JP2002349435A - リニア圧縮機 - Google Patents

リニア圧縮機

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JP2002349435A
JP2002349435A JP2001154141A JP2001154141A JP2002349435A JP 2002349435 A JP2002349435 A JP 2002349435A JP 2001154141 A JP2001154141 A JP 2001154141A JP 2001154141 A JP2001154141 A JP 2001154141A JP 2002349435 A JP2002349435 A JP 2002349435A
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cylinder
linear compressor
pressure chamber
linear motor
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Sadao Kawahara
定夫 河原
Teruyuki Akazawa
輝行 赤澤
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • F04B39/00Component parts, details, or accessories, of pumps or pumping systems specially adapted for elastic fluids, not otherwise provided for in, or of interest apart from, groups F04B25/00 - F04B37/00
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    • F04B39/041Measures to avoid lubricant contaminating the pumped fluid sealing for a reciprocating rod
    • F04B39/042Measures to avoid lubricant contaminating the pumped fluid sealing for a reciprocating rod sealing being provided on the piston
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
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    • F04B35/04Piston pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by the driving means to their working members, or by combination with, or adaptation to, specific driving engines or motors, not otherwise provided for the means being electric
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    • F04B39/1066Valve plates
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K41/00Propulsion systems in which a rigid body is moved along a path due to dynamo-electric interaction between the body and a magnetic field travelling along the path
    • H02K41/02Linear motors; Sectional motors
    • H02K41/03Synchronous motors; Motors moving step by step; Reluctance motors
    • H02K41/031Synchronous motors; Motors moving step by step; Reluctance motors of the permanent magnet type

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ピストンとシリンダー壁面間の摺動面圧の低
減が図れ、高効率かつ信頼性の高いリニア圧縮機の提供
すること。 【解決手段】 密閉容器内に支持機構部によって支持さ
れる鍔部と円筒部から成る高圧室と低圧室とを形成して
なるシリンダーと、シリンダーと同一の軸心でその軸線
方向に沿って可動自在に支持されるピストンと、ピスト
ンに連結される可動部および前記シリンダーに固定され
可動部の往復経路を形成する固定部とで構成したリニア
モータと、リニアモータの両側端部近傍にそれぞれ配置
して前記ピストンを支持しながら軸線方向に力を付与す
る複数のばね部材とを備えたリニア圧縮機であって、ピ
ストンとシリンダーとの相対移動面間においてピストン
とシリンダーとの隙間の流体抵抗値に比べて低い該値の
低抵抗形成領域を備えることを特徴とするリニア圧縮
機。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リニアモータによ
り、シリンダー内に嵌合されたピストンを往復運動させ
てガスを吸入、圧縮、吐出するリニア圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】冷凍サイクルにおいて、R22に代表さ
れるHCFC系冷媒は、その物性の安定性からオゾン層
を破壊すると言われている。また、近年では、HCFC
系冷媒の代替冷媒としてHFC系冷媒が利用されている
が、このHFC系冷媒は温暖化現象を促進する性質を有
している。そのため、最近では、オゾン層の破壊や温暖
化現象に大きな影響を与えないHC系冷媒が採用され始
めている。しかしながら、このHC系冷媒は可燃性のた
め爆発や発火を防止することが安全性確保の面から必要
であり、このために、冷媒の使用量を極力少なくするこ
とが要請される。一方、HC系冷媒は、冷媒自体として
潤滑性がなく、また潤滑材に溶け込み易い性質を有す
る。以上のことから、HC系冷媒を使用する場合にはオ
イルレスまたはオイルプアの圧縮機が必要となる。ピス
トンの軸線と直交する方向への荷重が小さく摺動面圧が
小さいリニア圧縮機は、従来から多く利用されてきたレ
シプロ式圧縮機、ロータリ圧縮機、スクロール圧縮機と
比較するとオイルレス化を図りやすいタイプの圧縮機と
して知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このリニア圧
縮機においても、シリンダーとピストン間の摺動面にお
ける摺動性の良否がリニア圧縮機の効率や耐久性に影響
を与える。そのため、リニア圧縮機をオイルレスにする
にはかなり複雑な対応が必要となる。
【0004】本発明は、以上の事情に鑑み、ピストンと
シリンダーの相対移動面に円周方向環状溝を設けてシリ
ンダー壁面にピストンを押し付けるガス力を小さくし、
かつ、モータの磁気吸引力やガス力などがピストンに作
用し、ピストンをシリンダーに押し付ける力が発生して
も、ピストンをリニアモータの両端に配置したばね部材
で支持することにより、ピストンとシリンダー壁面間の
摺動面圧の低減が図れ、高効率かつ信頼性の高いリニア
圧縮機の提供を目的とする。また、本発明は、ピストン
がシリンダーに支えられる必要がないようにピストンを
リニアモータの両端に配置したばね部材で支持して、ピ
ストンとシリンダーを非接触状態にすることで著しく信
頼性を向上させたリニア圧縮機の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
のリニア圧縮機は、密閉容器内に支持機構部によって支
持される鍔部と円筒部から成る高圧室と低圧室とを形成
してなるシリンダーと、前記シリンダーと同一の軸心で
その軸線方向に沿って可動自在に支持されるピストン
と、前記ピストンに連結される可動部および前記シリン
ダーに固定され前記可動部の往復経路を形成する固定部
とで構成したリニアモータと、前記リニアモータの両側
端部近傍にそれぞれ配置して前記ピストンを支持しなが
ら軸線方向に力を付与する複数のばね部材とを備えたリ
ニア圧縮機であって、前記ピストンと前記シリンダーと
の相対移動面間において前記ピストンと前記シリンダー
との隙間の流体抵抗値に比べて低い該値の低抵抗形成領
域を備えることを特徴とする。請求項2に記載の本発明
のリニア圧縮機は、密閉容器内に支持機構部によって支
持される鍔部と円筒部から成る高圧室と低圧室とを形成
してなるシリンダーと、前記シリンダーと同一の軸心で
その軸線方向に沿って可動自在に支持されるピストン
と、前記ピストンに連結される可動部および前記シリン
ダーに固定され前記可動部の往復経路を形成する固定部
とで構成したリニアモータと、前記リニアモータの両側
端部近傍にそれぞれ配置して前記ピストンを支持しなが
ら軸線方向に力を付与する複数のばね部材とを備えたリ
ニア圧縮機であって、前記ピストンと前記シリンダーと
の相対移動面間において前記ピストンと前記シリンダー
との隙間の流体抵抗値に比べて低い該値を備える低抵抗
形成領域を備え、かつ前記高圧室と該領域との圧力差及
び前記低圧室と該領域との圧力差を該高圧室と該低圧室
との圧力差より低く設定してなる隙間を備えることを特
徴とする。請求項3に記載の本発明のリニア圧縮機は、
密閉容器内に支持機構部によって支持される鍔部と円筒
部から成るシリンダーと、前記シリンダーと同一の軸心
でその軸線方向に沿って可動自在に支持されるピストン
と、前記ピストンに連結される可動部および前記シリン
ダーに固定され前記可動部の往復経路を形成する固定部
とで構成したリニアモータと、前記リニアモータの両側
端部近傍にそれぞれ配置して前記ピストンを支持しなが
ら軸線方向に力を付与する複数のばね部材とを備えたリ
ニア圧縮機であって、前記ピストンと前記シリンダーの
相対移動面間において可動時に前記ピストンが前記シリ
ンダーに接触しないように設定してなる隙間を備えるこ
とを特徴とする。請求項4に記載の本発明は、請求項1
又は請求項2に記載のリニア圧縮機において、前記低抵
抗形成領域を、前記ピストンと前記シリンダーの相対移
動面の長手方向ほぼ中心位置に設けられた円周方向環状
溝としたことを特徴とする。請求項5に記載の本発明
は、請求項4に記載のリニア圧縮機において、前記円周
方向環状溝を、前記ピストンに設けたことを特徴とす
る。請求項6に記載の本発明は、請求項1又は請求項2
に記載のリニア圧縮機において、前記隙間を、ピストン
径の5/10000〜1/1000mmとしたことを特
徴とする。請求項7に記載の本発明は、請求項3に記載
のリニア圧縮機において、前記ピストンと前記シリンダ
ー間からの冷媒漏れを抑制するシール部材を前記ピスト
ンと前記シリンダーの相対移動面に設けたことを特徴と
する。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態におけ
るリニア圧縮機は、リニアモータの両端部近傍にそれぞ
れ配置したばね部材でピストンを支持し、ピストンとシ
リンダーの相対移動面間においてピストンとシリンダー
との隙間の流体抵抗値に比べて低い該値の低抵抗形成領
域を備えたものである。このことにより、ピストンとシ
リンダーの隙間に比べ流体抵抗が非常に小さい低抵抗形
成領域においてはピストンがシリンダーに対して傾斜し
た場合でも、ピストン周方向の圧力は一定になり、この
部分でのピストンに働く力はほぼ0となる。また、モー
タの磁気吸引力やガス力など、ピストンに作用してピス
トンをシリンダーに押し付ける力が発生しても、ピスト
ンはリニアモータの両端に配置したばね部材で支持され
る。これらのことにより、ピストンとシリンダー壁面間
の摺動面圧が低減でき、高効率かつ高信頼性が図れる。
【0007】本発明の第2の実施の形態におけるリニア
圧縮機は、流路が、ピストンとシリンダーとの隙間の流
体抵抗値に比べて低い該値を備える低抵抗形成領域を備
え、かつ高圧室と該領域との圧力差及び低圧室と該領域
との圧力差を該高圧室と該低圧室との圧力差より小さく
してなる隙間をピストンとシリンダーの相対移動面間の
設定したものである。このことにより、ピストンとシリ
ンダーの隙間に発生する圧力は、圧縮室側の高圧と円周
方向環状溝での圧力の差、円周方向環状溝での圧力と低
圧側の圧力の差に依存するが、それぞれの圧力差は高圧
と低圧の圧力差よりも小さくなり、また、圧力差の生じ
ている距離も短くなるため隙間に働く圧力は円周方向環
状溝を設けた方が小さくなる。このことにより、ピスト
ンがシリンダーに対して傾斜した場合のシリンダー壁面
にピストンを押し付けるガス力を小さくすることができ
る。また、モータの磁気吸引力やガス力など、ピストン
に作用してピストンをシリンダーに押し付ける力が発生
しても、ピストンはリニアモータの両端に配置したばね
部材で支持される。これらのことにより、ピストンとシ
リンダー壁面間の摺動面圧が低減でき、高効率かつ高信
頼性が図れる。
【0008】本発明の第3の実施の形態におけるリニア
圧縮機は、流路が可動時にピストンがシリンダーに接触
しないようにピストンとシリンダーの相対移動面間に隙
間を設定したものである。このことにより、可動時にピ
ストンとシリンダーが接触しないようにピストンの傾き
を考慮してピストンとシリンダーの相対移動面間の隙間
を設定すれば、ピストンはシリンダーに対して非接触状
態となる。
【0009】本発明の第4の実施の形態は、第1又は第
2の実施の形態によるリニア圧縮機において、低抵抗形
成領域を、ピストンとシリンダーの相対移動面の長手方
向ほぼ中心位置に設けられた円周方向環状溝としたもの
である。このことにより、ピストンとシリンダーの相対
移動面に発生する圧力分布差を効率好くかつ一番小さく
できるのでピストンを押し付けるガス力を最小にでき
る。また、圧力差の生じている距離も短くなるため隙間
に働く圧力は円周方向環状溝を設けた方が小さくなる。
このことにより、ピストンがシリンダーに対して傾斜し
た場合のシリンダー壁面にピストンを押し付けるガス力
を小さくすることができる。さらに、円周方向環状溝に
することにより、加工が容易となり、低コスト化が図れ
る。
【0010】本発明の第5の実施の形態は、第4の実施
の形態によるリニア圧縮機において、円周方向環状溝を
ピストンに設けたものである。このことにより、常に円
周方向溝がピストンとシリンダーの相対移動方向の長さ
方向ほぼ中心位置となるので、ピストンとシリンダーの
相対移動面に発生する圧力分布差を効率好くかつ一番小
さくできるのでピストンを押し付けるガス力を最小にで
きる。
【0011】本発明の第6の実施の形態は、第1又は第
2の実施の形態によるリニア圧縮機において、隙間の間
隔をピストン径の5/10000〜1/1000mmと
したものである。このことにより、シリンダーに対して
ピストンのスムーズな往復動が可能となり、冷媒ガスの
漏れを極力抑制することができる。
【0012】本発明の第7の実施の形態は、第3の実施
の形態によるリニア圧縮機において、ピストンとシリン
ダー間からの冷媒漏れを抑制するシール部材をピストン
とシリンダーの相対移動面に設けたものである。このこ
とにより、ピストンとシリンダーとを接触することな
く、相対移動面間の隙間拡大にともなう高圧側から低圧
側への冷媒ガス漏れを抑制でき、性能及び信頼性を著し
く向上させることができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明のリニア圧縮機の一実施例を図
面に基づいて説明する。なお、図1は本発明の一実施例
によるリニア圧縮機の全体構成を示す図、図2は本発明
の一実施例を示すピストンとシリンダーの隙間圧力分布
を示す断面図、図3は本発明の一実施例によるリニア圧
縮機の全体構成を示す図である。
【0014】まず、図1により、本実施例におけるリニ
ア圧縮機の全体構造を説明する。このリニア圧縮機は、
大別して密閉容器201内で支持機構部202により支
持されるシリンダー205と、シリンダー205にその
軸線方向に沿って摺動自在に支持され、長さ方向中心部
に円周方向環状溝207を形成したピストン206と、
ピストン206に軸線方向の力を寄与する板状部材から
なるばね部材208a及び208bと、ばね部材208
a及び208bを連結する連結部材209と、連結部材
209に固定支持されるとともにピストン206に連結
される連結ロッド210と、可動部212及び固定部2
13からなるリニアモータ211と、シリンダー205
の圧縮室214に冷媒を入出させる吸入弁や吐出弁等を
有するヘッドカバー部215を有している。密閉容器2
01はリニア圧縮機の主要構成要素を収納する容器から
なり、この内部には図略の吸入管から冷媒が供給され、
ヘッドカバー部215の吸入側に導入される。また、圧
縮された冷媒はヘッドカバー部215側から密閉容器2
01側に連結される図略の吐出管から外方に吐出され
る。支持機構部202は、密閉容器201内部に固定さ
れるばね支持板203と、ばね支持板203上に搭載さ
れシリンダー205を支持する複数個のコイルばね20
4からなる。なお、コイルばね204はシリンダー20
5から密閉容器201への伝達振動を防止すべく機能す
る。シリンダー205は、コイルばね204が当接する
平坦な鍔部205aと、この鍔部205aの中心から一
端側(図の上方)に向かって突出する円筒部205bと
を一体的に形成したものからなる。なお、円筒部205
bの内周面にはピストン206の当接する摺動面205
cが形成される。ピストン206は、シリンダー205
の摺動面205cに摺動自在に支持される円筒体からな
る。リニアモータ211は、可動部212と固定部21
3とからなる。固定部213を形成するインナーヨーク
213aは円筒体からなり、シリンダー205の円筒部
205aに対して所定の間隔で並列に配置されるように
台座216に固定される。これにより、長手方向に空間
部217が形成される。また、インナーヨーク213a
の内部にはコイル213cが収納され図略の電源部に連
結される。一方、アウターヨーク213bはインナーヨ
ーク213aを覆う円筒体からなり、台座216に固定
される。なお、アウターヨーク213bとインナーヨー
ク213a間に均一な微少隙間を形成して可動部212
の往復経路213dを形成する。この往復経路213d
の形成のために、アウターヨーク213bとインナーヨ
ーク213aは同心円状に台座216上に配置される。
リニアモータ211の可動部212は、永久磁石212
aとこれを保持する円筒保持部材212bからなる。こ
の円筒保持部材212bは往復経路213d内に往復動
可能に収納され、永久磁石212aを固定する周縁部2
12b1と、この周縁部212b1に一体的に連結され
る円盤部212b2とから形成される。また、円盤部2
12b2の中心部は、ばね部材208aの中心部に固定
される。なお、永久磁石212aはコイル213cと対
峙する位置に配置され、その間には一定の微少隙間が形
成される。板状部材からなるばね部材208a及び20
8bは、リニアモータ211を形成するアウターヨーク
213bの両側端部に設置された台座218(図の上
方)及び台座216(図の下方)に、その周縁側が支持
固定される。なお、ばね部材208a及び208bは、
その周縁を固定した場合に周縁から中心部にかけて弾性
変形する構造のものからなる。連結部材209は空間部
217内に往復動可能に収納される円筒部材209aか
らなり、一端部(図の上方)は中心部でばね部材208
aに連結固定され、他端部(図の下方)には鍔部209
bが形成されており、ばね部材208bの弾性変形端が
固定される。ピストン206はロッド状部材210を介
して連結部材209の中心部に固定支持される。また、
リニアモータ211の可動部212が連結部材209の
中央部に連結固定される。ヘッドカバー部215は、弁
板219を介してシリンダー205の鍔部205aの端
面側に固定される。弁板219には圧縮室214に連通
可能な吸入弁(図略)及び吐出弁(図略)等が組み付け
られ、これ等はヘッドカバー部215の内部に設けられ
た吸入側空間(図略)及び吐出側空間(図略)にそれぞ
れ連結される。
【0015】次に、上記構造のリニア圧縮機の作用を説
明する。まず、インナーヨーク213aのコイル213
cに通電すると、コイル213cと可動部212の永久
磁石212aとの間にフレミングの左手の法則に従って
電流に比例した磁力が推力として発生する。この推力の
発生により可動部212に軸線方向に沿って移動する駆
動力が作用する。可動部212の円筒保持部材212b
は、ばね部材208aに連結ロッド210と共に連結さ
れているため、ピストン206が移動する。ここで、コ
イル213cへの通電は、正弦波で与えられ、リニアモ
ータ部には正逆の推力が交互に発生する。そしてこの交
互に発生する正逆の推力によってピストン206は往復
運動を行なうことになる。冷媒は、吸入管から密閉容器
201内に導入される。この密閉容器201内に導入さ
れた冷媒は、ヘッドカバー部215の吸入側空間から弁
板219に組み付けられた吸入弁を通って圧縮室214
に入る。そしてこの冷媒は、ピストン206により圧縮
され、弁板219に組み付けられた吐出バルブから、ヘ
ッドカバー部215の吐出側空間を経て、吐出管から外
方に吐出される。また、ピストン206の往復運動に伴
って生じるシリンダー205の振動は、複数のコイルば
ね204により制振される。
【0016】以上説明したように、ピストン206の長
手方向中心位置に円周方向環状溝207を形成するの
で、シリンダー壁面にピストンを押し付けるガス力を小
さくすることができる。図2において、右側が高圧すな
わち圧縮室214側、左側が低圧すなわち低圧空間側で
ある。同図中の上側に示す圧力分布P1は、上部断面で
の圧力分布を示し、同図中の下側に示す圧力分布P2
は、下部断面図での圧力分布を示す。同図において、実
線が低抵抗形成領域を形成する円周方向環状溝207を
設けた場合の圧力分布で、破線が円周方向環状溝207
を設けない場合の圧力分布である。この場合、ピストン
とシリンダーの相対移動面の長手方向ほぼ中心位置に設
けられた低抵抗形成領域を形成する円周方向環状溝20
7の流体抵抗は、ピストン206とシリンダー205と
隙間の流体抵抗に比べ非常に小さい。かくして、ピスト
ンがシリンダーに対して傾斜した場合でも、ピストン周
方向の圧力は一定になり、この部分でのピストンに働く
力はほぼ0となる。また、ピストン206とシリンダー
205の隙間に発生する圧力は、圧縮室214側の高圧
と円周方向環状溝207での圧力の差、円周方向環状溝
207での圧力と低圧空間の低圧の圧力差に依存する
が、それぞれの圧力差は圧縮室214の高圧と低圧空間
の低圧の圧力差よりも小さくなる。
【0017】ここで、隙間の間隔tは、ピストン径の5
/10000〜1/1000mmとすることが好まし
い。また、圧力差の生じている距離も短くなるため隙間
に働く圧力は円周方向環状溝207を設けた方が小さく
なる。このことにより、ピストン206がシリンダー2
05に対して傾斜した場合、該図より明らかなようにピ
ストン周方向の圧力はほぼ一定になり、円周方向環状溝
207でのピストン206に働く力はほぼ0となる。よ
って、シリンダー205壁面にピストン206を押し付
けるガス力を小さくすることができる。また、リニアモ
ータ211の磁気吸引力やガス力など、ピストン206
に作用してピストン206をシリンダー205に押し付
ける力が発生し場合、上述したようにピストン206は
リニアモータ211の両側端部近傍にそれぞれ配置した
ばね部材208a及び208bを連結する連結部材20
9を介して両端支持されているので、ピストン206と
シリンダー205壁面間の摺動面圧が低減でき、高効率
かつ高信頼性が得られる。
【0018】次に、図3により本発明の他の実施例につ
いて説明する。リニア圧縮機の全体構造について、先の
実施例と同じ構成要素には同一符号を付して説明を省略
する。ピストン206の先端部には、ピストン206と
シリンダー205の相対移動面間からの冷媒漏れを抑制
するシール部材312を設けている。また、ピストン2
06がシリンダー205に支えられる必要がないよう
に、ピストン206はリニアモータ211の両端に配置
したばね部材208aと208bで支持されており、可
動時にピストン206とシリンダー205が接触しない
ようにピストン206の傾きを考慮してピストン206
とシリンダー205の相対移動面間の隙間311を設定
している。このことにより、ピストン206とシリンダ
ー205を非接触状態として著しく信頼性を向上させる
ことができる。ピストン206とシリンダー205の相
対移動面間の隙間311の拡大にともなう高圧側から低
圧側への冷媒ガス漏れ量の増加は、ピストン206とシ
リンダー205の相対移動面に設けられたシール部材3
12で抑制できる。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、ピストンとシリンダー
の相対移動面に円周方向環状溝を設け、シリンダー壁面
にピストンを押し付けるガス力を小さくし、かつ、モー
タの磁気吸引力やガス力などがピストンに作用し、ピス
トンをシリンダーに押し付ける力が発生しても、ピスト
ンをリニアモータの両端に配置したばね部材で支持する
ことにより、ピストンとシリンダー壁面間の摺動面圧の
低減が図れ、高効率かつ信頼性の高いリニア圧縮機が得
られる。また、本発明は、ピストンがシリンダーに支え
られる必要がないように、ピストンをリニアモータの両
端に配置したばね部材で支持して、ピストンとシリンダ
ーを非接触状態にすることで著しく信頼性を向上させた
リニア圧縮機が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例によるリニア圧縮機の全体
構成を示す断面図
【図2】 本発明の一実施例を示すピストンとシリンダ
ーの隙間圧力分布を示す断面図
【図3】 本発明の一実施例によるリニア圧縮機の全体
構成を示す断面図
【符号の説明】
201 密閉容器 202 支持機構部 205 シリンダー 205a 鍔部 205b 円筒部 205c 摺動面 206 ピストン 207 円周方向環状溝 208a ばね部材a 208b ばね部材b 209 連結部材 209a 円筒部 209b 鍔部 210 連結ロッド 211 リニアモータ 212 可動部 212a 永久磁石 212b 円筒保持部材 213 固定部 213a インナーヨーク 213b アウターヨーク 213 コイル 213 往復経路 214 圧縮室 215 ヘッドカバー部 216 台座 217 空間部 218 台座 219 弁板 311 ピストンとシリンダー相対移動面間の隙間 312 シール部材

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密閉容器内に支持機構部によって支持さ
    れる鍔部と円筒部から成る高圧室と低圧室とを形成して
    なるシリンダーと、前記シリンダーと同一の軸心でその
    軸線方向に沿って可動自在に支持されるピストンと、前
    記ピストンに連結される可動部および前記シリンダーに
    固定され前記可動部の往復経路を形成する固定部とで構
    成したリニアモータと、前記リニアモータの両側端部近
    傍にそれぞれ配置して前記ピストンを支持しながら軸線
    方向に力を付与する複数のばね部材とを備えたリニア圧
    縮機であって、前記ピストンと前記シリンダーとの相対
    移動面間において前記ピストンと前記シリンダーとの隙
    間の流体抵抗値に比べて低い該値の低抵抗形成領域を備
    えることを特徴とするリニア圧縮機。
  2. 【請求項2】 密閉容器内に支持機構部によって支持さ
    れる鍔部と円筒部から成る高圧室と低圧室とを形成して
    なるシリンダーと、前記シリンダーと同一の軸心でその
    軸線方向に沿って可動自在に支持されるピストンと、前
    記ピストンに連結される可動部および前記シリンダーに
    固定され前記可動部の往復経路を形成する固定部とで構
    成したリニアモータと、前記リニアモータの両側端部近
    傍にそれぞれ配置して前記ピストンを支持しながら軸線
    方向に力を付与する複数のばね部材とを備えたリニア圧
    縮機であって、前記ピストンと前記シリンダーとの相対
    移動面間において前記ピストンと前記シリンダーとの隙
    間の流体抵抗値に比べて低い該値を備える低抵抗形成領
    域を備え、かつ前記高圧室と該領域との圧力差及び前記
    低圧室と該領域との圧力差を該高圧室と該低圧室との圧
    力差より低く設定してなる隙間を備えることを特徴とす
    るリニア圧縮機。
  3. 【請求項3】 密閉容器内に支持機構部によって支持さ
    れる鍔部と円筒部から成るシリンダーと、前記シリンダ
    ーと同一の軸心でその軸線方向に沿って可動自在に支持
    されるピストンと、前記ピストンに連結される可動部お
    よび前記シリンダーに固定され前記可動部の往復経路を
    形成する固定部とで構成したリニアモータと、前記リニ
    アモータの両側端部近傍にそれぞれ配置して前記ピスト
    ンを支持しながら軸線方向に力を付与する複数のばね部
    材とを備えたリニア圧縮機であって、前記ピストンと前
    記シリンダーの相対移動面間において可動時に前記ピス
    トンが前記シリンダーに接触しないように設定してなる
    隙間を備えることを特徴とするリニア圧縮機。
  4. 【請求項4】 前記低抵抗形成領域を、前記ピストンと
    前記シリンダーの相対移動面の長手方向ほぼ中心位置に
    設けられた円周方向環状溝としたことを特徴とする請求
    項1又は請求項2に記載のリニア圧縮機。
  5. 【請求項5】前記円周方向環状溝を、前記ピストンに設
    けたことを特徴とする請求項4に記載のリニア圧縮機。
  6. 【請求項6】 前記隙間を、ピストン径の5/1000
    0〜1/1000mmとしたことを特徴とする請求項1
    又は請求項2に記載のリニア圧縮機。
  7. 【請求項7】 前記ピストンと前記シリンダー間からの
    冷媒漏れを抑制するシール部材を前記ピストンと前記シ
    リンダーの相対移動面に設けたことを特徴とする請求項
    3に記載のリニア圧縮機。
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