低速シャッタ速度用のカウンタでは、1
5.6ms(ミリ秒)毎に1づつカウントダウンする。
そして、後幕走行チェックタイマをスタートさせ、適正
シャッタ速度Tv時間が1/60s(秒)よりも速いか
どうかチェックする(S141、S143)。後幕走行
チェックタイマは、先幕の走行を開始してから後幕の走
行が完了するまでの時間を検知するタイマである。
【0033】「適正シャッタ速度Tvが速いとき」AE
演算で求めた適正シャッタ速度Tv時間が1/60sよ
りも速い場合は、次に後幕走行完了スイッチSWYがオ
ンしているかどうかをチェックするが、S101で後幕
マグネット33に通電して後幕を電磁力により係止させ
ているため、通常、後幕走行完了スイッチSWYはオン
していないので、S147をスキップして、S149に
進む(S143;Y、S145;N)。後幕走行完了ス
イッチSWYがオンしているときは、何らかの異常が発
生して後幕が走行してしまい、先幕及び後幕の走行が適
正シャッタ速度Tvで行われなかったと考えられるの
で、この時点で後幕走行チェックタイマをストップさせ
てそのタイマ時間をTvデータ(シャッタ速度)として
EEPROM23にメモリしてS149へ進む(S14
5;Y、S147)。
【0034】S149では、適正シャッタ速度Tv時間
が経過したかどうか、つまりハードカウンタ値が適正シ
ャッタ速度Tvに達したかどうかをチェックし、適正シ
ャッタ速度Tv時間を経過していないときは(S14
9;N)、S145に戻り、適正シャッタ速度Tv時間
が経過するまでS145〜S149の処理を繰り返す。
適正シャッタ速度Tv時間を経過したときは、S167
へ進み、後幕マグネット33への通電を停止して後幕の
走行を開始させ、後幕チェック用10msタイマをスタ
ートさせて、後幕走行完了スイッチSWYがオンしたか
どうかをチェックする(S149;Y、S167、S1
69、S171)。後幕チェック用10msタイマは後
幕の走行完了待ち最長時間であり、10ms経過時には
後幕の走行が完了していなくても後幕走行チェックタイ
マをストップさせるタイマである。
【0035】後幕走行完了スイッチSWYがオフしてい
るときは、後幕チェック用10msタイマが経過したか
どうかをチェックし、10ms経過していないときはS
171に戻る(S171;N、S173;N)。後幕走
行完了スイッチSWYがオンした時か、または後幕チェ
ック用10msタイマ経過したときは、後幕走行タイマ
をストップさせてそのタイマ時間をメモリする(S17
1;YまたはS173;Y、S175)。つまり後幕走
行完了スイッチSWYがオンした時か、または後幕チェ
ック用10msタイマ経過時のいずれか早い時に、後幕
走行タイマをストップさせてTvデータをEEPROM
23にメモリするのである。
【0036】そして、後幕走行チェックタイマ時間と適
正シャッタ速度Tv時間がほぼ等しいかどうかをチェッ
クする(S177)。後幕チェックタイマ時間と適正シ
ャッタ速度Tv時間がほぼ等しいときは、AE演算で求
めた適正シャッタ速度Tvで露出を実行したので、その
ままリターンする(S177;Y)。後幕チェックタイ
マ時間と適正シャッタ速度Tv時間が等しくないとき
は、シャッタ制御が正常に行われなかったので、Tvエ
ラーフラグをセットしてリターンする(S177;N、
S179)。Tvエラーフラグがセットされると、後述
する巻上げ処理の際に、Tvデータ値を写し込む代わり
に「Err」がフィルムの所定領域に写し込まれる。
【0037】「適正シャッタ速度が遅いとき」AE演算
で求めた適正シャッタ速度Tv時間が1/60s(秒)
よりも遅い場合は、先幕走行完了スイッチSWXがオン
するまで、すなわち先幕の走行が完了するまで待ち、後
幕走行完了スイッチSWYがオンしたかどうかをチェッ
クする(S143;N、S151、S153)。通常
は、後幕マグネット33の通電により後幕走行完了スイ
ッチSWYはオンしていないので、S155をスキップ
し、時間調整のため15.6ms待機する(S153;
N、S157)。後幕走行完了スイッチSWYがオンし
ているときは、何らかの異常が発生し、後幕の走行が完
了してしまったと考えられるので、後幕走行チェックタ
イマをストップさせ、その後幕走行チェックタイマ時間
をTvデータとしてEEPROM23にメモリし、時間
調整のため15.6ms待機する(S153;Y、S1
55、S157)。
【0038】15.6ms待機したら、次にバルブモー
ドが設定されているかどうかをチェックする(S15
9)。バルブモードが設定されていない場合は、カウン
タを1減算し、適正シャッタ速度Tvが経過したかどう
か、つまりカウンタ値が0かどうかをチェックする(S
159;N、S163、S165)。なお本実施形態で
は、適正シャッタ速度Tvを1/60の倍数として設定
し、その適正シャッタ速度Tvをカウンタにセットし
て、15.6ms(正確には1/64s)経過する毎に
カウンタ値を1減算している。カウンタ値が0でないと
きは、S153に戻り、S153〜S165の処理を繰
り返し、カウンタ値が0になったときは(S165;
Y)、S167に進む。バルブモードが設定されている
ときは(S159;Y)、シャッタボタン39が離され
るまで、すなわち測光スイッチSWS及びレリーズスイ
ッチSWRがオフするまでS153〜S161の処理を
繰り返し(S161;N)、測光スイッチSWS及びレ
リーズスイッチSWRがオフしたらS167へ進む(S
161;Y)。S167以降の処理は、「適正シャッタ
速度Tvが速いとき」の説明で既に述べた通りである。
【0039】S67で実行される巻上げ処理について図
5に示されるフローチャートを参照してより詳細に説明
する。巻上げ処理は、レリーズ処理終了後にフィルムを
1コマ分巻上げるとともに、フィルムの所定領域への撮
影データ写し込みを実行する処理であり、メカチャージ
処理と連動して実行される。なおメカチャージ処理と
は、シャッタの先幕及び後幕をそれぞれ走行させるばね
力に抗して初期位置まで移動(チャージ)し、ミラーを
初期位置まで移動(チャージ)し、絞りを絞り込ませる
絞りレバーをばね力に抗して初期位置まで移動(チャー
ジ)する処理である。
【0040】この処理に入ると先ず、写し込みカウンタ
及びフィルムパルスカウンタの初期化を行い、データ写
し込み時間を設定する(S201、S203)。データ
写し込み時間は、データ写し込みLED19を点灯させ
る時間であり、フィルム感度Svに基づいて設定され
る。
【0041】次に写し込み用データ設定処理を実行する
(S205)。写し込み用データ設定処理は、詳細は後
述するが、レリーズ処理(S65)でEEPROM23
に書き込んだAvデータ(絞り値)・Tvデータ(シャ
ッタ速度)を実際の写し込み用データに変換する処理で
ある。写し込み用データは、フィルムに写し込むデータ
の配列(順序)を決定するデータである。そして、DP
U13との間で通信を行い、設定した写し込み用データ
をDPU13に設定する(S207)。CPU11は、
後述するデータ写し込み処理で、S205で設定された
写し込み用データに基づきデータ写し込みLED19の
点灯をDPU13を介して制御する。
【0042】「ワインドループ処理」S201〜S20
7までの初期設定が終了したら、モータドライバ24を
介してメインモータ25を駆動させ、ワインドループ処
理に入る(S209)。ワインドループ処理に入ると、
先ず250μs(マイクロ秒)タイマをスタートさせ、
メインモータ25を駆動させてから2秒が経過したかど
うかをチェックする(S211、S213)。250μ
sタイマは、データ写し込み処理を行う周期を設定する
タイマである。メインモータ25を駆動させてから2秒
を経過したとき、すなわち2秒以内にフィルム巻上げ及
びデータ写し込みが完了しなかったときは、何らかの異
常が発生したと考えられるので、メインモータ25を停
止し、図示しない外部LCDなどに巻上げ処理が正常に
行われなかった旨を報知する巻上げNG処理を実行する
(S213;Y、S215、S217)。
【0043】通常は、メインモータ25を駆動させてか
ら2秒を経過していないので、次にフィルムパルスカウ
ンタによりフィルムの残量があるかどうかをチェックす
る(S213;N、S219)。フィルムの残量がない
ときは、メカチャージが完了したかどうかをチェックす
る(S219;N、S221)。メカチャージが完了し
ているときは、フィルムを巻上げる必要はないので、メ
インモータ25を停止してリターンする(S221;
Y、S223)。メカチャージが完了していないとき
は、タイムループ処理に入る(S221;N)。フィル
ムの残量があるときは、フィルム給送制御フォトインタ
ラプタ27から出力されるフィルムパルスのノイズを取
り除くチャタリング処理を実行し、フィルムパルスの立
上がりまたは立下り(以下「エッジ」という)を検出し
たかどうかをチェックする(S219;Y、S225、
S227)。
【0044】フィルムパルスのエッジを検出しなかった
ときは(S227;N)、タイムループ処理に入り、フ
ィルムパルスのエッジを検出したときは(S227;
Y)、フィルムパルスカウンタに1加算し、次にフィル
ムパルスのエッジを48個検出したかどうかをチェック
する(S229、S231)。なお、本実施形態では、
フィルム1コマ分を巻上げるときにフィルム給送制御フ
ォトインタラプタ27から出力されるフィルムパルス数
は24パルスである。
【0045】フィルムカウンタ値が48に達したとき
は、フィルムの巻上げが完了したので、フィルムパルス
カウンタから現在の撮影コマが最終コマかどうかをチェ
ックし、最終コマであればフィルムを全て巻上げて(巻
取って)リターンする(S231;Y、S233;Y、
S235)。現在の撮影コマが最終コマでないときは、
フィルムマグネット36に通電してフィルムの走行を停
止し、シャッタ幕巻上げ完了検知スイッチSWEがオフ
した時にメインモータ25を停止し、フィルムパルスカ
ウンタに1加算してリターンする(S233;N、S2
37、S239;Y、S241、S243)。フィルム
パルスカウンタ値が48に達していないときは、タイム
ループ処理に入る(S231;N)。
【0046】「タイムループ処理」タイムループ処理で
は、先ず、データ写し込み許可スイッチSWDのオン・
オフによりデータ写し込みが許可されているかどうかを
チェックし、許可されていないときはデータを写し込む
必要がないので、250μsタイマ経過後ワインドルー
プ処理へ戻り、フィルム巻上げを完了させる(S24
5;N、S255;Y)。データ写し込みが許可されて
いるときは、写し込み項目カウンタの値をチェックする
(S245;Y、S247)。本実施形態では、Avデ
ータ・Tvデータの2項目をフィルムに写し込む構成に
しているので、写し込み項目カウンタの値が2に達して
いるときは、何もせずに250μsタイマ経過後ワイン
ドループ処理に戻る(S247;Y、S255;Y)。
写し込み項目カウンタが2に達していないときは、写し
込み開始待機処理を実行する(S247;N、S24
9)。
【0047】S249で実行する写し込み開始待機処理
は、所望の位置から写し込みを行うために写し込み開始
を遅延させる写し込み開始遅延時間タイマを設定し、写
し込み開始遅延時間タイマをスタートさせ、写し込み開
始遅延時間が経過するまで待機する処理である。写し込
み開始遅延時間は、基準遅延時間・基準パルス時間・フ
ィルムパルス時間に基づいて設定される。基準遅延時間
は、任意に定めたフィルムの基準走行速度において、所
定位置から写し込みが開始されるように定めた写し込み
開始遅延時間であり、基準パルス時間は同基準走行速度
においてフィルムパルスがHIGHレベルであるときのパル
ス幅であり、フィルムパルス時間は、測定したフィルム
パルスがHIGHレベルであるときのパルス幅である。基準
遅延時間及び基準パルス時間は予めEEPROM23に
記憶させてあり、この記憶させた基準遅延時間の数値を
書き換えることにより、容易に写し込み開始位置の変更
が可能である。
【0048】写し込み開始遅延時間が経過したら、デー
タ写し込み処理を実行し、写し込み項目カウンタに1加
算する(S251、S253)。データ写し込み処理で
は、S203〜S207で設定したデータ写し込み時間
及び写し込み用データに基づき、DPU13を介してデ
ータ写し込みLED19を点灯させデータを写し込む処
理であるが、本実施形態では写し込み項目カウンタのカ
ウンタ値が0であるときはAvデータを、カウンタ値が
1であるときはTvデータを写し込む構成としている。
そして、250μタイマが経過したらワインドループ処
理に戻る(S255)。本実施形態では、フィルムパル
スエッジを48カウントする(フィルムを1コマ巻上げ
る)間に、このタイムループ処理を繰り返し、Avデー
タ(絞り値)、Tvデータ(シャッタ速度)を写し込
む。
【0049】S203で実行される写し込みデータ設定
処理について図6に示されるフローチャートを参照して
より詳細に説明する。写し込みデータ設定処理は、レリ
ーズ処理(S65)でEEROM23に書き込まれた各
撮影データを実際の写し込み用データに変換し、データ
写し込みLED19を点灯させる配列を決定する処理で
ある。表1にデータ写し込みLED19の基準テーブル
を示す。
【表1】 データ写し込みLED19は、写し込みデータ値に対応
する英数字及び記号を光束データとしてフィルムに照射
するので、例えば、「F1.4 」と写し込む場合は、
写し込み用データを{10、1、11、4、19}に設
定する。
【0050】本実施形態では、フィルムに写し込む撮影
データとしてAvデータ(絞り値)、Tvデータ(シャ
ッタ速度)の2項目があるが、以下では、Avデータの
写し込みデータ設定処理について説明することにする。
この処理では、S132でEEPROM23に書き込ん
だAvデータをフィルムに写し込むように、データ写し
込みLED19を点灯させる配列を決定する。
【0051】この処理に入ると先ず、Avエラーフラグ
がセットされているかどうかをチェックする(S30
1)。レリーズ処理(S67)で、絞り連動タイマ時間
内に絞りを適正絞り値まで絞り込めなかったとき、絞り
係止マグネットEEMgを通電後もEEパルスが発生し
ていたときなど撮影時の絞り値がAE演算で求めた適正
絞り値と一致しない場合は、Avエラーフラグがセット
されているので、Av写し込み用データAv_MATを{1
9、16、20、20、19}と設定する(S301;
Y、S303)。
【0052】Avエラーフラグがセットされていないと
きは、下式によりAvデータ番号Av_No.を求める
(S301;N、S305)。 Av_No.=(AvD−4C(H))÷8 上式において、AvDは、S132でEEPROM23
に書き込んだAvデータを16進数に変換した値であ
り、(H)は16進数表記であることを意味するので4
C(H)を10進数表記すると76である。
【0053】そして、求めたAv_No.に基づきAv
写し込み用データAv_MATを設定してリターンする(S
307〜S347)。上記のAvテーブルデータ(Av
データ・Av_No.・AvDなど)を表2に示す。
【表2】
【0054】以上は、Avデータの写し込みデータ設定
処理の説明であるが、Tvデータの写し込みデータ設定
処理も上記と同様にして実行し、データ写し込みLED
19を点灯させる組合せ及び配列を決定する。表3にT
vデータとデータ写し込みLED19を点灯させる配列
の関係を一覧テーブルにして示す。
【表3】
【0055】以上のように本実施形態では、露出時に計
測したシャッタ速度及び絞り値をフィルムに写し込むの
で、使用者は露出時のカメラボディ10状態を知ること
ができ、AE演算で設定された適正シャッタ速度Tv及
び絞り値Avが計測したシャッタ速度及び絞り値と一致
しない場合は、一致しないデータ値の代わりに「Er
r」をフィルムに写し込むので、これにより使用者は露
出不良が起きたこと及び露出不良の原因が絞り制御不良
によるのかまたはシャッタ制御不良によるのかを知るこ
とができる。
【0056】本実施形態では、Avデータ(絞り値)と
Tvデータ(シャッタ速度)を写し込む構成としている
が、写し込むデータ項目及び項目数等は可変であり、例
えば、設定した撮影データ及び計測した撮影データの両
方を写し込む構成、または設定した撮影データ及び設定
した撮影データと計測した撮影データの誤差分を写し込
む構成にすることもできる。また本実施形態では、フィ
ルム1コマ分を巻上げる毎に計測した撮影データを写し
込む構成としているが、計測したデータを巻戻し時に一
斉に写し込む構成にすることもできる。
【0057】以上の説明では、CPU11がAE演算を
実行して自動的にシャッタ速度及び絞り値を設定する自
動露出制御モードが選択されている場合について説明し
たが、本発明は、使用者が手動でシャッタ速度及び絞り
値を設定するマニュアル露出制御モードが選択されてい
る場合にも適用できるのは言うまでもない。
【0058】
【発明の効果】本発明では、計測手段が露出時に計測し
た撮影データをフィルムに写し込むデータ写し込み手段
と、設定手段が設定した撮影データと計測手段が計測し
た撮影データが一致するかどうかを判断する判断手段を
有し、判断手段が一致しないと判断した場合は、データ
写し込み手段は、一致しない撮影データの計測値を写し
込む代わりに「Err」をフィルムに写し込むので、使
用者は、露出時の撮影状態(カメラボディ状態)が容易
に把握でき、露出不良が起きたこと及び露出不良の原因
がシャッタ制御不良によるのか絞り制御不良によるのか
を知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用した一眼レフカメラの制御系の
主要構成の一実施形態をブロックで示す図である。
【図2】 同一眼レフカメラがフィルムの所定領域に写
し込んだ撮影データの一例を示す図である。
【図3】 同一眼レフカメラのメイン処理をフローチャ
ートで示す図である。
【図4】 同一眼レフカメラのレリーズ処理をフローチ
ャートで示す図である。
【図5】 同一眼レフカメラの巻上げ処理をフローチャ
ートで示す図である。
【図6】 同一眼レフカメラのAvデータ設定処理をフ
ローチャートで示す図である。
【符号の説明】
10 カメラボディ 11 CPU 13 DPU 15 測光IC 19 データ写し込みLED 23 EEPROM 25 メインモータ 27 フィルム給送制御フォトインタラプタ 29 絞り制御フォトインタラプタ 31 絞り係止マグネット 33 先幕マグネット 35 後幕マグネット

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 露出制御に関する撮影データを設定する
    設定手段と、 前記設定手段が設定した撮影データに基づいて露出処理
    を実行するレリーズ手段と、 前記レリーズ手段による露出処理時の実撮影データを計
    測する計測手段と、 前記設定手段が設定した撮影データと該撮影データに対
    応する前記計測手段が計測した実撮影データの値が一致
    するかどうかを判断する判断手段と、 フィルムに前記計測手段が計測した実撮影データを写し
    込む手段であって、前記判断手段により前記設定手段が
    設定した撮影データと一致しないと判断された実撮影デ
    ータがあるときは、所定のエラー表示をフィルムに写し
    込むデータ写し込み手段と、を有することを特徴とする
    データ写し込み機能付きカメラ。
  2. 【請求項2】 前記データ写し込み手段は、前記判断手
    段により前記設定手段が設定した撮影データと一致しな
    いと判断された実撮影データがあるときは、該撮影デー
    タを写し込む代わりに所定のエラー表示をフィルムに写
    し込むことを特徴とする請求項1記載のデータ写し込み
    機能付きカメラ。
  3. 【請求項3】 前記計測手段は、計測した撮影データを
    記憶するメモリ手段を備え、前記データ写し込み手段
    は、フィルムの巻上げ時に前記メモリ手段からフィルム
    1コマ分の全撮影データを読み出し、各撮影データ毎に
    フィルムの所定位置へ写し込むことを特徴とする請求項
    1または2記載のデータ写し込み機能付きカメラ。
  4. 【請求項4】 前記撮影データは、絞り値であって、前
    記設定手段は、露出処理時に前記レリーズ手段が制御す
    べき絞り値を設定し、前記計測手段は、前記レリーズ手
    段が露出処理時に実際に制御した絞り値を計測すること
    を特徴とする請求項1ないし3いずれか一項に記載のデ
    ータ写し込み機能付きカメラ。
  5. 【請求項5】 前記撮影データはシャッタ速度であっ
    て、前記設定手段は、露出処理時に前記レリーズ手段が
    制御すべきシャッタ速度を設定し、前記計測手段は、前
    記レリーズ手段が露出処理時に実際に制御したシャッタ
    速度を計測することを特徴とする請求項1ないし3いず
    れか一項に記載のデータ写し込み機能付きカメラ。
  6. 【請求項6】 前記設定手段は、前記撮影データを演算
    して自動的に設定するオート設定手段と、前記撮影デー
    タを手動で設定するマニュアル設定手段とを有している
    ことを特徴とする請求項1ないし5いずれか一項に記載
    のデータ写し込み機能付きカメラ。
  7. 【請求項7】 前記メモリ手段は不揮発性記憶素子であ
    ることを特徴とする請求項3記載のデータ写し込み機能
    付きカメラ。
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DE10049591A DE10049591A1 (de) 1999-10-07 2000-10-06 Kamera mit System zum Aufzeichnen eines fotografischen Faktors auf ein belichtetes Bildfeld eines fotografischen Films

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