JP2001108923A - 光走査装置及びカラー記録装置 - Google Patents

光走査装置及びカラー記録装置

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JP2001108923A
JP2001108923A JP28284599A JP28284599A JP2001108923A JP 2001108923 A JP2001108923 A JP 2001108923A JP 28284599 A JP28284599 A JP 28284599A JP 28284599 A JP28284599 A JP 28284599A JP 2001108923 A JP2001108923 A JP 2001108923A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複数のレーザ光源からそれぞれ出射されたビー
ムを同一の偏向手段を用いて各々対向する方向に走査す
るとともに、これら複数のビームの各々に対応した被走
査面に結像させるレンズ群を各ビーム毎に設け、これら
レーザ光源、レンズ群を単一のハウジングに設けてなる
光走査装置及びカラー記録装置において、走査幅を最小
限とし、小型かつ低コストな光走査装置及びカラー画像
記録装置を提供すること。 【解決手段】複数のレーザ光源から出射される複数のビ
ームのうち、特定の1つのビーム162について走査始
端側のほか走査終端側にもビーム位置を検出する検出器
(144、146)を設け、レジストレーションマーク
間隔の補正を目的としたビーム(102)を出射する走
査光学系とレジストレーションマークを記録することを
目的としたビームを出射する走査光学系を分離した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はデジタル複写機、及
びレーザプリンタ等の複数のレーザビームを用いて光走
査を行なう光走査装置及びカラー記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特開平4−127115号公報に
示すように、複数のドラム状の感光体を備え、各感光体
に対して光書込みを行うための走査手段が1つの偏向器
に対して対向して配備され同一ハウジング内に一体的に
支持される構造が示されている。
【0003】また、特開平9−58053号公報には、
半導体レーザを変調する周波数を変えて光走査手段の倍
率を補正し、ビームの倍率誤差による色ずれの解消方法
が開示されている。
【0004】これらの公報に開示された技術は、複数の
感光体に光書き込みにより記録した各色の画像を1つに
重ね合わせてカラー画像を形成するカラー記録装置に適
用可能であり、図6に示すように印刷用紙Sの搬送誤差
に伴い印刷用紙Sの全面に画像形成するのではなく画像
サイズ(例えばA4サイズ)に対し一定の余白を設け、
画像サイズよりも大きい印刷用紙Sを用いて記録し、画
像サイズの4角にレジストレーションマークM116、
M117、M116'、M117'を記録することで、後
に該レジストレーションマークに沿って切り落とすなど
で対処するのが一般的である。
【0005】しかしながら、このレジストレーションマ
ークを記録するには画像サイズ(例えばA4サイズ)よ
りも広い走査幅が必要となりポリゴンミラーや結像レン
ズが大型化し高速化や低コスト化に対して不利となると
いう問題がある。
【0006】一方、環境温度の変化に伴う光学系の熱膨
張、収縮などの影響を受けて、レジストレーションマー
ク間隔が経時的にずれるため、これを補正するために走
査開始位置と走査終端側とで画像記録領域の外側でビー
ム位置を検出するためのセンサを設けられるが、上記レ
ジストレーションマークM116、M117、M11
6'、M117'の書き込み走査に伴い、さらに走査幅の
拡張が必要となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで、請求項1乃至
3記載の発明は、は走査幅を最小限とし、小型かつ低コ
ストな光走査装置を提供することを目的とする。また、
請求項4乃至6記載の発明は、前記レジストレーション
マーク間隔の経時的なずれを補正するとともに、各走査
光学系の画像倍率を一致させ色ずれのない高品位な画像
を得る光走査装置、カラー記録装置を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するため、以下の構成とした。 (1).複数のレーザ光源からそれぞれ出射されたビー
ムを同一の偏向手段を用いて各々対向する方向に走査す
るとともに、これら複数のビームの各々に対応した被走
査面に結像させるレンズ群を各ビーム毎に設け、これら
レーザ光源、レンズ群を単一のハウジングに設けてなる
光走査装置において、前記複数のレーザ光源から出射さ
れる複数のビームのうち、特定の1つの走査ビームにつ
いて走査始端側のほか走査終端側にもビーム位置を検出
する検出器を設けて前記走査時間を検出できるように
し、レジストレーションマーク間隔の補正を目的とした
走査光学系とレジストレーションマークを記録すること
を目的とした走査光学系を分離した(請求項1)。 (2).(1)記載の光走査装置において、前記走査時
間を検出するレーザ光源以外のレーザ光源からのビーム
を用いて走査開始側及び走査終端側の印画領域を明示す
るレジストレーションマークを書くようにした(請求項
2)。 (3).複数のレーザ光源から出射されたビームを同一
の偏向手段を用いて各々対向する方向に走査するととも
に、前記複数のレーザ光源の各々に対応した被走査面に
結像させるレンズ群を前記各ビーム毎に設け、これらレ
ーザ光源、偏向手段、レンズ群を単一のハウジングに設
けてなる光走査装置において、前記複数のレーザ光源
中、少なくとも1つのレーザ光源に2つの発光源を設
け、これら2つの発光源から前記偏向手段に対し主走査
方向で異なる入射角度をなしてビームが出射されるよう
に前記2つの発光源を配置するとともに、前記主走査方
向で先行して走査するビームについて走査始端側のほか
走査終端側でのビーム位置を検出する検出器を設け、走
査時間を検出することとした(請求項3)。 (4).(1)又は(3)記載の光走査装置において、
前記走査時間の検出結果と同初期設定値とを比較し、そ
の比に応じて全てのレーザ光源の変調周波数を変更する
こととした(請求項4)。 (5).(1)又は(3)記載の光走査装置において、
前記走査時間の検出結果と同初期設定値とを比較し、そ
の比に応じて前記偏向手段の回転速度を変えることとし
た(請求項5)。 (6).複数の感光体に記録した各色の画像を重ね合わ
せてカラー画像を形成するカラー記録装置において、
(1)、(2)、(3)、(4)又は(5)記載の光走
査装置を具備することとした(請求項6)。
【0009】
【発明の実施の形態】カラー画像を形成するための光走
査装置の構成主要部を示した図1および光走査装置の断
面をカラー記録装置の感光体と共に示した図2により、
本発明にかかる光走査装置及びカラー記録装置の構成を
説明する。
【0010】図1、図2に示すハウジング115内にフ
ルカラー画像を形成するための4つの色に対応した書き
込み用の走査ビームを出射する4つの走査手段が組み込
まれている。図2に示すように、ハウジング115から
出射されたビーム102、122、142、162はそ
れぞれに対応するドラム状をした感光体101、12
1、141、161に達し、該感光体上をそれぞれ走査
して静電潜像を形成する。
【0011】感光体101、121、141、161に
形成された静電潜像はそれぞれ、イエロー、マゼンタ、
シアン、ブラックのトナーにより可視像化され、タイミ
ングを合わせて送られてくる記録紙上に順次重ね転写さ
れて、該記録紙上にフルカラートナー像が形成される。
記録紙上のフルカラートナー像は定着されて排出され
る。
【0012】感光体101、121、141、161の
まわりには帯電手段、現像手段、転写手段、などが配置
され、また、前記転写手段の前後には記録紙の送り手段
や定着手段などが配置されて全体としてカラー記録装置
が構成されている。以下では、カラー記録装置の中、光
走査装置の構成を主に説明する。図1、図2において、
感光体101上に第1色目(イエロー)の画像190を
形成するを走査するビーム102はレーザ光源103よ
り出射されシリンダレンズ104、折返しミラー105
を介してポリゴンミラー106の右端(図1では斜め右
上側)に近い部分に入射される。
【0013】ビーム102はポリゴンミラー106で走
査され左右方向(図1では斜め右上方向)に2段に層状
に形成されたfθレンズ107の右段部(図1では斜め
右上側)を通り、折返しミラー108及び折返しミラー
109で反射され、トロイダルレンズ110、折返しミ
ラー111を介して感光体101上にスポット状に結像
される。
【0014】本例では、ポリゴンミラー106は、その
回転軸方向J−Jが重力方向yと直交する方向(水平方
向)を向くように設定されている。
【0015】感光体121上に第2色目(マゼンタ)の
画像191を形成するを走査するビーム122はレーザ
光源123より出射されシリンダレンズ124を介して
ポリゴンミラー106の左端(図1では斜め左下側)に
近い部分に入射される。
【0016】ビーム122はポリゴンミラー106で走
査されfθレンズ107の左段部(図1では斜め左下
側)を通り、折返しミラー128、折返しミラー129
で反射され、トロイダルレンズ130、折返しミラー1
31を介して感光体121にスポット状に結像される。
【0017】図1において、ポリゴンミラー106は矢
印向きに回転され、各ビーム102、122は矢印11
2の方向へ走査される。fθレンズ107の直後には折
返しミラー113が配置されこの折返しミラー113で
反射されたビームはセンサー基板114にて走査開始側
でのビーム位置が各々検出されて、画像書き出しのタイ
ミングをとる同期検知信号を発生する。
【0018】ポリゴンミラー106を間にして前記第1
色目の画像を形成する走査光学系に対向して第3色目
(シアン)の画像193を形成する走査光学系が設けら
れている。この第3色目の画像を形成するべく感光体1
41を走査するビーム142の走査光学系の経路は第2
色目の画像191を形成する感光体121を走査するビ
ーム122の走査光学系に準じ、また、ポリゴンミラー
106に対して対向する側に配置される第4色目(ブラ
ック)の画像194を形成する感光体161を走査する
ビーム162の走査光学系の経路は第2色目の画像19
0を形成する感光体101を走査するビーム102の走
査光学系の経路に準ずる。
【0019】つまり、第3目の画像193を形成する感
光体141を走査するビーム142はレーザ光源24よ
り出射されシリンダレンズ22を介してポリゴンミラー
106の左端(図1では斜め左側)に近い部分に入射さ
れる。
【0020】ビーム142はポリゴンミラー106で走
査されfθレンズ147の左段部(図1では斜め左下
側)を通り、折返しミラー168、折返しミラー169
で反射され、トロイダルレンズ170、折返しミラー1
71を介して感光体141にスポット状に結像される。
【0021】感光体161上に第4色目(ブラック)の
画像194を形成するを走査するビーム162はレーザ
光源16より出射されシリンダレンズ18、折返しミラ
ー20を介してポリゴンミラー106の右端(図1では
斜め右上側)に近い部分に入射される。
【0022】ビーム162はポリゴンミラー106で走
査され左右方向(図1では斜め右上方向)に2段に層状
に形成されたfθレンズ147の右段部(図1では斜め
右上側)を通り、折返しミラー148及び折返しミラー
149で反射され、トロイダルレンズ150、折返しミ
ラー151を介して感光体161上にスポット状に結像
される。
【0023】第4色目の画像を走査するビーム162、
第3色目の画像走査するビーム142は矢印2の方向へ
走査され、同様にfθレンズ147の直後に配置された
折返しミラー143によりセンサー基板144にて走査
開始側でのビーム位置を各々検出し、画像書き出しのタ
イミングをとる。
【0024】さらに、第4色目の画像を形成するべく感
光体161へと向う走査終端側のビーム162を折返し
ミラー148の前に配置した折返しミラー145で反射
しセンサー基板146で検出している。
【0025】このように、複数のレーザ光源16、2
4、103、123から出射されるビーム中、第4色目
の画像を形成するビーム162について、走査終端側で
のビーム位置を検出する検出器としてのセンサー基板1
46を設け、走査開始側でのビーム位置を検出する検出
器としてのセンサー基板144とにより、走査時間を検
出することとし、一方、第1色目の画像を形成するビー
ム102によりレジストレーションマークM117、M
116、M117'、M116'を記録するようにした。
【0026】こうして、走査時間を検出することにより
レジストレーションマーク間隔の補正を目的としたレー
ザ光源24から折返しミラー151に至る走査光学系
と、レジストレーションマークM117、M116、M
117'、M116'を記録することを目的としたレーザ
光源103から折返しミラー111に至る走査光学系を
分離することで、走査幅を最小限としポリゴンミラーや
結像レンズの大型化を回避でき、小型かつ低コストな光
走査装置が提供できる。
【0027】例えば、レジストレーションマーク間隔の
補正を目的とした走査光学系と、レジストレーションマ
ークを記録することを目的とした走査光学系とを分離し
ない場合を模式的に表現すると、図3(a)のようにな
る。図3(a)では、ビーム162によりレジストレー
ションマークM117、M116を書かせるとともに、
これらレジストレーションマークM116とレジストレ
ーションマークM117との間隔を補正するための走査
時間を検出するセンサ基板144、146を設けてい
る。
【0028】この場合には、レジストレーションマーク
M116、M117の外側にセンサ基板144、146
を配置する構成とせざるを得ないため、ビーム162に
よる走査幅はレジストレーションマークM116、M1
17の間隔nよりも大きいセンサ基板144、146の
間隔Nにせざるを得ない。
【0029】これに対して、レジストレーションマーク
間隔の補正を目的としたレーザ光源24から折返しミラ
ー151に至る走査光学系と、レジストレーションマー
クを記録することを目的としたレーザ光源103から折
返しミラー111に至る走査光学系とを分離、つまり機
能を分離した場合には、図3(b)に示すように、セン
サ基板144、146の間隔をレジストレーションマー
クM116、M117の間隔nに略等しい間隔に縮める
ことができる。
【0030】このため、走査幅を走査可能な最小限の間
隔nにすることができ、ポリゴンミラーや結像レンズの
大型化を回避でき、小型かつ低コストな光走査装置が提
供できる。
【0031】上記のごとく構成された、レーザ光源10
3から諸光学系を経てポリゴンミラー106さらに諸光
学系を経て折返しミラー111に至る走査光学系、レー
ザ光源123から諸光学系を経てポリゴンミラー106
さらに諸光学系を経て折返しミラー131に至る走査光
学系、レーザ光源24から諸光学系を経てポリゴンミラ
ー106さらに諸光学系を経て折返しミラー171に至
る走査光学系、レーザ光源16から諸光学系を経てポリ
ゴンミラー106さらに諸光学系を経て折返しミラー1
51に至る走査光学系の4つの走査光学系は箱状のハウ
ジング115内に一体的に収容され、取付部115−
1、115−2及びこれらと対称に設けられた図示しな
い取付部の4箇所で当該カラー記録装置の本体構造体に
取付られている。
【0032】前記の例では、レーザ光源103からビー
ム102、レーザ光源123からビーム122、レーザ
光源24からビーム142、レーザ光源16からビーム
162というように、各レーザ光源からそれぞれ1本ず
つのビームが出射されるかのように説明したが、書き込
み時間の短縮を図るべく実際には各レーザ光源からそれ
ぞれ複数本のビームを出射する構成としている。
【0033】以下に、単一のレーザ光源から2本のビー
ムが出射されるようにし、これら2本のビームにより隣
接したラインを先行ビームと後行ビームとで同時に走査
する構成について説明する。図4に単一のレーザ光源か
ら2本のビームが出射されるレーザ光源の構成を示す。
【0034】図4において、半導体レーザ501、50
2は主走査方向Eに所定の間隔を離してベース部材50
3の裏側(図中斜め右側)から圧入されている。これら
半導体レーザ501、502の発光点との配置を調節し
ビームを平行光束とするカップリングレンズ504、5
05がベース部材503に設けられたU状取付部510
に接着保持されている。
【0035】ベース部材503はホルダ部材506の裏
側に重ねた状態でねじ508、508'により一体的に
固定される。ここで、ホルダ部材506の裏側(図中斜
め右側)には円柱状の支持部材506−1、506−
1'が直立している。
【0036】これらの支持部材506−1、506−
1'の先端部にはねじ穴が形成されており、これらの支
持部材506−1、506−1'の先端部を駆動基板5
07に突き当てた状態で駆動基板507の裏側からねじ
508−1、508−1'により、ホルダ部材506は
駆動基板507に固定されている。駆動基板507は画
像データに応じて半導体レーザ501、502を変調す
る機能を有する。
【0037】支持部材506−1、506−1'はベー
ス部材503と駆動基板507との間隔を保持し、半導
体レーザ501、502の導線部が駆動基板507に接
触するのを防止している。
【0038】このように一体的に構成されたレーザ光源
は、ホルダ部材506の中央部に突出状に形成された円
筒状の出射口506aを、ハウジング115に形成され
た嵌合穴509に嵌合させた状態で、ねじ512、51
4で締め付け、ハウジング115と一体的に固定する。
【0039】前記した図1、図2におけるレーザ光源1
03、123、24、16は、図4に示した構成のレー
ザ光源で構成されている。
【0040】このようにそれぞれ2つの光源を有する各
レーザ光源からは、先行して走査するビームと後行して
走査するビームの2本のビームが互いに交差する角度で
出射され感光体上においても主走査方向に所定の間隔L
をもって同時に走査される。
【0041】このように、各レーザ光源において、2つ
の発光源から前記偏向手段としての折返しミラーやポリ
ゴンミラーに対し主走査方向で異なる入射角度をなして
ビームが出射されるように2つの発光源(半導体レーザ
501、502)を配置する。
【0042】特に、第4色目の画像を走査するために設
けられたレーザ光源16に代えて設けられた2ビーム出
射用のレーザ光源から出射される2つのビームについて
は、先行ビームについて、走査開始側でのビーム位置を
検出するセンサー基板144と、走査終端側のビーム位
置を検出するセンサー基板146により走査時間を検出
すれば、後行のビームについては先行ビームの走査時間
に準じて書き込みの諸制御を行なえばよいので、後行ビ
ームについて専用のセンサー基板を設ける必要はない
し、また先行ビームのセンサ基板を利用することとし後
行ビームを先行ビームの走査範囲まで走査する必要もな
い。
【0043】仮に、後行ビームの走査範囲についてもセ
ンサー基板144、146間の範囲にした場合には、走
査光学系を構成するポリゴンミラーやレンズの有効径を
大きくしなければならないが、先行ビームにつて走査始
端側、走査終端側でのビーム位置を検出する検出器を設
けておけば、後行ビームについて検知する必要はないの
で、後行ビームのために走査終端側の走査幅を広げずに
済むのでポリゴンミラーの反射面幅を縮小でき大型化を
回避でき、小型かつ低コストな光走査装置が提供でき
る。
【0044】例えば、図5において先行ビーム162a
の走査範囲をセンサー基板146の位置までとすると、
後行ビーム162bについて走査時間を検知する場合に
は、後行ビーム162aの走査範囲をセンサー基板14
6の位置まで広げなければならず、ポリゴンミラーの反
射面幅を大きくしなければならないが、先行ビームにつ
いて検出することでその必要ななくなる。なお、この場
合のセンサー基板146の具体的な位置は後行ビーム1
62bの走査位置及びレジストレーションマークM11
6の位置などを考慮して定めるものとする。
【0045】本例では第1色目の画像190にのみ印画
領域を明示するレジストレーションマークM116、M
117を書かせるが、一般にレジストレーションマーク
は印画サイズに常に等しく維持しなければならない。し
かし、実際には、環境温度の変化により走査光学系を構
成する折り返しミラー、レンズ、ポリゴンミラーなどが
熱膨張、熱収縮する関係で屈折率が変化し印画領域幅が
変化してしまう。
【0046】そこで、印画領域幅を一定にするため、走
査領域を補正する必要がある。以下、その補正制御方法
について説明する。図1においてレーザ光源103につ
いては駆動基板119、レーザ光源123については駆
動基板139、レーザ光源24については駆動基板15
9、レーザ光源16については駆動基板179がそれぞ
れ設けられていて、これらの駆動基板119、139、
159、179は、画像データに応じてそれぞれの半導
体レーザを変調する機能を有する。
【0047】駆動基板119、139、159、179
各々の変調周波数f1、f2、f3f4は図示しない書
込制御部から画像データと共に供給されるが、第4色目
におけるレーザ光源24から射出される2本のビームの
中、先行して走査するビームを用いて走査開始側で検出
した信号と走査終端側で検出した信号との時間間隔t'
を初期設定値t0と比較し、その比例倍分だけ全てのレ
ーザ光源を変調する基準周波数f'を各々の初期設定値
fに対して可変としている。
【0048】例えば、走査開始側で検出した信号と走査
終端側で検出した信号との時間間隔が初期設定値よりも
短くなったらレジストレーションマークの間隔よりも印
画領域が大きくなるので、その分だけ変調周波数を下げ
ることで1ドット当たりの発光時間を延ばし、レジスト
レーションマークの間隔に合致した印画領域を実現する
よう制御する。
【0049】どの走査光学系も、経時、特に環境変化に
よる波長変化やレンズ曲率の膨張、屈折率変動に応じて
一様に倍率が変化する。そのため実施例では代表となる
第4色目の走査光学系の倍率変化ΔZ4のみを検出しそ
れを第1色目を含む全ての走査光学系の倍率変化ΔZに
適用することで部品点数を削減し制御を簡素化してい
る。
【0050】ここで、Z'…変化後の走査距離、Z0…初
期設定時の走査距離、t'…変化後の信号の時間間隔、
0…初期設定時の信号の時間間隔、f0…初期設定時の
変調周波数、f'…変化後の変調周波数、とすると、任
意の走査光学系における倍率変化ΔZは、次の式で表現
できる。
【0051】ΔZ=Z'/Z0(mm)=t0/t'(se
c)=f0(mm)/f'(Hz) そこで、第4色目の走査光学系の倍率変化ΔZ4のみを
検出し、上式を適用して、他の走査光学系について印画
領域が一定となるように制御する。
【0052】なお、実施例ではレーザ光源の変調周波数
を可変するようにしたが、ポリゴンモータに供給する走
査周波数を制御しポリゴンミラーの回転数を可変しても
効果は同様である。また、実施例ではレーザ光源として
2ビームのレーザ光源を用いたが、1ビームまたは2ビ
ーム以上の複数ビームのレーザ光源を用いても同様であ
る。
【0053】以上に説明したように各色毎に、印画領域
を合わせて走査することにより、色ずれのないカラー画
像を得ることができる。また、走査装置を小型化できる
ことにより、カラー画像記録装置全体としてもコンパク
ト化することができる。
【0054】
【発明の効果】請求項1記載の発明では、複数のレーザ
光源から出射されるビーム中、特定の1つの走査ビーム
について走査終端側でのビーム位置を検出する検出器を
設け、走査時間を検出したことにより、該レジストレー
ションマーク間隔の補正を目的とした走査光学系とレジ
ストレーションマークを記録することを目的とした走査
光学系を分離することで、走査幅を最小限としポリゴン
ミラーや結像レンズの大型化を回避でき、小型かつ低コ
ストな光走査装置が提供できる。
【0055】請求項2記載の発明では、走査時間を検出
するレーザ光源以外の走査ビームを用いて走査開始側及
び走査終端側の印画領域を明示するレジストレーション
マークを書くようにしたことにより、該レジストレーシ
ョンマーク間隔の補正を目的とした走査光学系とレジス
トレーションマークを記録することを目的とした走査光
学系を分離することで、走査幅を最小限としポリゴンミ
ラーや結像レンズの大型化を回避でき、小型かつ低コス
トな光走査装置が提供できる。
【0056】請求項3記載の発明では、複数のレーザ光
源中の少なくとも1つに2つの発光源を具備し前記偏向
器に対して主走査方向での入射角度が異なるようビーム
を射出するとともに、その主走査方向で先に走査するビ
ームについて走査終端側でのビーム位置を検出する検出
器を設け、走査時間を検出したことにより、後に走査す
るビームのために走査終端側の走査幅を広げずに済むの
でポリゴンミラーの反射面幅を縮小でき大型化を回避で
き、小型かつ低コストな光走査装置が提供できる。
【0057】請求項4記載の発明では、走査時間の検出
結果と同初期設定値とを比較し、その比応じて全てのレ
ーザ光源の変調周波数を可変したことにより、経時的な
画像倍率の変動に対する補正制御を簡略化でき低コスト
かつ高品位な画像記録を実現できる光走査装置が提供で
きる。
【0058】請求項5記載の発明では、走査時間の検出
結果と同初期設定値とを比較し、その比応じて偏向器の
回転速度を可変したことにより、経時的な画像倍率の変
動に対する補正制御を簡略化でき低コストかつ高品位な
画像記録を実現できる光走査装置を提供することができ
る。
【0059】請求項6記載の発明では、色ずれのない高
品位なカラー画像を記録することのできるコンパクトな
カラー記録装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる光走査装置の構成主要部を示し
た斜視図である。
【図2】光走査装置の断面をカラー記録装置の感光体と
共に示した図である。
【図3】図3(a)は走査時間を検出するためのビーム
とレジストレーションマークを書くためのビームを共通
にした場合の走査領域、図3(b)は上記両ビームを分
離した場合の走査領域をそれぞれ模式的に説明した図で
ある。
【図4】2つの発光源を有するレーザ光源の分解斜視図
である。
【図5】先行するビームと後行するビームの関係を説明
した図である。
【図6】レジストレーションマーク及び画像サイズの関
係を例示した図である。
【符号の説明】
16,103 レーザ光源 18、104 シリンダレンズ 20、105、108、109、111、148、14
9、151 折返しミラー 106 ポリゴンミラー 107、147 fθレンズ 110、150 トロイダルレンズ 144、146 (ビーム位置を検出する検出器として
の)センサ基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 島田 和之 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2C362 AA11 BA34 BA52 BA68 BA69 BA70 BA86 BB30 BB32 BB34 BB37 BB42 BB43 CA23 CA39 2H045 AA52 BA02 BA22 BA34 CA63 CA83 CA88 CA99 2H076 AB06 AB08 AB12 AB16 AB22 AB31 AB33 AB67 CA17 DA42 EA01 5C072 AA03 BA19 CA09 DA02 DA03 DA21 HA06 HA13 HB08 HB11 HB13 HB16 QA14 VA07 XA01 XA05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のレーザ光源からそれぞれ出射された
    ビームを同一の偏向手段を用いて各々対向する方向に走
    査するとともに、これら複数のビームの各々に対応した
    被走査面に結像させるレンズ群を各ビーム毎に設け、こ
    れらレーザ光源、レンズ群を単一のハウジングに設けて
    なる光走査装置において、 前記複数のレーザ光源から出射される複数のビーム中、
    特定の1つの走査ビームについて走査始端側のほか走査
    終端側にもビーム位置を検出する検出器を設けて前記走
    査時間を検出できるようにし、レジストレーションマー
    ク間隔の補正を目的とした走査光学系とレジストレーシ
    ョンマークを記録することを目的とした走査光学系を分
    離したことを特徴とする光走査装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の光走査装置において、前記
    走査時間を検出するレーザ光源以外のレーザ光源からの
    ビームを用いて走査開始側及び走査終端側の印画領域を
    明示するレジストレーションマークを書くようにしたこ
    とを特徴とする光走査装置。
  3. 【請求項3】複数のレーザ光源から出射されたビームを
    同一の偏向手段を用いて各々対向する方向に走査すると
    ともに、前記複数のレーザ光源の各々に対応した被走査
    面に結像させるレンズ群を前記各ビーム毎に設け、これ
    らレーザ光源、偏向手段、レンズ群を単一のハウジング
    に設けてなる光走査装置において、 前記複数のレーザ光源中、少なくとも1つのレーザ光源
    に2つの発光源を設け、これら2つの発光源から前記偏
    向手段に対し主走査方向で異なる入射角度をなしてビー
    ムが出射されるように前記2つの発光源を配置するとと
    もに、前記主走査方向で先行して走査するビームについ
    て走査始端側のほか走査終端側でのビーム位置を検出す
    る検出器を設け、走査時間を検出したことを特徴とする
    光走査装置。
  4. 【請求項4】請求項1又は3記載の光走査装置におい
    て、前記走査時間の検出結果と同初期設定値とを比較
    し、その比に応じて全てのレーザ光源の変調周波数を変
    更することを特徴とする光走査装置。
  5. 【請求項5】請求項1又は3記載の光走査装置におい
    て、前記走査時間の検出結果と同初期設定値とを比較
    し、その比に応じて前記偏向手段の回転速度を変えるこ
    とを特徴とする光走査装置。
  6. 【請求項6】複数の感光体に記録した各色の画像を重ね
    合わせてカラー画像を形成するカラー記録装置におい
    て、請求項1、2、3、4又は5記載の光走査装置を具
    備していることを特徴とするカラー記録装置。
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