JP2001108122A - フラップ弁 - Google Patents
フラップ弁Info
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- JP2001108122A JP2001108122A JP29172599A JP29172599A JP2001108122A JP 2001108122 A JP2001108122 A JP 2001108122A JP 29172599 A JP29172599 A JP 29172599A JP 29172599 A JP29172599 A JP 29172599A JP 2001108122 A JP2001108122 A JP 2001108122A
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- valve shaft
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- shaft
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 少流量時にも容易に開動するフラップ弁機能
と、緊急時に強制的に開閉操作する機能と兼ね備えたフ
ラップ弁を提供する。 【解決手段】 弁箱6内に全閉位置と全開位置の間に亘
って揺動自在に弁体8を設け、弁体8の弁軸7の一端に
ウエイト手段18を一体に装着し、弁軸7の他端にクラ
ッチ手段19を介して操作手段20を装着した。
と、緊急時に強制的に開閉操作する機能と兼ね備えたフ
ラップ弁を提供する。 【解決手段】 弁箱6内に全閉位置と全開位置の間に亘
って揺動自在に弁体8を設け、弁体8の弁軸7の一端に
ウエイト手段18を一体に装着し、弁軸7の他端にクラ
ッチ手段19を介して操作手段20を装着した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば河川に設け
る樋管等の排水管に装着して用いるフラップ弁に関す
る。
る樋管等の排水管に装着して用いるフラップ弁に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図6に示すように、陸地側あるいは排水
処理場から河川1へ排水するために、堤防2を貫通して
樋管3を設置しており、樋管3の先端にフラップ弁4を
装着している。フラップ弁4は揺動開閉自在な弁体5を
有し、矢印のように、陸地側もしくは排水処理場から河
川1に向かって樋管3内を流れる水流によって弁体5が
開動する。河川1の水位が一定以上に上昇する増水時に
は、弁体5が自重で閉動して河川1の側から陸地側ある
いは排水処理場側へ逆流することを防止する。
処理場から河川1へ排水するために、堤防2を貫通して
樋管3を設置しており、樋管3の先端にフラップ弁4を
装着している。フラップ弁4は揺動開閉自在な弁体5を
有し、矢印のように、陸地側もしくは排水処理場から河
川1に向かって樋管3内を流れる水流によって弁体5が
開動する。河川1の水位が一定以上に上昇する増水時に
は、弁体5が自重で閉動して河川1の側から陸地側ある
いは排水処理場側へ逆流することを防止する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来のフラッ
プ弁においては、弁体5が正方向の水流量によって自重
に抗して開動する構成であるために、全閉状態での止水
性を高めるべく弁体の自重を大きくすると、正方向の水
流が少流量である場合に、弁体を開動することが難し
く、弁体が排水流体に与える圧力損失が大きくなるばか
りでなく、弁体がチャタリングを起こしやすい。また、
従来のフラップ弁では、緊急時などにおいて自由に開閉
することができないという問題があった。
プ弁においては、弁体5が正方向の水流量によって自重
に抗して開動する構成であるために、全閉状態での止水
性を高めるべく弁体の自重を大きくすると、正方向の水
流が少流量である場合に、弁体を開動することが難し
く、弁体が排水流体に与える圧力損失が大きくなるばか
りでなく、弁体がチャタリングを起こしやすい。また、
従来のフラップ弁では、緊急時などにおいて自由に開閉
することができないという問題があった。
【0004】本発明は上記した課題を解決するものであ
り、少流量時においても弁体を容易に開動することがで
きるとともに、確実な逆止性能も確保でき、しかも、緊
急時においては自由に開閉操作することができるフラッ
プ弁を提供することを目的とする。
り、少流量時においても弁体を容易に開動することがで
きるとともに、確実な逆止性能も確保でき、しかも、緊
急時においては自由に開閉操作することができるフラッ
プ弁を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、本発明のフラップ弁は、流路を形成する弁箱
と、弁箱内の水流方向に対して直交する水平な弁軸と、
弁軸と一体に回動して全閉位置と全開位置とに亘って揺
動する弁体と、弁軸の一端に装着したウェイト手段と、
弁軸の他端にクラッチ手段を介して装着し、弁体を強制
的に開閉操作する強制操作手段とを備え、ウェイト手段
は、弁軸と一体に回動して弁体の開方向への揺動時に弁
軸から離間する方向に向かって下り勾配の姿勢となり、
弁体の全閉時に弁軸に接近する方向に向かって下り勾配
の姿勢となるレールと、レール上を転動するウェイトと
からなり、クラッチ手段は、弁軸と強制操作手段の入力
軸との各々に装着する一対のクラッチ板と、各クラッチ
板の相対向する面に設けた係合爪とを有し、双方のクラ
ッチ板の係合爪が弁軸の軸線廻りで係合する状態で強制
操作手段の入力を弁軸に伝達し、双方のクラッチ板の係
合爪が弁軸の軸線廻りで離間する状態で弁体の自由な開
閉動作を許容するものである。
ために、本発明のフラップ弁は、流路を形成する弁箱
と、弁箱内の水流方向に対して直交する水平な弁軸と、
弁軸と一体に回動して全閉位置と全開位置とに亘って揺
動する弁体と、弁軸の一端に装着したウェイト手段と、
弁軸の他端にクラッチ手段を介して装着し、弁体を強制
的に開閉操作する強制操作手段とを備え、ウェイト手段
は、弁軸と一体に回動して弁体の開方向への揺動時に弁
軸から離間する方向に向かって下り勾配の姿勢となり、
弁体の全閉時に弁軸に接近する方向に向かって下り勾配
の姿勢となるレールと、レール上を転動するウェイトと
からなり、クラッチ手段は、弁軸と強制操作手段の入力
軸との各々に装着する一対のクラッチ板と、各クラッチ
板の相対向する面に設けた係合爪とを有し、双方のクラ
ッチ板の係合爪が弁軸の軸線廻りで係合する状態で強制
操作手段の入力を弁軸に伝達し、双方のクラッチ板の係
合爪が弁軸の軸線廻りで離間する状態で弁体の自由な開
閉動作を許容するものである。
【0006】上記した構成により、通常時にクラッチ手
段は、各クラッチ板の係合爪間に所定距離の遊びを形成
したクラッチ切り状態にあり、弁体の自由な開閉動作を
許容する。この状態で、弁箱を流れる水流によって弁体
が開方向へ揺動すると、ウェイト手段のレールが弁軸か
ら離間する方向に向かって下り勾配の姿勢となることに
伴って、ウェイトがレール上を転動して弁軸から離間す
ることにより、ウェイトによって弁軸に開方向モーメン
トが作用し、弁体の自重による閉方向モーメントに対抗
し、水流に付勢される弁体が自重量や水流量の多少にか
かわらず容易に全開位置に揺動する。
段は、各クラッチ板の係合爪間に所定距離の遊びを形成
したクラッチ切り状態にあり、弁体の自由な開閉動作を
許容する。この状態で、弁箱を流れる水流によって弁体
が開方向へ揺動すると、ウェイト手段のレールが弁軸か
ら離間する方向に向かって下り勾配の姿勢となることに
伴って、ウェイトがレール上を転動して弁軸から離間す
ることにより、ウェイトによって弁軸に開方向モーメン
トが作用し、弁体の自重による閉方向モーメントに対抗
し、水流に付勢される弁体が自重量や水流量の多少にか
かわらず容易に全開位置に揺動する。
【0007】一方、河川の増水などにより逆方向の水流
が弁体に作用し、弁体が閉方向へ揺動して全閉もしくは
所定開度以下になると、ウェイト手段のレールが弁軸に
向かって下り勾配の姿勢となることに伴って、ウェイト
がレール上を転動して弁軸に接近する。このことによ
り、ウェイトにより弁体に作用する開方向モーメントが
なくなり、弁体が自重によって速やかに全閉状態とな
り、弁体を所定の自重量に設定することにより確実な止
水性を確保できる。
が弁体に作用し、弁体が閉方向へ揺動して全閉もしくは
所定開度以下になると、ウェイト手段のレールが弁軸に
向かって下り勾配の姿勢となることに伴って、ウェイト
がレール上を転動して弁軸に接近する。このことによ
り、ウェイトにより弁体に作用する開方向モーメントが
なくなり、弁体が自重によって速やかに全閉状態とな
り、弁体を所定の自重量に設定することにより確実な止
水性を確保できる。
【0008】また、緊急時には強制操作手段を操作し、
クラッチ手段における双方のクラッチ板を各係合爪を係
合させたクラッチ入り状態に切り換えて、強制操作手段
による入力をクラッチ手段を介して弁軸に伝え、弁体を
強制的に開閉操作する。
クラッチ手段における双方のクラッチ板を各係合爪を係
合させたクラッチ入り状態に切り換えて、強制操作手段
による入力をクラッチ手段を介して弁軸に伝え、弁体を
強制的に開閉操作する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1〜図3において、弁箱6は水
流の流れ方向に対して直交する水平な軸心aの弁軸7を
回転自在に支承しており、弁箱6の内部には弁軸7と一
体に回動して弁箱内部流路6Aを開閉する弁体8を全閉
位置と全開位置とに亘って揺動自在に収納している。
に基づいて説明する。図1〜図3において、弁箱6は水
流の流れ方向に対して直交する水平な軸心aの弁軸7を
回転自在に支承しており、弁箱6の内部には弁軸7と一
体に回動して弁箱内部流路6Aを開閉する弁体8を全閉
位置と全開位置とに亘って揺動自在に収納している。
【0010】弁軸7の端部は弁箱6の外部に突出し、そ
の軸端にアーム9を固定しており、アーム9は弁軸7に
対する取付角度が調整可能である。アーム9と平行に補
助アーム10を設けており、アーム9及び補助アーム1
0には長手方向に適当間隔毎にボルト孔11及び12を
形成している。アーム9および補助アーム10は、ボル
ト孔11、ボルト孔12に挿通するボルト37によって
レール13を保持しており、ボルト孔11,12の位置
を変更することによってレール13の取付角度が調整で
きる。
の軸端にアーム9を固定しており、アーム9は弁軸7に
対する取付角度が調整可能である。アーム9と平行に補
助アーム10を設けており、アーム9及び補助アーム1
0には長手方向に適当間隔毎にボルト孔11及び12を
形成している。アーム9および補助アーム10は、ボル
ト孔11、ボルト孔12に挿通するボルト37によって
レール13を保持しており、ボルト孔11,12の位置
を変更することによってレール13の取付角度が調整で
きる。
【0011】レール13は弁軸7及び弁体8と一体に開
方向へ揺動するにしたがって、弁軸7から離間する方向
に向かって下り勾配の姿勢となり、弁体8の全閉状態に
おいて、弁軸7に接近する方向に向かって下り勾配の姿
勢となる。レール13は案内溝13aに沿って自重で転
動しながら移動するウェイト14を保持しており、ウェ
イト14は案内溝13aに挿入する支軸にローラベアリ
ングを有し、円滑な転動を確保している。
方向へ揺動するにしたがって、弁軸7から離間する方向
に向かって下り勾配の姿勢となり、弁体8の全閉状態に
おいて、弁軸7に接近する方向に向かって下り勾配の姿
勢となる。レール13は案内溝13aに沿って自重で転
動しながら移動するウェイト14を保持しており、ウェ
イト14は案内溝13aに挿入する支軸にローラベアリ
ングを有し、円滑な転動を確保している。
【0012】レール13の両端にはウェイト14を受け
止めるスプリング等の衝撃緩和装置15,16を設けて
おり、レール13の先端側に設けられた衝撃緩和装置1
6は調整ボルト17でウェイト14の移動方向に位置調
整が可能である。アーム9、補助アーム10、レール1
3及びウェイト14でウェイト手段18を構成し、ウェ
イト手段18を弁軸7の一端に弁軸7と一体に揺動可能
に装着している。
止めるスプリング等の衝撃緩和装置15,16を設けて
おり、レール13の先端側に設けられた衝撃緩和装置1
6は調整ボルト17でウェイト14の移動方向に位置調
整が可能である。アーム9、補助アーム10、レール1
3及びウェイト14でウェイト手段18を構成し、ウェ
イト手段18を弁軸7の一端に弁軸7と一体に揺動可能
に装着している。
【0013】一方、弁軸7の他端にはクラッチ手段19
を介して操作手段20を装着しており、操作手段20は
弁体8を強制的に開閉操作するもので、回転操作ハンド
ル21とケース22に回転自在に支承されたウオーム2
3及びこれに噛合するウオームホイール24とで構成し
ている。クラッチ手段19は一対のクラッチ板27、3
0からなる。一方のクラッチ板27は、操作手段20の
ウオームホイール24に固定した環状部材25に一対の
係合爪26,26が突出してなり、図4に示すように、
各係合爪26,26は直径方向において対向し、中心角
θ1となる円弧状である。他方のクラッチ板30は、弁
軸7の他端にキー止め固定した環状部材28に一対の係
合爪29,29が着突出してなり、各係合爪29,29
は直径方向において対向し、中心角θ2となる円弧状で
ある。
を介して操作手段20を装着しており、操作手段20は
弁体8を強制的に開閉操作するもので、回転操作ハンド
ル21とケース22に回転自在に支承されたウオーム2
3及びこれに噛合するウオームホイール24とで構成し
ている。クラッチ手段19は一対のクラッチ板27、3
0からなる。一方のクラッチ板27は、操作手段20の
ウオームホイール24に固定した環状部材25に一対の
係合爪26,26が突出してなり、図4に示すように、
各係合爪26,26は直径方向において対向し、中心角
θ1となる円弧状である。他方のクラッチ板30は、弁
軸7の他端にキー止め固定した環状部材28に一対の係
合爪29,29が着突出してなり、各係合爪29,29
は直径方向において対向し、中心角θ2となる円弧状で
ある。
【0014】以下、上記した構成における作用を説明す
る。クラッチ手段19は、操作手段20のクラッチ板2
7を正方向+rもしくは逆方向−rに回転させることに
伴って、係合爪26,26が弁軸7のクラッチ板30の
係合爪29,29と係合するクラッチ入り状態となり、
この状態で、操作手段20により弁体8を強制的に開閉
操作する。
る。クラッチ手段19は、操作手段20のクラッチ板2
7を正方向+rもしくは逆方向−rに回転させることに
伴って、係合爪26,26が弁軸7のクラッチ板30の
係合爪29,29と係合するクラッチ入り状態となり、
この状態で、操作手段20により弁体8を強制的に開閉
操作する。
【0015】図4に示すように、両クラッチ板27,3
0の係合爪26,26及び29,29が離間し、その端
面間に中心角θ3の範囲の遊びを形成したクラッチ切り
状態において、弁体8が全閉位置と全開位置とに亘って
揺動することを許容し、弁体8がフラップ弁として機能
する。通常は、操作手段20を操作してクラッチ手段1
9におけるクラッチ板27を正方向+rに回転させ、図
5(a)に示す位置から図5(b)に示す位置に変更
し、両クラッチ板27,30の係合爪26,26及び2
9,29を離間させ、端面間に遊びを形成してクラッチ
切り状態とする。
0の係合爪26,26及び29,29が離間し、その端
面間に中心角θ3の範囲の遊びを形成したクラッチ切り
状態において、弁体8が全閉位置と全開位置とに亘って
揺動することを許容し、弁体8がフラップ弁として機能
する。通常は、操作手段20を操作してクラッチ手段1
9におけるクラッチ板27を正方向+rに回転させ、図
5(a)に示す位置から図5(b)に示す位置に変更
し、両クラッチ板27,30の係合爪26,26及び2
9,29を離間させ、端面間に遊びを形成してクラッチ
切り状態とする。
【0016】この状態で、弁箱6の内部流路6Aに正方
向(図1のY方向)に水流が流れ込むと、全閉位置にあ
った弁体8が開方向へ向けて揺動するとともに、アーム
9及び補助アーム10が同一方向に一体に揺動する。こ
の弁体8、アーム9及び補助アーム10の揺動に伴っ
て、ウェイト手段18のレール13が弁軸7から離間す
る方向に向かって下り勾配の姿勢となる。図1の仮想線
に示すように、ウェイト14はレール13の案内溝13
aに沿って転がり移動し、衝撃緩和装置16によって受
け止められる。
向(図1のY方向)に水流が流れ込むと、全閉位置にあ
った弁体8が開方向へ向けて揺動するとともに、アーム
9及び補助アーム10が同一方向に一体に揺動する。こ
の弁体8、アーム9及び補助アーム10の揺動に伴っ
て、ウェイト手段18のレール13が弁軸7から離間す
る方向に向かって下り勾配の姿勢となる。図1の仮想線
に示すように、ウェイト14はレール13の案内溝13
aに沿って転がり移動し、衝撃緩和装置16によって受
け止められる。
【0017】このウェイト14の移動によって、弁体8
には開方向モーメントが作用し、弁体8の自重による閉
方向モーメントに対抗し、水流の付勢力を受ける弁体8
は、自重量、水流の流量の多少にかかわらず、図1の仮
想線に示す全開位置に容易に揺動し、大きな開度に維持
される。このとき、クラッチ手段19におけるクラッチ
板27および係合爪26は図5(b)に示す位置にあ
り、クラッチ板30および係合爪29のみが弁体8及び
弁軸7と一体に図5(c)に示す位置に回転する。
には開方向モーメントが作用し、弁体8の自重による閉
方向モーメントに対抗し、水流の付勢力を受ける弁体8
は、自重量、水流の流量の多少にかかわらず、図1の仮
想線に示す全開位置に容易に揺動し、大きな開度に維持
される。このとき、クラッチ手段19におけるクラッチ
板27および係合爪26は図5(b)に示す位置にあ
り、クラッチ板30および係合爪29のみが弁体8及び
弁軸7と一体に図5(c)に示す位置に回転する。
【0018】また、クラッチ手段19が図5(b)に示
すクラッチ切り状態において、河川側の増水など排水側
の水位が一定以上まで上昇し、逆方向(図1のX方向)
から弁体8に水圧が作用すると、弁体8が閉方向へ向け
て揺動するとともに、アーム9及び補助アーム10も同
一方向に一体揺動する。弁体8、アーム9及び補助アー
ム10の揺動に伴い、図1の実線に示すように、ウェイ
ト手段18のレール13が弁軸7に接近する方向に向か
って下り勾配の姿勢となり、ウェイト14がレール13
の案内溝13aに沿って転がり移動し、衝撃緩和装置1
5によって受け止められる。
すクラッチ切り状態において、河川側の増水など排水側
の水位が一定以上まで上昇し、逆方向(図1のX方向)
から弁体8に水圧が作用すると、弁体8が閉方向へ向け
て揺動するとともに、アーム9及び補助アーム10も同
一方向に一体揺動する。弁体8、アーム9及び補助アー
ム10の揺動に伴い、図1の実線に示すように、ウェイ
ト手段18のレール13が弁軸7に接近する方向に向か
って下り勾配の姿勢となり、ウェイト14がレール13
の案内溝13aに沿って転がり移動し、衝撃緩和装置1
5によって受け止められる。
【0019】このウェイト14の移動により、ウェイト
14によって弁体8に作用していた開方向モーメントが
なくなり、自重によって弁体8は図1の実線に示す全閉
位置で止水性能を確保する。また、緊急時には、操作手
段20を操作し、操作手段20側のクラッチ板27を正
方向+rもしくは逆方向−rに回転させ、クラッチ手段
19におけるクラッチ板27の係合爪26,26と弁軸
7側のクラッチ板30の係合爪29,29とを係合させ
てクラッチ入り状態とし、弁体8を強制的に開閉操作す
る。
14によって弁体8に作用していた開方向モーメントが
なくなり、自重によって弁体8は図1の実線に示す全閉
位置で止水性能を確保する。また、緊急時には、操作手
段20を操作し、操作手段20側のクラッチ板27を正
方向+rもしくは逆方向−rに回転させ、クラッチ手段
19におけるクラッチ板27の係合爪26,26と弁軸
7側のクラッチ板30の係合爪29,29とを係合させ
てクラッチ入り状態とし、弁体8を強制的に開閉操作す
る。
【0020】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、クラッチ
手段の入り切り操作によって、弁体がウェイト手段によ
るモーメントを受けて容易に開動する状態と、弁体を強
制的に開閉操作する状態とに切り換えることで、通常時
には少流量であっても弁体を容易に大きな開度に維持す
ることができるフラップ弁機能と、緊急時には強制的に
容易かつ迅速に開閉する機能とを単一の弁において具現
することができる。
手段の入り切り操作によって、弁体がウェイト手段によ
るモーメントを受けて容易に開動する状態と、弁体を強
制的に開閉操作する状態とに切り換えることで、通常時
には少流量であっても弁体を容易に大きな開度に維持す
ることができるフラップ弁機能と、緊急時には強制的に
容易かつ迅速に開閉する機能とを単一の弁において具現
することができる。
【図1】本発明に係るフラップ弁全体の右側面図であ
る。
る。
【図2】同フラップ全体の左側面図である。
【図3】同フラップ弁の要部の正面図である。
【図4】同フラップ弁におけるクラッチ手段の拡大側面
図である。
図である。
【図5】(a)〜(c)はフラップ弁としての機能時に
おけるクラッチ手段の動作状態の変化を説明する概略側
面図である。
おけるクラッチ手段の動作状態の変化を説明する概略側
面図である。
【図6】河川樋管に使用されている従来のフラップ弁の
側面図である。
側面図である。
6 弁箱 7 弁軸 8 弁体 13 レール 14 ウェイト 18 開閉補助用ウェイト手段 19 クラッチ手段 20 操作手段 26,29 係合爪 27,30 クラッチ板
Claims (1)
- 【請求項1】 流路を形成する弁箱と、弁箱内の水流方
向に対して直交する水平な弁軸と、弁軸と一体に回動し
て全閉位置と全開位置とに亘って揺動する弁体と、弁軸
の一端に装着したウェイト手段と、弁軸の他端にクラッ
チ手段を介して装着し、弁体を強制的に開閉操作する強
制操作手段とを備え、 ウェイト手段は、弁軸と一体に回動して弁体の開方向へ
の揺動時に弁軸から離間する方向に向かって下り勾配の
姿勢となり、弁体の全閉時に弁軸に接近する方向に向か
って下り勾配の姿勢となるレールと、レール上を転動す
るウェイトとからなり、 クラッチ手段は、弁軸と強制操作手段の入力軸との各々
に装着する一対のクラッチ板と、各クラッチ板の相対向
する面に設けた係合爪とを有し、双方のクラッチ板の係
合爪が弁軸の軸線廻りで係合する状態で強制操作手段の
入力を弁軸に伝達し、双方のクラッチ板の係合爪が弁軸
の軸線廻りで離間する状態で弁体の自由な開閉動作を許
容することを特徴とするフラップ弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29172599A JP2001108122A (ja) | 1999-10-14 | 1999-10-14 | フラップ弁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29172599A JP2001108122A (ja) | 1999-10-14 | 1999-10-14 | フラップ弁 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001108122A true JP2001108122A (ja) | 2001-04-20 |
Family
ID=17772597
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29172599A Pending JP2001108122A (ja) | 1999-10-14 | 1999-10-14 | フラップ弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001108122A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102392907A (zh) * | 2011-10-26 | 2012-03-28 | 浙江海洋学院 | 重力平衡阀 |
CN102678942A (zh) * | 2012-05-07 | 2012-09-19 | 江苏泓明达机械有限公司 | 一种单层单门重锤式锁风翻板阀 |
JP2015190485A (ja) * | 2014-03-27 | 2015-11-02 | 株式会社清水鐵工所 | スイング式逆止弁 |
-
1999
- 1999-10-14 JP JP29172599A patent/JP2001108122A/ja active Pending
Cited By (3)
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---|---|---|---|---|
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