JP2000154777A - 振動式圧縮機 - Google Patents

振動式圧縮機

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JP2000154777A
JP2000154777A JP10326353A JP32635398A JP2000154777A JP 2000154777 A JP2000154777 A JP 2000154777A JP 10326353 A JP10326353 A JP 10326353A JP 32635398 A JP32635398 A JP 32635398A JP 2000154777 A JP2000154777 A JP 2000154777A
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JP
Japan
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piston
cylinder
motor
fixed
mover
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Application number
JP10326353A
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English (en)
Inventor
Makoto Katayama
誠 片山
Ichiro Morita
一郎 森田
Masanori Kobayashi
正則 小林
Ko Inagaki
耕 稲垣
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷凍サイクル等に使用される振動式圧縮機に
おいて、信頼性の確保と、摺動損失を低減させることに
よる効率の向上を図る。 【解決手段】 ピストン14のシリンダ4内周と、常に
又は一時的に対向する外周面に、円周方向に連続しない
凹部14aを設けることにより信頼性を確保し効率を向
上することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷蔵庫、エアーコ
ンディショナー等に使用される振動式圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の振動式圧縮機としては、特開昭5
1−57009号公報に記載されているものがある。以
下図面を参照しながら上記従来の振動式圧縮機について
説明する。
【0003】図6は従来の振動式圧縮機である。図6に
おいて、1は密閉ケーシング、2は本体である。3はモ
ーターで、固定子3aと可動子3bとから構成されてお
り、可動子3bはピストン5に固定されている。前記本
体2はモーター3の可動子3b,ピストン5などから構
成される可動要素12と、シリンダ4,モーター3の固
定子3a,ブロック6などから構成される固定要素13
とから構成されており、サスペンションスプリング(図
示せず)により、密閉ケーシング1内に弾性支持されて
いる。11は潤滑油であり、密閉ケーシング1の下部に
溜められている。
【0004】また、シリンダ4と弾性要素8は、ピスト
ン5が軸方向に移動可能なようにピストン5を支持して
いる。9はシリンダ4とピストン5から構成される圧縮
室である。
【0005】次に振動式圧縮機の機構について説明す
る。商用交流電源を介してモーター3に通電することに
より、ピストン5に固定された可動子3bは固定子3a
の磁極の方向に磁気可変抵抗原理により吸引される。そ
して吸引時に、可動子3bとブロック6間に配設された
弾性要素8に蓄えられた弾性力により逆方向に押され、
この繰り返しによりピストン5は軸方向の往復運動を行
う。
【0006】冷却システム(図示せず)からの冷媒ガス
は、シリンダヘッド7内に配設された吸入弁(図示せ
ず)を介してシリンダヘッド7の低圧室7aに導かれ、
シリンダ4内の圧縮室9に至る。圧縮室9に至った冷媒
ガスは、上述したピストン5の往復運動により圧縮され
る。
【0007】圧縮された冷媒ガスは、シリンダヘッド7
内に配設された吐出弁(図示せず)を介して一旦シリン
ダヘッド7内の高圧室7bに吐出された後、システムに
吐出される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、圧縮機運転中にピストン5が往復動する際
に、ピストン5の摺動部の全周がシリンダ内周で受けら
れるため、摺動面積が増大し摺動損失が増大することか
らモーター3の入力が増大し、効率の悪い運転となる可
能性があった。
【0009】また、上記従来の構成では、モーター3の
可動子3bと固定子3a、又はピストン5とシリンダ4
とが傾いて加工・組立されたときには、ピストン5とシ
リンダ4の摺動部において、局所的な摺動やこじりが発
生し、摺動損失の増大による圧縮機の効率低下や、摺動
部の局所摩耗といった信頼性低下の可能性があった。
【0010】また、摺動損失の低下を目的として、ピス
トン5外周の弾性要素8側に円周方向に連続した小外径
部を設け摺動面積を減少させると、ピストン5とシリン
ダ4の軸方向の接触長さが減少することからピストン5
の軸線がシリンダ4の軸線に対して傾いた状態で往復摺
動することが多く発生し、逆に摺動損失が大きくなった
りピストン5摺動面に局所的な摺動による摩耗が発生す
る可能性があった。
【0011】本発明は、従来の問題を解決するもので、
摺動面積を小さくして運転効率を向上させるとともに、
ピストンの軸線とシリンダの軸線が傾かないで摺動する
場合には、粘性による摺動損失を低減できると共に、モ
ーターの可動子や固定子、又はピストンとシリンダとが
傾いて加工・組立られ、ピストンの軸線とシリンダの軸
線が傾いた状態で摺動したときには、シリンダとピスト
ンは広い摺動面でその側圧荷重を受けることができる振
動式圧縮機を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明の振動式圧縮機は、冷媒ガス空間を有する密閉ケ
ーシングと、密閉ケーシング内に収納されたシリンダ
と、固定子及び可動子とから構成されたモーターと、モ
ーターの固定子やシリンダとブロックなどにより構成さ
れた固定要素と、モーターの可動子と可動子に連結され
たピストンにより構成された可動要素と、一部が可動要
素に固定され、一部が固定要素に固定された弾性要素
と、シリンダ内周と常に又は一時的に対向するピストン
の外周面に設けられた円周方向に連続しない凹部とから
構成されている。
【0013】これにより、摺動する面積を少なくすると
共に、軸線方向のピストンとシリンダの摺動面の長さを
従来と同等量確保できることからピストンがシリンダの
軸線に対して傾いて摺動することが防止でき、摺動損失
が低減し効率の良い運転を行うことができる。
【0014】また、冷媒ガス空間を有する密閉ケーシン
グと、密閉ケーシング内に収納されたシリンダと、固定
子及び可動子とから構成されたモーターと、モーターの
固定子やシリンダとブロックなどにより構成された固定
要素と、モーターの可動子と可動子に連結されたピスト
ンにより構成された可動要素と、一部が可動要素に固定
され、一部が固定要素に固定された弾性要素と、シリン
ダ内周に対向するピストンの外周面に設けられた最大外
径部と、最大外径部から連続的に外径が漸減するテーパ
部とから構成されている。
【0015】これにより、ピストンの軸線とシリンダの
軸線が傾かないで摺動する場合には、粘性による摺動損
失を低減できると共にモーターの可動子や固定子、又は
ピストンとシリンダとが傾いて加工・組立られ、ピスト
ンの軸線とシリンダの軸線が傾いた状態で摺動したとき
には、シリンダとピストンは広い摺動面でその側圧荷重
を受けることができるので局所的な摺動やこじりの発生
を防止し、摩耗を防止することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、冷媒ガス空間を有する密閉ケーシングと、密閉ケー
シング内に収納されたシリンダと、固定子及び可動子と
から構成されたモーターと、モーターの固定子やシリン
ダとブロックなどにより構成された固定要素と、モータ
ーの可動子と可動子に連結されたピストンにより構成さ
れた可動要素と、一部が可動要素に固定され、一部が固
定要素に固定された弾性要素と、シリンダ内周と常に又
は一時的に対向するピストンの外周面に、円周方向に連
続しない凹部を備えたものであり、摺動する面積を少な
くすると共に、軸線方向のピストンとシリンダの摺動面
の長さを従来と同等量確保できることからピストンがシ
リンダの軸線に対して傾いて摺動することが防止でき、
摺動損失が低減し効率の良い運転を行うことができると
いう作用を有する。
【0017】本発明の請求項2に記載の発明は、冷媒ガ
ス空間を有する密閉ケーシングと、密閉ケーシング内に
収納されたシリンダと、固定子及び可動子とから構成さ
れたモーターと、モーターの固定子やシリンダとブロッ
クなどにより構成された固定要素と、モーターの可動子
と可動子に連結されたピストンにより構成された可動要
素と、一部が可動要素に固定され、一部が固定要素に固
定された弾性要素と、シリンダ内周に対向するピストン
の外周面に設けられた最大外径部と、最大外径部から連
続的に外径が漸減するテーパ部を備えたものであり、ピ
ストンの軸線とシリンダの軸線が傾かないで摺動する場
合には、粘性による摺動損失を低減できると共に、モー
ターの可動子や固定子、又はピストンとシリンダとが傾
いて加工・組立られ、ピストンの軸線とシリンダの軸線
が傾いた状態で摺動したときには、シリンダとピストン
は広い摺動面でその側圧荷重を受けることができるので
局所的な摺動やこじりの発生を防止し、摩耗を防止する
ことができるという作用を有する。
【0018】
【実施例】以下、本発明による振動式圧縮機の実施例に
ついて、図面を参照しながら説明する。なお、従来と同
一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略
する。
【0019】(実施例1)図1は本発明の第1の実施例
による振動式圧縮機の縦断面図である。図2は同実施例
の要部断面図である。
【0020】図1、図2において、14aは、シリンダ
4の内周と常にまたは一時的に対向するピストン14の
外周部に設けられた、軸線方向の複数の凹部である。
【0021】さらに、凹部14aは、ピストン14の圧
縮室側端面14bと連通することなく一定の間隔を(シ
ール距離)をおいて設けられており、且つピストン14
の円周方向に連続しない凹部である。
【0022】以上のように構成された振動式圧縮機につ
いて、以下その動作を説明する。圧縮室9近傍のピスト
ン14の外周部には凹部14aが無いため、凹部14a
の無いピストン14の外周部とシリンダ4間の僅かな半
径方向隙間と、ピストン14の端面14bと凹部14a
までの間隔(シール距離)により、圧縮室9と反圧縮室
9側の冷媒ガス空間1aとはシールされつつ、ピストン
14が往復運動を行う。従って、圧縮時にはピストン1
4とシリンダ4間の隙間を介して圧縮室9内の圧縮ガス
が反圧縮室9側へ漏れることを低減しつつ冷凍サイクル
に吐き出される。
【0023】また、圧縮機運転中にピストン14が往復
動する際にピストン14の外周面に凹部14aを設ける
ことにより、ピストン14はシリンダ4と摺動する面積
が小さくなり摺動損失を低減でき、効率の良い運転がで
きる。
【0024】また、軸線方向のピストン14とシリンダ
4の摺動面の長さを従来と同等量確保していることか
ら、ピストン14がシリンダ4の軸線に対して傾いて摺
動することを防止することもできる。
【0025】以上のことから、冷媒ガス空間を有する密
閉ケーシングと、密閉ケーシング内に収納されたシリン
ダと、固定子及び可動子とから構成されたモーターと、
モーターの固定子やシリンダとブロックなどにより構成
された固定要素と、モーターの可動子と可動子に連結さ
れたピストンにより構成された可動要素と、一部が可動
要素に固定され、一部が固定要素に固定された弾性要素
と、シリンダ内周と常に又は一時的に対向するピストン
の外周面に、円周方向に連続しない凹部を備えたもので
あり、摺動する面積を少なくすると共に、軸線方向のピ
ストンとシリンダの摺動面の長さを従来と同等量確保で
きることからピストンがシリンダの軸線に対して傾いて
摺動することが防止できるため、摺動損失を低減し効率
の良い運転を行うことができる。
【0026】(実施例2)図3は本発明の第2の実施例
による振動式圧縮機の要部断面図である。
【0027】図3において、14cは、シリンダ4の内
周と常にまたは一時的に対向するピストン14の外周部
に設けられた、軸線方向に渦巻状の凹部である。
【0028】さらに、凹部14cは、ピストン14の圧
縮室側端面14bと連通することなく一定の間隔を(シ
ール距離)をおいて設けられており、且つピストン14
の円周方向に連続しない凹部である。
【0029】以上のように構成された振動式圧縮機につ
いて、以下その動作を説明する。圧縮室9の近傍のピス
トン14の外周部に凹部14cは無いため、凹部14c
の無いピストン14の外周部とシリンダ4間の僅かな半
径方向隙間と、ピストン14の端面14bと凹部14c
までの間隔(シール距離)により、圧縮室9と反圧縮室
9側の冷媒ガス空間1aとはシールされつつ、ピストン
14が往復運動を行う。従って、圧縮時にはピストン1
4とシリンダ4間の隙間を介して圧縮室9内の圧縮ガス
が反圧縮室9側へ漏れることを低減しつつ冷凍サイクル
に吐き出される。
【0030】また、圧縮機運転中にピストン14が往復
動する際にピストン14の外周面に凹部14cを設ける
ことにより、ピストン14はシリンダ4と摺動する面積
が小さくなり摺動損失を低減でき、効率の良い運転がで
きる。
【0031】また、軸線方向のピストン14とシリンダ
4の摺動面の長さを従来と同等量確保していることか
ら、ピストン14がシリンダ4の軸線に対して傾いて摺
動することを防止することもできる。
【0032】また、ピストン14の往復動の際に、ピス
トン14の外周面に渦巻状の凹部14cを設けることに
より、凹部14cに溜まった潤滑油8がピストン14の
圧縮室9側以外の外周部14dにより円周方向に押し出
される。
【0033】ピストン14の外周面に設けられた渦巻状
の凹部14cは、軸線方向に対して傾斜しているため、
ピストン14が往復動した際に凹部14cに溜まった潤
滑油8は、その凹部14cの形状に沿って円周方向に押
し出される。従って、ピストン外周部14dとシリンダ
4間との摺動部の円周方向に潤滑油8が行き渡り易くな
るため、ピストン14とシリンダ4間との摺動部の摩耗
を低減し、信頼性の高い運転ができる。
【0034】以上のことから、冷媒ガス空間を有する密
閉ケーシングと、密閉ケーシング内に収納されたシリン
ダと、固定子及び可動子とから構成されたモーターと、
モーターの固定子やシリンダとブロックなどにより構成
された固定要素と、モーターの可動子と可動子に連結さ
れたピストンにより構成された可動要素と、一部が可動
要素に固定され、一部が固定要素に固定された弾性要素
と、シリンダ内周と常に又は一時的に対向するピストン
の外周面に、円周方向に連続しない凹部を備えたもので
あり、摺動する面積を少なくすると共に、軸線方向のピ
ストンとシリンダの摺動面の長さを従来と同等量確保で
きることからピストンがシリンダの軸線に対して傾いて
摺動することが防止できるため、摺動損失を低減し効率
の良い運転を行うことができる。また、渦巻状の凹部を
備えたものであり、ピストンとシリンダ間との摺動部で
円周方向に潤滑油が行き渡り易くなり、ピストンとシリ
ンダとの摺動部の摩耗を低減し、信頼性の高い運転がで
きる。
【0035】(実施例3)図4は本発明の第3の実施例
による振動式圧縮機の縦断面図である。図5は同実施例
の要部断面図である。
【0036】図4、図5において、15はピストンで、
シリンダ4内を軸方向に往復摺動するように設けられて
いる。15aはピストン15の最大外径部であり、ピス
トン15の圧縮室9側に位置して設けられており、シリ
ンダ4との半径方向隙間が小さく形成されている。15
bはテーパ部であり、最大外径部15aから連続的に外
径が漸減している。
【0037】以上のように構成された振動式圧縮機につ
いて、以下その動作を説明する。圧縮室9と反圧縮室9
側の冷媒ガス空間1aとは、ピストン15の最大外径部
15aとシリンダ4間のわずかな半径方向隙間及び最大
外径部15aの軸線方向距離(シール距離)によりシー
ルされつつ、ピストン15が往復運動する。
【0038】まず、ピストン15の軸線とシリンダの軸
線が傾かないで摺動する場合には、最大外径部15aは
シリンダ4との隙間を小さく形成されているため、ピス
トン15が圧縮室9側に移動して圧縮室9内の冷媒ガス
圧力が上昇する際には、ピストン15とシリンダ4間の
隙間を介し、圧縮室9内の圧縮ガスが反圧縮室9側へ漏
れることを低減しつつ、冷凍システムへと吐き出され
る。
【0039】この時、加工精度や組立精度が良好な場合
や、ピストン15に側圧荷重が作用しない条件での運転
の場合は、ピストン15のテーパ部15bとシリンダ4
との隙間が従来より広くなり、粘性による摺動損失を低
減でき、効率が向上する。
【0040】また、ピストン15,シリンダ4とが相対
的に傾斜するように加工・組み立てられたり、何らかの
要因により圧縮機の運転中において、シリンダ4に対し
てピストン15が傾斜しても、シリンダ4とピストン1
5はテーパ部15bの広い摺動面でその側圧荷重を受け
ることができるので局所的な摺動やこじりの発生を防止
し、摩耗を防止することができるという作用を有する。
【0041】以上のことから、冷媒ガス空間を有する密
閉ケーシングと、密閉ケーシング内に収納されたシリン
ダと、固定子及び可動子とから構成されたモーターと、
モーターの固定子やシリンダとブロックなどにより構成
された固定要素と、モーターの可動子と可動子に連結さ
れたピストンにより構成された可動要素と、一部が可動
要素に固定され、一部が固定要素に固定された弾性要素
と、シリンダ内周に対向するピストンの外周面に設けら
れた最大外径部と、最大外径部から連続的に外径が漸減
するテーパ部を備えたものであり、ピストンの軸線とシ
リンダの軸線が傾かないで摺動する場合には、粘性によ
る摺動損失を低減できると共に、モーターの可動子や固
定子、又はピストンとシリンダとが傾いて加工・組立ら
れ、ピストンの軸線とシリンダの軸線が傾いた状態で摺
動したときには、シリンダとピストンは広い摺動面でそ
の側圧荷重を受けることができるので局所的な摺動やこ
じりの発生を防止し、摩耗を防止することができる。
【0042】
【発明の効果】以上のように、冷媒ガス空間を有する密
閉ケーシングと、密閉ケーシング内に収納されたシリン
ダと、固定子及び可動子とから構成されたモーターと、
モーターの固定子やシリンダとブロックなどにより構成
された固定要素と、モーターの可動子と可動子に連結さ
れたピストンにより構成された可動要素と、一部が可動
要素に固定され、一部が固定要素に固定された弾性要素
と、シリンダ内周と常に又は一時的に対向するピストン
の外周面に、円周方向に連続しない凹部を備えたもので
あり、摺動する面積を少なくすると共に、軸線方向のピ
ストンとシリンダの摺動面の長さを従来と同等量確保で
きることからピストンがシリンダの軸線に対して傾いて
摺動することが防止でき、摺動損失が低減し効率の良い
運転を行うことができる。
【0043】また、冷媒ガス空間を有する密閉ケーシン
グと、密閉ケーシング内に収納されたシリンダと、固定
子及び可動子とから構成されたモーターと、モーターの
固定子やシリンダとブロックなどにより構成された固定
要素と、モーターの可動子と可動子に連結されたピスト
ンにより構成された可動要素と、一部が可動要素に固定
され、一部が固定要素に固定された弾性要素と、シリン
ダ内周に対向するピストンの外周面に設けられた最大外
径部と、最大外径部から連続的に外径が漸減するテーパ
部を備えたものであり、ピストンの軸線とシリンダの軸
線が傾かないで摺動する場合には、粘性による摺動損失
を低減できると共に、モーターの可動子や固定子、又は
ピストンとシリンダとが傾いて加工・組立られ、ピスト
ンの軸線とシリンダの軸線が傾いた状態で摺動したとき
には、シリンダとピストンは広い摺動面でその側圧荷重
を受けることができるので局所的な摺動やこじりの発生
を防止し、摩耗を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1による振動式圧縮機の縦断面
【図2】同実施例の振動式圧縮機の要部断面図
【図3】本発明の実施例2による振動式圧縮機の要部断
面図
【図4】本発明の実施例3による振動式圧縮機の縦断面
【図5】同実施例の振動式圧縮機の要部断面図
【図6】従来の振動式圧縮機の縦断面図
【符号の説明】
1a冷媒ガス空間 1 密閉ケーシング 3 モーター 3a固定子 3b可動子 4 シリンダ 6 ブロック 8 弾性要素 12可動要素 13固定要素 14ピストン 14a,14c凹部 15ピストン 15a最大外径部 15bテーパ部
フロントページの続き (72)発明者 小林 正則 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内 (72)発明者 稲垣 耕 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内 Fターム(参考) 3H076 AA02 BB21 BB26 CC02 CC31 CC61

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷媒ガス空間を有する密閉ケーシング
    と、前記密閉ケーシング内に収納されたシリンダと、固
    定子及び可動子とから構成されたモーターと、前記モー
    ターの固定子や前記シリンダとブロックなどにより構成
    された固定要素と、前記モーターの可動子と前記可動子
    に連結されたピストンにより構成された可動要素と、一
    部が前記可動要素に固定され、一部が前記固定要素に固
    定された弾性要素と、前記シリンダ内周と常に又は一時
    的に対向する前記ピストンの外周面に、円周方向に連続
    しない凹部を備えた振動式圧縮機。
  2. 【請求項2】 冷媒ガス空間を有する密閉ケーシング
    と、前記密閉ケーシング内に収納されたシリンダと、固
    定子及び可動子とから構成されたモーターと、前記モー
    ターの固定子や前記シリンダとブロックなどにより構成
    された固定要素と、前記モーターの可動子と前記可動子
    に連結されたピストンにより構成された可動要素と、一
    部が前記可動要素に固定され、一部が前記固定要素に固
    定された弾性要素と、前記シリンダ内周に対向する前記
    ピストンの外周面に設けられた最大外径部と、前記最大
    外径部から連続的に外径が漸減するテーパ部を備えた振
    動式圧縮機。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109994304A (zh) * 2019-03-06 2019-07-09 泉州台商投资区恒鑫隆网络科技有限公司 一种基于负压防溢灌装的油浸式电力变压器

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CN109994304A (zh) * 2019-03-06 2019-07-09 泉州台商投资区恒鑫隆网络科技有限公司 一种基于负压防溢灌装的油浸式电力变压器

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