JP2001107856A - 振動式圧縮機 - Google Patents
振動式圧縮機Info
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- JP2001107856A JP2001107856A JP28651299A JP28651299A JP2001107856A JP 2001107856 A JP2001107856 A JP 2001107856A JP 28651299 A JP28651299 A JP 28651299A JP 28651299 A JP28651299 A JP 28651299A JP 2001107856 A JP2001107856 A JP 2001107856A
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- Japan
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- piston
- valve plate
- fixed
- cylinder
- elastic element
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 冷凍サイクル等に使用される振動式圧縮機に
おいて、オーバーストローク時の部品の損傷や、摺動部
の摩耗による信頼性低下を防止する。 【解決手段】 シリンダヘッド7やバルブプレート8が
スプリング17によりシリンダ4側へ付勢されたもので
あり、ストロークが過大となりピストン5がバルブプレ
ート8に衝突しても、その衝撃力を緩和できるため、ピ
ストン5やバルブプレート8などの部品損傷、性能の低
下を防止すると共に、衝突に起因する騒音の増大を防止
する。
おいて、オーバーストローク時の部品の損傷や、摺動部
の摩耗による信頼性低下を防止する。 【解決手段】 シリンダヘッド7やバルブプレート8が
スプリング17によりシリンダ4側へ付勢されたもので
あり、ストロークが過大となりピストン5がバルブプレ
ート8に衝突しても、その衝撃力を緩和できるため、ピ
ストン5やバルブプレート8などの部品損傷、性能の低
下を防止すると共に、衝突に起因する騒音の増大を防止
する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷凍冷蔵装置や空
調機等に用いられる振動式圧縮機に関するものである。
調機等に用いられる振動式圧縮機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の振動式圧縮機の中でも振動式圧縮
機としては、特開平10−238461号公報に示され
ているものがある。以下、図面を参照しながら上記従来
の振動式圧縮機を説明する。
機としては、特開平10−238461号公報に示され
ているものがある。以下、図面を参照しながら上記従来
の振動式圧縮機を説明する。
【0003】従来の構成を図7に示す。図7は従来の振
動式圧縮機の縦断面図であり、密閉ケーシング内に内部
懸架されている。図7において、1は密閉ケーシング、
2は本体である。本体2は、モーター3、シリンダ4、
ピストン5、ブロック6、シリンダヘッド7、バルブプ
レート8、弾性要素9とから構成されており、複数のサ
スペンションスプリング10により、密閉ケーシング1
内に弾性支持されている。
動式圧縮機の縦断面図であり、密閉ケーシング内に内部
懸架されている。図7において、1は密閉ケーシング、
2は本体である。本体2は、モーター3、シリンダ4、
ピストン5、ブロック6、シリンダヘッド7、バルブプ
レート8、弾性要素9とから構成されており、複数のサ
スペンションスプリング10により、密閉ケーシング1
内に弾性支持されている。
【0004】またモーター3は、固定子3aと可動子3
bとから構成されており、可動子3bには永久磁石3c
が固定されている。可動子3bは可動子連結部材11及
びステー12を介してピストン5に連結固定されてい
る。
bとから構成されており、可動子3bには永久磁石3c
が固定されている。可動子3bは可動子連結部材11及
びステー12を介してピストン5に連結固定されてい
る。
【0005】13は、ピストン5、モーター3の可動子
3b、可動子連結部材11などから構成される可動要素
である。14は、モーター3の固定子3a、シリンダ
4、ブロック6などから構成される固定要素である。
3b、可動子連結部材11などから構成される可動要素
である。14は、モーター3の固定子3a、シリンダ
4、ブロック6などから構成される固定要素である。
【0006】弾性要素9は、複数の板状の弾性体9aを
積み重ねて構成されており、例えばバネとして機能する
ものである。ピストン5は、シリンダ4と弾性要素9に
より軸方向に摺動可能なように支持されている。15は
圧縮室であり、シリンダ4、ピストン5により形成され
ている。
積み重ねて構成されており、例えばバネとして機能する
ものである。ピストン5は、シリンダ4と弾性要素9に
より軸方向に摺動可能なように支持されている。15は
圧縮室であり、シリンダ4、ピストン5により形成され
ている。
【0007】次に、振動式圧縮機の機構について説明す
る。交流電源によりモーター3に通電すると、この通電
により永久磁石3cにより発生する磁界との作用によ
り、可動子3bに軸方向に往復運動する力が発生する。
その力により、可動子連結部材11を介して可動子3b
と連結されたピストン5は、弾性要素9を変形させると
ともに、その弾性要素9の反発力を利用しながら共振
し、効率よく軸方向に往復運動を繰り返す。
る。交流電源によりモーター3に通電すると、この通電
により永久磁石3cにより発生する磁界との作用によ
り、可動子3bに軸方向に往復運動する力が発生する。
その力により、可動子連結部材11を介して可動子3b
と連結されたピストン5は、弾性要素9を変形させると
ともに、その弾性要素9の反発力を利用しながら共振
し、効率よく軸方向に往復運動を繰り返す。
【0008】冷却システム(図示せず)からの冷媒ガス
は、吸入管(図示せず)、バルブプレート8の吸入弁
(図示せず)を介してシリンダヘッド7の低圧室7aに
導かれ、シリンダ4内の圧縮室15に至る。圧縮室15
に至った冷媒ガスは、上述したピストン5の往復運動に
より圧縮される。圧縮された冷媒ガスは、シリンダヘッ
ド7内に配設されている吐出弁(図示せず)を介して一
旦シリンダヘッド7内の高圧室7bに吐出された後、吐
出管(図示せず)を介して冷却システムに吐出される。
は、吸入管(図示せず)、バルブプレート8の吸入弁
(図示せず)を介してシリンダヘッド7の低圧室7aに
導かれ、シリンダ4内の圧縮室15に至る。圧縮室15
に至った冷媒ガスは、上述したピストン5の往復運動に
より圧縮される。圧縮された冷媒ガスは、シリンダヘッ
ド7内に配設されている吐出弁(図示せず)を介して一
旦シリンダヘッド7内の高圧室7bに吐出された後、吐
出管(図示せず)を介して冷却システムに吐出される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
のような構成では、圧縮機の運転圧力条件などが変化
し、それに伴ってピストン5及び可動要素9の軸方向へ
の往復移動量(以降ストローク)が変化する。ストロー
クが過大となると、ピストン5がバルブプレート8に衝
突し、ピストン5などの可動要素13、バルブプレート
8、弾性要素9などが損傷し性能や信頼性が低下した
り、衝突により騒音が大きくなる可能性があった。
のような構成では、圧縮機の運転圧力条件などが変化
し、それに伴ってピストン5及び可動要素9の軸方向へ
の往復移動量(以降ストローク)が変化する。ストロー
クが過大となると、ピストン5がバルブプレート8に衝
突し、ピストン5などの可動要素13、バルブプレート
8、弾性要素9などが損傷し性能や信頼性が低下した
り、衝突により騒音が大きくなる可能性があった。
【0010】本発明は、従来の課題を解決するもので、
ストロークが過大となり、ピストン5がバルブプレート
8に衝突した際においても、その衝撃力を緩和すること
により、ピストン5などの可動要素13、バルブプレー
ト8、弾性要素9などが損傷し性能や信頼性が低下する
ことを防止すると共に、衝突による騒音の増大を防止す
ることを目的とする。
ストロークが過大となり、ピストン5がバルブプレート
8に衝突した際においても、その衝撃力を緩和すること
により、ピストン5などの可動要素13、バルブプレー
ト8、弾性要素9などが損傷し性能や信頼性が低下する
ことを防止すると共に、衝突による騒音の増大を防止す
ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は、モーターと、シリンダ、シリンダヘッド、バ
ルブプレートなどにより構成された固定要素と、ピスト
ンなどにより構成された可動要素と、一部が固定要素に
固定または連結され、他端が可動要素に固定または連結
された弾性要素とからなり、シリンダヘッドやバルブプ
レートがスプリングによりシリンダへ付勢されて固定さ
れている。
本発明は、モーターと、シリンダ、シリンダヘッド、バ
ルブプレートなどにより構成された固定要素と、ピスト
ンなどにより構成された可動要素と、一部が固定要素に
固定または連結され、他端が可動要素に固定または連結
された弾性要素とからなり、シリンダヘッドやバルブプ
レートがスプリングによりシリンダへ付勢されて固定さ
れている。
【0012】これにより、ストロークが過大となり、ピ
ストンがバルブプレートに衝突した際においても、バル
ブプレートやシリンダヘッドが反ピストン側へ移動する
ことでその衝撃力を緩和することにより、ピストンなど
の可動要素、バルブプレート、弾性要素などが損傷し性
能や信頼性が低下することを防止すると共に、衝突によ
る騒音の増大を防止することができる。
ストンがバルブプレートに衝突した際においても、バル
ブプレートやシリンダヘッドが反ピストン側へ移動する
ことでその衝撃力を緩和することにより、ピストンなど
の可動要素、バルブプレート、弾性要素などが損傷し性
能や信頼性が低下することを防止すると共に、衝突によ
る騒音の増大を防止することができる。
【0013】また、本発明は、モーターと、シリンダ、
シリンダヘッド、バルブプレートなどにより構成された
固定要素と、ピストンなどにより構成された可動要素
と、一部が固定要素に固定または連結され、他端が可動
要素に固定または連結された弾性要素と、シリンダヘッ
ドを囲うガス圧室を備えている。
シリンダヘッド、バルブプレートなどにより構成された
固定要素と、ピストンなどにより構成された可動要素
と、一部が固定要素に固定または連結され、他端が可動
要素に固定または連結された弾性要素と、シリンダヘッ
ドを囲うガス圧室を備えている。
【0014】これにより、ストロークが過大となり、ピ
ストンがバルブプレートに衝突した際においても、バル
ブプレートやシリンダヘッドが反ピストン側へ移動する
ことでその衝撃力を緩和することにより、ピストンなど
の可動要素、バルブプレート、弾性要素などが損傷し性
能や信頼性が低下することを防止すると共に、衝突によ
る騒音の増大を防止することができる。
ストンがバルブプレートに衝突した際においても、バル
ブプレートやシリンダヘッドが反ピストン側へ移動する
ことでその衝撃力を緩和することにより、ピストンなど
の可動要素、バルブプレート、弾性要素などが損傷し性
能や信頼性が低下することを防止すると共に、衝突によ
る騒音の増大を防止することができる。
【0015】また、バルブプレートやシリンダヘッドを
シリンダ側へ付勢する力は、運転圧力変化に追従して変
化するため、常に最適な付勢力で衝撃力を緩和すること
ができ、衝撃力を運転条件によらず常に最大限に緩和す
ることができる。
シリンダ側へ付勢する力は、運転圧力変化に追従して変
化するため、常に最適な付勢力で衝撃力を緩和すること
ができ、衝撃力を運転条件によらず常に最大限に緩和す
ることができる。
【0016】また、本発明は、モーターと、シリンダな
どにより構成された固定要素と、ピストンなどにより構
成された可動要素と、一部が固定要素に固定または連結
された弾性要素と、一端がピストンと軸方向に嵌合され
ると共に連結バネを介してピストンに連結され、他端が
弾性要素に連結されたステーを備えている。
どにより構成された固定要素と、ピストンなどにより構
成された可動要素と、一部が固定要素に固定または連結
された弾性要素と、一端がピストンと軸方向に嵌合され
ると共に連結バネを介してピストンに連結され、他端が
弾性要素に連結されたステーを備えている。
【0017】これにより、ストロークが過大となり、ピ
ストンがバルブプレートに衝突した際においても、連結
バネが撓むことでことでその衝撃力を緩和することによ
り、ピストンなどの可動要素、バルブプレート、弾性要
素などが損傷し性能や信頼性が低下することを防止する
と共に、衝突による騒音の増大を防止することができ
る。
ストンがバルブプレートに衝突した際においても、連結
バネが撓むことでことでその衝撃力を緩和することによ
り、ピストンなどの可動要素、バルブプレート、弾性要
素などが損傷し性能や信頼性が低下することを防止する
と共に、衝突による騒音の増大を防止することができ
る。
【0018】また、本発明は、モーターと、シリンダな
どにより構成された固定要素と、ピストンなどにより構
成された可動要素と、一部が固定要素に固定または連結
された弾性要素と、ピストンと弾性要素間の連結の少な
くとも一部に連結バネが用いられている。
どにより構成された固定要素と、ピストンなどにより構
成された可動要素と、一部が固定要素に固定または連結
された弾性要素と、ピストンと弾性要素間の連結の少な
くとも一部に連結バネが用いられている。
【0019】これにより、ストロークが過大となり、ピ
ストンがバルブプレートに衝突した際においても、連結
バネが撓むことでその衝撃力を緩和することにより、ピ
ストンなどの可動要素、バルブプレート、弾性要素など
が損傷し性能や信頼性が低下することを防止すると共
に、衝突による騒音の増大を防止することができる。
ストンがバルブプレートに衝突した際においても、連結
バネが撓むことでその衝撃力を緩和することにより、ピ
ストンなどの可動要素、バルブプレート、弾性要素など
が損傷し性能や信頼性が低下することを防止すると共
に、衝突による騒音の増大を防止することができる。
【0020】さらに、シリンダ、ピストン、弾性要素の
軸心がずれたり傾いて加工・組立されても、連結バネが
その軸心ずれや傾斜を補正するように変形することによ
り、シリンダとピストンの摺動部において局所的な摺動
やこじりの発生を防止でき、摺動損失の増大による圧縮
機の効率低下や摺動部の摩耗といった信頼性低下を防止
することができる。
軸心がずれたり傾いて加工・組立されても、連結バネが
その軸心ずれや傾斜を補正するように変形することによ
り、シリンダとピストンの摺動部において局所的な摺動
やこじりの発生を防止でき、摺動損失の増大による圧縮
機の効率低下や摺動部の摩耗といった信頼性低下を防止
することができる。
【0021】また、本発明は、モーターと、シリンダな
どにより構成された固定要素と、ピストンなどにより構
成された可動要素と、一部が固定要素に固定または連結
された弾性要素と、緩衝バネを配して軸方向に嵌合され
たピストンとピストンベースと、一端が弾性要素に固定
または連結され、他端がピストンに固定または連結され
たステーと、ピストンベースに対して反ピストン側のス
テーに設けられた突起を備えている。
どにより構成された固定要素と、ピストンなどにより構
成された可動要素と、一部が固定要素に固定または連結
された弾性要素と、緩衝バネを配して軸方向に嵌合され
たピストンとピストンベースと、一端が弾性要素に固定
または連結され、他端がピストンに固定または連結され
たステーと、ピストンベースに対して反ピストン側のス
テーに設けられた突起を備えている。
【0022】これにより、ストロークが過大となり、ピ
ストンがバルブプレートに衝突した際においても、緩衝
バネが撓むことでその衝撃力を緩和することにより、ピ
ストンなどの可動要素、バルブプレート、弾性要素など
が損傷し性能や信頼性が低下することを防止すると共
に、衝突による騒音の増大を防止することができる。
ストンがバルブプレートに衝突した際においても、緩衝
バネが撓むことでその衝撃力を緩和することにより、ピ
ストンなどの可動要素、バルブプレート、弾性要素など
が損傷し性能や信頼性が低下することを防止すると共
に、衝突による騒音の増大を防止することができる。
【0023】さらに、緩衝バネをシリンダと摺動するピ
ストン部に配設しているため、、ピストンがバルブプレ
ートに衝突しても、瞬時に緩衝バネが撓み、衝突からの
時間遅れが極めて小さい。そのため、ピストン材料とし
て衝撃に弱い、例えばエンジニアリングプラスチックの
ような材料を使用しても、ピストンの損傷やそれに伴う
性能低下を防止することができる。そのため、ピストン
などの摺動材料の選択幅も広くなり、摺動損失の低減や
摺動部の摩耗低減などによる圧縮機の性能向上や信頼性
向上を図ることができる。
ストン部に配設しているため、、ピストンがバルブプレ
ートに衝突しても、瞬時に緩衝バネが撓み、衝突からの
時間遅れが極めて小さい。そのため、ピストン材料とし
て衝撃に弱い、例えばエンジニアリングプラスチックの
ような材料を使用しても、ピストンの損傷やそれに伴う
性能低下を防止することができる。そのため、ピストン
などの摺動材料の選択幅も広くなり、摺動損失の低減や
摺動部の摩耗低減などによる圧縮機の性能向上や信頼性
向上を図ることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、モーターと、シリンダ、シリンダヘッド、バルブプ
レートなどにより構成された固定要素と、ピストンなど
により構成された可動要素と、一部が固定要素に固定ま
たは連結され、他端が可動要素に固定または連結された
弾性要素とからなり、シリンダヘッドやバルブプレート
がスプリングによりシリンダへ付勢されて固定されたも
のであり、ストロークが過大となり、ピストンがバルブ
プレートに衝突した際においても、バルブプレートやシ
リンダヘッドが反ピストン側へ移動することでその衝撃
力を緩和することにより、ピストンなどの可動要素、バ
ルブプレート、弾性要素などが損傷し性能や信頼性が低
下することを防止すると共に、衝突による騒音の増大を
防止するという作用を有する。
は、モーターと、シリンダ、シリンダヘッド、バルブプ
レートなどにより構成された固定要素と、ピストンなど
により構成された可動要素と、一部が固定要素に固定ま
たは連結され、他端が可動要素に固定または連結された
弾性要素とからなり、シリンダヘッドやバルブプレート
がスプリングによりシリンダへ付勢されて固定されたも
のであり、ストロークが過大となり、ピストンがバルブ
プレートに衝突した際においても、バルブプレートやシ
リンダヘッドが反ピストン側へ移動することでその衝撃
力を緩和することにより、ピストンなどの可動要素、バ
ルブプレート、弾性要素などが損傷し性能や信頼性が低
下することを防止すると共に、衝突による騒音の増大を
防止するという作用を有する。
【0025】請求項2記載の発明は、モーターと、シリ
ンダ、シリンダヘッド、バルブプレートなどにより構成
された固定要素と、ピストンなどにより構成された可動
要素と、一部が固定要素に固定または連結され、他端が
可動要素に固定または連結された弾性要素と、シリンダ
ヘッドを囲うガス圧室を備えたものであり、ストローク
が過大となり、ピストンがバルブプレートに衝突した際
においても、バルブプレートやシリンダヘッドが反ピス
トン側へ移動することでその衝撃力を緩和することによ
り、ピストンなどの可動要素、バルブプレート、弾性要
素などが損傷し性能や信頼性が低下することを防止する
と共に、衝突による騒音の増大を防止するという作用を
有する。
ンダ、シリンダヘッド、バルブプレートなどにより構成
された固定要素と、ピストンなどにより構成された可動
要素と、一部が固定要素に固定または連結され、他端が
可動要素に固定または連結された弾性要素と、シリンダ
ヘッドを囲うガス圧室を備えたものであり、ストローク
が過大となり、ピストンがバルブプレートに衝突した際
においても、バルブプレートやシリンダヘッドが反ピス
トン側へ移動することでその衝撃力を緩和することによ
り、ピストンなどの可動要素、バルブプレート、弾性要
素などが損傷し性能や信頼性が低下することを防止する
と共に、衝突による騒音の増大を防止するという作用を
有する。
【0026】さらに、バルブプレートやシリンダヘッド
をシリンダ側へ付勢する力は、運転圧力変化に追従して
変化するため、常に最適な付勢力で衝撃力を緩和するこ
とができ、衝撃力を運転条件によらず常に最大限に緩和
するという作用を有する。
をシリンダ側へ付勢する力は、運転圧力変化に追従して
変化するため、常に最適な付勢力で衝撃力を緩和するこ
とができ、衝撃力を運転条件によらず常に最大限に緩和
するという作用を有する。
【0027】請求項3記載の発明は、モーターと、シリ
ンダなどにより構成された固定要素と、ピストンなどに
より構成された可動要素と、一部が固定要素に固定また
は連結された弾性要素と、一端がピストンと軸方向に嵌
合されると共に連結バネを介してピストンに連結され、
他端が弾性要素に連結されたステーを備えたものであ
り、ストロークが過大となり、ピストンがバルブプレー
トに衝突した際においても、連結バネが撓むことでこと
でその衝撃力を緩和することにより、ピストンなどの可
動要素、バルブプレート、弾性要素などが損傷し性能や
信頼性が低下することを防止すると共に、衝突による騒
音の増大を防止するという作用を有する。
ンダなどにより構成された固定要素と、ピストンなどに
より構成された可動要素と、一部が固定要素に固定また
は連結された弾性要素と、一端がピストンと軸方向に嵌
合されると共に連結バネを介してピストンに連結され、
他端が弾性要素に連結されたステーを備えたものであ
り、ストロークが過大となり、ピストンがバルブプレー
トに衝突した際においても、連結バネが撓むことでこと
でその衝撃力を緩和することにより、ピストンなどの可
動要素、バルブプレート、弾性要素などが損傷し性能や
信頼性が低下することを防止すると共に、衝突による騒
音の増大を防止するという作用を有する。
【0028】請求項4記載の発明は、モーターと、シリ
ンダなどにより構成された固定要素と、ピストンなどに
より構成された可動要素と、一部が固定要素に固定また
は連結された弾性要素と、ピストンと弾性要素間の連結
の少なくとも一部に連結バネが用いられたものであり、
ストロークが過大となり、ピストンがバルブプレートに
衝突した際においても、連結バネが撓むことでその衝撃
力を緩和することにより、ピストンなどの可動要素、バ
ルブプレート、弾性要素などが損傷し性能や信頼性が低
下することを防止すると共に、衝突による騒音の増大を
防止するという作用を有する。
ンダなどにより構成された固定要素と、ピストンなどに
より構成された可動要素と、一部が固定要素に固定また
は連結された弾性要素と、ピストンと弾性要素間の連結
の少なくとも一部に連結バネが用いられたものであり、
ストロークが過大となり、ピストンがバルブプレートに
衝突した際においても、連結バネが撓むことでその衝撃
力を緩和することにより、ピストンなどの可動要素、バ
ルブプレート、弾性要素などが損傷し性能や信頼性が低
下することを防止すると共に、衝突による騒音の増大を
防止するという作用を有する。
【0029】さらに、シリンダ、ピストン、弾性要素の
軸心がずれたり傾いて加工・組立されても、連結バネが
その軸心ずれや傾斜を補正するように変形することによ
り、シリンダとピストンの摺動部において局所的な摺動
やこじりの発生を防止し、摺動損失の増大による圧縮機
の効率低下や摺動部の摩耗といった信頼性低下を防止す
るという作用を有する。
軸心がずれたり傾いて加工・組立されても、連結バネが
その軸心ずれや傾斜を補正するように変形することによ
り、シリンダとピストンの摺動部において局所的な摺動
やこじりの発生を防止し、摺動損失の増大による圧縮機
の効率低下や摺動部の摩耗といった信頼性低下を防止す
るという作用を有する。
【0030】請求項5記載の発明は、モーターと、シリ
ンダなどにより構成された固定要素と、ピストンなどに
より構成された可動要素と、一部が固定要素に固定また
は連結された弾性要素と、緩衝バネを配して軸方向に嵌
合されたピストンとピストンベースと、一端が弾性要素
に固定または連結され、他端がピストンに固定または連
結されたステーと、ピストンベースに対して反ピストン
側のステーに設けられた突起を備えたものであり、スト
ロークが過大となり、ピストンがバルブプレートに衝突
した際においても、緩衝バネが撓むことでその衝撃力を
緩和することにより、ピストンなどの可動要素、バルブ
プレート、弾性要素などが損傷し性能や信頼性が低下す
ることを防止すると共に、衝突による騒音の増大を防止
するという作用を有する。
ンダなどにより構成された固定要素と、ピストンなどに
より構成された可動要素と、一部が固定要素に固定また
は連結された弾性要素と、緩衝バネを配して軸方向に嵌
合されたピストンとピストンベースと、一端が弾性要素
に固定または連結され、他端がピストンに固定または連
結されたステーと、ピストンベースに対して反ピストン
側のステーに設けられた突起を備えたものであり、スト
ロークが過大となり、ピストンがバルブプレートに衝突
した際においても、緩衝バネが撓むことでその衝撃力を
緩和することにより、ピストンなどの可動要素、バルブ
プレート、弾性要素などが損傷し性能や信頼性が低下す
ることを防止すると共に、衝突による騒音の増大を防止
するという作用を有する。
【0031】さらに、緩衝バネをシリンダと摺動するピ
ストン部に配設しているため、ピストンがバルブプレー
トに衝突しても、瞬時に緩衝バネが撓み、衝突からの時
間遅れが極めて小さい。そのため、ピストン材料として
衝撃に弱い、例えばエンジニアリングプラスチックのよ
うな材料を使用しても、ピストンの損傷やそれに伴う性
能低下を防止するという作用を有する。そのため、ピス
トンなどの摺動材料の選択幅も広くなり、摺動損失の低
減や摺動部の摩耗低減などによる圧縮機の性能向上や信
頼性向上を図ることができる。
ストン部に配設しているため、ピストンがバルブプレー
トに衝突しても、瞬時に緩衝バネが撓み、衝突からの時
間遅れが極めて小さい。そのため、ピストン材料として
衝撃に弱い、例えばエンジニアリングプラスチックのよ
うな材料を使用しても、ピストンの損傷やそれに伴う性
能低下を防止するという作用を有する。そのため、ピス
トンなどの摺動材料の選択幅も広くなり、摺動損失の低
減や摺動部の摩耗低減などによる圧縮機の性能向上や信
頼性向上を図ることができる。
【0032】
【実施例】以下、本発明の実施の形態について、図1か
ら図6を用いて説明する。尚、従来と同一構成について
は、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
ら図6を用いて説明する。尚、従来と同一構成について
は、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0033】(実施例1)図1は、本発明の実施例1に
よる振動式圧縮機の縦断面図である。図1において、1
6はボルトであり、シリンダヘッド7、バルブプレート
8を介してシリンダ4に固定されている。17はスプリ
ングであり、シリンダヘッド7やバルブプレート8をシ
リンダ4側へ付勢するようにボルト16に配設されてい
る。
よる振動式圧縮機の縦断面図である。図1において、1
6はボルトであり、シリンダヘッド7、バルブプレート
8を介してシリンダ4に固定されている。17はスプリ
ングであり、シリンダヘッド7やバルブプレート8をシ
リンダ4側へ付勢するようにボルト16に配設されてい
る。
【0034】以上のように構成することにより、ピスト
ン5がバルブプレート8に衝突しないストロークで駆動
する通常の運転においては、バルブプレート8やシリン
ダヘッド7は、スプリング17の付勢力により、シリン
ダ4に密着固定されたままであり、通常の吸入・圧縮の
運転を行なう。
ン5がバルブプレート8に衝突しないストロークで駆動
する通常の運転においては、バルブプレート8やシリン
ダヘッド7は、スプリング17の付勢力により、シリン
ダ4に密着固定されたままであり、通常の吸入・圧縮の
運転を行なう。
【0035】しかしながら、圧縮機の運転圧力条件など
が変化すると、それに伴ってピストン5及び可動要素1
3のストロークが変化し、ストロークが過大となると、
ピストン5が上死点位置を越えバルブプレート8に衝突
する。その際には、ピストン5の衝撃力がバルブプレー
ト8及びシリンダヘッド7を介してスプリング17に伝
わり、スプリング17が撓みつつ、バルブプレート8及
びシリンダヘッド7がシリンダ4から離れて反ピストン
5側へ移動する。そのバルブプレート8の移動により、
ピストン5とバルブプレート8の衝撃力は緩和されるこ
とになる。
が変化すると、それに伴ってピストン5及び可動要素1
3のストロークが変化し、ストロークが過大となると、
ピストン5が上死点位置を越えバルブプレート8に衝突
する。その際には、ピストン5の衝撃力がバルブプレー
ト8及びシリンダヘッド7を介してスプリング17に伝
わり、スプリング17が撓みつつ、バルブプレート8及
びシリンダヘッド7がシリンダ4から離れて反ピストン
5側へ移動する。そのバルブプレート8の移動により、
ピストン5とバルブプレート8の衝撃力は緩和されるこ
とになる。
【0036】従って、ストロークが過大となり、ピスト
ン5がバルブプレート8に衝突した際においても、その
衝撃力を緩和することにより、ピストン5などの可動要
素13、バルブプレート8、弾性要素9などが損傷し性
能や信頼性が低下することを防止することができると共
に、ピストン5とバルブプレート8の衝突による騒音を
防止することができる。
ン5がバルブプレート8に衝突した際においても、その
衝撃力を緩和することにより、ピストン5などの可動要
素13、バルブプレート8、弾性要素9などが損傷し性
能や信頼性が低下することを防止することができると共
に、ピストン5とバルブプレート8の衝突による騒音を
防止することができる。
【0037】以上のように、本実施例の振動式圧縮機
は、モーター3と、シリンダ4、シリンダヘッド7、バ
ルブプレート8などにより構成された固定要素14と、
ピストン5などにより構成された可動要素13と、一部
が固定要素14に固定または連結され、他端が可動要素
13に固定または連結された弾性要素9とからなり、シ
リンダヘッド7やバルブプレート8がスプリング17に
よりシリンダ4側へ付勢されて固定されたものであり、
ストロークが過大となり、ピストン5がバルブプレート
8に衝突した際においても、バルブプレート8やシリン
ダヘッド7が反ピストン4側へ移動することでその衝撃
力を緩和することにより、ピストン5などの可動要素1
3、バルブプレート8、弾性要素9などが損傷し性能や
信頼性が低下することを防止すると共に、衝突による騒
音の増大を防止することができる。
は、モーター3と、シリンダ4、シリンダヘッド7、バ
ルブプレート8などにより構成された固定要素14と、
ピストン5などにより構成された可動要素13と、一部
が固定要素14に固定または連結され、他端が可動要素
13に固定または連結された弾性要素9とからなり、シ
リンダヘッド7やバルブプレート8がスプリング17に
よりシリンダ4側へ付勢されて固定されたものであり、
ストロークが過大となり、ピストン5がバルブプレート
8に衝突した際においても、バルブプレート8やシリン
ダヘッド7が反ピストン4側へ移動することでその衝撃
力を緩和することにより、ピストン5などの可動要素1
3、バルブプレート8、弾性要素9などが損傷し性能や
信頼性が低下することを防止すると共に、衝突による騒
音の増大を防止することができる。
【0038】(実施例2)図2は、本発明の実施例2に
よる振動式圧縮機の縦断面図である。図2において、1
8はガス圧室カバーであり、シリンダヘッド7、バルブ
プレート8の反シリンダ4側を囲っている。19はガス
圧室であり、ガス圧室カバー18とシリンダ4により形
成される空間である。
よる振動式圧縮機の縦断面図である。図2において、1
8はガス圧室カバーであり、シリンダヘッド7、バルブ
プレート8の反シリンダ4側を囲っている。19はガス
圧室であり、ガス圧室カバー18とシリンダ4により形
成される空間である。
【0039】20はガス圧導入管であり、一端がガス圧
室19内に連通し、他端がシステムまたは圧縮機の高圧
側に連通している。
室19内に連通し、他端がシステムまたは圧縮機の高圧
側に連通している。
【0040】以上のように構成することにより、ピスト
ン5がバルブプレート8に衝突しないストロークで駆動
する通常の運転においては、バルブプレート8やシリン
ダヘッド7は、ガス圧室19内のの高圧ガスのガス圧荷
重により、シリンダ4に密着固定されたままであり、通
常の吸入・圧縮の運転を行なう。
ン5がバルブプレート8に衝突しないストロークで駆動
する通常の運転においては、バルブプレート8やシリン
ダヘッド7は、ガス圧室19内のの高圧ガスのガス圧荷
重により、シリンダ4に密着固定されたままであり、通
常の吸入・圧縮の運転を行なう。
【0041】しかしながら、圧縮機の運転圧力条件など
が変化すると、それに伴ってピストン5及び可動要素1
3のストロークが変化し、ストロークが過大となると、
ピストン5が上死点位置を越えバルブプレート8に衝突
する。その際には、ピストン5とバルブプレート8の衝
撃力が、バルブプレート8及びシリンダヘッド7をシリ
ンダ4に押し付けているガス圧荷重に勝り、バルブプレ
ート8及びシリンダヘッド7がシリンダ4から離れて反
ピストン5側へ移動する。そのバルブプレート8の移動
により、ピストン5とバルブプレート8の衝撃力は緩和
されることになる。
が変化すると、それに伴ってピストン5及び可動要素1
3のストロークが変化し、ストロークが過大となると、
ピストン5が上死点位置を越えバルブプレート8に衝突
する。その際には、ピストン5とバルブプレート8の衝
撃力が、バルブプレート8及びシリンダヘッド7をシリ
ンダ4に押し付けているガス圧荷重に勝り、バルブプレ
ート8及びシリンダヘッド7がシリンダ4から離れて反
ピストン5側へ移動する。そのバルブプレート8の移動
により、ピストン5とバルブプレート8の衝撃力は緩和
されることになる。
【0042】従って、ストロークが過大となり、ピスト
ン5がバルブプレート8に衝突した際においても、その
衝撃力を緩和することにより、ピストン5などの可動要
素13、バルブプレート8、弾性要素9などが損傷し性
能や信頼性が低下することを防止することができると共
に、ピストン5とバルブプレート8の衝突に起因する騒
音を防止することができる。
ン5がバルブプレート8に衝突した際においても、その
衝撃力を緩和することにより、ピストン5などの可動要
素13、バルブプレート8、弾性要素9などが損傷し性
能や信頼性が低下することを防止することができると共
に、ピストン5とバルブプレート8の衝突に起因する騒
音を防止することができる。
【0043】また、運転圧力条件が変化した場合、例え
ば高圧圧力が高くなった場合について説明する。
ば高圧圧力が高くなった場合について説明する。
【0044】通常の運転を行なうためには、バルブプレ
ート8やシリンダヘッド7をシリンダ4に密着固定して
おく必要があるが、圧縮室15内の圧力が高くなるた
め、バルブプレート8やシリンダヘッド7をシリンダ4
に密着固定するためのガス圧荷重も大きくなければなら
ない。本発明の場合、ガス圧室19はガス圧導入管20
を介して高圧に連通しているため、自動的にガス圧が高
くなり、ガス圧荷重も大きくなり、バルブプレート8や
シリンダヘッド7がシリンダ4から離れることはない。
即ち、通常の運転が可能である。
ート8やシリンダヘッド7をシリンダ4に密着固定して
おく必要があるが、圧縮室15内の圧力が高くなるた
め、バルブプレート8やシリンダヘッド7をシリンダ4
に密着固定するためのガス圧荷重も大きくなければなら
ない。本発明の場合、ガス圧室19はガス圧導入管20
を介して高圧に連通しているため、自動的にガス圧が高
くなり、ガス圧荷重も大きくなり、バルブプレート8や
シリンダヘッド7がシリンダ4から離れることはない。
即ち、通常の運転が可能である。
【0045】次に、例えば高圧圧力が低くなった場合に
ついて説明する。
ついて説明する。
【0046】通常の運転を行なうためには、バルブプレ
ート8やシリンダヘッド7をシリンダ4に密着固定して
おく必要があるが、この場合には、バルブプレート8や
シリンダヘッド7をシリンダ4に密着固定するためのガ
ス圧荷重も小さくなる。
ート8やシリンダヘッド7をシリンダ4に密着固定して
おく必要があるが、この場合には、バルブプレート8や
シリンダヘッド7をシリンダ4に密着固定するためのガ
ス圧荷重も小さくなる。
【0047】本発明の場合、ガス圧室19はガス圧導入
管20を介して高圧に連通しているため、自動的にガス
圧が低くなり、ガス圧室19のガス圧荷重も小さくな
る。必要以上にガス圧荷重が大きいと、ピストン5がバ
ルブプレート8に衝突した際に、その衝撃力を緩和する
効果が不十分となるが、本発明の場合、ガス圧荷重を常
に最適化することができるため、衝撃力の緩和が不十分
となることもない。
管20を介して高圧に連通しているため、自動的にガス
圧が低くなり、ガス圧室19のガス圧荷重も小さくな
る。必要以上にガス圧荷重が大きいと、ピストン5がバ
ルブプレート8に衝突した際に、その衝撃力を緩和する
効果が不十分となるが、本発明の場合、ガス圧荷重を常
に最適化することができるため、衝撃力の緩和が不十分
となることもない。
【0048】従って、運転圧力条件が変化し、バルブプ
レート8やシリンダヘッド7をシリンダ4から引き離そ
うとする圧縮室15内のガス圧荷重が変化すると、その
増減に応じて、バルブプレート8やシリンダヘッド7を
シリンダ4に押し付けているガス圧室19内のガス圧荷
重も増減するため、バルブプレート8やシリンダヘッド
7をシリンダ4に押し付けているガス圧室19内のガス
圧荷重は常に最適値を保つことができる。
レート8やシリンダヘッド7をシリンダ4から引き離そ
うとする圧縮室15内のガス圧荷重が変化すると、その
増減に応じて、バルブプレート8やシリンダヘッド7を
シリンダ4に押し付けているガス圧室19内のガス圧荷
重も増減するため、バルブプレート8やシリンダヘッド
7をシリンダ4に押し付けているガス圧室19内のガス
圧荷重は常に最適値を保つことができる。
【0049】そのため、ガス圧室19のガス圧過小によ
り、バルブプレート8やシリンダヘッド7がシリンダ4
から離れて正規の運転が行なえない状態は起こらず、ま
た、ガス圧室19のガス圧荷重の過大により、ピストン
5がバルブプレート8に衝突した際の衝撃力を緩和する
効果が不十分となることもない尚、上記実施例では、ガ
ス圧室19はガス圧室カバー18とシリンダ4により形
成した実施例にて説明したが、シリンダヘッド7及びバ
ルブプレート8をシリンダ4側へ圧力荷重により付勢す
る空間を有するものであれば、同様に実施可能である。
り、バルブプレート8やシリンダヘッド7がシリンダ4
から離れて正規の運転が行なえない状態は起こらず、ま
た、ガス圧室19のガス圧荷重の過大により、ピストン
5がバルブプレート8に衝突した際の衝撃力を緩和する
効果が不十分となることもない尚、上記実施例では、ガ
ス圧室19はガス圧室カバー18とシリンダ4により形
成した実施例にて説明したが、シリンダヘッド7及びバ
ルブプレート8をシリンダ4側へ圧力荷重により付勢す
る空間を有するものであれば、同様に実施可能である。
【0050】以上のように、本実施例の振動式圧縮機
は、モーター3と、シリンダ4、シリンダヘッド7、バ
ルブプレート8などにより構成された固定要素14と、
ピストン5などにより構成された可動要素と13、一部
が固定要素14に固定または連結され、他端が可動要素
13に固定または連結された弾性要素9と、シリンダヘ
ッド7を囲うガス圧室19を備えたものであり、ストロ
ークが過大となり、ピストン5がバルブプレート8に衝
突した際においても、バルブプレート8やシリンダヘッ
ド7が反ピストン5側へ移動することでその衝撃力を緩
和することにより、ピストン5などの可動要素13、バ
ルブプレート8、弾性要素9などが損傷し性能や信頼性
が低下することを防止すると共に、衝突による騒音の増
大を防止するという作用を有する。
は、モーター3と、シリンダ4、シリンダヘッド7、バ
ルブプレート8などにより構成された固定要素14と、
ピストン5などにより構成された可動要素と13、一部
が固定要素14に固定または連結され、他端が可動要素
13に固定または連結された弾性要素9と、シリンダヘ
ッド7を囲うガス圧室19を備えたものであり、ストロ
ークが過大となり、ピストン5がバルブプレート8に衝
突した際においても、バルブプレート8やシリンダヘッ
ド7が反ピストン5側へ移動することでその衝撃力を緩
和することにより、ピストン5などの可動要素13、バ
ルブプレート8、弾性要素9などが損傷し性能や信頼性
が低下することを防止すると共に、衝突による騒音の増
大を防止するという作用を有する。
【0051】また、バルブプレート8やシリンダヘッド
7をシリンダ4側へ付勢する力は、運転圧力変化に追従
して変化するため、常に最適な付勢力で衝撃力を緩和す
ることができ、衝撃力を運転条件によらず常に最大限に
緩和するという作用を有する。
7をシリンダ4側へ付勢する力は、運転圧力変化に追従
して変化するため、常に最適な付勢力で衝撃力を緩和す
ることができ、衝撃力を運転条件によらず常に最大限に
緩和するという作用を有する。
【0052】(実施例3)図3は、本発明の実施例3に
よる振動式圧縮機の要部断面図である。図3において、
20はピストンである。21はステーであり、一端21
aが弾性要素9に連結され、他端21bがピストン20
と軸方向に嵌合されるとともに、連結バネ22を介して
ピストン20に連結されている。
よる振動式圧縮機の要部断面図である。図3において、
20はピストンである。21はステーであり、一端21
aが弾性要素9に連結され、他端21bがピストン20
と軸方向に嵌合されるとともに、連結バネ22を介して
ピストン20に連結されている。
【0053】以上のように構成することにより、圧縮機
の運転圧力条件などが変化し、それに伴ってピストン2
0及び可動要素13のストロークが変化してストローク
が過大となると、ピストン20が上死点位置を越えバル
ブプレート8に衝突する。
の運転圧力条件などが変化し、それに伴ってピストン2
0及び可動要素13のストロークが変化してストローク
が過大となると、ピストン20が上死点位置を越えバル
ブプレート8に衝突する。
【0054】その際には、ピストン20の衝撃力が連結
バネ22に伝わって連結バネ22が撓み、この連結バネ
22の撓みによりピストン20とバルブプレート8の衝
撃力は緩和されることになる。
バネ22に伝わって連結バネ22が撓み、この連結バネ
22の撓みによりピストン20とバルブプレート8の衝
撃力は緩和されることになる。
【0055】従って、ストロークが過大となり、ピスト
ン20がバルブプレート8に衝突した際においても、そ
の衝撃力を緩和することにより、ピストン20などの可
動要素13、バルブプレート8、弾性要素9などが損傷
し性能や信頼性が低下することを防止することができる
と共に、ピストン20とバルブプレート8の衝突による
騒音を防止することができる。
ン20がバルブプレート8に衝突した際においても、そ
の衝撃力を緩和することにより、ピストン20などの可
動要素13、バルブプレート8、弾性要素9などが損傷
し性能や信頼性が低下することを防止することができる
と共に、ピストン20とバルブプレート8の衝突による
騒音を防止することができる。
【0056】以上のように、本実施例の振動式圧縮機
は、モーター3と、シリンダ4などにより構成された固
定要素14と、ピストン20などにより構成された可動
要素13と、一部が固定要素14に固定または連結され
た弾性要素9と、一端がピストン20と軸方向に嵌合さ
れると共に連結バネ22を介してピストン20に連結さ
れ、他端が弾性要素9に連結されたステー21を備えた
ものであり、ストロークが過大となり、ピストン20が
バルブプレート8に衝突した際においても、連結バネ2
2が撓むことでことでその衝撃力を緩和することによ
り、ピストン20などの可動要素13、バルブプレート
8、弾性要素9などが損傷し性能や信頼性が低下するこ
とを防止すると共に、衝突による騒音の増大を防止する
ことができる。
は、モーター3と、シリンダ4などにより構成された固
定要素14と、ピストン20などにより構成された可動
要素13と、一部が固定要素14に固定または連結され
た弾性要素9と、一端がピストン20と軸方向に嵌合さ
れると共に連結バネ22を介してピストン20に連結さ
れ、他端が弾性要素9に連結されたステー21を備えた
ものであり、ストロークが過大となり、ピストン20が
バルブプレート8に衝突した際においても、連結バネ2
2が撓むことでことでその衝撃力を緩和することによ
り、ピストン20などの可動要素13、バルブプレート
8、弾性要素9などが損傷し性能や信頼性が低下するこ
とを防止すると共に、衝突による騒音の増大を防止する
ことができる。
【0057】(実施例4)図4は、本発明の実施例4に
よる振動式圧縮機の要部断面図である。図4において、
23はピストンである。24、25はステーであり、お
のおのの一端は連結バネ26にてそれぞれが連結されて
いる。またステー24の他端はピストン23に、ステー
25の他端は弾性要素9に連結されている。
よる振動式圧縮機の要部断面図である。図4において、
23はピストンである。24、25はステーであり、お
のおのの一端は連結バネ26にてそれぞれが連結されて
いる。またステー24の他端はピストン23に、ステー
25の他端は弾性要素9に連結されている。
【0058】以上のように構成することにより、圧縮機
の運転圧力条件などが変化し、それに伴ってピストン2
3及び可動要素13のストロークが変化してストローク
が過大となると、ピストン23が上死点位置を越えバル
ブプレート8に衝突する。
の運転圧力条件などが変化し、それに伴ってピストン2
3及び可動要素13のストロークが変化してストローク
が過大となると、ピストン23が上死点位置を越えバル
ブプレート8に衝突する。
【0059】その際には、ピストン23の衝撃力が連結
バネ26に伝わって連結バネ26が撓み、この連結バネ
26の撓みによりピストン23とバルブプレート8の衝
撃力は緩和されることになる。
バネ26に伝わって連結バネ26が撓み、この連結バネ
26の撓みによりピストン23とバルブプレート8の衝
撃力は緩和されることになる。
【0060】従って、ストロークが過大となり、ピスト
ン20がバルブプレート8に衝突した際においても、そ
の衝撃力を緩和することにより、ピストン20などの可
動要素13、バルブプレート8、弾性要素9などが損傷
し性能や信頼性が低下することを防止することができる
と共に、ピストン20とバルブプレート8の衝突による
騒音を防止することができる。
ン20がバルブプレート8に衝突した際においても、そ
の衝撃力を緩和することにより、ピストン20などの可
動要素13、バルブプレート8、弾性要素9などが損傷
し性能や信頼性が低下することを防止することができる
と共に、ピストン20とバルブプレート8の衝突による
騒音を防止することができる。
【0061】また、シリンダ4、ピストン23、弾性要
素9の軸心がずれたり傾いて加工・組立されることがあ
る。その際において、連結バネ26は傾斜したり軸ずれ
(半径方向への移動)が可能であるため、シリンダ4、
ピストン23、弾性要素9の軸心ずれや傾斜を補正する
ように変形することができる。
素9の軸心がずれたり傾いて加工・組立されることがあ
る。その際において、連結バネ26は傾斜したり軸ずれ
(半径方向への移動)が可能であるため、シリンダ4、
ピストン23、弾性要素9の軸心ずれや傾斜を補正する
ように変形することができる。
【0062】そのため、シリンダ4とピストン23の摺
動部において局所的な摺動やこじりの発生を防止し、摺
動損失の増大による圧縮機の効率低下や摺動部の摩耗と
いった信頼性低下を防止することができる。
動部において局所的な摺動やこじりの発生を防止し、摺
動損失の増大による圧縮機の効率低下や摺動部の摩耗と
いった信頼性低下を防止することができる。
【0063】また、図5を用いて、他の実施例について
説明する。図5は、本発明の実施例4による振動式圧縮
機の要部断面図である。図5において、27はピストン
である。28はステーであり、ピストン27とステー2
8が連結バネ29にて連結されている。
説明する。図5は、本発明の実施例4による振動式圧縮
機の要部断面図である。図5において、27はピストン
である。28はステーであり、ピストン27とステー2
8が連結バネ29にて連結されている。
【0064】以上のように構成することにより、図4の
実施例と同様に、ストロークが過大となり、ピストン2
3が上死点位置を越えバルブプレート8に衝突する際に
は、ピストン27の衝撃力が連結バネ29に伝わって連
結バネ29が撓み、この連結バネ29の撓みによりピス
トン27とバルブプレート8の衝撃力は緩和されること
になる。
実施例と同様に、ストロークが過大となり、ピストン2
3が上死点位置を越えバルブプレート8に衝突する際に
は、ピストン27の衝撃力が連結バネ29に伝わって連
結バネ29が撓み、この連結バネ29の撓みによりピス
トン27とバルブプレート8の衝撃力は緩和されること
になる。
【0065】従って、ピストン27などの可動要素1
3、バルブプレート8、弾性要素9などが損傷し性能や
信頼性が低下することを防止することができると共に、
ピストン27とバルブプレート8の衝突による騒音を防
止することができる。
3、バルブプレート8、弾性要素9などが損傷し性能や
信頼性が低下することを防止することができると共に、
ピストン27とバルブプレート8の衝突による騒音を防
止することができる。
【0066】また、シリンダ4、ピストン27、弾性要
素9の軸心がずれたり傾いて加工・組立された際におい
て、連結バネ29は傾斜したり軸ずれ(半径方向への移
動)が可能であるため、シリンダ4、ピストン27、弾
性要素9の軸心ずれや傾斜を補正するように変形するこ
とができる。
素9の軸心がずれたり傾いて加工・組立された際におい
て、連結バネ29は傾斜したり軸ずれ(半径方向への移
動)が可能であるため、シリンダ4、ピストン27、弾
性要素9の軸心ずれや傾斜を補正するように変形するこ
とができる。
【0067】そのため、シリンダ4とピストン27の摺
動部において局所的な摺動やこじりの発生を防止し、摺
動損失の増大による圧縮機の効率低下や摺動部の摩耗と
いった信頼性低下を防止することができる。
動部において局所的な摺動やこじりの発生を防止し、摺
動損失の増大による圧縮機の効率低下や摺動部の摩耗と
いった信頼性低下を防止することができる。
【0068】以上のように、本実施例の振動式圧縮機
は、モーター3と、シリンダ4などにより構成された固
定要素14と、ピストン23、27などにより構成され
た可動要素13と、一部が固定要素14に固定または連
結された弾性要素9と、ピストン23,27と弾性要素
9間の連結の少なくとも一部に連結バネ26、29が用
いられたものであり、ストロークが過大となり、ピスト
ン23,27がバルブプレート8に衝突した際において
も、その衝撃力を緩和することにより、ピストン23,
27などの可動要素13、バルブプレート8、弾性要素
9などが損傷し性能や信頼性が低下することを防止する
ことができると共に、ピストン23,27とバルブプレ
ート8の衝突による騒音を防止することができる。
は、モーター3と、シリンダ4などにより構成された固
定要素14と、ピストン23、27などにより構成され
た可動要素13と、一部が固定要素14に固定または連
結された弾性要素9と、ピストン23,27と弾性要素
9間の連結の少なくとも一部に連結バネ26、29が用
いられたものであり、ストロークが過大となり、ピスト
ン23,27がバルブプレート8に衝突した際において
も、その衝撃力を緩和することにより、ピストン23,
27などの可動要素13、バルブプレート8、弾性要素
9などが損傷し性能や信頼性が低下することを防止する
ことができると共に、ピストン23,27とバルブプレ
ート8の衝突による騒音を防止することができる。
【0069】また、シリンダ4、ピストン23、27、
弾性要素9の軸心がずれたり傾いて加工・組立されて
も、シリンダ4とピストン23、27の摺動部において
局所的な摺動やこじりの発生を防止し、摺動損失の増大
による圧縮機の効率低下や摺動部の摩耗といった信頼性
低下を防止することができる。
弾性要素9の軸心がずれたり傾いて加工・組立されて
も、シリンダ4とピストン23、27の摺動部において
局所的な摺動やこじりの発生を防止し、摺動損失の増大
による圧縮機の効率低下や摺動部の摩耗といった信頼性
低下を防止することができる。
【0070】(実施例5)図5は、本発明の実施例5に
よる振動式圧縮機の要部断面図である。図5において、
30はピストンであり、31はピストン30と緩衝バネ
33を配して軸方向に嵌合されたピストンベースであ
る。また、ピストンベース31はピストン30よりも外
径が小さく、シリンダ4と摺動はしない。
よる振動式圧縮機の要部断面図である。図5において、
30はピストンであり、31はピストン30と緩衝バネ
33を配して軸方向に嵌合されたピストンベースであ
る。また、ピストンベース31はピストン30よりも外
径が小さく、シリンダ4と摺動はしない。
【0071】32はステーであり、一端32aは弾性要
素9に連結され、他端32bはピストン30に連結され
ている。 また、ステー32はピストンベース31を貫
通しており、突起32cがあるために、ピストンベース
31はステー32に対して反ピストン30方向への移動
を制約される。
素9に連結され、他端32bはピストン30に連結され
ている。 また、ステー32はピストンベース31を貫
通しており、突起32cがあるために、ピストンベース
31はステー32に対して反ピストン30方向への移動
を制約される。
【0072】以上のように構成することにより、圧縮機
の運転圧力条件などが変化し、それに伴ってピストン3
0及び可動要素13のストロークが変化してストローク
が過大となると、ピストン30が上死点位置を越えバル
ブプレート8に衝突する。
の運転圧力条件などが変化し、それに伴ってピストン3
0及び可動要素13のストロークが変化してストローク
が過大となると、ピストン30が上死点位置を越えバル
ブプレート8に衝突する。
【0073】その際には、ピストン30の衝撃力が緩衝
バネ33に伝わって緩衝バネ33が撓み、この緩衝バネ
33の撓みによりピストン30とバルブプレート8の衝
撃力は緩和されることになる。
バネ33に伝わって緩衝バネ33が撓み、この緩衝バネ
33の撓みによりピストン30とバルブプレート8の衝
撃力は緩和されることになる。
【0074】従って、ストロークが過大となり、ピスト
ン33がバルブプレート8に衝突した際においても、そ
の衝撃力を緩和することにより、ピストン33などの可
動要素13、バルブプレート8、弾性要素9などが損傷
し性能や信頼性が低下することを防止することができる
と共に、ピストン33とバルブプレート8の衝突による
騒音を防止することができる。
ン33がバルブプレート8に衝突した際においても、そ
の衝撃力を緩和することにより、ピストン33などの可
動要素13、バルブプレート8、弾性要素9などが損傷
し性能や信頼性が低下することを防止することができる
と共に、ピストン33とバルブプレート8の衝突による
騒音を防止することができる。
【0075】さらに、緩衝バネ33をシリンダ4と摺動
するピストン30部に配設しているため、ピストン30
がバルブプレート8に衝突しても、瞬時に緩衝バネ33
が撓み、衝突からの時間遅れが極めて小さい。そのた
め、ピストン30の材料として衝撃に弱い、例えばエン
ジニアリングプラスチックのような材料を使用しても、
ピストン30の損傷やそれに伴う性能低下を防止するこ
とができる。
するピストン30部に配設しているため、ピストン30
がバルブプレート8に衝突しても、瞬時に緩衝バネ33
が撓み、衝突からの時間遅れが極めて小さい。そのた
め、ピストン30の材料として衝撃に弱い、例えばエン
ジニアリングプラスチックのような材料を使用しても、
ピストン30の損傷やそれに伴う性能低下を防止するこ
とができる。
【0076】そのため、ピストン30などの摺動材料の
選択幅も広くなり、摺動損失の低減や摺動部の摩耗低減
などによる圧縮機の性能向上や信頼性向上を図ることが
できる。
選択幅も広くなり、摺動損失の低減や摺動部の摩耗低減
などによる圧縮機の性能向上や信頼性向上を図ることが
できる。
【0077】以上のように、本実施例の振動式圧縮機
は、モーター3と、シリンダ4などにより構成された固
定要素14と、ピストン30などにより構成された可動
要素13と、一部が固定要素14に固定または連結され
た弾性要素9と、緩衝バネ33を配して軸方向に嵌合さ
れたピストン30とピストンベース31と、一端が弾性
要素9に固定または連結され、他端がピストン30に固
定または連結されたステー32と、ピストンベース31
に対して反ピストン30側のステー32に設けられた突
起32cを備えたものであり、ストロークが過大とな
り、ピストン30がバルブプレート8に衝突した際にお
いても、緩衝バネ33が撓むことでその衝撃力を緩和す
ることにより、ピストン30などの可動要素13、バル
ブプレート8、弾性要素9などが損傷し性能や信頼性が
低下することを防止すると共に、衝突による騒音の増大
を防止することができる。
は、モーター3と、シリンダ4などにより構成された固
定要素14と、ピストン30などにより構成された可動
要素13と、一部が固定要素14に固定または連結され
た弾性要素9と、緩衝バネ33を配して軸方向に嵌合さ
れたピストン30とピストンベース31と、一端が弾性
要素9に固定または連結され、他端がピストン30に固
定または連結されたステー32と、ピストンベース31
に対して反ピストン30側のステー32に設けられた突
起32cを備えたものであり、ストロークが過大とな
り、ピストン30がバルブプレート8に衝突した際にお
いても、緩衝バネ33が撓むことでその衝撃力を緩和す
ることにより、ピストン30などの可動要素13、バル
ブプレート8、弾性要素9などが損傷し性能や信頼性が
低下することを防止すると共に、衝突による騒音の増大
を防止することができる。
【0078】さらに、ピストン30がバルブプレート8
に衝突しても、瞬時に緩衝バネ33が撓み、衝突からの
時間遅れが極めて小さいため、ピストン30の材料とし
て衝撃に弱い材料を使用することができる。そのため、
ピストン30などの摺動材料の選択幅も広くなり、摺動
損失の低減や摺動部の摩耗低減などによる圧縮機の性能
向上や信頼性向上を図ることができる。
に衝突しても、瞬時に緩衝バネ33が撓み、衝突からの
時間遅れが極めて小さいため、ピストン30の材料とし
て衝撃に弱い材料を使用することができる。そのため、
ピストン30などの摺動材料の選択幅も広くなり、摺動
損失の低減や摺動部の摩耗低減などによる圧縮機の性能
向上や信頼性向上を図ることができる。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の発
明は、モーターと、シリンダ、シリンダヘッド、バルブ
プレートなどにより構成された固定要素と、ピストンな
どにより構成された可動要素と、一部が固定要素に固定
または連結され、他端が可動要素に固定または連結され
た弾性要素とからなり、シリンダヘッドやバルブプレー
トがスプリングによりシリンダ側へ付勢されて固定され
たものであり、ストロークが過大となり、ピストンがバ
ルブプレートに衝突した際においても、バルブプレート
やシリンダヘッドが反ピストン側へ移動することでその
衝撃力を緩和することにより、ピストンなどの可動要
素、バルブプレート、弾性要素などが損傷し性能や信頼
性が低下することを防止すると共に、衝突による騒音の
増大を防止することができる。
明は、モーターと、シリンダ、シリンダヘッド、バルブ
プレートなどにより構成された固定要素と、ピストンな
どにより構成された可動要素と、一部が固定要素に固定
または連結され、他端が可動要素に固定または連結され
た弾性要素とからなり、シリンダヘッドやバルブプレー
トがスプリングによりシリンダ側へ付勢されて固定され
たものであり、ストロークが過大となり、ピストンがバ
ルブプレートに衝突した際においても、バルブプレート
やシリンダヘッドが反ピストン側へ移動することでその
衝撃力を緩和することにより、ピストンなどの可動要
素、バルブプレート、弾性要素などが損傷し性能や信頼
性が低下することを防止すると共に、衝突による騒音の
増大を防止することができる。
【0080】また、請求項2記載の発明は、モーター
と、シリンダ、シリンダヘッド、バルブプレートなどに
より構成された固定要素と、ピストンなどにより構成さ
れた可動要素と、一部が固定要素に固定または連結さ
れ、他端が可動要素に固定または連結された弾性要素
と、シリンダヘッドを囲うガス圧室を備えたものであ
り、ストロークが過大となり、ピストンがバルブプレー
トに衝突した際においても、バルブプレートやシリンダ
ヘッドが反ピストン側へ移動することでその衝撃力を緩
和することにより、ピストンなどの可動要素、バルブプ
レート、弾性要素などが損傷し性能や信頼性が低下する
ことを防止すると共に、衝突による騒音の増大を防止す
ることができる。
と、シリンダ、シリンダヘッド、バルブプレートなどに
より構成された固定要素と、ピストンなどにより構成さ
れた可動要素と、一部が固定要素に固定または連結さ
れ、他端が可動要素に固定または連結された弾性要素
と、シリンダヘッドを囲うガス圧室を備えたものであ
り、ストロークが過大となり、ピストンがバルブプレー
トに衝突した際においても、バルブプレートやシリンダ
ヘッドが反ピストン側へ移動することでその衝撃力を緩
和することにより、ピストンなどの可動要素、バルブプ
レート、弾性要素などが損傷し性能や信頼性が低下する
ことを防止すると共に、衝突による騒音の増大を防止す
ることができる。
【0081】さらに、バルブプレートやシリンダヘッド
をシリンダ側へ付勢する力は、運転圧力変化に追従して
変化するため、常に最適な付勢力で衝撃力を緩和するこ
とができ、衝撃力を運転条件によらず常に最大限に緩和
することができる。
をシリンダ側へ付勢する力は、運転圧力変化に追従して
変化するため、常に最適な付勢力で衝撃力を緩和するこ
とができ、衝撃力を運転条件によらず常に最大限に緩和
することができる。
【0082】また、請求項3記載の発明は、モーター
と、シリンダなどにより構成された固定要素と、ピスト
ンなどにより構成された可動要素と、一部が固定要素に
固定または連結された弾性要素と、一端がピストンと軸
方向に嵌合されると共に連結バネを介してピストンに連
結され、他端が弾性要素に連結されたステーを備えたも
のであり、ストロークが過大となり、ピストンがバルブ
プレートに衝突した際においても、連結バネが撓むこと
でことでその衝撃力を緩和することにより、ピストンな
どの可動要素、バルブプレート、弾性要素などが損傷し
性能や信頼性が低下することを防止すると共に、衝突に
よる騒音の増大を防止することができる。
と、シリンダなどにより構成された固定要素と、ピスト
ンなどにより構成された可動要素と、一部が固定要素に
固定または連結された弾性要素と、一端がピストンと軸
方向に嵌合されると共に連結バネを介してピストンに連
結され、他端が弾性要素に連結されたステーを備えたも
のであり、ストロークが過大となり、ピストンがバルブ
プレートに衝突した際においても、連結バネが撓むこと
でことでその衝撃力を緩和することにより、ピストンな
どの可動要素、バルブプレート、弾性要素などが損傷し
性能や信頼性が低下することを防止すると共に、衝突に
よる騒音の増大を防止することができる。
【0083】また、請求項4記載の発明は、モーター
と、シリンダなどにより構成された固定要素と、ピスト
ンなどにより構成された可動要素と、一部が固定要素に
固定または連結された弾性要素と、ピストンと弾性要素
間の連結の少なくとも一部に連結バネが用いられたもの
であり、ストロークが過大となり、ピストンがバルブプ
レートに衝突した際においても、連結バネが撓むことで
その衝撃力を緩和することにより、ピストンなどの可動
要素、バルブプレート、弾性要素などが損傷し性能や信
頼性が低下することを防止すると共に、衝突による騒音
の増大を防止することができる。
と、シリンダなどにより構成された固定要素と、ピスト
ンなどにより構成された可動要素と、一部が固定要素に
固定または連結された弾性要素と、ピストンと弾性要素
間の連結の少なくとも一部に連結バネが用いられたもの
であり、ストロークが過大となり、ピストンがバルブプ
レートに衝突した際においても、連結バネが撓むことで
その衝撃力を緩和することにより、ピストンなどの可動
要素、バルブプレート、弾性要素などが損傷し性能や信
頼性が低下することを防止すると共に、衝突による騒音
の増大を防止することができる。
【0084】さらに、シリンダ、ピストン、弾性要素の
軸心がずれたり傾いて加工・組立されても、連結バネが
その軸心ずれや傾斜を補正するように変形することによ
り、シリンダとピストンの摺動部において局所的な摺動
やこじりの発生を防止し、摺動損失の増大による圧縮機
の効率低下や摺動部の摩耗といった信頼性低下を防止す
ることができる。
軸心がずれたり傾いて加工・組立されても、連結バネが
その軸心ずれや傾斜を補正するように変形することによ
り、シリンダとピストンの摺動部において局所的な摺動
やこじりの発生を防止し、摺動損失の増大による圧縮機
の効率低下や摺動部の摩耗といった信頼性低下を防止す
ることができる。
【0085】また、請求項5記載の発明は、モーター
と、シリンダなどにより構成された固定要素と、ピスト
ンなどにより構成された可動要素と、一部が固定要素に
固定または連結された弾性要素と、緩衝バネを配して軸
方向に嵌合されたピストンとピストンベースと、一端が
弾性要素に固定または連結され、他端がピストンに固定
または連結されたステーと、ピストンベースに対して反
ピストン側のステーに設けられた突起を備えたものであ
り、ストロークが過大となり、ピストンがバルブプレー
トに衝突した際においても、緩衝バネが撓むことでその
衝撃力を緩和することにより、ピストンなどの可動要
素、バルブプレート、弾性要素などが損傷し性能や信頼
性が低下することを防止すると共に、衝突による騒音の
増大を防止することができる。
と、シリンダなどにより構成された固定要素と、ピスト
ンなどにより構成された可動要素と、一部が固定要素に
固定または連結された弾性要素と、緩衝バネを配して軸
方向に嵌合されたピストンとピストンベースと、一端が
弾性要素に固定または連結され、他端がピストンに固定
または連結されたステーと、ピストンベースに対して反
ピストン側のステーに設けられた突起を備えたものであ
り、ストロークが過大となり、ピストンがバルブプレー
トに衝突した際においても、緩衝バネが撓むことでその
衝撃力を緩和することにより、ピストンなどの可動要
素、バルブプレート、弾性要素などが損傷し性能や信頼
性が低下することを防止すると共に、衝突による騒音の
増大を防止することができる。
【0086】さらに、緩衝バネをシリンダと摺動するピ
ストン部に配設しているため、ピストンがバルブプレー
トに衝突しても、瞬時に緩衝バネが撓み、衝突からの時
間遅れが極めて小さい。そのため、ピストン材料として
衝撃に弱い、例えばエンジニアリングプラスチックのよ
うな材料を使用しても、ピストンの損傷やそれに伴う性
能低下を防止することができる。そのため、ピストンな
どの摺動材料の選択幅も広くなり、摺動損失の低減や摺
動部の摩耗低減などによる圧縮機の性能向上や信頼性向
上を図ることができる。
ストン部に配設しているため、ピストンがバルブプレー
トに衝突しても、瞬時に緩衝バネが撓み、衝突からの時
間遅れが極めて小さい。そのため、ピストン材料として
衝撃に弱い、例えばエンジニアリングプラスチックのよ
うな材料を使用しても、ピストンの損傷やそれに伴う性
能低下を防止することができる。そのため、ピストンな
どの摺動材料の選択幅も広くなり、摺動損失の低減や摺
動部の摩耗低減などによる圧縮機の性能向上や信頼性向
上を図ることができる。
【図1】本発明による振動式圧縮機の実施例1の縦断面
図
図
【図2】本発明による振動式圧縮機の実施例2の縦断面
図
図
【図3】本発明による振動式圧縮機の実施例3の要部断
面図
面図
【図4】本発明による振動式圧縮機の実施例4の要部断
面図
面図
【図5】本発明による振動式圧縮機の実施例4の要部断
面図
面図
【図6】本発明による振動式圧縮機の実施例5の要部断
面図
面図
【図7】従来の振動式圧縮機の縦断面図
3 モーター 4 シリンダ 5 ピストン 7 シリンダヘッド 8 バルブプレート 9 弾性要素 13 可動要素 14 固定要素 17 スプリング 19 ガス圧室 20 ピストン 21 ステー 22 連結バネ 23 ピストン 26 連結バネ 27 ピストン 29 連結バネ 30 ピストン 31 ピストンベース 32 ステー 32c 突起 33 緩衝バネ
Claims (5)
- 【請求項1】 モーターと、シリンダ、シリンダヘッ
ド、バルブプレートなどにより構成された固定要素と、
ピストンなどにより構成された可動要素と、一部が前記
固定要素に固定または連結され、他端が前記可動要素に
固定または連結された弾性要素とからなり、前記シリン
ダヘッドや前記バルブプレートがスプリングにより前記
シリンダへ付勢されて固定された振動式圧縮機。 - 【請求項2】 モーターと、シリンダ、シリンダヘッ
ド、バルブプレートなどにより構成された固定要素と、
ピストンなどにより構成された可動要素と、一部が前記
固定要素に固定または連結され、他端が前記可動要素に
固定または連結された弾性要素と、前記シリンダヘッド
を囲うガス圧室とからなる振動式圧縮機。 - 【請求項3】 モーターと、シリンダなどにより構成さ
れた固定要素と、ピストンなどにより構成された可動要
素と、一部が前記固定要素に固定または連結された弾性
要素と、一端が前記ピストンと軸方向に嵌合されると共
に連結バネを介して前記ピストンに連結され、他端が前
記弾性要素に連結されたステーとからなる振動式圧縮
機。 - 【請求項4】 モーターと、シリンダなどにより構成さ
れた固定要素と、ピストンなどにより構成された可動要
素と、一部が前記固定要素に固定または連結された弾性
要素と、前記ピストンと前記弾性要素間の連結の少なく
とも一部に連結バネが用いられている振動式圧縮機。 - 【請求項5】 モーターと、シリンダなどにより構成さ
れた固定要素と、ピストンなどにより構成された可動要
素と、一部が前記固定要素に固定または連結された弾性
要素と、緩衝バネを配して軸方向に嵌合された前記ピス
トンとピストンベースと、一端が前記弾性要素に固定ま
たは連結され、他端が前記ピストンに固定または連結さ
れたステーと、前記ピストンベースに対して反ピストン
側の前記ステーに設けられた突起とからなる振動式圧縮
機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28651299A JP2001107856A (ja) | 1999-10-07 | 1999-10-07 | 振動式圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28651299A JP2001107856A (ja) | 1999-10-07 | 1999-10-07 | 振動式圧縮機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001107856A true JP2001107856A (ja) | 2001-04-17 |
Family
ID=17705379
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28651299A Pending JP2001107856A (ja) | 1999-10-07 | 1999-10-07 | 振動式圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001107856A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009533604A (ja) * | 2006-04-18 | 2009-09-17 | ワールプール・エシ・ア | リニア圧縮機 |
CN107461833A (zh) * | 2017-08-24 | 2017-12-12 | 广东美的制冷设备有限公司 | 压缩机及具有其的空调器 |
-
1999
- 1999-10-07 JP JP28651299A patent/JP2001107856A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009533604A (ja) * | 2006-04-18 | 2009-09-17 | ワールプール・エシ・ア | リニア圧縮機 |
CN107461833A (zh) * | 2017-08-24 | 2017-12-12 | 广东美的制冷设备有限公司 | 压缩机及具有其的空调器 |
CN107461833B (zh) * | 2017-08-24 | 2023-08-11 | 广东美的制冷设备有限公司 | 压缩机及具有其的空调器 |
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