JP2001108416A - 光ファイバ歪み計測装置 - Google Patents

光ファイバ歪み計測装置

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JP2001108416A JP28294099A JP28294099A JP2001108416A JP 2001108416 A JP2001108416 A JP 2001108416A JP 28294099 A JP28294099 A JP 28294099A JP 28294099 A JP28294099 A JP 28294099A JP 2001108416 A JP2001108416 A JP 2001108416A
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distortion
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Abstract

(57)【要約】 【課題】光路の長さが変化するような環境あるいは振動
の多い環境においても、歪み計測を確実に行なうことが
できる光ファイバ歪み計測装置を提供する。 【解決手段】光源11からの投射光を計測用FBG14
に入射すると、計測用FBG14は回折格子の間隔に応
じて特定の波長の光を反射する。この計測用FBG14
からの反射光は、光カプラ16を介して光ファイバ1
7、18の光路に分岐される。光ファイバ17に分岐さ
れた反射光は、FBGフィルタ19により反射光の波長
の変化に対応した強度に変換され、更に計測用受光素子
20により電気信号に変換される。また、光ファイバ1
8に分岐された信号は、参照用受光素子21で電気信号
に変換される。処理装置22は、計測用受光素子20及
び参照用受光素子21から送られてくる反射光の強度の
比から周波数の変化を求めると共に、この周波数変化か
ら歪み変化量を算出して表示装置23に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、FBG(Fiber Br
agg Grating:ファイバブラッグ回折格子)を用いた光
ファイバ歪み計測装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば風車や橋脚等の物体の寿命
を推定する場合、対象とする物体の歪みを計測し、この
歪みから物体の寿命を推定する方法が取られている。上
記物体の歪みを計測する場合、FBG(ファイバブラッ
グ回折格子)を用いる方法が考えられている。上記FB
Gを用いて物体の歪みを計測する方法としては、例えば
特開昭8−94328号公報に開示されているような干
渉計によるものが知られている。この干渉計による歪み
計測方法は、例えば図7に示すようにして行なわれる。
すなわち、光源1からの投射光は、光ファイバ2及び方
向性結合器3を介してブラッグ反射型導波路4に入射す
る。このブラッグ反射型導波路4では、入射波が反射し
て戻る際にブラッグ格子と光波の波長との関係で定まる
特定のスペクトルのみが反射光となる。上記ブラッグ反
射型導波路4は、歪み計測部に接着されるもので、計測
部の歪みによって変形を受けると、導波路4のブラッグ
格子は、同率の変動を受けて反射光のスペクトルの中心
値が変動する。上記ブラッグ反射型導波路4からの反射
光は、方向性結合器3を通り、光分岐器5で分離され、
互いに異なる長さの光ファイバ6、7を透過して干渉計
に送られ、干渉縞を生じる。そして、ブラッグ反射型導
波路4からの反射光の波長が変化すると、干渉縞の位置
が移動するので、この干渉縞の移動数から光の明暗を検
出してその明暗数をカウントし、このカウント値からブ
ラッグ反射型導波路4に加わる歪み量の相対値を求めて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように干渉計を
使用し、干渉縞の移動数から光の明暗を検出してその明
暗数をカウントすることにより、そのカウント値からブ
ラッグ反射型導波路4に加わる歪み量の相対値を求める
ことができる。しかし、上記従来のように干渉計を使用
し、干渉縞により歪み計測を行なうようにした場合、光
ファイバ(光路)の長さが変化するような環境、あるい
は振動の多い環境では使用することができない。
【0004】本発明は上記の課題を解決するためになさ
れたもので、光ファイバ(光路)の長さが変化するよう
な環境、あるいは振動の多い環境においても、歪み計測
を確実に行なうことができる光ファイバ歪み計測装置を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る光ファ
イバ歪み計測装置は、計測用の光を投射する光源と、歪
み計測部に接着され、前記光源からの投射光に対して歪
みに対応した波長の光を反射するファイバブラッグ回折
格子と、波長と強度との関係が三角形となる出力特性を
有し、前記ファイバブラッグ回折格子からの反射光をそ
の波長に対応した強度に変換して出力するフィルタと、
前記フィルタの出力光を電気信号に変換する計測用受光
素子と、前記ファイバブラッグ回折格子からの反射光を
電気信号に変換する参照用受光素子と、前記計測用受光
素子及び参照用受光素子から出力される信号の強度比か
ら前記ファイバブラッグ回折格子の反射光の周波数変化
を求める第1の演算手段と、前記第1の演算手段により
求めた周波数変化に比例係数を乗じて前記ファイバブラ
ッグ回折格子の歪み変化量を算出する第2の演算手段と
を具備したことを特徴とする。
【0006】第2の発明に係る光ファイバ歪み計測装置
は、第1の発明において、第2の演算手段で求めた歪み
変化量を出力する出力手段を設けたことを特徴とする。
【0007】第3の発明に係る光ファイバ歪み計測装置
は、計測用の光を投射する光源と、複数の歪み計測部に
それぞれ接着され、前記光源からの投射光に対し歪みに
対応したそれぞれ異なる波長の光を反射する複数のファ
イバブラッグ回折格子と、前記複数のファイバブラッグ
回折格子からの反射光を対応する周波数帯域毎に分岐す
る波長分岐器と、波長と強度との関係が三角形となる出
力特性を有し、前記波長分岐器により分岐された各周波
数帯域毎の反射光をその波長に対応した強度に変換して
出力する複数のフィルタと、前記各フィルタの出力光を
それぞれ電気信号に変換する複数の計測用受光素子と、
前記波長分岐器により分岐された各周波数帯域毎の反射
光を電気信号に変換する複数の参照用受光素子と、前記
各対応する計測用受光素子及び参照用受光素子の出力信
号の強度比から前記各ファイバブラッグ回折格子の反射
光の周波数変化を求める第1の演算手段と、前記第1の
演算手段により求めた周波数変化に比例係数を乗じて前
記各ファイバブラッグ回折格子の歪み変化量を算出する
第2の演算手段とを具備したことを特徴とする。
【0008】第4の発明に係る光ファイバ歪み計測装置
は、計測用の光を投射する光源と、複数の歪み計測部に
それぞれ接着され、前記光源からの投射光に対し歪みに
対応したそれぞれ異なる波長の光を反射する複数のファ
イバブラッグ回折格子と、前記複数のファイバブラッグ
回折格子からの反射光を対応する周波数帯域毎に分岐す
る波長分岐器と、波長と強度との関係が三角形となる出
力特性を有し、前記波長分岐器により分岐された各周波
数帯域毎の反射光をその波長に対応した強度に変換して
出力する複数のフィルタと、前記各フィルタの出力光を
それぞれ電気信号に変換する複数の計測用受光素子と、
前記波長分岐器により分岐された各周波数帯域毎の反射
光を電気信号に変換する複数の参照用受光素子と、前記
複数の計測用受光素子及び参照用受光素子のアナログ出
力信号を順次時分割により選択してデジタル信号に変換
するA/D変換回路と、前記A/D変換回路から出力さ
れる前記各対応する計測用受光素子及び参照用受光素子
の出力信号の強度比から前記各ファイバブラッグ回折格
子の反射光の周波数変化を求める第1の演算手段と、前
記第1の演算手段により求めた周波数変化に比例係数を
乗じて前記各ファイバブラッグ回折格子の歪み変化量を
算出する第2の演算手段とを具備したことを特徴とす
る。
【0009】第5の発明に係る光ファイバ歪み計測装置
は、前記第3又は第4の発明において、複数のファイバ
ブラッグ回折格子を直列に接続したことを特徴とする。
【0010】第6の発明に係る光ファイバ歪み計測装置
は、前記第1ないし第5の発明においけるフィルタをフ
ァイバブラッグ回折格子を用いて構成したことを特徴と
する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。
【0012】(第1実施形態)図1は、本発明に係る光
ファイバ歪み計測装置の構成を示すブロック図である。
図1において、11は光源で、図2(a)に示すように
波長特性(周波数特性)がほぼ平坦な光、すなわち所定
の波長帯域(周波数帯域)に亘って強度がほぼ平坦な光
を発生する。上記光源11としては極力広帯域のものを
使用する。上記光源11から投射される光は、光ファイ
バ12及び光カプラ13を介して計測用FBG(Fiber
Bragg Grating:ファイバブラッグ回折格子)14に入
射される。上記計測用FBG14は、図2(b)に示す
ように入射光に対して所定の波長(周波数)の光を反射
するように設定される。上記計測用FBG14は、歪み
測定を行なう部分に接着されるもので、図2(b)に破
線で示すように測定部の歪みに従って反射光の波長(周
波数)が変化する。
【0013】上記計測用FBG14の反射光は、光カプ
ラ13で光ファイバ15側の光路を通り、更に光カプラ
16で光ファイバ17、18に分岐する。光ファイバ1
7に分岐した反射光は、FBGフィルタ19を介して計
測用受光素子20に入射する。上記FBGフィルタ19
は、図2(c)に示すように波長と強度との関係が三角
形となるようなフィルタ特性に設定される。
【0014】また、上記光カプラ16から光ファイバ1
8側の光路に分岐した反射光は、そのまま参照用受光素
子21に入射する。上記受光素子20、21に入射した
反射光は、電気信号に変換され、例えばコンピュータ等
を使用した処理装置22に入力される。この処理装置2
2は、計測用受光素子20により受光した反射光の強度
に対し、受光素子21により受光した反射光の強度によ
り、光源11、計測用FBG14あるいは光路の環境等
による光の強度変化を補正して測定部の歪みを求め、表
示装置23に出力して表示する。
【0015】図3は上記計測用FBG14の構成例を示
したもので、(a)は外観斜視図、(b)は側断面図で
ある。計測用FBG14は、例えばガラスや透明プラス
チック等を用いたクラッド31と、このクラッド31の
中心部に埋め込まれたコア32により構成されている。
上記コア32は、クラッド31より屈折率が高い材質の
ものが使用される。上記コア32の側面には、その長さ
方向に沿って一定間隔の屈折率分布が付けられ、周期的
な回折格子33が形成される。
【0016】上記のように構成された計測用FBG14
は、光源11からの投射光が一端に入射すると、回折格
子33の間隔(屈折率変化の周期)により定まる特定の
波長のみ反射され、その他の波長の光はクラッド31に
散乱される。すなわち、回折格子33の間隔をNd、反
射光の波長をλbとすると、 λb=2Nd の関係となる。
【0017】上記計測用FBG14を歪み測定部分に接
着すると、測定部の歪みに従って計測用FBG14が伸
縮し、回折格子33の間隔変化に応じて反射光の波長λ
bが変化する。
【0018】また、FBGフィルタ19は、上記計測用
FBG14と同様の構成であるが、図2(c)に示すよ
うに通過する光の波長と強度との関係が三角形となるよ
うなフィルタ特性、すなわち、ある設定波長において強
度が最大で、波長が短くなるに従って強度が順次低下す
るようなフィルタ特性に設定される。例えば回折格子3
3を構成する格子の間隔を順次変化させて各波長の反射
率を変えることにより、通過する光の各波長の減衰率を
任意に調整することができる。
【0019】次に上記第1実施形態の動作を図4に示す
フローチャートに従って説明する。先ず、光源11から
図2(a)に示すような波長特性が平坦な光を投射し、
光ファイバ12及び光カプラ13を介して計測用FBG
14に入射する(ステップA1)。計測用FBG14
は、光源11からの光が入射すると、回折格子33の間
隔に応じて特定の波長の光を反射する。すなわち、計測
用FBG14は、回折格子33の間隔が初期設定時から
変化がなければ、図2(b)の実線aに示すように所定
波長の光を反射する。この場合、測定部の歪み変化する
と、すなわち、計測用FBG14の回折格子33の間隔
が変化すると、その変化量に応じて反射光の波長が図2
(b)の破線b、あるいは破線cに示すように変化す
る。上記計測用FBG14の反射光a、b、cの強度
は、基本的には同じレベルである。
【0020】上記計測用FBG14からの反射光は、光
カプラ13から光ファイバ15の光路を通り、更に光カ
プラ16で光ファイバ17、18の光路に分岐される。
光ファイバ17に分岐された反射光は、FBGフィルタ
19を介して計測用受光素子20に入射する。上記FB
Gフィルタ19は、上記図2(c)に示したように通過
する光の波長と強度との関係が三角形のフィルタ特性と
なっているので、上記計測用FBG14の反射光a、
b、cが通過すると、図2(d)に示すように反射光a
の強度が1番強く、反射光b、cの順に強度が小さくな
る。上記FBGフィルタ19から出力される反射光は、
計測用受光素子20で電気信号に変換され、処理装置2
2に送られる(ステップA2)。上記計測用受光素子2
0により得られる反射光の強度をIgとする。
【0021】また、上記光カプラ16から光ファイバ1
8に分岐された信号は、参照用受光素子21で電気信号
に変換され、処理装置22へ送られる(ステップA
3)。上記参照用受光素子21により得られる反射光の
強度をInとする。処理装置22は、計測用受光素子2
0から送られてくる反射光の強度Igと、参照用受光素
子21から送られてくる反射光の強度Inの比から周波
数の変化を算出する(ステップA4)。今例えば計測用
FBG14の周波数−歪み特性が Δε=k1×ΔF 但し、Δε:歪み、k1:比例係数、ΔF:周波数変
化、とし、FBGフィルタ19の周波数−強度特性が G=k2×ΔF 但し、G:強度、k2:比例係数、とする。処理装置2
2は、計測用受光素子20から送られてくる反射光の強
度Igと、参照用受光素子21から送られてくる反射光
の強度Inの比Rを R=Ig/In により求め、次に歪みに伴う周波数変化ΔFを ΔF=R/k2 により求める。
【0022】更に、処理装置22は、上記周波数変化Δ
Fから歪み変化量Δεを Δε=k1×ΔF により求める(ステップA5)。そして、処理装置22
は、上記のようにして求めた歪み変化量Δεを歪み値と
して表示装置23に表示する(ステップA6)。なお、
上記計測した歪み値は、必要に応じてプリンタにより印
刷するようにしても良い。
【0023】本発明は、上記実施形態に示したように、
計測用FBG14で歪みに応じて計測される波長の変化
(周波数の変化)をFBGフィルタ19及び計測用受光
素子20により電圧の変化として取り出し、処理装置2
2にて参照光強度との比較により歪み変化量を算出する
ようにしているので、光路である光ファイバの長さが変
化するような環境、あるいは振動の多い環境、例えば風
車や橋脚等においても歪み計測を簡単かつ確実に行なう
ことができる。また、干渉計を使用しないので、受光系
をコンパクトにでき、かつ外乱に強いセンサシステムを
構築することができる。なお、本発明では、計測用受光
素子20と共に参照用受光素子21を設け、計測用FB
G14の反射光の強度を計測し、その強度比を求めてい
るので、光源11、計測用FBG14あるいは光路の環
境等による光の強度変化を補正でき、高精度の歪み計測
が可能である。
【0024】(第2実施形態)次に本発明の第2実施形
態について説明する。図5は本発明の第2実施形態に係
る光ファイバ歪み計測装置の構成を示すブロック図であ
る。上記第1実施形態が1つの点について歪み計測を行
なう場合について示したものであるのに対し、この第2
実施形態は多点を同時計測する場合の例について示した
ものである。
【0025】図5に示すように光源11から投射される
光は、光ファイバ12及び光カプラ13を介して計測用
FBG14a、14b、…、14nに入射される。上記
計測用FBG14a、14b、…、14nは、各歪み計
測部に接着されるもので、光ファイバにより直列に接続
される。上記計測用FBG14a、14b、…、14n
は、第1実施形態における計測用FBG14と同様のも
のであるが、反射光の周波数(波長)がそれぞれ異なる
周波数F1、F2、…、Fnに設定される。
【0026】上記計測用FBG14の反射光は、光カプ
ラ13で光ファイバ15側の光路を通り、波長分岐器4
1に入力される。この波長分岐器41は、計測用FBG
14a、14b、…、14nからの反射光をそれぞれ帯
域毎に分岐し、更に光カプラ16a、16b、…、16
nにより2分岐する。各光カプラ16a、16b、…、
16nで分岐された一方の反射光は、それぞれFBGフ
ィルタ19a、19b、…、19nを介して計測用受光
素子20a、20b、…、20nに入射する。上記FB
Gフィルタ19a、19b、…、19nは、第1実施形
態におけるFBGフィルタ19と同等の特性を有してい
る。
【0027】また、上記光カプラ16a、16b、…、
16nにより分岐された他方の反射光は、それぞれ参照
用受光素子21a、21b、…、21nに入射する。上
記計測用受光素子20a、20b、…、20n、及び参
照用受光素子21a、21b、…、21nは、それぞれ
入射光を電気信号に変換してA/D変換回路42に入力
する。このA/D変換回路42は、処理装置22からの
指令により動作し、受光素子20a、20b、…、20
n、21a、21b、…、21nからのアナログ信号を
時分割により順次選択すると共に、デジタル信号に変換
して処理装置22へ出力する。処理装置22は、計測用
受光素子20a、20b、…、20n及び参照用受光素
子21a、21b、…、21nからの信号を第1実施形
態の場合と同様にして処理し、各計測用FBG14a、
14b、…、14nにおける歪みを求め、各計測用FB
G14a、14b、…、14nと計測した歪み値とを対
応させて表示装置23に表示する。また、上記計測した
歪み値は、必要に応じてプリンタにより印刷するように
してもよい。
【0028】上記第2実施形態において、光源11から
の投射光は、図6(a)に示すように平坦な周波数特性
を有しているが、計測用FBG14a、14b、…、1
4nを通過すると、図6に示すように順次対応する周波
数の帯域が除かれたものとなる。すなわち、光源11か
らの投射光が計測用FBG14aを通過すると図6
(b)に示すように周波数F1の帯域が除かれたものと
なり、次に計測用FBG14bを通過すると図6(c)
に示すように更に周波数F2の帯域が除かれたものとな
る。以下、同様に光源11からの投射光が計測用FBG
を通過する毎に図6(d)、(e)に示すように順次対
応する周波数の帯域が除かれたものとなる。
【0029】上記のように光源11からの投射光は、計
測用FBG14a、14b、…、14nを通過する毎に
順次対応する周波数の帯域が除かれたものとなるが、各
計測用FBG14a、14b、…、14nには必要な周
波数帯域を持つ投射光が供給される。
【0030】そして、各計測用FBG14a、14b、
…、14nからの反射光は、波長分岐器41で、各計測
用FBG14a、14b、…、14nに対応した周波数
帯域に分岐され、一方はFBGフィルタ19a、19
b、…、19nを介して計測用受光素子20a、20
b、…、20nに入射し、他方はそのまま参照用受光素
子21a、21b、…、21nに入射する。
【0031】処理装置22は、A/D変換回路42に指
令を与え、計測用受光素子20a、20b、…、20n
及び参照用受光素子21a、21b、…、21nからの
各周波数帯域毎の信号を時分割により順次選択して取り
込み、第1実施形態の場合と同様にして各計測用FBG
14a、14b、…、14nにおける歪みを求め、各計
測用FBG14a、14b、…、14nと歪み値とを対
応させて表示装置23に表示する。この場合、計測用受
光素子20a、20b、…、20nと共に参照用受光素
子21a、21b、…、21nを設け、計測用FBG1
4a、14b、…、14nの反射光の強度を計測してそ
の強度比を求めているので、計測用FBG14a、14
b、…、14nへの入射光の周波数特性が平坦でなくて
も、歪み計測を確実に行なうことができる。
【0032】上記第2実施形態によれば、第1実施形態
と同様に光路である光ファイバの長さが変化するような
環境、あるいは振動の多い環境においても、歪み計測を
簡単かつ確実に行なうことができると共に、1台の歪み
計測装置で複数箇所の歪みを同時に計測することが可能
となる。従って、複数箇所における歪みを効率的に計測
でき、システムを安価に構成することができる。
【0033】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、計
測用FBGで歪みに応じて計測される波長の変化(周波
数の変化)をFBGフィルタ及び計測用受光素子により
電圧の変化として取り出し、処理装置にて参照光強度と
の比較により歪み変化量を算出するようにしたので、光
路である光ファイバの長さが変化するような環境、ある
いは振動の多い環境においても、歪み計測を簡単かつ確
実に行なうことができる。
【0034】また、本発明は、それぞれ反射光の周波数
(波長)が異なる値に設定された複数の計測用FBGを
直列に接続し、各計測用FBGからの反射光を波長分岐
器により所定の周波数帯域に分岐し、これら各周波数帯
域毎の信号をFBGフィルタ及び計測用受光素子により
電圧の変化として取り出し、処理装置にて参照光強度と
の比較により歪み変化量を算出するようにしたので、1
台の歪み計測装置で複数箇所の歪みを同時にかつ効率的
に計測することが可能となり、システムを安価に構成す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る光ファイバ歪み計
測装置の構成を示すブロック図。
【図2】同実施形態における各部の特性を示す図。
【図3】(a)は同実施形態における計測用FBGの外
観斜視図、(b)は同側断面図。
【図4】同実施形態における動作を説明するためのフロ
ーチャート。
【図5】本発明の第2実施形態に係る光ファイバ歪み計
測装置の構成を示すブロック図。
【図6】同実施形態における各計測用FBGを通過する
投射光の周波数と強度との関係を示す図。
【図7】従来の歪み計測装置の構成図。
【符号の説明】
11 光源 12 光ファイバ 13 光カプラ 14、14a〜14n 計測用FBG 15、17、18 光ファイバ 16、16a〜16n 光カプラ 19、19a〜19n FBGフィルタ 20、20a、20n 計測用受光素子 21、21a〜21n 参照用受光素子 22 処理装置 23 表示装置 31 クラッド 32 コア 33 回折格子 41 波長分岐器 42 A/D変換回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 計測用の光を投射する光源と、 歪み計測部に接着され、前記光源からの投射光に対して
    歪みに対応した波長の光を反射するファイバブラッグ回
    折格子と、 波長と強度との関係が三角形となる出力特性を有し、前
    記ファイバブラッグ回折格子からの反射光をその波長に
    対応した強度に変換して出力するフィルタと、 前記フィルタの出力光を電気信号に変換する計測用受光
    素子と、前記ファイバブラッグ回折格子からの反射光を
    電気信号に変換する参照用受光素子と、 前記計測用受光素子及び参照用受光素子から出力される
    信号の強度比から前記ファイバブラッグ回折格子の反射
    光の周波数変化を求める第1の演算手段と、 前記第1の演算手段により求めた周波数変化に比例係数
    を乗じて前記ファイバブラッグ回折格子の歪み変化量を
    算出する第2の演算手段とを具備したことを特徴とする
    光ファイバ歪み計測装置。
  2. 【請求項2】 計測用の光を投射する光源と、 歪み計測部に接着され、前記光源からの投射光に対して
    歪みに対応した波長の光を反射するファイバブラッグ回
    折格子と、 波長と強度との関係が三角形となる出力特性を有し、前
    記ファイバブラッグ回折格子からの反射光をその波長に
    対応した強度に変換して出力するフィルタと、 このフィルタの出力光を電気信号に変換する計測用受光
    素子と、 前記ファイバブラッグ回折格子からの反射光を電気信号
    に変換する参照用受光素子と、 前記計測用受光素子及び参照用受光素子から出力される
    信号の強度比から前記ファイバブラッグ回折格子の反射
    光の周波数変化を求める第1の演算手段と、 前記第1の演算手段により求めた周波数変化に比例係数
    を乗じて前記ファイバブラッグ回折格子の歪み変化量を
    算出する第2の演算手段と、 前記第2の演算手段で求めた歪み変化量を出力する出力
    手段とを具備したことを特徴とする光ファイバ歪み計測
    装置。
  3. 【請求項3】 計測用の光を投射する光源と、 複数の歪み計測部にそれぞれ接着され、前記光源からの
    投射光に対し歪みに対応したそれぞれ異なる波長の光を
    反射する複数のファイバブラッグ回折格子と、 前記複数のファイバブラッグ回折格子からの反射光を対
    応する周波数帯域毎に分岐する波長分岐器と、 波長と強度との関係が三角形となる出力特性を有し、前
    記波長分岐器により分岐された各周波数帯域毎の反射光
    をその波長に対応した強度に変換して出力する複数のフ
    ィルタと、 前記各フィルタの出力光をそれぞれ電気信号に変換する
    複数の計測用受光素子と、 前記波長分岐器により分岐された各周波数帯域毎の反射
    光を電気信号に変換する複数の参照用受光素子と、 前記各対応する計測用受光素子及び参照用受光素子の出
    力信号の強度比から前記各ファイバブラッグ回折格子の
    反射光の周波数変化を求める第1の演算手段と、 前記第1の演算手段により求めた周波数変化に比例係数
    を乗じて前記各ファイバブラッグ回折格子の歪み変化量
    を算出する第2の演算手段とを具備したことを特徴とす
    る光ファイバ歪み計測装置。
  4. 【請求項4】 計測用の光を投射する光源と、 複数の歪み計測部にそれぞれ接着され、前記光源からの
    投射光に対し歪みに対応したそれぞれ異なる波長の光を
    反射する複数のファイバブラッグ回折格子と、 前記複数のファイバブラッグ回折格子からの反射光を対
    応する周波数帯域毎に分岐する波長分岐器と、 波長と強度との関係が三角形となる出力特性を有し、前
    記波長分岐器により分岐された各周波数帯域毎の反射光
    をその波長に対応した強度に変換して出力する複数のフ
    ィルタと、 前記各フィルタの出力光をそれぞれ電気信号に変換する
    複数の計測用受光素子と、 前記波長分岐器により分岐された各周波数帯域毎の反射
    光を電気信号に変換する複数の参照用受光素子と、 前記複数の計測用受光素子及び参照用受光素子のアナロ
    グ出力信号を順次時分割により選択してデジタル信号に
    変換するA/D変換回路と、 前記A/D変換回路から出力される前記各対応する計測
    用受光素子及び参照用受光素子の出力信号の強度比から
    前記各ファイバブラッグ回折格子の反射光の周波数変化
    を求める第1の演算手段と、 前記第1の演算手段により求めた周波数変化に比例係数
    を乗じて前記各ファイバブラッグ回折格子の歪み変化量
    を算出する第2の演算手段とを具備したことを特徴とす
    る光ファイバ歪み計測装置。
  5. 【請求項5】 前記複数のファイバブラッグ回折格子
    は、直列に接続したことを特徴とする前記請求項3又は
    4記載の光ファイバ歪み計測装置。
  6. 【請求項6】 前記フィルタは、ファイバブラッグ回折
    格子を用いて構成したことを特徴とする請求項1、2、
    3、4又は5記載の光ファイバ歪み計測装置。
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